JP7281373B2 - 地盤攪拌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地盤を掘削しながら土壌とセメントミルク等の土壌改質材とを攪拌混合して軟弱地盤等を強化するための地盤攪拌装置に関する。
従来、地盤強化のための地盤攪拌装置として、例えば特許文献1に示された、回転軸に攪拌プレートを設け、支持アームの下部延長部分の掘削や攪拌を十分に行うことができるようにした地盤攪拌装置が知られている。
具体的には、特許文献1に記載の地盤攪拌装置は、次のように構成される。
支持アームの先端部に設けられた回転軸の両端に複数の攪拌翼が放射状に設けられ、攪拌翼が回転軸を中心にして回転することで、土壌を掘削および攪拌する。このとき、土壌とセメントミルク等の土壌改質材とを攪拌混合して軟質土壌の地盤改良を行う。
回転軸に支持柱を取り付け、支持柱に攪拌プレートを回動自在に取り付ける。この回転軸が回転し、攪拌プレートの一端の先端が支持アームに接触すると、攪拌プレートが回転軸と斜めになるように回動する。回転軸が更に回転し、攪拌プレートの一端の先端が支持アームと接触しなくなると、攪拌プレートは回転軸と平行になるように回動する。この状態で、回転軸が回転すると、攪拌プレートは、支持アームの下部延長部分の土壌中を通過するので、下部延長部分の土壌が掘削および攪拌される。
特開2008-75344号公報(図4等)
かかる従来の地盤攪拌装置では、回転軸が一方向に回転して、複数の攪拌翼と攪拌プレートで土壌と土壌改質材とを攪拌させていた。
本発明者は、土壌等の攪拌効率を高めるには、回転軸の正転、逆転(反転)を繰り返して行うことが好ましいことを見出した。
本発明は、回転軸の正転、逆転を繰り返して行う場合に好適な攪拌プレートの構成を有する地盤攪拌装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、可動アームの先端に装着された支持アームと、
前記支持アームの先端部分に設けられ、一方向に回転するとともに該一方向と反対方向に回転可能な回転軸と、
前記回転軸の両端に設けられ、前記回転軸の回転に伴って回転して土壌の掘削および攪拌を行う複数の攪拌翼と、
前記回転軸上に取り付けられ、くの字状に屈曲された形状の攪拌プレートとを備え、
前記攪拌プレートは、直線状に延びた一端と、該一端に対して屈曲した他端とを有するとともに、前記回転軸に対して遠い側の前記攪拌プレートの主面に第1の壁部及び第2の壁部を有し、
前記第1の壁部は、前記他端の外側の側縁に沿って設けられ、前記第2の壁部は、前記第1の壁部に隣接し、前記第1の壁部の前記他端の先端側から前記一端の内側の側縁に向かって延び、
前記回転軸が前記一方向に回転するときは、前記攪拌プレートは、前記回転軸の回転に伴って回転し、前記一端が前記支持アームに接触すると、第1の方向に回動して回転軸に対して傾斜した状態で回転し、前記回転軸が更に回転し、前記一端が前記支持アームとの接触を脱出すると、土壌の反力により、第2の方向に回動して前記回転軸に対して平行な状態で回転し、前記一端が前記回転軸に対して平行な状態で前記支持アームの下部延長部分を通過するときに、支持アームの下部延長部分の土壌を攪拌し、
前記回転軸が前記反対方向に回転するときは、前記攪拌プレートは、前記第1の方向に回動して前記支持アームに接触しない状態とされる、地盤攪拌装置である。
(2) 本発明の第2の態様は、可動アームの先端に装着された支持アームと、
前記支持アームの先端部分に設けられ、一方向に回転するとともに該一方向と反対方向に回転可能な回転軸と、
前記回転軸の両端に設けられ、前記回転軸の回転に伴って回転して土壌の掘削および攪拌を行う複数の攪拌翼と、
前記回転軸上に取り付けられ、くの字状に屈曲された形状の攪拌プレートとを備え、
前記攪拌プレートは、直線状に延びた一端と、該一端に対して屈曲した他端とを有するとともに、前記回転軸に対して遠い側の前記攪拌プレートの主面に壁部を有し、
前記壁部は、前記他端の先端側から前記一端の内側の側縁に向かって延び、
前記回転軸が前記一方向に回転するときは、前記攪拌プレートは、前記回転軸の回転に伴って回転し、前記一端が前記支持アームに接触すると、第1の方向に回動して回転軸に対して傾斜した状態で回転し、前記回転軸が更に回転し、前記一端が前記支持アームとの接触を脱出すると、土壌の反力により、第2の方向に回動して前記回転軸に対して平行な状態で回転し、前記一端が前記回転軸に対して平行な状態で前記支持アームの下部延長部分を通過するときに、支持アームの下部延長部分の土壌を攪拌し、
前記回転軸が前記反対方向に回転するときは、前記攪拌プレートは、前記第1の方向に回動して前記支持アームに接触しない状態とされる、
地盤攪拌装置である。
(3) 上記(1)の地盤攪拌装置において、前記第2の壁部は内側に対して湾曲していることが好ましい。
(4) 上記(2)の地盤攪拌装置において、前記壁部は内側に対して湾曲していることが好ましい。
(5) 上記(1)から(4)のいずれかの地盤攪拌装置において、前記回転軸には、前記攪拌プレートを取り付けるための支持柱が設けられていることが好ましい。
