JP7283401B2 - ケーブル設置構造、ケーブル設置構造用基礎、およびケーブル設置方法 - Google Patents

ケーブル設置構造、ケーブル設置構造用基礎、およびケーブル設置方法 Download PDF

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Description

本開示は、ケーブル設置構造、ケーブル設置構造用基礎、およびケーブル設置方法に関する。
水底に布設されるケーブルを洋上設備に接続したケーブル設置構造として、様々な構造が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2016-181967号公報
本開示の目的は、洋上設備に対して安定的にケーブルを接続することができる技術を提供することである。
本開示の一態様によれば、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎と、
水底に布設され、一端側が前記基礎の前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブルと、
を備え、
前記基礎は、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
を有し、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物は、前記基礎に設けられていない
ケーブル設置構造が提供される。
本開示の他の態様によれば、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎と、
水底に布設され、一端側が前記基礎の前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブルと、
を備え、
前記基礎は、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、
を有し、
前記外側鍔部は、前記側壁から取り外し可能に設けられる
ケーブル設置構造が提供される。
本開示の更に他の態様によれば、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有し、水底に布設されたケーブルの一端側が前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブル設置構造用基礎であって、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
を有し、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物は、設けられていない
ケーブル設置構造用基礎が提供される。
本開示の更に他の態様によれば、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有し、水底に布設されたケーブルの一端側が前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブル設置構造用基礎であって、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、
を有し、
前記外側鍔部は、前記側壁から取り外し可能に設けられる
ケーブル設置構造用基礎が提供される。
本開示の更に他の態様によれば、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎を準備する準備工程と、
水底に布設されるケーブルの一端側を、前記基礎の前記中空部内に挿入するケーブル挿入工程と、
前記ケーブルを前記洋上設備に接続するケーブル接続工程と、
を備え、
前記準備工程では、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、を有する前記基礎を準備し、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物を、前記基礎に設けない
ケーブル設置方法が提供される。
本開示の更に他の態様によれば、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎を準備する準備工程と、
水底に布設されるケーブルの一端側を、前記基礎の前記中空部内に挿入するケーブル挿入工程と、
前記ケーブルを前記洋上設備に接続するケーブル接続工程と、
を備え、
前記準備工程では、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、を有する前記基礎を準備し、
前記外側鍔部を、前記側壁から取り外し可能に設ける
ケーブル設置方法が提供される。
本開示によれば、洋上設備に対して安定的にケーブルを接続することができる。
本開示の一実施形態に係るケーブル設置構造を示す概略図である。 ケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。 本開示の一実施形態に係るケーブル設置方法を示すフローチャートである。 本開示の一実施形態に係るケーブル設置方法を示す概略図である。 本開示の一実施形態に係るケーブル設置方法を示す概略図である。 本開示の一実施形態に係るケーブル設置方法を示す概略図である。 本開示の一実施形態に係るケーブル設置方法を示す概略図である。 本開示の一実施形態の変形例1に係るケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。 本開示の一実施形態の変形例2に係るケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。 本開示の一実施形態の変形例3に係るケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。 本開示の一実施形態の変形例4に係るケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。 本開示の一実施形態の変形例5に係るケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。
[本開示の実施形態の説明]
本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示の一態様に係るケーブル設置構造は、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎と、
水底に布設され、一端側が前記基礎の前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブルと、
を備え、
前記基礎は、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
を有し、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物は、前記基礎に設けられていない。
この構成によれば、洋上設備に対して安定的にケーブルを接続することができる。
[2]本開示の他の態様に係るケーブル設置構造は、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎と、
水底に布設され、一端側が前記基礎の前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブルと、
を備え、
前記基礎は、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、
を有し、
前記外側鍔部は、前記側壁から取り外し可能に設けられる。
この構成によれば、洋上設備に対して安定的にケーブルを接続することができる。
[3]上記[1]又は[2]に記載のケーブル設置構造において、
前記ケーブルの軸方向の一部の周囲に装着され、前記ケーブルのうちの前記基礎の前記側壁と交差する部分を保護するケーブル保護部を備え、
前記ケーブル保護部は、前記ケーブルの径方向の外側に突出し、少なくとも1つが前記内側鍔部の上端に係止される複数のラッチを有する
この構成によれば、少なくとも1つのラッチの係止によりケーブルの抜出を抑制することができる。
[4]上記[3]に記載のケーブル設置構造において、
前記内側鍔部は、前記ケーブル保護部の外形に倣って円筒状に設けられている。
この構成によれば、ケーブルのずれを安定的に抑制することができる。
[5]上記[3]又は[4]に記載のケーブル設置構造において、
前記複数のラッチのうち少なくとも一対のラッチは、前記ケーブル保護部の同一周上に設けられ、前記内側鍔部の上端に係止される。
この構成によれば、ケーブルのずれを安定的に抑制することができる。
[6]上記[5]に記載のケーブル設置構造において、
前記複数のラッチは、前記ケーブル保護部の同一周上のみに設けられる。
この構成によれば、ケーブル保護部の構成を簡略化することができる。
[7]上記[1]から[6]に記載のケーブル設置構造において、
鉛直方向に対して前記ケーブル挿入孔内に前記ケーブルが挿入される角度は、30°以上60°以下である。
この構成によれば、洋上設備に対して安定的にケーブルを接続することができる。
[8]上記[1]から[7]に記載のケーブル設置構造において、
水底から前記ケーブル挿入孔までの高さは、1500mm以上3500mm以下である。
この構成によれば、ケーブル挿入孔の高さを1500mm以上とすることで、ケーブル挿入孔に対するケーブルの引っ掛かりを抑制することができる。ケーブル挿入孔の高さを3500mm以下とすることで、上述のフリースパンが過剰に長くなることを抑制することができる。
