JP7289715B2

JP7289715B2 - 印刷サーバーシステム

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Description

本発明は、印刷サーバーシステムにおける印刷装置、制御方法、およびそのプログラムに関するものである。

グーグルクラウドプリント等のクラウドプリントが知られている（特許文献１）。

特開２０１３－２３８９２４

印刷ジョブをクラウドに上げておき、画像形成装置側から当該クラウドに認証することによって前記印刷ジョブを取得する枠組みを提案する。

サーバーシステムであって、画像形成装置から当該画像形成装置に固有の第１の識別情報と、複数の画像形成装置で共通な第２の識別情報を取得する取得手段と、前記取得した第１の識別情報に関連づいた第１の印刷キューを生成し、取得した複数の画像形成装置で共通な第２の識別情報に基づき第２の印刷キューを生成する生成手段と、前記第１の印刷キューを選択する第１の印刷データを受信した場合、前記画像形成装置に前記第１の印刷データを送信し、前記第２の印刷キューを選択する第２の印刷データを受信した場合、前記複数の画像形成装置の一つに前記第２の印刷データを送信する送信手段と、を有することを特徴とする。

印刷ジョブをクラウドに上げておき、画像形成装置側から当該クラウドに認証することによって前記印刷ジョブを取得する枠組みを提案することが可能となる。

クライアントコンピューター１００におけるハードウェア構成図本実施形態におけるネットワーク構成図クラウドプリントサービス５００における機能ブロック図クラウドプリントサービス５００にプリンター２００を登録するシーケンス図クラウドプリントサービス５００が保持するプリンターの情報データベースの例クラウドプリントサービス５００における印刷キューの作成ならびにプリンターの情報をプリンターデータベース５１０に登録する処理のフローチャート図クラウドプリントサービス５００におけるプリンターから取得するデバイス情報の一例クライアントコンピューター１００に印刷設定アプリケーション１０５２をインストールするシーケンス図クライアントコンピューター１００から印刷ジョブを受信した際にクラウドプリントサービス５００が行う処理のフローチャート図クラウドプリントサービス５００における印刷ジョブ保存領域が保持する印刷ジョブデータベースの一例クラウドプリントサービス５００にプリンター２００から印刷可能ジョブリスト要求を受信した場合の処理のフローチャート図クラウドプリントサービス５００における要求元のプリンター２００が印刷可能な印刷ジョブリストの一例クラウドプリントサービス５００から受信した印刷可能ジョブリストを表示した操作パネルの一例クラウドプリントサービス５００にプリンター２００から印刷実行要求を受信した場合の処理のフローチャート図印刷設定を変更するためのＵＩの一例

〔実施例１〕
図１は本発明の実施形態を示す一般的なコンピューター（情報処理装置）のハードウェア構成図である。なお、特に断らない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機能であっても、複数の機器からなるシステムであっても、ネットワークを介して接続がなされ処理が行われるシステムであっても、本発明を適用できることは言うまでもない。クライアントコンピューター１００は図１で示されるシステムで構成されている。以下に詳細な説明を記載する。

ＣＰＵ１０１は主記憶装置１０２のＲＯＭ１０２１あるいはＲＡＭ１０２２あるいは補助記憶装置１０５に格納されたプログラムに従って装置全体の制御を行う。

ＲＡＭ１０２２はＣＰＵ１０１が各種処理を行う際のワークエリアとしても使用される。補助記憶装置１０５はオペレーティングシステム（ＯＳ）１０５３やアプリケーション１０５１、印刷設定アプリケーション１０５２等を記録する。以降の説明では主記憶装置１０２と補助記憶装置１０５を合わせて記憶装置と記載する。

マウス・タッチパネルなどに代表されるポインティングデバイス１０９やキーボード１０８などの入力機器は、入力Ｉ／Ｆ１０３を通じて接続され、ユーザーがコンピューターに対して各種指示を与えるためのデバイスである。

