JP7275982B2 - ケーブル布設構造およびケーブル布設方法 - Google Patents

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Description

本開示は、ケーブル布設構造およびケーブル布設方法に関する。
風力発電設備や変電設備などは、例えば、水上に浮いた状態で設けられることがある。このような浮体式の水上設備は、波浪や風などの影響により鉛直移動したり水平移動したりする。このため、水上設備に接続されるケーブル(いわゆるダイナミックケーブルまたはライザーケーブル)は、水中で屈曲可能な状態で布設される。
具体的には、ダイナミックケーブルは、例えば、所定の中間部分にブイが取り付けられることで、鉛直方向にS字状に屈曲した状態で布設される。これにより、水上設備が移動した際に、S字状に屈曲したダイナミックケーブルの線形を変化させることで、水上設備の移動量を吸収することができる(例えば、特許文献1)。
特開2006-158160号公報
本開示の目的は、ロープの連結に係る治具の重さに起因したダイナミックケーブルの線形の崩れを抑制することができる技術を提供することである。
本開示の一態様によれば、
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルと、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイと、
前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに接続され、前記ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープと、
前記一対のロープのそれぞれと前記ダイナミックケーブルとを連結する連結部と、
前記連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該連結部に与える連結部用ブイと、
を有する
ケーブル布設構造が提供される。
本開示の他の態様によれば、
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルと、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイと、
前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに接続され、前記ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープと、
前記一対のロープ同士を連結する中央連結部と、
前記中央連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部に与える中央連結部用ブイと、
を有する
ケーブル布設構造が提供される。
本開示の更に他の態様によれば、
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルを準備する工程と、
水中において前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程と、
を有し、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程は、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程と、
前記ブイの両端側のそれぞれにおいて前記ダイナミックケーブルに対して連結部を取り付ける工程と、
前記連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該連結部に与える連結部用ブイを取り付ける工程と、
前記ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープのそれぞれと前記ダイナミックケーブルとを前記連結部により連結する工程と、
を有する
ケーブル布設方法が提供される。
本開示の更に他の態様によれば、
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルを準備する工程と、
水中において前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程と、
を有し、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程は、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程と、
前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに対して、該ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープを接続する工程と、
前記一対のロープ同士を中央連結部により連結する工程と、
前記中央連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部に与える中央連結部用ブイを取り付ける工程と、
を有する
ケーブル布設方法が提供される。
本開示によれば、ロープの連結に係る治具の重さに起因したダイナミックケーブルの線形の崩れを抑制することができる。
本開示の一実施形態に係るケーブル布設構造を示す概略図である。 本開示の一実施形態に係るケーブル布設構造の一部を拡大した概略図である。 連結部付近を拡大した概略図である。 中央連結部付近を拡大した概略図である。
[本開示の実施形態の説明]
<発明者等の得た知見>
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルを有するケーブル布設構造では、ダイナミックケーブルを布設する前に、ダイナミックケーブルの重さとブイの浮力とに基づいて、水中におけるダイナミックケーブルの線形を設計する。実際のダイナミックケーブルの線形を設計上の線形に近づけることで、水上設備の移動量を安定的に吸収することができる。
