JP3152666U - ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】容易にかつ短時間で多心ケーブルを固定することができ、かつ、引き抜き方向の荷重に安定的に対応でき、その上でコスト増を伴うことなくプローブケース内の気圧変動を緩和することができるケーブルを提供する。【解決手段】ケーブル1は、外被3の周囲に配置して加締めることにより複数本の心線2と外被3とを一体的に固定する環状の固定部材9と、多心ケーブル4が挿通されて固定部材9が収容される収容部26を有する筒状の固定具7と、多心ケーブル4が挿通されて固定具7に対して締結されて固定部材9を固定具7に固定する筒状の締結具8とを備え、ストレインリリーフ5には、固定具7が嵌め込まれる取付凹部13が形成され、固定具7の外周面及びストレインリリーフ5の取付凹部13の内周面には、互いに凹凸嵌合する係合突条21及び係合溝14が形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、ケーブルに関する。
近年、医療機器などのケーブルハーネスとして、細径化された複数本の心線を有する多心ケーブルが用いられている。
この種のケーブルの端末構造において、外被の内側および外側に環状の押さえ具を設けてこれらで外被を挟持するとともに、外側の押さえ具をコネクタに係止することでケーブルに加わる荷重が心線の端末と配線基板との間に加わらないようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−142200号公報
ところで、医療検査用等に用いられる超音波プローブケーブルは、多心ケーブルの端部にストレインリリーフが装着され、ストレインリリーフに多心ケーブルの端部から露出された心線を覆うプローブケースが取り付けられた構造をなしており、露出された心線がコネクタに接続され、このコネクタがプローブケース側のコネクタに結合されるようになっている。このような超音波プローブケーブルにも上記のような端末構造を適用することができるが、上記構造では、超音波プローブケーブルにおいて生じ易い多心ケーブルの屈曲等の場合に、外被内の心線に力が加わってしまい、心線の端末に接続されたコネクタとの接続状態に影響を及ぼす可能性がある。このため、従来の超音波プローブケーブルにおいては、外被の端部において外被と複数本の心線とを接着剤で固定している。
しかしながら、外被と複数本の心線とを接着剤で固定する構造であると、接着剤を充填し、その後、接着剤が硬化するまで接着箇所を保持しなければならず、作業に手間及び時間を要する。しかも、接着剤の塗布量のバラツキ等によって安定的に固定することが難しく、多心ケーブルの外被内の心線が動いてしまい、断線などの不具合が早期に発生し易い。
さらに、接着剤による固定構造では、外被と複数本の心線との隙間に接着剤が入り込み気密構造になってしまう。超音波プローブケーブルでは、プローブケース内の気圧変動を緩和するために、多心ケーブルの外被の内側空間とプローブケース内の空間とを連通させておく要求があり、接着剤で封止した場合には別途通気用のチューブをケーブル内に挿入する必要があり、コスト増となってしまう。
そこで本考案は、容易にかつ短時間で多心ケーブルを固定することができ、かつ、引き抜き方向の荷重に安定的に対応でき、その上でコスト増を伴うことなくプローブケース内の気圧変動を緩和することができるケーブルを提供することを目的としている。
上記課題を解決することのできる本考案のケーブルは、導体が絶縁体で覆われた心線が複数本束ねられ、複数本の前記心線の周囲に外被が形成された多心ケーブルの端部にストレインリリーフが装着されたケーブルであって、
前記外被の周囲に配置して加締められることにより複数本の前記心線と前記外被とを一体的に固定する環状の固定部材と、前記多心ケーブルが挿通されて前記固定部材が収容される収容部を有する筒状の固定具と、前記多心ケーブルが挿通されて前記固定具に対して締結されて前記固定部材を前記固定具に固定する筒状の締結具とを備え、