出力Ｉ／Ｆ１０４は、データを外部に出力するためのインターフェースであり、モニター１１０のような出力機器に対してデータを出力する。

プリンター２００との接続は、通信Ｉ／Ｆ１０６を経由しネットワーク１５０を通して接続される。また、１０７は共通データシステムバスで、Ｉ／Ｆやモジュール間でデータのやりとりを行う。加えて、ＣＰＵ１０１が記憶装置に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、後述するシーケンス図のステップの処理が実現される。

図２は、本発明の実施形態を示すネットワーク１５０の環境を簡略したネットワーク構成図である。ネットワーク１５０にはクライアントコンピューター１００とプリンター２００が接続されており、同一イントラネットワークで構成され、通信可能な状態になっている。また、別のイントラネットに接続されているプリンター２０１、プリンター２０２が存在しており、インターネットを通じて接続されている。ネットワーク１５０には印刷設定アプリケーション配布サーバー４００が接続されており、クライアントコンピューター１００に対して、印刷設定アプリケーション１０５２を提供できるシステムが構築されている。

クラウドプリントサービス５００は、複数のサーバーからなるサーバーシステムであるクラウド上（即ち、サーバーシステム上）に構築されるインターネット上のクラウドプリントサービスである。本実施形態では、それぞれのイントラネットに対して接続が可能であり、インターネットを通じてクライアントコンピューター１００およびプリンター２００やプリンター２０１、プリンター２０２との接続が可能である。

クラウドプリントサービス５００は、ユーザーＩＤとＰＡＳＳＷＯＲＤを利用したアカウント管理がされており、ユーザーはこのアカウントを利用してクラウドプリントサービス５００にアクセスすることができる。また、ユーザー管理されているアカウントがオペレーティングシステム１０５３のログインユーザーと紐づいていてもよい。その場合はユーザーＩＤやＰＡＳＳＷＯＲＤの入力の必要がない。

図３は、本発明の実施形態を示すクラウドプリントサービス５００のブロック図である。クラウドプリントサービス５００は、インターネットを通じたクラウド上に存在するサービスであり、印刷に関連する機能を提供可能とする。本実施形態では、プリンター登録部５０１、印刷キュー生成部５０２、プリンターリスト生成部５０３、探索応答部５０４、プリンターデータベース５１０の機能を持つ。さらに、印刷ジョブ管理部５０５、印刷ジョブ生成部５０６、印刷ジョブ保存領域５１１の機能を持つ。また、これらの機能がクラウドプリントサービス５００と連携する別のクラウドプリントサービスにあっても構わない。以下、プリンター２００を例に記載しているが、クラウドプリントサービス５００と接続可能なプリンター２０１やプリンター２０２でも同様の処理で実現可能である。

プリンター登録部５０１は、プリンター２００からプリンターの登録指示があった場合、印刷キュー生成部５０２に印刷キューを生成させ、生成された印刷キューを、プリンターデータベース５１０にプリンター識別情報と紐づけて登録する。このようにプリンターの印刷キューとプリンター識別情報とが紐づけて登録されていることを、プリンターが登録されていると呼ぶ。本処理については図４のシーケンス図を用いて後述する。

さらに印刷ジョブ管理部５０５は、クライアントコンピューター１００から印刷ジョブを受信し、状況に応じてプリンター２００に直接印刷ジョブを送付する。もしくはいったん印刷ジョブ保存領域５１１に保存して、出力先のプリンターが決定したタイミングで印刷ジョブ生成部５０６に渡して、適切なファイルに変換して印刷ジョブを送付する。印刷ジョブを送信もしくは保存する処理については、図９のフローチャート図を用いて後述する。

