JP7282921B2 - マスキングシート及びそれを用いた道路床版の補強方法 - Google Patents

マスキングシート及びそれを用いた道路床版の補強方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7282921B2
JP7282921B2 JP2021567317A JP2021567317A JP7282921B2 JP 7282921 B2 JP7282921 B2 JP 7282921B2 JP 2021567317 A JP2021567317 A JP 2021567317A JP 2021567317 A JP2021567317 A JP 2021567317A JP 7282921 B2 JP7282921 B2 JP 7282921B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
masking sheet
base layer
sheet
masking
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021567317A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021131922A1 (ja
Inventor
幹郎 細井
晋二 小川
健二 柳原
章弘 福原
裕一 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teraoka Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Teraoka Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teraoka Seisakusho Co Ltd filed Critical Teraoka Seisakusho Co Ltd
Publication of JPWO2021131922A1 publication Critical patent/JPWO2021131922A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7282921B2 publication Critical patent/JP7282921B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J7/00Adhesives in the form of films or foils
    • C09J7/20Adhesives in the form of films or foils characterised by their carriers
    • C09J7/22Plastics; Metallised plastics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J7/00Adhesives in the form of films or foils
    • C09J7/30Adhesives in the form of films or foils characterised by the adhesive composition
    • C09J7/38Pressure-sensitive adhesives [PSA]
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01DCONSTRUCTION OF BRIDGES, ELEVATED ROADWAYS OR VIADUCTS; ASSEMBLY OF BRIDGES
    • E01D19/00Structural or constructional details of bridges
    • E01D19/12Grating or flooring for bridges; Fastening railway sleepers or tracks to bridges
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01DCONSTRUCTION OF BRIDGES, ELEVATED ROADWAYS OR VIADUCTS; ASSEMBLY OF BRIDGES
    • E01D22/00Methods or apparatus for repairing or strengthening existing bridges ; Methods or apparatus for dismantling bridges

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

本発明は、樹脂組成物を塗布する際に使用するマスキングシートおよび該マスキングシートを用いた道路床版の補強方法に関する。
建物の外壁や自動車の車体等の被塗装体に塗装を施す際には、被塗装体の塗料を付着させたくない箇所にマスキングシートを貼り、所望の箇所に塗料を塗布した後に該マスキングシートを剥離除去することにより、非塗装部への塗料の付着を防止している。マスキングシートの外表面、すなわちマスキングシートの被塗装体へ貼着する面とは反対の面には、被塗装体の塗装部と同様に塗料が付着する。通常、マスキングシートの外表面は、付着した塗料が垂れたり、塗装後の皮膜がマスキングシートから剥がれたりしない性状を有する。したがって、1回の塗装毎にマスキングシートの貼着と剥離を行うことが一般的である。
