JP7277747B2 - 冷延鋼板の製造方法および押圧装置 - Google Patents
冷延鋼板の製造方法および押圧装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7277747B2 JP7277747B2 JP2019128508A JP2019128508A JP7277747B2 JP 7277747 B2 JP7277747 B2 JP 7277747B2 JP 2019128508 A JP2019128508 A JP 2019128508A JP 2019128508 A JP2019128508 A JP 2019128508A JP 7277747 B2 JP7277747 B2 JP 7277747B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressing
- rolled steel
- hot
- steel sheet
- cold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Shearing Machines (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Description
前記熱延鋼板の幅方向両端部を切断するトリミング工程と、
前記トリミング工程において前記両端部が切断されることによって前記熱延鋼板の両端部に形成された一対の切断面を、前記幅方向における外側から内側に向かって一対の押圧部材によって押圧する押圧工程と、
前記押圧工程において前記一対の切断面が押圧された前記熱延鋼板を冷間圧延することによって冷延鋼板を得る冷間圧延工程とを有する、冷延鋼板の製造方法。
前記押圧面のテーパー角は、0°を超えて30°以下である、上記(4)に記載の冷延鋼板の製造方法。
前記押圧面の前記破断面に対する傾斜角度は、前記押圧面の前記せん断面に対する傾斜角度よりも小さい、上記(5)に記載の冷延鋼板の製造方法。
前記押圧面は、前記熱延鋼板の圧延方向に直交しかつ前記ローラーの回転軸を通る断面において、前記ローラーの径方向外側に向かって凸となるように円弧形状を有している、上記(4)に記載の冷延鋼板の製造方法。
前記トリミング装置により前記両端部が切断されることによって前記熱延鋼板の両端部に形成された一対の切断面を、前記幅方向における外側から内側に向かって押圧する一対の押圧部材を備える、押圧装置。
前記押圧面のテーパー角は、0°を超えて30°以下である、上記(10)に記載の押圧装置。
前記押圧面の前記破断面に対する傾斜角度は、前記押圧面の前記せん断面に対する傾斜角度よりも小さく設定される、上記(11)に記載の押圧装置。
前記押圧面は、前記熱延鋼板の圧延方向に直交しかつ前記ローラーの回転軸を通る断面において、前記ローラーの径方向外側に向かって凸となるように円弧形状を有している、上記(10)に記載の押圧装置。
以下、本発明の実施の形態に係る冷延鋼板の製造方法およびその製造方法において利用される押圧装置について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る冷延鋼板の製造方法を説明するための図であり、図2は、押圧装置の一例を示す図である。図2において、(a)は、押圧装置を示す正面図であり、(b)は、押圧装置を示す平面図である。なお、図1および図2においては、熱延鋼板の幅方向が矢印X(以下、幅方向Xと記載する。)で示されている。また、図1においては、図面が煩雑になることを避けるために、押圧装置を簡略化して示している。
本発明の第1実施形態に係る製造方法および押圧装置の効果を確認するための実験を行った。
上述の第1実施形態では、熱延鋼板10の圧延方向に直交しかつ押圧部材20a,20bの回転軸(軸部材22a,22bの軸心)を通る断面において、押圧部材20a,20bの外周面(押圧面)は、上記回転軸に対して平行であったが、押圧部材20a,20bの形状は上述の例に限定されない。
本発明の第2実施形態に係る押圧装置の効果を確認するための実験を行った。具体的には、実施例5~7として、高合金鋼(より具体的には、高Si鋼)からなる熱延鋼板(スラブから実機による熱間圧延工程、トリミング工程および酸洗工程を経て製造された鋼板)に対して、図5に示したようにテーパー状の押圧面34を有する押圧部材30を用いて押圧工程を実施した後、冷間圧延工程を実施した。
上述の第2実施形態では、押圧面34の破断面16に対する傾斜角度が、押圧面34のせん断面14に対する傾斜角度よりも小さくなるように、押圧面34が形成されているが、押圧面の形状は上述の例に限定されない。
本発明の第3実施形態に係る押圧装置の効果を確認するための実験を行った。具体的には、実施例8~10として、押圧部材40を用いた点を除いて上述の実施例5~7と同様の条件で押圧工程および冷間圧延工程を実施し、切断面に発生したき裂の数を調査した。また、比較例3として、同様の熱延鋼板を用いて、押圧工程を実施せずに冷間圧延工程を実施し、切断面に発生したき裂の数を調査した。なお、押圧面44のテーパー角は、10°に設定した。
