JP7276989B2 - 炉心反応度制御装置、炉心反応度制御方法および原子炉 - Google Patents

炉心反応度制御装置、炉心反応度制御方法および原子炉 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、炉心反応度制御技術に関する。
発明者らは、超小型原子炉を開発しており、その炉心反応度制御装置として受動的な装置を用いることを想定している。受動的な炉心反応度制御装置としては、中性子吸収材として液体リチウムを用いたLEM(Lithium Expansion Module)が提案されている。このLEMは、液体リチウムが炉心の熱で膨張することを利用している。炉心出力が増加した際には、液体リチウムが熱膨張して炉心に挿入されて出力が制御される。そのため、自律的な炉心反応度制御が可能となっている。
特許第3113028号公報
M. Kambe, et. al., "Startup Sequence of RAPID-L Fast Reactor for Lunar Base Power System", Proc. Space Nuclear Conference 2007, Boston, USA (2017) T. B. Massalski, et. al., Binary Alloy Phase Diagrams, ASM International (1986)
LEMは、液体リチウムが化学的に活性であるため扱い難い。濃縮リチウムを用いるため高価となってしまう。使用によりトリチウムが発生してしまうなどの様々な課題がある。
本発明の実施形態は、このような事情を考慮してなされたもので、中性子吸収材が化学的に不活性であり、扱い易い炉心反応度制御技術を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る炉心反応度制御装置は、インジウム-ガドリニウム合金で構成される液体の中性子吸収材と、前記中性子吸収材を収容するリザーバと、前記リザーバから炉心の内部まで延び、前記中性子吸収材が熱膨張したときに、前記中性子吸収材が内部を進行する導入管と、を備え、前記中性子吸収材に含まれるガドリニウムの重量割合が0.1%以上、1%以下である
本発明の実施形態により、中性子吸収材が化学的に不活性であり、扱い易い炉心反応度制御技術が提供される。
本実施形態の原子力発電システムを示す縦断側面図。 原子炉を示す縦断側面図。 原子炉を示す横断平面図。 原子炉を示す拡大横断平面図。 第1実施形態の炉心反応度制御装置を示す縦断側面図。 核種の中性子捕獲断面積を示すグラフ。 インジウム-ガドリニウム合金の二元相図を示すグラフ。 各ケースにおける制御棒価値を示すグラフ。 制御棒価値のガドリニウムの重量割合依存性を示すグラフ。 炉心反応度制御方法を示すフローチャート。 第2実施形態の炉心反応度制御装置を示す縦断側面図。 第2実施形態の導入管を示す図11のA-A断面図。 第3実施形態の炉心反応度制御装置を示す縦断側面図。 第3実施形態の導入管を示す図13のB-B断面図。 第4実施形態の炉心反応度制御装置を示す縦断側面図。 第4実施形態の導入管を示す図15のC-C断面図。 第5実施形態の炉心反応度制御装置を示す縦断側面図。 第6実施形態の炉心反応度制御装置を示す縦断側面図。
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら、炉心反応度制御装置、炉心反応度制御方法および原子炉の実施形態について詳細に説明する。まず、第1実施形態の炉心反応度制御装置、炉心反応度制御方法および原子炉について図1から図10を用いて説明する。
図1の符号1は、本実施形態の原子力発電システムである。この原子力発電システム1は、小型の原子炉2を備える。
原子力発電システム1は、地上に設置される地上コンテナ3と、地下に設置される地下コンテナ4とを備える。これらは、トレーラなどの車両に積載して設置場所まで輸送することができる。つまり、原子炉2は可搬性を有している。なお、本実施形態の原子力発電システム1は、原子炉2の実施態様の一例である。原子炉2の形状またはサイズは、本実施形態に限定されるものではない。