しかしながら、本発明者等は、上述のケーブル布設構造について、以下に述べる新規な課題を見出した。
ダイナミックケーブルを水底に係留するために、ダイナミックケーブルに対して所定の連結部を介してロープが取り付けられる。このとき、連結部は、ロープの張力およびブイの浮力に耐えることができる剛性を有する金属部材により構成される。このため、連結部の重さは、ダイナミックケーブルに取り付けられるブイの浮力に対して無視できない程度に重くなる。また、連結部にロープを連結する際の治具(シャックル等)を含めると、ロープの連結に係る治具の総重量がさらに重くなる。その結果、実際の水中におけるダイナミックケーブルの線形が、事前に設計した線形から崩れてしまう可能性がある。
ダイナミックケーブルの線形が崩れると、水上設備の移動量を充分に吸収することができなくなる可能性がある。具体的には、水上設備が水底ケーブルから遠ざかったときに、ダイナミックケーブルに対して過剰な張力が印加されてしまう可能性がある。一方で、水上設備が水底ケーブルに近づいたときに、ダイナミックケーブルが過剰に屈曲してしまう可能性がある。
以上の課題が生じる可能性があることから、ロープの連結に係る治具の重さに起因したダイナミックケーブルの線形の崩れを抑制することができる技術が望まれていた。
本開示は、本発明者等が見出した上記新規な課題に基づくものである。
<本開示の実施態様>
本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示の一態様に係るケーブル布設構造は、
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルと、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイと、
前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに接続され、前記ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープと、
前記一対のロープのそれぞれと前記ダイナミックケーブルとを連結する連結部と、
前記連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該連結部に与える連結部用ブイと、
を有する。
この構成によれば、連結部の重さに起因してダイナミックケーブルが過度に垂れ下がることを抑制することができる。
[2]上記[1]に記載のケーブル布設構造において、
前記一対のロープ同士を連結する中央連結部と、
前記中央連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部に与える中央連結部用ブイと、
を有する。
この構成によれば、中央連結部の重さに起因してダイナミックケーブルのフロート部の位置が過度に低くなることを抑制することができる。
[3]本開示の他の態様に係るケーブル布設構造は、
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルと、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイと、
前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに接続され、前記ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープと、
前記一対のロープ同士を連結する中央連結部と、
前記中央連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部に与える中央連結部用ブイと、
を有する。
この構成によれば、中央連結部の重さに起因してダイナミックケーブルのフロート部の位置が過度に低くなることを抑制することができる。
[4]本開示の他の態様に係るケーブル布設方法は、
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルを準備する工程と、
水中において前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程と、
を有し、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程は、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程と、
前記ブイの両端側のそれぞれにおいて前記ダイナミックケーブルに対して連結部を取り付ける工程と、
前記連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該連結部に与える連結部用ブイを取り付ける工程と、
前記ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープのそれぞれと前記ダイナミックケーブルとを前記連結部により連結する工程と、
を有する。
この構成によれば、連結部の重さに起因してダイナミックケーブルが過度に垂れ下がることを抑制することができる。
[5]本開示の他の態様に係るケーブル布設方法は、
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルを準備する工程と、
水中において前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程と、
を有し、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程は、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程と、
前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに対して、該ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープを接続する工程と、