図7は、本発明の第4実施形態に係る押圧装置の押圧部材(ローラー)を示す断面図である。なお、本実施形態に係る押圧装置が、第2実施形態に係る押圧装置と異なるのは、押圧部材30の代わりに、図7に示す押圧部材50が用いられる点である。したがって、以下においては、押圧装置のうち、押圧部材50以外の構成についての説明は省略する。なお、図7においては、軸部材22aの軸心を二点鎖線で示している。また、図7においては、軸部材22aに取り付けられる押圧部材50を示しているが、軸部材22b(図2参照)に取り付けられる押圧部材50も同様の構成を有している。
本発明の第4実施形態に係る押圧装置の効果を確認するための実験を行った。具体的には、実施例11~13として、押圧部材50を用いた点を除いて上述の実施例5~7と同様の条件で押圧工程および冷間圧延工程を実施し、切断面に発生したき裂の数を調査した。また、比較例4として、同様の熱延鋼板を用いて、押圧工程を実施せずに冷間圧延工程を実施し、切断面に発生したき裂の数を調査した。
図8は、本発明の第5実施形態に係る押圧装置の押圧部材(ローラー)を示す断面図である。なお、本実施形態に係る押圧装置が、第2実施形態に係る押圧装置と異なるのは、押圧部材30の代わりに、図8に示す押圧部材60が用いられる点である。したがって、以下においては、押圧装置のうち、押圧部材60以外の構成についての説明は省略する。なお、図8においては、軸部材22aの軸心を二点鎖線で示している。また、図8においては、軸部材22aに取り付けられる押圧部材60を示しているが、軸部材22b(図2参照)に取り付けられる押圧部材60も同様の構成を有している。
t≦R≦10t ・・・(1)
ただし、上記式において、Rは、押圧面64の曲率半径(mm)を示し、tは、熱延鋼板10の板厚(mm)を示す。
本発明の第5実施形態に係る押圧装置の効果を確認するための実験を行った。具体的には、実施例14~19として、押圧部材60を用いた点ならびに押圧部材60の押圧力を300kgfおよび500kgfに設定した点を除いて上述の実施例5~7と同様の条件で押圧工程および冷間圧延工程を実施し、切断面に発生したき裂の数を調査した。また、比較例5として、同様の熱延鋼板を用いて、押圧工程を実施せずに冷間圧延工程を実施し、切断面に発生したき裂の数を調査した。
10a,10b 切断面
12 だれ部
14 せん断面
16 破断面
20 押圧装置
20a,20b,30,40,50,60 押圧部材
22a,22b 軸部材
Claims (10)
- スラブから熱間圧延によって熱延鋼板を得る熱間圧延工程と、
前記熱延鋼板の幅方向両端部を切断するトリミング工程と、
前記トリミング工程において前記両端部が切断されることによって前記熱延鋼板の両端部に形成された一対の切断面を、前記幅方向における外側から内側に向かって一対の押圧部材によって押圧する押圧工程と、
前記押圧工程において前記一対の切断面が押圧された前記熱延鋼板を冷間圧延することによって冷延鋼板を得る冷間圧延工程とを有し、
前記一対の押圧部材はそれぞれローラーであり、
前記ローラーは、前記切断面を押圧するためのテーパー状の押圧面を有し、
前記押圧面のテーパー角は、0°を超えて30°以下であり、
前記一対の切断面にはそれぞれ、せん断面および破断面が形成されており、
前記押圧面の前記破断面に対する傾斜角度は、前記押圧面の前記せん断面に対する傾斜角度よりも小さい、冷延鋼板の製造方法。 - スラブから熱間圧延によって熱延鋼板を得る熱間圧延工程と、
前記熱延鋼板の幅方向両端部を切断するトリミング工程と、
前記トリミング工程において前記両端部が切断されることによって前記熱延鋼板の両端部に形成された一対の切断面を、前記幅方向における外側から内側に向かって一対の押圧部材によって押圧する押圧工程と、
前記押圧工程において前記一対の切断面が押圧された前記熱延鋼板を冷間圧延することによって冷延鋼板を得る冷間圧延工程とを有し、
前記一対の押圧部材はそれぞれローラーであり、
前記ローラーは、前記切断面を押圧するための押圧面を有し、
前記押圧面は、前記熱延鋼板の圧延方向に直交しかつ前記ローラーの回転軸を通る断面において、前記ローラーの径方向外側に向かって凸となるように円弧形状を有している、冷延鋼板の製造方法。 - スラブから熱間圧延によって熱延鋼板を得る熱間圧延工程と、
前記熱延鋼板の幅方向両端部を切断するトリミング工程と、
前記トリミング工程において前記両端部が切断されることによって前記熱延鋼板の両端部に形成された一対の切断面を、前記幅方向における外側から内側に向かって一対の押圧部材によって押圧する押圧工程と、
前記押圧工程において前記一対の切断面が押圧された前記熱延鋼板を冷間圧延することによって冷延鋼板を得る冷間圧延工程とを有し、
前記一対の押圧部材はそれぞれローラーであり、
前記ローラーは、前記切断面を押圧するための押圧面を有し、
