JP7287184B2 - Icモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、接触通信と非接触通信とが可能なデュアルICカード用のICモジュールに関する。
接触通信機能および非接触通信機能を有するICチップを搭載したICモジュールは、使用者の用途に応じて通信形態を使い分けられるため、様々な用途に用いられてきている。このICモジュールは、それを設置してICカードを形成するカード本体の磁界接続と電磁的な結合(電磁結合、トランス結合など)を行うことで、カード本体から非接触で電力供給と通信を行う事ができる。
デュアルICカードにおいて、例えば、クレジットなどの大量のデータ交換や決算業務の交信のような確実性と安全性が求められる用途では接触通信が用いられる。一方で、入退室のゲート管理などのように認証が主たる交信内容であり、交信データ量が少量の用途では非接触通信が用いられる。
特許文献1の様に、ICモジュールとカード本体とを電磁的な結合により電気的に接続することで、ICモジュールとカード本体との電気的な接続が不安定になることを抑制することができる。これは、ICモジュールとカード本体とをはんだなどの導電性の接続部材で直接接続した場合には、デュアルICカードを曲げたときに接続部材が破損する恐れがあるためである。
デュアルICカード用のICモジュールは、接触型外部機器との接触通信用の外部接触端子が上面に形成されており、下面に非接触通信用の磁界接続コイルが形成されている。
ICモジュールの下面にはICチップが実装され、そのICチップの端子と、スルーホールの底に電極を露出させた外部接触端子がワイヤーボンディングにより電気的に接続される。また、ICチップの端子と、磁界接続コイルの内側に位置するスルーホールの底に端部を露出させたブリッジ配線の端部がワイヤーボンディングにより電気的に接続される。更に、ICチップの端子と、ICモジュールの下面に形成された非接触通信用の磁界接続コイルの内側の端部がワイヤーボンディングにより電気的に接続される。
一方で、磁界接続コイルの外側の端子は、ワイヤーボンディングにより、磁界接続コイルの外側に位置するスルーホールの底に端部を露出させたブリッジ配線の端部に電気的に接続され、そのブリッジ配線は、磁界接続コイルを跨いで、磁界接続コイルの外側から内側まで配線し、そのブリッジ配線の、磁界接続コイルの内側に位置する端部を他のスルーホールの底に露出させる。
特開2015-007898号公報
近年のコストダウンの要求から、小さいサイズのICモジュールが求められており、小さいサイズの限られたスペースにおいて必要な機能を満たすICモジュールにする為には、磁界接続コイルや、ボンディングパッド、底に電極面を露出させたスルーホール、ワイヤーボンディング等の形成位置などの制約が厳しくなり、それらの制約を満足しつつ、十分な機能を持つICモジュールを製造する課題が生じた。
本発明は、この課題を解決し、小さいサイズの限られたスペースにおいて、磁界接続コイルが通信媒体の本体側の結合用コイルとトランス結合が十分な機能を有し、かつ、十分な信頼性を有するICモジュールを得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、通信媒体に設置して用いるICモジュールであって、
基板の上面に外部接触端子とブリッジ配線を有し、前記基板の下面に磁界接続コイルとICチップを有し、
前記ブリッジ配線は、前記磁界接続コイルを跨いで配線し、
前記ブリッジ配線の内側端部を底に露出させた第1のスルーホールと、前記ブリッジ配線の外側端部を底に露出させた第2のスルーホールと、前記外部接触端子を底に露出させた第3のスルーホールを有し、
前記第2のスルーホールの直径を前記第1のスルーホール及び前記第3のスルーホールの直径と同等又はより小さく形成し、
前記第2のスルーホールを前記基板の縁側よりも中央部側寄りに形成し、
前記第2のスルーホールよりも前記基板の中央側に配線する前記磁界接続コイルを前記第2のスルーホールを避けて湾曲させ、前記磁界接続コイルの外周部を前記第2のスルーホールに接近させて前記第2のスルーホールを囲って配線し、
前記ICチップの第1の端子と、第1のワイヤと、前記ブリッジ配線の内側端部と、前記ブリッジ配線と、前記ブリッジ配線の外側端部と、第2のワイヤと、前記磁界接続コイルの外側端子部と、前記磁界接続コイルと、前記磁界接続コイルの内側端子部と、第3のワイヤと、ICチップの第2の端子、により閉回路を構成し、
前記第2のワイヤの第1の端が前記第2のスルーホールの底に露出させた前記ブリッジ配線の外側端部にボ-ルボンディング方法により接続され、
前記第2のワイヤの第2の端が前記磁界接続コイルの外側端子部にウェッジボンディング方法により接続され、
前記第1のワイヤと第2のワイヤと第3のワイヤが樹脂封止部で保護されている
ことを特徴とするICモジュールである。
本発明は、この構成により、小さいサイズの限られたスペースにおいて、磁界接続コイルが通信媒体の本体側の結合用コイルとトランス結合する結合係数を大きくでき、通信媒体の非接触通信機能を高くする事ができる効果がある。