地上コンテナ3は、発電機5とガスタービン6と回生熱交換器7とラジエータ8とコンプレッサ9とを収容する。地下コンテナ4は、原子炉2を収容する。原子炉2は、炉心10と熱交換器11とヒートパイプ12と炉心容器13と核燃料14と減速材15と炉心反応度制御装置16とを備える。なお、炉心容器13は、炉心10と熱交換器11とヒートパイプ12とを収容する金属製の容器である。
炉心10と熱交換器11とは、複数本のヒートパイプ12で接続されている。炉心10で発生した熱は、ヒートパイプ12を介して熱交換器11に伝導される。この熱により作動ガス(冷媒)が膨張してガスタービン6に送られる。このガスによりガスタービン6が回転される。ガスタービン6は、回転軸を介して発電機5と接続されており、ガスタービン6の回転力により発電機5で発電が行われる。
ガスタービン6を通過した作動ガスは、回生熱交換器7を通ってラジエータ8に送られる。このラジエータ8でガスの熱が空気中に放出される。なお、コンプレッサ9は、ガスタービン6と回転軸で接続されており、ガスタービン6の回転力により作動ガスを圧縮する。ここで、作動ガスは、圧縮されて高温高圧の半液体の状態となる。この作動ガスは、回生熱交換器7を通って、再び原子炉2の熱交換器11に戻される。このようなサイクルにより、原子力発電システム1で発電が行われる。
図2に示すように、原子炉2の炉心容器13の内部には、核燃料14と減速材15とを含む炉心10が設けられる。核燃料14および減速材15は、上下方向に延びる棒状を成す。本実施形態では、複数本の核燃料14と複数本の減速材15とが水平方向に交互に並んでいる。
なお、図2では、理解を助けるために、炉心10の構成を簡略化して図示している。例えば、核燃料14および減速材15などの本数を省略している。
核燃料14は、核分裂連鎖反応を起こし、エネルギーを発生させる部材である。核燃料14には、主たる核燃料物質としてウランが含まれている。核燃料14は、例えば、天然ウランを濃縮することで、 235 Uの含有量が3%から4%程度になるように高めてある。また、核燃料14には、 239 Puが含まれても良い。核燃料14は、少なくとも原子炉2を運転するために充分な量の核燃料物質を含むものであれば良い。
減速材15は、中性子を減速する部材である。なお、核燃料14および減速材15は、断面視で六角形状を成す(図4参照)。
炉心10は、複数本の核燃料14および減速材15が束ねられた円柱状を成す。なお、炉心10の形状は、直方体(立方体)でも良いし、錐体でも良い。
図2に示すように、複数本のヒートパイプ12(除熱部)は、核燃料14および減速材15の間にそれぞれ設けられ、炉心10から熱交換器11まで延びている。
ヒートパイプ12は、作動流体(作動液)を用いて熱を移動させるデバイスである。このヒートパイプ12は、例えば、熱伝導性が高い材質から成るパイプケースと、このパイプケースの中に封入された揮発性の作動流体と、気化した作動流体が移動するための空洞と、パイプケースの内壁に設けられて毛細管構造を成すウィックとを備える。
なお、パイプケースおよびウィックには、アルミニウムまたは銅などを用いる。さらに、作動流体には、例えば、液体ナトリウムを用いる。また、作動流体として代替フロンを用いても良い。また、その他の作動流体でも良い。
このヒートパイプの一端を高温部とし、他端を低温部とした場合に、高温部を加熱し、低温部を冷却することで、作動流体の蒸発(潜熱の吸収)と作動流体の凝縮(潜熱の放出)のサイクルが発生して熱を移動させる。
例えば、高温部の液体の作動流体が、加熱されることにより蒸発し、気体となって空洞を通り低温部に移動される。そして、低温部で作動流体の熱が奪われて凝縮して液体に戻る。さらに、この作動流体の液体が、毛細管現象によりウィックを通り高温部に移動される。この現象が繰り返されることで、高温部から低温部に熱が移動される。
本実施形態では、複数本のヒートパイプ12の高温部が炉心10に配置され、この炉心10から直線状に延びるヒートパイプ12の低温部が熱交換器11に配置される。そして、炉心10で発生する熱が、ヒートパイプ12により熱交換器11に移動され、この熱に基づいて作動ガス(冷媒)が加熱される。
