JP7286788B2 - 統合弁 - Google Patents

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Description

本開示は、室内コンデンサと室外エバポレータとコンプレッサとを有するヒートポンプサイクルに組み込まれ、前記室内コンデンサから流入する気液混合の冷媒を気液分離室の内周面に沿って旋回させて気液分離し、かつ、分離された液相の冷媒を前記室外エバポレータへ流出する第1状態と、分離された気相の冷媒を前記コンプレッサへ流出する第2状態と、に切り替え可能な統合弁に関する。
従来、この種の統合弁として、気液分離室内に、分離された液相の冷媒の飛散を防ぐシャッター部材を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のシャッター部材には、気液分離室と、液相の冷媒が通過する液相冷媒流路と、を区画する区画壁に圧入されているものがある。
特開2013-92355号(段落[0268]、図22等)
この種の統合弁においては、シャッター部材の加工の容易化が求められている。
本開示の統合弁は、室内コンデンサと室外エバポレータとコンプレッサとを有するヒートポンプサイクルに組み込まれ、前記室内コンデンサから流入する気液混合の冷媒を気液分離室で気液分離し、かつ、分離された液相の冷媒を前記室外エバポレータへ流出する第1状態と、分離された気相の冷媒を前記コンプレッサへ流出する第2状態と、に切り替え可能な統合弁において、統合弁の使用時に上下に並ぶ状態で組み付けられ、間に前記気液分離室を形成する上側ボディ及び下側ボディと、前記下側ボディに設けられ、前記気液分離室の下方に配され、前記気液分離室で分離された液相の冷媒が流下する液相冷媒流路と、前記下側ボディに形成され、前記気液分離室と前記液相冷媒流路とを区画する区画壁と、前記区画壁に上方から対向する板状のシャッター部を備えるシャッター部材と、前記シャッター部材に、前記シャッター部の外縁部から側方に張り出して設けられ、前記上側ボディと前記下側ボディとにより挟持される挟持部と、を備え、前記挟持部は、前記シャッター部の外縁部から延びかつ、放射状に配される複数の帯板部を有する統合弁である。
請求項1の統合弁によれば、シャッター部材が、上側ボディと下側ボディとにより挟持される構成なので、シャッター部材を圧入により取り付けていた従来よりも寸法公差を大きくすることができ、加工が容易となる。
第1実施形態に係る統合弁が組み込まれるヒートポンプサイクルの概念図 統合弁の前方斜視図 統合弁の背面図 統合弁の正断面図 シャッター部材近傍の平断面図 統合弁の正断面図 二重筒部材の斜視図 二重筒部材の正断面図 統合弁の平断面図 二重筒部材の下側斜視図 第2実施形態に係る統合弁の正断面図 シャッター部材の斜視図 シャッター部材の正面図 シャッター部材近傍の正断面図 変形例に係る二重筒部材の斜視図 変形例に係る二重筒部材の正断面図 変形例に係る二重筒部材の下側斜視図 変形例に係る二重筒部材の正断面図 図18におけるA-A断面図 変形例に係る二重筒部材の正断面図 図20におけるB-B断面図 変形例に係る二重筒部材の下側斜視図 変形例に係る統合弁の正断面図 変形例に係る統合弁のシャッター部材近傍の正断面図 変形例に係る統合弁の正断面図
[第1実施形態]
以下、図1~10を参照しつつ、本実施形態の統合弁10について説明する。図1に示されるように、本実施形態の統合弁10は、例えば、モータの駆動力で走行する電気自動車やハイブリッド自動車のエアコンのヒートポンプサイクル80に組み込まれる。
ヒートポンプサイクル80は、車室外(例えば、ボンネット内)に配置されるコンプレッサ81及び室外熱交換器83(室外エバポレータ)や、車室内(空調ユニット内)に配置される室内コンデンサ82及び室内蒸発器84を備えていて、冷房モードと暖房モードとに切り替え可能となっている。
コンプレッサ81は、冷媒を吸入し、圧縮して吐出する。コンプレッサ81には、低温低圧の冷媒を吸入する低圧入力ポート81Aと、吸入した冷媒を、低温低圧から高温高圧に圧縮する過程の冷媒に合流させる中間圧入力ポート81Bと、高温高圧の圧縮冷媒を流出する出力ポート81Cと、が設けられている。
コンプレッサ81の出力ポート81Cには、室内コンデンサ82が接続されている。室内コンデンサ82は、コンプレッサ81の出力ポート81Cから吐出された高温高圧の冷媒を放熱させる(車室内を暖める)放熱器として機能する。なお、冷房モードのときには、室内コンデンサ82は、例えばカバーで覆われ、車室内が暖められないようになっている。
