JP7287456B2 - イオンクロマトグラフおよびイオン成分分析方法 - Google Patents

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Description

本発明は、イオンクロマトグラフおよびイオン成分分析方法に関する。
イオンクロマトグラフにおいては、分析対象の試料が溶離液とともに分離カラムに導入される。試料は、分離カラムを通過することによりイオン種成分ごとに分離され、溶離液とともに検出器のフローセルに導入される。フローセルに導入された試料の電気伝導度が順次検出されることによりクロマトグラムが生成される。分離カラムと検出器との間には、イオンサプレッサが配置されることがある。
特許文献1に記載されたイオンサプレッサにおいては、第一再生液流路支持体と第二再生液流路支持体との間に溶離液流路支持体が配置される。溶離液流路支持体、第一再生液流路支持体および第二再生液流路支持体には、溶離液流路、第一再生液流路および第二再生液流路がそれぞれ形成される。
分離カラムからの溶離液は、溶離液流路に導入された後、電気伝導計に到達する。電気伝導計を通過した溶離液は、再生液として第一再生液流路および第二再生液流路にそれぞれ導入される。溶離液流路の溶離液と、第一再生液流路および第二再生液流路との間で電気透析によるイオン交換が行われることにより、溶離液の電気伝導率が低下する。
国際公開第2019/21352号
イオンサプレッサの透析効率を向上させることにより、クロマトグラムのバックグラウンドが減少する。しかしながら、イオンサプレッサの透析効率を向上させるだけでは、クロマトグラムのバックグラウンドを十分に削減することができない。そこで、クロマトグラムのバックグラウンドを十分に削減し、試料の分析精度をより向上させることが可能なイオンクロマトグラフを開発することが望まれる。
本発明の目的は、試料の分析精度を向上させることが可能なイオンクロマトグラフおよびイオン成分分析方法を提供することである。
本発明の一局面に従う態様は、溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムと、前記分離カラムから導出される前記溶離液が通過する溶離液流路、第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有するイオンサプレッサと、前記イオンサプレッサを通過した前記溶離液に含まれる試料を検出する検出器と、前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部とを備え、前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、前記電極液供給部と前記第1および第2の電極液流路との接続状態を第1の接続状態と第2の接続状態とで切り替え可能に構成され、前記電極液供給部は、前記接続状態が前記第1の接続状態にあるときには、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給し、前記接続状態が前記第2の接続状態にあるときには、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給する、イオンクロマトグラフに関する。
本発明の他の局面に従う態様は、溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムと、前記分離カラムから導出される前記溶離液が通過する溶離液流路、第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有するイオンサプレッサと、前記イオンサプレッサを通過した前記溶離液に含まれる試料を検出する検出器と、前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部とを備え、前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、前記電極液供給部は、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給する、イオンクロマトグラフに関する。
本発明のさらに他の局面に従う態様は、溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムと、前記分離カラムから導出される前記溶離液が通過する溶離液流路、第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有するイオンサプレッサと、前記イオンサプレッサを通過した前記溶離液に含まれる試料を検出する検出器と、前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部とを備え、前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、前記電極液供給部は、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給する、イオンクロマトグラフに関する。
本発明のさらに他の局面に従う態様は、溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムから導出される前記溶離液をイオンサプレッサに供給するステップと、第1および第2の電極液を前記イオンサプレッサに供給するステップとを含み、前記イオンサプレッサは、前記溶離液が通過する溶離液流路、前記第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および前記第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有し、前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部と、前記第1および第2の電極液流路との接続状態が第1の接続状態と第2の接続状態とで切り替え可能に構成され、前記第1および第2の電極液を前記イオンサプレッサに供給するステップは、前記接続状態が前記第1の接続状態にあるときに、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになりかつ前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記第1および第2の電極液流路に前記第1および第2の電極液をそれぞれ供給することと、前記接続状態が前記第2の接続状態にあるときに、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になりかつ前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるように前記第1および第2の電極液流路に前記第1および第2の電極液をそれぞれ供給することとを含む、イオン成分分析方法に関する。
本発明のさらに他の局面に従う態様は、溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムから導出される前記溶離液をイオンサプレッサに供給するステップと、第1および第2の電極液を前記イオンサプレッサに供給するステップとを含み、前記イオンサプレッサは、前記溶離液が通過する溶離液流路、前記第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および前記第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有し、前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、前記第1および第2の電極液を前記イオンサプレッサに供給するステップは、前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することと、前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することとを含み、前記溶離液は、炭酸系溶離液または水酸化物系溶離液を含み、前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することは、前記溶離液が前記炭酸系溶離液を含む場合には、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記炭酸系溶離液の流れの方向と同じになるように前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給し、前記溶離液が前記水酸化物系溶離液を含む場合には、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記水酸化物系溶離液の流れの方向と逆になるように前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することを含み、前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することは、前記溶離液が前記炭酸系溶離液を含む場合には、前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記炭酸系溶離液の流れの方向と同じになるように前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給し、前記溶離液が前記水酸化物系溶離液を含む場合には、前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記水酸化物系溶離液の流れの方向と逆になるように前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することを含む、イオン成分分析方法に関する。
