JP7280607B2 - 入場管理システム - Google Patents

入場管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP7280607B2
JP7280607B2 JP2019157005A JP2019157005A JP7280607B2 JP 7280607 B2 JP7280607 B2 JP 7280607B2 JP 2019157005 A JP2019157005 A JP 2019157005A JP 2019157005 A JP2019157005 A JP 2019157005A JP 7280607 B2 JP7280607 B2 JP 7280607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
authority
band
tag
identification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019157005A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021032047A (ja
Inventor
和明 十河
明 真田
宣雄 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mutual Corp
Original Assignee
Mutual Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mutual Corp filed Critical Mutual Corp
Priority to JP2019157005A priority Critical patent/JP7280607B2/ja
Publication of JP2021032047A publication Critical patent/JP2021032047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7280607B2 publication Critical patent/JP7280607B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)

Description

この発明は、ICタグを用いた入場管理システムに関する。
限定区画に許可の無い者が侵入できないようにしたり、限定区画内に存在する人員を把握したりするために、様々な入退場管理システムが提案されている。特許文献1及び2でも示されるように、入退場管理システムには一般にIDを付与したICタグを備えたICカードを用いる。限定区画内への入室権限を有する従業員等が限定区画に入ろうとする時は、ドアやゲートに付属するICカードリーダに自身のICカードを読み取らせる。入退場管理システムは、当該ICカードのICタグに記録されたIDを読み取り、当該IDが当該限定区画への進入を許可されていることが確認できれば、ドアやゲートを一時的に解錠、開放して従業員等が入場できるようにする。
また、カード型以外のICタグも提案されている。特許文献3には、衣類を含む布製品にICタグを付与して、衣服によって認証を済ませることが提案されている。また、フォークリフトのような車両にICタグを付与し、車両の入場を管理することが特許文献4に提案されている。
ICタグにはバッテリーを備えて電波を送信するアクティブ型と、バッテリーを備えずリーダからの電波に応じて駆動するパッシブ型が存在する。ICタグをカードや衣服に付与する場合には、基本的にパッシブ型が用いられる。パッシブ型のICタグを読み取るには主にHF帯とUHF帯の電波が使われている。HF帯では13.56MHzの短波を主に使用し、いわゆるタッチタイプとなる10cm程度の近接距離で読み取る。認証すべき対象者がタッチ操作する必要があるため、個々人に権限を持たせるべき状況でのシステムに向いている。UHF帯では主に900MHz前後の極超短波を使用し、数メートル程度の距離で読み取ることができるので、タッチ操作を行わずに通過しながら読み取るような用途に有効である。ハンズフリーで通過できるため、車両ごとに確認したりするような状況でのシステムにも向いている。
特許第5251283号公報 特許第5681544号公報 特開2008-15682号公報 特開2016-066168号公報
しかしながら、UHF帯のICタグとHF帯のICタグは使用する周波数帯域が違うため、これらのICタグを混在して用いることはできず、UHF帯のICタグによる管理システムとHF帯のICタグによる管理システムとは、別個に構築せざるを得ない状況にあった。すなわち、一つのドアをHF帯のICタグとUHF帯のICタグのどちらでも通過できるようにしたり、あるドアでは一方の帯域のICタグでのみ通過可能にしたりする構成を単純に一種類のリーダで行うことはできず、それぞれの帯域に対応した認証システムを2つ分導入しなければなかった。
そこでこの発明は、UHF帯のICタグとHF帯のICタグの両方を、一つの入場管理システムで併用できるようにし、低コストでこれらのICタグを併用できる環境を構築できるようにすることを目的とする。
この発明は、
限定区画内への入場を制限するゲートと、
識別IDごとの前記限定区画内への入場権限を記録する入場管理装置と、
前記ゲートに付属し、ICタグに記録された前記識別IDに対応した前記入場権限に応じて開閉を制御するゲートリーダと、
を有し、
前記ICタグが、UHF帯により読み取られるUHF帯ICタグと、HF帯により読み取られるHF帯ICタグの両方である入場管理システムにより上記の課題を解決したのである。
すなわち、一つのゲートに付属する一つの前記ゲートリーダが、UHF帯とHF帯とのいずれかの電波帯域で読み取る機能さえあれば、前記UHF帯ICタグとHF帯ICタグとの両方の識別IDに対応した前記入場権限に対応してゲートを開閉できるようにして、一つの入場管理システムでこれらの帯域のICタグを併用することができる。
この発明の具体的な構成としては、UHF帯の電波を用いてUHF帯に対応した前記ICタグから前記識別IDを読み取るUHFリーダを有し、
前記ゲートリーダは、
HF帯の電波を用いてHF帯に対応した前記ICタグから前記識別IDを読み取る短距離読取手段と、
前記UHFリーダから送信された前記識別IDを受信する受信インターフェースと、
を有する構成を選択できる。
すなわち、前記ゲートリーダ自体は前記HF帯ICタグを読み取ってゲートを開閉することができる構成とし、前記UHF帯ICタグについては、前記ゲートリーダそのものではなく、別途設けた前記UHFリーダが読取り、前記ゲートリーダが有する前記受信インターフェースを介して前記識別IDを受け付けるようにする。
また上記の構成を選択した上で、前記ゲートリーダが、
前記入場管理装置が管理する前記入場権限の一部または全部の写しであるコピー権限テーブルと、
前記UHF帯ICタグまたは前記HF帯ICタグに記録された識別IDについて、前記コピー権限テーブルを参照する入場権限確認手段と、
前記コピー権限テーブルの参照結果に応じて、前記ゲートへ開放の可否を指示する入場権限指示手段と、
を有する構成を選択することができる。この構成にすると、前記ゲートリーダが前記入場管理装置との間で通信が一時的に不通になるような環境でも、前記ゲートリーダは単独でゲートの開放を判断することができるので、利用者がネットワーク障害などの不測の事態でゲートを通過できなくなる状況をできるだけ回避することができる。
さらに、上記の構成を選択した上で、前記ゲートリーダが、
前記入場管理装置が有する前記入場権限の一部または全部を、前記コピー権限テーブルとして反映させる権限同期手段を有する構成を選択することができる。この構成にすると、前記入場管理装置と同期が取れるタイミングで同期し、平常時は前記入場管理装置のデータをマスターデータとして変更を即時反映させることができる。
また、この発明としては、限定区画内への入場を制限するゲートと、
識別IDごとの前記限定区画内への入場権限を記録する入場管理装置と、
前記ゲートに付属し、HF帯の電波を用いてHF帯に対応したHF帯ICタグから読み取った前記識別IDに対応した前記入場権限に応じて開閉を制御するゲートリーダと、
を有する、すでに敷設されたHF帯対応入場管理システムに対して、
UHF帯の電波を用いてUHF帯に対応したUHF帯ICタグから前記識別IDを読み取るUHFリーダを追加するステップと、
前記ゲートリーダに前記UHFリーダから送信された前記識別IDを受信する受信インターフェースを追加するステップと、
前記UHF帯に対応したUHF帯ICタグの前記識別IDを前記入場権限に記録するステップと、
を順不同で実行することで、HF帯及びUHF帯の両方に対応した入場管理システムを最小限の工事で構築することができる。
この発明により、HF帯のICタグを用いた入場管理と、UHF帯のICタグを用いた入場管理とを、入場管理装置とゲートリーダとのネットワークが基本となった一つのシステムで実現することができる。両方のICタグで入場できるゲートや、いずれかのICタグでのみ入場できるゲートを一つのシステム環境で構成することができ、個人や車両が限定区画内に併存するような環境にも好適に導入することができる。
また、この発明にかかる入場管理システムは、既存のHF帯のICタグに対応した入場管理システムについて、全面的な改修を必要とせず、既存のインフラを活用する形で追加的に構成要素を加えるだけで製造することができる。
(a)この発明にかかる入場管理システムの第一の実施形態を示す構成図、(b)(a)の機能ブロック図 この発明にかかる入場管理システムを導入する前の状況を示す構成図 (a)この発明にかかる入場管理システムの第二の実施形態としてUHF帯への対応を後付する場合の構成図、(b)(a)の機能ブロック図 権限者が限定区画に入場する際のフローチャート
以下、この発明を具体的に説明する。この発明は、限定区画への入場を管理する入場管理システム、及びその製造方法である。