また、本発明は、上記のICモジュールであって、前記磁界接続コイルの外側端子部が前記第2のスルーホールよりも前記基板の縁側に配置され、前記磁界接続コイルの外側端子部に前記第2のワイヤの第2の端が前記基板の面から成す角度が15°以下の傾きで接続されていることを特徴とするICモジュールである。
また、本発明は、上記のICモジュールであって、前記磁界接続コイルの前記第2のスルーホールを避けて湾曲させた部分の配線の幅が、それ以外の前記磁界接続コイルの配線の幅よりも細く形成されていることを特徴とするICモジュールである。
また、本発明は、上記のICモジュールであって、前記第2のワイヤを覆う樹脂封止部が、他のワイヤを覆う樹脂封止部とは別の樹脂封止部であることを特徴とするICモジュールである。
また、本発明は、上記のICモジュールであって、前記第2のワイヤを覆う樹脂封止部が、他のワイヤを覆う樹脂封止部の高さよりも低く形成され、かつ、前記ICモジュールを前記通信媒体に接着するための接着テープ厚又は接着樹脂の塗布厚と同等かそれよりも低く形成されていることを特徴とするICモジュールである。
本発明のICモジュールは、ICチップの第1の端子と、第1のワイヤと、前記ブリッジ配線の内側端部と、前記ブリッジ配線と、前記ブリッジ配線の外側端部と、第2のワイヤと、前記磁界接続コイルの外側端子部と、前記磁界接続コイルと、前記磁界接続コイルの内側端子部と、第3のワイヤと、ICチップの第2の端子、により閉回路が構成されるICモジュールである。その第2のワイヤの第1の端は前記第2のスルーホールの底に露出させた前記ブリッジ配線の外側端部にボ-ルボンディング方法により接続され、前記第2のワイヤの第2の端が前記磁界接続コイルの外側端子部にウェッジボンディング方法により接続されている。そして、第1のワイヤと第2のワイヤと第3のワイヤが樹脂封止部で保護されている。
本発明は、この構成により、小さいサイズの限られたスペースにおいて、磁界接続コイルが通信媒体の本体側の結合用コイルとトランス結合する結合係数を大きくでき、通信媒体の非接触通信機能を高くする事ができる効果がある。
本発明の実施形態の通信媒体を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態の通信媒体のカード本体を透過させて示す平面図である。 (a)本発明の実施形態のICモジュールの上面の概略の平面図である。(b)同、ICモジュールの下面の透視で示す平面図である。 本発明の実施形態のICモジュールを模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態のICモジュールの樹脂封止部を示す下面の概略の平面図である。 本発明の第1の実施形態のICモジュールの樹脂封止部を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態のICモジュールの第2のスルーホールを避けて湾曲させた磁界接続コイルの部分を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態のICモジュールの第2のスルーホールを避けて湾曲させた磁界接続コイルの部分を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態のICモジュールの樹脂封止部を示す下面の概略の平面図である。 本発明の第3の実施形態のICモジュールの樹脂封止部を模式的に示す断面図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明のICモジュールの第1の実施形態を、図1から図7を参照して説明する。図1は本発明のデュアルインターフェース型のICモジュール20を設置する通信媒体の1つであるICカード10を模式的に示す断面図であり、図2は、その平面図である。図3はICモジュール20の平面図であり、図4は側断面図である。図6は、ICモジュール20の樹脂封止部を示す側断面図である。
本発明のICモジュール20を設置する通信媒体の1つのICカード10は、図1の断面図および図2の平面図に示すように、板状のカード基材11で構成したカード本体を有し、そのカード基材11の凹部12にICモジュール20を埋め込んでICカード10を
構成している。
図2の平面図では、ICカード10に埋め込んだICモジュール20の、ICカード10の上面に露出した接触式の外部接触端子21と、ICカード10のカード本体の内層に埋め込んだアンテナ基板13に形成した結合用コイル15と通信用コイル16と共振用容量性素子14を透視図で示す。
カード基材11及びアンテナ基板13に用いる材料は、非晶質ポリエステルなどのポリエステル系材料、PVC(ポリ塩化ビニル)などの塩化ビニル系材料、ポリカーボネート系材料、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPET-G(ポリエチレンテレフタレート共重合体)やポリエチレンナフタレート(PEN)などのカード機材11や、アンテナ基板13として一般的な絶縁性や耐久性を兼ね備えた材料を用いる。
