以下、本発明の一実施の形態に係るコンピュータシステム1について、図面を参照しつつ説明する。本発明のコンピュータシステム1により、例えば、スマートフォンなどのコンピュータ装置2において後述するアプリケーションソフトウェア(以下、アプリ)が実行される。
本実施の形態で説明されるアプリにおいて、一のユーザは、任意のユーザ画像をサーバ装置3にアップロードできる。他のユーザは、サーバ装置3にアップロードされたユーザ画像を閲覧することができる。このように、本実施の形態におけるアプリは、画像共有アプリとして構成される。さらに、本実施の形態における画像共有アプリにおいて、他のユーザは、ユーザ画像に対して加工を行うことが可能である。
[ハードウェア構成]
図1は、本発明の一実施の形態におけるコンピュータプログラムが適用されるコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータシステム1は、コンピュータ装置2と、サーバ装置3とが、インターネットやLAN等の通信ネットワークNWを介して互いに通信可能に接続された構成になっている。このうちコンピュータ装置2は、その動作を制御するCPU10を備え、このCPU10にはバス11を介して操作入力部12、記憶装置14、ROM15、およびRAM16が接続されている。
コンピュータ装置2は、表示部であるモニタ19が設けられた移動筐体をユーザが把持するように構成される。当該移動筐体には操作入力部12が設けられている。本実施の形態において、コンピュータ装置2の各構成は、移動筐体内に収められている。
ROM15は、マスクROMまたはPROM等の半導体メモリであり、コンピュータ装置2を起動する起動プログラム等が記憶されている。RAM16は、DRAMまたはSRAM等により構成され、CPU10が実行するべきコンピュータプログラム(アプリケーションプログラム)30aや、その実行の際に必要となる各種データ(アプリケーションデータ)30b等を、アプリの実行状況に応じて読み込んで一時的に記憶する。
さらに、CPU10には、バス11を介してグラフィック処理部17、オーディオ合成部20、ネットワークインタフェイス25、および撮像部28が接続されている。
このうち、グラフィック処理部17は、CPU10の指示に従ってユーザ画像を表示するユーザ画像表示部を含む所定のアプリ画像を描画する。また、グラフィック処理部17にはビデオ変換部18を介してコンピュータ装置2に内蔵されたモニタ19が接続されており、グラフィック処理部17にて描画されたアプリ画像はビデオ変換部18において動画形式に変換され、モニタ19にて表示されるようになっている。
オーディオ合成部20は、CPU10の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。また、オーディオ合成部20にはオーディオ変換部21を介して外部のスピーカ22が接続されている。したがって、オーディオ合成部20にて再生および合成されたゲーム音声は、オーディオ変換部21にてアナログ形式にデコードされ、スピーカ22から外部へ出力されるようになっている。
撮像部28は、移動筐体のモニタ19の表示面とは反対側および/または表示面側に設けられ、外部の風景(現実の画像)を撮像する。撮像された画像データは、記憶装置14に記憶される。
操作入力部12は、モニタ19上に設けられたタッチパネルで構成され、モニタ19上に表示された操作ボタン等をユーザが触れることにより、対応する操作入力が行われる。
一方、サーバ装置3は、その動作を制御する高性能のCPU40を備え、このCPU40には高速バス41を介して記憶装置42、ROM43、RAM44およびネットワークインタフェイス45が接続されている。
サーバ装置3のROM43は、マスクROMまたはPROM等の半導体メモリであり、サーバ装置3と他のコンピュータ装置2との間の通信を制御するプログラム等、サーバ装置3の基本的な動作を実現するための基本プログラムが記憶されている。
また、RAM44は、DRAMまたはSRAM等から構成され、CPU40が実行するべきプログラムや、その実行の際に必要になるデータ等を、記憶装置42等から読み込んで一時的に記憶する。
本実施の形態において、コンピュータシステム1は、いわゆるネイティブアプリによって動作する。
サーバ装置3の記憶装置42は、サーバ装置3が内蔵する大容量記憶媒体である。サーバ装置3は、記憶装置42にコンピュータプログラム(アプリケーションプログラム)42aおよびそれに用いられる各種データ(アプリケーションデータ)42bを記憶している。CPU40は、各コンピュータ装置2(アカウント)からアップロードされた画像データを保存、管理する。サーバ装置3とコンピュータ装置2とは、通信ネットワークNWを介して互いに通信を行う。
コンピュータ装置2は、ユーザの操作に基づいてアプリを実行するために、通信ネットワークNWを介してサーバ装置3の記憶装置42に記憶されたアプリケーションプログラム42aおよびアプリケーションデータ42bを受信する(ダウンロードおよびインストールする)。さらに、コンピュータ装置2は、サーバ装置3からアップデート用のアプリケーションプログラムおよびアプリケーションデータを受信する(ダウンロードおよびインストールする)。
コンピュータ装置2は、インストールしたアプリケーションプログラムおよびアプリケーションデータに基づいて、コンピュータ装置2にてアプリの進行を行い、アプリの進行に伴う演出(画像、音声)を後述するモニタ19およびスピーカ22等に出力する。
各コンピュータ装置2および各ユーザには、それぞれ異なるアカウント情報(固有の識別情報)が付与される。そして、アカウント情報ごとにID(識別符号)が付与される。各コンピュータ装置2が、サーバ装置3に対してIDとともに所定の画像データを送信(アップロード)すると、サーバ装置3のCPU40は、記憶装置42にその画像データを対応するIDとともに記憶する。また、CPU40は、各コンピュータ装置2におけるアプリの進行に応じて、記憶装置42に記憶された画像データに基づく画像を、そのコンピュータ装置2のモニタ19に表示する。
[ゲーム装置の機能的構成]
図2は、本実施の形態におけるコンピュータシステムの機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、コンピュータシステム1を構成するコンピュータ装置2は、CPU10、記憶装置14、ROM15、RAM16、グラフィック処理部17、オーディオ合成部20等を含む制御部5aを備えたコンピュータとして動作する。また、サーバ装置3は、CPU40、記憶装置42、ROM43、およびRAM44等を含む制御部5bを備えたコンピュータとして動作する。