図４は、本発明の実施形態を示すプリンター２００をクラウドプリントサービス５００に登録する処理のシーケンス図である。

プリンター２００はクラウドプリント機能（クラウドプリントサービスから印刷ジョブを受信して印刷する機能）と、プリンター２００を操作するためのＷｅｂＵＩ機能をサポートしているものとする。ＷｅｂＵＩ機能とは、ＵＩを生成してネットワーク上に公開する機能である。クライアントコンピューター１００はクラウドプリントクライアント機能（クラウドプリントサービスにファイルを送信する機能）と、前記ＷｅｂＵＩを操作するためのＷｅｂＵＩクライアント（例えば、Ｗｅｂブラウザー）をサポートしているものとする。また、クラウドプリントサービス５００はインターネット上のクラウドプリントサービスを表す。

ユーザーはまずクライアントコンピューター１００のＷｅｂＵＩクライアントを利用して、プリンター２００のＷｅｂＵＩを開き、当該ＷｅｂＵＩ上で、クラウドプリントサービスにプリンターを登録するためのボタンを選択する。当該選択がされると、クライアントコンピューター１００は、クラウドプリントサービス登録要求４１０をプリンター２００に送信する。プリンター２００は、要求４１０を受信すると、クラウドプリントサービス５００にクラウドプリントサービス登録要求４１１を送信する。このように、本実施形態では、クライアントコンピューター１００のＷｅｂＵＩクライアントから登録要求を送信している。しかし、プリンター２００に付随した入力装置、例えばパネルから操作することで本要求を送信可能であれば、クライアントコンピューター１００から要求を行わずともよい。クラウドプリントサービス登録要求４１０には、プリンター２００の情報が付随している。プリンター２００の情報には、例えば、プリンター２００の名称やプリンターの機種を識別する番号（ＨＷＩＤ）、プリンターの種類を識別する番号（ＣａｔｅｇｏｒｙＩＤ）、ＩＰアドレス情報が含まれる。特にプリンターの種類を識別する番号（ＣａｔｅｇｏｒｙＩＤ）は、プリンターを製造したベンダーが定義した機種を識別するための情報である。

クラウドプリントサービス５００は、要求４１１を受信すると、印刷キュー生成部５０２に、プリンター２００に印刷ジョブを送信するための印刷キューを作成させる（４１２）。この印刷キューは、受信したプリンター２００の情報である、プリンターの名称（デバイス名）、プリンターの機種を識別するＨＷＩＤ、プリンターの種類を識別するＣａｔｅｇｏｒｙＩＤ、プリンターのＩＰアドレスを利用して作成される。そしてフロー４１３にて、プリンター２００の情報をプリンターデータベース５１０に登録する。印刷キューを作成させる処理（４１２）及びプリンター２００の情報をプリンターデータベース５１０の登録する処理の詳細については、図６のフローチャート図を用いて後述する。

図５は、クラウドプリントサービス５００が保持するプリンターの情報のデータベース５１０の一例である。デバイス名は、登録時にプリンター２００から取得したプリンターの名称（デバイス名）を指す。ＨＷＩＤはプリンター２００の機種を識別する際に用いる識別子（機種固有の識別子。即ち、画像形成装置固有の識別情報）を指す。ＣａｔｅｇｏｒｙＩＤは、複数のデバイスに共通した識別子（共通識別情報）を指す。例えば、ベンダー共通の識別子でもいいし、ベンダーの中でも複合機とプリンター等の種類毎に共通の識別子を登録してもよい。ＩＰアドレスは、接続先のプリンター２００のＩＰアドレスを指す。

クラウドプリントサービス５００は、プリンターデータベース５１０への登録が完了すると、クラウドプリント登録用の登録ＵＲＬを含むクラウドプリントサービス登録要求応答および登録ＵＲＬ提示要求４１４をプリンター２００に送信する。プリンター２００は、クラウドプリントサービス登録要求応答および登録ＵＲＬ提示要求４１４を受信すると、登録ＵＲＬ情報を、付随するパネル表示、もしくは登録ＵＲＬ情報が記載された紙出力４１５を行い、ユーザーに通知する。また、クライアントコンピューター１００に対して、ＷｅｂＵＩ経由で通知してもよい。