[9]本開示の更に他の態様に係るケーブル設置構造用基礎は、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有し、水底に布設されたケーブルの一端側が前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブル設置構造用基礎であって、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
を有し、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物は、設けられていない。
この構成によれば、洋上設備に対して安定的にケーブルを接続することができる。
[10]本開示の更に他の態様に係るケーブル設置構造用基礎は、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有し、水底に布設されたケーブルの一端側が前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブル設置構造用基礎であって、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、
を有し、
前記外側鍔部は、前記側壁から取り外し可能に設けられる。
この構成によれば、洋上設備に対して安定的にケーブルを接続することができる。
[11]本開示の更に他の態様に係るケーブル設置方法は、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎を準備する準備工程と、
水底に布設されるケーブルの一端側を、前記基礎の前記中空部内に挿入するケーブル挿入工程と、
前記ケーブルを前記洋上設備に接続するケーブル接続工程と、
を備え、
前記準備工程では、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、を有する前記基礎を準備し、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物を、前記基礎に設けない。
この構成によれば、洋上設備に対して安定的にケーブルを接続することができる。
[12]本開示の更に他の態様に係るケーブル設置方法は、
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎を準備する準備工程と、
水底に布設されるケーブルの一端側を、前記基礎の前記中空部内に挿入するケーブル挿入工程と、
前記ケーブルを前記洋上設備に接続するケーブル接続工程と、
を備え、
前記準備工程では、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、を有する前記基礎を準備し、
前記外側鍔部を、前記側壁から取り外し可能に設ける。
この構成によれば、洋上設備に対して安定的にケーブルを接続することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
次に、本開示の一実施形態を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<本開示の一実施形態>
(1)ケーブル設置構造(ケーブル接続構造、ケーブル布設構造)
図1を用い、本開示の一実施形態に係るケーブル設置構造について説明する。図1は、本実施形態に係るケーブル設置構造を示す概略図である。なお、図1は、後述の基礎20の一部を省略し、基礎20の一部の内部構造を示している。
なお、以下において、ケーブル100などの「軸方向」とは、ケーブル100などの中心軸に沿った方向のことをいい、場合によっては「長手方向」と言い換えることができる。また、ケーブル100などの「径方向」とは、ケーブル100などの中心軸から外周に向かう方向のことをいい、場合によっては「短手方向」と言い換えることができる。また、ケーブル100などの「周方向」とは、ケーブル100などの外周に沿った方向のことをいう。また、ケーブル100の「延在側」とは、ケーブル100の一端と軸方向の反対側と言い換えることができる。
(構造概略)
図1に示すように、本実施形態のケーブル設置構造10は、水底90に布設されるケーブル100を洋上設備30に接続するよう構成され、例えば、洋上設備30と、基礎(ケーブル設置構造用基礎)20と、ケーブル100と、ケーブル保護部400と、を有している。
洋上設備30は、例えば、洋上(水上)において発電、送電、変電および配電などのうち少なくともいずれかを行う設備として構成されている。具体的には、洋上設備30は、例えば、洋上風力発電設備、洋上変電設備などである。なお、洋上設備30が設けられる場所は、例えば、海だけでなく、湖及び川などであってもよい。
基礎20は、例えば、洋上設備30を支持する着床式の支柱として構成されている。基礎20は、例えば、いわゆる「モノパイル式」として構成され、水底90に杭打ちされることで、水底90上に起立している。
また、基礎20は、例えば、側壁(周壁)220と、中空部240と、を有している。
側壁220は、例えば、筒状に構成され、中心軸が鉛直方向に沿うように水底90上に立設されて、洋上設備30を支持している。側壁220の軸方向に直交する断面は、例えば、円形、楕円形、多角形などである。
側壁220の直径は、例えば、1m以上20m以下、好ましくは3m以上10m以下である。また、側壁220の厚さは、例えば、10mm以上100mm以下、好ましくは30mm以上80mm以下である。
中空部240は、例えば、筒状の側壁220の内側に設けられた空隙部分であり、洋上設備30に連通している。
ケーブル100は、例えば、水底90に布設される電力ケーブルとして構成されている。具体的には、ケーブル100は、例えば、CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル、Cross-Linked Polyethylene insulated Vinylchloride sheath cable、XLPEケーブルともいう)として構成され、例えば、導体(不図示)と、内部半導電層(不図示)と、絶縁層(不図示)と、外部半導電層(不図示)と、半導電テープ(不図示)と、金属遮蔽層(不図示)と、押さえテープ(不図示)と、シース(不図示)と、介在(不図示)と、押さえテープ(不図示)と、座床テープ(不図示)と、鉄線外装(鎧装)(不図示)と、防食層(外被層)(不図示)と、有している。
ケーブル100の軸方向の一端側は、例えば、基礎20の水底90側から中空部240内に挿入され、中空部240を通って洋上設備30に接続されている。
つまり、本実施形態では、ケーブル100が直接的に基礎20内に挿入されている。このため、本実施形態のケーブル設置構造10では、「Jチューブ」と呼ばれるJ字状のケーブル挿通管が基礎20の外側に設けられていない。これにより、ケーブル設置構造10を簡略化し、コストを削減することができる。
(ケーブル挿入孔付近の構造)
次に、図1および図2を用い、基礎20に対してケーブル100を挿入した部分付近の構造について説明する。図2は、ケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。
図2に示すように、基礎20は、例えば、ケーブル挿入孔260を有している。
ケーブル挿入孔260は、例えば、側壁220の一部に開設されている。ケーブル挿入孔260内には、例えば、水底90側から中空部240内に向けて、鉛直方向に対して所定のケーブル挿入角度θで、ケーブル100が挿入されている。ここでいう「ケーブル挿入角度θ」とは、鉛直方向に対してケーブル挿入孔260内にケーブル100が挿入される角度のことを意味する。
本実施形態では、ケーブル挿入角度θは、例えば、30°以上60°以下、好ましくは40°以上50°以下である。
ケーブル挿入角度θが30°未満であると、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、ケーブル挿入孔260に対してケーブル100が引っ掛かったり、ケーブル挿入孔260が詰まったりするため、ケーブル100の張力が増大する可能性がある。このため、最悪の場合では、ケーブル設置工程の中断が必要となったり、他の構造物に損傷が生じてしまったりするおそれがある。また、ケーブル挿入角度θが30°未満であると、洋上から水底に向けてケーブル100を送り出しながら、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、基礎20の外側において、ケーブル100が過度に屈曲し、ケーブル100に対してストレスが加わってしまう可能性がある。
これに対し、ケーブル挿入角度θを30°以上とすることで、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、ケーブル挿入孔260に対するケーブル100の引っ掛かり、およびケーブル挿入孔260の詰まりを抑制することができる。これにより、ケーブル100の張力増大を抑制することができる。その結果、ケーブル設置工程を安定的に継続することができるとともに、他の構造物への損傷を抑制することができる。また、ケーブル挿入角度θを30°以上とすることで、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、基礎20の外側におけるケーブル100の過度な屈曲を抑制し、ケーブル100に対するストレスの印加を抑制することができる。これにより、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を容易に挿入することができる。