炉心10には、核分裂反応を制御する複数の炉心反応度制御装置16が設けられている。これらの炉心反応度制御装置16は、核燃料14に近接して設けられている。炉心反応度制御装置16は、炉心10の出力に応じて受動的に反応度を制御する自己作動型の装置となっている。
炉心10の中央部には、中性子吸収材としての1本の安全棒17が挿入可能となっている。この安全棒17は、原子炉2の起動前において、核燃料14が核分裂反応を起こさないために挿入される部材である。例えば、原子炉2を設置場所まで輸送するときには、安全棒17が炉心10に挿入された状態となる。また、原子炉2を起動するときには、安全棒17が炉心10から引き抜かれる。
炉心容器13の上部には、安全棒17を炉心10の内部まで挿入可能な挿入部18(孔)が開口されている。なお、安全棒17を引き抜いた後は、挿入部18が所定の蓋で閉じられる。
次に、炉心10の構造について図3および図4を用いて説明する。なお、これらの図は断面図であるが、理解を助けるために、断面を示すハッチングを省略している。
炉心10の中央部には、安全棒17が挿入される挿入空間19が設けられている。この挿入空間19の周囲を囲むように核燃料14が環状に並んでいる。これらの核燃料14を囲むように減速材15が環状に並んでいる。さらに、これらの減速材15を囲むように核燃料14が環状に並んでいる。このように、核燃料14の環状の列と減速材15の環状の列とが、炉心10の径方向に交互に並んで配置されている。つまり、核燃料14の環状の列と減速材15の環状の列とが、同心円状に配置されている。
ヒートパイプ12は、断面視で扁平な板形状を成している。核燃料14の側面が切り欠かれており、これらの核燃料14に近接してそれぞれのヒートパイプ12が配置されている。
次に、第1実施形態の炉心反応度制御装置16について図5を用いて説明する。なお、図5では、理解を助けるために、炉心反応度制御装置16の概念図として図示している。
炉心反応度制御装置16は、インジウムまたはインジウムを主成分とする合金で構成される液体の中性子吸収材20と、この中性子吸収材を収容するリザーバ21と、リザーバ21から炉心の内部まで延び、中性子吸収材20が熱膨張したときに、中性子吸収材20が内部を進行する導入管22とを備える。
リザーバ21の上端に導入管22の下端が接続されている。そして、リザーバ21の内部と導入管22の内部とが互いに連通されている。つまり、リザーバ21に収容された液体の中性子吸収材20が導入管22に出入りすることができる。中性子吸収材20は、導入管22により導かれて、炉心10の内部に進行し、または炉心10の内部から後退する。
リザーバ21は、炉心10よりも下方の位置に設けられる。このリザーバ21から導入管22が上方に向かって延びている。導入管22は、炉心10の内部に挿入され、炉心10の上方まで延びている。なお、導入管22は、核燃料14に近接して設けられている(図4参照)。
例えば、1つの炉心10には、24本の炉心反応度制御装置16が設けられる。炉心10の内部に設けられる導入管22は、炉心10の円周方向に沿って円形に並んで配置されても良い。また、核燃料14の環状の列と減速材15の環状の列の間に、導入管22が配置されても良い。さらに、導入管22の列が同心円状に配置されても良い。
導入管22は、核燃料14同士の間に設けられても良いし、核燃料14と減速材15の間に設けられても良いし、核燃料14とヒートパイプ12の間に設けられても良いし、減速材15とヒートパイプ12の間に設けられても良い。
導入管22は、断面視で円形状を成す部材である。炉心10には、導入管22が挿入される貫通孔が設けられている。なお、導入管22は、断面視で楕円形状でも良いし、四角形状でも良い。
また、導入管22は、リザーバ21から直線状に延びる部材となっている。この導入管22は、液体の中性子吸収材20が内部で流動できる形状であればよく、途中で屈曲したり湾曲したりしていても良い。つまり、導入管22は、様々な形状が考えられるため特に形状が限定されるものではない。なお、導入管22の内部の中性子吸収材20が入り込んでいない部分は、所定のガスが封入されていても良いし、真空であっても良い。