(通信用コイル16と結合用コイル15)
アンテナ基板13に形成する通信用コイル16は、非接触で外部機器のリーダ/ライタと通信し、結合用コイル15は、ICモジュール20が持つ磁界接続コイル25とトランス結合する。
(ICモジュール20)
図3は、本発明の第1の実施形態に係るICモジュール20の平面図である。図3(a)は、ICモジュール20の基板接触端子面(上面)側の形状を示す図であり、図3(b)は、ICモジュール20の上面側からの透視図で表した、基板コイル形成面(下面)側のパターンを示す。ICモジュール20のモジュール基板20aの厚さは、例えば50~200μmである。
ICモジュール20の上面側の外部接触端子21は、外部の読取装置と接触型通信をするための端子である。そして、図3(b)の平面図のように、ICモジュール20のモジュール基板20aの下面に、非接触式通信部である磁界接続コイル25を設け、その面にICチップ30を接着する。
ICモジュール20のモジュール基板20aの上面(基板接触端子面)は、図3(a)のように、ほぼ全面を覆う、複数の接触端子(接触端子部)35と、ブリッジ配線26とを備えている。
(磁界接続コイル25)
モジュール基板20aの下面に形成する磁界接続コイル25は図3(b)の様に、ICチップ30、およびスルーホール22、24の周りに螺旋状に数回巻きで形成する。外側端子部25aの近くに第2のスルーホール23を形成する。
磁界接続コイル25は、銅箔やアルミニウム箔をエッチングでパターン化することで形成されている。磁界接続コイル25の厚さは、例えば5~50μmである。磁界接続コイル25は、ICカード10の結合用コイル18との電磁結合による非接触端子部を構成する。
ICチップ30の第2の端子32に、第3のワイヤ43のワイヤーボンディングにより、磁界接続コイル25の内側端子部25bを電気的に接続する。一方で、磁界接続コイル25の外側端子部25aは、第2のスルーホール23の底に端部を露出させたブリッジ配線26の外側端部と、第2のワイヤ42のワイヤーボンディングにより電気的に接続する。
(ブリッジ配線26)
図3(a)の様にモジュール基板20aの上面に形成したブリッジ配線26は、図3(b)にモジュール基板20aの上面側からの透視図であらわしたモジュール基板20aの下面に形成した磁界接続コイル25を跨ぐように形成する。
第2のスルーホール23の底に磁界接続コイルの外側に位置する外側端部を露出させたブリッジ配線26は、磁界接続コイル25を跨いで、磁界接続コイル25の外側から内側まで配線し、そのブリッジ配線26の磁界接続コイルの内側に位置する内側端部を、第1のスルーホール22の底に露出させる。その第1のスルーホール22の底に露出させたブリッジ配線26の内側端部を、第1のワイヤ41のワイヤーボンディングにより、ICチップ30の第1の端子31に電気的に接続する。
図3(b)の平面図のように、ICモジュール20のモジュール基板20aの下面にICチップ30を接着し、図5と図6の様に樹脂封止部50で保護する。
(ブラインドスルーホール)
ICモジュール20は、モジュール基板20aの下面全面に銅箔を接着した後、パンチング等の方法により磁界接続コイル25の内側の第1のスルーホール22と、磁界接続コイル25の外側の第2のスルーホール23と、磁界接続コイル25の内側の第3のスルーホール24を形成する。
モジュール基板20aの上面に銅箔を貼り合わせてスルーホール22、23、24を塞いでブラインドスルーホールを形成する。その後に銅箔をエッチングする事で、図3の平面図と図4の断面図の様に、モジュール基板20aの下面に磁界接続コイル25のパターンを形成し、モジュール基板20aの上面(基板接触端子面)に外部接触端子21とブリッジ配線26のパターンを形成する。
それにより、図4の様に、第1のスルーホール22の底にブリッジ配線26の内側端部を露出させて形成し、第2のスルーホール23の底にブリッジ配線26の外側端部を露出させて形成し、第3のスルーホール24の底に外部接触端子21の電極を露出させて形成する。ここで、磁界接続コイル25の外側端子部25aの近くのブリッジ配線26の外側端部が、第1のスルーホール22及び第3のスルーホール24の直径と同等、若しくはより小さい直径で形成された第2のスルーホール23の底に露出する。
(第2のスルーホール23の位置と磁界接続コイル25の配線)
第2のスルーホール23の底にブリッジ配線26の外側端部を露出させる。その第2のスルーホール23の直径を、第1のスルーホール22及び第3のスルーホール24の直径と同等、若しくはより小さい直径に形成する。
そして、磁界接続コイル25の外側の第2のスルーホール23の位置を、図7の平面図の様に、モジュール基板20aの縁側よりも、中央部側寄りに形成する。
それに伴い、第2のスルーホール23よりもモジュール基板20aの中央側に配線する磁界接続コイル25は、第2のスルーホール23を避けて湾曲させて配線させる。その湾曲させた磁界接続コイル25の最外周部は、第2のスルーホール23の縁に接するか、又は、第2のスルーホール23の縁から、他の導体パターンを介さずに150μm以下の距離を隔てて第2のスルーホール23を囲って配線する。