前記押圧面は、前記熱延鋼板の圧延方向に直交しかつ前記ローラーの回転軸を通る断面において、前記ローラーの前記回転軸側に向かって凹む円弧形状を有している、冷延鋼板の製造方法。 - 前記押圧工程は、前記トリミング工程の直後に実施される、請求項1から3のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法。
- 前記押圧工程よりも前に、前記熱延鋼板を酸洗する酸洗工程をさらに有する、請求項1から4のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法。
- 前記一対の切断面にはそれぞれ、せん断面および破断面が形成されており、前記押圧工程では、前記押圧部材によって少なくとも前記破断面が押圧される、請求項1から5のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法。
- 熱間圧延によって得られた熱延鋼板の幅方向両端部を切断するトリミング装置と、前記両端部が切断された熱延鋼板を冷間圧延する冷間圧延装置との間に配置され、
前記トリミング装置により前記両端部が切断されることによって前記熱延鋼板の両端部に形成された一対の切断面を、前記幅方向における外側から内側に向かって押圧する一対の押圧部材を備え、
前記一対の押圧部材はそれぞれローラーであり、
前記ローラーは、前記切断面を押圧するためのテーパー状の押圧面を有し、
前記押圧面のテーパー角は、0°を超えて30°以下であり、
前記一対の切断面はそれぞれ、せん断面および破断面を含み、
前記押圧面の前記破断面に対する傾斜角度は、前記押圧面の前記せん断面に対する傾斜角度よりも小さく設定される、押圧装置。 - 熱間圧延によって得られた熱延鋼板の幅方向両端部を切断するトリミング装置と、前記両端部が切断された熱延鋼板を冷間圧延する冷間圧延装置との間に配置され、
前記トリミング装置により前記両端部が切断されることによって前記熱延鋼板の両端部に形成された一対の切断面を、前記幅方向における外側から内側に向かって押圧する一対の押圧部材を備え、
前記一対の押圧部材はそれぞれローラーであり、
前記ローラーは、前記切断面を押圧するための押圧面を有し、
前記押圧面は、前記熱延鋼板の圧延方向に直交しかつ前記ローラーの回転軸を通る断面において、前記ローラーの径方向外側に向かって凸となるように円弧形状を有している、押圧装置。 - 熱間圧延によって得られた熱延鋼板の幅方向両端部を切断するトリミング装置と、前記両端部が切断された熱延鋼板を冷間圧延する冷間圧延装置との間に配置され、
前記トリミング装置により前記両端部が切断されることによって前記熱延鋼板の両端部に形成された一対の切断面を、前記幅方向における外側から内側に向かって押圧する一対の押圧部材を備え、
前記一対の押圧部材はそれぞれローラーであり、
前記ローラーは、前記切断面を押圧するための押圧面を有し、
前記押圧面は、前記熱延鋼板の圧延方向に直交しかつ前記ローラーの回転軸を通る断面において、前記ローラーの前記回転軸側に向かって凹む円弧形状を有している、押圧装置。 - 前記一対の切断面はそれぞれ、せん断面および破断面を含み、前記押圧部材は、少なくとも前記破断面を押圧する、請求項7から9のいずれかに記載の押圧装置。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018157154 | 2018-08-24 | ||
JP2018157154 | 2018-08-24 | ||
JP2018239364 | 2018-12-21 | ||
JP2018239364 | 2018-12-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020099947A JP2020099947A (ja) | 2020-07-02 |
JP7277747B2 true JP7277747B2 (ja) | 2023-05-19 |
Family
ID=71140641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019128508A Active JP7277747B2 (ja) | 2018-08-24 | 2019-07-10 | 冷延鋼板の製造方法および押圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7277747B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5691911A (en) * | 1979-12-26 | 1981-07-25 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Preventing method for edge crack of steel sheet in cold rolling work |
JPS5843801U (ja) * | 1981-09-16 | 1983-03-24 | 住友金属工業株式会社 | 均一厚・幅鋼帯製造用装置 |
