JP7283542B2 - 振動装置および振動制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、振動装置および振動制御方法に関する。
車載カメラ、または監視カメラなどの屋外で使用されるカメラにおいて、油または泥等の異物の付着を防止するために、透光体カバーによりレンズが覆われている。透光体カバーに異物が付着すると、カメラの視界が遮られてしまうことがある。
そこで、特許文献1に記載の車載光学センサカバーのように、カバーガラスに洗浄液を噴射してカバーガラスに付着した異物を落とす構成が検討されている。
特開2011-244417号公報
しかし、特許文献1に記載の車載光学センサカバーでは、洗浄性能を向上するという点において、未だ改善の余地がある。
そこで、本発明は、洗浄性能を向上することができる振動装置、および振動制御方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様にかかる振動装置は、
透光体カバーと、
前記透光体カバーの表面に液体を吐出する吐出部と、
前記透光体カバーを8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下の振動加速度で振動させる第1振動部と、
を備える。
本開示の一態様にかかる振動制御方法は、
透光体カバーと、前記透光体カバーの表面に液体を吐出する吐出部と、前記透光体カバーを振動させる第1振動部と、を備える振動装置において、
前記吐出部により、前記透光体カバーの表面に液体を吐出する液体吐出工程と、
前記第1振動部により、前記透光体カバーを8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下の振動加速度で振動させる振動工程と、
を含む。
本発明によると、洗浄性能を向上することができる振動装置、および振動制御方法を提供することができる。
撮像ユニットに配置された本開示の実施の形態1にかかる振動装置を概略的に示す斜視図である。 図1の撮像ユニットの概略断面図である。 図1の振動装置の構成を示すブロック図である。 振動装置の振動制御方法を説明するフローチャートである。 図1の振動装置における透光体カバーの振動加速度と滑落角の関係を示すグラフである。 図1の振動装置の透光体カバーの一部を拡大した図である。 実施の形態1にかかる振動装置を概略的に示す図である。 実施の形態1の変形例1にかかる振動装置を示す図である。 実施の形態1の変形例2にかかる振動装置を示す図である。 図9の振動装置の一部を示す断面図である。 実施の形態2にかかる振動装置の透光体カバーと第1振動部とを拡大した図である。 実施の形態3にかかる振動装置の透光体カバーの表面を拡大した図である。 実施の形態4にかかる振動装置により形成されたウォーターカーテンを概略的に示す図である。 実施例1の振動装置による洗浄前の、汚れの付着した透光体カバーの写真である。 実施例1の振動装置による洗浄後の、透光体カバーの写真である。
(本発明に至った経緯)
例えば車載カメラや監視カメラ等、またはドローンに搭載されるカメラ等の屋外で使用するカメラは、風雨にさらされるためレンズを覆うようにガラスまたは透明プラスチックで形成されるカバーが設けられている。しかし、カバーに泥または油等の異物が付着すると、カメラにより撮像された画像に異物が映り込み、カメラの視界が遮られて鮮明な画像が得られない場合がある。
そこで、特許文献1に記載の車載光学センサカバーのように、カバーに洗浄液を噴射する洗浄ノズルを設け、カバーに異物が付着したときに洗浄液を噴射して、カバーを洗浄するシステムが検討されている。
しかし、特許文献1の構成では、噴射した洗浄液は流れ落ちてしまうため、十分な洗浄力を発揮することが困難であるという課題がある。そこで、本発明者は、洗浄液をカバーに滞留させて、カバーを効率的に洗浄する構成について検討し、以下の発明に至った。
本発明の一態様にかかる振動装置は、
透光体カバーと、
前記透光体カバーの表面に液体を吐出する吐出部と、
前記透光体カバーを8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下の振動加速度で振動させる第1振動部と、
を備える。
この構成によると、洗浄性能を向上することができる。
さらに、
前記第1振動部と前記吐出部とを制御する制御部、
を備えてもよい。
この構成によると、第1振動部の振動、および吐出部による液体の吐出を制御することができる。
前記第1振動部は、圧電素子を含み、
前記制御部は、前記圧電素子に印加する電圧の値を15Vp-pより大きく40Vp-p以下に制御することにより前記振動加速度を制御してもよい。
この構成によると、圧電素子に印加する電圧を変化させることで、容易に振動加速度を制御することができる。
さらに、
前記制御部により制御され、前記透光体カバーの周囲に配置される1つまたは複数の第2振動部、
を備えてもよい。
この構成によると、透光体カバーに噴射された液体に振動を加えることにより、より洗浄効率を向上することができる。
前記第2振動部は、環状に形成されていてもよい。
この構成によると、透光体カバーに噴射された液体に均一に振動を加えることができるため、より洗浄効率を向上することができる。
前記複数の第2振動部は、前記透光体カバーの周囲に等間隔で配置されていてもよい。
この構成によると、透光体カバーに噴射された液体に均一に振動を加えることができるため、より洗浄効率を向上することができる。
前記透光体カバーの表面に撥水コーティング層が形成されていてもよい。