(6) 上記(1)から(5)のいずれかの地盤攪拌装置において、前記回転軸には、前記攪拌プレートを摺動させるガイド部材が設けられていることが好ましい。
(7) 上記(1)から(6)のいずれかの地盤攪拌装置において、前記攪拌プレートの回動を制限するためのストッパが設けられていることが好ましい。
本発明によれば、回転軸の正転、逆転(反転)を繰り返しても、攪拌プレートが意図しない方向に回転することを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置の全体構成を示すものである。 本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置を用いた攪拌作業の説明図である。 本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌プレートの構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌プレートの取り付けの説明に用いる分解斜視図である。 回転軸が正転するときの、本発明の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌翼および攪拌プレートの説明に用いる斜視図である。 回転軸が正転するときの、本発明の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌翼および攪拌プレートの説明に用いる斜視図である。 回転軸が逆転するときの、本発明の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌翼および攪拌プレートの説明に用いる斜視図である。 回転軸が正転するときの、本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌プレートの回転位置の説明図である。 回転軸が正転するときの、本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌プレートに加わる力および攪拌プレートの回動を説明するための図である。 回転軸が正転するときの、本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌プレートの各回転位置で攪拌プレートにかかる力の変化を示す説明図である。 回転軸が正転するときの、本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌プレートの各回転位置で攪拌プレートにかかる力の変化を示す説明図である。 回転軸が逆転するときの、逆転時において、攪拌プレート7に加わる力および回動を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌プレートの構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置の全体構成を示すものである。図1において、作業車両1には、可動アーム2が延設される。可動アーム2は、折曲可能に連結されたアーム2aおよび2bとからなる。可動アーム2の先端に、支持アーム3が取り付けられる。支持アーム3は、可動アーム2の操作により、地盤に対して垂直上下方向に動かすことができる。
支持アーム3の先端部には、回転軸4が取り付けられる。図1に示すように、左右に延出する回転軸4の一方には、放射状に突出する複数の攪拌翼6a~6cが設けられるとともに、攪拌プレート7が取り付けられる。回転軸4の他方には、放射状に突出する複数の攪拌翼6d~6gが設けられる。これらの攪拌翼6a~6cおよび6d~6gは、土壌の掘削や攪拌を行うものであり、攪拌翼6a~6cおよび6d~6gは、その先端が櫛歯状に形成される。
攪拌プレート7は、支持アーム3の下部延長部分の掘削や攪拌を行うものである。攪拌プレート7は、回転軸4の一方に回動自在に取り付けられる。なお、攪拌プレート7は、回転軸4の両方に回動自在に取り付けるようにしてもよい。このように、回転軸4の両方に取り付けると掘削速度が上昇するのでさらに好ましい。攪拌プレート7の働きについては、後に説明する。
図1において、支持アーム3内には、図示しないモータやチェーン、スプロケット等の回転機構が設けられている。この回転機構により、回転軸4を回転させ、それに伴って攪拌翼6a~6cおよび6d~6gを回転させる。回転方向は正転及び逆転が可能となっている。
図2は、本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置を用いた攪拌作業の説明図である。軟質土壌の地盤強化を行う場合には、図2(A)に示すように、支持アーム3の先端を土壌20の上方に位置させる。そして、図2(B)に示すように、攪拌翼6a~6cおよび6d~6gを回転させながら、可動アーム2を駆動することにより、支持アーム3を下方に移動させる。支持アーム3を下方に移動させると、支持アーム3の移動に伴って、攪拌翼6a~6cおよび6d~6gにより、土壌20が掘削される。また、このとき、支持アーム3の図示されていない先端には、作業車両1から、スラリー状または粉体状のセメント等の土壌改質材が導かれる。この土壌改質材が支持アーム3の先端から地中に吐出される。これにより、土壌が掘削されながら、土壌と土壌改質材とが攪拌混合される。