JPS5884617A (ja) * | 1981-11-13 | 1983-05-20 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼帯ソ−エツジ防止方法 |
JPS5884604A (ja) * | 1981-11-13 | 1983-05-20 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 均一厚・幅鋼帯製造方法 |
JPS61159317A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-19 | Nippon Steel Corp | 帯状金属板の長手方向縁端部加工方法 |
JP2841969B2 (ja) * | 1991-10-17 | 1998-12-24 | 住友金属工業株式会社 | 剪断面不良の矯正方法 |
-
2019
- 2019-07-10 JP JP2019128508A patent/JP7277747B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020099947A (ja) | 2020-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6007597B2 (ja) | 形鋼用曲り矯正装置および形鋼の曲り矯正方法 | |
TWI344870B (en) | Plant for producing metal materials by rolling | |
CN106424137A (zh) | 一种零宽展镁合金板材轧制方法及其使用的装置 | |
CN109047334B (zh) | 用于热态板带纵向分条的生产方法及应用 | |
CN102719640A (zh) | 一种金刚石内圆刀片用不锈钢带的生产方法 | |
JP7277747B2 (ja) | 冷延鋼板の製造方法および押圧装置 | |
JP2008030101A (ja) | 鍛造方法とその鍛造方法に用いる金敷 | |
JP2010082775A (ja) | かえり無しトリミング設備、冷延鋼帯の製造設備およびその製造方法 | |
CN110479761B (zh) | 一种多道次轧制金属板设备及方法 | |
KR100356160B1 (ko) | 선재조압연공형롤및이를이용한압연방법 | |
JP2786557B2 (ja) | 熱間スラブの幅プレス用金敷 | |
JP7295397B2 (ja) | 形鋼の製造方法 | |
US2002266A (en) | Method of rolling strip material | |
RU2268790C1 (ru) | Способ листовой прокатки и устройство для его реализации | |
RU2224029C2 (ru) | Способ изготовления горячекатаного подката для производства холоднокатаных полос анизотропной электротехнической стали | |
JP6888520B2 (ja) | スラブの幅圧下方法及び幅圧下装置 | |
EP3388160A1 (en) | Method for producing steel h-beam, and rolling mill | |
JP2758753B2 (ja) | 熱間圧延用竪ロール及びこのロールを用いた幅圧延方法 | |
US1839789A (en) | Rolling sheets | |
JP2010005659A (ja) | Mg板の製造方法 | |
JPH06254601A (ja) | 不等辺山形鋼の圧延方法 | |
KR20090069819A (ko) | 'ㄷ'자 형강 제조 방법 | |
JP4052916B2 (ja) | ユニバーサル圧延機 | |
JP2009279637A (ja) | 熱間圧延ラインでの通板残材の製品化方法 | |
JP3294797B2 (ja) | 条鋼製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220303 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221227 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230224 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230417 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7277747 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |