JP7282356B2 - 自転車用ギアクランク - Google Patents

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本発明は、自転車用ギアクランク、およびこれを構成するチェーンリングに関する。
自転車は、前ギアとしてのギアクランクおよび後ギアとしてのフリーホイールを備え、ギアクランクのチェーンリングとフリーホイールのリアスプロケットとの間に無端チェーン(以下、単に「チェーン」という)が掛け回されて駆動機構が構成されている(例えば特許文献1を参照)。ギアクランクのチェーンリングは、クランクアームに固定支持されている。クランクアームの基端部には、フレームのボトムブラケットに回転自在に支持されるクランク軸を取り付けるボス部が設けられており、クランクアームの先端部には、ペダルが取り付けられている。ペダルを踏んでギアクランクを正方向に回転させると、この回転はチェーンを介してフリーホイールに正回転の回転として伝達され、後輪が正方向に回転して自転車は前進する。また、自転車は、その多くが変速機付きであり、この変速機を外装変速機とする場合、通常、フリーホイールを多段スプロケットにより構成し、場合によっては、ギアクランクも2枚以上(複数)のチェーンリングを備えて構成することがある。これにより、複数のチェーンリングの数に多段スプロケットの数を乗じた段数の変速が可能となる。
最近では、リアスプロケットの多段化が一層進み、例えば10~12段程度のリアスプロケットを備えた自転車が流通している。リアスプロケットの段数が増えるほど配列間隔(隣接するスプロケットの軸方向における歯先間隔)を狭くし、使用するチェーンについては幅を狭くすることで対応している。ギアクランクにおいて例えば2枚のチェーンリング(大径チェーンリングと小径チェーンリング)を具備する場合、リアスプロケットの多段化により狭くなったチェーンに対応する必要がある。ここで、大径チェーンリングと小径チェーンリングの歯先間隔を狭くすると、小径チェーンリングと小径リアスプロケットにチェーンが掛かった状態で大径チェーンリングにチェーンが接触する不都合(所謂チェーンタッチ)が生じ得る。
このようなチェーンタッチを解消するため、例えば図8に示すように、大径チェーンリング92と小径チェーンリング93の歯先間隔L1を所定以上確保しつつ、大径チェーンリング92のリング状本体部921にプレス加工等により所定の段差を設けて、小径チェーンリング93との隙間L2を狭める。このような構成により、チェーンタッチを回避しつつ、大径チェーンリング92と小径チェーンリング93の間でチェーンが掛け替わる際に両チェーンリング92,93の間に幅の狭いチェーンが嵌まり込むことを回避することができる。
しかしながら、例えばリアスプロケットの段数が10段~12段の範囲においては、各段毎に幅が異なる専用のチェーンが使用される。上記の図8に示した方法では、大径チェーンリング92や小径チェーンリング93については、歯先間隔L1を変更することなく、両チェーンリング92,93の隙間L2だけをチェーンの幅寸法に対応させた専用のものが必要となる。しかしながら、この方法では、リアスプロケットの段数が異なる毎にチェーンリング成形用のプレス金型等が必要となり、リアスプロケットの多段化に対応させるためにチェーンリング(ギアクランク)の製造コストの高騰化を招いていた。
特開2006-123895号公報
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、チェーンリングの形状変更を回避しつつ、スプロケットの多段化(例えば10~12段程度)に対応するのに適した自転車用ギアクランクを提供することを主たる課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供される自転車用ギアクランクは、基端部においてクランク軸を取り付けるためのボス部を有するクランクアームと、第1リング状本体部、および当該第1リング状本体部の外周において各々が第1歯間部を挟んで周方向に等ピッチで配列された複数の第1歯、を有し、上記クランクアームに支持される第1チェーンリングと、第2リング状本体部、および当該第2リング状本体部の外周において各々が第2歯間部を挟んで周方向に等ピッチで配列された複数の第2歯、を有し、上記第1チェーンリングと並んで上記クランクアームに支持され、かつ上記第1チェーンリングよりも歯数が少ない小径の第2チェーンリングと、を備えた自転車用ギアクランクであって、上記第1リング状本体部において上記第2チェーンリング側を向く側面には、クランク軸方向に見て上記第2チェーンリングのピッチ円直径よりも径方向外側に位置する、着脱可能な突起物、が取り付けられていることを特徴としている。
好ましい実施の形態においては、上記突起物は、上記第2チェーンリングのピッチ円直径から当該第2チェーンリングに掛け回されるチェーンのローラ径方向の最大寸法だけ上記径方向外側にシフトした位置よりも、径方向内側に位置する。
好ましい実施の形態においては、上記突起物は複数設けられており、上記第1チェーンリングの周方向における180°毎に少なくとも1つの上記突起物が設けられている。
好ましい実施の形態においては、上記各突起物は、上記第2チェーンリングの上記第2歯間部に対応する位置に設けられている。
好ましい実施の形態においては、上記各突起物は、上記第1リング状本体部に形成されたネジ孔に螺合されるネジ部材である。
好ましい実施の形態においては、上記ネジ孔は、上記各突起物に対応して複数ずつ形成されており、上記各突起物に対応する複数ずつの上記ネジ孔は、上記第1リング状本体部の径方向において互いに異なる位置にある。
本発明の第2の側面によって提供されるチェーンリングは、本発明の第1の側面に係る自転車用ギアクランクを構成し、当該自転車用ギアクランクにおいて上記第1チェーンリングに相当する。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係る自転車用ギアクランクの一例を示す正面図(クランク軸方向の一方側から見た図)である。 図1に示す自転車用ギアクランクの背面図(クランク軸方向の他方側から見た図)である。 図1に示す自転車用ギアクランクの側面図である。 図1のIV-IV線に沿う断面図である。 図2のV-V線に沿う断面図である。 図2の部分拡大図である。 図5の部分拡大図である。 従来技術を説明するための断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1~図5は、本発明に係る自転車用ギア板を備えて構成された自転車用ギアクランクの一例を示している。本実施形態の自転車用ギアクランクA1は、クランクアーム1と、大径チェーンリング2と、小径チェーンリング3とを備えて構成されている。
図1、図2に表れているように、クランクアーム1は、基端部にクランク軸(図示略)を取り付けるためのボス部11を有しており、先端部にペダル(図示略)のネジ軸を取り付けるためのペダル取付ネジ穴12を有している。また、本実施形態において、クランクアーム1は、放射状に延びる複数(本実施形態では5つ)のステー部13を有し、これらステー部13に大径チェーンリング2および小径チェーンリング3が取り付けられる。
大径チェーンリング2は、例えば、所定板厚の板材料からプレス加工ないし切削加工により形成されたものであり、歯数が小径チェーンリング3よりも多い大径ギアである。本実施形態では、大径チェーンリング2は、真円ギアからなる。大径チェーンリング2は、リング状本体部21と、当該リング状本体部21の外周において形成された複数の歯22と、複数の取付部24とを有する。リング状本体部21は、大略円環状のプレートであり、適宜、段差や内向きに延出する部分を有する。複数の歯22は、各々が歯間部23を挟んでリング状本体部21の周方向に等ピッチで形成されている。大径チェーンリング2における歯22の数は例えば44~54程度であり、図中の大径チェーンリング2は歯22の数が48の場合を示す。
複数(本実施形態では5つ)の取付部24は、大径チェーンリング2をクランクアーム1に取り付けるための部位であり、各々がリング状本体部21から径方向内方に延びている。大径チェーンリング2は、これら取付部24がステー部13と重合された状態でボルト締結(取付ボルト14および取付ナット15)によりステー部13(クランクアーム1)に固定支持される。
