JP7283308B2 - 連結確認システム及び連結確認方法 - Google Patents

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Description

本開示は、牽引車及び被牽引車の連結確認を行うためのシステム及び方法に関する。
従来、牽引車(トラクタ)に牽引される被牽引車(トレーラ)を制動するトレーラブレーキとしては、牽引車のステアリングホイール近傍に配置されたトレーラブレーキレバーを用いて操作するものが普及していた。
これに対し、特許文献1には、サービスブレーキを操作するためのブレーキペダルで、サービスブレーキだけでなくトレーラブレーキも操作できるようにすることが提案されている。具体的には、ブレーキペダルが少しだけ踏み込まれた場合にトレーラブレーキのみを作動させ、ブレーキペダルが更に踏み込まれた場合にサービスブレーキを作動させることが提案されている。
特開平9-39776号公報
ところで、牽引車と被牽引車とを連結させた後、牽引車と被牽引車とが適切に連結されていることを確認するために、トレーラブレーキを用いる場合がある。このような連結確認において、特許文献1に記載のようにブレーキペダルでトレーラブレーキを作動させるには、ブレーキペダルの微妙な操作が求められる。したがって、連結確認を適切に行うことが難しい。
一方で、連結確認用に被牽引車を制止する操作が、例えばスイッチを押圧するのみといった簡単な操作である場合は、誤操作が起こりやすくなる。このため、被牽引車が誤操作により無用に制止される虞がある。よって、牽引車及び被牽引車の連結確認をより適切に行えるようにする新たな技術が求められている。
本開示は、前述したような課題に鑑み創案されたものであり、牽引車と被牽引車との連結確認をより適切に実施できるようにすることを目的の一つとする。
本開示は前述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
(1)本適用例に係る連結確認システムは、牽引車及び前記牽引車に連結された被牽引車の双方に制動力を与える制動機構を作動させる制動部と、前記牽引車に設けられ、前記制動機構を作動させる作動位置と前記制動機構を作動させない解除位置とのいずれか一方に操作される第一操作部と、前記牽引車に設けられ、前記牽引車及び前記被牽引車の連結確認を行うために操作される第二操作部と、前記連結確認用に前記被牽引車の制止を行う制止部と、前記第二操作部が操作された状態で、前記第一操作部が前記作動位置から前記解除位置に切替操作された場合に、前記制止部を制御して前記制止を開始させる制御部と、を備えている。
このように、単に第二操作部が操作された場合ではなく、第二操作部が操作された状態で第一操作部が作動位置から解除位置に切替操作された場合に、被牽引車の制止が開始されることで、誤操作による被牽引車の制止を起こりにくくしながら、連結確認の要求に応じて被牽引車を制止させされる。
(2)本適用例に係る連結確認システムにおいて、前記制御部は、前記第一操作部が前記解除位置に操作された状態で、前記第二操作部が操作された場合には、前記制止を禁止してもよい。
このような構成であれば、例えば走行中に第二操作部が誤操作された場合に、被牽引車の制止が回避される。このため、牽引車及び被牽引車の走行安定性が確保される。
(3)本適用例に係る連結確認システムにおいて、前記制御部は、前記制止の実施中に前記第二操作部への操作が解除された場合に、前記制止を終了させてもよい。
このような構成であれば、連結確認の完了後に第二操作部への操作を解除するだけで、被牽引車の制止が終了するため、牽引車及び被牽引車を容易に走行可能な状態に切り替えられる。
(4)本適用例に係る連結確認システムにおいて、前記第一操作部は、前記牽引車に設けられた駐車ブレーキ用の操作部であってもよい。
このような構成であれば、連結確認における第一操作部の切替操作が、駐車ブレーキの作動を解除する場合の操作と同様になるため、被牽引車の制止を容易に開始できる。また、牽引車に標準装備される駐車ブレーキ用の操作部が第一操作部として兼用されることで、装置構成が簡素化されると共に、コストが抑制される。
(5)本適用例に係る連結確認システムにおいて、前記制止部は、前記制動部とは別の系統から前記被牽引車に制動力を与えることで、前記制止を行ってもよい。
このような構成であれば、既存の制動部を変更することなく、被牽引車の制止が実現される。また、既存の牽引車及び被牽引車に対する後付けが可能となり、様々な牽引車及び被牽引車への適用が容易となる。
(6)本適用例に係る連結確認システムにおいて、前記制御部は、前記第二操作部が操作された状態である場合に、前記牽引車のドライバに報知してもよい。
このような構成であれば、第二操作部が誤操作された場合に、ドライバがこの誤操作に気づきやすくなる。
(7)本適用例に係る連結確認システムにおいて、前記制御部は、前記制止の実施中、前記牽引車のドライバに報知してもよい。
このような構成であれば、連結確認用に被牽引車の制止が行われていることをドライバが認識しやすくなる。