そして、図2に示すように、コンピュータ装置2の制御部5aとサーバ装置3の制御部5bとが協動することにより構成されるコンピュータシステム1の制御部5は、アプリケーションプログラム30a,42aを実行することで、アップロード手段51、ユーザ画像表示手段52、画像加工手段53、特定ユーザ指定手段54、評価入力手段55等の機能を発揮する。
このうち、アップロード手段51は、各コンピュータ装置2を操作するユーザについての所定のデータに基づいて生成されるユーザ画像をサーバ装置3にアップロードして記憶する。
また、ユーザ画像表示手段52は、各コンピュータ装置2からサーバ装置3にアクセスしてサーバ装置3に記憶される他のユーザのユーザ画像を表示する。
また、画像加工手段53は、他のユーザのユーザ画像に対して加工を行う画像加工処理を実行する。
また、特定ユーザ指定手段54は、各コンピュータを操作するユーザの操作に基づいて他のユーザを特定ユーザに指定する。
また、評価入力手段55は、表示されたユーザ画像に対する評価を行うための入力を受け付ける。
本実施の形態において、アップロード手段51は、ユーザ画像をアップロードする第1ユーザ(投稿者)のコンピュータ装置2おける制御部5a(第1コンピュータ)およびサーバ装置3における制御部5bが実現する。ユーザ画像表示手段52は、サーバ装置3における制御部5bが実現する。画像加工手段53は、第1ユーザの画像を閲覧する第2ユーザ(閲覧者)のコンピュータ装置2における制御部5a(第2コンピュータ)が実現する。特定ユーザ指定手段54は、サーバ装置3における制御部5bが実現する。
[画像共有アプリ]
以下、本実施の形態における画像共有アプリについてより詳しく説明する。本アプリを起動すると、ユーザ画像を投稿するユーザ画像投稿画面、または、他のユーザのユーザ画像の中から閲覧を希望するユーザ画像を選択するユーザ画像選択画面を選択可能な選択画面がモニタ19に表示される。ユーザ画像を投稿する場合、第1ユーザが、選択画面においてユーザ画像投稿画面を表示する選択操作を行うことにより、ユーザ画像投稿画面がモニタ19に表示される。ユーザ画像投稿画面では、第1ユーザについての所定のデータに基づいて生成されるユーザ画像が第1ユーザに選択可能に表示される。
所定のデータは、例えば、現実空間をコンピュータ装置2に接続された撮像装置(撮像部28)で撮像することにより得られた画像データ、または所定のゲーム画面に表示される仮想空間を仮想カメラで撮像することにより得られた画像データ等を含む。これらの画像データは、静止画および動画の何れをも含み得る。
ユーザ画像投稿画面では、投稿するユーザ画像に関する付加情報を編集可能である。付加情報は、例えば、画像のジャンル、被写体の種類、第1ユーザのコメント、作成(撮像)日時、関連タグ等を含む。
アップロード手段51は、第1ユーザに選択されたユーザ画像をサーバ装置3に第1ユーザのIDとともにサーバ装置3にアップロードする。より詳しくは、第1ユーザのコンピュータ装置2は、IDを送信してサーバ装置3との通信を確立し、ユーザ画像のデータをサーバ装置3に送信する。このとき、第1ユーザのコンピュータ装置2は、付加情報が存在する場合にはユーザ画像のデータとともに付加情報もサーバ装置3に送信する。サーバ装置3は、受信したデータを記憶装置42に、第1ユーザのIDと関連付けて記憶する。
このとき、サーバ装置3は、記憶したデータに、画像ごとの識別番号を付与する。サーバ装置3の記憶装置42に記憶されたユーザ画像に関するデータは、第1ユーザのID(アカウント名)、画像ごとの識別番号、付加情報によって検索可能に構成される。
他のユーザのユーザ画像を閲覧する場合、第2ユーザが、選択画面においてユーザ画像選択画面を表示する選択操作を行うことにより、ユーザ画像選択画面がモニタ19に表示される。ユーザ画像選択画面では、サーバ装置3に記憶されたユーザ画像を選択および検索可能となっている。
例えば、ユーザ画像選択画面では、検索欄が設けられる。第2ユーザが、検索欄に、上述したID(アカウント名)、画像ごとの識別番号、付加情報等を入力することにより、ユーザ画像の検索が可能である。また、例えば、ユーザ画像選択画面では、所定の順(例えば閲覧回数の多い順、投稿が新しい順等)にユーザ画像のサムネイルが一覧表示される、ジャンルごと等にユーザ画像のサムネイルがランキング形式で表示される等、種々の表示態様で表示され得る。第2ユーザが、検索結果として表示された1または複数のユーザ画像のサムネイルまたは一覧表示されたユーザ画像のサムネイルのうちの1つを選択操作することにより、閲覧するユーザ画像が決定される。
ユーザ画像表示手段52は、第2ユーザが選択したユーザ画像のデータを第2ユーザのコンピュータ装置2に送信し、第2ユーザのコンピュータ装置2は、それをダウンロードする。ユーザ画像表示手段52は、第2ユーザが選択したユーザ画像を表示するユーザ画像表示画面を表示する。
図3は、本実施の形態におけるユーザ画像表示画面の一例を示す図である。ユーザ画像表示画面W1は、ダウンロードしたデータに基づいてユーザ画像Gを表示するユーザ画像表示部W2を含んでいる。ユーザ画像表示手段52は、第2ユーザが選択したユーザ画像Gをユーザ画像表示画面W1のユーザ画像表示部W2に表示する。
さらに、ユーザ画像表示手段52は、ユーザ画像表示画面W1において、ユーザ画像の付加情報に基づいて画像タイトル、投稿者(第1ユーザ)の登録名等が表示される。
さらに、ユーザ画像表示画面W1には、表示されたユーザ画像Gに対する評価を行うための仮想の評価ボタンが表示される。仮想の評価ボタンは、ユーザ画像Gに対する高評価を入力するための高評価ボタンB1およびユーザ画像に対する低評価を入力するための低評価ボタンB2を含む。
第2ユーザが、これらの評価ボタンB1,B2の何れかに対する押下操作(タッチ入力)を行うと、評価入力手段55は、対応する評価の入力量(カウント数)を所定量上昇させる。例えば、第2ユーザが高評価ボタンB1を押下操作すると、高評価の入力量が1上昇し、低評価ボタンB2を押下操作すると、低評価の入力量が1上昇する。
本実施の形態において、一の第2ユーザは、一のユーザ画像Gに対して何れかの一方の評価ボタンB1,B2を1回押下操作することが許容される。すなわち、一のユーザ画像Gに対する高評価の入力量は、そのユーザ画像Gに対して高評価した人数を示し、そのユーザ画像Gに対する低評価の入力量は、そのユーザ画像Gに対して低評価した人数を示す。