このように、本発明の実施形態の地盤攪拌装置では、支持アーム3の先端部に設けられた回転軸4の両端に、複数の攪拌翼6a~6cおよび6d~6gが放射状に配設され、これらの攪拌翼6a~6cおよび6d~6gを回転させることで、土壌を掘削しながら攪拌して、軟質土壌の地盤改良を行うことができる。
また、本発明の実施形態では、回転軸4の一方4aに攪拌プレート7を回動自在に取り付ける。この攪拌プレート7を回転軸4と連動して回転させることによって、支持アーム3の下部延長部分が攪拌できる。
図3は、本発明の第1の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌プレートの構成を示す平面図である。
攪拌プレート7は、「く」の字状に屈曲されており、直線状に延びた一端11と、一端11に対して屈曲した他端12とを有する。攪拌プレート7の他端側が屈曲しているのは、後に説明するように、攪拌プレートの一端側が支持アーム3に接触しなくなったときに、その他端側が土壌から受ける反力によって攪拌プレートを平行状態に戻すためである。なお、「く」の字状は一端11と他端12との境界に角が形成される形状に限定されず、一端11と他端12との境界が弧を描くように湾曲している場合も含まれる。
攪拌プレート7は、回転軸4に対して遠い側の攪拌プレート7の主面7aに第1の壁部9a及び第2の壁部9bを有する。第2の壁部9bは第2の壁部又は壁部に対応する。
第1の壁部9aは、他端12の外側の側縁13に沿って設けられ、第2の壁部9bは、第1の壁部9aに隣接し、他端12の先端側から一端11の内側の側縁14に向かって延びている。第1の壁部9aは直線状となっているが、直線状に限定されず、他端12の外側の側縁13の形状に合わせて設けられる。第2の壁部9bは内側に対して円弧状に湾曲しているが、「く」の字状に湾曲していてもよい。また、第2の壁部9bは直線状であってもよいが、攪拌プレート7が後述する格納状態で、土壌から受ける反力を受けやすいように(受圧面積を増やすために)、円弧状又は「く」の字状に湾曲していることが好ましい。
なお、図3では、第1の壁部9aと第2の壁部9bとは、離れて形成されているが、第1の壁部9aと第2の壁部9bとは一定化されて形成されてもよい。
第1の壁部9a及び第2の壁部9bの主面7aからの高さは、土壌の反力を受ける面積によって決められる。第1の壁部9aの高さと第2の壁部9bの高さは同一に設定されているが、第1の壁部9aの高さと第2の壁部9bの高さは異なってもよい。
第2の壁部9bの一端11の内側の側縁14に向かって延びる先端は、一端11と他端12との境界を超えればよく、第2の壁部9bの長さは特に限定されないが、第1の壁部9aの長さと同じか、第1の壁部9aの長さよりも長く設定される。第1の壁部9aの長さをx1、第2の壁部9bの長さ(円弧の長さ)をx2とすると、長さx2は長さx1の1~1.5倍程度が好ましい。ここで、「内側」は攪拌プレート7の一端11と他端12との間の角度が鋭角に見える側をいい、「外側」は攪拌プレート7の一端11と他端12との間の角度が鈍角に見える側をいう。
第1の壁部9aは、回転軸4が一方向に回転するときに(正転するときに)、第1の壁部9aに当たる土壌の反力により、攪拌プレート7の一端11が回転軸4に対して平行な状態となるように、攪拌プレート7を回動させるのを助けるために設けられる。攪拌プレート7の一端が回転軸4に対して平行な状態で支持アーム3の下部延長部分を通過するときに、攪拌プレート7は支持アーム3の下部延長部分の土壌を攪拌する。
一方、第2の壁部9bは、回転軸4が一方向とは反対方向に回転するときに(逆転するときに)、攪拌プレート7の一端11が支持アーム3に当たらないように、第2の壁部9bに当たる土壌の反力により、攪拌プレート7を回動させるのを助け、攪拌プレート7を格納し、格納状態を保つために設けられる。回転軸4が逆転するときは正転するときと比べ、土壌の反力により、攪拌プレート7に加わる力は逆になる。
第1の壁部9a及び第2の壁部9bが攪拌プレート7を回動させるのを助けることができるのは、第1の壁部9a及び第2の壁部9bの側面に土壌の反力を受け、第1の壁部9a及び第2の壁部9bがない場合に比べて、土壌の反力を受ける面積が増大するからである。特に、攪拌プレート7が後述する格納状態又は格納状態に至るときは、攪拌プレート7が回転軸4に対して平行な状態にあるときから比べて、攪拌プレート7が土壌から受ける反力が弱くなるので、他端12が土壌から受ける反力を受けやすいように、第2の壁部9bを設ける。第1の壁部9aは特許文献1では設けられていないが、本実施形態のように、土壌から受ける反力を受けやすいように設けることが好ましい。
なお、攪拌プレート7が支持アーム3の下部延長部分の土壌を攪拌するように回転軸4が一方向に回転することを、回転軸が正転するといい、攪拌プレート7が格納するように回転軸4が一方向とは反対方向に回転することを、回転軸が逆転するという。