ところで、従来、道路床版の補強方法として、強化繊維(炭素繊維やアラミド繊維等)と樹脂組成物(エポキシ樹脂等)から構成される連続繊維シートを床版下面に接着する方法が知られている。この場合、床版全面を連続繊維シートで覆うと、自動車が繰り返し走行する際に生じ得る床版のひび割れ等の不具合を施工後に観察できない。又、床版上面からの浸透水が床版下面におけるコンクリートと連続繊維シートとの間に滞留し、床版の寿命を低下させる等の問題があった。そこで、床版の下面に配置する連続シートを格子状に設置する方法が提案されている(特許文献1)。この方法によると、床版下面に連続繊維シートが被わない露出部が形成されるため、コンクリートのひび割れ等の状況を容易に観察することができ、かつ、当該露出部の存在により床版上面からの浸透水が床版下面におけるコンクリート部と連続繊維シートとの間に滞留することを防止することが可能となる。
この連続繊維シートを設置する際、硬化性の樹脂組成物を連続繊維シートに含浸させ、繊維強化プラスチック(FPR)材へと転換する方法が採用される。作業の効率上、格子状に設置する場合に、一方向に平行に複数の連続繊維シートを設置し、次いで直交する方向に複数の連続繊維シートを設置して、格子状の設置を行う。露出部となる部分には、強化繊維に樹脂を含浸させる前にマスキングテープを貼着しておき、一方向の設置が終了した段階でマスキングテープを貼り替えて、別方向の設置を実施する方法が一般的である。
本出願人は、基材と粘着剤層とを含む四角形の単層マスキングシートを複数積層した多層マスキングシートであって、各単層マスキングシートが、マスキングシート基材の第1の辺と対向する第2の辺の外縁に沿って前記粘着剤層が設けられ、前記第1及び第2の辺と異なる第3の辺から対向する第4の辺に向かって略中央部に無粘着領域を設けたことを特徴とする隅出し用多層マスキングシートを提案している(特許文献2)。この隅出し用多層マスキングシートは、強化繊維を用いた道路床版補強において、強化繊維の帯を格子状に配置する際の非被覆部に配置され、強化繊維を硬化させる樹脂組成物の塗工に際し、樹脂組成物の床版への付着を抑制している。この多層マスキングシートは、樹脂組成物が塗工された後、上層の単層シートを順次剥離することで、多数回の樹脂組成物の塗工に1回の隅出しで対応することが可能となる。マスキングシートは、塗工毎に新たな基材が表に現れて、塗工された樹脂組成物と共に剥離される。
特開2005-29953号公報 特許第6431649号公報
このように、従来のマスキングシートでは、樹脂組成物を弾かない材料、例えば、紙、布、又は各種合成樹脂からなるフィルムや不織布などが基材として用いられていた。そのため、従来、樹脂組成物の最初の塗工と、次の塗工の間でマスキングテープの剥離を行う必要があった。
このように、道路床版の繊維補強時のマスキングにおいて、樹脂組成物を塗工・含浸する都度、マスキングシートを剥がす必要がなければ、作業工程をさらに簡略化することが可能となる。
したがって、本発明の目的は、樹脂組成物を塗工・含浸する都度、マスキングシートを剥がす必要がないマスキングシートを提供することにある。さらに本発明の目的は、該マスキングシートを用いた床版の補強方法を提供することを課題とする。
本発明は、従来の発想とは逆に、塗料付着性が悪い基層を粘着シートに積層することにより、マスキング及び剥離の回数が1回で済むマスキングシートを提供する。
本発明では、少なくとも、基層と、粘着剤層を有する粘着シートとが積層一体化されたマスキングシートであって、前記マスキングシートの表面の一端側には前記粘着剤層が配置され、前記マスキングシートの表面の他端側には前記基層が配置され、前記マスキングシートの外表面にあたる前記基層の外表面は、エタノールの接触角が30°以上の面である、マスキングシートが提供される。
また、本発明では、道路床版の下面に、少なくとも帯状の強化繊維を第1の方向に所定の間隔を開けて設置して樹脂含浸し、さらに、前記帯状の強化繊維を前記第1の方向と直交する第2の方向に所定の間隔を開けて設置して樹脂含浸し、格子状の繊維強化樹脂構造体を形成して補強する道路床版の補強方法において、上記のマスキングシートを前記格子状の繊維強化樹脂構造体の非被覆部に配置する工程を含む道路床版の補強方法が提供される。
本発明のマスキングシートは、樹脂組成物を塗工・含浸する際、その外表面で樹脂組成物を弾くことができ、複数回の剥離を行うことなく次の樹脂組成物の塗工・含浸を行うことができる。この結果、道路床版の補強工法などでマスキング及び剥離を一回で済ませることができ、作業性が向上する。
本発明のマスキングシートの積層構造を説明する概略断面図である。 道路床版の補強方法を示す床版下面側の斜視模式図である。 マスキングシートの配置例を示す平面模式図である。 道路床版の補強方法を工程順に示す断面模式図である。
従来、塗装用のマスキングでは、マスキングシート(テープ)が塗料を弾くことは、塗装面の平滑性を損なう懸念があり、採用できない構成であった。そのため、強化繊維補強など、樹脂組成物の塗工面の平滑性が然程要求されない場合にも、従来の塗装用のマスキングシートが採用されていた。また、マスキングシートは塗工後に剥離する必要があることから、容易に剥離できることが重要であるが、従来のマスキングシートでは、1回の塗工毎に、樹脂組成物が硬化する前に剥離しておかないと、樹脂組成物の硬化後の剥離が困難になる。このような従来の常識的な発想から転換し、強化繊維に塗工・含浸される樹脂組成物を弾く材料を本発明のマスキングシートの基層の外表面に採用することにより、複数回の樹脂組成物の塗工・含浸に曝されても剥離が容易に行えるという知見を得た。
本発明では、上記構成を有するマスキングシートを採用することにより、マスキング及び剥離の回数を一回で済ませることができ、作業性が向上する。