ユーザーは、プリンター２００から提示された登録ＵＲＬに位置するクライアントサービス５００にアクセス４１６を行う。その際は、クラウドサービス５００にアクセス可能なクラウドアカウントにログインしている必要があるため、ユーザーＩＤとＰＡＳＳＷＯＤの入力が必要である。

クラウドプリントサービス５００は、クラウドアカウントとプリンター情報とを含む登録ＵＲＬから、ユーザーとプリンター２００を紐づける。紐づける方法として、例えば、プリンター情報とユーザートークン４１７を紐づける方法がある。ただし、その方法に限定はしない。そして、クラウドプリントサービス５００の情報を含めたユーザートークン４１７をプリンター２００に送信し、プリンター２００のクラウドプリントサービス５００への登録処理を終了する。次に、クライアントコンピューター１００におけるプリンター２００に適した印刷設定変更手段を提供する方法について図８を用いて後述する。

図６は、本発明の実施形態を示すクラウドサービス５００が印刷キューを作成（図４の４１２）し、さらに、プリンターの情報をプリンターデータベース５１０に登録（図４の４１３）する処理のフローチャート図である。特に明記しない場合、本処理はクラウドプリントサービス５００の各処理部が行う。また、この処理の開始のタイミングは、図４で説明した、プリンター２００からのクラウドプリントサービス５００の登録要求（４１１）から始まる。まず、印刷キュー生成部５０２は要求元のプリンター２００に対し、デバイス情報を取得する（ステップＳ６０１）。このデバイス情報取得は、ネットワーク１５０を通してプリンター２００から双方向通信を使用して情報を取得することを想定している。さらに、情報の内容については、一例として図７に示すようなＸＭＬベースのＳｃｈｅｍａで取得することを想定しているが、これに限定しないことは言うまでもない。図５で説明したプリンターの名称（デバイス名）やＨＷＩＤ、ＣａｔｅｇｏｒｙＩＤなどは、図７で示すＳｃｈｅｍａの主に「＜ｐ：ＤｅｖｉＩｄ＞」７００で定義している情報から取得する。取得したデバイス情報に機種別の識別子（ＨＷＩＤ）があるかどうかを調べる（ステップＳ６０２）。具体的には図７で示すＳｃｈｅｍａの「＜ｐ：ＤｅｖｉＩｄ＞」７００で定義している「ＭＤＬ」７０１に定義している値があるかどうかで判断する。機種別の識別子がなかった場合（ステップＳ６０２のＮｏ）は、印刷キューを作成せずに次のステップに進む。機種別の識別子がある場合（ステップ６０２のＹｅｓ）は、機種別の印刷キューを作成する（ステップＳ６０３）。さらに、プリンター登録部５０１が作成した機種別の印刷キューのプリンター情報をプリンターデータベース５１０に登録する（ステップＳ６０４）。図５の「ＣａｎｉＲ－ＡＤＶＣＣＣＣ」は、機種別の識別子があるので、この処理により登録される。次に、印刷キュー生成部５０２は、先に取得したデバイス情報にカテゴリ識別子（ＣａｔｅｇｏｒｙＩＤ）があるかどうかを調べる（ステップＳ６０５）。具体的には図７で示すＳｃｈｅｍａの「＜ｐ：ＤｅｖｉＩｄ＞」７００で定義している「ＣＩＤ」７０２に定義している値があるかどうかで判断する。カテゴリ識別子がなかった場合（ステップＳ６０５のＮｏ）は、印刷キューの作成処理、並びに登録処理を終了する。カテゴリ識別子があった場合（ステップＳ６０５のＹｅｓ）は、そのカテゴリ識別子共通の印刷キューが既に作成されているかどうか調べる（ステップＳ６０６）。カテゴリ識別子共通の印刷キューが既に作成されていない場合（ステップＳ６０６のＮｏ）、カテゴリ共通の印刷キューを作成する（ステップＳ６０７）。さらに、プリンター登録部５０１は作成したカテゴリ共通の印刷キューのプリンター情報をプリンターデータベース５１０に登録する（ステップＳ６０８）。図５の「ＣａｎＯＩＰＣｏｍｍｏｎＰｒｉｎｔｅｒ」は、機種別の識別子がないので、この処理により登録される。カテゴリ識別子共通の印刷キューが既に作成されている場合（ステップＳ６０６のＹｅｓ）、先に作成した機種別の印刷キューにカテゴリ共通のカテゴリ識別子のみ追加登録する（ステップＳ６０９）。

図８は、本発明の実施形態を示すクライアントコンピューター１００に印刷設定アプリケーション１０５２をインストールする処理のシーケンス図である。

クライアントコンピューター１００では、クラウドプリントを利用してプリンター２００に出力する場合、クラウドプリントサービス５００に対して印刷ジョブを送信する。そのため、クライアントコンピューター１００に、クラウドプリントサービス５００に対して印刷ジョブを送信する印刷キューを生成する必要がある。

本実施形態では、オペレーティングシステム１０５３が標準機能としてもつプリンター探索機能を利用する。通常、プリンター探索を行う場合、同一イントラネット上にあるプリンターが対象となる。例えば、図２においてクライアントコンピューター１００がプリンター探索を行うとプリンター２００を見つけることはできるが、イントラネットを超えたプリンター２０１、プリンター２０２を見つけることはできない。ただ、本実施形態では、クライアントコンピューター１００はクラウドプリントサービス５００へのアクセスが可能である。従って、かつクラウドプリントサービス５００にプリンターが登録されている場合にはプリンター探索で、登録されているプリンターを見つけることができる。本実施例では、プリンター２０１、プリンター２０２がクラウドプリントサービス５００に登録されていると想定する。

クライアントコンピューター１００は、前述したオペレーティングシステム１０５３の標準機能であるプリンター探索８１０を行う。クラウドプリントサービス５００の探索応答部５０４は、プリンター探索８１０の情報を受信すると、クライアントコンピューター１００に対して利用可能なプリンターを提示する。そのために、クラウドプリントサービス５００が、接続可能なプリンター情報を含むプリンターリストの作成８１１を行う。このプリンター情報は、前述したプリンターの名称（デバイス名）、プリンターの機種を識別するＨＷＩＤ、プリンターのＩＰアドレスである。プリンター情報を含むプリンターリスト作成は、クラウドプリントサービス５００のプリンターリスト生成部５０３がプリンターデータベース５１０の情報を利用して作成する。

クラウドプリントサービス５００は、クライアントコンピューター１００に対して、作成されたプリンターリストの返答８１２を行う。この際、プリンターリストに含まれるプリンター情報には図５に記載されているプリンター識別情報であるＨＷＩＤの情報も付随して送信する。クライアントコンピューター１００は、プリンターリストを基にユーザーに対して利用可能なプリンターの選択を提示する。ユーザーは、提示されたプリンター一覧から機種を選択する。その選択が行われると、クライアントコンピューター１００のオペレーティングシステム１０５３が該当機種の印刷キュー作成を行う。

さらに、クライアントコンピューター１００のオペレーティングシステム１０５３は、印刷キューの生成に成功すると、印刷設定アプリケーション配布サーバー４００に対して、ダウンロード要求８１４を行う。その際、オペレーティングシステム１０５３は、対象のプリンター識別情報であるＨＷＩＤと紐づく印刷設定アプリケーション１０５２のダウンロード要求８１４を行う。本実施形態では、配布サーバー４００において、プリンター情報に含まれるＨＷＩＤと印刷設定アプリケーション１０５２は１対１で紐づいている。特定のＨＷＩＤに対し、該当する印刷設定アプリケーション１０５２が一意に決まっている構成となっている。

また、配布サーバー４００において、印刷設定アプリケーション１０５２とプリンター情報に含まれるＨＷＩＤの紐づけ情報を記載したメタデータを保存しておいてもよい。その場合、そのメタデータを利用して、適切な印刷設定アプリケーション１０５２をダウンロードする仕組みとなる。