さらにケーブル挿入角度θを40°以上とすることで、ケーブル挿入孔260に対するケーブル100の引っ掛かり、およびケーブル挿入孔260の詰まりを安定的に抑制することができる。また、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を安定的に挿入することができる。
一方で、ケーブル挿入角度θが60°超であっても、ケーブル挿入角度θが30°未満である場合と同様に、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、ケーブル挿入孔260に対してケーブル100が引っ掛かったり、ケーブル挿入孔260が詰まったりするため、ケーブル100の張力が増大する可能性がある。また、ケーブル挿入角度θが60°超であると、中空部240内に挿入されたケーブル100を洋上設備30まで立ち上げる(牽引する)ときに、基礎20の中空部240内において、ケーブル100が過度に屈曲し、ケーブル100に対してストレスが加わってしまう可能性がある。
これに対し、ケーブル挿入角度θを60°以下とすることで、ケーブル挿入角度θを30°以上とする場合の効果と同様に、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、ケーブル挿入孔260に対するケーブル100の引っ掛かり、およびケーブル挿入孔260の詰まりを抑制することができる。また、ケーブル挿入角度θを60°以下とすることで、中空部240内に挿入されたケーブル100を洋上設備30まで立ち上げるときに、基礎20の中空部240内におけるケーブル100の過度な屈曲を抑制し、ケーブル100に対するストレスの印加を抑制することができる。これにより、中空部240内に挿入されたケーブル100を洋上設備30まで容易に立ち上げることができる。
さらにケーブル挿入角度θを50°以下とすることで、ケーブル挿入孔260に対するケーブル100の引っ掛かり、およびケーブル挿入孔260の詰まりを安定的に抑制することができる。また、中空部240内に挿入されたケーブル100を洋上設備30まで容易に立ち上げることができる。
また、本実施形態では、水底からケーブル挿入孔260までの高さh(以下、ケーブル挿入孔260の高さhともいう)は、例えば、1500mm以上3500mm以下である。なお、ここでいうケーブル挿入孔260の高さとは、基礎20が杭打ちされた位置における水底90の上面から、ケーブル挿入孔260の鉛直下端までの高さのことを意味する。
ケーブル挿入孔260の高さhが1500mm未満であると、ケーブル挿入孔260に対してケーブル100が引っ掛かり、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入することが困難となる可能性がある。また、ケーブル挿入孔260の高さhが1500mm未満であると、ケーブル挿入角度θを所定値以下に確保することが困難となる。このため、中空部240内に挿入されたケーブル100を洋上設備30まで立ち上げるときに、基礎20の中空部240内において、ケーブル100が過度に屈曲し、ケーブル100に対してストレスが加わってしまう可能性がある。
これに対し、ケーブル挿入孔260の高さhを1500mm以上とすることで、ケーブル挿入孔260に対するケーブル100の引っ掛かりを抑制し、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を容易に挿入することができる。また、ケーブル挿入孔260の高さhを1500mm以上とすることで、ケーブル挿入角度θを所定値以下に確保することができる。これにより、中空部240内に挿入されたケーブル100を洋上設備30まで立ち上げるときに、基礎20の中空部240内におけるケーブル100の過度な屈曲を抑制し、ケーブル100に対するストレスの印加を抑制することができる。
一方で、ケーブル挿入孔260の高さhが3500mm超であると、ケーブル挿入孔260から水底に向けてケーブル100が垂れ下がる距離(いわゆるフリースパン)が長くなる。このため、潮流によってケーブル100が揺られ易くなる。その結果、ケーブル100のうち基礎20の側壁220と交差する部分が損傷してしまう可能性がある。
これに対し、ケーブル挿入孔260の高さhを3500mm以下とすることで、上述のフリースパンが過剰に長くなることを抑制することができる。これにより、潮流に起因したケーブル100の揺動を抑制することができる。その結果、ケーブル100のうち基礎20の側壁220と交差する部分の損傷を抑制することができる。
また、側壁220は、例えば、ケーブル挿入孔260を構成しケーブル100の挿入方向に沿って設けられた傾斜面228を有している。ケーブル挿入孔260の軸方向から見た開口形状は、例えば、円形である。ケーブル挿入孔260の開口の直径は、例えば、ケーブル100の直径よりも若干大きい程度となっている。このような構成により、ケーブル挿入孔260へのケーブル100の挿入後において、潮流などに起因したケーブル100のずれを抑制することができる。
また、ケーブル挿入孔260の開口における側壁220の角部は、例えば、R面取りされている。ここでいう「R面取り」とは、側壁220の断面を見たときに、角部が凸の円弧状に湾曲していることをいう。側壁220の角部がR面取りされていることで、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、側壁220の角部への接触に起因したケーブル100の損傷を抑制することができる。また、側壁220の角部に対してケーブル100が引っ掛かることを抑制することができる。これにより、ケーブル100の張力増大を抑制することができる。
また、図2に示すように、ケーブル100の軸方向の一部の周囲には、例えば、ケーブル保護部400が装着されている。ケーブル保護部400は、例えば、ケーブル100のうち基礎20の側壁220と交差する部分を保護するよう構成されている。また、ケーブル保護部400は、例えば、ケーブル100の曲げを規制するよう構成されている。また、ケーブル保護部400は、例えば、当該ケーブル保護部400を側壁220に係止させた状態で、ケーブル保護部400自身に対してケーブル100を相対的に移動させることができるよう構成されている。
具体的には、ケーブル保護部400は、例えば、ケーブル100の一端側から順に、第1保護部410と、ラッチ機構420と、第2保護部430と、第3保護部440と、を有している。
第1保護部410は、例えば、ケーブル100の外周を囲むように円錐状に構成され、軸方向に長いテーパを有している。また、第1保護部410は、例えば、エラストマを含んでいる。第1保護部410を構成する樹脂としては、例えば、ポリウレタンエラストマなどが挙げられる。このような構成により、側壁220の角部への接触に起因したケーブル100の損傷を抑制しつつ、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を容易に挿入することができる。
ラッチ機構420は、例えば、ケーブル保護部400を側壁220に係止させるよう構成されている。具体的には、ラッチ機構420は、例えば、筐体(符号不図示)と、複数のラッチ(爪部)422と、を有している。筐体は、例えば、ケーブル100の外周を囲むように円筒状に構成されている。複数のラッチ422のそれぞれは、例えば、ケーブル100の径方向の外側に突出している。これにより、ケーブル挿入孔260内にケーブル保護部400の一端側が挿入されたときに、複数のラッチ422のうち少なくとも1つを、側壁220に係止させることができる。
ラッチ422は、例えば、ケーブル挿入孔260へのケーブル100の挿入を許容する一方で、ケーブル挿入孔260に係止され、ケーブル挿入孔260から基礎20の外側へのケーブル100の抜出を規制するよう構成されている。具体的には、ラッチ422は、例えば、傾斜面(符号不図示)と、後端面(符号不図示)と、を有している。傾斜面は、例えば、ケーブル100の一端側から延在側に向けて(ケーブル100の一端側から軸方向の反対側に離れるにしたがって)、ケーブル100の径方向の外側に徐々に突出している。ラッチ422の傾斜面により、ケーブル100の挿入時のラッチ422の引っ掛かりを抑制することができる。後端面は、例えば、傾斜面よりも後端側(ケーブル100の延在側)に設けられ、ケーブル保護部400の軸方向に対して垂直に設けられている。ラッチ422の後端面を側壁220に当接させることで、ラッチ422を側壁220に係止させることができる。また、ラッチ422は、例えば、ケーブル100の径方向に弾性的に進退可能に構成されている。これにより、ラッチ422がケーブル挿入孔260を通過するときには、ラッチ422を退避させることができる。一方で、ラッチ422がケーブル挿入孔260を通過した後には、ラッチ422を突出させ、側壁220に係止させることができる。以上のような構成により、ケーブル100の挿入の許容と、ケーブル100の抜出規制と、を両立することができる。
複数のラッチ422のうち少なくとも一対のラッチ422は、ケーブル保護部400の同一周上に設けられている。ケーブル保護部400の同一周上に設けられるラッチ422の数は、例えば、2個以上、好ましくは3個以上、より好ましくは4個以上8個以下である。複数のラッチ422は、例えば、ラッチ機構420の周方向(ケーブル100の周方向)に所定の間隔で(均等に)設けられている。また、少なくとも一対のラッチ422は、例えば、ラッチ機構420の中心軸を挟んで対称に設けられている。このような構成により、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、ケーブル保護部400が周方向に回転したとしても、少なくとも1つのラッチ422を側壁220に確実に係止させることができる。その結果、ケーブル抜出抑制効果を確実に得ることができる。