本発明によれば、試料の分析精度を向上させることができる。
図1は本発明の一実施の形態に係るイオンクロマトグラフの構成を示す図である。 図2は図1のイオンサプレッサの構成を示す分解斜視図である。 図3は図2のイオンサプレッサの動作を説明するための図である。 図4は第1の変形例に係るイオンクロマトグラフの構成を示す図である。 図5はイオンクロマトグラフの接続関係を示す図である。 図6はイオンクロマトグラフの接続関係を示す図である。 図7は第2の変形例に係るイオンクロマトグラフの構成を示す図である。 図8は第3の変形例に係るイオンクロマトグラフの構成を示す図である。 図9は第4の変形例に係るイオンクロマトグラフの構成を示す図である。 図10は第5の変形例に係るイオンクロマトグラフの構成を示す図である。
(1)イオンクロマトグラフの構成
以下、本発明の実施の形態に係るイオンクロマトグラフおよびイオン成分分析方法について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るイオンクロマトグラフの構成を示す図である。図1に示すように、イオンクロマトグラフ200は、イオンサプレッサ100、溶離液供給部110、試料供給部120、分離カラム130、検出器140、処理部150および三交弁160を備える。
溶離液供給部110は、例えば薬液ボトル、送液ポンプおよび脱気装置を含み、水溶液等の溶離液を移動相として供給する。本実施の形態においては、溶離液は炭酸系溶離液を含む。試料供給部120は、例えばインジェクタであり、分析対象の試料を溶離液供給部110により供給された溶離液とともに分離カラム130に導入する。分離カラム130は、図示しないカラム恒温槽の内部に収容され、所定の一定温度に調整される。分離カラム130は、導入された試料をイオン種成分ごとに分離する。
検出器140は、電気伝導度検出器であり、イオンサプレッサ100の後述する溶離液流路1を通過した分離カラム130からの試料および溶離液の電気伝導度を順次検出する。処理部150は、検出器140による検出結果を処理することにより、各イオン種成分の保持時間と電気伝導度との関係を示すクロマトグラムを生成する。
三交弁160は、入力ポート161および出力ポート162,163を有する。入力ポート161は、配管201により検出器140と接続される。検出器140を通過した溶離液は、配管201を通して入力ポート161から三交弁160に電極液として導入される。三交弁160は、入力ポート161から導入された電極液を分岐し、出力ポート162,163からそれぞれ導出する。本実施の形態においては、検出器140と三交弁160とにより電極液供給部210が構成される。
イオンサプレッサ100は、溶離液流路1、電極液流路2,3および連通路1a~3a,1b~3bを含み、分離カラム130と検出器140との間に配置される。電極液流路2,3がそれぞれ第1および第2の電極液流路の例である。連通路1a,1bは、溶離液流路1の両端にそれぞれつながる。連通路2a,2bは、電極液流路2の両端にそれぞれつながる。連通路3a,3bは、電極液流路3の両端にそれぞれつながる。
イオンサプレッサ100は、一方向(以下、流路方向と呼ぶ。)に延びる形状を有する。連通路1a,2a,1b,3bは、流路方向における一端部に配置される。連通路3a,2bは、流路方向における他端部に配置される。電極液流路2と電極液流路3とは、溶離液流路1を挟んで対向するように配置される。
溶離液流路1は、折り返し構造を有し、流路部分1A,1Bを含む。流路部分1A,1Bがそれぞれ第1および第2の流路部分の例である。本実施の形態においては、流路部分1Aは溶離液流路1の上流部分であり、流路部分1Bは溶離液流路1の下流部分である。流路部分1Bは、流路部分1Aに対して折り返されるように対向して配置される。流路部分1Aと電極液流路2とが対向し、流路部分1Bと電極液流路3とが対向する。
分離カラム130を通過した試料を含む溶離液は、イオンサプレッサ100の一端部の連通路1aを通して溶離液流路1に導入され、流路部分1Aを流れる。その後、溶離液は、イオンサプレッサ100の他端部において、流路部分1Aから流路部分1Bに導入され、流路部分1Bを流れる。その後、溶離液は、イオンサプレッサ100の一端部の連通路1bを通して溶離液流路1から導出され、上記のように検出器140に導かれる。
連通路2aは、配管202により三交弁160の出力ポート162と接続される。出力ポート162から導出された電極液は、配管202を通してイオンサプレッサ100の一端部の連通路2aから電極液流路2に導入され、電極液流路2を流れる。その後、電極液は、イオンサプレッサ100の他端部の連通路2bを通して電極液流路2から導出され、廃棄される。
連通路3aは、配管203により三交弁160の出力ポート163と接続される。出力ポート163から導出された電極液は、配管203を通してイオンサプレッサ100の他端部の連通路3aから電極液流路3に導入され、電極液流路3を流れる。その後、電極液は、イオンサプレッサ100の一端部の連通路3bを通して電極液流路3から導出され、廃棄される。
上記の構成においては、流路部分1Aにおける溶離液が流れる方向と、流路部分1Bにおける溶離液が流れる方向とが逆になる。一方、流路部分1Aにおける溶離液が流れる方向と、電極液流路2における電極液が流れる方向とが同じになる。また、流路部分1Bにおける溶離液が流れる方向と、電極液流路3における電極液が流れる方向とが同じになる。イオンサプレッサ100においては、電気透析によるイオン交換が行われることにより、溶離液流路1を通過した溶離液の電気伝導度が低減される。
(2)イオンサプレッサの構成
図2は、図1のイオンサプレッサ100の構成を示す分解斜視図である。図2に示すように、イオンサプレッサ100は、イオン交換膜11、一対の溶離液シール部材12,13、一対のイオン交換膜20,30、一対の電極液シール部材40,50、一対の電極60,70および一対の支持部材80,90を含む。イオン交換膜11,20,30、溶離液シール部材12,13、電極液シール部材40,50、電極60,70および支持部材80,90の各々は、流路方向に延びる長尺形状を有する。
イオン交換膜11は、測定対象イオンが陰イオンである場合には陽イオン交換膜であり、測定対象イオンが陽イオンである場合には陰イオン交換膜である。イオン交換膜20,30についても同様である。イオン交換膜11は、貫通孔11a~11cを有する。貫通孔11aは、流路方向における一端部に配置される。貫通孔11b,11cは、流路方向における他端部において、他端部から一端部に向かってこの順で配置される。
溶離液シール部材12は、例えば樹脂材料またはゴム材料により形成され、貫通孔12a,12bおよび開口部12cを有する。貫通孔12a,12bは、流路方向における一端部および他端部にそれぞれ配置される。開口部12cは、流路方向に延びるように貫通孔12aと貫通孔12bとの間に配置される。開口部12c内の空間が流路部分1Aとなる。本実施の形態においては、流路部分1Aにメッシュ部材12dが設けられる。
溶離液シール部材13は、溶離液シール部材12と同様の材料により形成され、貫通孔13a,13bおよび開口部13cを有する。貫通孔13a,13bは、流路方向における一端部および他端部にそれぞれ配置される。開口部13cは、流路方向に延びるように貫通孔13aと貫通孔13bとの間に配置される。開口部13c内の空間が流路部分1Bとなる。本実施の形態においては、流路部分1Bにメッシュ部材13dが設けられる。