(構成)
本発明のマスキングシートは、少なくとも、基層と、粘着剤層を有する粘着シートとが積層されたマスキングシートであって、前記マスキングシートの表面の一端側には前記粘着剤層が配置され、前記マスキングシートの表面の他端側には前記基層が配置され、前記マスキングシートの外表面にあたる前記基層の外表面は、エタノールの接触角が30°以上の面である、マスキングシートである。コンクリート床版などマスキング対象となる貼着面に粘着剤層を貼着し、マスキングシートの外表面の、粘着剤層の反対側となる面に基層が面する。ここで、「エタノールの接触角が30°以上」であるとは、エタノールの、対象となる面に対する接触角が30°以上であることを意味する。以下、「エタノール接触角」という。また、「前記マスキングシートの外表面にあたる前記基層の外表面」を「基層の外表面」、あるいは単に「外表面」ということがある。
(基層)
本発明のマスキングシートに使用する基層は、被貼着面に貼着した後、露出する面(外表面)が、エタノール接触角が30°以上であればよい。このような性質を実現可能な材料としては、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、フッ素系樹脂、フッ素系ゴム、フッ素化シリコーン樹脂、フッ素化シリコーン系ゴムなどがある。これら材料のフィルムを基層として用いてもよい。また、ポリエチレン(PE)フィルムやポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルムなど公知のフィルム材の外表面にフッ素系樹脂やシリコーン系樹脂やシリコーン系ゴム等を用いて離型処理を施すことで、マスキングシートの外表面を、30°以上のエタノール接触角とすることもできる。
尚、本発明で規定するエタノール接触角は、JIS R 3257の「基板ガラス表面のぬれ性試験方法」における静滴法により測定されたものである。
このように、エタノール接触角が30°以上であれば、当該外表面は、付着した樹脂組成物を弾くことができ、複数回の樹脂組成物の塗工後にも、当該外表面に厚い樹脂組成物の皮膜が形成されることがなく、容易に剥離することができる。接触角はより高いほど樹脂組成物の弾き性が良好となり、好ましくは該接触角が32°以上、より好ましくは35°以上である。
また、基層の外表面は、エンボス加工を行って凹凸を設けるなどの粗面化を行ってもよい。これにより、基層の外表面をよりエタノール接触角の高い状態とすることができる。
粗面化された基層の外表面の表面粗さ(算術平均粗さRa)は、3μm以上、30μm以下であることが好ましい。この範囲であれば、粗面化した効果を得ることができ、また、凹部に樹脂組成物が残留しにくくなる。
本発明の基層あるいは基層の外表面を構成する樹脂の例について説明する。フッ素系樹脂又はフッ素系ゴムの種類は特に限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(PETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロピレン-テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン-テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体等の含フッ素ゴム等を用いることができる。なかでも、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)が好ましい。これらの材料は、耐薬品性に優れることから、様々な樹脂組成物の付着に対して弾き性を発現する。これらの原料であるフッ素系樹脂又はフッ素系ゴムは一種単独で用いても構わないし、二種以上を混合したものでも、それらを積層したものでも構わない。また、他の材料との複合材であってもよい。
シリコーン系樹脂又はシリコーン系ゴムの種類は特に限定されないが、過酸化物硬化型シリコーンゴム、付加反応型シリコーンゴム、縮合反応型シリコーンゴム等のD単位[(CH3)2SiO]からなる構造を有するポリジメチルシロキサンの長鎖の重合体に必要に応じて官能基を導入したものが挙げられる。また、過酸化物硬化型シリコーン樹脂、付加反応型シリコーン樹脂、縮合反応型リコーン樹脂等のM単位(R3SiO1/2)、Q単位(SiO2)、T単位(RSiO3/2)およびD単位(R2SiO)から選ばれる少なくとも1種の単位を有するオルガノポリシロキサンが挙げられる。これらの原料となる樹脂又はゴムは一種単独で用いても構わないし、二種以上を混合したものでも、それらを積層したものでもよい。また、他の材料との複合材であってもよい。
シリコーン系ゴムの原料としては、例えば、信越化学工業(株)製のKE-1950-10(A/B)、KE-1950-20(A/B)、KE-1950-30(A/B)、KE-1987(A/B)、KE-1988(A/B)、旭化成ワッカーシリコーン(株)製のLR7665シリーズ、LR3033シリーズ、モメンティブ(株)製のTSE3032シリーズ等を用いることができる。
フッ素化シリコーン系離型剤は、例えば、パーフロロアルキル基や、パーフロロポリエーテル基等のフッ素置換基を主鎖に持つ変性シリコーンが挙げられる。これらは、通常、アルケニル基やヒドロシリル基など、反応(硬化)することによって架橋構造を形成し得る官能基が結合されている。
フッ素化シリコーン系離型剤としては、具体的には信越化学工業(株)製のX-70-201、X-70-258、KP-911、東レ・ダウコーニング(株)製のFS1265-300CS、FS1265-1000CS、FS1265-10000CS、BY24-900、BY24-903、SYL-OFF Q-7785、SYL-OFF Q-7795、SYL-OFF Q-7755などが挙げられる。