画像加工手段53は、低評価ボタンB2による低評価の入力量に応じてユーザ画像G上に所定の低評価オブジェクトP2を表示させる。本実施の形態において、低評価オブジェクトP2は、パイ投げ用のパイを模したオブジェクトである。また、画像加工手段53は、高評価ボタンB1による高評価の入力量に応じてユーザ画像G上に所定の高評価オブジェクトP1を表示させる。本実施の形態において、高評価オブジェクトP1は、ハート型のオブジェクトである。
ユーザ画像表示画面W1は、高評価の入力数を示す高評価入力数表示部W3および低評価の入力数を示す低評価入力数表示部W4を含む。これらの表示部W3,W4に表示される入力数に応じてユーザ画像表示部W2に表示されたユーザ画像G上に、高評価オブジェクトP1および低評価オブジェクトP2が表示される。
すなわち、画像加工手段53は、高評価の入力量(入力数)が所定値蓄積されるごとに高評価オブジェクトP1を1つユーザ画像G上に表示するように、ユーザ画像Gを加工する。同様に、画像加工手段53は、低評価の入力量(入力数)が所定値蓄積されるごとに低評価オブジェクトP2を1つユーザ画像G上に表示するように、ユーザ画像Gを加工する。ユーザ画像表示手段52は、加工後のユーザ画像Gを複数のユーザの各コンピュータ装置2に表示可能にする。
本実施の形態において、1つの低評価または高評価の入力に対して対応する評価オブジェクトP1,P2が1つ表示される。図3の例において、高評価の入力数が3であるため、ユーザ画像表示部W2には、3つの高評価オブジェクトP1が表示される。また、低評価の入力数が4であるため、ユーザ画像表示部W2には、4つの低評価オブジェクトP2が表示される。
評価オブジェクトP1,P2がユーザ画像G上に表示される制御の流れは、以下の通りである。第2ユーザがユーザ画像表示部W2にユーザ画像が表示されている状態で、何れかの評価ボタンB1,B2を押下操作した場合、画像加工手段53は、ユーザ画像表示部W2内において、対応する評価オブジェクトP1,P2を表示する位置を、第2ユーザの操作(例えばタッチ操作)に基づいて指定可能にする。
第2ユーザの操作に基づいて対応する評価オブジェクトP1,P2を表示する位置が指定された場合、その第2ユーザのコンピュータ装置2からサーバ装置3に、評価内容(高評価または低評価)、対応する評価オブジェクトP1,P2の指定位置、表示中のユーザ画像の識別番号、および第2ユーザのIDについての情報を送信する。
サーバ装置3は、各コンピュータ装置2から送信された情報に基づいて、高評価の入力量および低評価の入力量のデータを、対応するユーザ画像Gの識別番号に関連付けて記憶装置42に蓄積して記憶する。さらに、記憶装置42に記憶されているユーザ画像の識別番号には、高評価または低評価を行った第2ユーザのIDが関連付けられる。
また、サーバ装置3(画像加工手段53)は、対応する評価オブジェクトP1,P2の指定位置の情報に基づいて、対応するユーザ画像G上に、対応する評価オブジェクトP1,P2を配置することにより画像の加工を行う。サーバ装置3は、加工後のユーザ画像Gを、ユーザ画像Gの識別番号に関連付けて記憶装置42に記憶する。
この後、他のユーザがそのユーザ画像を閲覧するユーザ画像Gとして選択した場合、ユーザ画像表示手段52は、加工後のユーザ画像Gのデータを他のユーザのコンピュータ装置2に送信し、他のユーザのコンピュータ装置2は、それをダウンロードする。ユーザ画像表示手段52は、ユーザ画像表示部W2に加工後のユーザ画像Gを表示する。
なお、ユーザ画像表示画面W1は、仮想の加工表示ボタンB3を含んでいる。ユーザ画像表示手段52は、第2ユーザの加工表示ボタンB3への操作入力に基づいてユーザ画像Gにおける加工表示の有無を切り替える。すなわち、ユーザ画像表示部W2には、加工後のユーザ画像および加工前(第1ユーザによる投稿時)のユーザ画像の何れをも表示可能である。
さらに、ユーザ画像表示画面W1は、ユーザ画像Gに対するコメントを記入するためのコメント記入欄(図示しないが、例えば別のウィンドウ画面として表示される)を表示するための仮想のコメント記入ボタンB4およびユーザ画像Gに対するコメントが表示されるコメント表示欄W5を含む。
このような構成により、第1ユーザが投稿したユーザ画像Gがそれを閲覧する第2ユーザによって加工される。そして、投稿されたユーザ画像Gそのものについてのコメントだけでなく、加工後のユーザ画像Gに対して(ユーザ画像Gへの加工の程度等を)、複数の第2ユーザ間でコメントし合うことが可能となる。
また、ユーザ画像表示画面W1は、ユーザ画像表示部W2に表示されているユーザ画像Gを投稿した第1ユーザを特定ユーザに指定するための仮想のフォローボタンB5と、フォローボタンB5の押下操作に基づいてその第1ユーザを特定ユーザに指定した人数(フォロワー数)を表示するフォロワー数表示欄W6を含む。特定ユーザ指定手段54は、第2ユーザがフォローボタンB5を押下操作すると、第2ユーザのIDとともにユーザ画像Gの投稿者である第1ユーザのIDをサーバ装置3に送信する。サーバ装置3は、第1ユーザのIDごとにフォロワー数をカウントし、その結果をフォロワー数としてフォロワー数表示欄W6に表示させる。
特定ユーザ指定手段54は、特定ユーザとして指定した他のユーザにおけるユーザ画像Gの状況を通知する。例えば、特定ユーザがアップロードしたユーザ画像Gが他のユーザによって加工された場合、それを示す通知が特定ユーザとして指定したユーザ(フォロワー)のコンピュータ装置2に送信される。さらに、特定ユーザが新たにユーザ画像Gをアップロードした場合にも、それを示す通知がフォロワーのコンピュータ装置2に送信される。
このような構成により、ユーザが関心のある特定ユーザのユーザ画像Gが加工されたことが、そのユーザに通知されるため、ユーザは、関心のある特定ユーザのユーザ画像が加工されたことをすぐに知ることができる。
以上をまとめると、本実施の形態は、記憶部(記憶装置)14および表示部(モニタ)19をそれぞれ備え、複数のユーザがそれぞれ操作する複数のコンピュータ(コンピュータ装置)2と、前記複数のコンピュータ2に、通信ネットワークNWを介して通信可能に接続されたサーバ装置3とを備えたコンピュータシステムのためのコンピュータプログラムであって、前記サーバ装置3および前記複数のコンピュータ2の少なくとも1つにより構成される制御部5を、各コンピュータ2を操作するユーザについての所定のデータに基づいて生成されるユーザ画像Gを前記サーバ装置3にアップロードして記憶するアップロード手段51、各コンピュータ2から前記サーバ装置3にアクセスして前記サーバ装置3に記憶される他のユーザの前記ユーザ画像Gを表示するユーザ画像表示手段52、および他のユーザの前記ユーザ画像Gに対して加工を行う画像加工手段53、として機能させ、前記ユーザ画像表示手段52は、加工後の前記ユーザ画像Gを前記複数のユーザの各コンピュータ2に表示可能にする、コンピュータプログラムである。
