JP7285193B2 - プラズマアクチュエータ - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態に係るプラズマアクチュエータ1の概略構成の一例であって、断面図を示す図である。プラズマアクチュエータ1は、気体中の放電によりプラズマを発生させて、周囲気体にジェットJ(噴流)を誘起する。例えば、プラズマアクチュエータ1は、航空機翼や回転機器翼での剥離制御に用いられる。ここで、上記気体中の放電とは、誘電体バリア放電(Dielectric Barrier Discharge:DBD)やコロナ放電が含まれる。
例えば、DC電極3は、誘電体層2の表面2aであって、且つ、誘電体層2の平面方向においてAC電極5よりも誘電体層2の一端(第1端部)100側に設けられている。
なお、DC電極3は、本発明の「第1電極」の一例である。
なお、接地電極4は、本発明の「第2電極」の一例である。
また、AC電極5は、2つの底面(上面及び下面)及び4つの側面のうち、第2端部200側の側面のみを露出させ、その他の側面及び2つの底面を絶縁体で被覆してもよい。
例えば、AC電極5は、誘電体層2の内部において、DC電極3よりも誘電体層2の他端(第2端部)200側に設けられている。第2端部200は、誘電体層2の平面方向において、第1端部100とは反対方向の端部である。また、AC電極5は、誘電体層2の内部において、接地電極4よりも誘電体層2の第2端部200側に設けられている。
なお、AC電極5は、本発明の「第3電極」の一例である。
体積力F1は、体積力F2によりも大きく、第1端部100から第2端部200にむけて流体を加速させる力である。一方、体積力F2は、体積力F1によりも小さく、第2端部200から第1端部100にむけて流体を加速させる力である。すなわち、体積力F1と体積力F2とは逆方向の力であり、これにより、誘起されるジェットJは、表面2aに垂直な方向に偏向することになる。このように、体積力F1と体積力F2とを合わせた体積力によってジェットJが誘起されることになる。
このような構成により、故障の原因であるAC電極5とDC電極3との間のアーク放電が抑制される。さらに、AC電極5とDC電極3との間の距離Hを従来よりも短く設定することが可能となり、プラズマアクチュエータ1の小型化に寄与する。
次に、第2の実施形態に係るプラズマアクチュエータ1Bについて説明する。図3は、第2の実施形態に係るプラズマアクチュエータ1Bの概略構成図であって、断面図を示す図である。第2の実施形態に係るプラズマアクチュエータ1Bは、第1の実施形態と比較して、基準電極10が設けられている点で相違し、その他の構成については第1の実施形態と同様である。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。
ここで、水平方向の距離において、AC電極5と基準電極10との距離Lは、DC電極3とAC電極5との距離Hと同一であってもよいし、距離Hよりも長くてもよい。
基準電極10は、本発明の「第4電極」の一例である。
プラズマアクチュエータ1Bは、第1の実施形態と同様に、AC電極5に交流電圧VACを印加し、DC電極3に直流電圧VDCを印加することでプラズマを発生させジェットJを誘起させる。ここで、AC電極5は、被覆されているため、ジェットJを誘起させる放電は、DC電極3による放電が支配的になる。そして、被覆されたAC電極5により生じた誘電体バリア放電は、DC電極3による放電を強化するように作用する。
このような構成により、故障の原因であるAC電極5とDC電極3との間のアーク放電が抑制される。さらに、AC電極5とDC電極3との間の距離Hを従来よりも短く設定することが可能となり、プラズマアクチュエータ1の小型化に寄与する。
さらに、第2の実施形態に係るプラズマアクチュエータ1Bでは、露出電極である基準電極10が表面2aに設けられている。これにより、プラズマアクチュエータ1Bは、表面2aの帯電の影響を受けずに、DC電極3による放電を持続させることができる。
次に、第3の実施形態に係るプラズマアクチュエータ1Cについて説明する。図5は、第3の実施形態に係るプラズマアクチュエータ1Cの概略構成図であって、断面図を示す図である。また、図6は、第3の実施形態に係るプラズマアクチュエータ1Cの模式的な斜視図である。第3の実施形態に係るプラズマアクチュエータ1Cは、第1の実施形態の図1と比較して、AC電極5において被覆されていない面がある点で相違し、その他の構成については第1の実施形態の図1と同様である。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。
プラズマアクチュエータ1Cは、第1の実施形態と同様に、AC電極5に交流電圧VACを印加し、DC電極3に直流電圧VDCを印加することでプラズマを発生させジェットJを誘起させる。ここで、AC電極5は、被覆されているため、ジェットJを誘起させる放電は、DC電極3による放電が支配的になる。そして、被覆されたAC電極5により生じた誘電体バリア放電は、DC電極3による放電を強化するように作用する。
このような構成により、故障の原因であるAC電極5とDC電極3との間のアーク放電が抑制される。さらに、AC電極5とDC電極3との間の距離Hを従来よりも短く設定することが可能となり、プラズマアクチュエータ1の小型化に寄与する。
さらに、第3の実施形態に係るプラズマアクチュエータ1Cでは、AC電極5において、AC電極5の側面5fのみが気流に対して露出されている。これにより、プラズマアクチュエータ1Cは、AC電極5の側面5fが表面2aの帯電の影響を受けないため、側面5fの電位を基準として、DC電極3による放電を持続させることができる。
また、図7に示すように、DC電極3は、誘電体層2に埋め込まれてもよい。この場合に、DC電極3の上面は、露出してもよいし、露出していなくてもよい。
例えば、AC電極5は、誘電体層2の内部に埋め込まれ、全ての表面が誘電体(絶縁体)で被覆されている。
2 誘電体層
3 DC電極
4 接地電極
5 AC電極
6 制御装置
10 基準電極
Claims (3)
- 誘電体である板状の誘電体層と、
前記誘電体層の第1面に設けられた第1電極と、
前記誘電体層の第2面に設けられた第2電極と、
前記誘電体層に設けられている第3電極と、
前記第2電極を接地電極として、前記第1電極に直流電圧を印加し、前記第3電極に交流電圧を印加することで、プラズマを発生させて噴流を誘起する制御装置と、
気流に対して露出した電極である第4電極と、
を備え、
前記第1電極及び第3電極のうち、一方の電極は、他方の電極からの距離が最も近い面が少なくとも絶縁体で被覆されており、
前記第1電極は、前記誘電体層の第1端部側の前記第1面に設けられ、
前記第3電極は、全ての表面が被覆されており、前記誘電体層の第2端部側における前記誘電体層の内部に設けられ、
前記第4電極は、前記第2端部側の前記第1面に設けられていることを特徴とする、プラズマアクチュエータ。 - 前記第3電極は、前記誘電体層の内部に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマアクチュエータ。 - 誘電体である板状の誘電体層と、
前記誘電体層の第1面に設けられた第1電極と、
前記誘電体層の第2面に設けられた第2電極と、
前記誘電体層に設けられている第3電極と、
前記第2電極を接地電極として、前記第1電極に直流電圧を印加し、前記第3電極に交流電圧を印加することで、プラズマを発生させて噴流を誘起する制御装置と、
を備え、
前記第1電極は、前記誘電体層の第1端部側の前記第1面に設けられ、
前記第3電極は、前記誘電体層の第2端部側における前記誘電体層の内部に設けられ、前記第3電極の複数の面のうち、前記第2端部側の側面のみが気流に対して露出している、
ことを特徴とする、プラズマアクチュエータ。
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- 2019-10-30 JP JP2019197809A patent/JP7285193B2/ja active Active
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