(粘着剤層)
粘着剤層としては、特に制限はなく、従来公知の粘着剤、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルエステル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリマーセメント系粘着剤、およびポリオレフィン系粘着剤からなる群の中から選ばれる1種又は2種以上の粘着剤から選択することもできる。粘着剤層の厚みは例えば5μm~500μmであり、貼着面の粗度や曲率、マスキングシートを剥離する際の作業性などに応じて設定することができる。
(粘着シート)
粘着シートは、粘着剤層を有し、基層と積層されるものである。粘着シートは粘着剤層のみで構成される場合や、一又は二以上他の層(以下、「補層」という)と粘着剤層を積層一体化して構成する場合がある。
前記補層には、ポリエチレン(PE)フィルムやポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルムなどの樹脂フィルム、繊維糸を含む織布や編布などの従来公知の材料が使用できる。又、粘着剤層には、マスキングシートが使用される直前まで剥離紙などの保護シート(剥離ライナーとも言う)で粘着面が保護されてもよい。
図1に、本発明に係るマスキングシート5の例となる概略断面図を示す。図1(a)は、基層1が基材2により構成され、粘着シート3である粘着剤層4と積層して一体化したマスキングシート5をあらわす。この場合の基材2はPTFEなどにより構成され、その外表面1’は、エタノール接触角が30°以上に保たれている。図1(b)の構成では、基層1の基材2がPETなどにより構成され、その外表面1’に、エタノール接触角を30°以上とするためシリコーン系樹脂等が塗布されて離型処理面6とされており、基層1が粘着シート3と積層一体化されている。図1(c)は、マスキングシート5の厚みを増加させて貼着や剥離の際の作業性を向上させるため、粘着剤層4の基材2側に補層7を配置している。更に、補層7と基材2の接合性を向上させるため、基層1の補層7との接触面に接合層8を配置した構成である。図1(d)は、図1(c)の構成から更に厚みを増加させることを目的として、補層7と接合層8の間にも粘着剤層4を配置している。又、基層1の粘着シート3と接合する面には、基材2の粘着シート3側の面に下塗層9を設けた後、下塗層9の表面に接合層8を設けており、この接合層8と粘着シート3を積層して一体化している。図1(e)は、図1(d)の構成において外表面1’に図1(a)と同様の基材2を配置している構成である。
図1(a)~図1(e)いずれの場合も、粘着剤層4の外表面4’は、使用する前まで保護シート(不図示)等で保護しておくことができる。このような保護シート(剥離ライナー)を含む構成も本発明の範囲である。なお、保護シートは剥離しやすくするため、粘着剤層4から一部はみ出すようにしておくことが好ましい。また、基層1を粘着シート3よりも大きくしてもよく、粘着シート3の側面の一部または全部を基層1で覆っていてもよい。粘着シート3の側面への樹脂組成物の付着を減らすことで、剥離工程での作業性を向上させることができる。
マスキングシートの大きさは、マスキングする領域に合わせた大きさであれば良く、特に制限されない。長尺のマスキングシートを巻芯に巻き付けたロール状に構成してもよく、被貼着面の形状にあわせて、例えば、100mm×100mmの四角形などに規格化しておいてもよい。また、道路床版のマスキングに用いる場合、通常は連続繊維シート同士を直交させることにより床版を補強するためマスキングシートの形状は正方形などの矩形となるが、例えば、床版上の曲面箇所等連続繊維シート同士を斜交させる場合には、平行四辺形(菱形を含む)、台形等の形状とすることもできる。
マスキングシートの厚さは、道路床版のマスキングに用いる場合、敷設する強化繊維材料の厚みに応じた厚さであることが好ましく、例えば、前記保護シートを除いた厚み(基層及び粘着シートを積層一体化した後の総厚み)が0.2mm以上、5.0mm以下であることが好ましい。更に好ましくは0.4mm以上、2.0mm以下の厚みである。マスキングシートの厚みが0.2mm未満であると、マスキングシートが強化繊維材料に埋もれ、剥離が困難となる場合がある。又、マスキングシートの厚みが5.0mmよりも大きい場合、樹脂組成物を強化繊維に含浸させる際に用いる鏝(コテ)やローラーがマスキングシートに干渉して作業性が悪化する場合がある。
マスキングシートの製造方法は特に限定されないが、ロールコート、ダイコート、カレンダーコート、リバースコート、グラビアコート、ナイフコート等の方法により基層上に連続して粘着シートを塗工することができる。又、公知の方法により基層と粘着シートをそれぞれ作製した後、基層と粘着シートを貼り合わせることもできる。又、粘着シートの基層側に、基層の原料となるペレットを溶融成型することにより、基層をラミネート状に形成してもよい。
離型処理面は、前記のフッ素化シリコーンやシリコーン系樹脂などを基材に塗布することにより構成することができる。又、接合層は、シリコーン系粘着剤などを使用し、下塗層には、市販のシリコーン系プライマーを選択できる。