また、複数のラッチ422は、例えば、ラッチ機構420の軸方向に所定の距離をあけて設けられている。これにより、後方(ケーブル100の延在側)のラッチ422が側壁220から外れたとしても、前方(ケーブル100の一端側)のラッチ422を側壁220に係止させることができる。その結果、ケーブル抜出抑制効果を確実に得ることができる。
ラッチ機構420を構成する材質は特に限定されるものではないが、ラッチ機構420の筐体は、例えば、耐久性を有する樹脂(例えばナイロン)を含んでいる。また、ラッチ422は、例えば、係止に耐える金属(例えば鋼)により構成されている。
第2保護部430は、例えば、ケーブル100の外周を囲むように円筒状に構成されている。また、第2保護部430は、例えば、ケーブル挿入孔260内へのケーブル保護部400の挿入を規制するように、第1保護部410およびラッチ機構420の筐体のそれぞれよりも拡径されている。また、第2保護部430も、第1保護部410と同様に、例えば、エラストマを含んでいる。このような構成により、ケーブル挿入孔260内へのケーブル保護部400の挿入を規制しつつ、ケーブル100の過度な屈曲を抑制することができる。
なお、第1保護部410、ラッチ機構420の筐体、および第2保護部430は、例えば、ねじ締結により互いに連結されている。
第3保護部440は、例えば、複数の保護ユニット442を有している。複数の保護ユニット442のそれぞれは、例えば、円筒状(ドーナツ状)に構成されている。また、複数の保護ユニット442は、例えば、互いに嵌合されることにより、ケーブル100の軸方向に数珠つなぎに連結されている。複数の保護ユニット442同士は、例えば、制限された範囲内で、ケーブル100の軸方向に交差する方向に微動可能に嵌合されている。また、保護ユニット442も、第1保護部410および第2保護部430と同様に、例えば、エラストマを含んでいる。このような構成により、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するために必要なケーブル100の屈曲を許容しつつ、ケーブル100が損傷するようなケーブル100の過度な屈曲を抑制することができる。
第1保護部410、ラッチ機構420の筐体、第2保護部430、および第3保護部440のそれぞれの内径は、ケーブル100の直径よりも若干大きくなっている。これにより、ケーブル保護部400を側壁220に係止させた状態で、ケーブル保護部400に対してケーブル100を相対的に移動させることができる。
(2)ケーブル設置方法(ケーブル接続方法、ケーブル布設方法)
次に、図3~図7を用い、本実施形態に係るケーブル設置方法について説明する。なお、「ケーブル設置方法」は、ケーブル接続方法、ケーブル布設方法、ケーブル設置構造の製造方法と考えることもできる。図3は、本実施形態に係るケーブル設置方法を示すフローチャートである。なお、ステップをSと略している。図4~図7は、本実施形態に係るケーブル設置方法を示す概略図である。
本実施形態のケーブル設置方法は、例えば、準備工程S120と、ケーブル挿入工程S140と、ケーブル引き上げ工程S160と、ケーブル接続工程S180と、を有している。
(S120:準備工程)
まず、基礎20を準備する。このとき、基礎20の側壁220には、所定のケーブル挿入孔260を開設しておく。基礎20を準備したら、基礎20を水底90上に立設させる。
基礎20を水底90上に立設させたら、洋上設備30の少なくとも一部を基礎20上に設置させる。なお、この段階では、洋上設備30の全部を設けなくてもよい。
一方で、水底90に布設するケーブル100を布設船80上に配置する。布設船80上では、ケーブル100にケーブル保護部400を挿通させ、ケーブル100の一端側に牽引治具490を取り付ける。牽引治具490は、例えば、網目状の金属ネットによりケーブル100を把持する治具であってもよいし、ケーブル100の導体を圧縮接続させるプーリングアイと呼ばれる治具であってもよい。牽引治具490を取り付けたら、ケーブル保護部400と牽引治具490とを解除可能に連結しておく。
ケーブル100に対してケーブル保護部400および牽引治具490を装着したら、牽引用のワイヤ500を、洋上設備30のウインチ520から基礎20のケーブル挿通460を介して布設船80上のケーブル100の牽引治具490に接続する。
(S140:ケーブル挿入工程)
準備工程S120が完了したら、図4および図5に示すように、ウインチ520によりワイヤ500を牽引し、ケーブル100の一端側を、ケーブル挿入孔260を介して基礎20の中空部240内に挿入する。
このとき、水底90側からケーブル挿入孔260を介して中空部240内に向けて、鉛直方向に対して30°以上60°以下のケーブル挿入角度θで、ケーブル100を挿入する。
また、このとき、ケーブル100の軸方向の一部の周囲にケーブル保護部400を装着した状態で、ケーブル100をケーブル挿入孔260内に挿入する。ケーブル保護部400がケーブル挿入孔260に到達したら、ケーブル保護部400の複数のラッチ422の少なくとも1つを、基礎20の側壁220に係止させる。
ケーブル保護部400を側壁220に係止させたら、ケーブル保護部400から布設船80までの間におけるケーブル100の一部を水底90上に載置する(図5の点線)。
(S160:ケーブル引き上げ工程)
ケーブル保護部400を基礎20の側壁220に係止させたら、図6に示すように、ウインチ520によりワイヤ500をさらに牽引する。このとき、ケーブル保護部400を側壁220に係止させた状態で、牽引治具490に連結されたケーブル100をワイヤ500によって牽引することで、ケーブル保護部400と牽引治具490との連結を解除し、ケーブル100をケーブル保護部400に対して相対的に移動させる。これにより、基礎20の中空部240内で、ケーブル100を牽引して立ち上げる。
(S180:ケーブル接続工程)
図7に示すように、ケーブル100を洋上設備30まで立ち上げたら、ケーブル100を洋上設備30に接続する。
その後、必要に応じて、洋上設備30の残りの部分を組み立てる。
以上により、本実施形態のケーブル設置工程を終了する。
(3)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態のケーブル設置構造10では、水底90から基礎20のケーブル挿入孔260を介して中空部240内に向けて、鉛直方向に対して30°以上60°以下のケーブル挿入角度θで、ケーブル100が挿入されている。
ケーブル挿入角度θを30°以上60°以下とすることで、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、ケーブル挿入孔260に対するケーブル100の引っ掛かり、およびケーブル挿入孔260の詰まりを抑制することができる。これにより、ケーブル100の張力増大を抑制することができる。その結果、ケーブル設置工程を安定的に継続することができるとともに、他の構造物への損傷を抑制することができる。
また、ケーブル挿入角度θを30°以上とすることで、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、基礎20の外側におけるケーブル100の過度な屈曲を抑制し、ケーブル100に対するストレスの印加を抑制することができる。これにより、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を容易に挿入することができる。
また、ケーブル挿入角度θを60°以下とすることで、中空部240内に挿入されたケーブル100を洋上設備30まで立ち上げるときに、基礎20の中空部240内におけるケーブル100の過度な屈曲を抑制し、ケーブル100に対するストレスの印加を抑制することができる。これにより、中空部240内に挿入されたケーブル100を洋上設備30まで容易に立ち上げることができる。
以上のように、本実施形態によれば、洋上設備30に対して安定的にケーブル100を接続することができる。
(b)ケーブル保護部400は、複数のラッチ422を有している。これにより、ケーブル挿入孔260内にケーブル保護部400の一端側が挿入されたときに、複数のラッチ422のうち少なくとも1つを、側壁220に係止させることができる。その結果、たとえケーブル挿入孔260に対するケーブル100の挿入方向が上述のケーブル挿入角度θで傾斜していても、少なくとも1つのラッチ422の係止によりケーブル100の抜出を抑制することができる。
(c)水底からケーブル挿入孔260までの高さhは、1500mm以上3500mm以下である。ケーブル挿入孔260の高さhを1500mm以上とすることで、ケーブル挿入孔260に対するケーブル100の引っ掛かりを抑制し、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を容易に挿入することができる。また、ケーブル挿入孔260の高さhを1500mm以上とすることで、ケーブル挿入角度θを所定値以下に確保することができる。これにより、中空部240内に挿入されたケーブル100を洋上設備30まで立ち上げるときに、基礎20の中空部240内におけるケーブル100の過度な屈曲を抑制し、ケーブル100に対するストレスの印加を抑制することができる。一方で、ケーブル挿入孔260の高さhを3500mm以下とすることで、上述のフリースパンが過剰に長くなることを抑制することができる。これにより、潮流に起因したケーブル100の揺動を抑制することができる。その結果、ケーブル100のうち基礎20の側壁220と交差する部分の損傷を抑制することができる。