この発明にかかる入場管理システムの第一の実施形態の例を図1に示す。この発明を構成する入場管理装置11の入場管理プログラムは、権限を有するものしか入場できない限定区画13への入場を制限するゲート15の開閉を管理する。入場管理装置11はハードウェアとして単独のサーバである必要はなく、複数のサーバから構成されて下記の機能を実現するものであってもよい。またここでは、権限を有するものを便宜上まとめて権限者として呼称するが、実際の入場管理の運用対象を自然人に限るものではなく、車両やその他の物品に権限を付してもよい。その場合、その他の物品を所有したりその他の物品に搭乗したりする者が一時的に入場可能となる。
上記権限者は、それぞれが識別符号として固有の識別IDを与えられる。実際の運用としては、上記権限者は、与えられた上記の識別IDを記録したICタグを配布される。このICタグの配布形態は特に限定されないが、上記権限者が自然人である場合は、携帯できる大きさであることが必要であり、一般に使用されるカード型の識別票を本発明でも用いることができる。例えば、首から吊り下げる名札型の識別票が挙げられる。また、後述するゲートリーダ16にかざすことができるように衣服内にICタグを仕込んで配布されてもよい。さらに、フォークリフトやカートなど、限定区画13内を走行する車両に取り付けて配布されてもよい。
ゲート15としては、電子錠を有する扉(ドアゲート15a)を図1では記載している。ただし、実際の形態はこれに限定されない。例えば、自動改札機型の開閉扉でもよいし、回転ドアでもよいし、許可条件下でのみ稼働するエレベータ、シートシャッター(15b)でもよい。限定区画13は、部屋でもよいし、建物の特定のエリアでもよいし、建物の特定の階層でもよいし、施設そのものでもよく、特に限定されない。また、指定される限定区画13は一つである必要はなく、複数箇所であってもよい。さらに、複数の限定区画13が存在する場合、それぞれの限定区画13について、入場権限を有する者が異なっていてもよい。
実施形態に拘わらず、ゲート15(15a,15b)には、ICタグ14(14a,14b)に記録された識別IDに対応した前記入場権限に応じて開閉を制御するゲートリーダ16が付属する。ここで、ゲートリーダ16が受け付ける前記識別IDは、入場管理装置11の権限テーブル22で管理されているものであり、一つのシステム内において一意に決定されているものである。また、このシステムにおいて識別IDを記録されるICタグは、HF帯ICタグ14aとUHF帯ICタグ14bとの二種類が併用される。
HF帯の場合、ISO15693に従った近距離無線通信が利用できる。ゲートリーダ16から10cm以下程度の近距離にまでICタグを手作業で近づけて認証を行う。UHF帯の場合、約1メートル程度の距離まで認識できる。その範囲では特に周波数を限定するものではなく、いずれかの規格を選択して利用できる。
なお、セキュリティ上、ゲートリーダ16はゲート15に近い位置に配置されていると好ましい。ゲート15が電子錠を有する扉(ドアゲート15a)であれば扉の横の壁面などにあると好ましい。ゲート15がシートシャッター15bなどのシャッター型であれば、シャッターに近い壁面などに設けてあるとよい。ゲート15が自動改札機型の開閉扉であれば、自動改札機型の両脇部分の上面や側面などに設けてあるとよい。ただし、後述するようにUHF帯ICタグ14bのみで通過可能にするシートシャッター15bを設定する場合、ゲートリーダ16自体は通常の利用者が接触できなくてもよいため、バックヤードなど離れた箇所に設置してあってもよい。
入場管理装置11は、上記の識別IDを記録する権限者テーブル21を有するとよい。この権限者テーブル21は、識別IDの他に、それぞれの識別IDを付与される従業員等の氏名や住所などの具体的情報などを有していてもよい。また、その他の業務において用いられる人員管理用のデータベースと内容を共有、又は流用するものであってもよい。さらに、権限者となる物品についてのデータベースと内容を共有、又は流用するものであってもよい。
入場管理装置11は、上記識別IDについて、限定区画13内への入場権限を記録する権限テーブル22を有するとよい。限定区画13が複数存在する場合、それぞれの限定区画13ごとに異なる上記識別IDに入場権限が与えられていてよい。また、単純な入場の可否だけでなく、入場を許可する時間を限定するなどその他の情報を含んでいてもよい。この権限テーブル22は上記の権限者テーブル21とは別個のテーブルでもよいし、一体のテーブルであってもよい。別個のテーブルである場合、上記識別IDをグループ化して、グループ単位に権限を設定してもよい。