炉心10の出力が上昇し、発生する熱量が増加すると、その熱がリザーバ21または導入管22の内部の液体の中性子吸収材20に伝わる。この熱により中性子吸収材20の温度が上昇する。そして、中性子吸収材20が熱膨張される。ここで、中性子吸収材20の体積が増加すると、中性子吸収材20が導入管22の内部を進行するようになる。
中性子吸収材20が導入管22に沿って進行してその液面が上昇されると、炉心10から放射される中性子が中性子吸収材20に吸収される。すると、炉心10の出力が低下し、発生する熱量も低下されるようになる。そのため、中性子吸収材20の温度が低下する。そして、中性子吸収材20が収縮される。ここで、中性子吸収材20の体積が低減されると、中性子吸収材20が導入管22の内部を後退するようになる。
中性子吸収材20が導入管22に沿って後退してその液面が低下すると、中性子吸収材20により中性子吸収率も低減されるため、再び、炉心10の出力が上昇される。
つまり、中性子吸収材20が熱膨張により炉心10の内部にまで進行することで、核分裂反応が低下され、中性子吸収材20が収縮により炉心10の内部から後退することで、核分裂反応が活発になる。このような作用が繰り返されることで、炉心10の出力に応じて受動的に反応度が制御される。
なお、炉心10の熱が中性子吸収材20に伝導される態様としては、様々なものが考えられる。例えば、炉心10の熱が導入管22を介して中性子吸収材20に伝導されても良い。また、炉心10の輻射熱により中性子吸収材20が加熱されても良い。
また、炉心反応度制御装置16は、炉心10からリザーバ21に向けて熱を輸送する熱輸送部を備えても良い。このようにすれば、炉心10の熱をリザーバ21の内部の中性子吸収材20まで輸送して加熱することができる。
なお、熱輸送部の形態としては、様々なものが考えられる。例えば、炉心10を収容する炉心容器23がリザーバ21と接触しており、この炉心容器23を介してリザーバ21に熱が伝導され、その内部の中性子吸収材20を加熱しても良い。つまり、炉心10を収容する炉心容器23が熱輸送部を構成しても良い。また、炉心容器23以外の他の部材が熱輸送部を構成しても良い。
炉心反応度制御装置16では、使用する中性子吸収材20が化学的に不活性であること、同位体濃縮が必要ないこと、トリチウムの発生が無いこと、比較的低温の適度な融点を持っていること、中性子吸収断面積が充分に大きいことなどの特性が望まれる。
従来技術では、液体の中性子吸収材に同位体濃縮を行ったリチウムが用いられていたが、本実施形態では、液体の中性子吸収材20として、インジウムのみ、または、インジウム-ガドリニウム合金を用いるようにしている。このようにすれば、リチウムと比較して化学的に安定でトリチウム発生の殆どない炉心反応度制御装置16とすることができる。
また、中性子吸収材20として用いるインジウムまたはインジウムを主成分とする合金は、融点が400℃以下となっている。加えて、高い中性子吸収断面積を有している。
中性子吸収材20は、インジウム-ガドリニウム合金であることが好ましい。このようにすれば、中性子吸収率を向上させることができる。本実施形態では、中性子吸収材20に含まれるガドリニウムの重量割合が、0.1%以上、1.0%以下の範囲内となっている。ガドリニウムの重量割合が0.1%以上であれば、充分に中性子吸収率を向上させることができる。また、ガドリニウムの重量割合が1%以下であっても、充分に中性子を吸収できるため、ガドリニウムの使用量が少なくて済むようになる。
図6は、リチウム(Li)とガドリニウム(Gd)とインジウム(In)の中性子捕獲断面積を示すグラフである。横軸は、中性子捕獲断面積を示し、縦軸は、入射エネルギーを示す。グラフG1は、Li-6の中性子捕獲断面積を示す。グラフG2は、Gd-155の中性子捕獲断面積を示す。グラフG3は、Gd-157の中性子捕獲断面積を示す。グラフG4は、In-115の中性子捕獲断面積を示す。グラフG5は、In-113の中性子捕獲断面積を示す。
核分裂反応率の高い領域Hに着目すると、Gd-155およびGd-157の中性子捕獲断面積は、Li-6より2桁ほど大きいことが分かる。そのため、微量のガドリニウムが存在していれば充分な制御棒価値を期待できる。
また、Gd-155およびGd-157の中性子捕獲断面積は、In-115およびIn-113よりも高い中性子捕獲断面積を有していることが分かる。なお、天然のインジウムの同位体比は、95%がIn-115なのでインジウム自体の中性子吸収効果も期待できる。