(4)本実施形態の変形例
上述の一実施形態は、必要に応じて、以下に示す変形例のように変更することができる。以下、上述の実施形態と異なる要素についてのみ説明し、上述の実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
(4-1)変形例1
本変形例では、基礎20の側壁220の態様が上述の一実施形態と異なる。
図8は、変形例1に係るケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。
図8に示すように、本変形例では、基礎20は、例えば、内側鍔部222と、外側鍔部224と、を有している。
内側鍔部222は、例えば、ケーブル挿入孔260の周縁からケーブル100の挿入方向に沿って中空部240内に向けて延在している。内側鍔部222は、例えば、ケーブル保護部400の外形に倣って円筒状に設けられている。
本変形例では、内側鍔部222は、例えば、ケーブル挿入孔260の下側の周縁を囲むように設けられている。
また、本変形例では、内側鍔部222は、例えば、側壁220に対して溶接により固定されている。
ケーブル100の挿入方向に沿った内側鍔部222の長さ(最大長さ)は、例えば、ケーブル保護部400のラッチ機構420の筐体の長さ以下、好ましくは、ケーブル100の軸方向におけるラッチ422の間隔以下である。内側鍔部222の長さを上述の範囲内とすることで、内側鍔部222によってラッチ422が押さえつけられることを抑制し、ラッチ422の係止力を安定的に発現させることができる。
外側鍔部224は、例えば、ケーブル挿入孔260の周縁からケーブル100の挿入方向に沿って側壁220の外側(中空部240よりも外側)に向けて延在している。外側鍔部224は、例えば、ケーブル保護部400の外形に倣って円筒状に設けられている。
本変形例では、外側鍔部224は、例えば、ケーブル挿入孔260の上側の周縁を囲むように設けられている。
また、本変形例では、外側鍔部224は、例えば、側壁220に対して溶接により固定されている。
ケーブル100の挿入方向に沿った外側鍔部224の長さ(最大長さ)は、例えば、ケーブル保護部400のラッチ機構420の筐体の長さ以下、好ましくは、ケーブル100の軸方向におけるラッチ422の間隔以下である。外側鍔部224の長さを上述の範囲内とすることで、外側鍔部224によってラッチ422が押さえつけられることを抑制し、ラッチ422の係止力を安定的に発現させることができる。
ケーブル保護部400における複数のラッチ422の少なくとも1つは、例えば、内側鍔部222の上端に係止されている。
本変形例では、複数のラッチ422のうち少なくとも一対のラッチ422は、例えば、ラッチ機構420の同一周上に設けられている。また、一対のラッチ422は、例えば、ラッチ機構420の中心軸を挟んで対称に設けられている。一対のラッチ422のうちの一方は、例えば、内側鍔部222の上端に係止され、他方は、例えば、ケーブル挿入孔260の周縁における側壁220に係止されている。
本変形例のケーブル設置方法は、準備工程S120において内側鍔部222と外側鍔部224とを有する基礎20を準備する点を除いて、上述の実施形態の方法と同様に行うことができる。
(変形例1の効果)
(a)本変形例によれば、内側鍔部222および外側鍔部224のうち少なくともいずれかを側壁220に設けることで、ケーブル挿入孔260へのケーブル100の挿入後において、潮流によってケーブル100を揺動させる力が加わったときに、ケーブル保護部400を内側鍔部222および外側鍔部224のうち少なくともいずれかに当接させることができる。これにより、潮流などに起因したケーブル100のずれを安定的に抑制することができる。
(b)また、本変形例によれば、少なくとも内側鍔部222は、ケーブル保護部400の外形に倣って円筒状に設けられている。これにより、内側鍔部222とケーブル保護部400との間に過大な隙間が形成されることを抑制することができる。また、潮流によってケーブル100を揺動させる力が加わったときに、ケーブル保護部400を内側鍔部222に安定的に当接させることができる。これらの結果、潮流などに起因したケーブル100のずれを安定的に抑制することができる。なお、外側鍔部224が円筒状であることによる効果も、上述の内側鍔部222が円筒状であることによる効果と同様である。
(c)また、本変形例によれば、複数のラッチ422の少なくとも1つは、内側鍔部222の上端に係止されている。これにより、当該ラッチ422の一部を退避させることなく、ラッチ422の全体を突出させた状態で、ラッチ422を内側鍔部222の上端に係止させることができる。その結果、ラッチ422による係止力を向上させることができる。
また、ラッチ422を内側鍔部222の上端に係止させることで、基礎20の中空部240内を見れば、ラッチ422の係止状態を容易に確認することができる。
(d)また、本変形例によれば、一対のラッチ422がラッチ機構420の中心軸を挟んで対称に設けられていることで、一対のラッチ422のうちの一方を、内側鍔部222の上端に係止させ、他方を、ケーブル挿入孔260の周縁における側壁220に係止させることができる。これにより、ケーブル保護部400の中心軸を挟んだ両側を側壁220に係止させることができる。その結果、ラッチ422の係止によるケーブル抜出抑制力を向上させることができる。
また、ケーブル保護部400の中心軸を挟んだ両側を側壁220に係止させることで、ケーブル保護部400をバランスよく側壁220に係止させることができる。その結果、潮流などに起因したケーブル100のずれを安定的に抑制することができる。
(4-2)変形例2
本変形例では、基礎20の側壁220の態様およびケーブル保護部400の態様が上述の一実施形態と異なる。
図9は、変形例2に係るケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。
図9に示すように、本変形例では、基礎20は、例えば、内側鍔部222を有している。
内側鍔部222は、例えば、変形例1と同様に、ケーブル挿入孔260の周縁からケーブル100の挿入方向に沿って中空部240内に向けて延在している。内側鍔部222は、例えば、ケーブル保護部400の外形に倣って円筒状に設けられている。
本変形例では、内側鍔部222は、例えば、ケーブル挿入孔260の周縁全体を囲むように設けられている。内側鍔部222の上端面は、例えば、内側鍔部222の軸方向に垂直である。また、内側鍔部222の軸方向から見た上端面の形状は、例えば、円形となっている。
また、本変形例では、内側鍔部222は、例えば、側壁220に対して溶接により固定されている。なお、内側鍔部222は、例えば、側壁220から取り外し可能に設けられていてもよい。
一方で、本変形例では、例えば、ケーブル挿入孔260の周縁から側壁220の外側に向けて突出する突起物は、基礎20に設けられていない。つまり、基礎20の側壁220の外形は、例えば、(ケーブル挿入孔260を除く)側壁220の軸方向の全体に亘って、円筒状となっている。
本変形例では、ケーブル保護部400における複数のラッチ422のうち少なくとも一対のラッチ422は、例えば、ラッチ機構420の同一周上に設けられている。また、一対のラッチ422は、例えば、ラッチ機構420の中心軸を挟んで対称に設けられている。本変形例では、一対のラッチ422のうちの両方が、例えば、内側鍔部222の上端に係止されている。
本変形例では、複数のラッチ422は、例えば、上述のラッチ機構420の同一周上のみに設けられている。言い換えれば、ラッチ機構420の同一周上に設けられたラッチ422とラッチ機構420の軸方向に異なる位置には、ラッチが設けられていない。
本変形例のケーブル設置方法は、準備工程S120において内側鍔部222を有し外側に突起物を有しない基礎20を準備する点を除いて、上述の実施形態の方法と同様に行うことができる。
(変形例2の効果)
(a)本変形例では、内側鍔部222が側壁220の内側に設けられている一方で、ケーブル挿入孔260の周縁から側壁220の外側に向けて突出する突起物は、基礎20に設けられていない。
ここで、上述の変形例1について、再度考える。変形例1では、外側鍔部224がケーブル挿入孔260の周縁から側壁220の外側に向けて突出している。このような変形例1の構成では、基礎20の搬送上で以下の課題が生じる可能性がある。
基礎20を(地上などで)製造する際には、通常、筒状の基礎20を横に倒した状態で作業を行い、基礎20の方向調整のため、基礎20を横に倒して転がすことがあった。また、海上で基礎20の設置作業を行う起重機船や自己昇降式作業台船(SEP船:Self Elevating Platform)で基礎20を輸送する際には、通常、船上に基礎20を横に倒した状態で載置していた。
上述のような場合に、変形例1では、基礎20を横に倒したときに、外側鍔部224が地面または船載置面に干渉し、外側鍔部224が損傷してしまう(潰れてしまう)可能性がある。外側鍔部224が損傷すると、ケーブル挿入孔260の少なくとも一部が塞がり、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入することが困難となる可能性がある。また、外側鍔部224が損傷すると、外側鍔部224によるケーブル100のずれ抑制効果を充分に得られない可能性がある。