[発明の効果]
本実施の形態におけるコンピュータプログラムによれば、一のユーザが投稿したユーザ画像Gに対して、他のユーザは、投稿された画像を閲覧するだけでなくそのユーザ画像に対して加工することが可能である。したがって、一のユーザがサーバ装置3にアップロードしたユーザ画像Gを閲覧する他のユーザに、より高い興趣を抱かせることができる。また、従来の高評価の入力数および低評価の入力数に応じてユーザ画像Gが加工されることにより、あるユーザがユーザ画像Gを閲覧する際、そのユーザ画像Gに対する他のユーザの評価(傾向)を一見して(視覚的に)知ることができる。
[他の実施形態]
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
[変形例1]
上記実施の形態においては、高評価ボタンB1または低評価ボタンB2を押下操作すれば、ユーザ画像表示部W2に表示されているユーザ画像Gに加工を行う(対応する評価オブジェクトP1,P2がユーザ画像G上に表示される)態様を例示した。これに代えて、画像加工手段53は、所定の第1条件を満足した場合に、ユーザ画像Gの特定の領域内における加工を可能にしてもよい。
図4は、本実施の形態の変形例1におけるユーザ画像表示画面を例示する図である。図4において図3と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。図4の例において、ユーザ画像表示部W2には、特定の領域内に低評価オブジェクトP2を配置できないようにするバリアエフェクトE1が表示される。バリアエフェクトE1の境界(図4においては円で表示される)内が特定の領域内に設定されている。
バリアエフェクトE1には、予め定められた初期値を有する耐久値が設定される。耐久値は、そのユーザ画像に対する低評価の入力数に応じて減っていき、耐久値が0になるとバリアエフェクトE1が消失し、低評価オブジェクトP2の特定の領域内への表示が可能となる(図3と同様の加工が可能になる)。
ここで、低評価に基づく画像加工についての第1条件は、ユーザ画像Gをアップロードした第1ユーザを特定ユーザとして特定しているユーザの人数(フォロワー数)に応じて変化する。例えば、バリアエフェクトE1の耐久値の初期値は、ユーザ画像Gをアップロードした第1ユーザを特定ユーザとして特定しているユーザの人数(フォロワー数)によって定められる。この場合、例えば、フォロワー数が50人いる場合、耐久値の初期値は50に設定される一方、図4に示すようにフォロワーが150人いる場合、耐久値の初期値は150に設定される。すなわち、第1ユーザへのフォロワー数が多いほど耐久値を0にするまでに必要な低評価の入力数が多くなる。したがって、低評価に基づく画像加工についての第1条件は、第1ユーザへのフォロワー数が多いほど厳しくなる。
また、低評価入力数表示部W4に表示される低評価の入力数が1増えるごとに耐久値が所定値(例えば10)低減する。バリアエフェクトE1の耐久値の初期値(最大値)に対する現在値の割合に応じてバリアエフェクトE1の表示態様が変化してもよい。例えば、図4に示すように、その割合に応じて、徐々にひびが入っていってもよい。あるいは、その割合に応じて、バリアエフェクトE1の色が変化してもよい。
図4の例においては、ユーザ画像表示画面W1に、バリアエフェクトE1の耐久値をゲージ表示する耐久値表示欄W7が設けられる。これにより、バリアエフェクトE1の耐久値が視覚的に容易に把握できる。
なお、図4の例においては、特定の領域外への低評価オブジェクトP2の表示は許容される。第2ユーザが低評価ボタンB2を押下操作した場合に、ユーザ画像表示画面W1上に、特定の領域外への加工(低評価オブジェクトP2の表示)を行うか、バリアエフェクトE1への攻撃(耐久値の減少)を行うかを選択するウィンドウ(図示せず)が表示される。
特定領域外への加工を選択した場合、第2ユーザは、ユーザ画像Gのうちの特定の領域外において低評価オブジェクトP2を表示する位置を指定することができる。また、バリアエフェクトE1への攻撃を選択した場合、低評価オブジェクトP2を表示(追加)する代わりにバリアエフェクトE1の耐久値が減少する。
なお、これに代えて、特定の領域内か否かに拘わらず低評価オブジェクトP2を表示する位置を指定可能とし、特定の領域内に低評価オブジェクトP2を表示する位置が指定された場合、低評価オブジェクトP2がバリアエフェクトE1にはじかれて特定の領域外に低評価オブジェクトP2が表示されてもよい。さらに、その後、バリアエフェクトE1の耐久値が0となり、バリアエフェクトE1が消失した際には、はじかれた低評価オブジェクトP2が、もともと第2ユーザにより指定された特定の領域内の位置に再表示されてもよい。また、その第2ユーザのコンピュータ装置2においてバリアエフェクトE1が消失した後で最初にそのユーザ画像Gを表示した場合、ユーザ画像表示部W2上でバリアエフェクトE1が割れるエフェクトが表示され、その第2ユーザによる低評価オブジェクトP2が特定の領域内に移動するエフェクトが表示されてもよい。
耐久値の減少量は、第1ユーザへのフォロワー数に応じて変化してもよい。この場合、第1ユーザへのフォロワー数が多いほど耐久値の減少量が少なくなってもよい。
一方、耐久値の減少量は、低評価を入力する(低評価ボタンB2の押下操作)を行った第2ユーザを特定ユーザとして特定しているユーザの人数(第2ユーザへのフォロワー数)に応じて変化してもよい。この場合、第2ユーザへのフォロワー数が多いほど耐久値の減少量が多くなってもよい。このように、低評価に基づく画像加工についての第1条件は、ユーザ画像Gを加工しようとするユーザを特定ユーザとして特定しているユーザの人数に応じて変化(フォロワー数が多くなるほど第1条件が緩くなるように設定)してもよい。
また、第2ユーザが高評価を入力する(高評価ボタンB1の押下操作)ことによってバリアエフェクトE1の耐久値が上昇(回復)してもよい。第2ユーザが高評価ボタンB1を押下操作した場合に、ユーザ画像表示画面W1上に、高評価オブジェクトP1の表示を行うか、バリアエフェクトE1の回復(耐久値の上昇)を行うかを選択するウィンドウ(図示せず)が表示される。あるいは、高評価オブジェクトP1の表示を行いつつ、バリアエフェクトE1の回復が行われてもよい。