その様に、第2のスルーホール23の直径を、第1のスルーホール22及び第3のスルーホール24の直径よりも同等又はより小さく形成し、更に、磁界接続コイル25の外周部を第2のスルーホール23に可能な限り近付けて配線する。
そうする事で、第2のスルーホール23を避けた磁界接続コイル25が囲む面積、すなわち、磁界接続コイル25の配線領域を広くできるので、磁界接続コイル25がアンテナ基板13の結合用コイル15とトランス結合する結合係数を大きくでき、ICカード10の非接触通信機能を高くする事ができる効果がある。
(磁界接続コイル25の外側端子部25aの位置)
磁界接続コイル25の最も外側に配された外側端子部25a、および最も内側に配された磁界接続コイル25の内側端子部25bは、素線よりも幅を広く形成する。
磁界接続コイル25の外側端子部25aの位置は、第2のスルーホール23の近くに位置させるべく、モジュール基板20aの縁側よりも、中央部側寄りに、湾曲させて配線した磁界接続コイル25の湾曲部の中に第2のスルーホール23の近くに配置する。
外側端子部25aを、図7の平面図の様に、第2のスルーホール23のモジュール基板20aの縁側に、第2のスルーホール23の中央から、モジュール基板20aの縁の線に垂直に交わる線分の方向に形成する。図7の平面図の様に、外側端子部25aは、第2のスルーホール23の縁と接するか、第2のスルーホール23の縁から他の導体パターンを介さずに150μm以下の距離を隔てた位置に形成する。
外側端子部25aを、第2のスルーホール23のモジュール基板20aの縁側に形成する事で、外側端子部25aに接続する磁界接続コイル25の部分を第2のスルーホール23よりもモジュール基板20aの縁側に配線する事ができる。それにより、第2のスルーホール23を避けた磁界接続コイル25が囲む面積、すなわち、磁界接続コイル25の配線領域を広くできるので、磁界接続コイル25がアンテナ基板13の結合用コイル15とトランス結合する結合係数を大きくでき、ICカード10の非接触通信機能を高くする事ができる効果がある。
そうして、第2のスルーホール23の縁の周囲の大部分を磁界接続コイル25の最外周部と外側端子部25aで囲うパターンに形成する。
第2のスルーホール23の縁の周囲の大部分を磁界接続コイル25の最外周部と 外側端子部25aで囲うことにより、外側端子部25aへの第2のワイヤ42のワイヤーボンディングによる接続部を機械的に強化できる。それにより、その電気接続部の機械的ストレスに対する耐性を高くできる効果がある。
(ICチップ30)
ICチップ30の外面に第一の端子31、第二の端子32および複数の第3の端子33が形成されている。
図4の様に、ICチップ30の第1の端子31に、第1のワイヤ(第一の導電線)41を接続し、その第1のワイヤ(第一の導電線)41の他端は、第1のスルーホール22の底に露出したブリッジ配線26の内側端部に接続する。なお、ブリッジ配線26の外側端部は、第2のスルーホール23の底に露出させ、それに第2のワイヤ42を接続する。
ここで、ICチップ30の第1の端子31、第1のワイヤ(第一の導電線)41、ブリッジ配線26と、第2のワイヤ42、磁界接続コイル25の外側端子部25a、磁界接続コイル25、磁界接続コイル25の内側端子部25b、第3のワイヤ43、ICチップ30の第2の端子32、により閉回路を構成する。
ここで、第3のワイヤ43の一端をICチップ30の第2の端子32に接続し、その第3のワイヤ43の他端を、磁界接続コイル25の内側端子部25bに接続する。
更に、ICチップ30の第3の端子33に、第4のワイヤ44の一端を接続し、その第4のワイヤ44の他端は、第3のスルーホール24の底に露出した外部接触端子21に接続する。
ワイヤ41、42、43、44は金や銅又はアルミニウムで形成され、外径は例えば10~40μmである。
(ICチップ30に接続するワイヤ)
ICチップ30の第1の端子31とブリッジ配線26の内側端部とは、第1のワイヤ41を用いたパンチングホールワイヤボンディングにより接続する。
(第1のワイヤ41)
第1のワイヤ41をICチップ30の第一の端子31にボ-ルボンディング方法により接続する。すなわち、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第1のワイヤ41の第1の端を、放電等の熱を利用して金属ボ-ルを形成し、この金属ボ-ルを、ボンディングツ-ルで抑えながら熱圧着、熱超音波接合、超音波接合のいずれかの手段により、ボンディング領域に圧着させるボ-ルボンディング方法によりICチップ30の第一の端子31に接続する。
第1のワイヤ41の第2の端は、第1のスルーホール22の底に露出したブリッジ配線26の内側端部にウェッジボンディング方法により接続する。すなわち、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第1のワイヤ41の第2の端を、ボンディングツ-ルによって直接抑え、熱あるいは超音波を加えてボンディング領域に圧着させるウェッジボンディング方法により第1のスルーホール22の底に露出したブリッジ配線26の内側端部に接続する。