(8)本適用例に係る連結確認方法は、牽引車及び前記牽引車に連結された被牽引車の双方に制動力を与える制動機構を作動させる作動位置と前記制動機構を作動させない解除位置とのいずれか一方に操作される第一操作部が、前記作動位置に操作されたことを検出する第一工程と、前記牽引車及び前記被牽引車の連結確認を行うために操作される第二操作部が操作されたことを検出する第二工程と、前記第二工程により前記第二操作部への操作が検出された状態で、前記第一工程で前記作動位置に操作された前記第一操作部が、前記解除位置に切替操作されたことを検出する第三工程と、前記第三工程の後、前記連結確認用に前記被牽引車の制止を開始する第四工程と、を備えている。
本開示によれば、牽引車と被牽引車との連結確認をより適切に実施できる。
一実施形態としての連結確認システムが適用された牽引車及び被牽引車の側面図である。 図1の牽引車及び被牽引車に設けられた制動機構の系統を説明する概略図である。 図1の連結確認システムのブロック図である。 図1の連結確認システムで実施されるブレーキ制御の内容を例示したフローチャートである。 図1の連結確認システムで実施される制止制御の内容を例示したフローチャートである。 図1の連結確認システムで実施される制御の手順(連結確認方法)を例示した模式図である。
図面を参照して、実施形態としての連結確認システム及び連結確認方法について説明する。以下の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。下記の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.装置構成]
本実施形態の連結確認システム10は、図1に示す牽引車(トラクタ)20及び被牽引車(トレーラ)30の連結確認を行うためのものであって、牽引車20に設けられている。牽引車20は、自走可能な原動力車であり、被牽引車30を連結可能な連結部25を後部に有する。一方、被牽引車30は、自走不能な付随車であり、例えば荷物を積載可能に構成される。牽引車20は、連結部25に被牽引車30が連結された状態では、被牽引車30を牽引可能となる。
牽引車20には、複数の車輪21と、これらの車輪21の回転を制止する第一制動機構22とが設けられる。同様に、被牽引車30には、複数の車輪31と、これらの車輪31の回転を制止する第二制動機構32とが設けられる。以下、第一制動機構22及び第二制動機構32をまとめて「制動機構2」ともいう。制動機構2は、牽引車20及び被牽引車30の双方に制動力を与える。
なお、制動機構2としては、例えばディスクブレーキやドラムブレーキをはじめとする公知の機構を適用できる。また、第一制動機構22及び第二制動機構32の各個数は特に限定されず、例えば、牽引車20及び被牽引車30に設けられた車輪21,31の個数にそれぞれ応じて設定されてもよいし、車輪21,31の個数よりも少なく(車輪21,31の一部に)設定されてもよい。
本実施形態の牽引車20には、牽引車20のドライバに報知を行うための作動ランプ23及びブザー24が設けられている。作動ランプ23及びブザー24は、牽引車20の室内(例えば運転席の近傍)に設けられる。また、被牽引車30の後端部には、第二制動機構32の作動状態を外部に示すためのブレーキランプ33が設けられている。
図2に示すように、本実施形態の牽引車20及び被牽引車30には、制動機構2を作動させるための制動システム6と、牽引車20及び被牽引車30の連結確認用に第二制動機構32を作動させるための制止システム3とが設けられている。
制動システム6は、牽引車20に搭載された第一タンク11及び第二タンク12内の各エアで制御されるエアブレーキシステムである。本実施形態では、サービスブレーキ及び駐車ブレーキとして機能する制動システム6を例示する。制動システム6には、制動機構2を作動させる制動モジュール(制動部)4が含まれる。
制動モジュール4は、具体的には、第一制動機構22を作動させる第一制動バルブ4Aと、第二制動機構32を作動させる第二制動バルブ4Bとで構成されている。
第一制動バルブ4Aは、第一タンク11から第一制動機構22まで延びる第一エア通路15上に配置されている。第一制動バルブ4Aは、第一タンク11から第一制動機構22に供給するエア圧を調整することで、第一制動機構22の作動状態を変更する。なお、第一タンク11は、第一制動機構22を作動させるための専用のエアタンクである。
一方、第二制動バルブ4Bは、第二タンク12から第二制動機構32まで延びる第二エア通路16上に配置されている。第二制動バルブ4Bは、第二タンク12から第二制動機構32に供給するエア圧を調整することで、第二制動機構32の作動状態を変更する。なお、第二タンク12は、第二制動機構32を作動させるための専用のエアタンクである。
上記の第一制動バルブ4A及び第二制動バルブ4Bはいずれも、牽引車20に搭載される。制動システム6(制動機構2)の作動状態は、制動モジュール4に応じて変更される。以下、制動モジュール4を制御して制動機構2を作動させることを、「制動システム6を作動させる」ともいう。
なお、制動システム6の構成要素(第一タンク11,第二タンク12,第一制動バルブ4A,第二制動バルブ4B等)の各個数は特に限定されない。例えば、第一タンク11及び第一制動バルブ4Aは、牽引車20の各車輪21に対して一つずつ設けられてもよいし、前輪用と後輪用とで別々に設けられてもよい。同様に、第二タンク12及び第二制動バルブ4Bは、例えば、被牽引車30の各車輪31に対して一つずつ設けられてもよい。
