JP7276738B1 - 自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法。太陽光発電システム、マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法。 - Google Patents

自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法。太陽光発電システム、マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP7276738B1
JP7276738B1 JP2022562396A JP2022562396A JP7276738B1 JP 7276738 B1 JP7276738 B1 JP 7276738B1 JP 2022562396 A JP2022562396 A JP 2022562396A JP 2022562396 A JP2022562396 A JP 2022562396A JP 7276738 B1 JP7276738 B1 JP 7276738B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energy
power generation
self
information
excess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022562396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2023119725A1 (ja
Inventor
貴宏 田中
ジョン ボーランド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from PCT/JP2021/048064 external-priority patent/WO2023119606A1/ja
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority claimed from PCT/JP2022/031497 external-priority patent/WO2023119725A1/ja
Priority to JP2023070515A priority Critical patent/JP2023094625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7276738B1 publication Critical patent/JP7276738B1/ja
Publication of JPWO2023119725A1 publication Critical patent/JPWO2023119725A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

エネルギー受給部における再生可能エネルギーの使用状態を考慮した自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法。太陽光発電システム、マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法を提供する。商用系統20及び再生可能エネルギー発電装置30から供給される電力を負荷で消費するエネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足に関する情報を生成する装置にあたり、昼夜判別部により昼と判別された際に、再生可能エネルギー発電装置30の実測発電量と、予め設定された設定発電量と、に基づいて、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足に関する自家エネ過不足情報を生成する。

Description

本発明は、自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法。太陽光発電システム、マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法に関する。
エネルギー供給源とエネルギー供給源から供給されるエネルギーを需要する需要設備とを有する複数のエネルギー受給部と、複数のエネルギー受給部を管理する管理手段と、を含むエネルギー供給システムが知られている(特許文献1参照)。特許文献1のエネルギー供給システムでは、エネルギー受給部内の余剰電力を蓄電するエネルギー貯蔵装置の貯蔵量が閾値を下回る場合、外部からのエネルギー供給が必要であると判定し、このエネルギー受給部に対してエネルギー供給を行っている。