前記ストレインリリーフには、前記固定具が嵌め込まれる取付凹部が形成され、前記固定具の外周面及び前記ストレインリリーフの取付凹部の内周面には、互いに凹凸嵌合する突起及び凹部が形成されていることを特徴とする。
本考案のケーブルにおいて、前記固定具は、前記収容部の両端が開口され、一端側の開口が前記多心ケーブルよりも大径かつ前記固定部材よりも小径のケーブル通し孔とされ、他端側の開口が前記固定部材よりも大径かつ内周面に雌ねじが形成されてなり、
前記締結具は、前記多心ケーブルよりも大径かつ前記固定部材よりも小径のケーブル挿通孔を有し、前記雌ねじに螺合可能な雄ねじが外周面に形成されていることが好ましい。
本考案のケーブルにおいて、前記ストレインリリーフは、弾性材料から形成され、前記取付凹部は、前記固定具の外径以下の内径に形成されていることが好ましい。
本考案のケーブルにおいて、前記固定具の外周面に、周方向に沿う突条が軸方向へ間隔をあけて複数形成され、前記ストレインリリーフの取付凹部の内周面に、周方向に沿う溝部が軸方向へ間隔をあけて複数形成され、前記突条が前記溝部に嵌合されていることが好ましい。
本考案のケーブルにおいて、前記突条には、周方向に間隔をあけて複数の切欠部が形成されていることが好ましい。
本考案のケーブルにおいて、前記ケーブルが超音波プローブケーブルであって、前記ストレインリリーフに前記多心ケーブルの端部から露出された前記心線を覆うプローブケースが取り付けられていることが好ましい。
本考案のケーブルによれば、環状の固定部材を外被の周囲に配置して加締めることにより複数本の心線と外被とを一体的に固定し、締結具を固定具に締結することで固定部材を固定具に固定し、さらに、この固定具をストレインリリーフの取付凹部に嵌合させて固定具の外周面及び取付凹部の内周面の突起及び凹部を凹凸嵌合させて固定することになる。
このように、固定部材を締結具によって固定具に固定し、この固定具をストレインリリーフに固定することで、複数本の心線と外被とを極めて容易にかつ短時間でストレインリリーフに一体的に固定することができる。
また、外被と複数本の心線とを接着剤で固定する構造と比較して、通気用チューブを設けることなく外被の内側の通気性を保つことができる。また、接着剤の塗布量等の不安定要素を排除できて安定的に固定して引き抜き方向の荷重に対応することができる。よって、引き抜き方向の荷重に安定的に対応でき、その上でコスト増を伴うことなくプローブケース内の気圧変動を緩和することができる。
また、多心ケーブルに加締める固定部材の位置を調整することにより、極めて容易に、多心ケーブルを希望する位置で固定することができる。
本考案に係るケーブルの実施形態の例を示す端末部分の断面図である。 図1に示すケーブルの矢印A方向から見た平面図である。 図1に示すケーブルの固定具を示す斜視図である。
以下、本考案に係るケーブルの実施形態の例について、図面を参照して説明する。
ケーブル1は、導体を絶縁体で覆った極細同軸線からなる心線2が複数本束ねられ、これらの複数本の心線2の周囲にチューブ状の外被3が形成された多心ケーブル4と、この多心ケーブル4の端部に装着されたストレインリリーフ5と、ストレインリリーフ5に取り付けられた固定具7と、この固定具7に締結されて固定された締結具8とを有している。
本実施形態のケーブル1は超音波プローブケーブルとして使用できる。その場合、多心ケーブル4の端部を覆うようにストレインリリーフ5にプローブケース6が取り付けられる。
多心ケーブル4は、端部において、その外被3が除去されていて複数の心線2が露出されている。露出された心線2の端部には、コネクタが接続され、このコネクタがプローブケース6の内側に設けられた超音波検出部側のコネクタに接続されている。
多心ケーブル4は、心線露出側の端部の周囲に金属製の環状の固定部材9が配置されている。この固定部材9は円環状をなしており、外被3の周囲に配置され多心ケーブル4の中心側に加圧されて、加締められて固定されている。
多心ケーブル4に固定された固定部材9が、固定具7に締結された締結具8によって固定具7に固定されている。
なお、束ねられた心線2と外被3との間には、シールド線(図示省略)が周方向にわたって設けられている。また、多心ケーブル4とストレインリリーフ5とは、接着剤10によって接着されている。
ストレインリリーフ5は、端部に端面5a側に向かって拡径する膨出部11が形成されたチューブ状をなすブーツ12からなるもので、このストレインリリーフ5は、例えば、塩化ビニール(PVC)などの、弾性を有する軟質の合成樹脂材料から形成されている。
このストレインリリーフ5には、その膨出部11に、固定具7が取り付けられる取付凹部13が形成されている。この取付凹部13には、その内周面に、軸方向へ間隔をあけて複数の係合溝(凹部)14が周方向へわたって形成されている。また、取付凹部13の縁部には、周方向へわたって段部15が形成されている。
固定具7は、金属または合成樹脂からなり筒状に形成されている。図3に示すように、この固定具7には、その外周面に、軸方向へ間隔をあけて複数の係合突条(突起、突条)21が周方向へわたって形成されている。これら係合突条21には、周方向に間隔をあけて複数の切欠部21aが形成されている。
この固定具7は、その係合突条21が、ストレインリリーフ5の取付凹部13に形成された係合溝14に係合され、その係合力によってストレインリリーフ5と固定具7とが一体的に固定される。
また、この固定具7には、多心ケーブル4の端部側である先端側に、径方向外方へ突出するケース保持部23が形成されている。このケース保持部23は、先端方向へ延在する筒部23aと、この筒部23aの先端で、径方向外方へ突出する係合部23bとを有している。そして、このケース保持部23は、ストレインリリーフ5の端面5aに形成された段部15に配置され、ケース保持部23の係合部23bとストレインリリーフ5の端面5aとの間に、プローブケース6に形成された取付孔6aの縁部が配設されている。これにより、プローブケース6にストレインリリーフ5が取り付けられている。
また、固定具7は、その後端に、多心ケーブル4の外径よりも僅かに大きな内径に形成されて多心ケーブル4が挿通されるケーブル通し孔25が形成されている。このケーブル通し孔25は、多心ケーブル4に固定された固定部材9よりも小径に形成されている。
また、固定具7には、ケーブル挿通孔25よりも先端側に、固定部材9を収容可能な収容部26が形成されている。この収容部26は、その幅寸法が、固定部材9の幅寸法よりも小さく形成されている。そして、この収容部26とケーブル通し孔25との段部に、固定部材9の一側面が当接される当接面27が形成されている。
さらに、固定具7には、収容部26よりも先端側に、固定部材9よりも大径の雌ねじ28が形成されている。
締結具8は、金属または合成樹脂からなり筒状に形成されている。この締結具8は、その中心に、多心ケーブル4の外径よりも僅かに大きな径のケーブル挿通孔31が形成されている。このケーブル挿通孔31は、多心ケーブル4に固定された固定部材9よりも小径に形成されており、このケーブル挿通孔31に、多心ケーブル4の端部側が挿通されている。
また、締結具8には、後端側における外周面に雄ねじ33が形成されており、この雄ねじ33は、固定具7の雌ねじ28に螺合されている。
なお、締結具8には、その先端側に、外周側へ突出する一対の把持片35が形成されている。
そして、この締結具8では、その後端面が、固定部材9の他側面を押圧する押圧面37とされている。
この超音波プローブケーブル1では、固定具7の収容部26に多心ケーブル4の固定部材9を配置させた状態で、固定具7の雌ねじ28に締結具8の雄ねじ33をねじ込むことにより、固定部材9の両側面が固定具7の当接面27と締結具8の押圧面37とによって挟持されている。そして、この締結具8の固定具7への締結力によって多心ケーブル4が固定されている。
そして、本実施形態に係る超音波プローブケーブル1においては、多心ケーブル4の外被3の心線露出側の端部の周囲に、金属製の環状の固定部材9が配置されている。この固定部材9は、外被3の周囲に配置され多心ケーブル4の中心側に加圧されて加締められる。このように加締められることにより、複数本の心線2と外被3とが一体的に固定される。また、固定部材9により固定された箇所は、複数本の心線2の間に僅かな隙間が存在し、外被3の内側の通気性が確保されている。