本実施形態の制止システム3には、第二制動機構32を用いて連結確認用に被牽引車30の制止を行う制止バルブ(制止部)5が含まれている。このように、制止システム3には、上記の第一制動機構22及び第二制動機構32のうち第二制動機構32のみが含まれており、第一制動機構22は含まれていない。
上記のように、制動システム6の制動モジュール4は制動機構2(第一制動機構22及び第二制動機構32の双方)を作動させるのに対し、制止システム3の制止バルブ5は第二制動機構32のみを作動させる。これにより、制止バルブ5は、被牽引車30のみの制止を行う。
本実施形態の制止バルブ5は、上記の制動モジュール4とは別の系統から被牽引車30に制動力を与えることで、被牽引車30の制止を行う。具体的には、制止バルブ5は、上記の第一タンク11及び第二タンク12とは別体で牽引車20に搭載された補助タンク13内のエアにより、第二制動機構32を作動させる。
制止バルブ5は、補助タンク13から第二エア通路16の中途まで延びる補助エア通路17上に配置されている。補助エア通路17は、詳細には、第二エア通路16のうち第二制動バルブ4Bよりも第二制動機構32側の部分に、ダブルチェックバルブ14を介して接続されている。
制止バルブ5は、補助タンク13から第二制動機構32に供給するエア圧を調整することで、第二制動機構32の作動状態を変更する。なお、本実施形態の補助タンク13は、第二制動機構32を作動させるためのエアタンクであると共に、他の装置(例えばエアサスペンション装置)を作動させるためのエアタンクでもある。
ダブルチェックバルブ14は、第二制動バルブ4Bと制止バルブ5とから一つを選択して第二制動機構32を作動させる機能をもつ。すなわち、ダブルチェックバルブ14は、第二タンク12及び補助タンク13のいずれか一方からのエアのみを第二制動機構32に供給する。
具体的には、ダブルチェックバルブ14は、第二制動バルブ4Bと制止バルブ5との双方からエアが供給される場合に、圧力の高い方のエアを第二制動機構32に供給する。例えば、ダブルチェックバルブ14は、第二制動バルブ4Bからエアが供給されている状態で、制止バルブ5からもエアが供給され始めた場合は、第二制動バルブ4Bからのエアのみを第二制動機構32に供給し、制止バルブ5からのエアは第二制動機構32に供給しない。また、このように制動バルブ4Bと制止バルブ5との双方からエアが供給されている状態で、第二制動バルブ4Bからのエアが停止した場合には、ダブルチェックバルブ14は、第二制動バルブ4Bに代えて制止バルブ5からのエアを第二制動機構32に供給し始める。
制止バルブ5及びダブルチェックバルブ14はいずれも、牽引車20に搭載される。制止システム3(第二制動機構32)の作動状態は、制止バルブ5に応じて変更される。以下、制止バルブ5を制御することで第二制動機構32を作動させることを、「制止システム3を作動させる」ともいう。
なお、上記の第二エア通路16のうち、ダブルチェックバルブ14と第二制動機構32との間に延びる架設部16aは、例えば柔軟性をもつホースで形成され、分割及び接続が可能に構成される。架設部16aは、牽引車20と被牽引車30とが連結されない場合には分割される。一方、架設部16aは、牽引車20と被牽引車30とが連結される場合には接続され、牽引車20と被牽引車30との間にわたって配置される。
牽引車20及び被牽引車30の連結確認は、牽引車20及び被牽引車30が共に停止している(走行していない)状態で、制止バルブ5により被牽引車30の制止を行うことにより実施される。詳細には、牽引車20のドライバ(オペレータ)は、制止バルブ5で被牽引車30を制止させた状態で、牽引車20を前後に駆動する。そして、牽引車20が被牽引車30によって後方へと引っ張られたり後方から反力を受けたりした場合に、牽引車20と被牽引車30とが連結されていることを確認できる。
図3に示すように、本実施形態の連結確認システム10は、上記の制動モジュール4及び制止バルブ5に加えて、牽引車20に設けられたレバー7,作動スイッチ8及びECU(制御部)1を備えている。レバー7は、制動システム6の作動状態を変更するために操作される第一操作部の一例である。また、作動スイッチ8は、制止システム3を作動させるために操作される第二操作部8の一例である。これらのレバー7及び作動スイッチ8は、ドライバが容易に操作可能となるように、例えば運転席の近傍に設けられる。
本実施形態のレバー7は、牽引車20を駐車する場合に操作される駐車ブレーキ用の操作部である。レバー7は、駐車ブレーキとしての制動機構2を作動させる作動位置と、制動機構2を作動させない解除位置とに移動可能に構成されており、これらの作動位置及び解除位置のいずれか一方に操作される。レバー7が操作された位置(以下、「操作位置」という)の情報は、ECU1に伝達される。
作動スイッチ8は、例えばシーソースイッチやトグルスイッチであって、オンとオフとが切替可能に構成される。作動スイッチ8は、牽引車20と被牽引車30との連結確認を行うために操作される。具体的には、作動スイッチ8は、上記の連結確認を行う場合にオンされ、これ以外の場合にオフされる。作動スイッチ8のオンオフ情報は、ECU1に伝達される。なお、作動スイッチ8がオンされることは、作動スイッチ8が操作されることに対応し、作動スイッチ8がオフされることは、作動スイッチ8への操作が解除されることに対応する。