特開2021-158731号公報
しかしながら、特許文献1に記載のエネルギー供給システムでは、エネルギー受給部における再生可能エネルギーの使用状態が考慮されておらず、再生可能エネルギーが有効に活用されないおそれがある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エネルギー受給部における再生可能エネルギーの使用状態を考慮した自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法。太陽光発電システム、マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、
商用系統及び太陽光発電装置から供給される電力を負荷で消費するエネルギー受給部における自家エネルギーの過不足に関する情報を生成する装置であって、
昼と夜を判別する昼夜判別部と、
前記昼夜判別部により昼と判別された際に、前記太陽光発電装置の実測発電量と、予め設定された設定発電量と、に基づいて、前記エネルギー受給部における自家エネルギーの過不足に関する自家エネ過不足情報を生成する過不足情報生成部と、を備えた自家エネルギーの過不足情報生成装置が提供される。
上記自家エネルギーの過不足情報生成装置において、
前記自家エネ過不足情報は、少なくとも、前記エネルギー受給部における自家エネルギーが余剰状態であるかと、前記エネルギー受給部における自家エネルギーが不足状態であるかに分類してもよい。
上記自家エネルギーの過不足情報生成装置において、
前記実測発電量と、前記設定発電量と、に基づいて、前記設定発電量に対する前記実測発電量の度合いを算出して実測発電度合いとする実測度合い算出部を備え、
前記過不足情報生成部は、前記昼夜判別部により昼と判別された際に、前記実測発電度合いと予め設定された設定発電度合いとを比較した実測度合い比較情報に基づいて、前記自家エネ過不足情報を生成してもよい。
上記自家エネルギーの過不足情報生成装置において、
前記商用系統からの供給電力に関する系統電力情報と、前記太陽光発電装置からの供給電力に関する自家エネ電力情報と、に基づいて、供給電力全体における前記太陽光発電装置からの供給電力の使用度合いを算出して自家エネ使用度合いとする使用度合い算出部を備え、
前記過不足情報生成部は、前記実測発電量と、前記設定発電量と、前記自家エネ使用度合いと予め設定された設定使用度合いとを比較した使用度合い比較情報と、に基づいて、前記自家エネ過不足情報を生成してもよい。
上記自家エネルギーの過不足情報生成装置において、
前記負荷には、前記商用系統及び前記太陽光発電装置に加え、蓄電池からも電力が供給され、
前記自家エネ電力情報は、前記太陽光発電装置及び前記蓄電池からの供給電力に関し、
前記使用度合い算出部は、供給電力全体における前記太陽光発電装置及び前記蓄電池からの供給電力の使用度合いを算出して前記自家エネ使用度合いとしてもよい。
上記自家エネルギーの過不足情報生成装置において、
前記蓄電池が余裕状態であるか非余裕状態であるかを判断する余裕判断部を備え、
前記過不足情報生成部は、前記昼夜判別部により昼と判別された際に、前記実測発電量と、前記設定発電量と、前記使用度合い比較情報と、前記蓄電池が前記余裕状態であるか前記非余裕状態であるかと、に基づいて、前記自家エネ過不足情報を生成してもよい。
上記自家エネルギーの過不足情報生成装置において、
前記余裕判断部は、前記昼夜判別部により夜と判別された際に、時刻と前記蓄電池の残量とに基づいて、前記蓄電池が前記余裕状態であるか前記非余裕状態であるかを判断し、
前記過不足情報生成部は、前記昼夜判別部により夜と判別された際に、前記使用度合い比較情報と、前記蓄電池が前記余裕状態であるか前記非余裕状態であるかと、に基づいて、前記自家エネ過不足情報を生成してもよい。
上記自家エネルギーの過不足情報生成装置において、
前記太陽光発電装置から前記商用系統へ電力が供給される逆潮流を検知する逆潮流検知部を備え、
前記過不足情報生成部は、前記昼夜判別部により昼と判別された際に、前記実測発電量と、前記設定発電量と、前記使用度合い比較情報と、前記蓄電池が前記余裕状態であるか前記非余裕状態であるかと、前記逆潮流検知部により前記逆潮流が検知されたか否かと、に基づいて、前記自家エネ過不足情報を生成してもよい。
また、本発明では、
商用系統及び太陽光発電装置から供給される電力を負荷で消費するエネルギー受給部における自家エネルギーの過不足に関する情報を生成する方法であって、
昼と夜を判別し、
昼と判別された際に、前記太陽光発電装置の実測発電量と、予め設定された設定発電量と、に基づいて、前記エネルギー受給部における自家エネルギーの過不足に関する自家エネ過不足情報を生成する自家エネルギーの過不足情報生成方法が提供される。