入場管理装置11は、この権限テーブル22が有する入場権限の情報の一部又は全部を、ゲートリーダ16に配信するテーブル配信手段30を有するとよい。入場権限をゲートリーダ16に配信しておくことにより、それぞれのゲート15での入場処理を、毎回入場管理装置11へネットワーク経由で問い合わせをしなくても、ゲートリーダ16だけで完結させることができるので、ネットワーク負荷を下げるとともに、ネットワークの断線などのエラーが起きたときでも個々のゲートリーダ16が動作していればゲート15を作動できるため、閉じこめなどの被害を起きにくくすることができる。ここで、送信する情報を全部ではなく一部とする場合には、該当するゲートリーダ16が有するゲート15の入場権限を有する権限者についての情報のみを、そのゲートリーダ16に送信するとよい。このようにすると、送信されるデータ量とゲートリーダ16が使用するデータ容量を削減できる。
入場管理装置11は上記の他に、上記識別IDごとのそれぞれのゲート15での入退場の履歴を記録する履歴テーブル25を有していてもよい。管理用端末17や履歴を確認する専用の端末からの問い合わせに対してその履歴テーブル25の情報を応答する入退場履歴紹介手段31を実行できるようにしておくと、管理上望ましい
また、この発明にかかる入場管理システムには、上記の権限者テーブル21や権限テーブル22などへデータを入力するため、管理用端末17が設けられているとよい。権限者となる従業員や備品の新規登録や解除、情報更新の際には権限者テーブル21に登録する。限定区画13への入場資格を変更する場合には権限テーブル22に登録する。
さらに、この発明にかかる入場管理システムには、不正の利用がないか確認したり、現在の入場状況を確認したりといった、上記のテーブルにアクセスして情報を得ることができる状況確認用端末(図示せず)が接続されていてもよい。また、上記の管理用端末17がこの状況確認用端末の機能を兼ね備えていてもよい。
ゲート(ゲート15a,15b)に付属するゲートリーダ16は、HF帯の電波を用いてHF帯に対応した前記ICタグ(HF帯ICタグ14a)から前記識別IDを読み取る短距離読取手段26を有する。なお、読み取るだけでなく、HF帯ICタグ14aに対して情報の書き込みを行ってもよい。例えば入場時に入場記録を書き込んでおき、退場の確認時に入場記録を消去するといったことを行っても良い。
ゲートリーダ16は、入場管理装置11が管理する前記入場権限の一部または全部の写しであるコピー権限テーブル23を有する。ここで、入場管理装置11が管理する前記入場権限とは、上記の権限テーブル22の記録内容であり、前記のテーブル配信手段30によって配信されたものである。ゲートリーダ16は、この送信された権限テーブル22の一部又は全部の情報をコピー権限テーブル23に反映させる、権限同期手段33を実行するとよい。これは、権限同期手段33が定期的に実行されて入場管理装置11に対して送信のリクエストをするものでもよいし、マスターとなる権限テーブル22が変更された際にテーブル配信手段30が実行されて、データが送信されたら受動的に権限同期手段33が実行されるものでもよい。当該ゲート15(15a,15b)を通過できる前記入場権限を有する権限者の前記識別IDについてのレコードだけでも保有していれば、それ以外の前記識別IDによるリクエストがあったら入場を拒否することができる。このため、前記入場権限の一部だけでも十分に動作する。なお、権限テーブル22の情報全てを有していてもよい。この場合、常時同期してバックアップ性に優れた運用となる。
ゲートリーダ16は、UHF帯ICタグ14bまたはHF帯ICタグ14aに記録された識別IDについて、コピー権限テーブル23を参照する入場権限確認手段29を有する。このうち、HF帯ICタグ14aに記録された識別IDは、そのゲートリーダ16が有する短距離読取手段26により読み取ったデータを元に参照する。一方、UHF帯ICタグ14bに記録された識別IDは、後述する受信インターフェース27経由で識別IDを受け取ったデータを元に参照する。参照するとは具体的にはそのゲートリーダ16が設けられたゲート15について、当該識別IDを有する権限者が通過する権限を有するか否かを確認することである。
ゲートリーダ16は、入場権限確認手段29によるコピー権限テーブル23の参照結果に応じて、ゲート15へ開放の可否を指示する入場権限指示手段28を有する。すなわち、当該識別IDを有する権限者が通過する権限を有する場合には、開放が可となり、権限を有しない場合は、開放が非となる。開放が可となる場合は、付属するゲート15について、電子錠を解錠したり、スクリーンやシャッターを上げたり、自動ドアを開いたりする。開放が非となる場合は、電子錠を閉めたままとしたり、スクリーンやシャッターを下げたり、又は下げたままとしたり、自動ドアを閉めたり、又は閉めたままとしたりする。
ゲートリーダ16は、開放を可とする場合に、入場を許可した識別IDが、限定区画13に入場した履歴を記録する入退場一時履歴テーブル32を有していてもよい。入場専門のゲート15である場合には、通過した記録だけを残せばよく、ゲート15が入退場どちらも可能とする場合には、入場と退場との両方を記録するとよい。この場合、退場側にも対になるゲートリーダ16を設けておき、入退場した旨の履歴や管理を、対になるゲートリーダ16同士で共有するとよい。また、記録した履歴については、必要に応じて入場管理装置11に送る入退場履歴送信手段31を実行するとよい。入場管理装置11はリアルタイムではないが、必要なタイミングでそれぞれの識別IDごとの入退場を履歴テーブル25に記録して個々の入退場を把握する。