前記一対のロープ同士を中央連結部により連結する工程と、
前記中央連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部に与える中央連結部用ブイを取り付ける工程と、
を有する。
この構成によれば、中央連結部の重さに起因してダイナミックケーブルのフロート部の位置が過度に低くなることを抑制することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
次に、本開示の一実施形態を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<本開示の一実施形態>
(1)ケーブル布設構造の概略
図1を用い、本開示の一実施形態に係るケーブル布設構造の概略について説明する。図1は、本実施形態に係るケーブル布設構造を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態のケーブル布設構造1は、例えば、水上設備90と、ダイナミックケーブル10と、水底ケーブル11と、複数のブイ12と、ロープ200と、を有している。
浮体式の水上設備90は、例えば、浮力により水上に浮いた状態で設置されている。水上設備90は、例えば、風力発電設備などである。なお、浮体式には、たとえばセミサブ型、スパー(SPAR)型、TLP(テンション・レグ・プラットフォーム)型などがあるが、浮体式の型式に特段の制限はない。
水上設備90は、例えば、図示しないチェーンまたはワイヤなどを用いて水底に係留されている。水上設備90は、チェーンまたはワイヤによって係留されつつ、水上に浮いたまま所定の範囲を移動可能となっている。
水底ケーブル11およびダイナミックケーブル10のそれぞれは、例えば、水上設備90で発電された電力を変電設備等に送電する電力ケーブルとして構成されている。
水底ケーブル11は、水底上に布設されている。水底ケーブル11は、例えば、CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル、Cross-Linked Polyethylene insulated Vinylchloride sheath cable、XLPEケーブルともいう)として構成されている。具体的には、水底ケーブル11は、例えば、中心側から外周側に向けて、導体(不図示)と、内部半導電層(不図示)と、絶縁層(不図示)と、外部半導電層(不図示)と、半導電テープ(不図示)と、銅ワイヤ(不図示)と、押さえテープ(不図示)と、シース(不図示)と、介在(不図示)と、押さえテープ(不図示)と、座床テープ(不図示)と、鉄線外装(鎧装)(不図示)と、防食層(外被層)(不図示)と、を有している。なお、導体からシースまでを有するケーブル線心が1つである場合に限れず、ケーブル線心は複数設けられていてもよい。
ダイナミックケーブル10は、例えば、水底ケーブル11と水上設備90とを繋ぎ、水底から水上設備90に向けて鉛直上方向に立ち上がるように布設されている。ダイナミックケーブル10は、例えば、水底ケーブル11と同様に、CVケーブルとして構成されている。
また、ダイナミックケーブル10は、例えば、鉛直方向にS字状に屈曲した状態で布設されている。これにより、上述のように、水上設備90が移動した際に、S字状に屈曲したダイナミックケーブル10の線形を変化させることで、水上設備90の移動量を吸収することができる。
具体的には、ダイナミックケーブル10のうち水底ケーブル11と水上設備90との間の中間部分には、少なくとも1つのブイ12が取り付けられている。ここでは、例えば、複数のブイ12が取り付けられている。これにより、ダイナミックケーブル10の中間部分が水中に浮いた状態で保持され、ダイナミックケーブル10はブイ12の浮力により水底から立ち上げられている。なお、以下において、ダイナミックケーブル10のうちブイ12が取り付けられることで水中に浮いた部分を「フロート部10a」という。
ダイナミックケーブル10のフロート部10aでは、例えば、複数のブイ12が、ダイナミックケーブル10の軸方向に所定の長さに亘って略等間隔に配置されている。また、ダイナミックケーブル10のフロート部10aの両端側は、それぞれ、ロープ200によって水底に係留されている。これにより、ダイナミックケーブル10のフロート部10aは、水中で各々のブイ12に働く浮力と、ダイナミックケーブル10に働く重力と、ロープ200に働く張力と、のバランスにより、鉛直上側に凸の円弧形状に保持されている。
一方で、ダイナミックケーブル10のフロート部10aと水上設備90との間の部分は、ダイナミックケーブル10の自重によって垂れ下がり、懸垂部10bが形成されている。「懸垂部10b」とは、ダイナミックケーブル10のフロート部10aと水上設備90との間でカテナリー状に弛んだ部分を意味する。
このような構成により、ダイナミックケーブル10は、鉛直方向にS字状に屈曲した状態となっている。これにより、ダイナミックケーブル10は、例えば、以下のような挙動を示す。
波浪や風などの影響で水上設備90が水上を移動すると、水上設備90の移動方向および移動量に応じて、水底ケーブル11(水底ケーブル11とダイナミックケーブル10との接続部)から水上設備90までの離間距離が変化する。
水上設備90が水底ケーブル11から遠ざかると、ダイナミックケーブル10が水上設備90に引っ張られる。ダイナミックケーブル10が引っ張られると、フロート部10aの水底からの高さが低くなり、懸垂部10bの水底からの高さが高くなる。これにより、水底ケーブル11から水上設備90が水平方向に遠ざかる移動量を、フロート部10aの鉛直方向の下降量および懸垂部10bの鉛直方向の上昇量によって相殺することができる。これにより、水上設備90が水底ケーブル11に所定の範囲内で遠ざかることを許容するとともに、ダイナミックケーブル10に対して過剰な張力が印加されることを抑制することができる。