また、本発明では、
電力網により互いに接続された複数のエネルギー受給部が属するマイクログリッドのエネルギー需給システムであって、
上記自家エネルギーの過不足情報生成装置を備え、
前記過不足情報生成装置は、前記マイクログリッドに属する各エネルギー受給部の前記自家エネ過不足情報をそれぞれ生成し、
前記過不足情報生成装置により前記余剰状態に分類された前記エネルギー受給部から、前記不足状態に分類された前記エネルギー受給部へ、電力を供給する需給調整部をさらに備えたマイクログリッドのエネルギー需給システムが提供される。
また、本発明では、
商用系統及び太陽光発電装置から供給される電力を負荷で消費するエネルギー受給部と、
上記自家エネルギーの過不足情報生成装置と、を備え、
前記負荷は、所定の蓄熱部に対して蓄熱を行う蓄熱機器を含み、
前記過不足情報生成装置により前記自家エネルギーが前記余剰状態に分類された際に、前記蓄熱機器の蓄熱作用を増大させる蓄熱制御部を備えた太陽光発電システムが提供される。
上記太陽光発電システムにおいて、
前記蓄熱機器は、所定の室内の冷暖房を行う空気調和装置を含み、
前記所定の室内の室内情報に基づいて、前記蓄熱制御部による前記空気調和装置の前記蓄熱作用の増減を制限する空調制限部を備えてもよい。
上記太陽光発電システムにおいて、
前記空気調和装置の操作入力を行う空調操作部からの入力に基づいて、前記空調制限部による前記蓄熱作用の増減の制限の有効・無効を制御する制限制御部を備えてもよい。
また、本発明では、
電力網により互いに接続された複数のエネルギー受給部が属するマイクログリッドのエネルギー需給システムであって、
前記各エネルギー受給部について、少なくとも、自家エネルギーが余剰状態であるかと、前記エネルギー受給部における自家エネルギーが不足状態であるかに分類されており、
前記余剰状態に分類された前記エネルギー受給部から、前記不足状態に分類された前記エネルギー受給部へ、電力を供給するマイクログリッドのエネルギー需給システムが提供される。
また、本発明では、
電力網により互いに接続された複数のエネルギー受給部が属するマイクログリッドのエネルギー需給方法であって、
前記各エネルギー受給部について、少なくとも、自家エネルギーが余剰状態であるかと、前記エネルギー受給部における自家エネルギーが不足状態であるかに分類し、
前記余剰状態に分類された前記エネルギー受給部から、前記不足状態に分類された前記エネルギー受給部へ、電力を供給するマイクログリッドのエネルギー需給方法が提供される。
本発明によれば、エネルギー受給部における再生可能エネルギーの使用状態を考慮して、再生可能エネルギーを有効に活用することができる。
本発明の第1の実施形態を示す太陽光発電システムの構成ブロック図である。 太陽光発電システムの制御ブロック図である。 太陽光発電システムの動作を示すフローチャートである。 蓄熱増大モードの動作を示すフローチャートである。 蓄熱減少モードの動作を示すフローチャートである。 太陽光発電システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示す太陽光発電システムの構成ブロック図である。 太陽光発電システムの制御ブロック図である。 太陽光発電システムの動作を示すフローチャートである。 太陽光発電システムの動作を示すフローチャートである。 太陽光発電システムの動作を示すフローチャートである。 変形例を示す太陽光発電システムの制御ブロック図である。 変形例を示す太陽光発電システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態を示す単一のマイクログリッドのエネルギー需給システムのエネルギーに関するブロック図である。 単一のマイクログリッドのエネルギー需給システムの通信に関するブロック図である。 本発明の第4の実施形態を示す複数のマイクログリッドのエネルギー需給システムのエネルギーに関するブロック図である。 複数のマイクログリッドのエネルギー需給システムの通信に関するブロック図である。 変形例を示す複数のマイクログリッドのエネルギー需給システムの通信に関するブロック図である。 実施例の太陽光発電システムにおける1時間ごとの電力供給量及び電力消費量に関するグラフである。 第1の比較例の太陽光発電システムにおける1時間ごとの電力供給量及び電力消費量に関するグラフである。 第1の比較例の太陽光発電システムにおける1時間ごとの電力供給量及び電力消費量に関するグラフである。
図1から図6は本発明の第1の実施形態を示すものであり、図1は太陽光発電システムの構成ブロック図、図2は太陽光発電システムの制御ブロック図、図3及び図6は太陽光発電システムの動作を示すフローチャート、図4は蓄熱増大モードの動作を示すフローチャート、図5は蓄熱減少モードの動作を示すフローチャートである。
