JP7279097B2 - ケーブル及びハーネス - Google Patents
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Description
[1]複数の電線(5、6)と、前記複数の電線(5、6)の周囲を覆うテープ部材(3)と、前記テープ部材(3)の外周に被覆されている外部シース(4)と、を備え、前記テープ部材(3)は、第1の繊維と、前記第1の繊維の融点よりも低い融点を有する第2の繊維と、を混合させて形成されたものである、ケーブル(1)。
[2]前記テープ部材(3)は、前記外部シース(4)の内周面(4a)に貼り付けられて前記外部シース(4)と一体化されている、前記[1]に記載のケーブル(1)。
[3]前記第1の繊維の融点は、前記外部シースの押出形成温度よりも高く、前記第2の繊維の融点は、前記押出形成の温度よりも低い、前記[1]又は[2]に記載のケーブル(1)。
[4]前記押出形成温度は、約230度であり、前記第1の繊維の融点は、約250度であり、前記第2の繊維の融点は、約220度である、前記[3]に記載のケーブル(1)。
[5]前記第1の繊維は、高融点PET繊維を含み、前記第2の繊維は、高融点PET繊維よりも融点が低い低融点PET繊維を含む、前記[1]から[4]のいずれか1つに記載のケーブル(1)。
[6]前記第1の繊維及び前記第2の繊維の長さは、約5mm以下である、前記[1]から[5]のいずれか1つに記載のケーブル(1)。
[7]前記第2の繊維の含有率は、10質量%以上90質量%以下である、前記[1]から[6]のいずれか1つに記載のケーブル。
[8]前記[1]から[7]のいずれか1つに記載のケーブル(1)と、前記複数の電線(5、6)の端部に取り付けられたコネクタ(21a、21b)と、を備える、ハーネス(20)。
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。また、各図面における各構成要素の寸法比は、必ずしも実際のケーブル及びハーネスの寸法比と一致するものではない。
図1は、本実施の形態に係るケーブルを用いた車両の構成を示すブロック図である。図1に示すように、車両100には、電動式の制動装置として、電動パーキングブレーキ(以下、「EPB」ともいう。)101が備えられている。EPB101は、EPB用電気モータ101aと、EPB制御部101bと、を備えている。
本実施の形態に係るケーブル1について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の一実施の形態に係るケーブル1の構成の一例を示す横断面図である。図2に示すように、ケーブル1は、2本の第1の電線5と、一対(2本)の第2の電線6が撚り合わされた状態で内部シース7に被覆されて構成された多芯電線8と、これら2本の第1の電線5と1本の多芯電線8とが撚り合わされてなる集合体9の周囲を覆うテープ部材3と、このテープ部材3の外周に被覆されている外部シース4と、を備えている。
本実施の形態では、第1の電線5は、車両100の車輪102に搭載されたEPB用電気モータ101aに駆動電流を供給するための電源線として用いられる。第1の電線5は、銅等の良導電性の素線が撚り合わされてなる第1の導体51の周囲に、例えば、架橋ポリエチレン等の絶縁性の樹脂からなる第1の絶縁体52を被覆して構成される。
本実施の形態では、第2の電線6は、車輪102に搭載されたABSセンサ104a用の信号線として用いられる。第2の電線6は、銅等の良導電性の素線が撚り合わされてなる第2の導体61の周囲に、架橋ポリエチレン等の絶縁性の樹脂からなる第2の絶縁体62を被覆して構成される。第2の導体61に用いる素線としては、第1の導体51に用いる素線と同様に、直径0.05mm以上0.30mm以下のものを用いることができる。
多芯電線8は、一対(すなわち、2本)の第2の電線6が互いに接触して撚り合わされた状態で一括して内部シース7に被覆されている。内部シース7は、例えば、熱可塑性ポリウレタン等のウレタン系の樹脂により形成されている。なお、多芯電線8の外径は、第1の電線5の外径よりも大きい。
集合体9とは、2本の第1の電線5と多芯電線8とを撚り合わせて構成した電線の束をいう。本実施の形態では、2本の第1の電線5と多芯電線8とは、互いに接触しており、2本の第1の電線5同士も互いに接触している。
集合体9の周囲には、テープ部材3が螺旋状に巻き付けられている。テープ部材3は、2本の第1の電線5と、多芯電線8とに接触している。テープ部材3は、外部シース4が集合体9側に入り込まないようにするために設けられるものであり、ケーブル1の加工性を高める役割を果たしている。テープ部材3は、例えば、不織布からなる。
テープ部材3の外周には、外部シース4が設けられている。外部シース4は、上述したように、例えば、押出方式等の被覆成形によって所定の押出成形温度下においてテープ部材3に被覆される。外部シース4は、例えば、熱可塑性ポリウレタン等のウレタン樹脂からなる。
第1の電線5の用途等に応じて、テープ部材3と外部シース4の間、あるいは外部シース4の外周にシールド層(不図示)を設けてもよい。シールド層は、例えば、導線を編組して形成される。
2本の第1の電線5と、多芯電線8との間に形成された隙間に、ケーブル1の長手方向に延びる糸状(繊維状)の複数の介在を配置し(図示せず)、これらの介在を第1の電線5と多芯電線8と共に撚り合わせることによって集合体9を構成してもよい。複数の介在を設けることにより、集合体9の外周にテープ部材3を巻き付けた際の断面形状をより円形状に近づけることができる。なお、介在は、2本の第1の電線5と多芯電線8とで囲まれる谷間にさらに配置してもよい。
図3は、本実施の形態に係るハーネスの概略構成図である。図3に示すように、ハーネス20は、本実施の形態に係るケーブル1と、2本の第1の電線5及び多芯電線8のうち少なくとも何れかの端部に取り付けられたコネクタと、を備えて構成される。
以上のように、本発明の実施の形態によれば、テープ部材3を第1の繊維と、第1の繊維の融点よりも低い融点を有する第2の繊維とを混合させて形成することにより、テープ部材3を外部シース4の内周面4aに貼り付けやすくすることができる。これにより、ケーブル1の端部の加工の際に、外部シース4を剥ぐ際、テープ部材3が外部シース4とともに剥がれやすくなるため、テープ部材3が集合体9側に残ることを抑制することが可能となる。これにより、ケーブルの端部の加工の際に、テープ部材を除去する手間を抑制することが可能となる。
Claims (4)
- 導体と前記導体の周囲に被覆されている絶縁体とを備える複数の電線と、
前記複数の電線の周囲を覆うテープ部材と、
前記テープ部材の外周に被覆されている外部シースと、
を備え、
複数の第1の繊維と、前記第1の繊維の融点よりも低い融点を有する複数の第2の繊維と、を混合させて形成された前記テープ部材が前記複数の電線の周囲に螺旋状に巻き付けられており、
前記第1の繊維の融点は、前記外部シースの押出成形温度よりも高く、前記第2の繊維の融点は、前記外部シースの押出成形温度よりも低く、
前記テープ部材が前記外部シースの内周面に貼り付いている、
ケーブル。 - 前記第2の繊維の含有率は、20質量%以上80質量%以下である、
請求項1に記載のケーブル。 - 前記テープ部材は、前記第1の繊維及び前記第2の繊維と異なる融点を有する第3の繊維を有する、
請求項1または2に記載のケーブル。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のケーブルと、
前記複数の電線の端部に取り付けられたコネクタと、
を備える、ハーネス。
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