図7は、インジウム-ガドリニウム合金の二元相図を示すグラフである(非特許文献2参照)。横軸は、ガドリニウムの原子濃度割合(上段)と重量割合(下段)を示す。縦軸は、融点となる温度を示す。グラフ中のLの領域が液相であることを示す。
グラフ中のポイントQに着目すると、ガドリニウムの重量割合を1%以下にすると、融点が400℃以下となることが分かる。次世代原子炉の設計案は、運転温度が500℃以上のものも多く、400℃以下の融点であれば、充分に炉心反応度制御装置16として適用可能である。
図8は、制御棒価値を示すグラフである。縦軸は、制御棒価値を示す。リチウムのグラフと、インジウム単体のグラフと、ガドリニウムの重量割合が0.5%のIn-Gd合金のグラフと、ガドリニウムの重量割合が1.0%のIn-Gd合金のグラフと、ガドリニウムの重量割合が1.5%のIn-Gd合金のグラフを示す。
図9は、制御棒価値のガドリニウムの重量割合依存性を示すグラフである。縦軸は、制御棒価値を示す。ガドリニウムの重量割合が0%、0.5%、1.0%、1.5%のそれぞれの場合の制御棒価値を示す。
これらのグラフを参照すると、インジウム-ガドリニウム合金を中性子吸収材20に用いることで、リチウムを用いた際に比べて2倍以上の制御棒価値となることが分かる。また、インジウム単体でもリチウムを用いた際に比べて制御棒価値が高まることが分かる。
さらに、ガドリニウム重量割合が1%を超えると、制御棒価値を増加させる効果が殆どないことが分かる。これはガドリニウムが高い中性子吸収断面積を有しているため、ガドリニウム自体の遮蔽効果(空間的自己遮蔽効果)が高いためと考えられる。
前述の図7のグラフに示すように、インジウム-ガドリニウム合金の融点は、ガドリニウムの重量割合とともに急激に高まる。なるべく低融点で用いることを前提とする場合には、ガドリニウムの重量割合を1%よりも高くしても、融点が高まるだけで制御棒価値が増加しない。そのため、中性子吸収材20に用いる場合には、ガドリニウムの重量割合を1%以下にすることが好ましい。
次に、炉心反応度制御装置16により実行される炉心反応度制御方法について図10のフローチャートを用いて説明する。この炉心反応度制御装置16の動作によって受動的に生じる作用効果を含めて説明する。なお、前述の図面を適宜参照する。
まず、ステップS11において、炉心10の出力が上昇するに伴って、炉心10の温度が上昇される。この炉心10の熱が炉心反応度制御装置16の中性子吸収材20に伝わる。
次のステップS12において、炉心10の熱によって中性子吸収材20の温度が高まる。ここで、中性子吸収材20が熱膨張される。
次のステップS13において、中性子吸収材20の体積が熱膨張により増加して、中性子吸収材20が導入管22の内部を進行する。
次のステップS14において、中性子吸収材20の液面が上昇されると、炉心10から放射される中性子が中性子吸収材20に吸収される。つまり、中性子吸収材20は、炉心10に挿入されて炉心10に負の反応度を印加する。
次のステップS15において、中性子が中性子吸収材20に吸収されることで、炉心10の出力が低下し、これに伴って、炉心10の温度が低下する。
次のステップS16において、炉心10の温度が低下することで、炉心10から中性子吸収材20に与えられる熱量も低下する。そのため、中性子吸収材20の温度が低下する。ここで、中性子吸収材20が収縮される。
次のステップS17において、中性子吸収材20の体積が低減されると、中性子吸収材20が導入管22の内部を後退する。中性子吸収材20の液面が低下すると、中性子吸収材20により中性子吸収率も低減される。つまり、中性子吸収材20は、炉心10から引き抜かれて炉心10に正の反応度を印加する。
そして、再び、炉心10の出力が上昇するようになる。これらのステップが繰り返されることで、中性子吸収材20の熱膨張を利用して炉心10の反応度を一定の状態に維持することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の炉心反応度制御装置16A、炉心反応度制御方法および原子炉について図11から図12を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図11および図12に示すように、第2実施形態の導入管22Aには、内周縁に沿って中性子吸収材20が進行する進行部24が設けられているとともに、中心軸に沿って中性子吸収材20を排除する排除部25が設けられている。