ECU1は、例えばマイクロプロセッサやROM、RAM等を集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成された電子制御装置(コンピュータ)であって、牽引車20のネットワーク網の通信ラインに接続されている。本実施形態のECU1は、レバー7及び作動スイッチ8から伝達される各情報に基づいて、制動モジュール4及び制止バルブ5(制動システム6及び制止システム3)と、作動ランプ23,ブザー24及びブレーキランプ33とを制御する。
[2.制御構成]
本実施形態では、ECU1によって実施されるブレーキ制御及び制止制御について詳述する。
ブレーキ制御は、牽引車20のドライバによるレバー7への操作に応じて、牽引車20及び被牽引車30に駐車ブレーキを作用させるものである。ブレーキ制御では、レバー7の操作位置に応じて制動モジュール4が制御される。
一方、制止制御は、牽引車20のドライバによるレバー7及び作動スイッチ8への各操作に応じて、連結確認用に被牽引車30の制止を行うものである。制止制御では、レバー7の操作位置と作動スイッチ8のオンオフとに応じて制止バルブ5が制御される。本実施形態の制止制御では、レバー7の操作位置と作動スイッチ8のオンオフとに応じて作動ランプ23及びブレーキランプ33も制御されると共に、作動スイッチ8のオンオフに応じてブザー24が制御される。
本実施形態のECU1には、上記のブレーキ制御を実施するブレーキ制御部1Aと、上記の制止制御を実施する制止制御部1Bとが設けられている。ここでは、ブレーキ制御部1A及び制止制御部1Bがいずれもソフトウェアで実現されるものとする。ただし、ブレーキ制御部1A及び制止制御部1Bは、ハードウェア(電子回路)で実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが併用されて実現されてもよい。
まず、ブレーキ制御部1Aの制御構成(ブレーキ制御)について説明する。
ブレーキ制御部1Aは、レバー7の操作位置が作動位置である場合に、制動システム6が作動するように制動モジュール4を制御する。具体的には、ブレーキ制御部1Aは、レバー7から伝達される操作位置の情報に基づき、レバー7が作動位置に操作されたことを検出した場合に、第一制動バルブ4A及び第二制動バルブ4Bをそれぞれ開状態に制御する。これにより、ブレーキ制御部1Aは、第一タンク11及び第二タンク12から制動機構2にエアを供給して、制動システム6を作動させる。
また、ブレーキ制御部1Aは、レバー7の操作位置が解除位置である場合に、制動システム6が作動しないように制動モジュール4を制御する。具体的には、ブレーキ制御部1Aは、レバー7から伝達される操作位置の情報に基づき、レバー7が解除位置に操作されたことを検出した場合に、第一制動バルブ4A及び第二制動バルブ4Bをそれぞれ閉状態に制御する。これにより、ブレーキ制御部1Aは、第一タンク11及び第二タンク12から制動機構2へのエアの供給を遮断すると共に、制動機構2からエアを排出して、制動システム6の作動を停止させる。
次に、制止制御部1Bの制御構成(制止制御)について説明する。
制止制御部1Bは、下記の開始条件が成立する場合に、制止システム3が作動するように制止バルブ5を制御する。これにより制止制御部1Bは、開始条件が成立する場合に、制止バルブ5による被牽引車30の制止を開始させる。
=開始条件=
作動スイッチ8がオンされた状態で、レバー7が作動位置から解除位置に切替操作された。
このように、開始条件には、単に作動スイッチ8がオンされたことだけでなく、レバー7の操作位置が作動位置から解除位置に切り替えられたことも含まれる。
制止制御部1Bは、具体的には、レバー7及び作動スイッチ8から伝達される各情報に基づき、作動スイッチ8への操作が検出された状態で、作動位置に操作されたレバー7が解除位置に切替操作されたことを検出した場合に、制止バルブ5を開状態に制御する。これにより、制止制御部1Bは、補助タンク13から第二制動機構32にエアを供給して、制止システム3を作動させる。
なお、上記のようにレバー7が作動位置から解除位置に切替操作された場合には、上記のブレーキ制御部1Aが制動システム6の作動を停止させる。このため、開始条件が成立する場合は、ブレーキ制御部1Aにより制動モジュール4から制動機構2へのエアの供給が遮断されると共に、制止制御部1Bにより制止バルブ5から第二制動機構32へのエアの供給が開始される。これにより、ダブルチェックバルブ14の位置が切り替わり、制止バルブ5から第二制動機構32にエアが供給される。よって、この場合には、牽引車20に制動力は与えられず、被牽引車30のみが制止バルブ5により制止させられる。
本実施形態の制止制御部1Bは、下記の終了条件が成立する場合に、制止システム3の作動が停止するように制止バルブ5を制御する。これにより制止制御部1Bは、終了条件が成立する場合に、制止バルブ5による被牽引車30の制止を終了させる。
=終了条件=
制止バルブ5による被牽引車30の制止中に、作動スイッチ8がオフされた。
制止制御部1Bは、具体的には、制止バルブ5を開状態に制御している状態で、スイッチ8から伝達されるオンオフ情報に基づき、作動スイッチ8への操作が解除されたことを検出した場合に、制止バルブ5を閉状態に制御する。これにより、制止制御部1Bは、補助タンク13から第二制動機構32へのエアの供給を遮断して、制止システム3の作動を停止させる。