イオン交換膜11が溶離液シール部材12,13により挟まれた状態でイオン交換膜11および溶離液シール部材12,13が積層されることにより溶離液シール部10が形成される。また、流路部分1Aの端部と流路部分1Bの端部とが貫通孔11cを通して連なることにより溶離液流路1が形成される。流路部分1Aと流路部分1Bとは、イオン交換膜11を挟んで対向する。
イオン交換膜20は、貫通孔21~23を有する。貫通孔21,23は、流路方向における一端部において、一端部から他端部に向かってこの順で配置される。貫通孔22は、流路方向における他端部に配置される。イオン交換膜30は、貫通孔31~33を有する。貫通孔31,33は、流路方向における一端部において、一端部から他端部に向かってこの順で配置される。貫通孔32は、流路方向における他端部に配置される。
電極液シール部材40は、例えば樹脂材料またはゴム材料により形成され、貫通孔41~43および開口部44を有する。貫通孔41,43は、流路方向における一端部において、一端部から他端部に向かってこの順で配置される。貫通孔42は、流路方向における他端部に配置される。開口部44は、流路方向に延びるように貫通孔43と貫通孔42との間に配置される。開口部44内の空間が電極液流路2となる。本実施の形態においては、電極液流路2にメッシュ部材45が設けられる。
電極液シール部材50は、電極液シール部材40と同様の材料により形成され、貫通孔51~53および開口部54を有する。貫通孔51,53は、流路方向における一端部において、一端部から他端部に向かってこの順で配置される。貫通孔52は、流路方向における他端部に配置される。開口部54は、流路方向に延びるように貫通孔53と貫通孔52との間に配置される。開口部54内の空間が電極液流路3となる。本実施の形態においては、電極液流路3にメッシュ部材55が設けられる。
電極60は、例えば陽極であり、貫通孔61~65を有する。貫通孔61,63,64は、流路方向における一端部において、一端部から他端部に向かってこの順で配置される。貫通孔62,65は、流路方向における他端部において、他端部から一端部に向かってこの順で配置される。電極70は、例えば陰極であり、貫通孔71~75を有する。貫通孔71,73,74は、流路方向における一端部において、一端部から他端部に向かってこの順で配置される。貫通孔72,75は、流路方向における他端部において、他端部から一端部に向かってこの順で配置される。
支持部材80は、例えば樹脂材料により形成され、貫通孔81~85を有する。貫通孔81,83,84は、流路方向における一端部において、一端部から他端部に向かってこの順で配置される。貫通孔82,85は、流路方向における他端部において、他端部から一端部に向かってこの順で配置される。支持部材90は、支持部材80と同様の材料により形成され、貫通孔91~95を有する。貫通孔91,93,94は、流路方向における一端部において、一端部から他端部に向かってこの順で配置される。貫通孔92,95は、流路方向における他端部において、他端部から一端部に向かってこの順で配置される。
上方から下方に向かって、支持部材80、電極60、電極液シール部材40、イオン交換膜20、溶離液シール部材12、イオン交換膜11、溶離液シール部材13、イオン交換膜30、電極液シール部材50、電極70および支持部材90がこの順で上下方向に積層される。この場合、イオンサプレッサ100の一端部において、貫通孔81,61,41,21,12a,11a,13a,31,51,71,91が重なる。イオンサプレッサ100の他端部において、貫通孔82,62,42,22,12b,11b,13b,32,52,72,92が重なる。
また、流路部分1Aと電極液流路2とがイオン交換膜20を挟んで対向し、流路部分1Bと電極液流路3とがイオン交換膜30を挟んで対向する。貫通孔83,63,43,23および流路部分1Aの一端部が重なり、貫通孔93,73,53,33および流路部分1Bの一端部が重なる。貫通孔83,63,43,23が連通路1a(図1)となり、貫通孔93,73,53,33が連通路1b(図1)となる。
貫通孔84,64および電極液流路2の一端部が重なり、貫通孔85,65および電極液流路2の他端部が重なる。貫通孔94,74および電極液流路3の一端部が重なり、貫通孔95,75および電極液流路3の他端部が重なる。貫通孔84,64が連通路2a(図1)となり、貫通孔85,65が連通路2b(図1)となる。貫通孔95,75が連通路3a(図1)となり、貫通孔94,74が連通路3b(図1)となる。
ここで、上方から下方にねじ部材101が貫通孔81,61,41,21,12a,11a,13a,31,51,71,91に挿通される。また、上方から下方にねじ部材102が貫通孔82,62,42,22,12b,11b,13b,32,52,72,92に挿通される。ねじ部材101,102の下端部には、ナット103,104がそれぞれ取り付けられる。これにより、溶離液シール部10、イオン交換膜20,30、電極液シール部材40,50および電極60,70が支持部材80,90により一体的に支持された状態でイオンサプレッサ100が組み立てられる。
(3)イオンサプレッサの動作
図3は、図2のイオンサプレッサ100の動作を説明するための図である。図1の分離カラム130を通過した試料を含む溶離液は、図3のイオンサプレッサ100の一端部から貫通孔83,63,43,23(連通路1a)を通して、溶離液流路1の上流部分である流路部分1Aに導かれる。次に、溶離液は、他端部に向かって流路部分1Aを流れ、貫通孔11cを通して溶離液流路1の下流部分である流路部分1Bに導かれる。
その後、溶離液は、一端部に向かって流路部分1Bを流れ、イオンサプレッサ100の一端部から貫通孔33,53,73,93(連通路1b)を通して図1の検出器140に導かれる。上記のように、検出器140においては、試料および溶離液の電気伝導度が順次検出される。
検出器140を通過した溶離液は、配管201(図1)を通して入力ポート161(図1)から三交弁160(図1)に電極液として導入される。三交弁160に導入された電極液の一部は、出力ポート162(図1)および配管202(図1)を通してイオンサプレッサ100の一端部における貫通孔84,64(連通路2a)から電極液流路2に導かれる。当該電極液は、他端部に向かって電極液流路2を流れた後、イオンサプレッサ100の他端部における貫通孔65,85(連通路2b)を通して外部に排出される。
三交弁160に導入された電極液の他の一部は、出力ポート163(図1)および配管203(図1)を通してイオンサプレッサ100の他端部における貫通孔95,75(連通路3a)から電極液流路3に導かれる。当該電極液は、一端部に向かって電極液流路3を流れた後、イオンサプレッサ100の一端部における貫通孔74,94(連通路3b)を通して外部に排出される。
電極60に正の電圧が印加され、電極70に負の電圧が印加される。この場合、水の電気分解により、電極液流路2において水素イオンおよび酸素分子が生成され、電極液流路3において水酸化物イオンおよび水素分子が生成する。電極液流路2で生成された水素イオンは、イオン交換膜20を透過して流路部分1Aに移動し、流路部分1Aにおいて溶離液中のナトリウムイオンまたはカリウムイオン等の陽イオンと置換される。
流路部分1Aで水素イオンと置換された陽イオン、および流路部分1Aで置換が行われなかった水素イオンは、イオン交換膜11を透過して流路部分1Bに移動する。流路部分1Aで置換が行われなかった水素イオンは、流路部分1Bで溶離液中のナトリウムイオンまたはカリウムイオン等の陽イオンと置換される。流路部分1Aまたは流路部分1Bで水素イオンと置換された陽イオンは、流路部分1Bからイオン交換膜30を透過して電極液流路3に移動し、電極液流路3において水酸化物イオンと結合した後、電極液とともに導出される。
上記の動作によれば、電極液流路2を移動する電極液と流路部分1Aを移動する溶離液との間、流路部分1Aを移動する溶離液と流路部分1Bを移動する溶離液との間、および流路部分1Bを移動する溶離液と電極液流路3を移動する電極液との間でイオン交換が行われる。これにより、溶離液流路1を通過した溶離液の電気伝導度が低減される。その結果、図1の処理部150により生成されるクロマトグラムのバックグラウンドが減少し、試料の分析精度が向上する。
(4)効果
溶離液流路1での溶離液の流れの方向と、電極液流路2,3での電極液の流れの方向とを逆にすることにより、溶離液と電極液との間のイオン交換の段数が増加する。この場合、イオンサプレッサ100の透析効率が向上する。従来は、イオンサプレッサ100の透析効率を向上させることにより、クロマトグラムのバックグラウンドを減少させることができると考えられていた。
一方で、本発明者らは、溶離液の流れの方向と電極液の流れの方向とを逆にすると、電気分解により発生する酸素分子または水素分子のガスに起因する電気透析の効率が不均一になることを見出した。