高評価オブジェクトP1の表示を選択した場合、第2ユーザは、ユーザ画像G上において高評価オブジェクトP1を表示する位置を指定することができる。また、バリアエフェクトE1の回復を選択した場合、高評価オブジェクトP1を表示(追加)する代わりにバリアエフェクトE1の耐久値が上昇する。なお、高評価オブジェクトP1の表示は、バリアエフェクトE1が存在する限り特定の領域外に制限されてもよいし、バリアエフェクトE1の存在に拘わらず、ユーザ画像G上の任意の位置に表示(指定)可能としてもよい。
このように、図4に例示する変形例1によれば、画像共有アプリを、ユーザ画像Gまたはそれを投稿した第1ユーザに友好的な第2ユーザ(防御陣営)と、ユーザ画像Gまたはそれを投稿した第1ユーザに敵対的な第2ユーザ(攻撃陣営)との間でユーザ画像Gを用いた対戦を行うゲームにすることができる。したがって、一のユーザがサーバにアップロードしたユーザ画像Gを閲覧する他のユーザに、より高い興趣を抱かせることができる。
なお、上記変形例1では、バリアエフェクトE1の形状が円である例を示したが、これに限られない。例えば、バリアエフェクトE1の形状は、四角形等の多角形、星形、楕円等、種々の形状が採用できる。バリアエフェクトE1の形状をユーザ画像Gの被写体(人物、動物、キャラクタ等の顔等)の輪郭に沿った形状としてもよい。また、バリアエフェクトE1によって定義される特定の領域がユーザ画像Gの全体を含んでもよい。この場合、バリアエフェクトE1の耐久値が0ではない限り、低評価オブジェクトP2をユーザ画像G上に表示できないようにしてもよい。また、バリアエフェクトE1は非表示(透明表示)でもよい。
また、上記変形例1では、バリアエフェクトE1の耐久値が0ではない場合、特定の領域内における低評価オブジェクトP2の表示を不可とする例を示したが、第2ユーザが所定の条件を満足することにより、耐久値が残っていても特定の領域内への低評価オブジェクトP2の表示を可能としてもよい。このときの条件は、例えば、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、または、課金を行うこと等を含む。
アプリ内ポイントは、例えば、アプリを起動することにより定期的に与えられるポイント(ログインボーナス等)、他のユーザが投稿した新しいユーザ画像Gを閲覧するたびに与えられるポイント、ユーザ画像Gを投稿するたびに与えられるポイント、アプリの起動中において別途設けられたゲームをプレイすることにより得られるポイント、アプリの起動中において広告を見ることにより与えられるポイント、または、課金することにより与えられるポイント等を含み得る。
また、バリアエフェクトE1(特定の領域)は、所定の期間または所定の時間帯において解除されたり、所定の期間または所定の時間帯のみ設定されたりしてもよい。例えば、期間限定イベントとしてユーザ画像Gへの加工が行える期間が設けられてもよい。また、第1ユーザが所定の条件を満たすことにより、ユーザ画像Gへの加工を制限できる特定の領域が設定されるようにしてもよい。このときの条件は、例えば、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、課金を行うこと、ゲームを行うこと等を含む。
また、バリアエフェクトE1(特定の領域)は、第1ユーザが設定可能としてもよい。例えば、ユーザ画像Gをアップロードする際に、そのユーザ画像GにおけるバリアエフェクトE1の位置を設定してもよい。これにより、第1ユーザは、そのユーザ画像Gにおいて加工されたくない箇所(例えばユーザ画像Gの被写体における顔部分、文字部分等)にバリアエフェクトE1の位置を設定することができる。また、所定の条件(上記と同様、所定のアプリ内ポイントを支払うこと、または、課金を行うこと等)を満足することにより、特定の領域の大きさを拡大可能にしてもよい。
また、特定の領域の大きさが特定ユーザの数(フォロワー数またはブロック数等)に応じて変化してもよい。例えば、第1ユーザに対するフォロワー数が多いほど特定の領域を大きくしてもよい。また、第1ユーザがブロックしているブロック数が多いほど特定の領域を小さくしてもよい。
特定の領域の大きさによって耐久値の初期値が異なっていてもよい。例えば、特定の領域が小さいほどバリアの密度が濃くなり耐久値の初期値が高く設定されてもよい。反対に、特定の領域が大きいほど耐久値の初期値が高く設定されてもよい。
また、上記変形例1では、低評価に基づく画像加工についての第1条件が、フォロワー数に応じて変化する例を示したが、特定ユーザの数としてフォロワー数以外の値に基づいて第1条件を変化させてもよい。例えば、特定ユーザを指定するユーザのユーザ画像に対してコメントおよび加工を行うことを制限(禁止等)する他のユーザ(ブロックユーザ)を特定ユーザとし、第1条件が、ブロック数に応じて変化してもよい。
例えば、第1条件は、投稿者である第1ユーザがブロックユーザに指定した人数(第1ユーザが指定したブロック数)が多くなるほど緩くなる(耐久値の初期値が低くなる、または、耐久値の減少量が多くなる等)としてもよい。また、第1条件は、投稿者である第1ユーザをブロックユーザに指定した他のユーザの人数(第1ユーザに対するブロック数)が多いほど緩くなる(耐久値の初期値が低くなる、または、耐久値の減少量が多くなる等)としてもよい。また、第1条件は、閲覧者である第2ユーザをブロックしている他のユーザ数(第2ユーザに対するブロック数)が多くなるほど厳しくなる(耐久値の減少量が少なくなる等)としてもよい。
また、低評価に基づく画像加工についての第1条件が、ユーザ画像Gへの加工箇所(低評価オブジェクトP2の表示箇所)に応じて変化してもよい。例えば、第1条件は、ユーザ画像Gへの加工箇所がユーザ画像Gにおける特定の場所に近づくほど厳しくなるとしてもよい。特定の場所は、ユーザ画像Gにおける被写体の顔部分または文字部分等、自動的に設定されてもよいし、第1ユーザが設定可能としてもよい。
また、上記変形例1では、1つのユーザ画像Gに対して1つのバリアエフェクトE1を形成可能とされる例を示したが、1つのユーザ画像Gに対して複数のバリアエフェクトE1を形成可能としてもよい。また、バリアエフェクトE1は、ユーザ画像Gの投稿者である第1ユーザが設定可能としてもよいし、閲覧者である第2ユーザ(ユーザ画像Gおよび第1ユーザに友好的なユーザ)が設定可能としてもよい。
[変形例2]
画像加工手段53は、加工後のユーザ画像Gに対して所定の第2条件を満たした場合に、加工後のユーザ画像Gの少なくとも一部を復元してもよい。例えば、画像加工手段53は、ユーザ画像Gに対して高評価の入力数が所定数を超えるごとに第1ユーザの操作に基づいてユーザ画像G上の低評価オブジェクトP2を所定数消去可能とする。第1ユーザは、消去する低評価オブジェクトP2を指定可能としてもよいし、所定の法則またはランダムで自動的に決定されてもよい。
第2条件は、特定ユーザとして特定しているユーザの人数に応じて変化してもよい。例えば、第2条件は、投稿者である第1ユーザをフォローしている人数(第1ユーザに対するフォロワー数)が多いほど緩くなってもよい。また、第2条件は、投稿者である第1ユーザをブロックしている人数(第1ユーザに対するブロック数)が多いほど厳しくなってもよい。また、第2条件は、投稿者である第1ユーザがブロックしている人数(第2ユーザに対するブロック数)が多いほど緩くなってもよい。
また、低評価オブジェクトP2は、第2ユーザによる高評価の入力によって消去されてもよい。例えば、高評価の入力が所定の基準回数行われるごとに所定の消去単位数の低評価オブジェクトが消去されてもよい。高評価の入力における基準回数と消去単位数とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。高評価の入力における基準回数と消去単位数との関係が特定ユーザの数に応じて変化してもよい。
上記変形例2においては、低評価オブジェクトP2が消去される例を示した。これに代えて、画像加工手段53は、加工後のユーザ画像Gに対して所定の第2条件を満たした場合に、既に表示されている低評価オブジェクトP2をユーザ画像Gが表示されるユーザ画像表示部W2の画面端に移動させてもよい。
[その他の変形例]
上記実施の形態において、低評価の入力数と同じ数の低評価オブジェクトP2がユーザ画像G上に表示される態様を例示したが、1つの低評価オブジェクトP2を表示するための低評価入力数が1より大きい値に設定されてもよい。この場合、低評価の入力数が所定値に達したときの低評価の入力を行った第2ユーザが低評価オブジェクトP2の位置を指定してもよいし、画像加工手段53が低評価オブジェクトP2を自動的に(ランダムまたは所定の法則に基づいて)配置してもよい。評価オブジェクトP1,P2が自動的に配置される場合、高評価オブジェクトP1はユーザ画像Gの周辺部から追加され、低評価オブジェクトP2はユーザ画像Gの中央部から追加されてもよい。
あるいは、低評価の入力を1回行うごとに低評価オブジェクトP2をユーザ画像G上に追加できる個数が所定の条件に応じて設定されてもよい。このときの条件は、例えば、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、課金を行うこと、ゲームを行うこと等を含む。例えば、第2ユーザにより低評価ボタンB2が押下操作されると、制御部5は、所定のゲームを実行する。そのゲームにおける第2ユーザの達成度に応じて低評価オブジェクトP2を追加できる数が変化する。
なお、低評価オブジェクトP2を追加できる数は、0を含んでもよい。すなわち、ユーザ画像Gに加工を行うための第1条件は、所定のゲームにおいて所定の基準を達成することを含んでもよい。この場合、所定のゲームにおいて、所定の基準を達成することができなければ、評価を入力したにもかかわらず、ユーザ画像Gを加工することはできない。
また、制御部5は、所定のゲームとして、低評価オブジェクトP2を追加できる数に応じて難易度の異なるゲームを実行してもよい。すなわち、ゲームにおいて所定の基準を達成した場合に低評価オブジェクトP2を追加できる数が多いほど、そのゲームの難易度が高く設定されてもよい。
また、高評価ボタンB1を押下することによって低評価オブジェクトP2の除去が可能な態様においても、高評価の入力を行うごとに低評価オブジェクトP2をユーザ画像G上から除去できる個数が条件(例えば、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、課金を行うこと、ゲームを行うこと等)に応じて設定されてもよい。
また、上記実施の形態および変形例では、低評価オブジェクトP2をパイ投げ用のパイを模した形状としたが、低評価オブジェクトP2の形状はこれに限定されない。例えば低評価オブジェクトP2の形状は、落書きを模したもの、おばけを模した形状等でもよい。また、高評価オブジェクトP1もハート形状に限られず、例えば、花を模した形状、花吹雪等の各種デコレーションを模した形状等でもよい。
また、画像の加工態様として、これらの評価オブジェクトP1,P2に加えて、またはこれらに代えて、対応する評価エフェクトをユーザ画像G上に表示してもよい。例えば、低評価エフェクトとして画像の背景等に嵐または雷雨等の表現を表示してもよい。また、例えば、高評価エフェクトとして画像の背景等に星、キラキラ模様等の表現を表示してもよい。
評価オブジェクトまたは評価エフェクトは、所定のゲームの達成度に応じて付与されてもよいし、抽選(いわゆるガチャ等)により付与されてもよいし、フォロワー数に応じて付与されてもよい。また、評価オブジェクトまたは評価エフェクトには、アプリの提供者(運営者)だけが使用可能なものが含まれていてもよい。
また、画像の加工態様として、高評価および低評価の区別はなくてもよい。例えば、ユーザ画像表示画面W1には、画像加工ボタンが設けられ、画像加工ボタンを押下操作することにより、所定の画像加工が行われてもよい。
例えば、画像加工ボタンを押下操作すると、ユーザ画像G上に表示可能な画像加工用オブジェクトまたは画像加工用エフェクトがプルダウン表示等により一覧表示される。第2ユーザは、一覧表示された画像加工用オブジェクト等の中から1つを選択することにより、選択された画像加工用オブジェクト等がユーザ画像G上に表示される。なお、一覧表示される画像加工オブジェクト等には、高評価オブジェクトP1および低評価オブジェクトP2の何れもが含まれていてもよい。
あるいは、画像の加工態様として、第2ユーザによる手書きの線入力を可能としてもよい。線入力可能な長さまたは線入力可能な領域の面積が条件(例えば、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、課金を行うこと、ゲームを行うこと等)に応じて設定されてもよい。また、画像の加工態様として、モザイク加工、ぼかし加工等、ユーザ画像G自体の変形による加工が行われてもよい。