また、制止制御部1Bは、作動スイッチ8の誤操作による制止システム3の作動開始を防止するために、下記の禁止条件が成立する場合には、制止システム3の作動が禁止されるように制止バルブ5を制御する。これにより制止制御部1Bは、禁止条件が成立する場合に、制止バルブ5による被牽引車30の制止を禁止する。
=禁止条件=
レバー7が解除位置に操作された状態で、作動スイッチ8がオンされた。
制止制御部1Bは、具体的には、レバー7及び作動スイッチ8から伝達される各情報に基づき、レバー7が解除位置に操作されていることが検出された状態で、作動スイッチ8がオンされたことを検出した場合に、制止バルブ5を閉状態に保持する。これにより、制止制御部1Bは、補助タンク13から第二制動機構32へのエアの供給を禁止し、制止システム3の作動を禁止する。なお、このような制止システム3の作動の禁止は、レバー7及び作動スイッチ8の少なくとも一方が操作された(レバー7が解除位置から作動位置に切替操作されたり、作動スイッチ8がオフされたりした)場合に解除される。
本実施形態の制止制御部1Bは、下記の点灯条件C1,C2の少なくとも一方が成立した場合に作動ランプ23及びブレーキランプ33を点灯させ、下記の点灯条件C1,C2が共に成立しない場合に作動ランプ23及びブレーキランプ33を消灯させる。
=点灯条件=
C1:レバー7の操作位置が作動位置であり、作動スイッチ8がオンされている。
C2:制止バルブ5による被牽引車30の制止中である。
したがって、本実施形態のブレーキランプ33は、制動機構2がサービスブレーキとして作動する場合だけでなく、制止制御部1Bにおいて連結確認用の操作が検出された(具体的には、上記の点灯条件C1,C2の少なくとも一方が成立した)場合にも点灯する。
本実施形態の制止制御部1Bは、作動スイッチ8がオンされている場合にブザー24を鳴らす。これにより、制止制御部1Bは、作動スイッチ8がオンされていることを牽引車20のドライバに報知する。なお、制止制御部1Bは、作動スイッチ8がオフされている場合には、ブザー24を鳴らさない。
上記のように、本実施形態の制止制御部1Bは、制止バルブ5による被牽引車30の制止中(制止の実施中)に、作動ランプ23を点灯させると共にブザー24を鳴らす。これにより、制止制御部1Bは、制止バルブ5によって被牽引車30が制止中であることを牽引車20のドライバに報知する。
なお、制止制御部1Bは、作動ランプ23の点灯の仕方やブザー7の鳴らし方を、制止バルブ5により被牽引車30を制止中か否かに応じて変更してもよい。このような構成であれば、作動スイッチ8がオンされていても制止バルブ5による制止が未実施であるのか、制止バルブ5による制止が既に実施中であるのかを、牽引車20のドライバが識別しやすくなる。
[3.フローチャート]
図4及び図5は、ECU1で実施される制御の内容を例示したフローチャートである。詳細には、図4のフローがブレーキ制御部1Aで実施されるブレーキ制御の内容に対応し、図5のフローが制止制御部1Bで実施される制止制御の内容に対応する。これらのフローは、牽引車20の電源がオン状態である場合に、ECU1において所定の演算周期で繰り返し実施される。
なお、図5のフロー中で使用されるフラグFは、制止バルブ5により被牽引車30を制止中か否かを表す変数である。フラグFは、制止バルブ5による被牽引車30の制止中は1に設定され、それ以外の場合は0に設定される。フローの開始時点では、フラグFが0であるものとする。
図4に示すように、ブレーキ制御部1Aは、まず、レバー7の操作位置の情報を取得し(ステップA1)、次いでレバー7の操作位置が作動位置であるか否かを判定する(ステップA2)。
レバー7の操作位置が解除位置である(レバー7が解除位置に操作されたことを検出した)場合は、制動システム6が作動しないように制動モジュール4を制御し(ステップA3)、このフローをリターンする。
一方、レバー7の操作位置が作動位置である(レバー7が作動位置に操作されたことを検出した)場合は、制動システム6が作動するように制動モジュール4を制御し(ステップA4)、このフローをリターンする。
図5に示すように、制止制御部1Bは、まず、レバー7の操作位置の情報と作動スイッチ8のオンオフ情報とを取得し(ステップB1)、次いで作動スイッチ8がオンされているか否かを判定する(ステップB2)。
作動スイッチ8がオフされている(作動スイッチ8への操作を検出しない)場合は、F=1であるか否かを判定する(ステップB3)。フローの開始時点ではF=0であるため、このまま(制止システム3を作動させることなく)フローをリターンする。
一方、ステップB2で作動スイッチ8がオンされている(作動スイッチ8が操作されたことを検出した)場合は、ブザー24を鳴らし、作動スイッチ8がオンされていることをドライバに報知する(ステップB4)。続いて、F=1であるか否かを判定し(ステップB5)、F=0である場合は、レバー7の操作位置が解除位置であるか否かを判定する(ステップB6)。
ここで、レバー7の操作位置が作動位置である(レバー7が作動位置に操作されたことを検出した)場合は、点灯条件C1が成立するため、作動ランプ23を点灯させる(ステップB7)。これにより、レバー7を解除位置に切替操作すれば被牽引車30の制止が開始されることを、ドライバに報知する。そして、このまま(制止システム3を作動させることなく)フローをリターンする。