室外熱交換器83は、外気と室外熱交換器83の内部を流れる冷媒とを熱交換させる。室外熱交換器83は、ヒートポンプサイクル80が暖房モードのときには、吸熱して冷媒を蒸発させる蒸発器(室外エバポレータ)として機能する一方、ヒートポンプサイクル80が冷房モードのときには、冷媒を放熱させる放熱器として機能する。
室外熱交換器83の出力ポートには、開閉弁86を介してコンプレッサ81の低圧入力ポート81Aが接続されている。また、室外熱交換器83の出力ポートとコンプレッサ81の低圧入力ポート81Aとの間には、開閉弁86と並列に、膨張弁85及び室内蒸発器84が配されている。ヒートポンプサイクル80が暖房モードのときには、開閉弁86が開状態に制御されて膨張弁85が閉状態となり、室外熱交換器83からの冷媒が室内蒸発器84に流入せずに直接コンプレッサ81へ流入する。一方、ヒートポンプサイクル80が冷房モードのときには、開閉弁86が閉状態に制御されて膨張弁85が開状態となり、室外熱交換器83からの冷媒が室内蒸発器84に流入する。室内蒸発器84は、車室内の空気から吸熱して(車室内を冷やして)室外熱交換器83から流入した冷媒を蒸発させる。
図1に示すように、統合弁10は、冷媒が流入する流入ポート13と、流入ポート13から流入する冷媒を気液分離可能な気液分離室12と、気液分離室12で分離された気相の冷媒を流出する気相用流出ポート14と、気液分離室12で分離された液相の冷媒を流出する液相用流出ポート15と、を有している。流入ポート13は、室内コンデンサ82の出力ポートに、膨張弁87を介して接続され、気相用流出ポート14は、コンプレッサ81の中間圧入力ポート81Bに接続され、液相用流出ポート15は、室外熱交換器83の入力ポートに接続されている。また、統合弁10は、気液分離室12と液相用流出ポート15との間に駆動弁50(本実施形態の例では、電磁弁)とオリフィス61とを並列に備えると共に、気液分離室12と気相用流出ポート14との間に差圧弁40を備えていて、駆動弁50を開閉することで、気相用流出ポート14を開閉可能となっている(詳細には、駆動弁50を開くと気相用流出ポート14が閉じ、駆動弁50を閉じると気相用流出ポート14が開くようになっている)。統合弁10の開閉制御については、後に詳細を説明する。
ヒートポンプサイクル80では、暖房モードとして、通常暖房モードと特別暖房モードとが設けられている。通常暖房モードでは、統合弁10の駆動弁50が開弁し、統合弁10の気相用流出ポート14は閉じられる(図1(A)参照)。一方、特別暖房モードでは、統合弁の駆動弁50が閉弁し、統合弁10の気相用流出ポート14が開く。これにより、統合弁10の気相用流出ポート14からコンプレッサ81の中間圧入力ポート81Bまでの特別流入路89が開通する(図1(B)参照)。そして、ヒートポンプサイクル80が、ガスインジェクションサイクルとして機能し、外気温が低く通常暖房モードでは車室内が暖まりにくい場合でも車室内を暖め易くすることができる。
なお、詳細には、通常暖房モードでは、外気温が極端に低い場合には、室外エバポレータ(室外熱交換器83)で十分に外気から吸熱ができない(冷媒を十分に蒸発させることができない)。そのため、室外熱交換器83からコンプレッサ81までの流路内の冷媒の圧力が上がらず、冷媒流量も少なくなると考えられる。冷媒流量が減れば、コンプレッサ81からの冷媒の吐出圧力や温度が上がらず、室内コンデンサ82からの放熱も少なくなり、暖房能力が低くなる。これに対して、特別暖房モードでは、ガスインジェクションサイクルにより、室外熱交換器83に流入する前の冷媒を気液分離し、分離した気相の冷媒をコンプレッサ81に戻す。これにより、室外熱交換器83で圧力が下がる前の冷媒がコンプレッサ81に加えられるので、コンプレッサ81からの冷媒の吐出圧力の低下を抑制できる。その結果、暖房性能を向上させることが可能となる。
次に、統合弁10の詳細について説明する。図2~図4に示されるように、統合弁10は、縦長をなしたボディ11の内部に複数の流路を備えてなる。統合弁10は、使用時(即ち、統合弁10が車両に設置された際)には、ボディ11の長手方向が上下方向となるように配置される。以下の説明では、統合弁10の使用時の上下方向を、統合弁10の上下方向とする。また、図4における左右方向を統合弁10の左右方向とし、図4における紙面手前を前方、紙面奥側を後方とする。
図4に示すように、ボディ11は、上側ボディ11Aと下側ボディ11Bとを上下に連結してなる。上側ボディ11Aは、金属製で正面視四角形のブロック状の上側支持ベース20Aを有し、下側ボディ11Bは、金属製で略直方体状の下側支持ベース20Bを有している。これら上側ボディ11Aと下側ボディ11Bとの間には、気液分離室12が設けられている。気液分離室12は、上下方向に延びた円柱状の部屋となっていて、天井から中心軸と同軸上に円筒体12Aが垂下している。この気液分離室12の内周面12Bのうち後ろ側の右上部には、統合弁10の外部と気液分離室12とを連通させる流入ポート13が開口している。