なお、加締め後の固定部材9は、加締めることにより多角形形状に変形させても良く、このようにすると、心線2間における通気性をより良好に確保することができる。
加締め後の固定部材9は、図1に示すようにストレインリリーフ5の固定具7の収容部26内に収容され、固定具7の当接面27と締結具8の押圧面37とによって挟持されることになり、軸方向への移動が規制されるようになっている。
したがって、例えば、プローブケース6が固定されて多心ケーブル4が引き抜かれる方向(図1において右方向)に引っ張られたとしても、多心ケーブル4の移動が規制される。これにより、プローブケース6内の心線2はそれ以上引っ張られることがなく、過度な力が心線2またはその先のコネクタにかかって破損することがない。プローブケース6が図1において左に引っ張られた場合も同様に、過度な力が心線2またはその先のコネクタにかかることを防ぐ。
また、本実施形態に係る超音波プローブケーブル1においては、ストレインリリーフ5のブーツ12が多心ケーブル4の外被3と接着剤10により接着されて、多心ケーブル4に対するブーツ12の位置が固定される。そして、固定部材9はブーツ12に固定された固定具7に保持されて多心ケーブル4に対する位置が固定される。固定具7がプローブケース6内の心線2にかかる力を受け止めるが、それはブーツ12と多心ケーブル4の接着部分で受け止められることになる。この接着部分の長さを30mm〜75mm程度(例えば50mm)とすることにより、かかる力を受け止める部分を大きくとることができるため、受け止めることができる力も大きくなる。先に挙げた特許文献1の形態では、固定部材9の部分のみで多心ケーブル4にかかる力を受け止めることになるのに比べて、本実施形態では、受け止めることができる力が大きく、固定部材9の部分が引っ張り力に耐えきれず破損するおそれが小さい。
なお、加締めを容易とするため固定部材9は例えば銅材料からなっている。また、加締めにより塑性変形が可能であれば、金属製の固定部材9ではなく合成樹脂部材等を用いても良い。
このような超音波プローブケーブル1の端末処理を行う場合、まず、多心ケーブル4をストレインリリーフ5及びプローブケース6の取付孔6aに通して、その端部を固定具7から突出させておき、この突出部分をさらに円環状の固定部材9に通しておく。この状態で、外被3を所定長さ切断し除去して、複数の心線2を露出させる。
この状態で、円環状の固定部材9を、多心ケーブル4の外被3の周囲に配置し、専用の加締め工具を用いて加締めることにより、固定部材9と複数本の心線2と外被3とを一体的に固定する。固定部材9は、一定形状に加締められるため、多心ケーブル4の外径、外被3の材質等に応じて、複数本の心線2と外被3とを所定の力で一体的に固定することができるように、加締め前の体積および形状等が最適化されている。これにより、接着等とは異なって安定した力で複数本の心線2と外被3とを固定することができる。また、固定部材9により固定した箇所は、複数本の心線2の間に僅かな隙間が存在するようにして、外被3の内側の通気性を確保している。
次に、多心ケーブル4の端部を締結具8のケーブル挿通孔31に通し、固定具7の収容部26に固定部材9を配置させ、固定具7の雌ねじ28に締結具8の雄ねじ33をねじ込む。このようにすると、固定部材9の両側面が固定具7の当接面27と締結具8の押圧面37とによって挟持され、締結具8の固定具7への締結力によって固定部材9が固定具7に固定される。なお、締結具8雄ねじ込む際には、一対の把持片35を把持しながら締結具8を容易に回すことができる。
その後、外被3から露出する心線2にコネクタを接続させた後、外被3のストレインリリーフ5から露出する部分に接着剤10を塗布し、ストレインリリーフ5に対して多心ケーブル4を引き抜き方向に移動させる。
さらに、ストレインリリーフ5の膨出部11を弾性変形させて取付凹部13を広げながら、この取付凹部13内に固定具7を嵌め込む。そして、この固定具7の係合突条21をストレインリリーフ5の取付凹部13の係合溝14に係合させ、その係合力によってストレインリリーフ5と固定具7とを一体的に固定する。