具体的には、溶離液流路1の上流部分では、下流部分に比べて透析されるべき陽イオンの濃度が高いため、電流が流れやすくなる。この場合、溶離液流路1の上流部分で酸素分子または水素分子のガスが大量に発生する。このガスは、溶離液と電極液との間のイオン交換を阻害する。そのため、溶離液流路1の上流部分の電気透析の効率は、下流部分の電気透析の効率よりも低くなる。
本発明者らは、種々の実験および考察を繰り返した結果、電気透析の効率が不均一になると、イオンクロマトグラムのバックグラウンドが増加するという知見を得た。そこで、本実施の形態に係るイオンクロマトグラフ200においては、イオンサプレッサ100は、溶離液が通過する溶離液流路1と、電極液が通過する電極液流路2,3とを有する。溶離液流路1の流路部分1A,1Bは、互いに対向し、流路部分1Aでの溶離液流れの方向と流路部分1Bでの溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通する。電極液流路2,3は、流路部分1A,1Bにそれぞれ対向する。
分離カラム130から導出される試料が、イオンサプレッサ100の溶離液流路1に供給される。電極液流路2での電極液の流れの方向が流路部分1Aでの溶離液の流れの方向と同じになるとともに、電極液流路3での電極液の流れの方向が流路部分1Bでの溶離液の流れの方向と同じになるように、電極液供給部210により電極液が電極液流路2,3にそれぞれ供給される。イオンサプレッサ100を通過した溶離液に含まれる試料が、検出器140により検出される。
この構成によれば、溶離液の流れの方向と電極液の流れの方向とが同じであるため、溶離液の流れの方向と電極液の流れの方向とが逆の場合に比べて溶離液流路1の下流部分での電気透析の効率が低下する。しかしながら、上記のように、電気分解により発生するガスにより溶離液流路1の上流部分の電気透析の効率は低下するので、溶離液流路1の全体としては、電気透析の効率は均一に近付く。
また、溶離液流路1は、互いに対向する流路部分1A,1Bを有し、流路部分1Aを移動する溶離液と流路部分1Bを移動する溶離液との間でもイオン交換が行われる。そのため、溶離液流路1の下流部分での電気透析の効率が過剰に低下することが防止される。これにより、クロマトグラムのバックグラウンドを十分に削減することができる。その結果、試料の分析精度を向上させることができる。
(5)変形例
(a)第1の変形例
以下の説明では、流路部分1Aにおける溶離液と電極液流路2における電極液とを同じ方向に流し、流路部分1Bにおける溶離液と電極液流路3における電極液とを同じ方向に流すことを並行流と呼ぶ。一方、流路部分1Aにおける溶離液と電極液流路2における電極液とを逆の方向に流し、流路部分1Bにおける溶離液と電極液流路3における電極液とを逆の方向に流すことを対向流と呼ぶ。
本実施の形態においては、イオンクロマトグラフ200は溶離液と電極液とが並行流になるように構成されるが、実施の形態はこれに限定されない。イオンクロマトグラフ200は、溶離液と電極液とが並行流になる接続関係と、溶離液と電極液とが対向流になる接続関係とに切り替え可能に構成されてもよい。図4は、第1の変形例に係るイオンクロマトグラフ200の構成を示す図である。第1の変形例に係るイオンクロマトグラフ200について、図1のイオンクロマトグラフ200と異なる点を説明する。
図4に示すように、第1の変形例に係るイオンクロマトグラフ200は、切替部204,205をさらに備える。各切替部204,205は、例えば方向制御弁である。切替部204と切替部205とは、例えば8ポートの切替弁等により一体的に構成されてもよい。切替部204は、イオンサプレッサ100の連通路2a,2bと三交弁160の出力ポート162との間に接続される。切替部205は、イオンサプレッサ100の連通路3a,3bと三交弁160の出力ポート163との間に接続される。
図5および図6は、イオンクロマトグラフ200の接続関係を示す図である。使用者は、切替部204,205を切り替えることにより、溶離液と電極液とが並行流になる図5の接続関係と、溶離液と電極液とが対向流になる図6の接続関係とにイオンクロマトグラフ200を切り替えることができる。
具体的には、図5のイオンクロマトグラフ200においては、三交弁160の出力ポート162から出力された電極液は、配管202および切替部204を通してイオンサプレッサ100の一端部の連通路2aから電極液流路2に導入され、電極液流路2を流れる。その後、電極液は、イオンサプレッサ100の他端部の連通路2bを通して電極液流路2から導出され、切替部204を通して廃棄される。
三交弁160の出力ポート163から出力された電極液は、配管203および切替部205を通してイオンサプレッサ100の他端部の連通路3aから電極液流路3に導入され、電極液流路3を流れる。その後、電極液は、イオンサプレッサ100の一端部の連通路3bを通して電極液流路3から導出され、切替部205を通して廃棄される。この接続関係においては、溶離液と電極液とが並行流になる。
図6のイオンクロマトグラフ200においては、三交弁160の出力ポート162から出力された電極液は、配管202および切替部204を通してイオンサプレッサ100の他端部の連通路2bから電極液流路2に導入され、電極液流路2を流れる。その後、電極液は、イオンサプレッサ100の一端部の連通路2aを通して電極液流路2から導出され、切替部204を通して廃棄される。
三交弁160の出力ポート163から出力された電極液は、配管203および切替部205を通してイオンサプレッサ100の一端部の連通路3bから電極液流路3に導入され、電極液流路3を流れる。その後、電極液は、イオンサプレッサ100の他端部の連通路3aを通して電極液流路3から導出され、切替部205を通して廃棄される。この接続関係においては、溶離液と電極液とが対向流になる。
本発明者らは、種々の溶離液を用いてクロマトグラムを生成する実験および考察を行った。その結果、本発明者らは、炭酸系溶離液を含む特定の種類の溶離液については、電極液と並行流にすることにより、クロマトグラムのバックグラウンドを大きく削減することが可能になるという知見を得た。これは、電気透析の効率が低下するものの、上記のように、電気分解により発生する酸素分子または水素分子のガスに起因する電気透析の効率の不均一性が軽減されるためであると考えられる。
一方で、本発明者らは、水酸化物系溶離液を含む他の特定の種類の溶離液については、電極液と対向流にした方がクロマトグラムのバックグラウンドが大きく削減されることがあるという知見を得た。これは、電気透析の効率の不均一性を軽減する効果よりも電気透析の効率を向上させる効果が上回るためであると考えられる。
そこで、例えば炭酸系溶離液を用いる場合には、使用者は、溶離液と電極液とが並行流になるように切替部204,205を切り替える。一方、例えば水酸化物系溶離液を用いる場合には、使用者は、溶離液と電極液とが対向流になるように切替部204,205を切り替える。これにより、生成されるクロマトグラムのバックグラウンドをより確実に削減し、試料の分析精度を向上させることができる。
なお、第1の変形例においては、イオンクロマトグラフ200が切替部204,205を含むが、実施の形態はこれに限定されない。使用者は、用いられる溶離液の種類に応じて、配管202を連通路2aと連通路2bとの間でつなぎ変えるとともに、配管203を連通路3aと連通路3bとの間でつなぎ変えてもよい。この場合、イオンクロマトグラフ200は、切替部204,205を含まなくてもよい。
(b)第2の変形例
図7は、第2の変形例に係るイオンクロマトグラフ200の構成を示す図である。第2の変形例に係るイオンクロマトグラフ200について、図4のイオンクロマトグラフ200と異なる点を説明する。第2の変形例に係るイオンクロマトグラフ200は、第1の動作モードと第2の動作モードとで選択的に動作するように構成され、図7に示すように、制御部170をさらに備える。
制御部170は、例えばCPU(中央演算処理装置)またはマイクロコンピュータにより構成される。なお、制御部170と処理部150とは、同一のコンピュータにより構成されてもよい。制御部170は、機能部としてモード受付部171および切替制御部172を含む。制御部170のCPUまたはマイクロコンピュータが所定の制御プログラムを実行することにより、制御部170の機能部が実現される。制御部170の機能部の一部または全部が電子回路等のハードウエアにより実現されてもよい。
モード受付部171は、イオンクロマトグラフ200の動作モードの選択を受け付ける。使用者は、モード受付部171を操作することにより、イオンクロマトグラフ200の動作モードを第1の動作モードと第2の動作モードとの間で選択することができる。切替制御部172は、モード受付部171により受け付けられた動作モードに対応して切替部204,205を切り替える。