この構成によると、異物の付着を抑制するとともに、第2振動部による洗浄効率を向上することができる。
前記撥水コーティング層は、前記透光体カバーの表面に形成された複数の突起を含んでもよい。
この構成によると、複数の突起の隙間に付着した異物の洗浄効率を向上することができる。
本開示の一態様にかかる振動制御方法は、
透光体カバーと、前記透光体カバーの表面に液体を吐出する吐出部と、前記透光体カバーを振動させる第1振動部と、を備える振動装置において、
前記吐出部により、前記透光体カバーの表面に液体を吐出する液体吐出工程と、
前記第1振動部により、前記透光体カバーを8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下の振動加速度で振動させる振動工程と、
を含む。
この構成によると、洗浄能力を向上することができる。
前記振動工程は、前記第1振動部に印加する電圧を変化させることにより、前記振動加速度を制御してもよい。
この構成によると、第1振動部の振動、および吐出部による液体の吐出を制御することができる。
前記振動装置は、さらに、前記透光体カバーの周囲に配置された1つまたは複数の第2振動部、を備え、
さらに、
前記第2振動部により、前記液体に振動を加えて前記透光体カバーを洗浄する洗浄工程、
を含んでもよい。
この構成によると、透光体カバーに噴射された液体に振動を加えることにより、より洗浄効率を向上することができる。
以下、本発明にかかる実施の形態1について、添付の図面を参照しながら説明する。また、各図においては、説明を容易なものとするため、各要素を誇張して示している。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1にかかる振動装置は、車載用の撮像ユニットに適用される。このため、実施の形態1では撮像ユニットに適用される振動装置を例として説明する。
図1は、撮像ユニット100に配置された本開示の実施の形態1にかかる振動装置200を概略的に示す斜視図である。図2は、図1の撮像ユニット100の断面図である。図3は、図1の振動装置200の構成を示すブロック図である。
[撮像ユニット]
図1および図2に示すように、撮像ユニット100は、筐体11、撮像部12および振動装置200を備える。なお、図中のX、Y、Z方向はそれぞれ、撮像ユニット100の縦方向、横方向、高さ方向を示す。
筐体11は、振動装置200および撮像部12を収納する。例えば、筐体11は、筒状に形成されており、金属または合成樹脂等により形成される。本実施の形態では、図1に示すように、筐体11が角筒状に形成されているが、円筒状など他の形状であってもよい。筐体11の一方の端部側にベースプレート11aが固定され、他方の端部側に、振動装置200の透光体カバー2が外部に露出するように配置されている。
撮像部12は、図2に示すように、本体部材12aにより支えられ、筐体11に固定されたベースプレート11aに固定されている。また、撮像部12には、撮像素子を含む回路(図示省略)が内蔵されている。撮像素子としては、例えば、可視領域から遠赤外領域のいずれかの波長の光を受光する、CMOS、CCD、ボロメーターやサーモパイルなどを挙げることができる。また、撮像部12の撮像方向に、複数のレンズ(図示省略)を含むレンズユニットが固定されていてもよい。なお、撮像部12の構造は、レンズの前方に位置する撮像対象物を撮像し得る限り、特に限定されるものではない。
振動装置200は、透光体カバー2と、吐出部3と、第1振動部4と、第2振動部5と、制御部6(図3参照)と、を備える。振動装置200は、透光体カバー2に液体を噴射して振動を加えることにより、透光体カバー2を洗浄する装置である。液体は、例えば洗浄液であり、透光体カバー2に付着した泥または油等の汚れを除去しやすくする。本実施の形態では、振動装置200は、透光体カバー2に液体(洗浄液)を噴射し、第1振動部4により透光体カバー2を所定の振動加速度で振動させて、液体を透光体カバー2の表面に保持することができる。また、第2振動部5により透光体カバー2の表面に保持された液体に振動を加え、超音波洗浄により透光体カバー2の表面を洗浄することができる。なお、第2振動部5および制御部6は必須の構成ではなく、振動装置200に必ずしも備えられていなくてもよい。
[振動装置]
振動装置200を構成する各構成要素について、以下に詳細に説明する。
<透光体カバー>
透光体カバー2は、撮像部12に含まれる撮像素子などの光学検出素子が検出する波長のエネルギー線または光が透過する透光性を有する。透光体カバー2は、撮像部12を異物の付着から保護するためのカバーである。透光体カバー2の内部に撮像部12が配置され、透光体カバー2を通して、撮像ユニット100の外部の撮像対象物の撮像が行われる。
透光体カバー2を形成する材料としては、例えば、透光性のプラスチック、石英、ホウ桂酸などのガラス、透光性のセラミックス、または合成樹脂などを用いることができる。透光体カバー2を例えば強化ガラスにより形成することで、透光体カバー2の強度を高めることが可能である。
透光体カバー2は、円板形状を有する。具体的には、振動装置200の厚み方向(Y方向)から見て、透光体カバー2は円形に形成されている。なお、透光体カバー2の形状は、円板形状に限定されない。例えば、振動装置200の厚み方向から見て、透光体カバー2は、例えば、多角形、楕円形または三角形などであってもよい。
本実施の形態では、透光体カバー2は、径20mm、厚み2mmの円板形状を有する。また、透光体カバー2は、透光性を有するガラスで形成されている。