(第3のワイヤ43)
ICチップ30の第2の端子32と磁界接続コイル25の内側端子部25bは、第3のワイヤ43を用いたワイヤボンディングにより接続する。すなわち、第3のワイヤ43の第1の端をICチップ30の第2の端子32にボ-ルボンディング方法により接続する。第3のワイヤ43の第2の端は、磁界接続コイル25の内側端子部25bにウェッジボンディング方法により接続する。
(第4のワイヤ44)
ICチップ30の第3の端子33と外部接触端子21は、第4のワイヤ44を用いたパンチングホールワイヤボンディングにより接続される。すなわち、第4のワイヤ44の第1の端をICチップ30の第3の端子33にボ-ルボンディング方法により接続する。第4のワイヤ44の第2の端は、第3のスルーホール24の底に露出する外部接触端子21にウェッジボンディング方法により接続する。
(第2のワイヤ42によりブリッジ配線26と磁界接続コイル25を接続)
また、図4(b)の様に、第1のスルーホール22及び第3のスルーホール24の直径と同等若しくはより小さい直径で形成した第2のスルーホール23の底に露出させたブリッジ配線26の外側端部を、第2のワイヤ42を介して、磁界接続コイル25の外側端子部25aに接続する。
図7の平面図の様に、磁界接続コイル25の外側端子部25aは、第2のスルーホール23の縁と接するか、第2のスルーホール23の縁から、他の導体パターンを介さずに150μm以下の距離を隔てた位置に形成する。
すなわち、第2のスルーホール23の底に露出させたブリッジ配線26の外側端部に、第2のワイヤ42の第1の端をボ-ルボンディング方法により接続する。
次に、図4(c)の断面図と図7の平面図の様に、第2のワイヤ42の第2の端を、磁界接続コイル25の外側端子部25aにウェッジボンディング方法により接続する。
第2のワイヤ42の、第2のスルーホール23の底の接続部から外側端子部25a上の接続部への配線方向は、図7の平面図の様に、第2のスルーホール23の底の中心から、モジュール基板20aの縁の線に垂直に交わる方向から水平方向で10°以上で45°以下の角度で傾けて配線する。
また、図4(c)の様に、第2のワイヤ42の第2の端のウェッジボンディング方法では、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第2のワイヤ42の第2の端を、ボンディングツ-ルによって直接抑え、熱あるいは超音波を加えてボンディング領域に圧着させる。ウェッジボンディング方法により、磁界接続コイル25の外側端子部25aに第2のワイヤ42を、モジュール基板20aの面から成す角度を15°以下にして接続する。
こうして、第2のスルーホール23の底に露出したブリッジ配線26の外側端部にボ-ルボンディング方法により第2のワイヤ42の第1の端を接続することで、第2のワイヤ42の第1の端を接続するために設ける第2のスルーホール23の直径を小さくでき、図3(b)の様に第2のスルーホール23を避けて配線する磁界接続コイル25の配線が避ける領域を小さくできる。
それにより、磁界接続コイル25の配線領域を広くできるので、磁界接続コイル25がアンテナ基板13の結合用コイル15とトランス結合する結合係数を大きくでき、ICカード10の非接触通信機能を高くする事ができる効果がある。
また、磁界接続コイル25の外側端子部25aに第2のワイヤ42の第2の端をウェッジボンディング方法によって接続する事で以下の効果が得られる。すなわち、磁界接続コイル25の外側端子部25aに第2のワイヤ42をウェッジボンディング方法で接続することで、第2のワイヤ42の磁界接続コイル25の外側端子部25aでの高さを低く形成できる効果がある。
それにより、その磁界接続コイル25の外側端子部25aと第2のワイヤ42の第2の端との接合部分を樹脂封止部50で封止した部分の機械的強度を強くし、ワイヤ42の断線を防ぐ事ができる効果がある。
(樹脂封止部50)
図5の平面図と図6の断面図の様に、ICチップ30と、第1のワイヤ41、第2のワイヤ42、第3のワイヤ43、第4のワイヤ44の全体を覆う樹脂封止部50を設ける。樹脂封止部50は、エポキシ樹脂などで形成することができる。ICモジュール20に樹脂封止部50を備えることで、ワイヤ41、42、43、44の断線を防ぐ。
樹脂封止部50は、ICチップ30およびワイヤ41、42、43、44を覆うことができ、一定の強度を有するものであれば、大きさは小さい方がよい。樹脂封止部50が磁界接続コイル25の全体を覆うまで大きくする必要はない。
ここで、図5のように、磁界接続コイル25の外側端子部25aと第2のワイヤ42と第2のスルーホール23を樹脂封止部50で覆うため、第2のスルーホール23をICチップ30側に近づける。第2のスルーホール23は磁界接続コイル25の外側にあるため、磁界接続コイル25の一部を、ICチップ30側に湾曲させる必要がある。