気液分離室12は、遠心分離式となっていて、流入ポート13を介して室内コンデンサ82から流入する気液混合の冷媒は、気液分離室12の内周面12Bに沿って旋回し、この旋回による遠心力によって気相の冷媒と液相の冷媒とに分離される。分離した気相の冷媒は、円筒体12Aの内側を通って、上方に向かい、分離した液相状の冷媒は、気液分離室12の内周面12Bを伝い下方に落ちていく。
ボディ11における気液分離室12の下側と上側には、互いに平行に延びた第1ストレート孔部21と第2ストレート孔部31とが設けられている。第1ストレート孔部21は、断面円形で、下側ボディ11Bにおける下側支持ベース20Bの右面から左面寄り位置まで延びている。また、第1ストレート孔部21は、右端開口から左方へ向かうにつれて段付き状に縮径した縮径部21Aと、縮径部21Aの端部からテーパー状に拡径してから均一径で左方へ延びたのち、テーパー状に縮径した流入部21Bと、流入部21Bの端部から均一径で第1ストレート孔部21の左端部まで延びた流出部21Cと、を有している。
下側支持ベース20Bの右面には、第1ストレート孔部21内を直動する駆動弁50の支持ボディ53が取り付けられ、この支持ボディ53により、第1ストレート孔部21の右端開口が閉塞されている。支持ボディ53は、1部が第1ストレート孔部21の縮径部21Aに受容されることにより位置決めされている。支持ボディ53と第1ストレート孔部21の縮径部21Aとの間は、Oリング53Rによりシールされている。駆動弁50は、先端に備える弁体51により後述する弁口62を開閉する。駆動弁50は、非作動状態では、弁口62から離れた開弁状態となり、作動状態では、弁口62の開口縁(即ち、弁座62Z)に宛がわれて閉弁状態となる。
第1ストレート孔部21の左部には、上側及び下側の支持ベース20A,20Bよりも熱電動率が低い材料(例えば樹脂)で形成された円筒状の断熱部材60が嵌合している。下側支持ベース20Bと断熱部材60との間は、断熱部材60の軸方向の途中部分に配されたOリング60Rによりシールされている。断熱部材60の右端部は、流入部21B内に配置されて、流入部21Bの内面とは隙間をあけて配置されている。断熱部材60の右端開口は、駆動弁50によって開閉される弁口62を構成している。これら第1ストレート孔部21及び断熱部材60の内側は、液相冷媒流路21Rとなっている。
上述した液相用流出ポート15は、下側支持ベース20Bと断熱部材60とを貫通して形成され、統合弁10の外部と液相冷媒流路21R(断熱部材60の内部)とを連通する。なお、断熱部材60は、左端面の周方向の一部に設けられた係合突部64が、第1ストレート孔部21の左端に形成された係合凹部24と、凹凸係合することにより、ボディ11に対して回り止めされている。また、断熱部材60の外周面に形成された係合凹部63に、後述する区画壁39に装着された規制バー72が係合することにより、断熱部材60の右方への移動が規制されている。
断熱部材60の右端下部には、径方向に延び、断熱部材60の内側と第1ストレート孔部21の流入部21Bとを連通するオリフィス61が形成されている。オリフィス61は、断熱部材60の内側に向かって絞られている。
図4に示されるように、下側ボディ11Bの下側支持ベース20Bには、気液分離室12と第1ストレート孔部21との間を区画する区画壁39が設けられている。区画壁39には、上下方向に延びて気液分離室12と第1ストレート孔部21とを連絡する連通孔34が貫通形成されている。詳細には、第1ストレート孔部21のうち気液分離室12の真下に配置される部分には、流入部21Bが設けられている。そして、この流入部21Bに、連通孔34の下端部が開口している。連通孔34は、区画壁39の外縁部のうち、中央を挟んで対向する2位置にそれぞれ形成されている(図5参照)。
図4及び図5に示されるように、区画壁39の上面には、中央部に、上方に突出した突出部39Tが形成され、突出部39Tには、上面から下方へ延びた第1係合孔39Aが設けられている。第1係合孔39Aには、シャッター部材70が取り付けられている。具体的には、シャッター部材70は、円板状のシャッター部70Aの下面中央から挿入バー70Bが垂下してなる。挿入バー70Bは、第1係合孔39Aに圧入されている。そして、シャッター部70Aは、2つの連通孔34の一部(区画壁39の中央側部分)を上方から覆っている。また、シャッター部70Aの側面はテーパー状になっている。なお、区画壁39には、水平方向において第1係合孔39Aとずれ、かつ、シャッター部70Aに上方から覆われる位置に区画壁39を貫通する第2係合孔39Bが形成され、この第2係合孔39Bに上述した規制バー72が装着されている。
