JP7280067B2 - 光ファイバケーブルの端末処理構造、及び、これを用いた光モジュール、光コネクタ - Google Patents

光ファイバケーブルの端末処理構造、及び、これを用いた光モジュール、光コネクタ Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバケーブルの端末処理構造、及び、これを用いた光モジュール、光コネクタに関する。
第1従来例の光ファイバケーブルの端末処理構造は、図10に示すように、光ファイバケーブル100と、光ファイバケーブル100の光ファイバ101が貫通されたインナーカシメリング(光ファイバ固定部材)110と、光ファイバ101より外側に徐々に離間するよう広げられた抗張力体102をインナーカシメリング110の外周面との間で挟み込んで固定するアウターカシメリング111とを有する。インナーカシメリング110は、ハウジング120に固定されている。
第2従来例の光ファイバケーブルの端末処理構造は、図11に示すように、光ファイバケーブル100と、光ファイバケーブル100の光ファイバ101が貫通されたストップリング(光ファイバ固定部材)130と、光ファイバ101より外側に徐々に離間するよう広げられた抗張力体102及び外皮103をストップリング130の外周面との間で挟み込んで固定するカシメリング131とを有する。ストップリング130は、ブーツ140及びハウジング(図示せず)に固定されている。
前記第1従来例及び第2従来例共に、光ファイバケーブル100に引っ張り方向の力が作用すると、抗張力体102の引っ張り方向の移動がハウジング120、(図示せず)によって阻止されるため、高い引張力性能が得られる。
特開2002-162537号公報 特開2012-199188号公報
しかしながら、前記第1従来例及び第2従来例共に、光ファイバケーブル100に押し込み方向の力が作用すると、抗張力体102(第2従来例では、抗張力体102及び外皮103)の先端部がハウジング120、(図示せず)に固定されているだけなので、抗張力体102(第2従来例では、抗張力体102及び外皮103)が撓み変形若しくは座屈するため、高い押込力性能が得られないという問題がある。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、高い引張力性能のみならず高い押込力性能が得られる光ファイバケーブルの端末処理構造、及び、これを用いた光モジュール、光コネクタを提供することを目的とする。
本発明は、光ファイバと前記光ファイバの外周を覆う抗張力体と前記抗張力体の外周を覆う外皮とを有し、前記外皮が前記光ファイバ及び前記抗張力体の端末部の先端より手前位置で除去された光ファイバケーブルと、光ファイバ貫通孔を有し、前記光ファイバ貫通孔に前記光ファイバケーブルが貫通された光ファイバ固定部材と、前記外皮の先端面と前記ファイバ固定部材の先端面で折り返された前記抗張力体を、前記光ファイバ固定部材の外周面との間で挟み込んで固定する固定リングと、前記光ファイバ固定部材に設けられ、前記固定リングが固定されるリング固定部と、前記光ファイバ固定部材に設けられ、ケーブル取付部材に固定する固定部とを備えたことを特徴とする光ファイバケーブルの端末処理構造である。
本発明によれば、光ファイバケーブルに引っ張り方向の力が作用すると、抗張力体の引っ張り方向の移動が光ファイバ固定部材とカシメリングによって阻止される。光ファイバケーブルに押し込み方向の力が作用すると、外皮の先端面が抗張力体の折り返し箇所を押圧し、この押圧力によって抗張力体の折り返し箇所より先端側では光ファイバケーブルに引っ張り方向の力が作用した時と同様に張力が作用するが、抗張力体の引っ張り方向の移動が光ファイバ固定部材とカシメリングによって阻止される。従って、高い引張力性能のみならず高い押込力性能を発揮できる。
本発明の第1実施形態を示し、光ファイバケーブルの端末処理構造の断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図1のA1-A1線断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)は光ファイバ固定部材の正面図、(b)は光ファイバ固定部材の側面図、(c)は図1のB1-B1断面図、(d)は、図1のC1-C1断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、光ファイバ固定部材の取付け過程を説明する斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、光ファイバケーブルの端末処理構造の断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、図5のA2-A2断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、(a)は光ファイバ固定部材の正面図、(b)は光ファイバ固定部材の側面図、(c)は図5のB2-B2断面図、(d)は図5のC2-C2断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、光ファイバ固定部材の取付け過程を説明する斜視図である。 