ゲートリーダ16が有するそれぞれのテーブルは、内部の記憶装置に記録されるものである。また、それぞれの手段は、記録されたプログラムにより、演算装置によって実行される。記憶装置及び演算装置は当然にゲートリーダ16が有するが、図面では省略する。
なお、ゲートリーダ16はコピー権限テーブル23を有しない場合や、コピー権限テーブル23にエラーがある場合などには、ネットワーク経由で入場管理装置11に対して入場の可否を判断するべき識別IDについて入場権限を問い合わせる入場権限問合手段(図示せず)を実行するようにしてもよい。この場合、入場管理装置11はマスターである権限テーブル22を参照し、可否の結果をゲートリーダ16に返送する入場権限返答手段(図示せず)を実行する。
なお、複数のゲートリーダ16が互いに接続可能になっている場合、コピー権限テーブル23を一部のゲートリーダ16だけが有するようにしてもよい。この場合、コピー権限テーブル23を有しないゲートリーダ16から、コピー権限テーブル23を有するゲートリーダ16に、入場権限を問い合わせる。問い合わせを受けたゲートリーダ16は、コピー権限テーブル23を参照し、その結果を返送する。
さらに、ゲートリーダ16は、UHFリーダ18から送信された識別IDを受信する受信インターフェース27を有する。これは物理的なポートであってもよいし、赤外線ポートや無線LANを使った無線インターフェースでもよい。ただし、UHFリーダ18から送られてきたデータは、UHF帯ICタグ14bのフォーマットに従った形式そのままであることがあり、その中から、識別IDに対応する情報を適切に取り出したり複合化したりするソフトウェアを備えていると好ましい。
UHFリーダ18は、一つ又は複数の装置からなる。少なくともUHF帯の電波を用いてUHF帯に対応した前記ICタグから前記識別IDを読み取る中距離読取手段36を有し、読み取った前記識別IDをゲートリーダ16の受信インターフェース27に送信する送信インターフェース35を有する。図1では、制御ボックス19とUHFアンテナ20とが別の筐体として取り付けてある実施形態を示す。制御ボックス19は送信インターフェース35を有し、UHFアンテナ20が中距離読取手段36を有する。
中距離読取手段36及び送信インターフェース35は、一つの筐体に纏められていてもよい。また、複数のUHFアンテナ20が一つの制御ボックス19に接続されていてもよい。フォークリフトなどの乗り物に設置されていたり、人間の衣服に装着されていたりと、UHF帯ICタグ14bが常用されている位置や高さが場合によりまちまちである場合には、複数のUHFアンテナ20によりムラなく必要な範囲をカバーするとよい。
次に、この発明に対応していない入場管理システムのインフラを利用して、この発明にかかる入場管理システムを製造する方法について説明する。すなわち、入場管理システムの改造方法である。この発明に対応していない入場管理システムの機能ブロック図を図2に示す。入場管理装置11は図1の実施形態と同じである。一方、ゲートリーダ16の代わりに、非対応ゲートリーダ41が取り付けられている。非対応ゲートリーダ41は、HF帯ICタグ14aには対応しており、短距離読取手段26によりHF帯の電波を発して識別IDを読み取ることができる。一方で、ゲートリーダ16が有する受信インターフェースを有しておらず、UHF帯ICタグ14bの識別IDを受け取る手段を有していない。
この入場管理システムに対して、次の(1)~(3)ステップを順不同で実行する。(1)ステップとして、UHF帯の電波を用いてUHF帯に対応したUHF帯ICタグ14bから前記識別IDを読み取るUHFリーダ18を追加する。UHF帯でUHF帯ICタグ14bを読み取る中距離読取手段36を有するハードウェアの設置自体は必要である。設置は基本的にUHF帯ICタグ14bにより通過を可能とさせるシートシャッター15bの近傍に行う。シートシャッター15bが中距離読取手段36によるアンテナの読取り圏内に入っていなければ、通過のためにわざわざ読取り圏内に移動しなければならないため、余分に手間がかかってしまう。また、(2)ステップとして、ゲートリーダにUHFリーダ18から送信された前記識別IDを受信する受信インターフェース27を追加する。これは非対応ゲートリーダ41を改造することで受信インターフェース27を導入してゲートリーダ16に変更してもよいし、非対応ゲートリーダ41をゲートリーダ16にハードウェアをまるごと取り替えてもよい。さらに、(3)ステップとして、前記UHF帯に対応したUHF帯ICタグ14bの前記識別IDを前記入場権限に記録する。これはすなわち、それまでHF帯ICタグ14aしか使っていなかったシステムに、新たにUHF帯ICタグ14bも使用できるようにするため、UHF帯ICタグ14bを大量に導入することになる。このUHF帯ICタグ14bの識別IDを入場管理装置11の権限テーブル22に記録し、権限者テーブル21の情報と合わせて、それぞれのUHF帯ICタグ14bの識別IDにより、どのゲート15の通過が許可されるか否かを登録する。デフォルト値はすべて拒否とし、必要に応じて使用開始するUHF帯ICタグ14bの識別IDを順に登録していくと、システム導入時の負荷を軽減させることができる。