透光体カバー2の外周端部は、第1振動部4に接合されている。透光体カバー2と第1振動部4との接合は、例えば、接着材またはろう材を用いて行うことができる。または、熱圧着または陽極接合等を用いることもできる。
<第1振動部>
第1振動部4は、透光体カバー2を振動させるものである。第1振動部4は、透光体カバー2を振動装置200の厚み方向に振動させる。第1振動部4は、透光体カバー2を所定の振動加速度で振動させるように構成される。所定の振動加速度は、8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下であることが好ましい。より好ましくは、所定の振動加速度は、10.0×10m/s以上17.0×10m/s以下であるとよい。透光体カバー2が所定の振動加速度で振動することにより、後述する吐出部3から吐出された液体を透光体カバー2に保持することができる。すなわち、透光体カバー2を上述した範囲の振動加速度で振動させると、透光体カバー2に吐出された液体を透光体カバー2の表面に、膜状に滞留させることができる。
第1振動部4は円筒状の形状を有する。本実施の形態では、第1振動部4は、内径16mm、外径20mm、高さ11mmの円筒形状を有する。なお、第1振動部4は、内径6mm以上36mm以下、外径10mm以上40mm以下、高さ6mm以上40mm以下の円筒形状であってもよい。
図2に示すように、第1振動部4は、振動体41と、圧電素子42とを有する。
振動体41は、圧電素子42と透光体カバー2との間に配置される。振動体41は、例えば、接着材により、圧電素子42と透光体カバー2とに接合される。振動体41は、圧電素子42の振動を増幅し、透光体カバー2に伝達する。
例えば、振動体41は、金属により形成される。振動体41を形成する金属としては、例えば、ステンレス、42アロイ、50アロイ、インバー、スーパーインバー、コバール、アルミニウム、またはジュラルミン等を使用することができる。または、振動体41は、アルミナ、ジルコニアなどのセラミックスで形成されていてもよい。振動体41は、Siなどの半導体により形成されてもよい。振動体41は、絶縁材料で覆われていてもよい。
本実施の形態では、振動体41は、内径16mm、外径20mm、高さ11mmの円筒形状を有する。また、振動体41は、ステンレス(SUS303)で形成されている。
圧電素子42は、振動体41を介して透光体カバー2を振動させる。また、圧電素子42は、給電導体43に接続されている。圧電素子42は、給電導体43から給電されることによって振動する。即ち、圧電素子42は、給電導体43から電圧が印加されることによって振動する。
圧電素子42は、圧電体と、給電導体43と接続される電極と、を有する。圧電体を形成する材料としては、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO)、チタン酸・ジルコン酸鉛(PZT:PbTiO・PbZrO)、チタン酸鉛(PbTiO)、メタニオブ酸鉛(PbNb)、チタン酸ビスマス(BiTi12)、(K,Na)NbOなどの適宜の圧電セラミックス、またはLiTaO、LiNbOなどの適宜の圧電単結晶などを用いることができる。電極は、例えば、Ni電極であってもよい。電極は、スパッタリング法により形成される、AgまたはAuなどの金属薄膜からなる電極であってもよい。あるいは、電極はスパッタリングの他、めっき、蒸着でも形成可能である。
本実施の形態では、圧電素子42は、内径16mm、外径20mm、厚み1mmの円環板状に形成されている。円環板状とは、板状部材が環状に形成されている形状を意味する。また、圧電素子42を形成する圧電体は、チタン酸・ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zr・Ti)O)で形成されている。
給電導体43は、制御部6と圧電素子42とを接続する。給電導体43は、制御部6に含まれる給電回路に接続され、給電回路から圧電素子42に給電する。
給電導体43は、導電性を有する材料で形成されている。給電導体43を形成する材料は、例えば、ステンレス鋼、ベリリウム銅、洋白、銅などの金属である。
<吐出部>
吐出部3は、透光体カバー2の表面に液体を吐出する。吐出部3は、図2に示すように、筐体11の上面に配置されている。吐出部3は、配管31と、配管31の先端に設けられる吐出ヘッド32と、配管31に液体を供給するポンプ33(図3参照)と、を有する。本実施の形態では、吐出部3の吐出ヘッド32から、縦方向(Z方向)下向きに液体が吐出される。
吐出部3から吐出される液体として、例えば、洗浄液またはコーティング材等を使用することができる。配管31および吐出ヘッド32は、撮像部12の撮像範囲(視野)の外部であり、撮像部12により撮像された画像に配管31および吐出ヘッド32が写り込まない位置に配置される。
透光体カバー2に、例えば泥などの固形成分を含む汚れまたは油等が付着した場合に、吐出部3から洗浄液を吐出することで、透光体カバー2に付着した固形成分または油等を除去しやすくする。本実施の形態では、第1振動部4の振動により、透光体カバー2が8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下の振動加速度で振動する。透光体カバー2がこの範囲の振動加速度で振動している場合、液体を透光体カバー2の表面に滞留させることができる。
<第2振動部>