本発明の第2実施形態の光ファイバ固定部材の変形例を示し、(a)は光ファイバ固定部材の正面図、(b)は光ファイバ固定部材の側面図、(c)は図7(c)に相当する断面図である。 本発明の第1従来例を示し、光ファイバケーブルの端末処理構造の断面図である。 本発明の第2従来例を示し、光ファイバケーブルの端末処理構造の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1~図4は本発明の第1実施形態を示す。光ファイバケーブル1の端末処理構造TS1は、光ファイバケーブル1と、光ファイバケーブル1の端末部を固定する光ファイバ固定部材10Aと、光ファイバケーブル1の抗張力体3を光ファイバ固定部材10Aに固定する固定リングであるカシメリング20と、光ファイバケーブル1の端末部を覆うブーツ30と、ケーブル取付部材40とを備えている。
光ファイバケーブル1は、光ファイバ2と、光ファイバ2の外周を覆う抗張力体3と、抗張力体3の外周を覆う外皮4とを有する。光ファイバケーブル1の端末部では、外皮4が光ファイバ2及び抗張力体3の端末部の先端より手前位置で除去されている。換言すれば、光ファイバケーブル1の端末部では、外皮4の先端面4aより光ファイバ2及び抗張力体3が突出している。抗張力体3は、抗張力繊維より形成されている。抗張力体3は、抗張力繊維を2束に分けられ、外皮4の先端面4aと光ファイバ固定部材10Aの先端面10aの180度対向位置の2箇所で折り返されている。
光ファイバ固定部材10Aは、長手方向の光ファイバ貫通孔10bが形成された部材である。光ファイバ固定部材10Aは、カシメリング20を固定するリング固定部11と、カシメリング20の光ファイバケーブル1の軸方向の移動を阻止するリング移動阻止部12と、ケーブル取付部材40に固定する固定部13とを備えている。
図3に詳しく示すように、リング固定部11は、円筒形状である。従って、リング固定部11の外周面は、円周面である。リング移動阻止部12は、リング固定部11に連続して設けられている。リング移動阻止部12は、リング固定部11の外周面の直径寸法dを幅寸法W1(=d)とし、且つ、幅方向の直交方向がリング固定部11の外周面の直径寸法dより大きい寸法H1の四角形状である。リング移動阻止部12には、リング固定部11との境界に移動阻止用段差面12aが設けられている。
固定部13は、リング移動阻止部12に連続して設けられている。固定部13は、リング移動阻止部12の幅方向の直交方向の両側がリング移動阻止部12よりそれぞれ突出する四角形状である。この両側の固定部13がケーブル取付部材40の固定用溝42に差し込まれることによって、ケーブル取付部材40に固定される。
カシメリング20は、円環状である。カシメリング20は、カシメ加工される前では、内周面の直径がリング固定部の外周面の直径寸法dより大きい。これにより、カシメリング20は、光ファイバ固定部材10Aのリング固定部11に挿入することができる。カシメリング20は、カシメ加工された後では、内周面の直径がリング固定部11の外周面の直径寸法dとほぼ同じになって密着し、カシメリング20の外周面の直径D1がリング移動阻止部12の幅方向の寸法W1(=d)より大きく、且つ、カシメリング20の外周面の直径D1がリング移動阻止部12の幅方向の直交方向の寸法H1より若干だけ大きい。つまり、カシメリング20は、幅方向及びその直交方向共に、リング移動阻止部12よりも外側に突出する。
カシメリング20は、カシメ加工された後では、外皮4の先端面4aと光ファイバ固定部材10Aの先端面10aで折り返された抗張力体3の先端部を、リング固定部11の外周面との間で挟み込んで固定する。外皮4の先端面4aは、光ファイバ固定部材10Aの先端面10aに対して±0.5mm以内の突出位置に設定されている。抗張力体3の先端側は、光ファイバ固定部材10Aの幅方向の左右側面を通ってリング固定部11の外周面とカシメリング20の内周面の間に導かれている。