図4に示すように、気液分離室12の上方の第2ストレート孔部31は、上側ボディ11Aの上側支持ベース20Aの左面から右面寄り位置まで延びている。上側支持ベース20Aのうち右端部の後方には、上述の気相用流出ポート14が、上側支持ベース20Aの後面から第2ストレート孔部31まで貫通形成されていて、気相用流出ポート14は、統合弁10の外部と第2ストレート孔部31の右端部とを連通している。第2ストレート孔部31の途中部分は、気液分離室12の円筒体12Aの内側部分と連通孔32により連絡されている。また、第2ストレート孔部31のうち気相用流出ポート14寄り部分は、その左方部から段付き状に縮径していて、その間の段差部31Dには、円環状の凹部31Uが形成されている。
第2ストレート孔部31には、円筒体12Aと気相用流出ポート14との間の流路を開閉可能な差圧弁40が取り付けられている。詳細には、第2ストレート孔部31の左端部は、支持キャップ44により閉塞されて、この支持キャップ44の右方に、圧縮コイルバネ42を挟んで差圧弁40が配されている。差圧弁40は、圧縮コイルバネ42により段差部31Dへ向けて付勢されて、常には、差圧弁40に備えられた弁体41は、段差部31Dの内縁の弁口43を左側から閉塞している。また、差圧弁40と段差部31Dの凹部31Uとの間には隙間が有けられており、さらに、差圧弁40は、閉弁状態においても凹部31Uと連通孔32との間を閉塞しないように構成されている。これにより、差圧弁40は、連通孔32内の圧力(即ち、気液分離室12の円筒体12A内の圧力)を受けることができる。また、同図に示されるように、第1ストレート孔部21(及び断熱部材60)の左部と第2ストレート孔部31の左部とは、内圧導入路19により連通されている。なお、内圧導入路19の途中部分には、上側支持ベース20Aと下側支持ベース20Bとの間をシールするための導入路部材19Aが配されていて、この導入路部材19Aと上側及び下側の支持ベース20A,20Bとの間はOリング19Rによりシールされている。
本実施形態の統合弁10では、気相用流出ポート14を開閉する差圧弁40は、以下のようにして動作する。ヒートポンプサイクル80が通常暖房モードである場合には、図4に示されるように、駆動弁50が開弁状態となり、弁口62が開放される。この場合、内圧導入路19を通った第1ストレート孔部21内(断熱部材60内)の冷媒の圧力(弁体41の背圧)に対して、連通孔32を通った凹部31U内における圧力は、弁体41を開弁位置に移動するほど強くないと考えられ、圧縮コイルバネ42に付勢された弁体41は、弁口43が閉弁状態になるように維持される。そのため、ヒートポンプサイクル80が通常暖房モードの場合、統合弁10の気相用流出ポート14が閉塞され、液相用流出ポート15のみから液体状の冷媒が流出する。
ヒートポンプサイクル80が特別暖房モードに切り替わった場合には、駆動弁50が閉弁状態に駆動されて弁口62を閉塞する(図6参照)。この状態で気液分離室12に冷媒が流入すると、気液分離室12で分離された液相の冷媒は、気液分離室12から第1ストレート孔部21の流入部21B内に流下した後、弁口62を通らずにオリフィス61を通過して断熱部材60の内側部分に流れ込む。このとき、小径のオリフィス61から大径の断熱部材60に流れ込むことで、液相の冷媒が減圧される。内圧導入路19により、差圧弁40の弁体41の背圧が第1ストレート孔部21内の圧力と同じになる。そして、連通孔32内の圧力が弁体41の背圧よりも大きくなると、弁体41が図6に示されるように弁口43を開状態にする。これにより、気相用流出ポート14から気相の冷媒が流出し、コンプレッサ81に流れ込む。これにより、ガスインジェクションサイクルが構成される。
なお、本開示において、「平行」とは、厳密に平行な状態だけでなく、略平行な状態(例えば、5度以下の角度で互いに傾斜する状態)をも意味する。
さて、本実施形態の統合弁10では、図4に示すように、上側ボディ11Aが、上述した上側支持ベース20Aに、気液分離室12を内側に有する二重筒部品65を組付けてなる。詳細には、上側支持ベース20Aには、下面から上方へ向けて陥没した上側筒受容部25が形成される一方、下側支持ベース20Bには、上面から下方へ向けて陥没した下側筒受容部26が形成されている。上側筒受容部25及び下側筒受容部26の断面形状は共に円形で同一であり、上側筒受容部25及び下側筒受容部26の内周面は面一になっている。上側筒受容部25の天井面には、連通孔32が開口している。なお、連通孔32の下端部は、その上方部よりも段付き状に拡径した拡径部32Aとなっている。また、上述した区画壁39の上面が下側筒受容部26の底面を構成している。
これら上側筒受容部25及び下側筒受容部26の内側に図7に示される二重筒部品65が嵌合している。二重筒部品65は、樹脂(例えば、PPS)の一体発泡成形品であり、上側支持ベース20A及び下側支持ベース20B(図4参照)よりも熱伝導率が低くなっている。図7及び図8に示すように、二重筒部品65は、上側筒受容部25及び下側筒受容部26の内周面に当接する外筒部66と、外筒部66の内側に配された内筒部67と、外筒部66と内筒部67との間を連絡する円環板部68と、を有している。
図4及び図8に示すように、外筒部66は、上側筒受容部25の天井面から下側筒受容部26の底面(区画壁39の上面)まで延びている。外筒部66の下端寄り位置には、シャッター部70Aのテーパー状の側面に対応したテーパー部66Aが形成され、外筒部66のうちテーパー部66Aの下方部分の内径が、外筒部66のうちテーパー部66Aの上方部分の内径よりも大きくなっている。また、外筒部66の外周面には、上側支持ベース20A及び下側支持ベース20Bとの間をそれぞれシールする2つのOリング66Rが取り付けられる2つの溝66Mが形成されている。
内筒部67は、外筒部66の上端よりも上方位置から、外筒部66の下端よりも外筒部66の軸方向の長さの1/3程上方の位置まで延び、その下端開口がシャッター部70Aに上方から対向している。下方から見ると、内筒部67の下端開口の全体がシャッター部70Aにより覆われている。円環板部68は、外筒部66の上端と内筒部67の上端寄り位置との間を連絡し、上側筒受容部25の天井面に当接している。内筒部67のうち円環板部68より上方部分は、上側筒受容部25のうち連通孔32の拡径部32Aに受容される。また、内筒部67のうち円環板部68より下方部分は、上述した円筒体12Aをなしている。
図3及び図9に示すように、本実施形態の統合弁10では、流入ポート13が、上側支持ベース20Aに貫通形成されたベース貫通部13Aと、二重筒部品65の外筒部66に設けられた筒貫通部13Bと、から構成にされている。上側支持ベース20Aのベース貫通部13Aは、断面円形状をなし、その開口縁は、外方へ向けて広がるテーパー状に形成されている。なお、図9は、統合弁10の平断面を下方から見た図である。なお、本開示において「円形」とは、正円だけでなく、正円から僅かに歪んだ形状を含むものである。
次に、二重筒部品65の筒貫通部13Bについて詳説する。図10に示すように、外筒部66の上部には、外筒部66の内周面から内側に突出した流入ガイド突部69が一体形成されていて、この流入ガイド突部69及び外筒部66を貫通して筒貫通部13Bが設けられている。図8~図10に示すように、流入ガイド突部69は、円環板部68の下面から上側の溝66M近傍の高さまでの範囲に亘って形成されていて、外筒部66の内周面のうち、最右部よりも僅かに左後方の位置から左方に延びた第1面69Aと、第1面69Aの左端から、左後方へ湾曲しながら延び、外筒部66の内周面へ連絡した第2面69Bと、第1面69A及び第2面69Bの下端と外筒部66の内周面とを連絡する第3面69Cと、を有している。第2面69Bは、外筒部66の内周面の後端部付近から第1面69Aの左端まで曲率が大きくなりながら延びている。第1面69Aと内筒部67との間には、第1面69Aの左右方向の幅との略同じ長さ分の隙間が設けられている。
図9に示すように、筒貫通部13Bは、流入ガイド突部69の第1面69Aと外筒部66の外周面との間を前後方向に延びている。図8及び図9に示すように、筒貫通部13Bの断面形状は、長円形状になっていて、筒貫通部13Bは、幅方向(左右方向)で対向する第1対向面13B1及び第2対向面13B2を有している。図9に示すように、統合弁10の断面において、第1対向面13B1は、外筒部66の内周の最右端を通る架空の接線L(前後方向に延びる接線)より僅かに左方に位置し、第1面69Aの右端寄り位置から架空の接線Lと平行に延びている。第2対向面13B2は、第1面69Aの左端寄り位置から第1対向面13B1と平行に延びている。また、第2対向面13B2のうち、外筒部66の内周面よりも内側に突出している部分が、特許請求の範囲中の「流入ガイド部69R」に相当する。図7及び図8に示すように、筒貫通部13Bの断面形状は、長円形状になっている。また、図3に示すように、筒貫通部13Bは、開口縁の全体が外側から見てベース貫通部13Aにより露出している。
本実施形態の統合弁10の構造については、以上である。次に、統合弁10の作用効果について説明する。本実施形態の統合弁10によれば、気液分離室12の内周面12Bを有する外筒部66及び気相の冷媒が通過する円筒体12Aが樹脂により成形されているので、気液混合の冷媒が気液分離室12の内周面12Bを旋回する際や、液相の冷媒が気液分離室12の内周面12Bを伝う際、気相の冷媒が円筒体12Aを通過する際に、上側支持ベース20A及び下側支持ベース20Bを通して外部に伝わりにくくなり、熱効率が向上する。特に、本実施形態のように上側支持ベース20A及び下側支持ベース20Bが金属でできている場合にその効果がより顕著となる。