これと反対に、水上設備90が水底ケーブル11に近づくと、ダイナミックケーブル10が水上設備90によって縮められる。ダイナミックケーブル10が縮められると、フロート部10aの水底からの高さが高くなり、懸垂部10bの水底からの高さが低くなる。これにより、水底ケーブル11から水上設備90が水平方向に近づく移動量を、フロート部10aの鉛直方向の上昇量および懸垂部10bの鉛直方向の下降量によって相殺することができる。これにより、水上設備90が水底ケーブル11に所定の範囲内で近づくことを許容するとともに、ダイナミックケーブル10が過剰に屈曲されることを抑制することができる。
上述の挙動を示すダイナミックケーブル10の線形は、例えば、水上設備90が水底ケーブル11から最も遠ざかったときであっても、ダイナミックケーブル10に対して許容張力を超える張力が印加されないように設計されている。また、ダイナミックケーブル10の線形は、例えば、水上設備90が水底ケーブル11側に最も近づいたときであっても、ダイナミックケーブル10の曲げ半径がダイナミックケーブル10の許容曲げ半径未満とならないように設計されている。具体的には、上記設計条件を満たすように、例えば、フロート部10aに取り付けられるブイ12の浮力、ブイ12の数、ブイ12の取り付け位置(フロート部10aの位置)、ブイ12の間隔、ロープ200の長さなどが設定されている。
しかしながら、上述のように、本発明者等は、ロープ200の連結に係る治具の重さに起因して、ダイナミックケーブル10の線形が崩れてしまう可能性があることを見出した。
そこで、本実施形態のケーブル布設構造1は、例えば、以下のように、ダイナミックケーブル10の線形の崩れを抑制する構成を有している。
(2)ロープの連結に係る構成
次に、図2~図4を用い、本実施形態のケーブル布設構造1のうちロープ200の連結に係る構成について説明する。図2は、本実施形態に係るケーブル布設構造の一部を拡大した概略図である。図3は、連結部付近を拡大した概略図である。図4は、中央連結部付近を拡大した概略図である。
図2に示すように、本実施形態のケーブル布設構造1は、上述の構成に加え、例えば、連結部300と、連結部用ブイ400と、中央連結部500と、中央連結部用ブイ600と、を有している。
(ロープ)
ロープ200は、上述のように、ダイナミックケーブル10を水底に係留するよう構成されている。ロープ200は、例えば、紐や針金などの細長い繊維または素線を撚り合わせた線状体として構成されている。
ロープ200は、例えば、一対の第1ロープ220と、第2ロープ240と、を有している。一対の第1ロープ220は、例えば、複数のブイ12の両端側のそれぞれにおいてダイナミックケーブル10に接続されている。第2ロープ240は、例えば、一対の第1ロープ220同士を連結した部分を水底上の錘(シンカー)700に係留するよう構成されている。
(連結部)
図2および図3に示すように、連結部300は、例えば、一対の第1ロープ220のそれぞれとダイナミックケーブル10とを連結している。連結部300は、例えば、第1ロープ220の張力およびブイ12の浮力などに耐えることができる剛性を有する金属部材(例えば鋼)により構成されている。連結部300の重さは、例えば、10kg以上50kg以下である。
連結部300は、例えば、把持部320と、ロープ取付部340と、ブイ取付部360と、を有している。
把持部320は、例えば、ダイナミックケーブル10を把持している。具体的には、把持部320は、例えば、半割された一対の半割筒(符号不図示)を有している。把持部320を構成する一対の半割筒は、例えば、ダイナミックケーブル10を中空部内に保持した状態で、互いにねじ締結されている。
ロープ取付部340は、例えば、把持部320の下側に設けられている。また、ロープ取付部340は、例えば、貫通孔(符号不図示)を有している。ロープ取付部340の貫通孔には、例えば、シャックル380を介して第1ロープ220が接続されている。
ブイ取付部360は、例えば、把持部320の上側に設けられている。また、ブイ取付部360は、例えば、ロープ取付部340と同様に、貫通孔(符号不図示)を有している。ブイ取付部360の貫通孔には、例えば、ワイヤ420を介して後述の連結部用ブイ400が接続されている。
(連結部用ブイ)
連結部用ブイ400は、例えば、連結部300の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該連結部300に与えるよう構成されている。これにより、連結部300の重さに起因してダイナミックケーブル10が過度に垂れ下がることを抑制することができる。
連結部用ブイ400は、例えば、樹脂を含んでいる。連結部用ブイ400を構成する樹脂としては、例えば、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などが挙げられる。
連結部用ブイ400は、例えば、軸方向に長い円柱状に構成されている。連結部用ブイ400の軸方向の下端側は、例えば、上述のように、ワイヤ420を介して連結部300に接続されている。これにより、水中において、連結部用ブイ400の中心軸が鉛直方向に沿うように、連結部用ブイ400を立ち上がらせることができる。その結果、連結部用ブイ400の鉛直上方向への浮力を向上させることができる。
連結部用ブイ400の浮力は、例えば、連結部300と連結部300への連結に係る治具(シャックル380など)との総重量以上である。連結部用ブイ400の浮力が連結部300等の総重量未満であると、ダイナミックケーブル10のフロート部10aの両端が過度に垂れ下がってしまう可能性がある。特に、連結部300と連結部300への連結に係る治具とに対して、フジツボなどのマリングロースが付着した場合には、ダイナミックケーブル10のフロート部10aの両端が垂れ下がり易くなる。これに対し、連結部用ブイ400の浮力を連結部300等の総重量以上とすることで、ダイナミックケーブル10のフロート部10aの両端における過度な垂れ下がりを抑制することができる。特に連結部300等にマリングロースが付着したとしても、上述の垂れ下がりを安定的に抑制することができる。
(中央連結部)