このように、第2のスルーホール23をICチップ30側に近づけて、第2のスルーホール23と第2のワイヤ42を他のワイヤ41、43、44と一緒に覆う樹脂封止部50の体積を小さくする。
また、外側端子部25aを、第2のスルーホール23のモジュール基板20aの縁側に形成して、その外側端子部25aに第2のワイヤ42の第2の端をウェッジボンディング方法により、モジュール基板20aの面から成す角度を15°以下で緩やかに接続する。その第2のワイヤ42の第2の端が15°以下で緩やかに接続している外側端子部25aを、第2のスルーホール23のモジュール基板20aの縁側に形成するので、その第2のワイヤ42を囲う樹脂封止部50の端のその部分の高さを低く設定できる。
そうする事で樹脂封止部50の体積を小さくできるので、その樹脂封止部50を埋め込むICカード10の凹部12の面積を小さくできる。そのため、図1の様にICカード10の凹部12を避けて配線するICカード10の結合用コイル15の配線の内径を磁界接続コイル25の配線の内径に合わせて小さくする事ができ、それにより、ICカード10の結合用コイル15とICモジュール20の磁界接続コイル25をトランス結合させる結合係数を大きくでき、ICカード10の非接触通信機能を高くする事ができる効果がある。
(ICモジュール20の製造方法)
次に、以上のように構成されたICモジュール20を製造するICモジュール20の製造方法について説明する。
先ず、モジュール基板20aの下面全面に銅箔を接着した後、パンチング等の方法により第1のスルーホール22と第2のスルーホール23と第3のスルーホール24を形成する。ここで、磁界接続コイル25の外側端子部25aの近くのブリッジ配線26の外側端部を露出させる第2のスルーホール23は、第1のスルーホール22及び第3のスルーホール24よりも同等又はより小さな直径で形成する。
次に、モジュール基板20aの上面に銅箔を貼り合わせてスルーホール22、23、24を塞いでブラインドスルーホールを形成する。その後に銅箔をエッチングする事で、モジュール基板20aの上面に複数の外部接触端子21とブリッジ配線26のパターンを形成し、モジュール基板20aの下面に磁界接続コイル25のパターンを形成し、その磁界接続コイル25の外側の端に外側端子部25aを形成し、内側の端に内側端子部25bを形成する。
(変形例1)
変形例1として、外部接触端子21やブリッジ配線26は、予め所定のパターンが形成された銅箔パターンをモジュール基板20aの上面にラミネートすることで形成することもできる。このとき、第1のスルーホール22と第2のスルーホール23にブリッジ配線26の端が重なるように銅箔パターンを位置合わせする。
こうして、第1のスルーホール22の底にブリッジ配線26の内側端部を露出させて形成し、第2のスルーホール23の底にブリッジ配線26の外側端部を露出させて形成し、
第3のスルーホール24の底に外部接触端子21の電極を露出させて形成する。
次に、図4のように、モジュール基板20aの下面にICチップ30を接着剤で接着する。続いて、図4(a)の様に、ICチップ30の第一の端子31と、第1のスルーホール22の底に露出したブリッジ配線26の内側端部とを第1のワイヤ41で接続する。
先ず、ICチップ30の第一の端子31に、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第1のワイヤ41の第1の端を、放電等の熱を利用して金属ボ-ルを形成し、この金属ボ-ルを、ボンディングツ-ルで抑えながら熱圧着、熱超音波接合、超音波接合のいずれかの手段により、ボンディング領域に圧着させるボ-ルボンディング方法により接続する。
次に、第1のスルーホール22の底に露出するブリッジ配線26の内側端部に、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第1のワイヤの第2の端を、ボンディングツ-ルによって直接抑え、熱あるいは超音波を加えてボンディング領域に圧着させるウェッジボンディング方法により接続する。
このウェッジボンディングでは、第1のスルーホール22の底に露出するブリッジ配線26の内側端部に、第1のワイヤ41の第2の端のボンディング部を載置させ、その載置した第1のワイヤ41の第2の端のボンディング部の上に、端面に滑り防止処理を施したウェッジボンディングツ-ル11を押し当て、同時に常温状態で超音波9を印加しつつ、第1のワイヤ41の第2の端のボンディング部をスルーホール22の底に露出するブリッジ配線26の内側端部に接続する。
また、ICチップ30の第2の端子32と、磁界接続コイル25の内側端子部25bとを、第3のワイヤ43で接続する。
先ず、ICチップ30の第二の端子32に、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第3のワイヤの先端に、放電等の熱を利用して金属ボ-ルを形成し、この金属ボ-ルを、ボンディングツ-ルで抑えながら熱圧着、熱超音波接合、超音波接合のいずれかの手段により、ボンディング領域に圧着させるボ-ルボンディング方法により接続する。