図1に示すように、この太陽光発電システム1は、商用系統20側及び太陽光発電装置(PV)30側から負荷10へ電力が供給されるエネルギー受給部2に適用される。本実施形態においては、負荷10は、温冷熱機器11、電気自動車12及び住宅用プールのプールポンプ13を含んでいる。このエネルギー受給部2は、図1に図示しない他のエネルギー受給部とともにエネルギーマネジメントシステム(EMS)3に監視される。エネルギーマネジメントシステム3は、監視対象の各エネルギー受給部のうち、エネルギーが余剰となっているエネルギー受給部から電力を受け取り、エネルギーが不足しているエネルギー受給部へ電力を供給する。
本実施形態においては、エネルギー受給部2は、住宅である。尚、エネルギー受給部2は、例えば、施設であってもよい。温冷熱機器10は、所定の蓄熱部に対して蓄熱を行う。本実施形態においては、温冷熱機器10には所定の室内の冷暖房を行う空気調和装置と、電気ヒータにより加熱された水を貯留可能な温水器と、が含まれる。尚、図1には、温冷熱機器11、電気自動車12及びプールポンプ13以外の負荷10は図示していない。商用系統20、太陽光発電装置30及び蓄電池40からの電力は、分電盤50を介して負荷10に供給される。尚、分電盤50に代えて、例えば接続箱等の接続機能を有する他の設備を用いることもできる。本実施形態においては、太陽光発電装置30から商用系統20へ電力が供給される逆潮流が発生するようになっている。すなわち、本実施形態においては、商用系統20から電力を購入するとともに、商用系統20へ電力を売却する。
太陽光発電装置30は、光エネルギーを電気エネルギーに変換するパネルを有し、エネルギー受給部2にはこの電気エネルギーを直流から交流に変換するパワーコンディショナー(PCS)60が設けられている。パワーコンディショナー60は、太陽光発電装置30で発電された電力を充電する蓄電池40を管理する。蓄電池40に蓄えられた電力は、必要に応じて放電されて負荷へ供給される。尚、本実施形態においては、蓄電池40は、商用系統20からの電力を充電することも可能である。
本実施形態においては、商用系統20と分電盤50との間を流出入する電流を検出する系統電流センサ70と、パワーコンディショナー60と分電盤50との間を流出入する電流を検出する自家エネ電流センサ75が設けられる。図2に示すように、系統電流センサ70で検出された電流値は、商用系統20からの供給電力に関する系統電力情報110として監視・指示端末80へ送信される。また、自家エネ電流センサ75で検出された電流値は、太陽光発電装置30及び蓄電池40からの供給電力に関する自家エネ電力情報120として監視・指示端末80へ送信される。
また、エネルギー受給部2には、空気調和装置により冷暖房が行われる室内の温度を検出する温度センサ2aと、当該室内の人の存在を検知する人感センサ2bと、が設けられる。図2に示すように、温度センサ2aで検出された室温は、温度情報510として監視・指示端末80へ送信される。また、人感センサ2bで検出された人が存在するか否かの情報は、人存在情報520として監視・指示端末80へ送信される。空気調和装置は、当該空気調和装置の操作入力を行う空調操作部2cを通じて操作される。本実施形態においては、空調操作部2cは、室内の壁面に着脱自在に設置されるリモートコントローラである。室内の人間は、空調操作部2cにより、空気調和装置のON・OFF、暖房、除湿、冷房等の運転モードの切り替え、風量の調整、室内の設定温度の変更等の空気調和装置の各種設定を行うことができる。本実施形態においては、空調操作部2cで後述する蓄熱作用の増減の制限を有効とするか、無効とするかの設定が受け付けられる。具体的に、空調操作部2cで「マニュアルモード」と「おまかせモード」のいずれかが択一的に選択されるようになっており、「マニュアルモード」が選択された場合は蓄熱作用の増減の制限が有効とされ、「おまかせモード」が選択された場合は蓄熱作用の増減の制限が無効とされる。図2に示すように、空調操作部2cで受け付けられた制限に関する設定は、制限設定情報530として監視・指示端末80へ送信される。
監視・指示端末80は、エネルギー受給部2における各種情報を監視し、各種情報に基づいて、各種機器へ制御等について指示を出している。本実施形態においては、監視・指示端末80が、自家エネルギーの過不足情報生成装置をなしている。監視・指示端末80は、例えば、住宅の内部に備え付けられた端末とすることもできるし、住宅の外部の携帯端末とすることもできる。