図2および図4に示すように、中央連結部500は、例えば、一対の第1ロープ220同士を連結している。中央連結部500は、例えば、第2ロープ240によって水底に係留されている。
中央連結部500は、例えば、第1ロープ220および第2ロープ240の張力およびブイ12の浮力などに耐えることができる剛性を有する金属部材(例えば鋼)により構成されている。中央連結部500の重さは、例えば、100kg以上400kg以下である。
中央連結部500は、例えば、板状部520と、ブイ取付部540と、リング580と、を有している。
板状部520は、例えば、4つの貫通孔(不図示)を有する板状部材として構成されている。板状部520の4つの貫通孔は、例えば、上下左右に中心対称に配置されている。
板状部520の左右の貫通孔には、それぞれ、例えば、シャックル(符号不図示)を介して一対の第1ロープ220が接続されている。これにより、中央連結部500を介して一対の第1ロープ220同士が連結されている。
板状部520の下側の貫通孔には、例えば、シャックル562を介して第2ロープ240が接続されている。これにより、第2ロープ240によって中央連結部500が水底に係留されている。
板状部520の上側の貫通孔には、例えば、シャックル564を介してリング580が接続されている。リング580は、例えば、後述の治具設置工程S31において中央連結部500を水底に向けて引き下ろすときや、後述の中央連結部取付工程S37において水中で中央連結部500を鉛直上方向に引き上げるときに用いられる。
ブイ取付部540は、例えば、板状部520の主面および裏面のそれぞれに対して交差する方向に突出している。ブイ取付部540の両端のそれぞれには、例えば、鉛直上方向に延在する連結板部(符号不図示)を有している。ブイ取付部540の連結板部には、例えば、貫通孔(不図示)を有している。ブイ取付部540のそれぞれの貫通孔には、例えば、ワイヤ620を介して後述の中央連結部用ブイ600が接続されている。
(中央連結部用ブイ)
中央連結部用ブイ600は、例えば、中央連結部500の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部500に与えるよう構成されている。これにより、中央連結部500の重さに起因してダイナミックケーブル10のフロート部10aの位置が過度に低くなることを抑制することができる。
中央連結部用ブイ600は、例えば、連結部用ブイ400と同様に、樹脂を含んでいる。中央連結部用ブイ600を構成する樹脂としては、例えば、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などが挙げられる。
中央連結部用ブイ600は、例えば、連結部用ブイ400と同様に、軸方向に長い円柱状に構成されている。中央連結部用ブイ600の軸方向の下端側は、例えば、上述のように、ワイヤ620を介して中央連結部500に接続されている。これにより、水中において、中央連結部用ブイ600の中心軸が鉛直方向に沿うように、中央連結部用ブイ600を立ち上がらせることができる。その結果、中央連結部用ブイ600の鉛直上方向への浮力を向上させることができる。
一対の中央連結部用ブイ600は、例えば、鉛直方向から見て、リング580を挟んで対称に配置されている。これにより、リング580を挟んで、一対の中央連結部用ブイ600の浮力を均等に働かせることができる。その結果、ダイナミックケーブル10の布設方向に対して交差する方向に偏って、中央連結部500が浮き上がることを抑制することができる。
中央連結部用ブイ600の浮力は、例えば、連結部用ブイ400の浮力よりも大きい。これにより、中央連結部500の重さが連結部300の重さよりも重かったとしても、中央連結部500の重さに起因したダイナミックケーブル10の線形への影響を、中央連結部用ブイ600の浮力により抑制することができる。
中央連結部用ブイ600の浮力は、例えば、中央連結部500と中央連結部500への連結に係る治具(シャックル562、シャックル564など)との総重量以上である。中央連結部用ブイ600の浮力が中央連結部500等の総重量未満であると、ダイナミックケーブル10のフロート部10aの位置が過度に低くなってしまう可能性がある。特に、中央連結部500と中央連結部500への連結に係る治具とに対して、フジツボなどのマリングロースが付着した場合には、ダイナミックケーブル10のフロート部10aの位置が過度に低くなり易くなる。これに対し、中央連結部用ブイ600の浮力を中央連結部500等の総重量以下とすることで、ダイナミックケーブル10のフロート部10aの位置の過度な低下を抑制することができる。特に中央連結部500等にマリングロースが付着したとしても、上述のフロート部10aの位置の過度な低下を安定的に抑制することができる。
(3)ケーブル布設方法
次に、本実施形態に係るケーブル布設方法について説明する。なお、本実施形態のケーブル布設方法は、ケーブル布設構造の製造方法と考えてもよい。以下、ステップを「S」と略している。
(S10:準備工程)
まず、例えば、陸上の製造工場において、所定の製造装置を用いて、水底ケーブル11およびダイナミックケーブル10を作製する。水底ケーブル11およびダイナミックケーブル10を作製したら、水底ケーブル11およびダイナミックケーブル10をそれぞれ所定のケーブルコイルに巻回し、該ケーブルコイルを布設船に搭載させておく。
布設船に搭載させたら、布設船上で、所定の専用キットを用いて、水底ケーブル11とダイナミックケーブル10とを接続する。
なお、ダイナミックケーブル10を検尺して、ダイナミックケーブル10のブイ12の取り付け位置に、あらかじめマーキングをしておく。
(S20:水底ケーブル布設工程(水底ケーブル沈設工程))
準備工程S10が完了したら、布設船上から水中に向けて、水底ケーブル11を送り出し、水底ケーブル11を水底に布設(沈設)する。
(S30:ケーブル線形形成工程)
水底ケーブル布設工程S20が完了したら、水中においてダイナミックケーブル10の所定の線形を形成する。