次に、磁界接続コイル25の内側端子部25bに、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第3のワイヤの第2の端を、ボンディングツ-ルによって直接抑え、熱あるいは超音波を加えてボンディング領域に圧着させるウェッジボンディング方法により接続する。
また、ICチップ30の第3の端子33と、第3のスルーホール24の底に露出する外部接触端子21とを、第4のワイヤ44で接続する。
先ず、ICチップ30の第3の端子33に、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第4のワイヤ44の第1の端を、放電等の熱を利用して金属ボ-ルを形成し、この金属ボ-ルを、ボンディングツ-ルで抑えながら熱圧着、熱超音波接合、超音波接合のいずれかの手段により、ボンディング領域に圧着させるボ-ルボンディング方法により接続する。
次に、第3のスルーホール24の底に露出する外部接触端子21に、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第4のワイヤ44の第2の端を、ボンディングツ-ルによって直接抑え、熱あるいは超音波を加えてボンディング領域に圧着させるウェッジボンディング方法により接続する。
(第2のワイヤ42でブリッジ配線26の外側端部と磁界接続コイル25の外側端子部25aを接続)
第1のスルーホール22及び第3のスルーホール24より同等又はより小さな直径で形成した第2のスルーホール23の底に露出させたブリッジ配線26の外側端部と、磁界接続コイル25の外側端子部25aとを、第2のワイヤ42で接続する。
先ず、第2のスルーホール23の底に露出したブリッジ配線26の外側端部に、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第2のワイヤ42の端に、放電等の熱を利用して金属ボ-ルを形成し、この金属ボ-ルを、ボンディングツ-ルで抑えながら熱圧着、熱超音波接合、超音波接合のいずれかの手段により、ボンディング領域に圧着させるボ-ルボンディング方法により接続する。
次に、図4(c)の様に、磁界接続コイル25の外側端子部25aに、ボンディングツ-ルに挿入装着させた第2のワイヤの第2の端を、ボンディングツ-ルによって直接抑え、熱あるいは超音波を加えてボンディング領域に圧着させるウェッジボンディング方法により、外側端子部25aの面と第2のワイヤ42の成す角度を15°以下にして接続する。
そして、ICチップ30、ワイヤ41、42、43、44を金型中で樹脂封止し、図5と図6の様にICチップ30、ワイヤ41、42、43、44を覆う樹脂封止部50を形成してICモジュール20を製造する。
こうして製造したICモジュール20を、図1のように、ICカード10の凹部12に埋め込み、ICモジュール20を、ホットメルトシートなどの接着剤などによりICカード10の凹部12に接着し、デュアルインターフェースのICカード10を製造する。
<第2の実施形態>
第2の実施形態が第1の実施形態と相違する点は、図8の平面図の様に、モジュール基板20aの縁側よりも中央部側寄りに形成した第2のスルーホール23を避けた磁界接続コイル25の、第2のスルーホール23を囲むように湾曲させた部分の配線幅を、それ以外の磁界接続コイル25の部分の磁界接続コイル25の配線幅よりも細く配線する事である。
そうすることで、磁界接続コイル25が囲む面積、すなわち、磁界接続コイル25の配線領域を広くできるので、磁界接続コイル25がアンテナ基板13の結合用コイル15とトランス結合する結合係数を大きくでき、ICカード10の非接触通信機能を高くする事ができる効果がある。
<第3の実施形態>
第3の実施形態が以上の実施形態と相違する点は、図9の平面図と図10の断面図の様に、ICチップ30、第1のワイヤ41、第3のワイヤ43、第4のワイヤ44を覆う第1の樹脂封止部51と、磁界接続コイル25の外側端子部25aと第2のワイヤ42を覆う第2の樹脂封止部52を別々に設ける事である。
その様に樹脂封止部50を、第1の樹脂封止部51と第2の樹脂封止部52に分ける事で、樹脂封止部50全体の体積を小さくできる効果がある。それにより、図1の様にICカード10の凹部12を避けて配線するICカード10の結合用コイル15の配線の内径を磁界接続コイル25の配線の内径に合わせて小さくする事ができ、それにより、ICカード10の結合用コイル15とICモジュール20の磁界接続コイル25をトランス結合させる結合係数を大きくでき、ICカード10の非接触通信機能を高くする事ができる効果がある。
(変形例2)
第3の実施形態の変形例2として、第1の樹脂封止部51は、ダム材とフィル材の2種類の樹脂を用いてモールドし、第2の樹脂封止部52は、先のダム材又はフィル材のどちらか、若しくは他の樹脂等の一種類の樹脂を用いてモールドすることができる。
(変形例3)
第3の実施形態の変形例3として、第1の樹脂封止部51の高さよりも第2の樹脂封止部52の高さを低く形成することができる。
(変形例3)
