JP7289743B2 - 網戸用フィルタ及びフィルタの設置方法 - Google Patents
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の正面図を例示している。図1(B)は、フィルタ1の背面図を例示している。フィルタ1は、例えば部屋の窓に設けられる網戸に貼り付けて使用される。フィルタ1の外形は、貼り付けられる網戸の外形と略同一である。また、フィルタ1は、例えば素材がポリエステルである不織布から形成され、フィルタ1の正面側と背面側との間で空気を通過させる通気部2を備える。不織布には、トドマツから抽出された消臭芳香成分(例えばβ‐フェランドレン)を含む液体に含侵させて乾燥させる加工処理が行われる。このような加工処理が施されることにより、当該消臭芳香成分が、通気部2の全体にわたって分散されて含まれることになる。また、このような当該消臭芳香成分が含まれるフィルタ1の色は茶色である。
図2は、例えば部屋に設けられている窓50に設置されている網戸100に貼り付けられたフィルタ1の概要を例示している。図2(A)は、フィルタ1を網戸100に貼り付ける貼り付け方法の概要を例示している。図2(B)は、網戸100に貼り付けられたフィルタ1を通過して外気が室内へ流入する概要を例示している。図2(C)は、窓50を部分的に閉め、フィルタ1を通過する外気量を調整する概要を例示している。
図3は、フィルタ1Aの別の設置例を例示している。フィルタ1Aは、トイレットルームに設けられている窓50Aに設置されている網戸100Aに貼り付けられる。ここで、トイレットルームには、内部の空気を外部へ排気する換気扇51が設けられている。そして、換気扇51を動作させる場合、網戸100Aにフィルタ1Aが貼り付けられているた
め、窓50Aが開いている状態であっても、トイレットルームの内部は負圧状態となる。よって、トイレットルームの内部には、外気を窓50Aの開口から吸い込むような力が作用する。よって、外気が通気部2Aを通過し、清浄され、消臭芳香成分を含んだ状態でトイレットルームに流入することは促進される。よって、トイレットルームの中にいる人間の心理に良い影響を与える。
図4は、フィルタ1Bの別の設置例を例示している。フィルタ1Bは、部屋に設けられている窓50Bに設置される網戸100Bに貼り付けられる。ここで、部屋には、空気調和機52が設置されている。そして、空気調和機52からは所定の温度の空気が吹出している。ここで、網戸100Bはフィルタ1Aによって覆われているため、フィルタ1Aを介して部屋の内部から外部へ空気が流出することは抑制される。つまり、空気調和機52を運転する場合に、窓50Bが開いていても、室内の空気の温度は所望の値に調整され得る。また、空気調和機52から吹出された空気がフィルタ1Bの表面近傍を通過する場合、フィルタ1Bの通気部2Bに加工された消臭芳香成分が吹出し空気に混合し、部屋の内部へ拡散される。つまり、フィルタ1Bが図4のように設置される場合、室内の空気の温度は調節されつつも、消臭芳香成分が室内へ拡散される。また、フィルタ1Bは、空気調和機52の吸込み口に装着されていないため、空気調和機52の空気を吹出すファンの回転数を上げずに清浄された空気を室内に行き渡らせることができる。
上記のフィルタ1によれば、網戸100の網102の目を通過した外気が、フィルタ1の通気部2を通過する際に、外気に含まれる不純物が、通気部2を形成する通気性素材に付着する。よって、外気から不純物が除去される。その後、不純物が除去され清浄された外気は、室内へ流入する。つまり、上記のフィルタ1によれば、エネルギーを要することなく、清浄された空気を室内へ流入させることができる。
図6は、変形例に係るフィルタ1Cの概要を例示している。図6に示されるように、フィルタ1Cは、通気部2Cの全面に渡って三角形状の切り抜き5を備える。ただし、切り抜き5の上辺5Aはカットされない。このような切り抜き5を備えるフィルタ1Cに、部屋の外部から網戸100の網102の目の通過した風が当たる場合、切り抜き5が開くことにより外気を部屋の中へ流入させることを促進することができる。つまり、フィルタ1Cに加工された消臭芳香成分を室内に行き渡らせることを促進することができる。
通気部2に加工される消臭芳香成分は、通気部2の両面の全面にわたって加工されていても、片面の全面にわたって加工されていても、一部分にのみ加えられていてもよい。また、通気部2に加工される消臭芳香成分は、トドマツ以外の材料から抽出された成分であってもよい。また、通気部2には、消臭芳香成分に限定されず、気散性の物質が加工されていてもよい。また、フィルタ1の色は茶色以外の何色であってもよい。
5に示されるように捕捉した不純物によって模様が浮かび上がらなくともよい。また、フィルタ1は、部屋の外側の位置する網戸100の枠部分に貼り付けられてもよい。また、フィルタ1には、トドマツから抽出した消臭芳香成分が加工されていなくともよい。
2、2A、2B、2C :通気部
3、3A、3B :粘着部
4 :防汚部
5 :切り抜き
5A :切り抜きを形成する辺
50、50A、50B :窓
51 :換気扇
52 :空気調和機
100、100A、100B :網戸
101 :網戸の枠
102 :網戸の網
Claims (4)
- 網戸に貼り付けられるフィルタであって、
通気性素材から形成される通気部と、
前記通気部の裏面全体に模様状に設けられ、前記網戸の枠部分に粘着する粘着部分と、前記網戸の網と粘着する粘着部分とを有する粘着部と、
前記通気部の表面において前記粘着部に対応する部位に形成され、不純物の付着を抑制する防汚部と、を備える、
網戸用フィルタ。 - 前記粘着部は、前記枠部分に粘着した場合に、前記枠部分に粘着する部分に水分が入り込むことを防ぐ防水性を有する、
請求項1に記載の網戸用フィルタ。 - 前記通気部には、気散性の物質が加工される、
請求項1又は2に記載の網戸用フィルタ。 - 前記粘着部は、複数の直線が交差した模様状に設けられる、
請求項1から3の何れか一項に記載の網戸用フィルタ。
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JP2019124625A JP7289743B2 (ja) | 2019-07-03 | 2019-07-03 | 網戸用フィルタ及びフィルタの設置方法 |
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JP2021011681A JP2021011681A (ja) | 2021-02-04 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3034455U (ja) | 1996-08-06 | 1997-02-18 | 古谷産業株式会社 | 網戸フィルターカバー |
JP2001311372A (ja) | 2000-05-01 | 2001-11-09 | Casle Kk | 窓用フィルタ |
JP3095834U (ja) | 2003-01-14 | 2003-08-22 | 冨一 久保 | 網戸に粘着テープで取り付けて雨の吹き込みを防止する遮水帯。 |
JP3171744U (ja) | 2011-07-22 | 2011-11-17 | 株式会社ハマダ工商 | 網戸取付用シート構造 |
-
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- 2019-07-03 JP JP2019124625A patent/JP7289743B2/ja active Active
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JP3171744U (ja) | 2011-07-22 | 2011-11-17 | 株式会社ハマダ工商 | 網戸取付用シート構造 |
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