監視・指示端末80は、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーション等のコンピュータからなり、入力部81と、出力部82と、媒体読込部83と、ストレージ84と、メモリ85と、演算部86と、インターフェース部87と、を有し、これらはシステムバスで相互に接続されている。入力部81は、端末使用者が操作するキーボード、マウス等を有しており、端末使用者からのプログラムの実行等に関する各種操作信号を入力する。出力部82は、データ等を表示するディスプレイを有し、各種プログラムの実行経過、結果等を表示することができる。なお、入力部81と出力部82とは、例えばタッチパネル等のように一体型の入出力手段であってもよく、この場合にはユーザの指やペン型の入力装置を用いて所定の位置をタッチして入力を行うことができる。媒体読込部83は、例えばCDドライブ、DVDドライブ、USBコネクタ等からなる。ストレージ84は、ハードディスク、SSD等であり、各種プログラム、各種電子データ等が記憶される。記憶されているプログラム、データ等は、必要に応じて入出力を行うことができる。メモリ85は、ROM、RAM等であり、演算部86によりストレージ84から読み出された実行プログラム等を格納する。演算部86は、CPU等であり、OS等の制御プログラム、及びメモリ85に格納されている自家エネルギーに関するプログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御して、後述する自家エネ過不足情報250の生成、温冷熱機器10の制御等における各処理を実現することができる。
図2に示すように、監視・指示端末80は、各電流センサ70,75から各電力情報110,120を取得するとともに、パワーコンディショナー60から太陽光発電装置30の実測発電量情報130と、蓄電池40の残量情報140及び状態情報150と、を取得する。状態情報150は、蓄電池40が充電状態、放電状態、待機状態のいずれであるかを示す情報である。また、監視・指示端末80は、時刻サーバ4から時刻情報400を取得する。さらに、監視・指示端末80は、温度センサ2a及び人感センサ2bから温度情報510及び人存在情報520を取得する。監視・指示端末80は、各種の設定情報が記憶される設定情報記憶部300を有する。本実施形態においては、設定情報記憶部300には、設定発電量情報310、設定使用度合い320、設定発電度合い330、昼間設定残量340、夜間設定残量350、設定温度域360及び日の出・日の入情報370が記憶されている。設定情報記憶部300に記憶される設定情報は、ユーザ、外部等からの入力等により書き換え可能となっている。
監視・指示端末80は、昼と夜を判別する昼夜判別部800を有する。本実施形態においては、昼夜判別部800は、時刻サーバ4から取得された時刻情報400と、予め記憶されている日の出・日の入情報370の日の出時刻及び日の入時刻と、を比較することにより昼と夜を判別する。尚、昼夜判別部800の昼夜の判別方法は任意であり、例えば、照度センサにより検出された太陽光の強度、温度計により検出された外気温、時刻に応じた太陽光発電装置30の発電量等に基づいて判別することもできる。また、昼または夜であるとのユーザからの入力に従って、昼夜を判別するようにしてもよい。
監視・指示端末80は、系統電力情報110と自家エネ電力情報120とに基づいて、供給電力全体における太陽光発電装置30及び蓄電池40からの供給電力の使用度合いを算出して自家エネ使用度合い210とする使用度合い算出部810を有する。本実施形態においては、自家エネ使用度合い210は、自家エネ電流センサ75で検出された電流値を、系統電流センサ70及び自家エネ電流センサ75で検出された電流値を足した値で除することにより算出される。ここで、商用系統20、太陽光発電装置30及び蓄電池40から電力が供給される分電盤50とは別個に、災害時に重要な負荷へ優先的に電力を供給する等の目的で、太陽光発電装置30及び蓄電池40からのみ電力が供給される他の分電盤が設けられている場合がある。この場合、自家エネ電流センサ75とは別個に太陽光発電装置30及び蓄電池40と他の分電盤の間に第2自家エネ電流センサを設けて、自家エネ電流センサ75と第2自家エネ電流センサで検出された電流値を合算して自家エネ電力情報120とすればよい。尚、自家エネ使用度合い210を、例えば、系統電流センサ70及び自家エネ電流センサ75で検出された電流値の差を利用して算出してもよく、自家エネ使用度合い210の算出方法は適宜変更することができる。