これに対し、本変形例では、側壁220の外側に突起物が設けられていないことで、基礎20を横に倒したとしても、突起物に起因した側壁220と地面との干渉を抑制することができる。これにより、基礎20を横に倒した状態で安定的に作業を行ったり、基礎20を船上に横に倒した状態で安定的に搬送したりすることができる。また、側壁220の外側における突起物の損傷に起因したケーブル挿入孔260の閉塞を抑制することができ、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を安定的に挿入することができる。一方で、外側鍔部224がなくとも、内側鍔部222が側壁220の内側に設けられていることで、内側鍔部222によるケーブル100のずれ抑制効果を充分に得ることができる。つまり、本変形例では、基礎20の設置前における作業および搬送の安定性向上と、設置後におけるケーブル100のずれ抑制と、を両立することが可能となる。
(b)複数のラッチ422のうち少なくとも一対のラッチ422は、ケーブル保護部400の同一周上に設けられ、一対のラッチ422の両方が内側鍔部222の上端に係止されている。これにより、水底側から中空部内に向けて斜めにケーブル100が挿入されていても、少なくとも一対のラッチ422のそれぞれの係止位置を、ケーブル保護部400の同一周上に揃えることができる。その結果、ラッチ422の係止によるケーブル抜出抑制力を向上させることができる。
(c)また、本変形例によれば、一対のラッチ422がラッチ機構420の中心軸を挟んで対称に設けられていることで、ケーブル保護部400の中心軸を挟んだ両側を内側鍔部222の上端に係止させることができる。これにより、変形例1よりもさらに、ラッチ422の係止によるケーブル抜出抑制力を向上させることができる。また、潮流などに起因したケーブル100のずれを安定的に抑制することができる。
(d)また、本変形例によれば、複数のラッチ422が上述のラッチ機構420の同一周上のみに設けられていることで、その他の位置にラッチを省略することができる。これにより、ケーブル保護部400の構成を簡略化することができる。その結果、ケーブル保護部400のコストを削減することができる。
(4-3)変形例3
本変形例では、基礎20の側壁220の一部態様が上述の変形例1と異なる。
図10は、変形例3に係るケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。
図10に示すように、本変形例では、基礎20は、例えば、内側鍔部222と、外側鍔部224と、を有している。
外側鍔部224は、例えば、側壁220から取り外し可能に設けられている。本変形例では、外側鍔部224は、例えば、側壁220に対してボルト224aによりねじ締結されている。
なお、例えば、側壁220から外側鍔部224を外したときには、ケーブル挿入孔260の周縁から側壁220の外側に向けて突出する突起物は、基礎20に設けられていない。つまり、側壁220から外側鍔部224を外したときの基礎20の側壁220の外形は、例えば、(ケーブル挿入孔260を除いて)側壁220の軸方向の全体に亘って、円筒状となっている。
内側鍔部222は、例えば、側壁220に対して溶接により固定されていてもよいし、或いは、側壁220から取り外し可能に設けられていてもよい。
本変形例のケーブル設置方法では、準備工程S120において、内側鍔部222を有する基礎20を準備し、基礎20を立設させた後に、側壁220に外側鍔部224を取り付ける。その他の工程は、上述の実施形態の方法と同様に行うことができる。
(変形例3の効果)
本変形例によれば、外側鍔部224を側壁220から取り外し可能に構成することで、基礎20の搬送中に、外側鍔部224を側壁220から外しておくことができる。これにより、基礎20を横に倒したとしても、外側鍔部224に起因した側壁220と地面との干渉を抑制し、基礎20を安定的に搬送することができる。また、外側鍔部224の損傷に起因したケーブル挿入孔260の閉塞を抑制することができ、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を安定的に挿入することができる。また、外側鍔部224によるケーブル100のずれ抑制効果を充分に得ることができる。
(4-4)変形例4
本変形例では、ケーブル保護部400の態様が上述の一実施形態と異なる。
図11は、変形例4に係るケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。
図11に示すように、本変形例では、ケーブル保護部400のラッチ機構420は、例えば、上側ラッチ422uと、下側ラッチ422lと、を有している。
上側ラッチ422uは、例えば、ケーブル100の鉛直上側に設けられている。一方で、下側ラッチ422lは、例えば、上側ラッチ422uよりも鉛直下側で、ケーブル100の軸方向に上側ラッチ422uと異なる位置(上側ラッチ422uよりも後側の位置)に設けられている。
ケーブル100の軸方向において、上側ラッチ422uの後端面から下側ラッチ422lの後端面までの離間距離は、例えば、側壁220の厚さをdとし、ラッチ機構420の筐体の直径をΦとしたときに、(d+Φ/tanθ)の±10%以内となっている。これにより、上側ラッチ422uの後端面と下側ラッチ422lの後端面とをそれぞれ側壁220に係止させることができる。
なお、本変形例では、ラッチ機構420の中心軸を挟んで上側ラッチ422uの反対側と、ラッチ機構420の中心軸を挟んで下側ラッチ422lの反対側とには、ラッチ422が設けられていない。
ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときには、上側ラッチ422uは、例えば、ケーブル挿入孔260の鉛直上端側の側壁220に係止される。一方で、下側ラッチ422lは、例えば、ケーブル挿入孔260の鉛直下端側の側壁220に係止される。
本変形例のケーブル設置方法は、上述の実施形態の方法と同様に行うことができる。
(変形例4の効果)
(a)本変形例によれば、所定のケーブル挿入角度θでケーブル100を傾斜させてケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときであっても、ケーブル挿入孔260の周囲における側壁220に対して、上側ラッチ422uと下側ラッチ422lとを安定的に係止させることができる。これにより、最小限のラッチで、ケーブル抜出抑制力を向上させることができる。
(b)また、本変形例では、ラッチ機構420の中心軸を挟んで上側ラッチ422uの反対側と、ラッチ機構420の中心軸を挟んで下側ラッチ422lの反対側とにおいては、ラッチ422を省略することができる。これにより、ケーブル保護部400の構成を簡略化することができる。また、基礎20側に特段の係止構造を設ける必要がない。これにより、基礎20のコストを削減することができる。
(4-5)変形例5
本変形例では、ケーブル挿入孔260の態様およびケーブル保護部400の一部態様が上述の一実施形態と異なる。
図12は、本開示の一実施形態の変形例5に係るケーブル挿入孔付近を拡大した概略図である。なお、図12の右側に点線で引き出した楕円は、側壁の外側から見たときのケーブル挿入孔260の概略図である。
図12(a)および(b)に示すように、本変形例では、ケーブル挿入孔260は、例えば、鉛直方向に長い長穴状に構成されている。つまり、鉛直方向に長い楕円形の開口を有するケーブル挿入孔260が、側壁220に対して水平方向に開設されている。ケーブル挿入孔260を構成する内周面229は、例えば、側壁220の軸方向に沿った断面を見たときに、水平方向に沿って設けられている。
なお、本変形例では、内側鍔部および外側鍔部は設けられていない。
本変形例では、ケーブル保護部400における複数のラッチ422は、例えば、ラッチ機構420の軸方向に所定の距離をあけて設けられている。ラッチ機構420の軸方向に異なる位置に設けれた少なくとも2段のラッチ422は、例えば、ケーブル保護部400の軸方向から見て重ならない位置に設けられている。2段のラッチ422の位置は、例えば、ケーブル保護部400の周方向に90°異なっている。このような構成により、例えば、上側(上段側)のラッチ422と下側(下段側)のラッチ422とをケーブル挿入孔260の周縁の異なる位置に係止させることができる。
本変形例のケーブル設置方法では、ケーブル挿入工程S140において、布設船80上からケーブル100を送り出しながら、ケーブル挿入孔260内に、任意のケーブル挿入角度θでケーブル100を挿入する。ケーブル100を挿入したら、ケーブル挿入角度θが所定値となるようにケーブル100の向きを調整する。その他の工程は、上述の実施形態の方法と同様に行うことができる。
(変形例5の効果)
(a)本変形例によれば、ケーブル挿入孔260が鉛直方向に長い長穴状に構成されていることで、ケーブル挿入工程S140において、布設船80上からケーブル100を送り出しながら、ケーブル挿入孔260内にケーブル100を挿入するときに、ケーブル挿入角度θを任意にすることができる。その結果、ケーブル挿入工程S140を容易に実施することができる。
(b)本変形例によれば、長穴のケーブル挿入孔260が側壁220に対して水平方向に開設されている。これにより、ケーブル挿入孔260を容易に形成(加工)することができる。その結果、基礎20の製造コストを削減することができる。