具体的には、第1の動作モードがモード受付部171により受け付けられた場合には、切替制御部172は、流路部分1Aを流れる溶離液と電極液流路2を流れる電極液とが並行流になるように切替部204を切り替える。また、切替制御部172は、流路部分1Bを流れる溶離液と電極液流路3を流れる電極液とが並行流になるように切替部205を切り替える。
第2の動作モードがモード受付部171により受け付けられた場合には、切替制御部172は、流路部分1Aを流れる溶離液と電極液流路2を流れる電極液とが対向流になるように切替部204を切り替える。また、切替制御部172は、流路部分1Bを流れる溶離液と電極液流路3を流れる電極液とが対向流になるように切替部205を切り替える。
第2の変形例においては、例えば炭酸系溶離液を用いる場合には、使用者は第1の動作モードを選択する。一方、例えば水酸化物系溶離液を用いる場合には、使用者は、第2の動作モードを選択する。これにより、生成されるクロマトグラムのバックグラウンドをより確実に削減し、試料の分析精度を向上させることができる。
(c)第3の変形例
図8は、第3の変形例に係るイオンクロマトグラフ200の構成を示す図である。第3の変形例に係るイオンクロマトグラフ200について、図7のイオンクロマトグラフ200と異なる点を説明する。図8に示すように、第3の変形例においては、制御部170は、図7のモード受付部171に代えて、機能部として液種受付部173およびモード決定部174を含む。
液種受付部173は、用いられる溶離液の種類の選択を受け付ける。使用者は、液種受付部173を操作することにより、用いられる溶離液の種類を選択することができる。モード決定部174は、モード受付部171により受け付けられた溶離液の種類に対応してイオンクロマトグラフ200の動作モードを決定する。
具体的には、例えば炭酸系溶離液がモード受付部171により受け付けられた場合には、モード決定部174は、イオンクロマトグラフ200の動作モードを第1の動作モードに決定する。例えば水酸化物系溶離液がモード受付部171により受け付けられた場合には、モード決定部174は、イオンクロマトグラフ200の動作モードを第2の動作モードに決定する。
切替制御部172は、モード決定部174により決定された動作モードでイオンクロマトグラフ200が動作するように切替部204,205を切り替える。したがって、例えば炭酸系溶離液が用いられる場合には、イオンクロマトグラフ200は第1の動作モードで動作する。一方、例えば水酸化物系溶離液が用いられる場合には、イオンクロマトグラフ200は第2の動作モードで動作する。これにより、生成されるクロマトグラムのバックグラウンドをより確実に削減し、試料の分析精度を向上させることができる。
(d)第4の変形例
図9は、第4の変形例に係るイオンクロマトグラフ200の構成を示す図である。第4の変形例に係るイオンクロマトグラフ200について、図1のイオンクロマトグラフ200と異なる点を説明する。図9に示すように、本例における電極液流路2と三交弁160との接続関係は、図1のイオンクロマトグラフ200における電極液流路2と三交弁160との接続関係と同様である。
一方、電極液流路3については、連通路3aは三交弁160とは接続されず、連通路3bが配管203により三交弁160の出力ポート163と接続される。出力ポート163から導出された電極液は、配管203を通してイオンサプレッサ100の一端部の連通路3bから電極液流路3に導入され、電極液流路3を流れる。その後、電極液は、イオンサプレッサ100の他端部の連通路3aを通して電極液流路3から導出され、廃棄される。
この接続関係においては、流路部分1Bでの溶離液の流れの方向と電極液流路3での電極液の流れの方向とは逆であるが、流路部分1Aでの溶離液の流れの方向と電極液流路2での電極液の流れの方向とは同じである。そのため、流路部分1Aでの溶離液の流れの方向と電極液流路2での電極液の流れの方向とが逆の場合に比べて、流路部分1A全体の電気透析の効率が均一に近付く。これにより、クロマトグラムのバックグラウンドを削減し、試料の分析精度を向上させることが可能になる。
(e)第5の変形例
図10は、第5の変形例に係るイオンクロマトグラフ200の構成を示す図である。第5の変形例に係るイオンクロマトグラフ200について、図1のイオンクロマトグラフ200と異なる点を説明する。図10に示すように、本例における電極液流路3と三交弁160との接続関係は、図1のイオンクロマトグラフ200における電極液流路3と三交弁160との接続関係と同様である。
一方、電極液流路2については、連通路2aは三交弁160とは接続されず、連通路2bが配管202により三交弁160の出力ポート162と接続される。出力ポート162から導出された電極液は、配管202を通してイオンサプレッサ100の他端部の連通路2bから電極液流路2に導入され、電極液流路2を流れる。その後、電極液は、イオンサプレッサ100の一端部の連通路2aを通して電極液流路2から導出され、廃棄される。
この接続関係においては、流路部分1Aでの溶離液の流れの方向と電極液流路2での電極液の流れの方向とは逆であるが、流路部分1Bでの溶離液の流れの方向と電極液流路3での電極液の流れの方向とは同じである。そのため、流路部分1Bでの溶離液の流れの方向と電極液流路3での電極液の流れの方向とが逆の場合に比べて、流路部分1B全体の電気透析の効率が均一に近付く。これにより、クロマトグラムのバックグラウンドを削減し、試料の分析精度を向上させることが可能になる。
(6)他の実施の形態
(a)上記実施の形態において、流路部分1A,1Bにメッシュ部材12d,13dがそれぞれ設けられるが、実施の形態はこれに限定されない。流路部分1Aにメッシュ部材12dが設けられなくてもよいし、流路部分1Bにメッシュ部材13dが設けられなくもよい。同様に、上記実施の形態においては、電極液流路2,3にメッシュ部材45,55がそれぞれ設けられるが、実施の形態はこれに限定されない。電極液流路2にメッシュ部材45が設けられなくてもよいし、電極液流路3にメッシュ部材55が設けられなくてもよい。
(b)上記実施の形態において、流路部分1Aに溶離液を導入するための貫通孔23,43,63,83がイオン交換膜20、電極液シール部材40、電極60および支持部材80にそれぞれ形成されるが、実施の形態はこれに限定されない。流路部分1Aに溶離液を導入するための複数の貫通孔がイオン交換膜11、溶離液シール部材13、イオン交換膜30、電極液シール部材50、電極70および支持部材90にそれぞれ形成されてもよい。
同様に、上記実施の形態において、流路部分1Bから溶離液を導出するための貫通孔33,53,73,93がイオン交換膜30、電極液シール部材50、電極70および支持部材90にそれぞれ形成されるが、実施の形態はこれに限定されない。流路部分1Bから溶離液を導出するための複数の貫通孔がイオン交換膜11、溶離液シール部材12、イオン交換膜20、電極液シール部材40、電極60および支持部材80にそれぞれ形成されてもよい。
(c)上記実施の形態において、検出器140から導出される溶離液が電極液として電極液流路2,3に供給されるが、実施の形態はこれに限定されない。電極液供給部が別途設けられ、当該電極液供給部により溶離液が電極液として電極液流路2,3に供給されてもよい。また、第1および第2の電極液供給部が設けられ、当該第1および第2の電極液供給部により電極液が電極液流路2,3にそれぞれ供給されてもよい。この場合、イオンクロマトグラフ200に三交弁160が設けられなくてもよい。
(d)上記実施の形態において、2つのねじ部材101,102によりイオンサプレッサ100の一端部および他端部が固定されるが、実施の形態はこれに限定されない。例えば4つのねじ部材によりイオンサプレッサ100の四隅の近傍が固定されてもよい。また、支持部材90の貫通孔91,92がねじ孔である場合には、ねじ部材101,102にナット103,104が取り付けられなくてもよい。
(7)態様
特許文献1に記載されたイオンサプレッサのように、溶離液流路での溶離液の流れの方向と、第一再生液流路および第二再生液流路での再生液の流れの方向とを逆にすることにより、溶離液と再生液との間のイオン交換の段数が増加する。これにより、イオンサプレッサの透析効率が向上する。従来は、イオンサプレッサの透析効率を向上させることにより、クロマトグラムのバックグラウンドを減少させることができると考えられていた。
一方で、本発明者らは、溶離液の流れの方向と再生液の流れの方向とを逆にすると、電気分解により発生する酸素分子または水素分子のガスに起因する電気透析の効率が不均一になることを見出した。具体的には、溶離液流路の上流部分では、下流部分に比べて透析されるべき陽イオンの濃度が高いため、電流が流れやすくなる。この場合、溶離液流路の上流部分で酸素分子または水素分子のガスが大量に発生する。このガスは、溶離液と再生液との間のイオン交換を阻害する。そのため、溶離液流路の上流部分の電気透析の効率は、下流部分の電気透析の効率よりも低くなる。
