JP7278690B2 - 締付対象物の共回り抑制構造 - Google Patents

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Description

本発明は、締付対象物の共回り抑制構造に関する。
車両に搭載される自動変速機では、その外殻をなすトランスミッションケースの底部に、オイルを貯留するオイルパンが取り付けられている。そして、オイルポンプにより、オイルパンに貯留されているオイルがストレーナを介して吸い上げられ、油圧回路を形成するバルブボディを通して、オイルの供給を必要とする各部に作動油または潤滑油として供給される。
油圧回路には、自動変速機の各部に供給される油圧を制御するためのソレノイドバルブが含まれる。ソレノイドバルブには、給電のためのハーネスが接続される。バルブボディには、板金製のクランプがボルトで取り付けられており、そのクランプにハーネスが保持されることによって、バルブボディの外部でハーネスが配索される。
実開昭60-70708号公報
バルブボディの製造工程では、アッセンブリされた状態で、正常動作を確認するためのテストが実施される。このテストにより、バルブボディには、多量のオイルが付着する。テストでエラーが発生した場合、オイルの付着したバルブボディが一旦分解されて、手直しされた後、バルブボディが再び組み立てられる。このとき、クランプがボルトと共回りして変形することがあった。
クランプがボルトと共回りする原因を本願発明者が探求したところ、各部品にオイルが付着していることだけがその原因でないことが判った。
本発明の目的は、締付対象物がボルトと共回りすることを抑制できる、締付対象物の共回り抑制構造を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係るバルブボディは、バルブボディにボルトで締め付けられる締付対象物の共回りを抑制する構造であって、バルブボディには、ボルトがねじ込まれるボルト穴が形成されており、ボルト穴は、バルブボディの表面で開口し、開口以外で内外が連通しておらず、バルブボディの表面と締付対象物におけるバルブボディの表面に接触する接触面との面間に、当該面間の外側まで延びる溝が形成されている。
クランプなどの締付対象物がボルトと共回りする原因を本願発明者が探求した結果、次のことが判った。すなわち、バルブボディに形成されているボルト穴は、バルブボディの表面で開口し、開口以外では内外が連通していない。そのため、バルブボディにオイルが付着した状態で、ボルト穴からボルトが外されると、ボルト穴にオイルが入り、ボルト穴にオイルが溜まる。そのため、バルブボディが再び組み立てられる際に、ボルト穴にボルトがねじ込まれると、ボルトとボルト穴との間を通してボルト穴の開口から染み出る。その結果、締付対象物とバルブボディの表面との間の摩擦係数が低下して、締付対象物がボルトと共回りする。
そこで、バルブボディの表面と締付対象物におけるバルブボディの表面に接触する接触面との面間に、当該面間の外側まで延びる溝が形成されている。溝が形成されることにより、バルブボディの表面と締付対象物の接触面との間から溝を通してオイルを排除することができる。その結果、バルブボディの表面と締付対象物の接触面との間の摩擦係数が高くなり、締付対象物がボルトと共回りすることを抑制できる。
本発明によれば、締付対象物がボルトと共回りすることを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る構造が適用されたバルブボディの斜視図である。 バルブボディの斜視図であり、図1に示される状態からハーネスが除去された状態を示す。 バルブボディの断面図である。 バルブボディの斜視図であり、ボルト穴からボルトを外した状態を示す斜視図である。 クランプに溝が形成された構成を示す平面図(下面図)である。 図5に示される構成の側面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<バルブボディ>
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る構造が適用されたバルブボディ1の斜視図である。
バルブボディ1は、車両の自動変速機に設けられて、自動変速機の各部への油圧(作動油または潤滑油)を制御するための部品である。バルブボディ1は、アッパボディ2、ミドルボディ3およびロアボディ4を上下3段に積み重ねた3階建て構造を有している。アッパボディ2とミドルボディ3との間には、セパレートプレート5が介在され、ミドルボディ3とロアボディ4との間には、セパレートプレート6が介在されている。