ブーツ30は、ゴム材等の弾性変形可能な材料より形成されている。ブーツ30は、光ファイバケーブル1の端末部、光ファイバケーブル1の端末部が貫通された光ファイバ固定部材10A、及び、光ファイバ固定部材10Aに固定されたカシメリング20の外周を覆っている。ブーツ30には、光ファイバ固定部材10Aのリング移動阻止部12とほぼ同じサイズの開口部31が設けられている。ブーツ30の開口部31より光ファイバ固定部材10Aの固定部13が外部に突出する。ブーツ30には、カシメリング20に係止する係止部32が設けられている。係止部32は、ブーツ30の開口部31の周縁部によって形成されている。換言すれば、開口部31の周縁部が係止部32を兼用している。図3(c)では、係止部32を明確化のためクロスハッチングで示す。
ケーブル取付部材40は、光モジュールの場合には、例えば電子部品である受発光素子(図示せず)等を収容したケースであり、光コネクタの場合には、例えば光学部品である光フェルール(図示せず)等を収容したハウジングである。ケーブル取付部材40は、2つの分割体41を有し、2つの分割体41を組付けることによって構成される。各分割体41の合わせ面には、固定用溝42がそれぞれ開口している。
次に、光ファイバケーブル1の端末処理構造TS1の組付け手順を簡単に説明する。光ファイバケーブル1の端末部は、外皮4が光ファイバ2及び抗張力体3の先端より手前位置で除去された処理がなされているものとして説明する。先ず、光ファイバケーブル1の端末部の先端よりブーツ30を予め通しておく。次に、光ファイバケーブル1の端末部の先端よりカシメリング20を予め通す。
次に、光ファイバ2の端末部を光ファイバ固定部材10Aの光ファイバ貫通孔10bに貫通させる。次に、抗張力体3を外皮4と光ファイバ固定部材10Aの双方の先端面4a、10aで折り返し、折り返した抗張力体3を光ファイバ固定部材10Aのリング固定部11の外周面に沿う位置に導く。次に、抗張力体3を沿わせたリング固定部11にカシメリング20を移動する。リング固定部11の外周面とカシメリング20の内周面の間に抗張力体3を介在させた状態となる。
次に、カシメリング20の一方の側面が移動阻止用段差面12aに当接する位置でカシメリング20をカシメ加工する。次に、予め光ファイバケーブル1に通しておいたブーツ30を光ファイバケーブル1の端末側に向かって移動する。すると、ブーツ30の開口部31の周縁部とカシメリング20が干渉するが、この干渉位置よりブーツ30を光ファイバケーブル1の端末部の先端側に移動する。すると、ブーツ30が開口部31を広げる方向に弾性変形して開口部31内にカシメリング20が入り込む。
ブーツ30の開口部31内にカシメリング20が入り込むと、ブーツ30が元の状態に弾性復帰し、ブーツ30の開口部31の周縁部である係止部32がカシメリング20に係止される。係止部32がカシメリング20に係止することにより、ブーツ30の開口部31に光ファイバ固定部材10Aのリング移動阻止部12に隙間なく入り込む。その後、ケーブル取付部材40の2つの分割体41を組付け、各分割体41の固定用溝40a、40bに光ファイバ固定部材10Aの両側の固定部13を差し込む。これにより、光ファイバ固定部材10Aがケーブル取付部材40に固定され、組付けが完了する。
ケーブル取付部材40を取付けると、ブーツ30の係止部32がカシメリング20と分割体41に挟み込まれる。これによって、ブーツ30は、光ファイバ固定部材10Aに強固に固定される。
以上説明したように、光ファイバケーブル1の端末処理構造は、光ファイバ2と光ファイバ2の外周を覆う抗張力体3と抗張力体3の外周を覆う外皮4とを有し、外皮4が光ファイバ2及び抗張力体3の端末部の先端より手前位置で除去された光ファイバケーブル1と、光ファイバ貫通孔10bを有し、光ファイバ貫通孔10bに光ファイバケーブル1が貫通された光ファイバ固定部材10Aと、外皮4の先端面4aとファイバ固定部材の先端面10aで折り返された前記抗張力体3を、光ファイバ固定部材10Aの外周面との間で挟み込んで固定するカシメリング20と、光ファイバ固定部材10Aに設けられ、カシメリング20を固定するリング固定部11と、光ファイバ固定部材10Aに設けられ、ケーブル取付部材40に固定する固定部13とを備えている。