本実施形態のケーブル線形形成工程S30は、例えば、治具設置工程S31と、ブイ取付工程S32と、連結部取付工程S33と、連結部用ブイ取付工程S34と、ダイナミックケーブル布設工程S35と、第1ロープ接続工程S36と、中央連結部取付工程S37と、第2ロープ係留工程S38と、中央連結部用ブイ取付工程S39と、を有している。
(S31:治具設置工程)
まず、錘700、中央連結部500、中央連結部用ブイ600、ロープ200を水中に設置する。
このとき、例えば、布設船から繰り出されたワイヤを中央連結部500のリング580に連結した状態で、当該ワイヤを介して中央連結部500を支持しながら、中央連結部500を水底に向けて徐々に引き下ろす。これにより、中央連結部500の着底の衝撃を緩和することができる。
(S31~S35:ブイ取付工程、連結部取付工程、連結部用ブイ取付工程、ダイナミックケーブル布設工程)
本実施形態では、例えば、ブイ取付工程S32、連結部取付工程S33および連結部用ブイ取付工程S34を布設船上で行いながら、ブイ12、連結部300および連結部用ブイ400がダイナミックケーブル10に取り付けられた状態で、ダイナミックケーブル布設工程S35を行う。
具体的には、布設船上でダイナミックケーブル10を軸方向に移動させながら、複数のブイ12をダイナミックケーブル10の所定の設計位置に取り付ける。また、複数のブイ12の両端側のそれぞれにおいて、ダイナミックケーブル10に対して連結部300を取り付ける。さらに、連結部用ブイ400を連結部300に取り付ける。
ブイ12、連結部300および連結部用ブイ400をダイナミックケーブル10に取り付けられたら、この状態で、布設船上から水中に向けてダイナミックケーブル10を送り出し、ダイナミックケーブル10を水中に布設する。
(S36~S39:第1ロープ接続工程、中央連結部取付工程、第2ロープ係留工程、中央連結部用ブイ取付工程)
本実施形態では、ダイナミックケーブル10を水中に布設したら、この状態で、第1ロープ接続工程S36と、中央連結部取付工程S37と、第2ロープ係留工程S38と、中央連結部用ブイ取付工程S39と、を水中で行う。水中での作業は、例えば、ダイバーによって行われる。
具体的には、ダイナミックケーブル10が水中に布設された状態で、一対の第1ロープ220のそれぞれとダイナミックケーブル10とを連結部300により連結する。第1ロープ220を連結部300に接続したら、一対の第1ロープ220同士を中央連結部500により連結する。
このとき、例えば、布設船から繰り出されたワイヤを中央連結部500のリング580に連結した状態で、当該ワイヤを介して中央連結部500を支持しながら、中央連結部500を水底から徐々に引き上げる。これにより、重量が重い中央連結部500に起因して、ロープ200に過剰な負荷が加わることを抑制することができる。
中央連結部500を取り付けたら、第2ロープ240を中央連結部500に接続するとともに、水底上の錘700に係留する。第2ロープ240を水底に係留したら、中央連結部用ブイ600を中央連結部500に取り付ける。
なお、上述のケーブル線形形成工程S30の各工程は、可能な限り、順番を入れ替えてもよい。
以上により、ケーブル布設工程を終了する。
(4)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態では、連結部300に連結部用ブイ400が取り付けられている。これにより、連結部300の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該連結部300に与えることができる。連結部300の重さの少なくとも一部を相殺することで、たとえ連結部300の重さがブイ12の浮力に対して無視できない程度の重さであったとしても、連結部300の重さに起因してダイナミックケーブル10が過度に垂れ下がることを抑制することができる。その結果、第1ロープ220の連結に係る治具の重さに起因したダイナミックケーブル10の線形の崩れを抑制することができる。
(b)本実施形態では、中央連結部500に中央連結部用ブイ600が取り付けられている。これにより、中央連結部500の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部500に与えることができる。中央連結部500の重さの少なくとも一部を相殺することで、たとえ中央連結部500の重さがブイ12の浮力に対して無視できない程度の重さであったとしても、中央連結部500の重さに起因してダイナミックケーブル10のフロート部10aの位置が過度に低くなることを抑制することができる。その結果、第1ロープ220および第2ロープ240の連結に係る治具の重さに起因したダイナミックケーブル10の線形の崩れを抑制することができる。
(c)上述のようにダイナミックケーブル10の線形の崩れを抑制することで、水上設備90の移動量を充分に吸収することができる。具体的には、水上設備90が水底ケーブル11から遠ざかったときであっても、ダイナミックケーブル10に対する過剰な張力の印加を抑制することができる。一方で、水上設備90が水底ケーブル11に近づいたときであっても、ダイナミックケーブル10の過剰な屈曲を抑制することができる。その結果、ケーブル布設構造1を安定的に存続させることが可能となる。
<本開示の他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について具体的に説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上記実施形態においては、水上設備90が一例として風力発電設備である場合を説明したが、水上設備90は風力発電設備などの発電設備に限らず、たとえば変電設備などであってもよい。また、水上設備90は、洋上、河上あるいは湖上などに設置されるものでもよい。
上述の実施形態では、水底ケーブル11およびダイナミックケーブル10がCVケーブルとして構成されている場合について説明したが、水底ケーブル11およびダイナミックケーブル10は、少なくとも一部に光ファイバなどの通信ケーブルを含んでいてもよい。