また、ユーザ画像Gを加工できる1回あたりの範囲が所定の条件(例えば、特定ユーザの数、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、課金を行うこと、ゲームを行うこと等)に応じて変化してもよい。例えば、加工範囲は、ユーザ画像Gを投稿した第1ユーザのフォロワー数が多いほど小さくなる。また、例えば、加工範囲は、加工を行う第2ユーザのフォロワー数が多いほど大きくなる。
同様に、ユーザ画像Gの加工を復元できる1回あたりの範囲(低評価オブジェクトP2の数等)が所定の条件(例えば、特定ユーザの数、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、課金を行うこと、ゲームを行うこと等)に応じて変化してもよい。
また、ユーザ画像Gに対する加工態様を複数備え、加工態様が所定の条件(例えば、特定ユーザの数、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、課金を行うこと、ゲームを行うこと等)に応じて変化してもよい。
同様に、ユーザ画像Gへの加工に対する復元態様を複数備え、復元態様が所定の条件(例えば、特定ユーザの数、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、課金を行うこと、ゲームを行うこと等)に応じて変化してもよい。復元態様は、例えば、加工された箇所を復元すること、加工されていない箇所にバリアを張ること、加工された箇所を復元し、さらにその箇所にバリアを張ること、加工された箇所の上に高評価オブジェクトP1を表示すること等を含み得る。
また、加工態様自体に耐久値を付与し、種類によって耐久値が異なるように設定してもよい。この場合、ユーザ画像Gに対する加工の復元は、加工態様の耐久値を減少させることである。この場合、耐久値の高い加工態様ほど所定の条件(例えば、特定ユーザの数、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、課金を行うこと、ゲームを行うこと等)が厳しくなってもよい。また、復元態様は、加工態様の耐久値に対する1回あたりの減少量が異なる複数の復元態様を含んでもよい。この時、1回あたりの減少量が大きい復元態様ほど所定の条件(例えば、特定ユーザの数、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、課金を行うこと、ゲームを行うこと等)が厳しくなってもよい。
評価の入力量が第1規定値に到達すると、そのユーザ画像Gは、それ以上加工されない(殿堂入りする)ようにしてもよい。さらに、殿堂入りしたユーザ画像Gは、低評価オブジェクトP2または低評価エフェクトが消去されてもよい。第1規定値は、高評価の入力量に対する規定値(すなわち、低評価の入力量に関わらない値)として設定されてもよいし、高評価と低評価との差分に対する規定値(例えば高評価-低評価の値)として設定されてもよい。
また、評価の入力量が第2規定値に到達すると、そのユーザ画像Gは、第2ユーザから閲覧不能の状態にされるまたは削除されてもよい。第2規定値は、低評価の入力量に対する規定値(すなわち、高評価の入力量に関わらない値)として設定されてもよいし、高評価と低評価との差分に対する規定値(例えば低評価-高評価の値)として設定されてもよい。
第2ユーザが入力した評価は、第2ユーザの操作により取消可能としてもよい。この場合、同じ第2ユーザによる再評価の入力を受け付け可能としてもよいし、受け付け不可としてもよい。再評価時の評価オブジェクトの位置は、前回評価時と同じ位置としてもよいし、別の位置としてもよい。
また、上記実施の形態では、第2ユーザはユーザ画像Gにおける加工前の画像も閲覧可能としたが、ユーザ画像Gに加工が行われた後は、ユーザ画像Gにおける加工前の画像は閲覧不能としてもよい。
ユーザ画像表示手段52は、ユーザ画像表示部W2に表示されるユーザ画像Gについてそのユーザ画像Gに対する評価入力があるたびに、または、加工が行われるたびに、ユーザ画像Gを更新して表示してもよいし、ユーザ画像表示部W2に表示した時点におけるユーザ画像Gを維持してもよい。また、ユーザ画像表示手段52は、ユーザの所定の更新操作に基づいてユーザ画像Gを最新の状態に更新してもよい。
ユーザ画像表示画面W1において、ユーザ画像Gに対して評価(または加工)を行った第2ユーザの履歴を表示(例えば時系列に表示等)してもよい。さらに、履歴表示において、第2ユーザを示す表示(名前、IDの表示等)を選択操作することにより、ユーザ画像表示部W2に表示されたユーザ画像G上においてその第2ユーザによる加工箇所が強調表示されてもよい。強調表示は、例えば、加工箇所の色変更、点滅表示等が含まれ得る。また、ユーザ画像Gに対して評価(または加工)が行われた場合に、第1ユーザのフォロワーに対して通知を行ってもよい。
また、コメント表示欄W5に、ユーザ画像Gへの加工を行った第2ユーザの表記(いわゆるメンション)を記入可能としてもよい。その表記は、第2ユーザの名前、ID等が含まれるものであってもよいし、その第2ユーザの加工箇所を示すもの(座標、評価オブジェクトごとに付与されるID等)であってもよい。コメント表示欄E5に記入された第2ユーザの表記を選択操作すると、その第2ユーザが行った加工箇所(評価オブジェクトP1,P2)が点滅等により協調表示されてもよい。また、コメント表示欄W5に第2ユーザの表記が記入された場合、その第2ユーザに通知を行ってもよい。
また、一の第2ユーザによるユーザ画像Gへの加工(第1の加工)に関連付けて他の第2ユーザがユーザ画像Gに追加の加工(第2の加工)を実行可能としてもよい。この場合、ユーザ画像表示部W2上でユーザ画像Gへの加工箇所(評価オブジェクトP1,P2)の1つを選択すると、それに関連付けられた第2ユーザの加工箇所(第1の加工に関連付けられた第2の加工または第2の加工に関連付けられた第1の加工)が点滅等により強調表示されてもよい。このような追加の加工が行われた場合、第1の加工を行った第2ユーザに通知を行ってもよい。
上記実施の形態では、評価入力手段55が評価ボタンB1,B2の押下操作に基づいて対応する評価の入力量をカウントする態様を例示したが、ユーザ画像表示画面W1に、このような評価ボタンB1,B2が表示されなくてもよい。例えば、ユーザ画像Gが表示されたユーザ画像表示画面W1上で所定の第1操作を行うことにより、高評価が入力され、第1操作とは異なる所定の第2操作を行うことにより、低評価が入力されてもよい。例えば、第1操作は所定の第1方向(例えば右方向)へのスワイプ操作であり、第2操作は第1方向とは異なる第2方向(例えば左方向)へのスワイプ操作であってもよい。