第2振動部5は、透光体カバー2の周囲に配置される。本実施の形態では、第2振動部5は、図1に示すように、一部が途切れた環状の形状を有する。第2振動部は、撮像部12の撮像範囲(視野)の外部であり、撮像部12により撮像された画像に写り込まない位置で、かつ、透光体カバー2の表面に留まる液体に接触する位置に配置される。第2振動部5は、透光体カバー2の表面に保持されている液体を振動させ、透光体カバー2の表面を洗浄することができる。
本実施の形態では、第2振動部5として、内径21mm、外径25mm、厚み1mmの円環状を有する圧電体が使用される。
圧電体として、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛系の圧電セラミックスを使用することができる。また、圧電体として、(K,Na)NbO等の他の圧電セラミックスが使用されてもよい。さらに、圧電体として、LiTaOなどの圧電単結晶が使用されてもよい。また、第2振動部5の信頼性を向上するため、例えばガラス、アルミナ、テフロン(登録商標)、またはステンレス(SUS303)などの信頼性の高い部材で覆われていてもよい。
第2振動部5は、図示されていない給電導体に接続されている。第2振動部5は給電導体から給電されることにより振動する。すなわち、第2振動部5は、給電導体から電圧が印加されることによって振動する。
第2振動部5は、透光体カバー2の汚れの状態に合わせて、透光体カバー2の表面に保持されている液体を、低周波(数十kHz)または高周波(数MHz)の周波数で振動させることができる。第2振動部5により透光体カバー2の表面に保持されている液体を振動させることで、透光体カバー2の表面の汚れを超音波洗浄により落とすことができる。
第2振動部5の周波数が高い場合、すなわち透光体カバー2の表面の液体を高周波で振動させると、透光体カバー2へのダメージを小さくして洗浄することができる。一方、第2振動部5の周波数が低い場合、すなわち透光体カバー2の表面の液体を低周波で振動させると、洗浄力を大きくし、短時間での洗浄を行うことができる。このため、例えば、粘性の高い汚れ(泥または油等)には、洗浄力の強い低周波の振動を使用したり、透光体カバー2へのダメージを抑えたい場合には高周波の振動を使用したり、第2振動部5の周波数を用途に応じて変更してもよい。
<制御部>
制御部6は、図3に示すように、第1振動部4と、吐出部3と、第2振動部5と、を制御する。
制御部6は、給電導体43を介して第1振動部4の圧電素子42に接続されている。制御部6は、給電導体43を介して圧電素子42に給電している。すなわち、制御部6は、給電導体43を介して圧電素子42に電圧を印加している。これにより、制御部6は、第1振動部4の振動を制御している。
例えば、透光体カバー2の汚れを検知したときに、制御部6により給電導体43を介して圧電素子42に電圧を印加してもよい。透光体カバー2の汚れは、例えば、撮像部12により撮像された画像の歪み等により検知することができる。圧電素子42に対する電圧の印加は、例えば、電圧の印加開始から所定時間が経過することにより終了させることができる。
本実施の形態では、制御部6は、圧電素子42に印加する電圧値の値を15Vp-pより大きく40Vp-p以下に制御する。これにより、制御部6は、第1振動部4の振動の大きさを制御し、透光体カバー2の振動加速度を、8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下に制御している。
制御部6は、吐出部3を制御することによって、吐出部3からの液体の吐出を制御している。例えば、透光体カバー2の汚れを検知したときに、吐出部3から洗浄液などの液体を吐出するよう制御される。吐出部3からの液体の吐出は、例えば、所定の量の液体が吐出されたことにより終了させることができる。
制御部6は、図示されていない給電導体を介して第2振動部5に接続されている。制御部6は、給電導体を介して第2振動部5に給電している。すなわち、制御部6は、給電導体を介して第2振動部5に電圧を印加する。制御部6により制御されて第2振動部5が振動することにより、透光体カバー2の表面に滞留する液体を振動させる。
制御部6は、例えば、吐出部3からの液体の吐出が開始されたときに、第2振動部5への電圧の印加を開始する。また、制御部6は、例えば、第1振動部4の圧電素子42への電圧の印加を終了したときに、第2振動部5への電圧の印加を終了してもよい。
制御部6は、制御中枢としてのCPU(Central Processing Unit)等により構成される。また、制御部6は、CPUが動作するためのプログラムまたは制御データ等を格納するROM(Read Only Memory)、CPUのワークエリアとして機能するRAM(Ramdom Access Memory)、周辺機器との信号の整合性を保つための入出力インタフェース等を有する。
[動作]
図4を参照して、振動装置200における振動制御方法を説明する。図4は、振動装置200の振動制御方法を説明するフローチャートである。
振動装置200は、例えば、撮像部12により撮像された画像を画像処理することにより、透光体カバー2に汚れが付着したと判断されたときに洗浄動作を実行する。例えば、透光体カバー2の表面に汚れが付着すると、撮像部12により撮像された画像に歪み等が生じる。この画像の歪み等を制御部6により自動的に検出し、透光体カバー2に汚れが付着したと判断して、振動装置200による洗浄動作を開始する。
透光体カバー2に汚れが付着すると、吐出部3により、透光体カバー2の表面に液体(洗浄液)を吐出する(ステップS101)。次に、制御部6によって、第1振動部4に交流電圧を印加して、圧電素子42を駆動する。圧電素子42が駆動すると第1振動部4が振動する。第1振動部4の振動に伴い、透光体カバー2が振動する。すなわち、第1振動部4により、透光体カバーを振動させる(ステップS102)。