本実施形態において、リング状本体部21には複数のネジ部材4が取り付けられている。ネジ部材4等の詳細については後述する。なお、大径チェーンリング2、リング状本体部21、歯22、および歯間部23は、それぞれ本発明でいう第1チェーンリング、第1リング状本体部、第1歯、および第1歯間部に相当する。
小径チェーンリング3は、例えば、所定板厚の板材料からプレス加工ないし切削加工により形成されたものであり、歯数が大径チェーンリング2よりも少ない小径ギアである。本実施形態では、小径チェーンリング3は、真円ギアからなる。小径チェーンリング3は、リング状本体部31と、当該リング状本体部31の外周において形成された複数の歯32と、複数の取付部34とを有する。複数の歯32は、各々が歯間部33を挟んでリング状本体部31の周方向に等ピッチで形成されている。小径チェーンリング3における歯32の数は例えば30~42程度であり、図中の小径チェーンリング3は歯32の数が34の場合を示す。
複数(本実施形態では5つ)の取付部34は、小径チェーンリング3をクランクアーム1に取り付けるための部位であり、各々がリング状本体部31から径方向内方に延びている。小径チェーンリング3は、これら取付部34がステー部13と重合された状態でボルト締結(取付ボルト14および取付ナット15)によりステー部13(クランクアーム1)に固定支持される。なお、小径チェーンリング3、リング状本体部31、歯32、および歯間部33は、それぞれ本発明でいう第2チェーンリング、第2リング状本体部、第2歯、および第2歯間部に相当する。
図2、図5に示すように、複数のネジ部材4は、リング状本体部21において小径チェーンリング3側を向く内側面21Aに取り付けられている。ネジ部材4は、リング状本体部21に形成されたネジ孔211に螺合されており、リング状本体部21に着脱可能に取り付けられている。ネジ部材4は、ネジ孔211に螺合されるネジ軸部および内側面21Aから突出する頭部を有する。
図2、図6に示すように、ネジ部材4は、クランク軸方向に見て、小径チェーンリング3のピッチ円直径C1(図中仮想線で示す)よりも当該小径チェーンリング3の径方向外側に位置する。ここで、「小径チェーンリング3のピッチ円直径C1よりも径方向外側に位置する」とは、小径チェーンリング3のピッチ円直径C1よりも外側に、ネジ部材4の少なくとも一部(ネジ部材4の頭部の一部)が位置することである。図示した例は、ネジ部材4のすべてがピッチ円直径C1よりも径方向外側に位置する。ネジ部材4は、本発明でいう突起物の一例である。
また、図2、図6に示すように、本実施形態において、ネジ部材4は、小径チェーンリング3に掛け回されるチェーン5(図中仮想線で示す)との関係で規定される円C2(図中仮想線で示す)よりも径方向内側に位置する。円C2は、小径チェーンリング3のピッチ円直径C1から、チェーン5のローラ径方向の最大寸法だけ小径チェーンリング3の径方向外側にシフトした位置をつなげたものである。ここで、「円C2よりも径方向内側に位置する」とは、上記のように規定された円C2よりも内側に、ネジ部材4の少なくとも一部(ネジ部材4の頭部の一部)が位置することである。図示した例は、ネジ部材4のすべてが上記の円C2よりも径方向内側に位置する。なお、図2において、上記ピッチ円直径C1よりも径方向外側、かつ上記円C2よりも径方向内側の領域に、斜線を付している。
複数のネジ部材4は、リング状本体部21の周方向において適宜間隔を隔てて取り付けられている。リング状本体部21には、周方向における180°毎に少なくとも1つのネジ部材4が設けられている。本実施形態において、リング状本体部21には4つのネジ部材4が約90°毎に設けられている。
図2、図6に示すように、本実施形態において、各ネジ部材4は、小径チェーンリング3の歯間部33に対応する位置に設けられている。具体的には、クランク軸方向に見て、ネジ部材4の中心が隣接する歯32の双方の歯先部の間に位置する。例えば、ネジ部材4の中心は、リング状本体部31の周方向において、歯間部33の底部から当該底部と隣接する歯32の歯先部との間の距離の1/2の範囲、好ましくは1/4の範囲にある。