なお、(1)~(3)ステップと前後して行うその他のステップとして、HF帯ICタグ14a用のドアゲート15aを、シートシャッター15bなどのハンズフリーなゲートに交換するステップを行ってもよい。
以上の(1)~(3)ステップを行うことで、図2の入場管理システムから、図1(a)に示す入場管理システムを製造することができる。(1)~(3)ステップが順不同であるとは、各ステップの順番は前後してもよいし、並行して行ってもよい。各ゲート15から入場管理装置11に繋がる基本的なネットワーク配線をそのまま利用することができるので、配線工事はゲート15の周囲の限定的な部分のみでよく、工事にかかる時間と費用は、システム及びネットワークの完全な置き換えを行うよりも十分に圧縮することができる。
この発明にかかる入場管理システムの第二の実施形態のブロック図を図3に示す。図3(a)は限定区画13との配置関係を示す図であり、図3(b)は単純化させた機能ブロック図である。図1の実施形態と違い、UHFリーダ18が設けられたゲート15(シートシャッター15b)には、ゲートリーダ16が外見上は設置されていない。UHFリーダ18の制御ボックス19の送信インターフェース35は、UHF帯ICタグ14bから読み取った識別IDを入場管理装置11へ送信する。入場管理装置11は入場権限確認手段51を実行して、当該識別IDについての権限テーブル22に登録された入場権限を確認する。入場権限が可である場合、入場管理装置11は入場権限指示手段52を実行して、シートシャッター15bに解錠の指示を出せるゲートリーダ16に対して、シートシャッター15bを開放させる指示を送信する。ゲートリーダ16は、ゲート15(ドアゲート15a)に付属し、HF帯ICタグ14aを読み取るものであるが、シートシャッター15a以外のゲートについても制御可能な配線を備えており、指示されたシートシャッター15bに対して開放するように制御を行う。この実施形態では、設置すべきネットワークインフラとして、入場管理装置11からゲートリーダ16までの既存の配線を有効活用し、それにネットワークと個々のハードウェアを追加することで設置することができる。
この発明にかかる入場管理システムを権限者が利用する際の手順例は次のようになる。ハードウェアとして電子的に開閉又は解閉錠が可能なゲート15を限定区画13の出入口に取り付ける。ゲート15のうち、HF帯ICタグ14aで通過可能とするべきドアゲート15aの出入口近くにゲートリーダ16を取り付ける。また、UHF帯ICタグ14bで通過可能とするべきシートシャッター15bをいずれかの出入口に設置する。その上で、ゲートリーダ16にUHFリーダ18を接続し、UHFリーダ18の中距離読取手段36がシートシャッター15bの入口近くに接近してきたUHF帯ICタグ14bを読み取れるようにしておく。UHFリーダ18は最寄りのゲートリーダ16又は入場管理装置11に識別IDを送信可能となるように配線する。
ソフトウェア上の事前準備としては、まず、サーバとなる入場管理装置11に対して、管理用端末17を通じて、従業員や備品の識別IDは権限者テーブル21に記録する。それぞれの限定区画13について、識別IDごと、又は識別IDを何らかの区分でグループ化したグループごとに入場権限が設定されているように権限テーブル22に記録する。また、限定区画13へ入場するためのゲート15にはそれぞれ何らかの閉鎖手段が設けられており、その閉鎖手段を解錠する入場権限指示手段52を有するゲートリーダ16が取り付けられている。各ゲートリーダ16には、入場管理装置11のテーブル配信手段30により、その限定区画13に入ることが許可される権限者の識別IDを含む情報が権限テーブル22からコピーされて配信される。ゲートリーダ16はこの配信された入場権限をコピー権限テーブル23にコピーする権限同期手段33を予め実行しておく。
以上の手順で実行可能に製造された入場管理システムを権限者が利用する際の手順を図4のフロー図とともに説明する。実行する入場管理システムは、第一の実施形態、すなわち図1の実施形態である。
まず、権限者は限定区画13に入ることを制限したゲート15まで到達する(S100)。権限者が持っているICタグがHF帯ICタグ14aである場合(S101→HF)、権限者はゲート15のゲートリーダ16にHF帯ICタグ14aをかざして読み取らせる(S102)。短距離読取手段26でHF帯ICタグ14aから識別IDを読み取る(S103)。一方、権限者が持っているICタグがUHF帯ICタグ14bである場合(S101→UHF)、権限者はゲート15の近くに設けたUHFリーダ18のアンテナによる検知圏内に接近する(S106)。中距離読取手段36でUHF帯ICタグ14bから識別IDを読み取る(S107)。UHFリーダ18は読み取った識別IDを、送信インターフェース35からゲートリーダ16へ送信する(S108)。