一方、ステップB6でレバー7の操作位置が解除位置である(レバー7が解除位置に操作されたことを検出した)場合は、レバー7が作動位置から解除位置に切替操作されたか否かを判定する(ステップB8)。具体的には、ステップB8では、前回の演算周期と今回の演算周期とのレバー7の操作位置を比較し、前回の演算周期で作動位置に操作されていたレバー7が、今回の演算周期では解除位置に操作されているか否かを判定する。
ステップB8で上記のようなレバー7の切替操作がないと判定した場合は、レバー7が解除位置に操作された状態で作動スイッチ8がオンされたこととなるため、禁止条件が成立する。よって、この場合には制止バルブ5による被牽引車30の制止を禁止して(ステップB9)、このフローをリターンする。
一方、ステップB8で上記のようなレバー7の切替操作があったと判定した(作動位置に操作されたレバー7が、解除位置に切替操作されたことを検出した)場合は、開始条件が成立する。よって、この場合には制止バルブ5を制御して制止システム3の作動を開始させる(ステップB10)。
次いで、F=1に設定し(ステップB11)、作動ランプ23及びブザー24を制御して、制止バルブ5により被牽引車30が制止中であることをドライバに報知して(ステップB12)、このフローをリターンする。
次の演算周期でも、作動スイッチ8がオンされたままである場合は、ステップB2からステップB4を経てステップB5に進む。そして、今回の演算周期ではF=1に設定されているため、ステップB5からステップB12に進み、制止バルブ5による被牽引車30の制止を継続したまま、フローをリターンする。
一方、制止バルブ5による被牽引車30の制止中に作動スイッチ8がオフされた場合は、ステップB2からステップB3に進む。この場合にはF=1であるため、ステップB3からステップB13に進み、制止バルブ5を制御して制止システム3の作動を停止(被牽引車30の制止を終了)させる。そして、F=0に設定し(ステップB14)、このフローをリターンする。
[4.連結確認方法]
図6は、ECU1の制御内容をまとめた模式図である。図6には、上記のブレーキ制御及び制止制御の手順(連結確認方法)を、「状況1」~「状況5」として示す。なお、図6では、制動モジュール4について、制動システム6を作動させることを「ON」と表記し、制動システム6を作動させないことを「OFF」と表記する。制止バルブ5についても同様に、制止システム3を作動させることを「ON」と表記し、制止システム3を作動させないことを「OFF」と表記する。また、作動ランプ23及びブレーキランプ33の各々については、点灯させることを「ON」と表記し、消灯させることを「OFF」と表記する。さらに、ブザー24を鳴らすことを「ON」と表記し、ブザー24を鳴らさないことを「OFF」と表記する。
牽引車20のドライバは、牽引車20及び被牽引車3との連結確認を行う場合に、まず作動スイッチ8をオフした状態で、レバー7を作動位置に操作する(状況1)。これに応じて、ブレーキ制御部1Aは、レバー7が作動位置に操作されたことを検出し(第一工程)、制動機構2が作動するように制動モジュール4を制御する。
次いで、ドライバは、作動スイッチ8をオンする(状況2)。これに応じて、制止制御部1Bは、作動スイッチ8がオンされたことを検出し(第二工程)、作動ランプ23及びブレーキランプ33を点灯させると共に、ブザー24を鳴らす。これにより、制止制御部1Bは、作動スイッチ8がオンされたことをドライバに報知する、
続いて、ドライバは、図6に黒塗りの矢印で示すように、作動スイッチ8をオンした状態でレバー7を解除位置に切替操作する(状況3)。これに応じて、制止制御部1Bは、状況1で作動位置に操作されたレバー7が解除位置に切替操作されたことを検出する(第三工程)。この場合には、開始条件が成立する。このため、制止制御部1Bは、連結確認用に制止バルブ5を制御して、被牽引車30の制止を開始する(第四工程)。
したがって、状況3では、ドライバが牽引車20を前後に駆動することで、牽引車20と被牽引車30との連結確認を行うことができる。また、制止制御部1Bは、状況3において、作動ランプ23及びブレーキランプ33をいずれも点灯させると共に、ブザー24を鳴らす。これにより、制止制御部1Bは、制止バルブ5による被牽引車30の制止中であることをドライバに報知する。
連結確認の完了後、ドライバは、図6に白抜きの矢印で示すように作動スイッチ8をオフする(状況4)。これに応じて、制止制御部1Bは、制止バルブ5による被牽引車30の制止中に作動スイッチ8がオフされたことを検出する。この場合には、終了条件が成立する。このため、制止制御部1Bは、制止バルブ5を制御して、被牽引車30の制止を終了する。
したがって、状況4では、ドライバが牽引車20を発進させることで、連結状態の牽引車20及び被牽引車30を適切に走行させることができる。また、制止制御部1Bは、状況4において、作動ランプ23及びブレーキランプ33をいずれも消灯させると共に、ブザー24を止める。
一方で、例えば連結状態での走行中に、レバー7が解除位置に操作された状態で、ドライバが作動スイッチ8を誤ってオンした場合は(状況5)、禁止条件が成立する。このため、制止制御部1Bは、制止バルブ5による被牽引車30の制止を禁止する。したがって、状況5では、作動スイッチ8がオンされていても第二制動機構32が作動することなく、牽引車20及び被牽引車30の走行安定性が確保される。