また、流入ポート13の一部を構成し、気液混合の冷媒を気液分離室12へ流入させる筒貫通部13Bの第1対向面13B1が気液分離室12の内周面12Bの接線近傍に、その接線と平行に延びているので、流入する冷媒を気液分離室12の内周面12Bに沿わせやすくすることができる。また、筒貫通部13Bの断面形状が長円状になっているので、径方向の幅が小さくなり、より多くの冷媒を気液分離室12の内周面12Bに沿わせやすくしつつ、冷媒の流量を確保することができる。さらに、流入ポート13を、筒貫通部13Bとベース貫通部13Aとから構成することで、金属製の上側支持ベース20Aに形成する孔(ベース貫通部13A)を、断面円形にすることができ、断面長円形にするよりもバリの発生を防ぐことができる。
また、本実施形態の統合弁10では、外筒部66の筒貫通部13Bに、気液分離室12の内周面12Bより内側に突出した流入ガイド部69Rが設けられているので、筒貫通部13Bから流入した冷媒を気液分離室12の内周面12Bにより沿わせやすくなる。また、流入ガイド突部69の第2面69Bが湾曲しているので、流入ガイド突部69と気液分離室12の内周面12Bとの間が角ばっている構成よりも冷媒の旋回の妨げになりにくい。なお、気液混合の冷媒が流入ポート13から流入して1周するまでの間に、液相の冷媒が概ね内周面に捉えられる構成(流入ガイド突部の突出量や上下方向の長さ等)であることが好ましい。
[第2実施形態]
図11から図14には、第2実施形態の統合弁10Wが示されている。図10に示すように、本実施形態の統合弁10Wは、シャッター部材周辺の構成が上記第1実施形態の統合弁10と異なっている。以下、上記第1実施形態と同じ構成の部位については同じ符号を付して説明は省略し、異なる点に関してのみ説明する。
図12に示すように、本実施形態のシャッター部材70Wは、円板状のシャッター部70Aと、シャッター部70Aの外縁部に、放射状に(シャッター部70Aの外周を3等分する位置に)配された3本の脚部70Cと、を備えてなる。図13に示すように、脚部70Cは、帯板状をなし、シャッター部70Aの外縁から外方へ向かいながら下方へ延びた第1帯部70Dと、第1帯部70Dの端部からU字状に折り返されて、外方へ向かいながら上方へ延びた第2帯部70Eと、シャッター部70Aより板厚1~2枚分下の位置で、第2帯部70Eから水平外方へ折れ曲がり、水平に延びた第3帯部70Fと、を有している。
図11に示すように、シャッター部材70Wは、上側ボディ11Aと下側ボディ11Bとの間に挟持されている。以下、詳細を説明する。本実施形態の統合弁10Wは、第1実施形態の二重筒部品65を有しておらず、上側ボディ11Aの上側支持ベース20Aに、下面から上方へ陥没した第1凹部20Fと、第1凹部20Fの開口縁から下方へ突出した円筒部20Gとが形成される一方、下側ボディ11Bの下側支持ベース20Bに、上面から下方へ陥没した第2凹部20Hが形成されていて、上側支持ベース20Aの円筒部20Gが下側支持ベース20Bの第2凹部20Hに嵌合することで、その内部に気液分離室12が構成されている。
円筒部20Gの下端と、下側支持ベース20Bの第2凹部20Hの底面(区画壁39の上面)との間には隙間があり、この隙間にシャッター部材70Wの脚部70Cが配されている。このとき、図14に示すように、脚部70Cにおける第1帯部70Dと第2帯部70Eとの間の折り返し部70Gが下側支持ベース20Bの第2凹部20Hの底面に当接し、第3帯部70Fが円筒部20Gの下端に当接することで、シャッター部材70Wが上下方向で抜け止めされる。また、脚部70Cが、帯板を折り曲げた形状になっているので、シャッター部70Aの水平方向で弾性変形し、水平方向の移動や回転が規制される。
また、上記実施形態では、連通孔34がシャッター部材70の挿入バー70Bを避けて2つ設けられていたが、本実施形態の統合弁10Wでは、気液分離室12の中心軸上に1つのみ設けられ、連通孔34の開口全体がシャッター部70Aに下方から対向している。即ち、連通孔34の開口全体がシャッター部70Aに上方から覆われている。また、上記第1実施形態と同様に、気液分離室12の下端開口の全体もシャッター部70Aに上方から対向している。なお、本実施形態の気液分離室12は、樹脂やアルミ等により成形され、上側支持ベース20Aにカシメ固定されている。
本実施形態の統合弁10Wの構成は以上である。次に、統合弁10Wの作用効果について説明する。本実施形態の統合弁10Wによれば、シャッター部材70Wが上側ボディ11Aと下側ボディ11Bとの間に挟持される構成なので、シャッター部材を圧入により取り付けていた従来よりも寸法公差を大きくすることができ、加工が容易となる。また、下側支持ベース20Bの第2凹部20H内にシャッター部材70Wを載置した後、上側支持ベース20Aを上から取り付けることでシャッター部材70Wを組み付けることができるので、シャッター部材70Wの組み付けも容易になる。さらに、シャッター部材70Wの外縁部が保持されるため、連通孔34を中央に配することが可能となり、シャッター部70Aにより連通孔34の開口全体を覆わせることができ、気液分離室12内(特に、円筒体12Aの下端部)を汚れにくくすることができる。
[他の実施形態]
(1)上記第1実施形態において、図15~図17に示すように、筒貫通部13B内に、長手方向に並んだ複数の整流板13B3を設けた構成であってもよい。
(2)また、図18及び図19に示すように、その整流板13B3が、内側に向かうにつれて下方へ傾斜した構成であってもよい。この場合、冷媒を旋回させながらスムーズに下方へ誘導することができる。図18及び図19に示す例では、筒貫通部13B自体も傾斜しており、冷媒をよりスムーズに下方へ誘導することができる。なお、筒貫通部13Bは水平に延びていてもよい。
(3)さらに、図20~図22に示すように、流入ガイド突部69の突出量が下方へ向かうにつれて小さくなった構成であってもよい。この場合、筒貫通部13Bから流入して旋回する冷媒が流入ガイド突部69により気液分離室12の内周面12Bから離れて内側に寄ってしまうことを抑えることができる。
(4)上記第1実施形態において、図23に示すように、二重筒部品65に回転規制突部65Tを設け、上側支持ベース20Aに、回転規制突部65Tを受容する受容凹部20Uを設けてもよい。この場合、回転規制突部65Tと受容凹部20Uとが凹凸係合することで、二重筒部品65の回転が規制され、筒貫通部13Bとベース貫通部13Aとがずれることが防がれる。また、二重筒部品65の回転による騒音の発生も防がれる。
(5)上記第1実施形態では、筒貫通部13Bが長円形状であったが、これに限られるものではなく、楕円形状であってもよいし、長方形状であってもよいし、円形の孔を上下方向に複数並べた構成であってもよい。
(6)上記第1実施形態では、二重筒部品65と上側支持ベース20Aとの間、及び、二重筒部品65と下側支持ベース20Bとの間が別個のOリング66Rでシールされていたが、例えば、上側支持ベース20Aと下側支持ベース20Bとの境界部分に対応する位置に溝66Mを設けたり、上側支持ベース20Aの上側筒受容部25又は下側支持ベース20Bの下側筒受容部26の開口縁に切欠きを設け、1つのOリング66Rで両方の支持ベース20A,20Bとの間をシールする構成であってもよい。なお、後者のように、Oリング66R用の溝(切り欠き)を、二重筒部品65ではなく、上側支持ベース20A又は下側支持ベース20Bに配すると、樹脂製の二重筒部品65にパーティングラインが発生しないため、より確実にシールすることができる。
(7)上記第1実施形態では、二重筒部品65と上側及び下側の支持ベース20A,20Bとの間をシールしているのがOリングであったが、ガスケットであってもよい。また、Oリング又はガスケットを8の字状とし、二重筒部品65と導入路部材19Aとを共に囲む構成であってもよい。
(8)上記第1実施形態では、筒貫通部13Bの第1対向面13B1が気液分離室12の内周面12Bの接線からずれた位置に配されていたが、気液分離室12の内周面12Bの接線上に配されていてもよい。また、第1対向面13B1が、気液分離室12の内周面12Bの接線に対して傾斜していてもよいし、第1対向面13B1と第2対向面13B2とが内側に向かうにつれて幅狭になるように傾斜していてもよい。
(9)上記第2実施形態では、連通孔34が1つであったが、複数設けられていてもよい。この場合であっても、複数の連通孔34の開口全体が、シャッター部70Aに上方から覆われていることが好ましい。なお、連通孔34に、シャッター部70Aに覆われていない部分が含まれる構成であってもよい。
(10)上記第2実施形態では、シャッター部材70Wの脚部70Cが、帯板を折り曲げて構成されていたが、帯板を水平方向に張り出した構成であってもよい。この場合、下側支持ベース20Bの第2凹部20Hに、上側支持ベース20Aの円筒部20Gの下端部と協働して脚部70Cを挟持する当接部を設ける必要がある。また、シャッター部材70Wが、円板の外縁寄り位置に複数の貫通孔を有する構成であってもよい。
(11)上記第2実施形態において、シャッター部材70Wの回転止めを備えた構成であってもよい。例えば、図24に示すように、シャッター部材70Wに、規制バー72に挿通される挿通孔70Sを有する回転止め脚部70Kを設ける構成であってもよい。
(12)図25に示すように、上記第1実施形態の二重筒部品65と上記第2実施形態のシャッター部材70Wとを両方有する構成であってもよい。この場合、二重筒部品65の下端と区画壁39の上面との間にクリアランスを設け、その間にシャッター部材70Wが挟持されることとなる。二重筒部品65は、同図に示すように、シャッター部材70Wの脚部70Cにより上下方向で位置決めされる構成であってもよいし、位置決め用のフランジ等を外筒部66に形成する構成であってもよい。
10,10W 統合弁
11 ボディ
11A 上側ボディ
11B 下側ボディ
12 気液分離室
12A 円筒体
12B 内周面
13 流入ポート
13B 筒貫通部
20A 上側支持ベース
20B 下側支持ベース
34 連通孔
39 区画壁
65 二重筒部品
66 外筒部
67 内筒部
69 流入ガイド突部
70,70W シャッター部材
70A シャッター部
70C 脚部
80 ヒートポンプサイクル

Claims (6)

  1. 室内コンデンサと室外エバポレータとコンプレッサとを有するヒートポンプサイクルに組み込まれ、前記室内コンデンサから流入する気液混合の冷媒を気液分離室で気液分離し、かつ、分離された液相の冷媒を前記室外エバポレータへ流出する第1状態と、分離された気相の冷媒を前記コンプレッサへ流出する第2状態と、に切り替え可能な統合弁において、
    統合弁の使用時に上下に並ぶ状態で組み付けられ、間に前記気液分離室を形成する上側ボディ及び下側ボディと、
    前記下側ボディに設けられ、前記気液分離室の下方に配され、前記気液分離室で分離された液相の冷媒が流下する液相冷媒流路と、
    前記下側ボディに形成され、前記気液分離室と前記液相冷媒流路とを区画する区画壁と、
    前記区画壁に上方から対向する板状のシャッター部を備えるシャッター部材と、
    前記シャッター部材に、前記シャッター部の外縁部から側方に張り出して設けられ、前記上側ボディと前記下側ボディとにより挟持される挟持部と、を備え
    前記挟持部は、前記シャッター部の外縁部から延びかつ、放射状に配される複数の帯板部を有する統合弁。
  2. 前記帯板部は、前記シャッター部の外縁部から上方又は下方へ斜めに延びたのち、下方又は上方に折り返され、前記シャッター部の平面方向で弾性変形可能に構成され、前記上側ボディ又は前記下側ボディに当接する折り返し部と、前記下側ボディ又は前記上側ボディに当接する先端部と、を有する請求項1に記載の統合弁。
  3. 室内コンデンサと室外エバポレータとコンプレッサとを有するヒートポンプサイクルに組み込まれ、前記室内コンデンサから流入する気液混合の冷媒を気液分離室で気液分離し、かつ、分離された液相の冷媒を前記室外エバポレータへ流出する第1状態と、分離された気相の冷媒を前記コンプレッサへ流出する第2状態と、に切り替え可能な統合弁において、
    統合弁の使用時に上下に並ぶ状態で組み付けられ、間に前記気液分離室を形成する上側ボディ及び下側ボディと、
    前記下側ボディに設けられ、前記気液分離室の下方に配され、前記気液分離室で分離された液相の冷媒が流下する液相冷媒流路と、
    前記下側ボディに形成され、前記気液分離室と前記液相冷媒流路とを区画する区画壁と、
    前記区画壁に上方から対向する板状のシャッター部を備えるシャッター部材と、
    前記シャッター部材に、前記シャッター部の外縁部から側方に張り出して設けられ、前記上側ボディと前記下側ボディとにより挟持される挟持部と、を備え、
    前記上側ボディは、
    上側支持ベースと、
    前記上側支持ベースより熱伝導率が低い材料からなり、筒状であり、その内周面が前記気液分離室の内周面をなす筒部品と、
    前記上側支持ベースの下面から上方に向けて形成され、前記筒部品を受容する受容凹部と、を有し、
    前記挟持部は、前記筒部品と前記下側ボディとの間に挟持される統合弁。
  4. 前記挟持部は、前記シャッター部の外縁部から延びかつ、放射状に配される複数の帯板部を有する請求項3に記載の統合弁。
  5. 前記帯板部は、前記シャッター部の外縁部から上方又は下方へ斜めに延びたのち、下方又は上方に折り返され、前記シャッター部の平面方向で弾性変形可能に構成され、前記筒部品又は前記下側ボディに当接する折り返し部と、前記下側ボディ又は前記筒部品に当接する先端部と、を有する請求項4に記載の統合弁。
  6. 前記区画壁に貫通形成され、前記気液分離室と前記液相冷媒流路とを連通する一又は複数の連通孔を備え、
    前記シャッター部は、一又は複数の前記連通孔の開口全体に上方から対向する請求項1から5の何れか1の請求項に記載の統合弁。
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