本発明者らは、種々の実験および考察を繰り返した結果、電気透析の効率が不均一になると、イオンクロマトグラムのバックグラウンドが増加するという知見を得た。本発明者らは、この知見に基づいて、以下の構成に想到した。
(第1項)一態様に係るイオンクロマトグラフは、
溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムと、
前記分離カラムから導出される前記溶離液が通過する溶離液流路、第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有するイオンサプレッサと、
前記イオンサプレッサを通過した前記溶離液に含まれる試料を検出する検出器と、
前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部とを備え、
前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、
前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、
前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、
前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、
前記電極液供給部は、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給してもよい。
このイオンクロマトグラフにおいては、イオンサプレッサは、溶離液が通過する溶離液流路と、第1および第2の電極液がそれぞれ通過する第1および第2の電極液流路とを有する。溶離液流路の第1および第2の流路部分は互いに対向し、第1の流路部分での溶離液流れの方向と第2の流路部分での溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通する。第1および第2の電極液流路は、第1および第2の流路部分にそれぞれ対向する。
分離カラムから導出される試料が、イオンサプレッサの溶離液流路に供給される。第1の電極液流路での第1の電極液の流れの方向が第1の流路部分での溶離液の流れの方向と同じになるとともに、第2の電極液流路での第2の電極液の流れの方向が第2の流路部分での溶離液の流れの方向と同じになるように、第1および第2の電極液がイオンサプレッサの第1および第2の電極液流路にそれぞれ供給される。イオンサプレッサを通過した溶離液に含まれる試料が、検出器により検出される。
この構成によれば、接続状態が前記第1の接続状態にあるときには、溶離液の流れの方向と第1および第2の電極液の流れの方向とが同じであるため、溶離液の流れの方向と第1および第2の電極液の流れの方向とが逆の場合に比べて溶離液流路の下流部分での電気透析の効率が低下する。しかしながら、上記のように、電気分解により発生するガスにより溶離液流路の上流部分の電気透析の効率は低下するので、溶離液流路の全体としては、電気透析の効率は均一に近付く。
また、溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を有し、第1の流路部分を移動する溶離液と第2の流路部分を移動する溶離液との間でもイオン交換が行われる。そのため、溶離液流路の下流部分での電気透析の効率が過剰に低下することが防止される。これにより、クロマトグラムのバックグラウンドを十分に削減することができる。その結果、試料の分析精度を向上させることができる。
(第2項)第1項に記載のイオンクロマトグラフにおいて、
前記溶離液は、炭酸系溶離液を含んでもよい。
この場合、クロマトグラムのバックグラウンドをより十分に削減することができる。
(第3項)第1項に記載のイオンクロマトグラフ
前記電極液供給部と前記第1および第2の電極液流路との接続状態を第1の接続状態と第2の接続状態とで切り替える切替部をさらに備えもよい。
本発明者らは、種々の溶離液を用いてクロマトグラムを生成する実験および考察を行った結果、特定の溶離液については、第1および第2の電極液の流れの方向を溶離液の流れの方向と逆にした方がクロマトグラムのバックグラウンドが大きく削減されることがあるという知見を得た。これは、電気透析の効率の不均一性を軽減する効果よりも電気透析の効率を向上させる効果が上回るためであると考えられる。
上記の構成によれば、切替部の接続状態を第1の接続状態と第2の接続状態とで切り替えることにより、第1および第2の電極液の流れの方向が切り替えることができる。そのため、用いられる溶離液の種類に応じて適切に第1および第2の電極液の流れの方向が切り替えることにより、クロマトグラムのバックグラウンドをより確実に削減することができる。
(第4項)第3項に記載のイオンクロマトグラフにおいて、
前記イオンクロマトグラフの動作モードとして、第1の動作モードと第2の動作モードとを選択的に受け付けるモード受付部と、
前記第1の動作モードが前記モード受付部により受け付けられた場合、前記第1の接続状態となるように前記切替部を切り替え、前記第2の動作モードが前記モード受付部により受け付けられた場合、前記第2の接続状態となるように前記切替部を切り替える切替制御部とをさらに備えてもよい。
この場合、イオンクロマトグラフの動作モードが選択されることにより、1および第2の電極液の流れの方向を容易に切り替えることができる。
(第5項)第3項に記載のイオンクロマトグラフにおいて、
前記溶離液の種類として、炭酸系と水酸化物系とを選択的に受け付ける液種受付部と、
炭酸系が前記液種受付部により受け付けられた場合、前記イオンクロマトグラフの動作モードを第1の動作モードに決定し、水酸化物系が前記液種受付部により受け付けられた場合、前記イオンクロマトグラフの動作モードを第2の動作モードに決定するモード決定部と、
前記第1の動作モードが前記モード決定部により決定された場合、前記第1の接続状態となるように前記切替部を切り替え、前記第2の動作モードが前記モード決定部により決定された場合、前記第2の接続状態となるように前記切替部を切り替える切替制御部とをさらに備えてもよい。
本発明者らは、溶離液が炭酸系である場合には、第1および第2の電極液の流れの方向を溶離液の流れの方向と同じにすることによりクロマトグラムのバックグラウンドが大きく削減されることを見出した。また、本発明者らは、溶離液が水酸化物系である場合には、第1および第2の電極液の流れの方向を溶離液の流れの方向と逆にすることによりクロマトグラムのバックグラウンドが大きく削減されることがあることを見出した。
上記の構成によれば、溶離液が炭酸系である場合には、イオンクロマトグラフは第1の動作モードで動作する。溶離液が水酸化物系である場合には、イオンクロマトグラフは第2の動作モードで動作する。この場合、イオンクロマトグラフの動作モードが選択される必要がない。これにより、クロマトグラムのバックグラウンドをさらに確実にかつ容易に削減することができる。
(第6項)他の態様に係るイオンクロマトグラフは、
溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムと、
前記分離カラムから導出される前記溶離液が通過する溶離液流路、第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有するイオンサプレッサと、
前記イオンサプレッサを通過した前記溶離液に含まれる試料を検出する検出器と、
前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部とを備え、
前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、
前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、
前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、
前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、
前記電極液供給部は、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給してもよい。
この構成によれば、第1の流路部分での溶離液の流れの方向と第1の電極液流路での第1の電極液の流れの方向とが逆の場合に比べて、第1の流路部分全体の電気透析の効率が均一に近付く。これにより、クロマトグラムのバックグラウンドを削減し、試料の分析精度を向上させることが可能になる。
(第7項)さらに他の態様に係るイオンクロマトグラフは、
溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムと、
前記分離カラムから導出される前記溶離液が通過する溶離液流路、第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有するイオンサプレッサと、
前記イオンサプレッサを通過した前記溶離液に含まれる試料を検出する検出器と、
前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部とを備え、
前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、
前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、
前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、
前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、
前記電極液供給部は、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給してもよい。
この構成によれば、第2の流路部分での溶離液の流れの方向と第2の電極液流路での第2の電極液の流れの方向とが逆の場合に比べて、第2の流路部分全体の電気透析の効率が均一に近付く。これにより、クロマトグラムのバックグラウンドを削減し、試料の分析精度を向上させることが可能になる。
(第8項)さらに他の態様に係るイオン成分分析方法は、
溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムから導出される前記溶離液をイオンサプレッサに供給するステップと、
第1および第2の電極液を前記イオンサプレッサに供給するステップとを含み、
前記イオンサプレッサは、
前記溶離液が通過する溶離液流路、前記第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および前記第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有し、
前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、
前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、
前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、
前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、
前記第1および第2の電極液を前記イオンサプレッサに供給するステップは、
前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することと、
前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することとを含んでもよい。
このイオン成分分析方法によれば、接続状態が前記第1の接続状態にあるときには、溶離液流路の全体としては、電気透析の効率は均一に近付く。また、溶離液流路において、第1の流路部分を移動する溶離液と第2の流路部分を移動する溶離液との間でもイオン交換が行われるので、溶離液流路の下流部分での電気透析の効率が過剰に低下することが防止される。これにより、クロマトグラムのバックグラウンドを十分に削減することができる。その結果、試料の分析精度を向上させることができる。
(第9項)第8項に記載のイオン成分分析方法において、
前記溶離液は、炭酸系溶離液を含み、
前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することは、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記炭酸系溶離液の流れの方向と同じになるように前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することを含み、
前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することは、前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記炭酸系溶離液の流れの方向と同じになるように前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することを含んでもよい。
この場合、クロマトグラムのバックグラウンドをより十分に削減することができる。
(第10項)さらに他の態様に係るイオン成分分析方法
溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムから導出される前記溶離液をイオンサプレッサに供給するステップと、
第1および第2の電極液を前記イオンサプレッサに供給するステップとを含み、
前記イオンサプレッサは、
前記溶離液が通過する溶離液流路、前記第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および前記第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有し、
前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、
前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液が流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、
前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、
前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、
前記第1および第2の電極液を前記イオンサプレッサに供給するステップは、
前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することと、
前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することとを含み、
前記溶離液は、炭酸系溶離液または水酸化物系溶離液を含み、
前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することは、前記溶離液が前記炭酸系溶離液を含む場合には、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記炭酸系溶離液の流れの方向と同じになるように前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給し、前記溶離液が前記水酸化物系溶離液を含む場合には、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記水酸化物系溶離液の流れの方向と逆になるように前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することを含み、
前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することは、前記溶離液が前記炭酸系溶離液を含む場合には、前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記炭酸系溶離液の流れの方向と同じになるように前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給し、前記溶離液が前記水酸化物系溶離液を含む場合には、前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記水酸化物系溶離液の流れの方向と逆になるように前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することを含んでもよい。
この場合、クロマトグラムのバックグラウンドをより確実に削減することができる。

Claims (9)

  1. 溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムと、
    前記分離カラムから導出される前記溶離液が通過する溶離液流路、第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有するイオンサプレッサと、
    前記イオンサプレッサを通過した前記溶離液に含まれる試料を検出する検出器と、