図2は、本発明の一実施態様に係る方法により補強した道路床版の下面側を示している。図2に示すように、道路床版21の下面に、補強繊維シート22を格子状に配置し、それに樹脂組成物を含浸して補強繊維シート22の格子構造体を構成するとともに接着する。23は連続繊維シートが被わない露出部となる。このような格子構造体を形成するため、図3に示すように、露出部23となる領域に本発明に係るマスキングシート31を貼着してマスキングを行う。マスキングを行った後、道路床版の下面に、帯状の強化繊維32を第1の方向に所定の間隔を開けて設置して樹脂含浸し、さらに、別の帯状の強化繊維33を前記第1の方向と直交する第2の方向に所定の間隔を開けて設置して樹脂含浸し、格子状の繊維強化樹脂構造体を形成して補強する。
図4は、本発明にかかるマスキングシートを用いた床版の補強工程を説明する図であり、図3のA-A線に相当する断面図を示す。図4に示すように、従来の工程と同様、床版下面のケレン(下地処理)を行う。その後、施工範囲の割付、墨出しを行い、図2の露出部23となる領域に本発明のマスキングシートを貼着してマスキングを行う(図4(a))。この状態で、プライマー42の塗布、不陸処理、墨出しなどの前処理を行い(図4(b))、樹脂組成物43の下塗り、1層目の強化繊維32の貼り付け(図3の左右方向(「第1の方向」ともいう)に延在した貼り付け)、樹脂組成物43の上塗り、樹脂組成物43の強化繊維への含浸などを行う(図4(c))。
さらに、2層目を形成するための墨出しを行った後、樹脂組成物44の下塗り、2層目強化繊維33の貼り付け(図3の上下方向(「第2の方向」ともいう)に延在した貼り付け)、樹脂組成物44の上塗り、含浸を行う(図4(d))。
これらの塗工に際し、マスキングシート5の外表面1’にプライマー42や樹脂組成物43、44が付着しても、外表面1’の全体に樹脂組成物が展開して付着することなく、図4(c)や図4(d)に示すように水玉状(43D、44D)に付着することから、マスキングシート5が樹脂組成物に埋もれることがなく、剥離作業を良好に行うことができる。又、基層1が図1(a)や図1(e)のような構成である場合、樹脂組成物をはじく層が一定の厚みを有するため、基層1の側面でも樹脂組成物44がはじかれており(図4(d)のR部)、剥離作業がより容易となる。
その後、マスキングシート31を除去し、養生する。これにより樹脂マトリックス中に強化繊維が配された格子状の繊維強化樹脂構造体(FRP)が形成され、道路床版の下面の補強が可能となる。また、本発明に係るマスキングシートを除去した非被覆部は、床版下面のコンクリート面が露出しており、経時的なひび割れ等の観察が可能となり、浸透水の滞留を防止できる。このように、本発明では2層の強化繊維貼り付けに際して、1回のマスキングを行うのみでよいため、マスキングを強化繊維の貼り付け毎に行う場合に比してマスキングの正確性が格段に向上する。また、マスキングシートの剥離工程も1回でよいため、作業性が向上する。特に本発明のような道路床版の補強工法では、基層の側面から上面にかけて樹脂組成物を弾くことで、樹脂組成物が基層の外表面に広がることが防止できる。
さらに、基層の側面でも樹脂組成物を弾くことで、マスキングシートの剥離に際して、コテ等の治具をマスキングシートの側面に沿って差し込み易く、より剥離が容易となる。
強化繊維を用いた床板補強方法のその他の詳細については、特許文献1等の記載を参考にできる。
強化繊維に含浸させる樹脂組成物は、エポキシ系のものが一般的であり、常温硬化型のエポキシ系樹脂組成物がより好ましい。常温硬化型を用いることで、加熱工程を経ることなく、塗工後常温で養生することで樹脂が硬化して、補強効果を得ることができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明する。
表1は、各基層の材質・構成、エタノールの外表面1’(図1)に対する接触角および表面粗さを示す。又、参考として、エタノール以外のアルコール類(イソプロパノール(IPA)及びブタノール(BuOH))および水との接触角も示す。尚、OPPは2軸延伸ポリプロピレンフィルムをあらわす。表1中の接触角はJIS R 3257「基板ガラス表面のぬれ性試験」の静滴法により使用液体を種々変更して実施した。測定には、協和界面科学製の接触角計「Drop Master」(商品名)を用いた。また、表面粗さは、(株)東京精密製の「サーフコムTOUCH50」(商品名)を用いて測定した。
Figure 0007282921000001
(粘着剤A)
粘着剤層に使用する粘着剤Aとして、2-エチルヘキシルアクリレート97質量部及びアクリル酸3質量部を溶媒中で2,2'-アゾビス(イソブチロニトリル)を開始剤として重合し、固形分50%のアクリル系ポリマーを得た。ベースポリマーとしてこのアクリル系ポリマー100質量部と、イソシアネート系硬化剤(綜研化学社製、商品名L-45)1質量部を含むアクリル系粘着剤Aを準備した。
(粘着剤B)
粘着剤層に使用する粘着剤Bとして、天然ゴム100質量部、炭酸カルシム150質量部、粘着付与材(日本ゼオン製 クイントン(登録商標)R100)100質量部、プロセスオイル30質量部を混錬したゴム系粘着剤Bを準備した。
(粘着剤C)
接合層に使用する粘着剤Cとして、固形分濃度60質量%の付加硬化型シリコーン粘着原液(信越化学工業製 KR-3074)100質量部、希釈溶剤としてトルエン54質量部、硬化触媒として白金触媒0.5質量部を含むシリコーン系粘着剤Cを準備した。
(下塗剤)
下塗層に使用する下塗剤として、主剤(信越化学工業製 KR-3006A)100質量部に対し、副剤(信越化学工業製 KR-3006BT)10質量部、触媒(信越化学工業製 CAT-PS-8S)を配合し、適量のトルエンを加えた下塗剤を準備した。
(補層)
補層として、レーヨンスフ(経糸30番手・50本/inch、緯糸30番手・35本/inch)を準備した。
(離型剤A)