従って、光ファイバケーブル1に引っ張り方向の力が作用すると、抗張力体3の引っ張り方向の移動が光ファイバ固定部材10Aとカシメリング20によって阻止される。光ファイバケーブル1に押し込み方向の力が作用すると、外皮4の先端面4aが抗張力体3の折り返し箇所を押圧し、この押圧力によって抗張力体3の折り返し箇所より先端側では光ファイバケーブル1に引っ張り方向の力が作用した時と同様に張力が作用するが、抗張力体3の引っ張り方向の移動が光ファイバ固定部材10Aとカシメリング20によって阻止される。従って、高い引張力性能のみならず高い押込力性能が得られる。
光ファイバ固定部材10Aは、カシメリング20の光ファイバケーブル1の軸方向の移動を阻止するリング移動阻止部12を有する。従って、光ファイバケーブル1に引っ張り方向の力が作用すると、光ファイバ固定部材10Aのリング固定部11とカシメリング20に挟み込まれた抗張力体3の箇所には、a矢印方向(図2に示す)の移動力が作用する。この抗張力体3の移動動力がカシメリング20に作用するが、カシメリング20のa矢印方向(図2に示す)の移動がリング移動阻止部12で阻止されているため、抗張力体3の移動が阻止される。
また、光ファイバケーブル1に押し込み方向の力が作用すると、外皮4の先端面4aが抗張力体3の折り返し箇所を押圧し、この押圧力によって抗張力体3の折り返し箇所より先端側では光ファイバケーブル1に引っ張り方向の力が作用した時と同様に、a矢印方向(図2に示す)の移動力が作用する。しかし、引っ張り方向の力が作用した場合と同様に、カシメリング20のa矢印方向(図2に示す)の移動がリング移動阻止部12で阻止されているため、抗張力体3の移動が阻止される。以上より、高い引張力性能と高い押込力性能の信頼性が高まる。
外皮4の先端面4aは、光ファイバ固定部材10Aの先端面10aに対して±0.5mm以内の突出位置に設定されている。従って、光ファイバケーブル1に押し込み方向の力が作用すると、外皮4の先端面4aが抗張力体3の折り返し箇所に確実に当接するため、高い押込力性能の信頼性が高まる。例えば、外皮4の先端面4aが光ファイバ固定部材10Aの先端面10aより退出していたり、抗張力体3に少しの弛みがあっても、光ファイバケーブル1の押し込み方向の少ない移動で外皮4の先端面4aが抗張力体3の折り返し箇所に当接する。
光ファイバ固定部材10Aは、長手方向に光ファイバ貫通孔10bが形成された部材であり、リング固定部11は、円筒形状である。そして、リング移動阻止部12は、リング固定部11に連続して設けられ、カシメリング20が当接する移動阻止用段差面12aが設けられ、固定部13は、リング移動阻止部12に連続して設けられ、リング移動阻止部12よりも外側に突出し、リング移動阻止部12より突出する固定部13がケーブル取付部材40の固定用溝に差し込まれる。
従って、光ファイバ固定部材10Aは、光ファイバケーブル1に貫通されること、及び、固定部13がケーブル取付部材40の固定用溝に差し込まれることよりコンパクトに設置できるため、光ファイバケーブル1の端末処理構造がコンパクトになる。
カシメリング20は、リング移動阻止部12よりも外側に突出する大きさに設けられており、光ファイバケーブル1の先端部、光ファイバケーブル1の先端部が貫通された光ファイバ固定部材10A、及び、光ファイバ固定部材10Aに固定されたカシメリング20の外周を覆う弾性変形可能なブーツ30を有し、ブーツ30には、光ファイバ固定部材10Aのリング移動阻止部12が入り込む開口部31が設けられ、開口部31の周縁部がカシメリング20に係止される係止部32とされている。
従って、ブーツ30の開口部31に光ファイバ固定部材10Aを挿入すると、ブーツ30が開口部31を広げる方向に弾性変形してカシメリング20が開口部31内に入り込み、ブーツ30の開口部31の周縁部である係止部32がカシメリング20に係止される。これにより、ブーツ30を容易に光ファイバ固定部材10Aに固定できる。また、ブーツ30の開口部31の周縁部が係止部32を兼用するため、ブーツ30の構成が複雑化しない。
ブーツ30は、カシメリング20の幅方向及びその直交方向の4箇所で係止されるため、ブーツ30をカシメリング20に強固に固定できる。
(第2実施形態)
図5~図8は、本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、前記第1実施形態と比較するに、次の構成が相違する。
光ファイバ固定部材10Bのリング移動阻止部12は、図7に詳しく示すように、リング固定部11の外周面の直径寸法dより大きい寸法を幅寸法W2とし、且つ、幅方向の直交方向もリング固定部11の外周面の直径寸法dより大きい寸法H2の四角形状である。幅方向の直交方向の寸法H2は、幅寸法W2より小さい。リング移動阻止部12は、リング固定部11の直径寸法より大きい全周の領域が移動阻止用段差面12aに形成されている。