図1、図5等に示すように、本実施形態では、ネジ部材4を取り付けるためのネジ孔211は、各ネジ部材4に対応して複数ずつ(本実施形態では2つずつ)形成されている。各ネジ部材4に対応する複数ずつのネジ孔211は、リング状本体部21の径方向において互いに異なる位置にある。図中のネジ部材4は、上記複数のネジ孔211のうち小径側に位置するネジ孔211に取り付けられている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
自転車の後輪(フリーホイール)に設けられるリアスプロケットが10~12段程度の多段スプロケットの場合、使用するチェーンの幅が狭く、また、各段毎に幅が異なる専用のチェーンが使用される。
大径チェーンリング2のリング状本体部21には、突起物としてのネジ部材4が着脱可能に設けられている。ネジ部材4は、リング状本体部21において小径チェーンリング3側を向く内側面21Aに取り付けられており、クランク軸方向に見て小径チェーンリング3のピッチ円直径C1よりも径方向外側に位置する。このような構成の自転車用ギアクランクA1によれば、図7に示すように、大径チェーンリング2と小径チェーンリング3の歯先間隔L1、あるいは大径チェーンリング2(リング状本体部21)と小径チェーンリング3との隙間L2は何ら変更することなく、ネジ部材4と小径チェーンリング3との間の寸法L3を適宜狭めることが可能である。したがって、ネジ部材4を取り付けるという簡易な手段によって上記寸法L3を適宜狭めることで、大径チェーンリング2等を形状変更せずに、細い幅のチェーンが大径チェーンリング2と小径チェーンリング3の間で掛け替わる際にこれらチェーンリング2,3の間に嵌まり込むのを防止することができる。
本実施形態において、ネジ部材4は、小径チェーンリング3のピッチ円直径C1から小径チェーンリング3に掛け回されるチェーン5のローラ径方向の最大寸法だけ径方向外側にシフトした位置(円C2)よりも、径方向内側に位置する(図2、図6参照)。このように、小径チェーンリング3および当該小径チェーンリング3に掛け回されるチェーン5との関係でネジ部材4の取付位置を規定することにより、チェーンリング2,3の間にチェーン5が嵌まり込むことを適切に防止することができる。
着脱可能な突起物としてネジ部材4を用いれば、当該ネジ部材4の頭部の厚さ寸法を適宜選択することで上記寸法L3を所望の寸法に調整することが可能である。したがって、自転車用ギアクランクA1に掛け回されるチェーンの幅寸法が異なるのに応じて、使用するネジ部材4を変更するだけで適切に対応させることが可能である。
ネジ部材4(突起物)は、リング状本体部21の周方向における180°毎に少なくとも1つ以上設けられている。このような構成によれば、自転車用ギアクランクA1(大径チェーンリング2あるいは小径チェーンリング3)の約半周に渡って掛け回されるチェーンに対してネジ部材4(突起物)を適切に機能させることができる。
例えば図6に示すように、自転車用ギアクランクA1においてチェーン5(仮想線で示す)が大径チェーンリング2から小径チェーンリング3に掛け替わる際、チェーン5のローラ53が歯間部33に嵌まる。チェーン5は、対をなす外プレート51と、対をなす内プレート52と、これら外プレート51および内プレート52が連結されるローラ53とを有する。詳細な図示説明は省略するが、チェーン5の幅寸法は、内プレート52部分が最小で、外プレート51部分、ローラ53部分の順に大きくなる。本実施形態において、各ネジ部材4は、小径チェーンリング3の歯間部33に対応する位置に設けられている。このような構成によれば、チェーン5が掛け替わる際、チェーン5の最大幅であるローラ53が歯間部33に嵌まるときにネジ部材4に確実に接触する。したがって、ネジ部材4が適切に機能し、チェーン5の掛け替えが適切に行われる。
本実施形態において、ネジ部材4を取り付けるためのネジ孔211は、各ネジ部材4に対応して複数ずつ形成されている。各ネジ部材4に対応する複数ずつのネジ孔211は、リング状本体部21の径方向において互いに異なる位置にある。例えば自転車用ギアクランクA1において使用する小径チェーンリング3について歯32の数が異なるものに付け替える場合、当該小径チェーンリング3の径方向寸法が変わり得る。上記のように各ネジ部材4について複数ずつのネジ孔211を有する構成によれば、小径チェーンリング3の径方向寸法に応じて適切なネジ孔211を選択し、当該ネジ孔211にネジ部材4を螺合することで、ネジ部材4を適切な位置に取り付けることが可能である。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲で種々な変更が可能である。本発明に係る自転車用ギアクランクの各部の具体的な形状なども、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、リング状本体部21(第1リング状本体部)にネジ孔211を形成して当該ネジ孔211に突起物としてのネジ部材4を螺合する構成であったが、突起物の構成はこれに限定されない。例えば圧入や嵌合などの適宜手段によって、第1リング状本体部に突起物を着脱可能に取り付ける構成としてもよい。また、突起物の具体的態様は種々変更可能であり、例えば突起物をリング状に構成してもよい。
上記実施形態において、自転車用ギアクランクA1が大径チェーンリング2および小径チェーンリング3の2枚のチェーンリングを具備する場合について説明したが、本発明は3枚以上のチェーンリングを具備する自転車用ギアクランクにも適用可能である。3枚以上のチェーンリングを具備する自転車用ギアクランクの場合、隣り合う一対のチェーンリングのうち大径側が本発明でいう第1チェーンリングに該当し、当該第1チェーンリングの適所に着脱可能な突起物を取り付ければよい。
A1 自転車用ギアクランク
C1 ピッチ円直径
1 クランクアーム
11 ボス部
12 ペダル取付ネジ穴
13 ステー部
14 取付ボルト
15 取付ナット
2 大径チェーンリング(第1チェーンリング)
21 リング状本体部(第1リング状本体部)
21A 内側面(第1リング状本体部において第2チェーンリング側を向く側面)
211 ネジ孔
22 歯(第1歯)
23 歯間部(第1歯間部)
24 取付部
3 小径チェーンリング(第2チェーンリング)
31 リング状本体部(第2リング状本体部)
32 歯(第2歯)
33 歯間部(第2歯間部)
34 取付部
4 ネジ部材(突起物)
5 チェーン
51 外プレート
52 内プレート
53 ローラ

Claims (4)

  1. 基端部においてクランク軸を取り付けるためのボス部を有するクランクアームと、
    第1リング状本体部、および当該第1リング状本体部の外周において各々が第1歯間部を挟んで周方向に等ピッチで配列された複数の第1歯、を有し、上記クランクアームに支持される第1チェーンリングと、
    第2リング状本体部、および当該第2リング状本体部の外周において各々が第2歯間部を挟んで周方向に等ピッチで配列された複数の第2歯、を有し、上記第1チェーンリングと並んで上記クランクアームに支持され、かつ上記第1チェーンリングよりも歯数が少ない小径の第2チェーンリングと、を備えた自転車用ギアクランクであって、
    上記第1リング状本体部において上記第2チェーンリング側を向く側面には、クランク軸方向に見て上記第2チェーンリングのピッチ円直径よりも径方向外側に位置する、着脱可能な複数の突起物、が取り付けられており、
    上記第1チェーンリングの周方向における180°毎に少なくとも1つの上記突起物が設けられており、
    上記各突起物は、上記第2チェーンリングの上記第2歯間部に対応する位置に設けられている、自転車用ギアクランク。
  2. 上記突起物は、上記第2チェーンリングのピッチ円直径から当該第2チェーンリングに掛け回されるチェーンのローラ径方向の最大寸法だけ上記径方向外側にシフトした位置よりも、径方向内側に位置する、請求項1に記載の自転車用ギアクランク。
  3. 上記各突起物は、上記第1リング状本体部に形成されたネジ孔に螺合されるネジ部材である、請求項1または2に記載の自転車用ギアクランク。
  4. 上記ネジ孔は、上記各突起物に対応して複数ずつ形成されており、
    上記各突起物に対応する複数ずつの上記ネジ孔は、上記第1リング状本体部の径方向において互いに異なる位置にある、請求項3に記載の自転車用ギアクランク。
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