第1振動部4は、縦効果または横効果により励振される。縦効果とは電界の方向と平行な方向に応力が生じることをいい、横効果とは電界の方向と垂直な方向に応力が生じることをいう。本実施の形態では、第1振動部4の横効果による呼吸振動モードを、振動体41により屈曲振動モードに変換し、透光体カバー2を屈曲振動モードで振動させる。なお、呼吸振動モードは、リング状の圧電素子42が径方向に固有振動するモードであり、屈曲振動モードは、圧電素子42の厚み方向に固有振動するモードである。
第1振動部4の振動により透光体カバー2を8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下の振動加速度で振動させると、透光体カバー2の表面に吐出した液体を透光体カバー2の表面に滞留させることができる。これについて、図5のグラフを参照して説明する。
図5は、図1の振動装置200における透光体カバー2の振動加速度と滑落角の関係を示すグラフである。滑落角とは、液体を水平な固体表面上に付着させ、固体表面を水平から徐々に傾斜させたときに、液体が下方に滑り始めるときの、水平面と固体表面との角度である。一般的に、滑落角が小さいと固体表面に液体が付着しにくい。
図5のグラフに示すように、透光体カバー2が振動していない(加速度が0)場合の滑落角は約40度である。透光体カバー2の振動加速度が、8.0×10m/sを超えると、滑落角が約40度を超える。すなわち、透光体カバー2の振動加速度が8.0×10m/sを超えると、透光体カバー2の表面の液体は、透光体カバー2が静止している場合よりも落ちにくいといえる。
透光体カバー2の振動加速度が8.0×10m/sを超えると、透光体カバー2の表面に吐出された液体は透光体カバー2の変位量の大きい方、例えば透光体カバー2の中央部に向かって移動する。さらに、透光体カバー2の振動加速度が21.0×10m/sを超えると、滑落角は90度になる。このとき、さらに振動加速度を大きくしていくと、透光体カバー2に付着した液体は、振動により霧化され、透光体カバー2の表面から除去される。このように、振動加速度が21.0×10m/sを超えると、透光体カバー2の表面に吐出された液体が霧化されて除去される場合がある。したがって、透光体カバー2の振動加速度が8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下の範囲(図5の「A1」)であると、透光体カバー2の表面に液体を保持しやすいといえる。
なお、本実施の形態では、透光体カバー2の振動加速度が8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下である場合、透光体カバー2の変位量(振幅の大きさ)は、5.5μm~15μmとなる。透光体カバー2の変位量がこの範囲にある場合、透光体カバー2の表面に液体を保持しやすい。
さらに好ましくは、透光体カバー2の振動加速度は、10.0×10m/s以上17.0×10m/s以下(図5の「A2」)であるとよい。滑落角が50度以上80度以下の範囲となると、透光体カバー2の表面により多量の液体を保持することができる。このため、振動加速度は10.0×10m/s以上であるとよい。また、振動加速度が21.0×10m/sに近づくと、回路の不安定性等に起因して液体が霧化してしまうことがある。このため、透光体カバー2の振動加速度は、17.0×10m/s以下であるとよい。
なお、振動加速度の算出は以下に記載の方法で行った。
共振周波数60kHz付近の圧電素子42に、電源(Keysight社E26104A)とファンクションジェネレータ(Tektronix社AGF1022)とにより信号を供給して振動を励振させる。圧電素子42の振動により励振した透光体カバー2の変位をレーザー変位計(オリンパス社BX51M)にて検出し、マルチメータ(Keysight社2110)とオシロスコープ(Tektro社オシロスコープTBS1104)とにより計測した。振動加速度をα、周波数をf、振幅(変位量)をAとし、α=(2πf)Aの式により振動加速度を算出した。
図6は、図1の振動装置200の透光体カバー2の一部を拡大した図である。透光体カバー2に液体を吐出し(ステップS101)、透光体カバー2を振動させる(ステップS102)と、図6に示すように、透光体カバー2の表面に液体51が保持される。本実施の形態では、透光体カバー2が振動している際、透光体カバー2の中央付近の変位量が最も大きくなる。透光体カバー2の変位量が大きい方がより多くの液体51を保持できるため、図6のように、中央部の液体の厚みが大きくなる。
ステップS101およびステップS102により、透光体カバー2の表面に液体を保持した後、第2振動部5に交流電圧を印加して、透光体カバー2の表面の液体に振動を加える(ステップS103)。透光体カバー2の表面の液体に振動を加えることにより、透光体カバー2の表面を洗浄する。
その後、第1振動部4および第2振動部5への交流電圧の印加を停止すると、透光体カバー2の振動が停止し、透光体カバー2の表面に保持されていた液体が流れ落ちる。
[効果]
実施の形態1にかかる振動装置200および振動制御方法によれば、以下の効果を奏することができる。
振動装置200は、透光体カバー2と、吐出部3と、第1振動部4と、を備える。第1振動部4は、透光体カバー2を8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下の振動加速度で振動するよう構成される。吐出部3は、透光体カバー2の表面に液体を吐出し、第1振動部4により透光体カバー2の表面に液体を保持することができる。透光体カバー2の表面に液体を保持できるため、透光体カバーに付着した異物を効率的に洗浄することができる。
また、さらに、第1振動部4と吐出部3とを制御する制御部6を備え、第1振動部の振動、および吐出部による液体の吐出を制御することができる。
また、第1振動部4は、圧電素子42を含み、制御部6は、圧電素子42に印加する電圧を変化させることにより、振動加速度を制御する。このため、透光体カバー2の振動加速度を容易に制御することができる。
また、制御部6により制御され、透光体カバー2の周囲に配置される1つまたは複数の第2振動部5を備える。第2振動部5により、透光体カバー2の表面に保持される液体に振動を加えることにより、洗浄力を高めることができる。
また、第2振動部5は環状に形成されている。このため、透光体カバー2に噴射された液体に均一に振動を加えることができるため、より洗浄力を高めることができる。
また、吐出部3がポンプ33を備える例について説明したが、これに限定されない。吐出部3は、制御部6によって制御可能であって、液体を供給できる装置を備えていればよい。
振動制御方法において、上述した振動装置200の効果と同じ効果を奏する。
なお、実施の形態1では、撮像部12を含む撮像ユニット100に搭載された振動装置200の例を説明したが、撮像部12は必須の構成ではない。図7は、実施の形態1にかかる振動装置200を概略的に示す図である。図7に示すように、振動装置200が単体で使用されてもよい。
実施の形態1では、振動装置200が、第2振動部5と制御部6とを備える例について説明したが、第2振動部5と制御部6とは必須の構成ではない。
実施の形態1では、透光体カバー2が円板形状である例について説明したが、透光体カバー2の形状はこれに限定されない。例えば、板状の多角形、またはドーム状等、他の形状であってもよい。
実施の形態1では、第1振動部4の振動体41が金属である例について説明したが、振動体41の材料はこれに限定されない。振動体41は、例えばセラミックス等の、圧電素子42の振動を透光体カバー2に伝達できる材料により構成することができる。
実施の形態1では、振動制御方法は、吐出部3により透光体カバー2の表面に液体を吐出し(ステップS101)、その後、第1振動部4により透光体カバー2を振動させる(ステップS102)が、これに限定されない。例えば、ステップS101とステップS102の順序を入れ替えてもよい。
図8は、実施の形態1の変形例1にかかる振動装置201を示す図である。振動装置201は、実施の形態1で説明した環状の第2振動部5に代わり、複数の第2振動部5a~5dが透光体カバー2の周囲に配置されていてもよい。図8の振動装置201では、4つの第2振動部5a~5dが、透光体カバー2の周囲に等間隔に配置されている。この場合、第2振動部5a~5dの数は4つに限らず、2つ以上であればよい。複数の第2振動部を等間隔に配置することで、透光体カバー2の表面全体に均一に洗浄することができる。
図9は、実施の形態1の変形例2にかかる振動装置202を示す図である。図10は、図9の振動装置202の一部を示す断面図である。振動装置202は、実施の形態1で説明した円板形状の透光体カバー2および環状の第2振動部5に代わり、図9および図10に示すように、ドーム状の透光体カバー2a、および4つの第2振動部5a~5dが配置されていてもよい。透光体カバー2aがドーム状の形状を有する場合、撮像部12の視野を広くすることができる。
また、振動装置202は、実施の形態1で説明した吐出部3に代わり、形状の異なる吐出部3aを有する。吐出部3aは、液体を横方向(Y方向)に吐出することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2にかかる振動装置について説明する。
実施の形態2では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同一または同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
実施の形態2では、透光体カバー2の表面に撥水コーティング層20が形成されている点で、実施の形態1と異なる。
図11は、実施の形態2にかかる振動装置203の透光体カバー2と第1振動部4とを拡大した図である。図11に示すように、振動装置203の透光体カバー2の表面に撥水コーティング層20が形成されている。
撥水コーティング層20は、液体をはじく層である。例えば、撥水コーティング層20は、透光体カバー2の表面よりも接触角が大きい部材で形成されている。本実施の形態では、透光体カバー2の表面全体に撥水コーティング層20が形成されている。
撥水コーティング層20は、例えば、フッ素系のコーティング材またはシリコーン系のコーティング材を透光体カバー2の表面に塗布することで形成することができる。フッ素系のコーティング材としては、例えば、パーフルオロアルキル基を有する化合物を主成分とするもの、またはパーフルオロアルキル基(アルキル基のHをFに置換したもの)を有する化合物を主成分とするもの等がある。フッ素系コーティング材の具体例として、例えば、フッ素系ポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等が挙げられる。シリコーン系のコーティング材としては例えば、シリコーンオイル等が挙げられる。