カシメリング20は、カシメ加工される前では、内周面の直径がリング固定部11の外周面の直径寸法dより大きく、外周面の直径D2がリング移動阻止部の幅方向の寸法W2と同じ大きさに形成されている。カシメリング20は、カシメ加工された後では、内周面の直径がリング固定部11の外周面の直径寸法dとほぼ同じとなり、外周面の直径D2がリング移動阻止部12の幅方向の寸法W2と同じ大きさで、且つ、リング移動阻止部12の幅方向の直交方向の寸法H2より若干だけ大きい。つまり、カシメリング20は、幅方向の直交方向にだけ、リング移動阻止部12よりも外側に突出する大きさである。
抗張力体3は、移動阻止用段差面12aとカシメリング20の内周面の間を通る経路で折り返されている。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。図面の同一構成箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
この第2実施形態でも、前記第1実施形態と同様の理由によって、高い引張力性能のみならず高い押込力性能が得られる等の効果を有する。
抗張力体3は、移動阻止用段差面12aとカシメリング20の内周面の間を通る経路で折り返されている。従って、抗張力体3は、カシメリング20の角にあたり、且つ、屈曲経路を経路とするため、摩擦力が向上し、更に高い引張力性能と押込力性能が得られる。
ブーツ30は、カシメリング20の幅方向の直交方向の2箇所で係止されるため、ブーツ30をカシメリング20に固定できる。図7(c)では、係止部32を明確化のためクロスハッチングで示す。
(第2実施形態の変形例)
図9は第2実施形態の変形例の光ファイバ固定部材10Cを示す。図9に示すように、光ファイバ固定部材10Cのリング移動阻止部12は、正面視(図9の図示方向)で、8角形に形成されている。カシメ加工後のカシメリング20の直径D3は、8角形の対角線の長さに形成されている。ブーツ30の開口部31は、リング移動阻止部12とほぼ同じサイズの開口に形成されている。
光ファイバ固定部材10Cの他の構成は、第2実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。図面の同一構成箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
この変形例の光ファイバ固定部材10Cでは、ブーツ30がカシメリング20の8方向の箇所で係止されるため、ブーツ30をカシメリング20に更に強固に固定できる。図9(c)では、係止部32を明確化のためクロスハッチングで示す。
この変形例では、リング移動阻止部12が8角形であるが、その以外の多角形でも良い。つまり、ブーツ30が2箇所以上で係止できる形状であれば良い。
(その他)
前記各実施形態では、カシメリング20が円環形状であり、リング移動阻止部12が四角形状であるため、カシメリング20とリング移動阻止部12とにおける寸法関係を幅方向と幅方向の直交方向で示した。本発明では、カシメリング20がリング移動阻止部12よりも外側に突出する大きさに設けられる寸法関係であれば良い。そして、リング移動阻止部12よりも外側に突出するカシメリング20の部位にブーツ30の係止部32が一部でも係止される構成であれば良い。係止部32は、開口部31の周縁部ではなく開口部31に突出する構造でも良い。
前記各実施形態にあって、抗張力体3は、抗張力繊維より形成されているが、鋼線等の高い強度を有する部材であれば良い。
前記各実施形態にあって、光ファイバ固定部材10A~10Cは、合成樹脂材、金属材等より形成されるが、金属材が好ましい。
前記各実施形態にあって、固定リングは、抗張力体33を光ファイバ固定部材10A~10Cにカシメ固定するカシメリング20であるが、抗張力体3を光ファイバ固定部材10A~10Cに固定できるものであれば良い。
前記各実施形態にあって、光ファイバ2は、1本でも複数本でも良い。光ファイバ2は、単心であても、束ねられたテープ状であっても良い。
TS1、TS2 端末処理構造
1 光ファイバケーブル
2 光ファイバ
3 抗張力体
4 外皮
4a 先端面
10 光ファイバ固定部材
10a 先端面
10b 光ファイバ貫通孔
11 リング固定部
12 リング移動阻止部
12a 移動阻止用段差面
13 固定部
20 カシメリング(固定リング)
30 ブーツ
31 開口部
32 係止部
40 ケーブル取付部材
42 固定用溝

Claims (10)