また、制止制御部1Bは、状況5においてブザー24を鳴らすことで、作動スイッチ8がオンされたことをドライバに報知する。これにより、ドライバは、作動スイッチ8の誤操作に気づきやすくなる。
さらに、制止制御部1Bは、状況5において、作動スイッチ8がオンされているにもかかわらず作動ランプ23を点灯させないことで、作動スイッチ8がオンされているが被牽引車30の制止中ではないことを、ドライバに認識させる(状況3に対して状況5を区別しやすくする)。これによっても、ドライバは作動スイッチ8の誤操作に気づきやすくなる。
[5.効果]
(1)上記の連結確認システム10及び連結確認方法によれば、作動スイッチ8がオンされた状態で、レバー7が作動位置から解除位置に切替操作された(上記の開始条件が成立した)場合に、被牽引車30の制止が開始される。このように、単に作動スイッチ8がオンされたことだけでなく、レバー7が上記のように切替操作されたことも開始条件に含ませることで、被牽引車30の制止をより適切な状況で開始できる。
したがって、誤操作による被牽引車30の制止を防止しながらも、ドライバからの連結確認の要求に応じて被牽引車30を制止できる。よって、牽引車20と被牽引車30との連結確認をより適切に行うことができる。
(2)レバー7が解除位置に操作された状態で作動スイッチ8がオンされた場合には、被牽引車30の制止が禁止されるため、例えば走行中に作動スイッチ8が誤ってオンされた場合には被牽引車30の制止を回避できる。よって、牽引車20及び被牽引車30の走行中に作動スイッチ8が誤操作された場合であっても、牽引車20及び被牽引車30の走行安定性を確保できる。
(3)制止バルブ5による被牽引車30の制止中に作動スイッチ8がオフされた場合には被牽引車30の制止が終了するため、連結確認の完了後は作動スイッチ8をオフする操作のみで、被牽引車30の制止を解除できる。よって、連結確認の完了後は、簡単な操作で牽引車20及び被牽引車30を走行可能な状態に切り替えることができる。
(4)レバー7が牽引車20に設けられた駐車ブレーキ用の操作部であるため、連結確認のためにレバー7を作動位置から解除位置に切り替える操作をドライバが迷うことなく容易にできる。また、牽引車20に標準装備されるレバー7を上記の連結確認用の操作部として兼用することで、連結確認に専用の操作部を設ける場合と比較して、装置構成を簡素化できると共に、コストを抑制できる。
(5)連結確認用の制止バルブ5が、制動機構2を作動させる制動モジュール4とは別の系統から被牽引車30に制動力を与えることで被牽引車30の制止を行うため、既存の制動モジュール4を変更することなく、被牽引車30の制止を実現できる。これにより、既存の牽引車20及び被牽引車30に対する後付けが可能となるため、様々な牽引車20及び被牽引車30に対する適用が容易となる。
(6)作動スイッチ8がオンされた状態である場合に牽引車20のドライバに報知するため、作動スイッチ8が誤操作された場合にドライバがこの誤操作に気づきやすくなる。これにより、作動スイッチ8の適切な操作をドライバに促せるため、連結確認をより適切に実施できる。
(7)制止バルブ5による被牽引車30の制止中、牽引車20のドライバに報知するため、連結確認用に被牽引車30の制止が行われていることをドライバが容易に認識できる。これにより、連結確認をより適切に実施できる。
(8)制動モジュール4及び制止バルブ5がいずれも牽引車20に設けられるため、既存の被牽引車30を変更することなく、被牽引車30の制止を実現できる。よって、牽引車20に連結される被牽引車30の種類にかかわらず、連結確認をより適切に実施できる。
(9)レバー7が解除位置に操作された状態で作動スイッチ8がオンされた場合には作動ランプ23が点灯しないため(図6中の状況5)、作動スイッチ8が誤操作された場合にドライバがこの誤操作に気づきやすくなる。このように、作動ランプ23を作動スイッチ8のオンオフに連動させるのではなく、レバー7及び作動スイッチ8への操作に応じて制御することで、作動スイッチ8の適切な操作をドライバに促すことができる。よって、連結確認をより適切に実施できる。
一方、レバー7が作動位置に操作された状態で作動スイッチ8がオンされた(上記の点灯条件C1が成立した)場合には作動ランプ23が点灯するため(図6中の状況2)、これからレバー7を解除位置に切替操作すれば被牽引車30の制止が開始されることを、ドライバに認識させることができる。このように、レバー7の切替操作があれば開始条件が成立する状況であることを、作動ランプ23の点灯によってドライバに報知することで、ドライバが被牽引車30の制止をより容易に開始できる。よって、連結確認をより適切に実施できる。
(10)レバー7の操作位置が作動位置であると共に作動スイッチ8がオンされている(上記の点灯条件C1が成立した)場合にブレーキランプ33が点灯するため(図6中の状況2)、これから連結確認用に被牽引車30の制止が行われようとしていることを外部に報知できる。
また、制止バルブ5による被牽引車30の制止中(上記の点灯条件C2が成立した場合)にブレーキランプ33が点灯するため、連結確認を行う状況であることを外部に報知できる。
[6.変形例]