離型処理面を構成するための離型剤として、フッ素化シリコーン剥離剤(東レ・ダウコーニング製 SYL-OFF Q-7785)を用いて調製した固形分濃度0.5質量%の塗布液を準備した。
(離型剤B)
離型処理面を構成するための離型剤として、シリコーンゴム原料(信越化学工業製 KE-1950-10)を準備した。
(実施例1)
予め片面に易接着処理を施したPETフィルム(東レ製 ルミラー(登録商標) S-10 #50)の他面に、離型剤Aを塗布量5g/mで塗布して乾燥することにより、離形処理面を形成した。次に、易接着処理面に粘着剤Aをロールコート法により厚さが30μmとなるように塗布することで、マスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは0.08mmであった。
(実施例2)
実施例1と同様に離型剤Aを塗布し、乾燥させたPETフィルムに、粘着剤Bをカレンダーロールで塗布して厚さ100μmのゴム系粘着剤層を形成させることで、マスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは0.15mmであった。
(実施例3)
予め片面に易接着処理を施した厚さ180μmのPTFEフィルム(バルカー製 7991)の他面に、実施例2と同様に粘着剤Bを塗布してマスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは0.28mmであった。
(実施例4)
補層の両面に粘着剤Bをカレンダーロールで塗布して総厚さ0.5mmの粘着シートを作製した。又、実施例1と同様、PETフィルムの片面に離型剤Aを塗布量5g/mで塗布し、反対面にグラビアコート法で下塗剤を塗布した後、粘着剤Cをロールコーターで塗布して約80μmの接合層を形成させることにより、基層を作製した。この基層の接合層と粘着シートを積層して貼り合わせることにより、マスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは0.63mmであった。
(実施例5)実施例3と同様のPTFEフィルムの易接着処理面に、下塗剤をグラビアコート法で塗布した後、粘着剤Cをロールコーターで塗布して約80μmの接合層を形成させることにより、基層を作製した。この基層の接合層を、実施例4と同様の方法で作成した粘着シートと貼り合わせることにより、マスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは0.76mmであった。
(実施例6)
実施例1と同じく、PETフィルムの易接着処理を施していない面に、離型剤Bを塗布した後、エンボスロールを通過させて表面に凹凸を形成させた。次に、易接着処理面に、実施例4と同様の方法で下塗層および粘着剤Cを塗布して接合層を形成させることにより、基層を作製した。この基層の接合層を、実施例4と同様の方法により作成した粘着シートと積層して貼り合わせることにより、マスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは0.66mmであった。又、基層の外表面の表面粗さは、表1に記載の通り14.6μmであった。
(実施例7)
エンボスロールを通過させないこと以外は実施例6と同様の方法でマスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは0.65mmであった。
(実施例8)
実施例5と同様の方法により作製したマスキングシートの粘着シートの外表面に、実施例4と同様の方法により作製した粘着シートを2枚貼り合わせたマスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは1.76mmであった。
(実施例9)
実施例5と同様の方法により作製したマスキングシートの粘着シートの外表面に、実施例4と同様の方法により作製した粘着シートを8枚貼り合わせたマスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは4.76mmであった。
(比較例1)
実施例1で使用したPETフィルムを用い、このPETフィルムに離型剤を塗布しないこと以外は実施例1と同様の方法で、マスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは0.08mmであった。
(比較例2)
PETフィルムをOPPフィルム(東レ製 トレファン(登録商標) #30-2500H)に変えたこと以外は、比較例1と同様の方法で、マスキングシートを作製した。マスキングシートの総厚みは0.09mmであった。
樹脂組成物として三菱ケミカルインフラテック社製「エポサームレジン XL-800A」(商品名)を使用し、以下の基準に基づき基層外表面の樹脂組成物はじき性(樹脂はじき性)、貼着面からの剥離性(剥離性)および作業者によるマスキングテープの取扱性(取扱性)を評価した。結果を表2に示す。
(樹脂はじき性)
◎:全面的にはじき、基層の外表面に玉状の樹脂組成物が形成されていた
○:全面的にはじき、樹脂組成物が基層外表面の面積の10%以下に付着していた
△:部分的にはじき、樹脂組成物が基層外表面の面積の30%以下に付着していた
×:樹脂をはじかず、全面に濡れ広がっていた。
(剥離性)
○:容易に剥離できた
△:樹脂組成物を除去した後、剥離できた
×:樹脂組成物が固まって剥離が困難であった(取扱性)
〇:容易に掴めた。
△:ゆっくりと触ると掴むことができた。
×:手袋を嵌めた状態では掴みづらいが、素手では掴むことが可能であった。
Figure 0007282921000002
表2に記載の通り、本発明に係るマスキングシートは、基層の外表面のエタノール接触角が30°以上であることで、樹脂組成物を弾くことができた。これにより、樹脂組成物が固まった後も剥離が容易であった。又、適当な厚みを有することにより、取扱性も良好であった。更に、基層の外表面が凹凸を形成したマスキングシート(実施例6)は、外表面が平坦なもの(実施例7)と比較して樹脂組成物の弾き性が高く、取扱性も良好であった。
実施例1~実施例3のマスキングシートは、厚さが0.2mm程度であることから、樹脂組成物を塗布した後の剥離作業にかかる作業性が他の実施例と比較して若干劣る結果であった。又、実施例9のマスキングシートは厚みが4.76mmであるため、樹脂組成物を塗布する際、コテやローラーに若干干渉し、この点では作業性に劣るものであったが、貼着作業や剥離作業は良好に行うことができた。
このように、本発明にかかるマスキングシートは、基層の外表面で樹脂組成物をはじくため、複数回の塗装を行っても剥離作業性が良好である。又、複数回の塗工に対し、剥離作業を1回のみ行えば良いため、廃棄物の削減という効果も有する。
1 基層
1’ 外表面
2 基材
3 粘着シート
4 粘着剤層
4’ 外表面
5 マスキングシート
6 離型処理面
7 補層
8 接合層
9 下塗層
21 道路床版
22 樹脂強化繊維
23 露出部
31 マスキングシート
32 1層目強化繊維
33 2層目強化繊維
41 道路床版
42 プライマー
43,44 樹脂組成物

Claims (12)

  1. 少なくとも、基層と、粘着剤層を有する粘着シートとが積層一体化されたマスキングシートであって、
    前記マスキングシートの表面の一端側には前記粘着剤層が配置され、前記マスキングシートの表面の他端側には前記基層が配置され、
    前記マスキングシートの外表面にあたる前記基層の外表面は、エタノールの接触角が30°以上の面であり、
    前記基層の前記外表面の材質が、フッ素系樹脂もしくはフッ素系ゴム、シリコーン系樹脂もしくはシリコーン系ゴム、又はフッ素化シリコーン系樹脂もしくはフッ素化シリコーン系ゴムである、マスキングシート。
  2. 前記基層の前記外表面の材質が、フッ素系樹脂又はフッ素系ゴムである請求項1に記載のマスキングシート。
  3. 前記基層の前記外表面の材質が、シリコーン系樹脂又はシリコーン系ゴムである請求項1に記載のマスキングシート。
  4. 前記基層の前記外表面の材質が、フッ素化シリコーン系樹脂又はフッ素化シリコーン系ゴムである請求項1に記載のマスキングシート。
  5. 前記基層の前記外表面の表面粗さが3μm以上、30μm以下である請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマスキングシート。
  6. 前記基層および前記粘着シートを積層一体化した後の総厚みが0.2mm以上、5.0mm以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマスキングシート。
  7. 前記基層および前記粘着シートを積層一体化した後の総厚みが0.4mm以上、2.0mm以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマスキングシート。
  8. 略四角形状に成型された形状を有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のマスキングシート。
  9. 前記粘着剤層が、ゴム系粘着剤により構成されている請求項1乃至8のいずれか1項に記載のマスキングシート。
  10. 前記粘着剤層が、アクリル系粘着剤により構成されている請求項1乃至8のいずれか1項に記載のマスキングシート。
  11. 道路床版の下面に、少なくとも帯状の強化繊維を第1の方向に所定の間隔を開けて設置して樹脂含浸し、さらに、前記帯状の強化繊維を前記第1の方向と直交する第2の方向に所定の間隔を開けて設置して樹脂含浸し、格子状の繊維強化樹脂構造体を形成して補強する道路床版の補強方法において、
    少なくとも前記帯状の強化繊維を前記第1の方向に所定の間隔を開けて設置する前に、格子状の繊維強化樹脂構造体の非被覆部にマスキングシートを配置する工程を有し、
    前記マスキングシートが、少なくとも、基層と、粘着剤層を有する粘着シートとが積層一体化されたマスキングシートであって、前記マスキングシートの表面の一端側には前記粘着剤層が配置され、前記マスキングシートの表面の他端側には前記基層が配置され、前記マスキングシートの外表面にあたる前記基層の外表面は、エタノールの接触角が30°以上の面である、道路床版の補強方法。
  12. 各方向の全ての樹脂含浸を含む工程の最後にのみ前記マスキングシートを剥離する工程を有する請求項11に記載の道路床版の補強方法。
JP2021567317A 2019-12-27 2020-12-15 マスキングシート及びそれを用いた道路床版の補強方法 Active JP7282921B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019237834 2019-12-27
JP2019237834 2019-12-27
PCT/JP2020/046815 WO2021131922A1 (ja) 2019-12-27 2020-12-15 マスキングシート及びそれを用いた道路床版の補強方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2021131922A1 JPWO2021131922A1 (ja) 2021-07-01
JP7282921B2 true JP7282921B2 (ja) 2023-05-29