攪拌プレート7は板状であり、攪拌プレート7には、孔10が形成されている。孔10の位置は、攪拌プレート7の孔10からその一端11の先端11aまでの距離をL1、孔10から攪拌プレート7の他端12の先端12aまでの距離をL2とすると、L2>L1であり、しかもL2=(1.5~2)×L1程度に設定される。また、距離L1は、攪拌プレート7を支持柱16に取り付けたときに、攪拌プレート7の一端11の先端11aが支持アーム3の下部延長部分まで十分に届く長さに設定される。
また、図3では、攪拌プレート7の先端11aは、その頂点が尖っているが、丸みを帯びるように形成しても良い。これは、攪拌プレート7が正転するときに、攪拌プレート7の一端11が支持アーム3に接触し支持アーム3の軸側側面3a上を摺動し易くするためである。なお、摺動が可能であれば、特に攪拌プレート7の先端11aを尖らせたり、丸みを帯びさせなくともよい。
図4は、攪拌プレート7の取り付け機構を示すものである。図4に示すように、回転軸4の一方の回転軸4a上に、支持柱16が固着される。支持柱16にはプレート21が設けられている。プレート21上にはガイド部材15が設けられている。支持柱16には、雌ネジ19が設けられる。また、プレート21には、攪拌プレート7の回動範囲を制限するためのストッパ17が設けられる。ガイド部材15は、攪拌プレート7がガタツキなくスムーズに回動するように、攪拌プレート7を支持するものである。なお、ストッパ17は、回転軸の正転時に、土壌の反力により、攪拌プレート7が回転して、一端11が回転軸4に対して平行な状態となったときに、それ以上回転しないように攪拌プレート7の回転を規制する。また、ストッパ17は、回転軸の逆転時に、土壌の反力により、攪拌プレート7が回転軸の正転時とは反対方向に回転(逆転)して、攪拌プレート7が格納状態からとなったときに、それ以上回転しないように攪拌プレート7の回転を規制する。
攪拌プレート7は、その一端11が支持アーム3側を向き、その他端12は攪拌翼側6a~6cを向くように配設され、雄ネジ18により、支持柱16の雌ネジ19に回動自在に取り付けられる。なお、本実施形態では攪拌プレート7は雄ネジ18によって支持柱16の雌ネジ19に取り付けるように記述されるが、この取り付け方はこのような構造に限定されることはなく、雄ネジ18を支持柱16に直接溶接等で接着しても良い。
なお、以下の説明で用いる図5~図12においては、プレート21、ガイド部材15、第1の壁部9a及び第2の壁部9bは省略され、ストッパ17は必要に応じて示される。
回転軸が正転するときの、攪拌プレート7の動作の概要について、図5および図6を参照して説明する。図5および図6は、回転軸が正転するときに、本発明の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌翼および攪拌プレートの説明に用いる斜視図である。図5および図6に示すように、攪拌プレート7は、回転軸4と連動して、矢印F方向に回転する。図5(A)に示すように、支持柱16が図の前側横にある状態から、図5(B)に示すような支持柱16が図の下側に位置する状態まで回転軸4が回転すると、攪拌プレート7が支持アーム3の下部延長部分の土壌を通過するので、回転軸4の下部延長部分の土壌の掘削および攪拌が行われる。
そして、図6(A)のときには、攪拌プレート7は支持アーム3の裏側横部分の土壌の掘削および攪拌を行う。一方、回転軸4が回転し、図6(B)に示すように、攪拌プレート7の一端11の先端11aが支持アーム3の軸側側面3aの回転軸側面3aに接触する位置まで回転する。攪拌プレート7が支持アーム3の後面3aに接触すると、攪拌プレート7は支持アーム3でその動きが遮られるので反時計廻りにA1方向に回動する。このように、攪拌プレート7が反時計廻りにA1方向に回動することにより、攪拌プレート7の一端11の先端11aは支持アーム3に接触したまま支持アーム3の軸側側面3aを軌跡Yのように摺動ししながらその回転を維持する。
次に、回転軸4が逆転するときの、攪拌プレート7の動作の概要について、図7を参照して説明する。図7は、回転軸4が逆転するときに、本発明の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌翼および攪拌プレートの説明に用いる斜視図である。図7に示すように、攪拌プレート7は、回転軸4と連動して、矢印R方向に回転する。図7に示すように、攪拌プレート7がA1方向に逆転し、ガイド部材15上に載って更に回転し、不図示のストッパ17によって攪拌プレート7の回転が規制されると、これ以上攪拌プレート7が回転せず格納状態となる。なお、格納状態は後述する図12(B)に示される。この格納状態は回転軸4が逆転している間は維持され、回転軸が逆転から正転に切り替わると図5および図6で示した動作に移る。
次に、回転軸が正転するときの攪拌プレート7の動作、及び回転軸が逆転するときの攪拌プレート7の動作について、更に詳述する。
<正転時の攪拌プレート7の動作>
まず、回転軸が正転するときの攪拌プレート7の動作について、更に詳述する。
図8は、攪拌プレート7の回転位置の説明図である。攪拌プレート7は、上述のように、矢印F方向に回転する。回転軸4が回転すると、攪拌プレート7は、図8に示すように、回転位置(a)→(b)→(c)→(d)→(e)→(f)→(g)→(h)の順に回転していく。