上述の実施形態では、ダイナミックケーブル10のフロート部10aおよび懸垂部10bの組が1組である場合について説明したが、ダイナミックケーブル10のフロート部10aおよび懸垂部10bの組は、複数組であってもよい。この場合、水上設備90と、水底に係留されたフロート部10aとの間に、水底に係留されていないフロート部10aが設けられていてもよい。
上述の実施形態では、ダイナミックケーブル10に対して複数のブイ12が取り付けられる場合について説明したが、ダイナミックケーブル10に対して、1つの大きなブイ12が取り付けられていてもよい。
上述の実施形態では、準備工程S10において、布設船上で水底ケーブル11とダイナミックケーブル10とを接続する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、陸上で水底ケーブル11とダイナミックケーブル10とを接続してから、これらを布設船上に搭載してもよい。或いは、上述の水底ケーブル布設工程S20において、一度、水底ケーブル11とダイナミックケーブル10とを水底に布設(沈設)してから、これらを接続してもよい。
上述の実施形態では、ダイナミックケーブル10に対して複数のブイ12を取り付ける構成において、ブイ取付工程S32、連結部取付工程S33および連結部用ブイ取付工程S34を布設船上で行いながら、ブイ12、連結部300および連結部用ブイ400がダイナミックケーブル10に取り付けられた状態で、ダイナミックケーブル布設工程S35を行う場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、上述のようにダイナミックケーブル10に対して1つの大きなブイ12を取り付ける構成では、ブイ取付工程S32の前に、ダイナミックケーブル布設工程S35を行い、ブイ取付工程S32、連結部取付工程S33および連結部用ブイ取付工程S34を水中で行ってもよい。
<本開示の好ましい態様>
以下、本開示の好ましい態様を付記する。
(付記1)
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルと、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイと、
前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに接続され、前記ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープと、
前記一対のロープのそれぞれと前記ダイナミックケーブルとを連結する連結部と、
前記連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該連結部に与える連結部用ブイと、
を有する
ケーブル布設構造。
(付記2)
前記連結部用ブイの浮力は、前記連結部と前記連結部への連結に係る治具との総重量以上である
付記1に記載のケーブル布設構造。
(付記3)
前記一対のロープ同士を連結する中央連結部と、
前記中央連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部に与える中央連結部用ブイと、
を有する
付記1又は付記2に記載のケーブル布設構造。
(付記4)
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルと、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイと、
前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに接続され、前記ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープと、
前記一対のロープ同士を連結する中央連結部と、
前記中央連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部に与える中央連結部用ブイと、
を有する
ケーブル布設構造。
(付記5)
前記中央連結部用ブイの浮力は、前記中央連結部と前記中央連結部への連結に係る治具との総重量以上である
付記3又は付記4に記載のケーブル布設構造。
(付記6)
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルを準備する工程と、

水中において前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程と、
を有し、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程は、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程と、
前記ブイの両端側のそれぞれにおいて前記ダイナミックケーブルに対して連結部を取り付ける工程と、
前記連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該連結部に与える連結部用ブイを取り付ける工程と、
前記ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープのそれぞれと前記ダイナミックケーブルとを前記連結部により連結する工程と、
を有する
ケーブル布設方法。
(付記7)
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程では、
前記ブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程、前記ダイナミックケーブルに対して前記連結部を取り付ける工程、および前記連結部用ブイを取り付ける工程を布設船上で行いながら、
前記ブイ、前記連結部および前記連結部用ブイが前記ダイナミックケーブルに取り付けられた状態で、前記ダイナミックケーブルを水中に布設する工程を行う
付記6に記載のケーブル布設方法。
(付記8)