更に、第3の実施形態の変形例4として、第1の樹脂封止部51の高さよりも低く形成する第2の樹脂封止部52の高さを、ICモジュール20をICカード10の凹部12に接着するための接着テープ厚又は接着樹脂の塗布厚と同等かそれよりも低くする。そして、ICモジュール20をICカード10の凹部12に接着剤により接着・固定する場合に、その接着層の厚みを、第2の樹脂封止部52の厚みよりも大きくなるようにする。
そうすることで、ICカード10の凹部12に取り付け後のICモジュール20の表面に凹凸ができないように仕上げることが可能になる効果がある。それに加えて、第2の樹脂封止部52と重なる凹部12の部分の間にも接着材を塗布して接着し、ICモジュール20とICカード10の凹部12の接着信頼性を向上させることが可能となる効果がある。
なお、本発明は、デュアルインターフェース型のICモジュール20に限定されず、外部接触端子21を持たない非接触通信専用のICモジュール20にも適用できる。すなわち、磁界接続コイル25を有して、その磁界接続コイル25をICカード10のカード本体の結合用コイル15とトランス結合させる非接触通信専用のICモジュール20に適用することもできる。
10・・・・ICカード
11・・・カード基材
12・・・凹部(キャビティ)
13・・・アンテナ基板
14・・・共振用容量性素子
15・・・結合用コイル
16・・・通信用コイル
20・・・・ICモジュール
20a・・・モジュール基板
21・・・外部接触端子
22・・・第1のスルーホール
23・・・第2のスルーホール
24・・・第3のスルーホール
25・・・磁界接続コイル
25a・・・磁界接続コイルの外側端子部
25b・・・磁界接続コイルの内側端子部
26・・・ブリッジ配線
30・・・ICチップ
31・・・ICチップの第1の端子
32・・・ICチップの第2の端子
33・・・ICチップの第3の端子
41・・・第1のワイヤ
42・・・第2のワイヤ
43・・・第3のワイヤ
44・・・第4のワイヤ
50・・・樹脂封止部
51・・・第1の樹脂封止部
52・・・第2の樹脂封止部

Claims (5)

  1. 通信媒体に設置して用いるICモジュールであって、
    基板の上面に外部接触端子とブリッジ配線を有し、前記基板の下面に磁界接続コイルとICチップを有し、
    前記ブリッジ配線は、前記磁界接続コイルを跨いで配線し、
    前記ブリッジ配線の内側端部を底に露出させた第1のスルーホールと、前記ブリッジ配線の外側端部を底に露出させた第2のスルーホールと、前記外部接触端子を底に露出させた第3のスルーホールを有し、
    前記第2のスルーホールの直径を前記第1のスルーホール及び前記第3のスルーホールの直径と同等又はより小さく形成し、
    前記第2のスルーホールを前記基板の縁側よりも中央部側寄りに形成し、
    前記第2のスルーホールよりも前記基板の中央側に配線する前記磁界接続コイルを前記第2のスルーホールを避けて湾曲させ、前記磁界接続コイルの外周部を前記第2のスルーホールに接近させて前記第2のスルーホールを囲って配線し、
    前記ICチップの第1の端子と、第1のワイヤと、前記ブリッジ配線の内側端部と、前記ブリッジ配線と、前記ブリッジ配線の外側端部と、第2のワイヤと、前記磁界接続コイルの外側端子部と、前記磁界接続コイルと、前記磁界接続コイルの内側端子部と、第3のワイヤと、ICチップの第2の端子、により閉回路を構成し、
    前記第2のワイヤの第1の端が前記第2のスルーホールの底に露出させた前記ブリッジ配線の外側端部にボ-ルボンディング方法により接続され、
    前記第2のワイヤの第2の端が前記磁界接続コイルの外側端子部にウェッジボンディング方法により接続され、
    前記第1のワイヤと第2のワイヤと第3のワイヤが樹脂封止部で保護されていることを特徴とするICモジュール。
  2. 請求項1記載のICモジュールであって、前記磁界接続コイルの外側端子部が前記第2のスルーホールよりも前記基板の縁側に配置され、前記磁界接続コイルの外側端子部に前記第2のワイヤの第2の端が前記基板の面から成す角度が15°以下の傾きで接続されていることを特徴とするICモジュール。
  3. 請求項1又は2に記載のICモジュールであって、前記磁界接続コイルの前記第2のスルーホールを避けて湾曲させた部分の配線の幅が、それ以外の前記磁界接続コイルの配線の幅よりも細く形成されていることを特徴とするICモジュール。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のICモジュールであって、前記第2のワイヤを覆う樹脂封止部が、他のワイヤを覆う樹脂封止部とは別の樹脂封止部であることを特徴とするICモジュール。
  5. 請求項4記載のICモジュールであって、前記第2のワイヤを覆う樹脂封止部が、他のワイヤを覆う樹脂封止部の高さよりも低く形成され、かつ、前記ICモジュールを前記通信媒体に接着するための接着テープ厚又は接着樹脂の塗布厚と同等かそれよりも低く形成されていることを特徴とするICモジュール。
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