進行部24は、中性子吸収材20が流動できる空間となっている。排除部25は、導入管22Aからリザーバ21まで延びる棒状の部材となっている。なお、排除部25は、中実の部材でも良いし、内部が空洞となっている部材でも良い。排除部25が存在することで、導入管22Aの内部の中性子吸収材20が入り込む容積を低減させることができる。このようにすれば、中性子の吸収に寄与しない導入管22Aの中央から中性子吸収材20を排除できるため、中性子吸収材20の使用量が少なくて済むようになる。
また、排除部25は、導入管22Aの内周面から離れた中央部に設けられている。さらに、排除部25は、その一部が導入管22Aの内周面に接続されていても良い。
導入管22Aに沿って中性子吸収材20が進行するストローク量(長さ)を確保しようとすると、排除部25が設けられている場合には、排除部25が設けられていない場合と比較して、中性子吸収材20に必要な体積の膨張量が小さくて済む。そのため、リザーバ21の容積を小さくするか、同じ温度変化量における中性子吸収材20のストローク量を増加させることができる。
導入管22Aに中性子吸収材20が入り込んだ場合において、導入管22Aの内周面から離れた中央部には、中性子吸収材20の遮蔽効果(空間的自己遮蔽効果)により中性子が殆ど届かない。そのため、導入管22Aの中央部に排除部25を設けたとしても、制御棒価値に対する影響は殆どない。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の炉心反応度制御装置16B、炉心反応度制御方法および原子炉について図13から図14を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図13および図14に示すように、第3実施形態の導入管22Bは、断面視で扁平な長円形状を成している。なお、導入管22Bは、長方形状でも良い。このようにすれば、導入管22Bに入り込んだ中性子吸収材20に中性子が当たる面積を増加させることができる。
なお、導入管22Bには、内周縁に沿って中性子吸収材20が進行する進行部24Bが設けられているとともに、中央部に沿って中性子吸収材20を排除する排除部25Bが設けられている。このようにすれば、中性子吸収材20の使用量が少なくて済むようになる。また、排除部25Bも導入管22Bの形状に合わせて断面視で扁平な長円形状を成している。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態の炉心反応度制御装置16C、炉心反応度制御方法および原子炉について図15から図16を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図15および図16に示すように、第4実施形態の導入管22Cは、複数の細管26が束ねられて形成される。このようにすれば、中性子吸収材の表面張力を活用して導入管22Cに浸入し易くすることができる。複数の細管26は、断面視で環状を成すように周方向に並んで配置される。そして、その環状の中央部には、中性子吸収材20が入り込まない空間部27が設けられている。
それぞれの細管26の下端は、リザーバ21の上端に接続されている。そして、リザーバ21の内部とそれぞれの細管26の内部とが互いに連通されている。つまり、リザーバ21に収容された液体の中性子吸収材20が細管26に出入りすることができる。中性子吸収材20は、それぞれの細管26により導かれて、炉心10の内部に進行し、または、炉心10の内部から後退する。なお、第4実施形態では、それぞれの細管26が進行部を構成し、その中央の空間部27が排除部を構成する。