    前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部とを備え、
    前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、
    前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、
    前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、
    前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、
    前記電極液供給部と前記第1および第2の電極液流路との接続状態を第1の接続状態と第2の接続状態とで切り替え可能に構成され、
    前記電極液供給部は、
    前記接続状態が前記第1の接続状態にあるときには、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給し、
    前記接続状態が前記第2の接続状態にあるときには、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給する、イオンクロマトグラフ。
  2. 前記溶離液は、炭酸系溶離液を含む、請求項1記載のイオンクロマトグラフ。
  3. 前記電極液供給部と前記第1および第2の電極液流路との接続状態を第1の接続状態と第2の接続状態とで切り替える切替部をさらに備える、請求項1記載のイオンクロマトグラフ。
  4. 前記イオンクロマトグラフの動作モードとして、第1の動作モードと第2の動作モードとを選択的に受け付けるモード受付部と、
    前記第1の動作モードが前記モード受付部により受け付けられた場合、前記第1の接続状態となるように前記切替部を切り替え、前記第2の動作モードが前記モード受付部により受け付けられた場合、前記第2の接続状態となるように前記切替部を切り替える切替制御部とをさらに備える、請求項3記載のイオンクロマトグラフ。
  5. 前記溶離液の種類として、炭酸系と水酸化物系とを選択的に受け付ける液種受付部と、
    炭酸系が前記液種受付部により受け付けられた場合、前記イオンクロマトグラフの動作モードを第1の動作モードに決定し、水酸化物系が前記液種受付部により受け付けられた場合、前記イオンクロマトグラフの動作モードを第2の動作モードに決定するモード決定部と、
    前記第1の動作モードが前記モード決定部により決定された場合、前記第1の接続状態となるように前記切替部を切り替え、前記第2の動作モードが前記モード決定部により決定された場合、前記第2の接続状態となるように前記切替部を切り替える切替制御部とをさらに備える、請求項3記載のイオンクロマトグラフ。
  6. 溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムと、
    前記分離カラムから導出される前記溶離液が通過する溶離液流路、第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有するイオンサプレッサと、
    前記イオンサプレッサを通過した前記溶離液に含まれる試料を検出する検出器と、
    前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部とを備え、
    前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、
    前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、
    前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、
    前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、
    前記電極液供給部は、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給する、イオンクロマトグラフ。
  7. 溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムと、
    前記分離カラムから導出される前記溶離液が通過する溶離液流路、第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有するイオンサプレッサと、
    前記イオンサプレッサを通過した前記溶離液に含まれる試料を検出する検出器と、
    前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部とを備え、
    前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、
    前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、
    前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、
    前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、
    前記電極液供給部は、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるとともに前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記イオンサプレッサに前記第1および第2の電極液を供給する、イオンクロマトグラフ。
  8. 溶離液に含まれる試料をイオン種成分ごとに分離する分離カラムから導出される前記溶離液をイオンサプレッサに供給するステップと、
    第1および第2の電極液を前記イオンサプレッサに供給するステップとを含み、
    前記イオンサプレッサは、
    前記溶離液が通過する溶離液流路、前記第1の電極液が通過する第1の電極液流路、および前記第2の電極液が通過する第2の電極液流路を有し、
    前記溶離液流路は、互いに対向する第1および第2の流路部分を含み、
    前記第1および第2の流路部分は、前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向とが互いに逆になるように互いに連通し、
    前記第1の電極液流路は、前記第1の流路部分に対向するように配置され、
    前記第2の電極液流路は、前記第2の流路部分に対向するように配置され、
    前記イオンサプレッサの前記第1および第2の電極液流路にそれぞれ前記第1および第2の電極液を供給する電極液供給部と、前記第1および第2の電極液流路との接続状態が第1の接続状態と第2の接続状態とで切り替え可能に構成され、
    前記第1および第2の電極液を前記イオンサプレッサに供給するステップは、
    前記接続状態が前記第1の接続状態にあるときに、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになりかつ前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と同じになるように前記第1および第2の電極液流路に前記第1および第2の電極液をそれぞれ供給することと、
    前記接続状態が前記第2の接続状態にあるときに、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になりかつ前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記溶離液の流れの方向と逆になるように前記第1および第2の電極液流路に前記第1および第2の電極液をそれぞれ供給することとを含む、イオン成分分析方法。
  9. 前記溶離液は、炭酸系溶離液を含み、
    前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することは、前記第1の電極液流路での前記第1の電極液の流れの方向が前記第1の流路部分での前記炭酸系溶離液の流れの方向と同じになるように前記第1の電極液流路に前記第1の電極液を供給することを含み、
    前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することは、前記第2の電極液流路での前記第2の電極液の流れの方向が前記第2の流路部分での前記炭酸系溶離液の流れの方向と同じになるように前記第2の電極液流路に前記第2の電極液を供給することを含む、請求項8記載のイオン成分分析方法。
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