ゲートリーダ16は、読み取った、又は送信された識別IDについて、コピー権限テーブル23を参照する(S111)入場権限確認手段29を実行する。識別IDが見あたらなければ(S111→No)、入場権限指示手段28はゲート15へ閉鎖を指示する旨を送信する(S121)。識別IDがコピー権限テーブル23に見つかり、かつ、入場権限がない(S111→Yes→S112→No)場合も同様である(S121)。識別IDがコピー権限テーブル23にあり、かつ、入場権限がある場合(S112→Yes)には、入場権限指示手段28は、ゲート15に開放を指示する旨を送信する(S113)。これにより、ゲートの電子錠が解錠され、又はシャッターなどが開放されて入場可能となる(S114)。
この発明で用いるゲートリーダ16及びUHFリーダ18とICタグ14との間で採用する規格は、RFID(radio frequency identifier)やNFC(Near Field Communication)で用いられる一般的な規格が、選択する周波数帯域に応じて適宜利用できる。
なお、図示はしないが、ゲートリーダ16は電池を搭載して、ゲート15の解錠までを最小限の電力で可能にするようにすれば、停電時でもセキュリティを維持した解錠の判断が可能になる。
11 入場管理装置
13 限定区画
14a HF帯ICタグ
14b UHF帯ICタグ
15 ゲート
15a ドアゲート
15b シートシャッター
16 ゲートリーダ
17 管理用端末
18 UHFリーダ
19 制御ボックス
20 UHFアンテナ
21 権限者テーブル
22 権限テーブル
23 コピー権限テーブル
25 履歴テーブル
26 短距離読取手段
27 受信インターフェース
28 入場権限指示手段
29 入場権限確認手段
30 テーブル配信手段
31 入退場履歴送信手段
32 入退場一時履歴テーブル
33 権限同期手段
35 送信インターフェース
36 中距離読取手段
41 非対応ゲートリーダ
51 入場権限確認手段
52 入場権限指示手段

Claims (4)

  1. 限定区画内への入場を制限するゲートと、
    識別IDごとの前記限定区画内への入場権限を記録する入場管理装置と、
    前記ゲートに付属し、ICタグに記録された前記識別IDに対応した前記入場権限に応じて開閉を制御するゲートリーダと、
    UHF帯の電波を用いてUHF帯に対応した前記ICタグから前記識別IDを読み取るUHFリーダと、
    を有し、
    前記ICタグが、UHF帯により読み取られるUHF帯ICタグと、HF帯により読み取られるHF帯ICタグの両方であり、
    前記ゲートリーダは、
    HF帯の電波を用いてHF帯に対応した前記ICタグから前記識別IDを読み取る短距離読取手段と、
    前記UHFリーダから送信された前記識別IDを受信する受信インターフェースと、
    を有する
    入場管理システム。
  2. 前記ゲートリーダが、
    前記入場管理装置が管理する前記入場権限の一部または全部の写しであるコピー権限テーブルと、
    前記UHF帯ICタグまたは前記HF帯ICタグに記録された識別IDについて、前記コピー権限テーブルを参照する入場権限確認手段と、
    前記コピー権限テーブルの参照結果に応じて、前記ゲートへ開放の可否を指示する入場権限指示手段と、
    を有する請求項に記載の入場管理システム。
  3. 前記ゲートリーダが、
    前記入場管理装置が有する前記入場権限の一部または全部を、前記コピー権限テーブルとして反映させる権限同期手段を有する
    請求項に記載の入場管理システム。
  4. 限定区画内への入場を制限するゲートと、
    識別IDごとの前記限定区画内への入場権限を記録する入場管理装置と、
    前記ゲートに付属し、HF帯の電波を用いてHF帯に対応したHF帯ICタグから読み取った前記識別IDに対応した前記入場権限に応じて開閉を制御するゲートリーダと、
    を有する、すでに敷設されたHF帯対応入場管理システムに対して、
    UHF帯の電波を用いてUHF帯に対応したUHF帯ICタグから前記識別IDを読み取るUHFリーダを追加するステップと、
    前記ゲートリーダに前記UHFリーダから送信された前記識別IDを受信する受信インターフェースを追加するステップと、
    前記UHF帯に対応したUHF帯ICタグの前記識別IDを前記入場権限に記録するステップと、
    を順不同で実行する入場管理システムの製造方法。