印刷設定アプリケーション配布サーバー４００は、ダウンロード要求８１４を受信すると、クライアントコンピューター１００に対してダウンロード処理８１５を行う。即ち、印刷設定アプリケーション１０５２をクライアントコンピューター１００に送る。すると、クライアントコンピューター１００は、印刷設定アプリケーション１０５２のインストール８１６を行う。

インストール後は、印刷設定アプリケーション１０５２は、プリンター２００と１対１で紐づいている。従って、プリンター２００において、プリンター２００の機種情報や印刷設定情報を保持していることにより、ユーザーに対して適切な印刷設定ＵＩを提示することが可能となる。もしくは、印刷設定アプリケーション１０５２が、クラウドプリントサービス５００と通信し、対象の機種情報や印刷設定情報を取得し、その情報を用いてＵＩを提供してもよい。ユーザーは、印刷設定アプリケーション１０５２のインストールが完了すると、詳細な印刷設定変更が利用可能となる。

ユーザーがクラウドプリントを利用する場合、クライアントコンピューター１００のアプリケーション１０５１から印刷指示を行う。具体的な例として、アプリケーションのファイルメニューから印刷を押下する。通常のアプリケーション１０５１の動作として、ユーザーからの印刷指示を受け付けた場合、ＯＳ１０５３に対して印刷コモンダイアログ（ＯＳの提供する印刷設定画面）を表示するように指示を行う。ＯＳ１０５３はアプリケーションから指示を受けて、印刷コモンダイアログを表示する。ＯＳ１０５３が表示する印刷コモンダイアログは、クライアントコンピューター１００にインストールされたプリンターの一覧や、印刷するページの指定、部数の設定ができるようになっている。ユーザーは印刷コモンダイアログから出力したいプリンターの印刷キューを選択し、同じ画面に表示している詳細設定ボタン（オブジェクト）を押下して、その印刷キューに対して印刷設定変更指示を行う。その際、インストールされた印刷設定アプリケーション１０５２が起動され、印刷設定変更ＵＩ（図１５の１５００）が表示される。この図１５のＵＩでは図に示すように様々な印刷設定を変更できる（もちろん、もっと多くの印刷設定を変更できるように構成してもよい。例えば、濃度や色味などの画像処理の設定やスタンプ合成の可否や、パンチ位置やステープル位置の設定など。）。ユーザーは、印刷設定ＵＩ上で印刷設定の変更を行って印刷指示を行うと、クラウドプリントサービス５００に印刷するデータ送信する。

図９は、クラウドプリントサービス５００がクライアントコンピューター１００から印刷ジョブを受信した際に行う処理のフローチャート図である。特に明記しない場合、この処理を行うのはクラウドプリントサービス５００の各処理部である。まず、クライアントコンピューター１００から印刷ジョブを受信する（ステップＳ９０１）。印刷ジョブ管理部５０５は、印刷ジョブの送信元の印刷キュー情報を取得する（ステップＳ９０２）。印刷キュー情報を取得する方法の一例としては、印刷ジョブ情報から、印刷キューを特定する方法などが挙げられるが、これに限定するものではない。印刷キュー情報を取得したら、その印刷キューが機種別の印刷キューなのか、カテゴリ共通の印刷キューなのかを判断する（ステップＳ９０３）。この判断方法は、例えば、図５のプリンター情報一覧から該当するプリンター情報を取得し、取得したプリンター情報の機種別の識別子（ＨＷＩＤ）があるかどうかで決定することが挙げられる。その印刷キューが機種別の印刷キューだった場合（ステップＳ９０３のＹｅｓ）、印刷ジョブ生成部５０６は、出力先のプリンターに適した印刷ジョブを生成する（ステップＳ９０４）。また、生成が終わったことに応じて、印刷ジョブ生成部５０６は、生成した印刷ジョブを指定されたプリンターに送信する（ステップＳ９０５）。カテゴリ別の印刷キューだった場合（ステップＳ９０３のＮｏ）、印刷ジョブを印刷ジョブ保存領域５１１に保存する（ステップＳ９０６）。この場合、印刷ジョブは自動ではプリンターに送信しない。プリンターからの印刷ジョブの取得要求（即ち、送信依頼）を受けて初めて、その送信依頼に対する応答として、印刷ジョブをプリンターに向けて送信することになる。図１０は、クラウドプリントサービス５００の印刷ジョブ保存領域が保持する印刷ジョブデータベースの一例である。ここでは、印刷ジョブＩＤと印刷ジョブ名と印刷キューのＣａｔｅｇｏｒｙＩＤとを関連付けて登録している。