<本開示の他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について具体的に説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、ケーブル100が電力ケーブルとして構成されている場合について説明したが、ケーブル100は、光ファイバ等の通信ケーブルを少なくとも一部に有していてもよい。
上述の実施形態では、基礎20に対して1つのケーブル100を挿入する場合を図示したが、基礎20に対して複数のケーブル100が挿入されていてもよい。
上述の変形例1および3では、内側鍔部222がケーブル挿入孔260の下側の周縁を囲むように設けられ、外側鍔部224がケーブル挿入孔260の上側の周縁を囲むように設けられている場合について説明または図示したが、内側鍔部222および外側鍔部224のそれぞれは、ケーブル挿入孔260の周縁全体を囲むように設けられていてもよい。この場合、ケーブル保護部400における複数のラッチ422のうち少なくとも一対のラッチ422は、例えば、ラッチ機構420の同一周上に設けられていてもよい。また、一対のラッチ422は、例えば、ラッチ機構420の中心軸を挟んで対称に設けられていてもよい。また、一対のラッチ422のうちの両方が、例えば、内側鍔部222の上端に係止されていてもよい。
<本開示の好ましい態様>
以下、本開示の好ましい態様を付記する。
(付記A1)
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎と、
水底に布設され、一端側が前記基礎の前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブルと、
を備え、
前記基礎は、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
を有し、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物は、前記基礎に設けられていない
ケーブル設置構造。
(付記A2)
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎と、
水底に布設され、一端側が前記基礎の前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブルと、
を備え、
前記基礎は、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、
を有し、
前記外側鍔部は、前記側壁から取り外し可能に設けられる
ケーブル設置構造。
(付記A3)
前記ケーブルの軸方向の一部の周囲に装着され、前記ケーブルのうちの前記基礎の前記側壁と交差する部分を保護するケーブル保護部を備え、
前記ケーブル保護部は、前記ケーブルの径方向の外側に突出し、少なくとも1つが前記内側鍔部の上端に係止される複数のラッチを有する
付記A1又は付記A2に記載のケーブル設置構造。
(付記A4)
前記内側鍔部は、前記ケーブル保護部の外形に倣って円筒状に設けられている
付記A3に記載のケーブル設置構造。
(付記A5)
前記複数のラッチのうち少なくとも一対のラッチは、前記ケーブル保護部の同一周上に設けられ、前記内側鍔部の上端に係止される
付記A3又は付記A4に記載のケーブル設置構造。
(付記A6)
前記一対のラッチは、前記ケーブル保護部の中心軸を挟んで対称に設けられる
付記A5に記載のケーブル設置構造。
(付記A7)
前記複数のラッチは、前記ケーブル保護部の同一周上のみに設けられる
付記A5又は付記A6に記載のケーブル設置構造。
(付記A8)
鉛直方向に対して前記ケーブル挿入孔内に前記ケーブルが挿入される角度は、30°以上60°以下である
付記A1から付記A7のいずれか1つに記載のケーブル設置構造。
(付記A9)
水底から前記ケーブル挿入孔までの高さは、1500mm以上3500mm以下である
付記A1から付記A8のいずれか1つに記載のケーブル設置構造。
(付記A10)
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有し、水底に布設されたケーブルの一端側が前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブル設置構造用基礎であって、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
を有し、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物は、設けられていない
ケーブル設置構造用基礎。
(付記A11)
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有し、水底に布設されたケーブルの一端側が前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブル設置構造用基礎であって、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、
を有し、
前記外側鍔部は、前記側壁から取り外し可能に設けられる
ケーブル設置構造用基礎。
(付記A12)
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎を準備する準備工程と、
水底に布設されるケーブルの一端側を、前記基礎の前記中空部内に挿入するケーブル挿入工程と、
前記ケーブルを前記洋上設備に接続するケーブル接続工程と、
を備え、
前記準備工程では、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、を有する前記基礎を準備し、
前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物を、前記基礎に設けない
ケーブル設置方法。
(付記A13)
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎を準備する準備工程と、
水底に布設されるケーブルの一端側を、前記基礎の前記中空部内に挿入するケーブル挿入工程と、
前記ケーブルを前記洋上設備に接続するケーブル接続工程と、
を備え、
前記準備工程では、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、を有する前記基礎を準備し、
前記外側鍔部を、前記側壁から取り外し可能に設ける
ケーブル設置方法。
<本開示の好ましい他の態様>
以下、本開示の好ましい他の態様を付記する。
(付記B1)
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎と、
水底に布設され、一端側が前記基礎の前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブルと、
を備え、
前記基礎は、前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔を有する
ケーブル設置構造。
(付記B2)
鉛直方向に対して前記ケーブル挿入孔内に前記ケーブルが挿入される角度は、30°以上60°以下である
付記B1に記載のケーブル設置構造。
(付記B3)
前記ケーブルの軸方向の一部の周囲に装着され、前記ケーブルのうちの前記基礎の前記側壁と交差する部分を保護するケーブル保護部を備え、
前記ケーブル保護部は、前記ケーブルの径方向の外側に突出し、少なくとも1つが前記基礎の前記側壁に係止される複数のラッチを有する
付記B1又は付記B2に記載のケーブル設置構造。
(付記B4)
前記複数のラッチのうち少なくとも一対のラッチは、前記ケーブル保護部の同一周上に設けられている
付記B3に記載のケーブル設置構造。
(付記B5)
前記複数のラッチのうち少なくとも一対のラッチは、前記ケーブル保護部の中心軸を挟んで対称に設けられている
付記B3又は付記B4に記載のケーブル設置構造。
(付記B6)
前記複数のラッチは、前記ケーブルの周方向に所定の間隔で設けられている
付記B3から付記B5のいずれか1つに記載のケーブル設置構造。
(付記B7)
前記複数のラッチは、前記ケーブルの軸方向に所定の距離をあけて設けられている
付記B3から付記B6のいずれか1つに記載のケーブル設置構造。
(付記B8)
前記基礎は、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部を有する
付記B3から付記B7のいずれか1つに記載のケーブル設置構造。
(付記B9)
前記内側鍔部は、前記ケーブル保護部の外形に倣って円筒状に設けられている
付記B8に記載のケーブル設置構造。
(付記B10)
前記複数のラッチのうち少なくとも一対のラッチは、前記ケーブル保護部の同一周上に設けられ、前記内側鍔部の上端に係止される
付記B8又は付記B9に記載のケーブル設置構造。
(付記B11)
前記基礎は、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部を有する
付記B3から付記B10のいずれか1つに記載のケーブル設置構造。
(付記B12)
前記外側鍔部は、前記ケーブル保護部の外形に倣って円筒状に設けられている
付記B11に記載のケーブル設置構造。
(付記B13)
前記ケーブル保護部は、
前記ケーブルの鉛直上側に設けられる上側ラッチと、
前記上側ラッチよりも鉛直下側で、前記ケーブルの軸方向に前記上側ラッチと異なる位置に設けられる下側ラッチと、
を有し、
前記上側ラッチは、前記ケーブル挿入孔の鉛直上端側の前記側壁に係止され、
前記下側ラッチは、前記ケーブル挿入孔の鉛直下端側の前記側壁に係止される
付記B3に記載のケーブル設置構造。
(付記B14)