中性子吸収材20は、それぞれの細管26に分散された状態で進行する。このように、中性子吸収材20の流路である導入管22Cが複数の細管26で構成されていることで、万が一、一部の細管26が破断しても、他の細管26の健全性を保つことができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態の炉心反応度制御装置16D、炉心反応度制御方法および原子炉について図17を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図17に示すように、第5実施形態の炉心反応度制御装置16Dは、リザーバ21に設けられ、炉心10から放射される中性子で核反応を生じさせて中性子吸収材20を加熱する加熱用核燃料28を備える。このようにすれば、炉心10の出力に応じて中性子吸収材を加熱することができる。
第5実施形態では、炉心10の出力が上昇した際に、リザーバ21の温度を速やかに上昇させて炉心反応度制御装置16Dの出力変動に対する応答速度を速めることができる。
例えば、炉心10の出力が上昇すると、炉心10から漏れ出る中性子数が増加し、この中性子により加熱用核燃料28で核分裂反応が生じるようになる。そして、加熱用核燃料28から発せられる熱により中性子吸収材20が加熱されて温度が上昇する。ここで、中性子吸収材20の熱膨張により体積が増加すると、中性子吸収材20が導入管22の内部を進行するようになる。
炉心10の出力が低下すると、炉心10から放射される中性子数も低減される。そのため、加熱用核燃料28の核分裂反応が抑制され、中性子吸収材20の温度が低下する。ここで、中性子吸収材20の収縮により体積が低減されると、中性子吸収材20が導入管22の内部を後退するようになる。
この第5実施形態では、炉心容器23が中性子を通過させる材質で形成されている。また、炉心10とリザーバ21とが断熱されていても良い。
なお、加熱用核燃料28は、リザーバ21の上部側の外周面に接触された状態で設けられている。このようにすれば、炉心10から照射される中性子が、中性子吸収材20で遮られることがなく、加熱用核燃料28に当るようになる。そのため、炉心10の出力に応じて加熱用核燃料28に核反応を生じさせることができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態の炉心反応度制御装置16E、炉心反応度制御方法および原子炉について図18を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
第6実施形態の炉心反応度制御装置16Eは、炉心10からリザーバ21に向けて熱を輸送する熱輸送部としての加熱用ヒートパイプ29を備える。このようにすれば、炉心10からリザーバ21に向けて効率的に熱を輸送することができる。炉心10の温度上昇に伴って速やかにリザーバ21の温度を上昇させることができる。
加熱用ヒートパイプ29は、炉心10からリザーバ21まで延びている。加熱用ヒートパイプ29は、リザーバ21の外周面に接触している。なお、加熱用ヒートパイプ29の端部がリザーバ21の内部に挿入されていても良い。
なお、第6実施形態の炉心反応度制御装置16Eは、第5実施形態の加熱用核燃料28を備えていても良い。
本実施形態に係る炉心反応度制御装置、炉心反応度制御方法および原子炉を第1実施形態から第6実施形態に基づいて説明したが、いずれか1の実施形態において適用された構成を他の実施形態に適用しても良いし、各実施形態において適用された構成を組み合わせても良い。
なお、本実施形態のフローチャートにおいて、各ステップが直列に実行される形態を例示しているが、必ずしも各ステップの前後関係が固定されるものでなく、一部のステップの前後関係が入れ替わっても良い。また、一部のステップが他のステップと並列に実行されても良い。
なお、本実施形態では、ヒートパイプ12を用いて炉心10を冷却しているが、炉心10の冷却方式は様々なものが考えられるため、ヒートパイプ12に限定されるものではない。
なお、本実施形態では、炉心10から熱を移動させるデバイスとして、作動流体を封入したヒートパイプ12を例示しているが、その他の態様のヒートパイプ12(除熱部)を用いても良い。例えば、内部に空洞を有さない中実のヒートパイプを用いても良い。さらに、ヒートポンプ式の除熱装置を用いて炉心から熱を移動させても良い。