また、ユーザ画像を生成するための所定のデータは、上記実施の形態で例示した現実空間を撮像した画像データ、またはゲーム等の仮想空間を仮想カメラで撮像することにより得られた画像データに限られない。ユーザ画像のデータは、例えば、第1ユーザ等が絵描きソフトで作成した画像でもよいし、外部から取得した画像でもよい。
また、上記実施の形態においては、第1ユーザがユーザ画像を投稿し、第2ユーザがそのユーザ画像を閲覧し、そのユーザ画像に対して加工を行うことを主たる目的とするアプリケーションプログラムとして例示したが、これに限られない。
例えば、所定のゲームを行うゲームプログラムの一部に上記実施の形態におけるアプリケーションプログラムが組み込まれていてもよい。すなわち、ゲームの実行時において所定の操作等を行うことにより、上記実施の形態におけるアプリケーションプログラムが実行されてもよい。
この場合、ユーザ画像Gを生成するための所定のデータは、第1ユーザが対応するコンピュータ装置2上で行ったゲームの内容に関する情報を含んでもよい。
図5は、他の実施の形態におけるユーザ画像表示画面を例示する図である。図5において図3と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。図5の例において、上記実施の形態におけるアプリケーションが実行されるゲームは、例えば、ユーザが操作するプレイヤキャラクタを仮想空間上で活動させ、そのプレイヤキャラクタと敵キャラクタ(モンスター等)とが戦うゲームである。また、本ゲームは、複数のユーザが操作する複数のコンピュータ装置2を、通信ネットワークNWを介して同期し、複数のユーザが一つのパーティを組んで共通のゲームステージにおいて協力してゲームを進行させるマルチプレイが可能なゲームである。
本ゲームにおいて、ユーザは、ユーザおよび/または使用するプレイヤキャラクタのプロフィール等が記載された仮想のプロフィールカードをゲーム内で作成可能である。プロフィールカードは、例えばカプコン社オンラインゲーム「モンスターハンターワールド」におけるギルドカード等に相当する。
図5に示すユーザ画像表示画面W1のユーザ画像表示部W2に、プロフィールカードがユーザ画像Gとして表示される。プロフィールカードには、キャラクタ画像表示部G1、シンボルマーク表示部G2、ユーザ情報表示部G3、プレイ状況表示部G4等が含まれる。
キャラクタ画像表示部G1には、プレイヤキャラクタの画像が表示される。プレイヤキャラクタの衣装、ポーズ、表情、背景等は、ユーザにより編集可能に構成される。シンボルマーク表示部G2には、ユーザ(プレイヤキャラクタ)がゲーム内で所属しているチームを示すシンボルマーク等が表示される。チームは、例えば、互いにフレンド関係にある複数のユーザの集まりとして構成される。チームに所属するユーザ同士でマルチプレイを行うことによりゲーム内で得られる利益が多くなったりする。
ユーザ情報表示部G3には、ユーザ名、ユーザID、ユーザ(またはプレイヤキャラクタ)のランク等が表示される。ランクは、ゲーム進行に伴う経験値の蓄積等によって上昇する値である。プレイ状況表示部G4には、プレイヤキャラクタの装備品の情報、クリアしたクエストの一覧、ゲーム進行に応じて獲得した勲章、武器使用回数等が表示される。
図5の例において、キャラクタ画像表示部G1に表示されるプレイヤキャラクタの画像またはシンボルマーク表示部G2に表示されるシンボルマークが加工可能なユーザ画像に設定され得る。第1ユーザのプロフィールカードを閲覧する第2ユーザは、プレイヤキャラクタの画像またはシンボルマークに対して加工を行うことができる。
画像に加工を行う手順は、上記実施の形態と同様である。すなわち、ユーザ画像表示画面W1には、各評価ボタンB1,B2が設けられ、評価ボタンB1,B2による各評価の入力数に応じて対応する評価オブジェクトP1,P2がユーザ画像(キャラクタ画像表示部G1またはシンボルマーク表示部G2)上に表示される。
また、本例において、上記所定の条件として、所定量のアプリ内ポイントを支払うこと、または、課金を行うことの代わりとして、ゲーム内通貨を支払うことが設定されてもよい。
また、上記実施の形態において、コンピュータシステム1は、いわゆるネイティブアプリによって動作する態様を例示したが、これに代えて、コンピュータシステム1は、ウェブアプリによって動作してもよい。すなわち、第2ユーザが第1ユーザによってアップロードされたユーザ画像Gを閲覧および加工する際に、その第2ユーザのコンピュータ装置2にユーザ画像Gをダウンロードせず、サーバ装置3上で、ユーザ画像Gの表示および加工を行ってもよい。例えば、ユーザ画像Gの加工の際には、コンピュータ装置2は、第2ユーザの操作入力に基づいて、加工位置等を示す指令信号をサーバ装置3に送信し、サーバ装置3がユーザ画像Gに対して加工を実施してもよい。
また、上記実施の形態ではコンピュータ装置2として、スマートフォン、タブレットPC等の携帯型の情報端末や携帯型のゲーム専用機器を想定して説明したが、コンピュータ装置2は、これらに限られず、据え置き型のゲーム装置やパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置についても、本発明を好適に適用することができる。
また、コンピュータ装置2は、ディスクドライブ、メモリカードスロットまたはHDD等を備えていてもよい。ディスクドライブを備えるコンピュータ装置においては、当該ディスクドライブにDVD-ROM等のディスク型記記憶体を装填することにより、アプリケーションプログラムおよびアプリケーションデータをコンピュータ装置2が取得することとしてもよい。
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本発明の作用効果は発揮される。また、上記実施の形態、変形例1,2および他の実施形態における各態様を適宜組み合わせることも可能である。
また、上記した、「高評価」、「低評価」、「フォロー数」、「ブロック数」に関する内容は適宜入れ替えて実施してもよい。例えば、ユーザ画像Gを投稿した第1ユーザのフォロー数が増えることにより、高評価オブジェクトP1がユーザ画像G上に表示され、第1ユーザに対するブロック数が増えることにより、低評価オブジェクトP2がユーザ画像G上に表示されてもよい。また、例えば、高評価の入力量が増えることにより、バリアエフェクトE1の耐久値が上昇し、低評価の入力量が増えることにより、バリアエフェクトE1の耐久値が下降してもよい。