ここで、回転位置(a)は、攪拌プレート7の先端11aが支持アーム3に向かって図面右横方向に位置しているときを示し(図5(A)の状態)、回転位置(c)は、攪拌プレート7の先端11aが支持アーム3に向かって下方に位置しているときを示し(図5(B)の状態)、回転位置(b)は、攪拌プレート7の先端11aが回転位置(a)と(c)の中間に位置しているときの状態を示し、回転位置(e)は攪拌プレート7の先端11aが支持アーム3に向かって図面左横方向に位置しているときを示し(図6(A)の状態)、回転位置(d)は、攪拌プレート7の先端11aが回転位置(c)と(e)の中間に位置しているときの状態を示し、回転位置(g)は攪拌プレート7の先端11aが支持アーム3に向かって図面上方向に位置しているときの状態を示し(図6(B)の状態)、回転位置(f)は、攪拌プレート7の先端11aが回転位置(e)と(g)の中間に位置しているときの状態を示し、回転位置(h)は、攪拌プレート7の先端11aが回転位置(g)と(a)の中間に位置しているときの状態を示している。図8において、回転位置(f)と(h)の間の角度θは、後述するように、攪拌プレート7の先端11aが支持アーム3に接触している間の角度である。なお、回転位置(f)および回転位置(h)の角度θは、支持アーム3の横幅Hによって変化するものであり、一定の値を有するものではない。
図9は、攪拌プレート7に加わる力および回動を説明するための図である。図9において、回転軸4が矢印F方向に回転し、攪拌プレート7が図8における回転位置(f)に来たときに、攪拌プレート7の一端11の先端11aが支持アーム3に接触する。このため、接触時には、図9(A)に示すように、攪拌プレート7の一端11の先端11aは、反時計方向である矢印A1の方向(第1の方向)に反力を受け、孔10を中心にして回動する。攪拌プレート7の先端11aは、回転位置(f)から回転位置(h)までの間、支持アーム3に接触したまま回転軸4の回転と共に回転する。この間では、攪拌プレート7の一端11は回転軸4と所定の角度θをなし、攪拌プレート7の先端11aは、支持アーム3に接触した状態で、図6(B)に示す軌跡Yを描くように回転する。
また、攪拌プレート7が図8の回転位置(h)の位置に来ると、攪拌プレート7は支持アーム3と接触しなくなり、攪拌プレート7は支持アーム3からの反力がなくなるので、攪拌プレートは回転軸4と平行になろうとする。この原理を以下に説明する。攪拌プレート7が支持アーム3と接触しなくなる瞬間には、攪拌プレート7は図9(B)の2点鎖線で示すような状態になっている。このとき、攪拌プレート7の他端側12の側縁13は、回転軸4に平行になったままの状態で土壌に接触する。このため、攪拌プレート7の他端12の側縁13には2本の矢印で示すように土壌からの強い力F2が加わっている。一方、攪拌プレート7の一端側の外側の側縁(内側の側縁14の反対側の側縁)は傾斜しているのでこの部分で受ける力F1はF2に比べ弱い状況にある。したがって、攪拌プレート7は、図9(B)において、矢印A2で示す方向(第2の方向)に回動し、実線で示すように、回転軸4に対して平行になる。このとき、攪拌プレート7の回動は、ガイド部材15のストッパ17により制限される。最終的には、攪拌プレート7は、図9(C)の実線で示すように、回転軸4に対して平行な状態となる。このときに、攪拌プレート7は、図3に示すように、第1の壁部9aがなくともL2>L1となるように設計されていれば、攪拌プレート7のL1の部分が土壌から受ける力F1と攪拌プレート7のL2の部分が土壌から受ける力F2はほぼ同じになるので、攪拌プレート7は回転軸4に対して平行な状態を維持する。しかし、第1の壁部9aが設けられていれば、攪拌プレート7のL2の部分の受圧面積が攪拌プレート7のL1の部分の受圧面積よりも大きくなり、攪拌プレート7はストッパ17に押し付ける力が働き、攪拌プレート7はより安定して回転軸4に対して平行な状態を維持できる。
さらに、回転軸4が回転して、攪拌プレート7が図8における回転位置(a)~(e)を通過するときには、攪拌プレート7は、回転軸4に対して平行な状態で、支持アーム3の下方を通過する。このとき、攪拌プレート7の一端側11の外側の側縁(内側の側縁14の反対側の側縁)および他端側12の側縁13が土壌に抗して進み、図9(C)に示すように、全体として、土壌からの力F1およびF2を受ける。このように、攪拌プレート7に対して、全体的に土壌からの力F1およびF2を受けるため、攪拌プレート7は、上述のように、回転軸4に対して平行な状態を維持して、支持アーム3の側方および下方を通過する。特に、攪拌プレート7が図8における回転位置(b)~(d)を通過するときには、攪拌プレート7は、支持アーム3の下部延長部分の土壌を掘削および攪拌する。
図10および図11は、攪拌プレート7の各回転位置において、攪拌プレート7を矢印S方向から見たときの攪拌プレート7にかかる力の変化を示す図である。図10および図11においては、攪拌翼6a~6cおよび6d~6gが、図2(B)に示すように、土壌中において回転している場合を想定して以下で説明する。図中Xは、攪拌プレート7が支持アーム3に接触していることを示す。
図10(A)~(D)および図11(A)は、攪拌プレート7が図8の回転位置(a)~(e)にあるときの攪拌プレート7にかかる力の変化を示す図である。図10(A)~図11(A)において、回転軸4が回転し、攪拌プレート7が回転位置(a)→(b)→(c)→(d)→(e)のように回転していくが、攪拌プレート7は、支持アーム3から離れた位置にあるので、支持アーム3には接触していない。したがって、攪拌プレート7が回転位置(a)~(e)にあるときには、攪拌プレート7には攪拌プレートの他端側の側縁13と攪拌プレートの一端側の外側の側縁にそれぞれ土壌からの力F2およびF1が加わる。第1の壁部9aが設けられているため、攪拌プレートの他端側の側縁13と攪拌プレートの一端側の外側の側縁との受圧面積の違いにより、攪拌プレート7はストッパ17に押し付ける力が働き、ストッパにより回転が規制されるので、攪拌プレート7は回転軸4に対して平行な状態を維持したまま回転していく。
回転軸4が更に回転すると、図11(B)に示すように、攪拌プレート7は回転位置(f)に達する。このとき、攪拌プレート7の一端11の先端11aは、支持アーム3の軸側側面3aに接触する。このとき、上述のように、攪拌プレート7の一端11aは、矢印A1に示す方向に回動し、攪拌プレート7が支持アーム3に接触した状態で傾斜する。このとき、攪拌プレートの他端側の側縁13は攪拌プレート7の回転軸方向に平行となり、攪拌プレートの一端側の外側の側縁(内側の側縁14の反対側の側縁)は攪拌プレート7の回転軸方向と傾斜する。したがって、攪拌プレートの他端側の側縁13に加わる力F2は、2本の矢印で示すように、攪拌プレートの一端側の外側の側縁に加わる力よりも大きくなるので、時計方向に働く回転力を発生する。しかしながら、攪拌プレート7の一端11aが支持アーム3の軸側側面3aに接触しているので、攪拌プレート7は時計方向に回動することはできない。
回転軸4が更に回転すると、図11(B)~(D)に示すように、回転位置(f)~(h)の間では、攪拌プレート7の一端11aは支持アーム3の軸側側面3aに接触したまま軸側側面3aに沿って軌跡Y上を回転する。この状態においても、攪拌プレートの他端側の側縁13は攪拌プレート7の回転方向に平行になっているので、攪拌プレートの他端側の側縁13に加わる力F2は、2本の矢印で示すように、攪拌プレートの一端側の外側側縁に加わる力よりも大きくなり、時計方向に働く回転力が発生するが、攪拌プレート7の一端11の先端11aが支持アーム3の軸側側面3aに接触しているので、攪拌プレート7は時計方向に回動することはできない。
そして、さらに回転軸4が回転すると、攪拌プレート7が回転位置(h)の端に来ると、図11(D)に示すように、攪拌プレート7の攪拌プレート7の一端11側の先端13aは支持アーム3の軸側側面3aとの接触がはずれる。このときに、上述のように、攪拌プレート7の他端12の側縁13には2本の矢印で示すように土壌からの強い力F2が加わる。一方、攪拌プレート7の一端側の外側の側縁(内側の側縁14の反対側の側縁)は傾斜しているのでこの部分で受ける力F1はF2に比べ弱くなる。これにより、攪拌プレート7は、図11(D)において、矢印A2で示す方向(第2の方向)に、実線で示すように、回転軸4に対して平行になるまで回動する。上述のように、攪拌プレート7が回転位置(a)→(b)→(c)→(d)→(e)のように回転していく間、攪拌プレート7は、攪拌プレート7は回転軸4に対して平行な状態を維持したまま回転する。
上述のように、攪拌プレート7は、回転位置(f)で、支持アームに接触し、回転位置(h)で支持アームとの接触がなくなるまで、攪拌プレート7は、矢印A1で示す方向に回動しその位置を維持する。よって、この間は、攪拌プレート7は斜めに回動した状態にある。
一方、攪拌プレート7が支持アームに接触していない状態のときには、攪拌プレート7の他端12は、図10(A)~(D)および図11(A)に示すように、回転軸4とほぼ平行の状態になっている。したがって、本発明においては、攪拌プレート7がこのように回転軸4とほぼ平行の状態で回転するときに、攪拌プレート7が支持アーム3の下部延長部分の土壌を通過し、土壌の掘削および攪拌が行われる。
<逆転時の攪拌プレート7の動作>
回転軸4が正転から逆転に切り替わると、攪拌プレート7が正転状態の図8における回転位置(a)~(h)のいずれの状態にあっても、逆転後は攪拌プレート7は図7に示す攪拌プレート7の格納状態に移行するように回転する。以下、一例として、攪拌プレート7が図8における回転位置(a)~(e)を通過するときに、回転軸4が正転から逆転に切り替わった場合について説明する。前述したように、図9(C)は、回転軸4の正転時において、攪拌プレート7が図8における回転位置(a)~(e)を通過するときの攪拌プレート7に加わる力および回動を説明するための図である。
図12は、回転軸4の逆転時において、攪拌プレート7に加わる力および回動を説明するための図である。図12(A)は、回転軸4が図9(C)の矢印F方向からの矢印R方向に切り替わったときの状態を示す。図9(C)に示した、攪拌プレート7に加わる土壌からの力F1およびF2は、図12(A)においては、攪拌プレート7の反対方向にかかるようになる。攪拌プレート7には第2の壁部9bが設けられているため、攪拌プレート7のL1の部分よりもL2の部分の方が強い力が働く。そのため、孔10を中心に反時計方向である矢印A1の方向(第1の方向)に攪拌プレート7が回転する。
攪拌プレート7が図12(B)に示す位置まで回転すると、ストッパ17によって攪拌プレート7の回転が規制されると、そのため、これ以上攪拌プレート7が回転せず格納状態となる。格納状態において、攪拌プレート7は回転軸の回転方向に対して平行に近い状態にあるため、一端11にかかる土壌の反力が弱いが、第2の壁部9bの側面にはより強く土壌の反力がよりかかる。そのため、攪拌プレート7の格納状態から支持アーム3へ戻る回転は抑制され、安定して格納状態が維持される。この格納状態は回転軸が逆転している間は維持され、回転軸が逆転から正転に切り替わると図5および図6で示した動作に移る。
以上説明した本実施形態によれば、特許文献1と同様に、可動アームの先端に装着された支持アームと、支持アームの先端部分に設けられた回転軸と、回転軸の両端に設けられ、回転軸の回転に伴って回転して土壌の掘削および攪拌を行う複数の攪拌翼と、回転軸上に取り付けられ、くの字状に屈曲された形状の攪拌プレートとを備え、攪拌プレートは、回転軸の回転に伴って回転し、その一端が支持アームに接触すると、第1の方向に回動して回転軸に対して傾斜した状態で回転し、回転軸が更に回転し、攪拌プレートの一端が支持アームとの接触を脱出すると、土壌の反力により、第2の方向に回動して回転軸に対して平行な状態で回転するようにしているので、支持アームの下部延長部分の掘削、攪拌を行うことができる。
また、本実施形態によれば、回転軸の正転、逆転(反転)を繰り返しても、攪拌プレートが意図しない方向に回転することを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、回転軸には、前記攪拌プレートを取り付けるための支持柱が設けられその上に攪拌プレートが設けられるので、攪拌プレートの回転半径を攪拌翼の回転半径とほぼ同じくできるので、攪拌プレートは攪拌翼が取り残した土壌の部分を掘削することができる。
また、本実施形態によれば、回転軸に攪拌プレートを摺動させるガイド部材が設けられるので、攪拌プレートをガタツキなくスムーズに回動させることができる。
また、本実施形態によれば、ガイド部材には、攪拌プレートの回動を規制するためのストッパが設けられるので、攪拌プレートを回転軸に対して平行な状態に戻すことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、攪拌プレート7は第1の壁部9a及び第2の壁部9bを有する。しかし、攪拌プレート7は第2の壁部9のみを有していてもよい。
図13は、本発明の第2の実施形態の地盤攪拌装置における攪拌プレートの構成を示す平面図である。なお、攪拌プレートを除く地盤攪拌装置の構成は第1の実施形態と同じなので攪拌プレート以外の構成部については説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態の攪拌プレート7Aは第2の壁部9bのみを有している。
攪拌プレート7Aは第1の壁部9aを有しないため、第2の壁部9bの一方の先端は他端12の外側の側縁13に近くなるように配置される。第1の実施形態と同様に、他端12の先端側から一端11の内側の側縁14に向かって延びている。
本実施形態の第2の壁部9bは、回転軸の正転、逆転の両方で、土壌の反力を受ける。ただし、他端12の外側の側縁13に沿って設けられた第1の壁部9aに対し、本実施形態の第2の壁部9bは他端12の外側の側縁13に対して、一端11の内側の側縁14に向かって離れるように設けられるため、回転軸の正転時に第2の壁部9bが受ける土壌の反力は、回転軸の正転時に第1の壁部9aが受ける土壌の反力よりも小さくなる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、左右に延出する回転軸4のうちの一方の回転軸4aに、90度間隔で3つの攪拌翼6a~6cを配設し、他方の回転軸4bに、90度間隔で4つの攪拌翼6d~6gを配設しているが、攪拌翼の数や配置の仕方は、これに限定されるものではない。また、この例では、一方の回転軸4aに攪拌プレート7を取り付けているが、他方の回転軸4bに攪拌プレート7を取り付けるようにしても良い。
また、上述した実施形態の攪拌プレート7は図1及び図2示した地盤攪拌装置に特に限定されず、例えば、特開2008-231691号公報に記載された地盤攪拌装置も適用することができる。
特開2008-231691号公報に記載された地盤攪拌装置は、土砂を上下・前後左右に効率的に撹拌できるようにした地盤撹拌装置である。
具体的には、特開2008-231691号公報に記載の地盤攪拌装置は、次のように構成される。