JP2019157005A 2019-08-29 2019-08-29 入場管理システム Active JP7280607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157005A JP7280607B2 (ja) 2019-08-29 2019-08-29 入場管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157005A JP7280607B2 (ja) 2019-08-29 2019-08-29 入場管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021032047A JP2021032047A (ja) 2021-03-01
JP7280607B2 true JP7280607B2 (ja) 2023-05-24

Family

ID=74675545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019157005A Active JP7280607B2 (ja) 2019-08-29 2019-08-29 入場管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7280607B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010218532A (ja) 2009-02-20 2010-09-30 Panasonic Electric Works Co Ltd 読取装置及び認証システム
JP2018124643A (ja) 2017-01-30 2018-08-09 株式会社ミューチュアル 入退場管理システム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009690A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 入室管理装置および入退室管理装置ならびに入室管理方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010218532A (ja) 2009-02-20 2010-09-30 Panasonic Electric Works Co Ltd 読取装置及び認証システム
JP2018124643A (ja) 2017-01-30 2018-08-09 株式会社ミューチュアル 入退場管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021032047A (ja) 2021-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2869159T3 (es) Procedimiento y sistema para permitir el registro de entrada remoto y coordinar el control de acceso
JP4825431B2 (ja) アクセスコントロール装置
US20100073134A1 (en) Document management system
EP2487652B1 (en) Security device with offline credential analysis
JPH10246043A (ja) 建造物の錠装置
US11210880B2 (en) Access control system having radio authentication and password recognition
US20090031397A1 (en) Use management system
KR101602483B1 (ko) 서버와 단말기를 이용한 잠금장치 개폐시스템 및 방법
TWI804975B (zh) 電子式鎖具的管理方法
JP7280607B2 (ja) 入場管理システム
JP5955700B2 (ja) 鍵配信システム
KR101236581B1 (ko) 자가 인증 등록기능을 갖춘 보안 시스템
JP2011164823A (ja) 受付システム
CN110473312B (zh) 一种门户锁以及智能锁系统
JP6865430B2 (ja) 入退場管理システム
JP3959358B2 (ja) セキュリティ管理システム
JP2011102483A (ja) 錠管理システム
JP4541835B2 (ja) 入室管理システム
JP2009245016A (ja) 出入管理システム
JP2008196154A (ja) 認証装置、モード切り換えカード、入退室管理システム、および認証方法
CN110473314B (zh) 一种区域锁以及智能锁系统
JP2014134845A (ja) マンション管理システム
JP2005232754A (ja) セキュリティ管理システム
KR100756439B1 (ko) 지문 인식을 이용한 출입 관리 시스템
JP2007233576A (ja) 入退室管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7280607

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150