図１１は、クラウドプリントサービス５００が、プリンター２００から印刷可能ジョブリスト要求を受信した際に行う処理のフローチャート図である。特に明記しない場合、本処理はクラウドプリントサービス５００の各処理部で行われる。まず、プリンター２００から印刷可能ジョブリスト要求を受信する（ステップＳ１１０１）。この印刷可能ジョブリスト要求の中には、プリンター名が含まれている。要求を受信した印刷ジョブ管理部５０５は、プリンター名からカテゴリ識別子を取得する（ステップＳ１１０２）。詳細には、印刷ジョブ管理部５０５が、プリンターデータベース５１０を参照して、プリンター名称（デバイス名）に関連付けられているカテゴリ識別子（ＣａｔｅｇｏｒｙＩＤ）を取得する。取得したカテゴリ識別子からそれに関連付けてある印刷ジョブをリストする（ステップＳ１１０３）。詳細には、印刷ジョブ管理部５０５が印刷ジョブ保存領域５１１のデータベースから、カテゴリ識別子（ＣａｔｅｇｏｒｙＩＤ）に関連付けてある印刷ジョブをリスト化する。図１２は、図１０の印刷ジョブデータベースから、印刷可能ジョブリスト要求元のプリンター２００が印刷可能な印刷ジョブを探索してリスト化した結果リストの一例である。作成した印刷ジョブのリスト（例えば、図１２のリスト）要求元のプリンターに送付する（ステップＳ１１０４）。

送付した印刷可能ジョブリストをプリンター２００が受信すると、その印刷ジョブのリストを操作パネルに表示する。図１３は、クラウドプリントサービス５００から受信した印刷可能ジョブリストを表示した操作パネルの一例である。ユーザーはその操作パネルから所望する印刷ジョブを選択しプリントボタンを押下して印刷を実行する。印刷実行を受け付けたプリンター２００は、クラウドプリントサービス５００に対して印刷ジョブの取得要求を行う。なお、この取得要求には、取得したい印刷ジョブのＩＤ、即ち、印刷ジョブＩＤが含まれている。

図１４は、本発明の実施形態を示すクラウドプリントサービス５００にプリンター２００から印刷ジョブの取得要求を受信した場合に、クラウドプリントサービス５００が行う処理のフローチャート図である。特に明記しない場合、本処理はクラウドプリントサービス５００の各処理部で行われる。まず、プリンター２００から印刷ジョブ取得要求（出力対象の印刷ジョブの印刷ジョブＩＤを含む）を受信する（ステップＳ１４０１）。要求を受信した印刷ジョブ管理部５０５は、指定された印刷ジョブに基づいて、出力先のプリンター２００に適した印刷ジョブを生成する（ステップＳ１４０２）。印刷ジョブの生成が完了したら、印刷要求元のプリンター２００に印刷ジョブを出力する（ステップＳ１４０３）。

以上の手段により、印刷ジョブをクラウドに上げておき、画像形成装置側から当該クラウドに認証することによって前記印刷ジョブを取得する枠組みを提案することが可能となる。

（その他の実施例）
本発明は、上述の実施形態の１以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける１つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、１以上の機能を実現する回路（例えば、ＡＳＩＣ）によっても実現可能である。

Claims

画像形成装置から当該画像形成装置に固有の第１の識別情報と、複数の画像形成装置で共通な第２の識別情報を取得する取得手段と、
前記取得した第１の識別情報に関連づいた第１の印刷キューを生成し、取得した複数の画像形成装置で共通な第２の識別情報に基づき第２の印刷キューを生成する生成手段と、
前記第１の印刷キューを選択する第１の印刷データを受信した場合、前記画像形成装置に前記第１の印刷データを送信し、前記第２の印刷キューを選択する第２の印刷データを受信した場合、前記複数の画像形成装置の一つに前記第２の印刷データを送信する送信手段と、を有することを特徴とするサーバーシステム。
前記送信手段は、前記第２の印刷キューと対応づけられた複数の画像形成装置の一つに前記第２の印刷データの名称を送信し、
前記サーバーシステムは、
前記一つの画像形成装置においてユーザーにより選択された前記第２の印刷データの名称に対応する前記第２の印刷データの送信依頼を受信する受信手段をさらに有し、
前記送信手段は、前記受信した送信依頼への応答として前記第２の印刷データを前記一つの画像形成装置に送信することを特徴とする請求項１に記載のサーバーシステム。
前記送信手段は、前記第１の印刷キューを選択する第１の印刷データを受信した場合、前記画像形成装置でユーザーによる前記第１の印刷データの名称の選択がなくとも前記第１の印刷データを前記画像形成装置に送信し、前記第２の印刷キューを選択する第２の印刷データを受信した場合、前記画像形成装置においてユーザーにより前記第２の印刷データの名称が選択されたことに基づき前記第２の印刷データを送信することを特徴とする請求項１または２に記載のサーバーシステム。
前記生成手段は、前記サーバーシステムが前記取得手段の取得した前記第２の識別情報と同じ識別情報と対応付けされた印刷キューを記憶している場合、前記第２の印刷キューの生成を行わないことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載のサーバーシステム。
前記生成手段は、前記サーバーシステムが前記取得手段の取得した前記第２の識別情報と同じ識別情報と対応付けされた印刷キューを記憶している場合、前記第１の印刷キューと前記第２の識別情報を対応づけて記憶することを特徴とする請求項４に記載のサーバーシステム。
画像形成装置から当該画像形成装置に固有の第１の識別情報と、複数の画像形成装置で共通な第２の識別情報を取得する取得工程と、
前記取得した第１の識別情報に関連づいた第１の印刷キューを生成する第１の生成工程と、
取得した複数の画像形成装置で共通な第２の識別情報に基づき第２の印刷キューを生成する第２の生成工程と、
前記第１の印刷キューを選択する第１の印刷データを受信した場合、前記画像形成装置に前記第１の印刷データを送信する第１の送信工程と、
前記第２の印刷キューを選択する第２の印刷データを受信した場合、前記複数の画像形成装置の一つに前記第２の印刷データを送信する第２の送信工程と、を有することを特徴とするサーバーシステムの制御方法。
前記第２の印刷キューを選択して送信された印刷データの名称を前記画像形成装置に通知する通知工程と、
前記通知工程において前記画像形成装置に通知された印刷データの名称であって、ユーザーにより選択された前記印刷データの送信依頼を受信する受信工程をさらに有し、
前記第２の送信工程は、前記受信した送信依頼への応答として前記印刷データを前記画像形成装置に送信することを特徴とする請求項６に記載のサーバーシステムの制御方法。
前記第１の送信工程は、前記第１の印刷データであって、前記画像形成装置においてユーザーが前記第１の印刷データの名称を選択せずとも、前記第１の印刷データを前記画像形成装置に送信する工程であって、
前記第２の送信工程は、前記第２の印刷データであって、前記画像形成装置においてユーザーにより選択された前記第２の印刷データを前記画像形成装置に送信する工程であることを特徴とする請求項６または７に記載のサーバーシステムの制御方法。
請求項６ないし８のいずれか１項に記載のサーバーシステムの制御方法をサーバーシステムに実行させるためのプログラム。