なお、本実施形態では、液体の中性子吸収材20を構成するインジウムを主成分とする合金としてインジウム-ガドリニウム合金が用いられているが、その他の態様であっても良い。例えば、カドミウム、銀、金、ユウロピウム、ハフニウムなどのガドリニウムの以外の他の金属をインジウムに添加した合金で中性子吸収材20を構成しても良い。中性子吸収材20としては、様々な組成が考えられるためこれを限定しない。
なお、本実施形態では、液体の中性子吸収材20としてインジウムまたはインジウムを主成分とする合金で構成しているが、その他の態様であっても良い。例えば、液体の中性子吸収材20としてリチウムを用いても良い。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、インジウムまたはインジウムを主成分とする合金で構成される液体の中性子吸収材を備えることにより、中性子吸収材が化学的に不活性であり、扱い易い炉心反応度制御技術とすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…原子力発電システム、2…原子炉、3…地上コンテナ、4…地下コンテナ、5…発電機、6…ガスタービン、7…回生熱交換器、8…ラジエータ、9…コンプレッサ、10…炉心、11…熱交換器、12…ヒートパイプ、13…炉心容器、14…核燃料、15…減速材、16(16A,16B,16C,16D,16E)…炉心反応度制御装置、17…安全棒、18…挿入部、19…挿入空間、20…中性子吸収材、21…リザーバ、22(22A,22B,22C)…導入管、23…炉心容器、24(24B)…進行部、25(25B)…排除部、26…細管、27…空間部、28…加熱用核燃料、29…加熱用ヒートパイプ。

Claims (9)

  1. インジウム-ガドリニウム合金で構成される液体の中性子吸収材と、
    前記中性子吸収材を収容するリザーバと、
    前記リザーバから炉心の内部まで延び、前記中性子吸収材が熱膨張したときに、前記中性子吸収材が内部を進行する導入管と、
    を備え、
    前記中性子吸収材に含まれるガドリニウムの重量割合が0.1%以上、1%以下である、
    炉心反応度制御装置。
  2. 前記導入管には、内周縁に沿って前記中性子吸収材が進行する進行部が設けられているとともに、中心軸に沿って前記中性子吸収材を排除する排除部が設けられている、
    請求項に記載の炉心反応度制御装置。
  3. 前記導入管は、断面視で扁平な形状を成している、
    請求項1または請求項に記載の炉心反応度制御装置。
  4. 前記導入管は、複数の細管が束ねられたものである、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の炉心反応度制御装置。
  5. 前記リザーバに設けられ、前記炉心から放射される中性子で核反応を生じさせて前記中性子吸収材を加熱する加熱用核燃料を備える、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の炉心反応度制御装置。
  6. 前記炉心から前記リザーバに向けて熱を輸送する熱輸送部を備える、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の炉心反応度制御装置。
  7. 前記熱輸送部は、ヒートパイプである、
    請求項に記載の炉心反応度制御装置。
  8. リザーバに収容されているガドリニウムの重量割合が0.1%以上、1%以下であるインジウム-ガドリニウム合金で構成される液体の中性子吸収材が熱膨張したときに、前記リザーバから炉心の内部まで延びる導入管の内部を前記中性子吸収材が進行するステップを含む、
    炉心反応度制御方法。
  9. ガドリニウムの重量割合が0.1%以上、1%以下であるインジウム-ガドリニウム合金で構成される液体の中性子吸収材と、
    前記中性子吸収材を収容するリザーバと、
    前記リザーバから炉心の内部まで延び、前記中性子吸収材が熱膨張したときに、前記中性子吸収材が内部を進行する導入管と、
    を備える炉心反応度制御装置が設けられている、
    原子炉。
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