なお、多心ケーブル4は、その外被3が接着剤10によってストレインリリーフ5に接着固定される。
また、固定具7とストレインリリーフ5とを一体化させることにより、固定具7のケース保持部23の係合部23bとストレインリリーフ5の端面5aとによって、プローブケース6の取付孔6aの縁部が挟持され、プローブケース6にストレインリリーフ5が固定される。
その後、心線2に接続されたコネクタを、プローブケース6内に設けられたコネクタに接続させる。
なお、ストレインリリーフ5のブーツ12の内周面に、加熱することにより接着性を生じるホットメルトタイプの接着剤10を貼り付けておき、ストレインリリーフ5に対して多心ケーブル4を引き抜き方向に移動させて固定具7をストレインリリーフ5の取付凹部13に保持させた状態で、ブーツ12を加熱して接着剤10に接着性を生じさせて、多心ケーブル4をストレインリリーフ5に接着固定させても良い。
このような工程により、プローブケース6とストレインリリーフ5とが固定状態となり、多心ケーブル4は、固定部材9による外被3および複数の心線2の固定部分が、ストレインリリーフ5に対して、すなわちプローブケース6に対して引き抜き方向の移動が規制される。よって、固定部材9による外被3および複数の心線2の固定部分よりも先端側の心線2やコネクタに引き抜き方向の力が作用することはなくなる。
以上説明した本実施形態に係る超音波プローブケーブル1によれば、環状の固定部材9を外被3の周囲に配置して加締めることにより複数本の心線2と外被3とを一体的に固定し、締結具8を固定具7に締結することで固定部材9を固定具7に固定し、さらに、この固定具7をストレインリリーフ5の取付凹部13に嵌合させて固定具7の係合突条21及び取付凹部13の係合溝14を凹凸嵌合させて固定することになる。
このように、固定部材9を締結具8によって固定具7に固定し、この固定具7をストレインリリーフ5に固定することで、複数本の心線2と外被3とを極めて容易にかつ短時間でストレインリリーフ5に一体的に固定することができる。
しかも、外被3と複数本の心線2とを接着剤で固定する構造と比較して、通気用チューブを設けることなく外被3の内側の通気性を保つことができ、また、接着剤の塗布量等の不安定要素を排除できて安定的に固定して引き抜き方向の荷重に対応することができる。よって、引き抜き方向の荷重に安定的に対応でき、その上でコスト増を伴うことなくプローブケース5内の気圧変動を緩和することができる。
また、多心ケーブル4に加締める固定部材9の位置を調整することにより、極めて容易に、多心ケーブル4を希望する位置で固定することができる。
固定具7は、収容部26の両端が開口され、一端側の開口が多心ケーブル4よりも大径かつ固定部材9よりも小径のケーブル通し孔25とされ、他端側の開口が固定部材9よりも大径かつ内周面に雌ねじ28が形成されてなり、締結具8は、多心ケーブル4よりも大径かつ固定部材9よりも小径のケーブル挿通孔31を有し、雌ねじ28に螺合可能な雄ねじ33が外周面に形成されている。したがって、多心ケーブル4に加締めた固定部材9を収容部26へ配置させた状態で、締結具8を固定具7へ締結させるだけで、その締結力によって極めて容易に固定部材9を固定具7へ固定することができる。
また、ストレインリリーフ5が弾性材料から形成され、取付凹部13が固定具7の外径以下の内径に形成されているので、ストレインリリーフ5の取付凹部13を弾性変形させて固定具7を容易に嵌め込むことができ、しかも、確実に固定することができる。
さらに、固定具7の外周面の係合突条21に、周方向に間隔をあけて複数の切欠部21aが形成されているので、ストレインリリーフ5の取付凹部13の係合溝14へ係合させた係合突条21を係合溝14に確実に食い込ませることができる。これにより、係合溝14への係合突条21の係合力を高めることができ、ストレインリリーフ5と固定具7とを確実に固定することができる。
また、ストレインリリーフ5は、多心ケーブル4の外被3と接着剤10で接着されているため、ストレインリリーフ5に対する多心ケーブル4の引き抜き方向の移動をさらに強固に規制でき、かつ押し込み方向の移動も規制できる。
また、固定部材9を多角形状に加締めた場合では、加締めの力が略均等に加わることになり、加締め過ぎることがなく、加締め後の品質をより安定させることができる。なお、固定部材9の加締めによる多角形状としては、二十角形程度までの多角形形状を採用可能である。
なお、ストレインリリーフ5におけるプローブケース6の係合箇所は、例えば、爪、切り欠き(孔)等の係合部であっても良い。
また、外被3とストレインリリーフ5を接着させなくてもよい。この場合、作業工程を簡略化でき、省時間化を図れるとともに、分解が容易となり、環境に配慮した加工設計を実現できる。
1:超音波プローブケーブル、2:心線、3:外被、4:多心ケーブル、5:ストレインリリーフ、6:プローブケース、7:固定具、8:締結具、9:固定部材、13:取付凹部、14:係合溝(凹部)、21:係合突条(突起、突条)、21a:切欠部、25:ケーブル通し孔、26:収容部、28:雌ねじ、31:ケーブル挿通孔、33:雄ねじ

Claims (6)

  1. 導体が絶縁体で覆われた心線が複数本束ねられ、複数本の前記心線の周囲に外被が形成された多心ケーブルの端部にストレインリリーフが装着されたケーブルであって、
    前記外被の周囲に配置して加締められることにより複数本の前記心線と前記外被とを一体的に固定する環状の固定部材と、前記多心ケーブルが挿通されて前記固定部材が収容される収容部を有する筒状の固定具と、前記多心ケーブルが挿通されて前記固定具に対して締結されて前記固定部材を前記固定具に固定する筒状の締結具とを備え、
    前記ストレインリリーフには、前記固定具が嵌め込まれる取付凹部が形成され、前記固定具の外周面及び前記ストレインリリーフの取付凹部の内周面には、互いに凹凸嵌合する突起及び凹部が形成されていることを特徴とするケーブル。
  2. 請求項1に記載のケーブルであって、
    前記固定具は、前記収容部の両端が開口され、一端側の開口が前記多心ケーブルよりも大径かつ前記固定部材よりも小径のケーブル通し孔とされ、他端側の開口が前記固定部材よりも大径かつ内周面に雌ねじが形成されてなり、
    前記締結具は、前記多心ケーブルよりも大径かつ前記固定部材よりも小径のケーブル挿通孔を有し、前記雌ねじに螺合可能な雄ねじが外周面に形成されていることを特徴とするケーブル。
  3. 請求項1または2に記載のケーブルであって、
    前記ストレインリリーフは、弾性材料から形成され、前記取付凹部は、前記固定具の外径以下の内径に形成されていることを特徴とするケーブル。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のケーブルであって、
    前記固定具の外周面に、周方向に沿う突条が軸方向へ間隔をあけて複数形成され、前記ストレインリリーフの取付凹部の内周面に、周方向に沿う溝部が軸方向へ間隔をあけて複数形成され、前記突条が前記溝部に嵌合されていることを特徴とするケーブル。
  5. 請求項4に記載のケーブルであって、
    前記突条には、周方向に間隔をあけて複数の切欠部が形成されていることを特徴とするケーブル。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のケーブルであって、
    前記ケーブルが超音波プローブケーブルであって、前記ストレインリリーフに前記多心ケーブルの端部から露出された前記心線を覆うプローブケースが取り付けられていることを特徴とするケーブル。
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AT13750U1 (de) * 2011-08-11 2014-08-15 Sumitomo Electric Industries Sondenkabel und Herstellungsmethode dafür

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