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程では、
前記ブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程の前に、前記ダイナミックケーブルを水中に布設する工程を行い、
前記ブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程、前記ダイナミックケーブルに対して前記連結部を取り付ける工程、および前記連結部用ブイを取り付ける工程を水中で行う
付記6に記載のケーブル布設方法。
(付記9)
浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルを準備する工程と、
水中において前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程と、
を有し、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程は、
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程と、
前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに対して、該ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープを接続する工程と、
前記一対のロープ同士を中央連結部により連結する工程と、
前記中央連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部に与える中央連結部用ブイを取り付ける工程と、
を有する
ケーブル布設方法。
(付記10)
前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程では、
前記ブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程の前に、前記一対のロープ、前記中央連結部および前記中央連結部用ブイを水中に設置する工程を行い、
前記ダイナミックケーブルが水中に布設された状態で、前記一対のロープを接続する工程と、前記一対のロープ同士を前記中央連結部により連結する工程と、前記中央連結部用ブイを取り付ける工程と、を水中で行う
付記9に記載のケーブル布設方法。
1 ケーブル布設構造
10 ダイナミックケーブル
10a フロート部
10b 懸垂部
11 水底ケーブル
12 ブイ
90 水上設備
200 ロープ
220 第1ロープ
240 第2ロープ
300 連結部
320 把持部
340 ロープ取付部
360 ブイ取付部
380 シャックル
400 連結部用ブイ
420 ワイヤ
500 中央連結部
520 板状部
540 ブイ取付部
562 シャックル
564 シャックル
580 リング
600 中央連結部用ブイ
620 ワイヤ
700 錘(シンカー)

Claims (4)

  1. 浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルと、
    前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイと、
    前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに接続され、前記ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープと、
    前記一対のロープ同士を連結する中央連結部と、
    前記中央連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部に与える中央連結部用ブイと、
    を有する
    ケーブル布設構造。
  2. 記一対のロープのそれぞれと前記ダイナミックケーブルとを連結する連結部と、
    前記連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該連結部に与える連結部用ブイと、
    を有する
    請求項1に記載のケーブル布設構造。
  3. 浮体式の水上設備に接続されるダイナミックケーブルを準備する工程と、
    水中において前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程と、
    を有し、
    前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程は、
    前記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する浮力を該ダイナミックケーブルに与える少なくとも1つのブイを前記ダイナミックケーブルに取り付ける工程と、
    前記ブイの両端側のそれぞれで前記ダイナミックケーブルに対して、該ダイナミックケーブルを水底に係留する一対のロープを接続する工程と、
    前記一対のロープ同士を中央連結部により連結する工程と、
    前記中央連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該中央連結部に与える中央連結部用ブイを取り付ける工程と、
    を有する
    ケーブル布設方法。
  4. 記ダイナミックケーブルの所定の線形を形成する工程は
    記ブイの両端側のそれぞれにおいて前記ダイナミックケーブルに対して連結部を取り付ける工程と、
    前記連結部の重さの少なくとも一部を相殺する浮力を該連結部に与える連結部用ブイを取り付ける工程と
    をさらにし、
    前記ダイナミックケーブルに対して前記一対のロープを接続する工程では、
    前記一対のロープのそれぞれと前記ダイナミックケーブルとを前記連結部により連結する
    請求項3に記載のケーブル布設方法。
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