前記ケーブル保護部の中心軸を挟んで前記上側ラッチの反対側と、前記ケーブル保護部の中心軸を挟んで前記下側ラッチの反対側と、には、それぞれ、ラッチが設けられていない
付記B13に記載のケーブル設置構造。
(付記B15)
水底から前記ケーブル挿入孔までの高さは、1500mm以上3500mm以下である
付記B1から付記B14のいずれか1つに記載のケーブル設置構造。
(付記B16)
前記ケーブル挿通孔の開口における前記側壁の角部は、R面取りされている
付記B1から付記B15のいずれか1つに記載のケーブル設置構造。
(付記B17)
前記側壁は、前記ケーブル挿入孔を構成し前記ケーブルの挿入方向に沿って設けられた傾斜面を有する
付記B1から付記B16のいずれか1つに記載のケーブル設置構造。
(付記B18)
前記ケーブル挿入孔は、鉛直方向に長い長穴状に構成されている
付記B1から付記B16のいずれか1つに記載のケーブル設置構造。
(付記B19)
前記ケーブル挿入孔は、前記側壁に対して水平方向に開設されている
付記B18に記載のケーブル設置構造。
(付記B20)
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有し、水底に布設されたケーブルの一端側が前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブル設置構造用基礎であって、
前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔を有する
ケーブル設置構造用基礎。
(付記B21)
水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎を準備する準備工程と、
水底に布設されるケーブルの一端側を、前記基礎の前記中空部内に挿入するケーブル挿入工程と、
前記ケーブルを前記洋上設備に接続するケーブル接続工程と、
を備え、
前記ケーブル挿入工程では、
前記基礎の前記側壁に開設されたケーブル挿入孔を介して水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルを挿入する
ケーブル設置方法。
(付記B22)
前記ケーブル挿入工程では、
前記ケーブルの軸方向の一部の周囲に、前記ケーブルのうちの前記基礎の前記側壁と交差する部分を保護するケーブル保護部を装着した状態で、前記ケーブルを挿入し、
前記ケーブル保護部の前記ケーブルの径方向の外側に突出した複数のラッチの少なくとも1つを、前記基礎の前記側壁に係止させる
付記B21に記載のケーブル設置方法。
10 ケーブル設置構造
20 基礎
30 洋上設備
80 布設船
90 水底
100 ケーブル
220 側壁
222 内側鍔部
224 外側鍔部
224a ボルト
228 傾斜面
229 内周面
240 中空部
260 ケーブル挿入孔
400 ケーブル保護部
410 第1保護部
420 ラッチ機構
422 ラッチ
422l 下側ラッチ
422u 上側ラッチ
430 第2保護部
440 第3保護部
442 保護ユニット
460 ケーブル挿通
490 牽引治具
500 ワイヤ
520 ウインチ

Claims (12)

  1. 水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎と、
    水底に布設され、一端側が前記基礎の前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブルと、
    を備え、
    前記基礎は、
    前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
    前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
    を有し、
    前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物は、前記基礎に設けられていない
    ケーブル設置構造。
  2. 水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎と、
    水底に布設され、一端側が前記基礎の前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブルと、
    を備え、
    前記基礎は、
    前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
    前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
    前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、
    を有し、
    前記外側鍔部は、前記側壁から取り外し可能に設けられる
    ケーブル設置構造。
  3. 前記ケーブルの軸方向の一部の周囲に装着され、前記ケーブルのうちの前記基礎の前記側壁と交差する部分を保護するケーブル保護部を備え、
    前記ケーブル保護部は、前記ケーブルの径方向の外側に突出し、少なくとも1つが前記内側鍔部の上端に係止される複数のラッチを有する
    請求項1又は請求項2に記載のケーブル設置構造。
  4. 前記内側鍔部は、前記ケーブル保護部の外形に倣って円筒状に設けられている
    請求項3に記載のケーブル設置構造。
  5. 前記複数のラッチのうち少なくとも一対のラッチは、前記ケーブル保護部の同一周上に設けられ、前記内側鍔部の上端に係止される
    請求項3又は請求項4に記載のケーブル設置構造。
  6. 前記複数のラッチは、前記ケーブル保護部の同一周上のみに設けられる
    請求項5に記載のケーブル設置構造。
  7. 鉛直方向に対して前記ケーブル挿入孔内に前記ケーブルが挿入される角度は、30°以上60°以下である
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のケーブル設置構造。
  8. 水底から前記ケーブル挿入孔までの高さは、1500mm以上3500mm以下である
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のケーブル設置構造。
  9. 水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有し、水底に布設されたケーブルの一端側が前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブル設置構造用基礎であって、
    前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
    前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
    を有し、
    前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物は、設けられていない
    ケーブル設置構造用基礎。
  10. 水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有し、水底に布設されたケーブルの一端側が前記中空部内に挿入され前記洋上設備に接続されるケーブル設置構造用基礎であって、
    前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、
    前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、
    前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、
    を有し、
    前記外側鍔部は、前記側壁から取り外し可能に設けられる
    ケーブル設置構造用基礎。
  11. 水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎を準備する準備工程と、
    水底に布設されるケーブルの一端側を、前記基礎の前記中空部内に挿入するケーブル挿入工程と、
    前記ケーブルを前記洋上設備に接続するケーブル接続工程と、
    を備え、
    前記準備工程では、
    前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、を有する前記基礎を準備し、
    前記ケーブル挿入孔の周縁から前記側壁の外側に向けて突出する突起物を、前記基礎に設けない
    ケーブル設置方法。
  12. 水底上に立設されて洋上設備を支持する筒状の側壁と、前記側壁の内側で前記洋上設備に連通する中空部と、を有する基礎を準備する準備工程と、
    水底に布設されるケーブルの一端側を、前記基礎の前記中空部内に挿入するケーブル挿入工程と、
    前記ケーブルを前記洋上設備に接続するケーブル接続工程と、
    を備え、
    前記準備工程では、
    前記側壁に開設され、水底側から前記中空部内に向けて前記ケーブルが挿入されるケーブル挿入孔と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記中空部内に向けて延在する内側鍔部と、前記ケーブル挿入孔の周縁から前記ケーブルの挿入方向に沿って前記側壁の外側に向けて延在する外側鍔部と、を有する前記基礎を準備し、
    前記外側鍔部を、前記側壁から取り外し可能に設ける
    ケーブル設置方法。
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