Family

ID=76574582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021567317A Active JP7282921B2 (ja) 2019-12-27 2020-12-15 マスキングシート及びそれを用いた道路床版の補強方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7282921B2 (ja)
TW (1) TW202134368A (ja)
WO (1) WO2021131922A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004027718A (ja) 2002-06-27 2004-01-29 Sho Bond Constr Co Ltd コンクリート構造物の補修・補強・劣化防止用シート及びコンクリート構造物の補修・補強・劣化防止方法
JP2010194715A (ja) 2009-02-20 2010-09-09 Nitto Denko Corp 表面保護シート
JP2012111113A (ja) 2010-11-24 2012-06-14 Lintec Corp セラミックグリーンシート成型用剥離フィルムおよびその製造方法
JP2015048388A (ja) 2013-08-30 2015-03-16 東洋アルミニウム株式会社 撥水性表面への接着に適した粘着テープ
WO2019012655A1 (ja) 2017-07-13 2019-01-17 株式会社寺岡製作所 多層マスキングシート

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004027718A (ja) 2002-06-27 2004-01-29 Sho Bond Constr Co Ltd コンクリート構造物の補修・補強・劣化防止用シート及びコンクリート構造物の補修・補強・劣化防止方法
JP2010194715A (ja) 2009-02-20 2010-09-09 Nitto Denko Corp 表面保護シート
JP2012111113A (ja) 2010-11-24 2012-06-14 Lintec Corp セラミックグリーンシート成型用剥離フィルムおよびその製造方法
JP2015048388A (ja) 2013-08-30 2015-03-16 東洋アルミニウム株式会社 撥水性表面への接着に適した粘着テープ
WO2019012655A1 (ja) 2017-07-13 2019-01-17 株式会社寺岡製作所 多層マスキングシート

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2021131922A1 (ja) 2021-07-01
WO2021131922A1 (ja) 2021-07-01
TW202134368A (zh) 2021-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6844984B2 (ja) セパレーター
JP5376503B2 (ja) コンクリートの補修方法
JP4398629B2 (ja) 粘着シート
US20080078500A1 (en) Method of manufacturing structured release liner
CN1454248A (zh) 对粘合剂制品具有改进粘合性的结构剥离衬里
KR102004172B1 (ko) 이방 점착성 시트
JP2008296560A (ja) 剥離ライナーおよび該ライナーを備える感圧接着シート
JP7282921B2 (ja) マスキングシート及びそれを用いた道路床版の補強方法
US20040219336A1 (en) Sheet for transfer formation of projected spots of fibers
JP6971846B2 (ja) シート、該シートを用いた被着体の防湿方法および該シートを用いた金属板の腐食防止方法
JP2020196800A (ja) 接着剤シート
JP6431649B1 (ja) 多層マスキングシート
KR20200112902A (ko) 복합 재료 성형용 점착 방지 테이프 및 그 제조 방법, 그리고 사용
JP6116950B2 (ja) 巻き取り用コア
US20080083495A1 (en) Method of Manufacturing Structured Release Liner
WO2013115132A1 (ja) 摺動性粘着テープ
KR102667972B1 (ko) 접착 라미네이트 및 접착 라미네이트의 제조 방법
JP4863895B2 (ja) 耐汚染性接着フィルム及び耐汚染性構造体
JP2018115484A (ja) 継目処理材および継目処理方法
JP7297205B2 (ja) 防水工法用通気緩衝シート
JP4630588B2 (ja) ポリウレタン発泡体シート材
JP6476442B2 (ja) 表面保護フィルム、及び、被着体密着フィルムが貼着された工業製品
JP2021006608A (ja) 三次元成形された形状を有する接着フィルム
JP6249862B2 (ja) キャリアシート及び積層体
JP6130476B2 (ja) 被着体密着フィルム、及びそれが貼着された光学部品、工業製品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7282921

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150