また、例えば撥水コーティング層20のコーティングが剥がれてきた場合に、吐出部3からコーティング材を吐出して再コーティングを行ってもよい。透光体カバー2の表面にコーティング材を吐出した後、第1振動部4により透光体カバー2を振動させることで、コーティング材を透光体カバー2の表面に保持することができる。このため、コーティング材を透光体カバー2の表面に定着させやすくなる。
[効果]
実施の形態2にかかる振動装置によると、以下の効果を奏することができる。
透光体カバー2の表面に撥水コーティング層20が形成されている。撥水コーティング層が形成されていると、透光体カバー2の表面に汚れが付着しにくい。さらに、第1振動部4の振動により、吐出部3から吐出した液体を透光体カバー2の表面に保持することにより、洗浄力をより向上させることができる。
なお、実施の形態2では、透光体カバー2の表面全体に撥水コーティング層20が形成されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、透光体カバー2の表面の一部に撥水コーティング層20が形成されていてもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3にかかる振動装置について説明する。
実施の形態3では、主に実施の形態2と異なる点について説明する。実施の形態3においては、実施の形態2と同一または同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態3では、実施の形態2と重複する記載は省略する。
図12は、実施の形態3にかかる振動装置の透光体カバー2の表面を拡大した図である。実施の形態3では、図12に示すように、撥水コーティング層が透光体カバー2の表面に形成された複数の突起20aを含む点で、実施の形態2と異なる。
撥水コーティング層の複数の突起は、例えば、透光体カバー2の表面に粒子径40~100nm程度のシリカナノ微粒子を含む溶液をスピンコートしてゾルゲル反応させることで形成することができる。または、表面に微細凹凸形状を有するモールドにより、透光体カバー2の表面に形状を転写して形成することができる。
撥水コーティング層の複数の突起の大きさ(例えば、直径または一辺の長さ)は500nm以下であるとよい。
図12に示すように、撥水コーティング層が複数の突起20aを含む場合、洗浄液等の液体をはじきやすい。一方で、油等の汚れが複数の突起20aの間に入り込んでしまうことがある。本実施の形態では、第1振動部4により透光体カバー2を振動させて洗浄液を保持し、さらに第2振動部5により洗浄液を振動させることで、複数の突起20aの間の汚れを落としやすくすることができる。これにより、洗浄液52が複数の突起20aの間に浸入し、複数の突起20aの間の汚れを洗浄することができる。
[効果]
実施の形態3にかかる振動装置によると、以下の効果を奏することができる。
撥水コーティング層は、透光体カバー2に形成された複数の突起20aを含む。500nm以下の大きさの複数の突起20aにより、透光体カバー2の表面への汚れの付着を防止できるとともに、複数の突起20aの間に入り込んだ汚れを効率よく洗浄することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4にかかる振動装置について説明する。
実施の形態4では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態4においては、実施の形態1と同一または同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態4では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
実施の形態4では、振動装置が第2振動部5を備えていない点で、実施の形態1と異なる。すなわち、実施の形態4の振動装置は、透光体カバー2と、吐出部3と、第1振動部4と、制御部6と、を備える。
図13は、実施の形態4にかかる振動装置により形成されたウォーターカーテンを概略的に示す図である。図13に示すように、本実施の形態では、透光体カバー2の表面に液体を保持することでウォーターカーテン53を実現することが可能である。ウォーターカーテン53とは、透光体カバー2の表面に保持された膜状の液体のことである。透光体カバー2の表面に膜状に液体を保持することにより、透光体カバー2への汚れ55の付着を抑制することができる。
[効果]
実施の形態4にかかる振動装置によると、以下の効果を奏することができる。
振動装置は、透光体カバー2と、吐出部3と、第1振動部4と、制御部6と、を備える。この構成により、透光体カバー2の表面に膜状に液体を保持することができ、汚れの付着を抑制することができる。
従来のウォーターカーテンの場合、液体(水)を流し続けることとなり、水の消費量が多くなってしまうという問題がある。水の消費量を抑制するために、循環させて水を供給する方法も検討されているが、循環式とすると装置が煩雑化するという問題もある。本実施の形態の振動装置では、透光体カバー2の表面に容易に液体を保持することができる。したがって、実施の形態4によると、容易にかつ小型の装置により、ウォーターカーテンを実現することができる。
(実施例)
実施例1として、実施の形態1の振動装置200を用いて、透光体カバー2に対する洗浄力の評価を行った。実施例1では、振動装置200において、吐出部3から透光体カバー2に洗浄液を吐出した後、第1振動部4および第2振動部5に5秒間、交流電圧を印加した。透光体カバー2には、予め油を主成分とする汚れ56を付着させ、洗浄前と洗浄後との汚れの付着具合を比較した。