  1. 光ファイバと前記光ファイバの外周を覆う抗張力体と前記抗張力体の外周を覆う外皮とを有し、前記外皮が前記光ファイバ及び前記抗張力体の端末部の先端より手前位置で除去された光ファイバケーブルと、
    光ファイバ貫通孔を有し、前記光ファイバ貫通孔に前記光ファイバケーブルが貫通された光ファイバ固定部材と、
    前記外皮と前記光ファイバ固定部材の双方の先端面で折り返された前記抗張力体を、前記光ファイバ固定部材の外周面との間で挟み込んで固定する固定リングと、
    前記光ファイバ固定部材に設けられ、前記固定リングが固定されるリング固定部と、
    前記光ファイバ固定部材に設けられ、ケーブル取付部材に固定する固定部とを備え、
    前記抗張力体は、前記光ファイバ固定部材の前記固定部側の先端面で折り返され、前記光ファイバ固定部材は、前記固定部側の先端面と前記リング固定部との間に位置する前記固定部により前記ケーブル取付部材に固定されることを特徴とする光ファイバケーブルの端末処理構造。
  2. 請求項1記載の光ファイバケーブルの端末処理構造であって、
    前記光ファイバ固定部材は、前記固定リングの前記光ファイバケーブルの軸方向の移動を阻止するリング移動阻止部を有することを特徴とする光ファイバケーブルの端末処理構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光ファイバケーブルの端末処理構造であって、
    前記外皮の先端面は、前記光ファイバ固定部材の先端面に対して±0.5mm以内の突出位置に設定されていることを特徴とする光ファイバケーブルの端末処理構造。
  4. 請求項2に記載の光ファイバケーブルの端末処理構造であって、
    前記光ファイバ固定部材は、前記光ファイバ貫通孔が形成された筒状部材であり、
    前記リング固定部は、円筒形状であり、
    前記リング移動阻止部は、前記リング固定部に連続して設けられ、前記固定リングが当接する移動阻止用段差面が設けられ、
    前記固定部は、前記リング移動阻止部に連続して設けられ、前記リング移動阻止部よりも外側に突出し、前記リング移動阻止部より突出する固定部がケーブル取付部材の固定用溝に差し込まれることを特徴とする光ファイバケーブルの端末処理構造。
  5. 請求項4に記載の光ファイバケーブルの端末処理構造であって、
    前記リング移動阻止部は、前記リング固定部の直径寸法を幅寸法とし、且つ、幅方向の直交方向が前記リング固定部の前記外周面の直径寸法より大きい寸法の四角形状であり、前記リング固定部の前記外周面の直径寸法より外側の領域が前記移動阻止用段差面に形成されていることを特徴とする光ファイバケーブルの端末処理構造。
  6. 請求項4に記載の光ファイバケーブルの端末処理構造であって、
    前記リング移動阻止部は、前記リング固定部の前記外周面の直径寸法より大きい寸法を幅寸法とし、且つ、幅方向の直交方向も前記リング固定部の前記外周面の直径寸法より大きい寸法の四角形状であり、前記リング固定部の直径寸法より大きい全周の領域が前記移動阻止用段差面に形成されていることを特徴とする光ファイバケーブルの端末処理構造。
  7. 請求項4~請求項6のいずれかに記載の光ファイバケーブルの端末処理構造であって、
    前記抗張力体は、前記移動阻止用段差面と前記固定リングの内周面の間を通っていることを特徴とする光ファイバケーブルの端末処理構造。
  8. 請求項2,請求項4~請求項7のいずれかに記載の光ファイバケーブルの端末処理構造であって、
    前記リング固定部に固定される前記固定リングは、前記リング移動阻止部よりも外側に突出する大きさに設けられており、
    前記光ファイバケーブルの先端部、前記光ファイバケーブルの先端部が貫通された前記光ファイバ固定部材、及び、前記光ファイバ固定部材に固定された前記固定リングの外周を覆う弾性変形可能なブーツを有し、
    前記ブーツには、前記光ファイバ固定部材の前記リング移動阻止部が入り込む開口部が設けられ、前記開口部の周縁部が前記固定リングに係止される係止部とされていることを特徴とする光ファイバケーブルの端末処理構造。
  9. 請求項1~請求項8のいずれかに記載の光ファイバケーブルの端末処理構造が適用され、
    前記ケーブル取付部材は、電子部品が収容されたケースであることを特徴とする光モジュール。
  10. 請求項1~請求項8のいずれかに記載の光ファイバケーブルの端末処理構造が適用され、
    前記ケーブル取付部材は、部品が収容されたハウジングであることを特徴とする光コネクタ。
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