図3は、バルブボディ1の断面図である。
バルブボディ1には、ボルト穴11が形成されている。図3は、ボルト穴11の中心線に沿ってバルブボディ1を切断したときの断面図である。ボルト穴11は、アッパボディ2の表面(上面)からアッパボディ2、セパレートプレート5、ミドルボディ3およびセパレートプレート6をこの順に貫通し、下端がロアボディ4に達している。ボルト穴11は、アッパボディ2の表面で開口し、その開口以外では内外が連通していない。
ボルト穴11には、ボルト12がねじ込まれる。このボルト12により、アッパボディ2、ミドルボディ3およびロアボディ4がそれらの間にセパレートプレート5,6を挟み込んだ状態で結合される。
また、アッパボディ2の表面には、板金製のクランプ21が取り付けられている。クランプ21は、板金製であり、図2に示されるように、ボルト12が挿通される第1挿通部22と、別のボルト23が挿通される第2挿通部24と、第1挿通部22と第2挿通部24との間に形成された略U字状のハーネス保持部25とを一体的に有している。第1挿通部22にボルト12が挿通された後、ボルト12がボルト穴11にねじ込まれることにより、第1挿通部22がボルト12でアッパボディ2の表面に締め付けられる。また同様に、第2挿通部24にボルト23が挿通された後、ボルト23がボルト穴(図示せず)にねじ込まれることにより、第2挿通部24がボルト23でアッパボディ2の表面に締め付けられる。ハーネス保持部25には、図1に示されるように、複数のハーネス26が上から差し込まれることにより保持される。
図4は、バルブボディ1の斜視図であり、ボルト穴11からボルト12を外した状態を示す斜視図である。
そして、アッパボディ2の表面には、ボルト穴11から延びる溝31が形成されている。溝31は、アッパボディ2の表面から断面略半円弧状に凹んでおり、アッパボディ2の表面におけるクランプ21の第1挿通部22が接触する領域よりも外側まで延びている。
<作用効果>
溝31が形成されていることにより、アッパボディ2の表面とクランプ21(第1挿通部22)のアッパボディ2との接触面との間にオイルが存在していても、それらの間から溝13を通してオイルを排除することができる。その結果、アッパボディ2の表面とクランプ21の接触面との間の摩擦係数が高くなり、クランプ21がボルト12と共回りすることを抑制できる。
なお、図示されていないが、ボルト23が挿通されるボルト穴の周囲にも、溝が形成されていることが好ましい。これにより、ボルト23によりクランプ21の第2挿通部24がアッパボディ2の表面に締め付けられるときに、クランプ21がボルト23と共回りすることを抑制できる。
クランプ21の共回りを抑制できるので、クランプ21が共回りにより変形することを抑制できる。そして、クランプ21の変形が抑制されることにより、クランプ21の強度を落とすことができるので、クランプ21の軽量化を図ることができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、アッパボディ2の表面に溝31が形成された構成を取り上げた。しかしながら、図5および図6に示されるように、クランプ21の第1挿通部22に、ボルト12が挿通されるボルト挿通孔41から第1挿通部22の外縁に至る溝42が形成されてもよい。クランプ21が板金製であるので、プレス加工により、溝42を容易に形成することができる。
むろん、溝31,42の両方が形成されてもよい。
また、図4には、1つの溝31が示されているが、溝42と同様に、2つの溝31が形成されてもよい。また、溝31,42の数は、3以上であってもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:バルブボディ
11:ボルト穴
12:ボルト
21:クランプ(締付対象物)
31,41:溝

Claims (1)

  1. バルブボディにボルトで締め付けられる締付対象物の共回りを抑制する構造であって、
    前記バルブボディには、前記ボルトがねじ込まれるボルト穴が形成されており、
    前記ボルト穴は、前記バルブボディの表面で開口し、前記開口以外で内外が連通しておらず、
    前記バルブボディの表面と前記締付対象物における前記バルブボディの表面に接触する接触面との面間に、当該面間の外側まで延びる溝が形成されている、締付対象物の共回り抑制構造。
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