レバー7を例に挙げて説明した第一操作部は、牽引車20に設けられて上記の作動位置と解除位置とのいずれか一方に操作されるものであればよく、その構造は特に限定されない。第一操作部としては、レバーに限らず、スイッチやボタンが適用されてもよい。また、第一操作部は、駐車ブレーキ用の操作部でなくてもよい。例えば、第一操作部として、サービスブレーキ用のブレーキペダルが適用されてもよい。
同様に、作動スイッチ8を例に挙げて説明した第二操作部は、牽引車20に設けられて上記の連結確認を行うために操作されるものであればよく、その構造は特に限定されない。
また、制止制御でドライバに報知する手段は、作動ランプ23及びブザー24に限定されない。なお、連結確認システム10及び連結確認方法では、報知に関する制御が省略されてもよい。
制止バルブ5は、連結確認用に被牽引車30の制止を行うものであればよく、その構造は特に限定されない。例えば、被牽引車30に制動力を与える第三制動機構が上記の第二制動機構32とは別に設けられる場合には、制止バルブ5がこの第三制動機構を作動させることで被牽引車30の制止を行ってもよい。
上記の制動システム6及び制止システム3の各構成は一例である。制動システム6及び制止システム3は、エア圧に限らず、例えば油圧(あるいはエア圧及び油圧の双方)に応じて制御されてもよい。
上記のECU1が設けられる位置は特に限定されない。同様に、上記の制動モジュール4及び制止バルブ5が設けられる位置も特に限定されない。例えば、制止バルブ5は、被牽引車30に設けられてもよい。
上記のECU1の構成は一例である。ECU1には、少なくとも制止制御部1Bが設けられればよい。
また、上記の終了条件は一例である。終了条件には、作動スイッチ8をオフすること以外の条件が更に含まれていてもよい。なお、上記の点灯条件も一例である。
また、上記の実施形態では、制止バルブ5などを制御する制御部としてECU1を例示したが、制御部の構成はこれに限られず、例えば、アナログの電気回路が採用されてもよい。
1 ECU(制御部)
2 制動機構
4 制動モジュール(制動部)
5 制止バルブ(制止部)
7 レバー(第一操作部)
8 作動スイッチ(第二操作部)
10 連結確認システム
20 牽引車
30 被牽引車

Claims (8)

  1. 牽引車及び前記牽引車に連結された被牽引車の双方に制動力を与える制動機構を作動させる制動部と、
    前記牽引車に設けられ、前記制動機構を作動させる作動位置と前記制動機構を作動させない解除位置とのいずれか一方に操作される第一操作部と、
    前記牽引車に設けられ、前記牽引車及び前記被牽引車の連結確認を行うために操作される第二操作部と、
    前記連結確認用に前記被牽引車の制止を行う制止部と、
    前記第二操作部が操作された状態で、前記第一操作部が前記作動位置から前記解除位置に切替操作された場合に、前記制止部を制御して前記制止を開始させる制御部と、を備えている
    ことを特徴とする、連結確認システム。
  2. 前記制御部は、前記第一操作部が前記解除位置に操作された状態で、前記第二操作部が操作された場合には、前記制止を禁止する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の連結確認システム。
  3. 前記制御部は、前記制止の実施中に前記第二操作部への操作が解除された場合に、前記制止を終了させる
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の連結確認システム。
  4. 前記第一操作部は、前記牽引車に設けられた駐車ブレーキ用の操作部である
    ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の連結確認システム。
  5. 前記制止部は、前記制動部とは別の系統から前記被牽引車に制動力を与えることで、前記制止を行う
    ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の連結確認システム。
  6. 前記制御部は、前記第二操作部が操作された状態である場合に、前記牽引車のドライバに報知する
    ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の連結確認システム。
  7. 前記制御部は、前記制止の実施中、前記牽引車のドライバに報知する
    ことを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の連結確認システム。
  8. 牽引車及び前記牽引車に連結された被牽引車の双方に制動力を与える制動機構を作動させる作動位置と前記制動機構を作動させない解除位置とのいずれか一方に操作される第一操作部が、前記作動位置に操作されたことを検出する第一工程と、
    前記牽引車及び前記被牽引車の連結確認を行うために操作される第二操作部が操作されたことを検出する第二工程と、
    前記第二工程により前記第二操作部への操作が検出された状態で、前記第一工程で前記作動位置に操作された前記第一操作部が、前記解除位置に切替操作されたことを検出する第三工程と、
    前記第三工程の後、前記連結確認用に前記被牽引車の制止を開始する第四工程と、を備えている
    ことを特徴とする、連結確認方法。
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