油圧モータの回転がチェーン機構により第1の撹拌体および第2の攪拌体に伝えられる。第1の撹拌体は、4つの撹拌爪が外側から内側に斜めに配設された第1の単位撹拌翼体と、4つの撹拌爪が内側から外側に斜めに配設された第2の単位撹拌翼体とを有する。第2の撹拌体は、4つの撹拌爪外側から内側に向かって斜めに配設された第3の単位撹拌翼体、4つの撹拌爪が内側から外側に向かって斜めに配設された第4の単位撹拌翼体とを有する。このため、第1の撹拌体および第2の攪拌体の回転と共に、土砂は、上下方向のみでなく、外側から内側に向かうような方向と、内側から外側向かうような方向とに、交互に動かされる。これにより、土砂は、上下方向および前後方向と左右方向とに十分に撹拌される。
このような、特開2008-231691号公報に記載の地盤攪拌装置において、攪拌プレートを第1の単位撹拌翼体と第2の単位撹拌翼体との間、又は第3の単位撹拌翼体と第4の単位撹拌翼体との間に設けて、上述した実施形態の地盤攪拌装置と同様の効果を得ることができる。
本発明は、本発明は、地盤を掘削しながらセメントミルク等の固化材と土壌とを攪拌混合して軟弱地盤等を強化するための地盤攪拌装置として利用することができる。
1 作業車両
2a,2b 可動アーム
3 支持アーム
3a 支持アームの軸側側面
4,4a,4b 回転軸
6a~6cおよび6d~6g 攪拌翼
7、7A 攪拌プレート
7a 主面
9a 第1の壁部
9b 第2の壁部
10 孔
11 攪拌プレートの一端
11a 攪拌プレートの一端側の先端
12 攪拌プレートの他端
13 攪拌プレートの他端側の外側の側縁
14 攪拌プレートの一端側の内側の側縁
15 ガイド部材
16 支持柱
17 ストッパ
18 雄ネジ
19 雌ネジ
20 土壌
21 プレート

Claims (7)

  1. 可動アームの先端に装着された支持アームと、
    前記支持アームの先端部分に設けられ、一方向に回転するとともに該一方向と反対方向に回転可能な回転軸と、
    前記回転軸の両端に設けられ、前記回転軸の回転に伴って回転して土壌の掘削および攪拌を行う複数の攪拌翼と、
    前記回転軸上に取り付けられ、くの字状に屈曲された形状の攪拌プレートとを備え、
    前記攪拌プレートは、直線状に延びた一端と、該一端に対して屈曲した他端とを有するとともに、前記回転軸に対して遠い側の前記攪拌プレートの主面に第1の壁部及び第2の壁部を有し、
    前記第1の壁部は、前記他端の外側の側縁に沿って設けられ、前記第2の壁部は、前記第1の壁部に隣接し、前記第1の壁部の前記他端の先端側から前記一端の内側の側縁に向かって延び、
    前記回転軸が前記一方向に回転するときは、前記攪拌プレートは、前記回転軸の回転に伴って回転し、前記一端が前記支持アームに接触すると、第1の方向に回動して回転軸に対して傾斜した状態で回転し、前記回転軸が更に回転し、前記一端が前記支持アームとの接触を脱出すると、土壌の反力により、第2の方向に回動して前記回転軸に対して平行な状態で回転し、前記一端が前記回転軸に対して平行な状態で前記支持アームの下部延長部分を通過するときに、支持アームの下部延長部分の土壌を攪拌し、
    前記回転軸が前記反対方向に回転するときは、前記攪拌プレートは、前記第1の方向に回動して前記支持アームに接触しない状態とされる、
    地盤攪拌装置。
  2. 可動アームの先端に装着された支持アームと、
    前記支持アームの先端部分に設けられ、一方向に回転するとともに該一方向と反対方向に回転可能な回転軸と、
    前記回転軸の両端に設けられ、前記回転軸の回転に伴って回転して土壌の掘削および攪拌を行う複数の攪拌翼と、
    前記回転軸上に取り付けられ、くの字状に屈曲された形状の攪拌プレートとを備え、
    前記攪拌プレートは、直線状に延びた一端と、該一端に対して屈曲した他端とを有するとともに、前記回転軸に対して遠い側の前記攪拌プレートの主面に壁部を有し、
    前記壁部は、前記他端の先端側から前記一端の内側の側縁に向かって延び、
    前記回転軸が前記一方向に回転するときは、前記攪拌プレートは、前記回転軸の回転に伴って回転し、前記一端が前記支持アームに接触すると、第1の方向に回動して回転軸に対して傾斜した状態で回転し、前記回転軸が更に回転し、前記一端が前記支持アームとの接触を脱出すると、土壌の反力により、第2の方向に回動して前記回転軸に対して平行な状態で回転し、前記一端が前記回転軸に対して平行な状態で前記支持アームの下部延長部分を通過するときに、支持アームの下部延長部分の土壌を攪拌し、
    前記回転軸が前記反対方向に回転するときは、前記攪拌プレートは、前記第1の方向に回動して前記支持アームに接触しない状態とされる、
    地盤攪拌装置。
  3. 前記第2の壁部は内側に対して湾曲している、請求項1に記載の地盤攪拌装置。
  4. 前記壁部は内側に対して湾曲している、請求項2に記載の地盤攪拌装置。
  5. 前記回転軸には、前記攪拌プレートを取り付けるための支持柱が設けられている請求項1から4のいずれか1項に記載の地盤攪拌装置。
  6. 前記回転軸には、前記攪拌プレートを摺動させるガイド部材が設けられている請求項1から5のいずれか1項に記載の地盤攪拌装置。
  7. 前記攪拌プレートの回動を制限するためのストッパが設けられている請求項1から6のいずれか1項に記載の地盤攪拌装置。
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