図14Aは、実施例1の振動装置200による洗浄前の、汚れの付着した透光体カバー2の写真である。図12Bは、実施例1の振動装置200による洗浄後の、透光体カバー2の写真である。
図14Bに示すように、実施例1の振動装置200による約5秒間の洗浄により、透光体カバー2に付着した大部分の汚れ56を落とすことができた。
一般的に、透光体カバー2の表面に保持されている洗浄液と第2振動部5との接触面積が大きいほど、洗浄力が高くなる。実施例1では、第2振動部5が円環状であり、透光体カバー2の周囲を覆うように配置されている。このため、透光体カバー2の表面に保持されている液体と第2振動部5との接触面積が大きく、洗浄効率が向上している。また、透光体カバー2の周囲を覆うように第2振動部5が配置されていることで、定在波が発生する。定在波の腹部分はより洗浄力が高くなる。したがって、円環状の第2振動部5を透光体カバー2の周囲に配置することにより、より洗浄効率を向上することができる。
透光体カバー2の表面に保持されている液体と第2振動部5との接触面積が小さい場合には、第1振動部4および第2振動部5へ電圧を印加する時間を長くすることで洗浄力を高めることもできる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明の撮像ユニットおよび振動装置および振動制御方法は、屋外で使用する車載カメラ、監視カメラ、またはLiDAR等の光センサへ適用することができる。
2、2a 透光体カバー
3 吐出部
4 第1振動部
5、5a~5d 第2振動部
6 制御部
20a 突起
41 振動体
42 圧電素子
200 振動装置
201 振動装置
202 振動装置
203 振動装置

Claims (13)

  1. 透光体カバーと、
    前記透光体カバーの表面に液体を吐出する吐出部と、
    前記透光体カバーを8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下の振動加速度で振動させる第1振動部と、
    を備え、
    前記第1振動部の振動により前記透光体カバーの表面に前記液体が保持される、
    振動装置。
  2. さらに、
    前記第1振動部と前記吐出部とを制御する制御部、
    を備える、
    請求項1に記載の振動装置。
  3. 前記第1振動部は、圧電素子を含み、
    前記制御部は、前記圧電素子に印加する電圧の値を15Vp-pより大きく40Vp-p以下に制御することにより前記振動加速度を制御する、
    請求項2に記載の振動装置。
  4. さらに、
    前記制御部により制御され、前記透光体カバーの周囲に配置される1つまたは複数の第2振動部、
    を備える、
    請求項2または3に記載の振動装置。
  5. 透光体カバーと、
    前記透光体カバーの表面に液体を吐出する吐出部と、
    前記透光体カバーを8.0×10 m/s より大きく21.0×10 m/s 以下の振動加速度で振動させる第1振動部と、
    前記透光体カバーの周囲に配置される1つまたは複数の第2振動部と、
    を備える、
    振動装置。
  6. 前記第2振動部は、環状に形成されている、
    請求項4または5に記載の振動装置。
  7. 前記複数の第2振動部は、前記透光体カバーの周囲に等間隔で配置されている、
    請求項4または5に記載の振動装置。
  8. 前記透光体カバーの表面に撥水コーティング層が形成されている、
    請求項1ないしのいずれか1項に記載の振動装置。
  9. 前記撥水コーティング層は、前記透光体カバーの表面に形成された複数の突起を含む、
    請求項に記載の振動装置。
  10. 透光体カバーと、前記透光体カバーの表面に液体を吐出する吐出部と、前記透光体カバーを振動させる第1振動部と、を備える振動装置において、
    前記吐出部により、前記透光体カバーの表面に液体を吐出する液体吐出工程と、
    前記第1振動部により、前記透光体カバーを8.0×10m/sより大きく21.0×10m/s以下の振動加速度で振動させる振動工程と、
    を含
    前記振動工程において、前記第1振動部の振動により前記透光体カバーの表面に前記液体が保持される、
    振動制御方法。
  11. 前記振動工程は、前記第1振動部に印加する電圧を変化させることにより、前記振動加速度を制御する、
    請求項10に記載の振動制御方法。
  12. 前記振動装置は、さらに、前記透光体カバーの周囲に配置された1つまたは複数の第2振動部、を備え、
    さらに、
    前記第2振動部により、前記液体に振動を加えて前記透光体カバーを洗浄する洗浄工程、
    を含む、
    請求項10または11に記載の振動制御方法。
  13. 透光体カバーと、前記透光体カバーの表面に液体を吐出する吐出部と、前記透光体カバーを振動させる第1振動部と、前記透光体カバーの周囲に配置された1つまたは複数の第2振動部と、を備える振動装置において、
    前記吐出部により、前記透光体カバーの表面に液体を吐出する液体吐出工程と、
    前記第1振動部により、前記透光体カバーを8.0×10 m/s より大きく21.0×10 m/s 以下の振動加速度で振動させる振動工程と、
    前記第2振動部により、前記液体に振動を加えて前記透光体カバーを洗浄する洗浄工程と、
    を含む、
    振動制御方法。
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