監視・指示端末80は、実測発電量情報130と、設定発電量情報310と、に基づいて、設定発電量に対する太陽光発電装置30の実測発電量の度合いを算出して実測発電度合い220とする実測度合い算出部820を有する。本実施形態においては、実測発電度合い220は、実測発電量を設定発電量で除することにより算出される。尚、実測発電度合い220を、例えば、実測発電量と設定発電量の差を利用して算出してもよく、実測発電度合い220の算出方法は適宜変更することができる。本実施形態においては、設定発電量情報310は、予測される発電量の情報を含み、例えば、気象予報、日射量と発電量の相関関係、一般的なモデルの住宅や施設の使用量、各エネルギー受給部2の発電量の実績値等から設定することができる。各エネルギー受給部2の発電量の実績値から設定する場合は、例えば、前日に取得した実績値から設定発電量を決定してもよいし、実績値を継続的に取得・学習して設定発電量を更新するようにしてもよい。また、設定発電量情報310を、地域別や季節別としたり、居住する人間の家族構成に基づいて設定したり、平日と休日で別個に設定することもできる。
監視・指示端末80は、蓄電池40が余裕状態であるか非余裕状態であるかを判断する余裕判断部830を有する。本実施形態においては、余裕判断部830は、昼夜判別部800により昼と判別された際には、蓄電池40の残量情報140及び状態情報150に基づいて余裕状態であるか非余裕状態であるかを判断する。具体的に、余裕判断部830は、昼夜判別部800により昼と判別された際には、蓄電池40の残量に関しては、蓄電池40の残量を予め設定された昼間設定残量340と比較する。また、本実施形態においては、余裕判断部830は、昼夜判別部800により夜と判別された際には、蓄電池40の残量情報140及び時刻情報400に基づいて余裕状態であるか非余裕状態であるかを判断する。具体的に、余裕判断部830は、昼夜判別部800により夜と判別された際には、蓄電池40の残量を予め設定された夜間設定残量350と比較する。本実施形態においては、夜間設定残量350は、時刻に応じて変化し、昼から夜に切り替わった直後が最大値となり、夜から昼に切り替わる直前が最小値となる。余裕判断部830は、時刻情報400から当該時刻の夜間設定残量350を参照し、蓄電池40の残量を参照された夜間設定残量350と比較する。
監視・指示端末80は、太陽光発電装置30から商用系統20へ電力が供給される逆潮流を検知する逆潮流検知部840を有する。本実施形態においては、逆潮流は、系統電流センサ70の電流値により逆潮流が検出される。
監視・指示端末80は、昼夜判別部800により昼と判別された際に、自家エネ使用度合い210と予め設定された設定使用度合い320とを比較した使用度合い比較情報230と、実測発電度合い220と予め設定された設定発電度合い330とを比較した実測度合い比較情報240と、蓄電池40が余裕状態であるか非余裕状態であるかと、逆潮流検知部840により逆潮流が検知されたか否かと、に基づいて、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足に関する自家エネ過不足情報250を生成する過不足情報生成部850を有する。本実施形態においては、使用度合い比較情報230は自家エネ使用度合い210と設定使用度合い320の大小関係の情報であり、実測度合い比較情報240は実測発電度合い220と設定発電度合い330の大小関係の情報である。また、過不足情報生成部850は、昼夜判別部800により夜と判別された際に、使用度合い比較情報230と、蓄電池40が余裕状態であるか非余裕状態であるかと、に基づいて、自家エネ過不足情報250を生成する。過不足情報生成部850は、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足について、余剰状態、バランス状態、不足状態のいずれかに分類し、これを自家エネ過不足情報250とする。
監視・指示端末80は、自家エネ過不足情報250を所定の機器へ送信する過不足情報送信部860を有する。過不足情報送信部860は、エネルギシェア統合システム3へ自家エネ過不足情報250を送信する。エネルギーマネジメントシステム3は、受信した自家エネ過不足情報250に基づいて、各エネルギー受給部2からエネルギーを受け取り、あるいは、各エネルギー受給部2へエネルギーを供給する。
監視・指示端末80は、エネルギー受給部2の電力に関する自家エネ過不足情報250に基づいて、蓄熱機器としての温冷熱機器10の蓄熱作用を増大させる蓄熱制御部870を有する。具体的に、蓄熱制御部870は、自家エネルギーが余剰状態である場合に温冷熱機器10の蓄熱作用を増大させ、自家エネルギーがバランス状態である場合に温冷熱機器10の蓄熱作用を維持し、自家エネルギーが不足状態である場合に温冷熱機器10の蓄熱作用を減少させる。本実施形態においては、例えば、自家エネルギーが余剰状態である場合には、空気調和装置の加熱作用又は冷却作用を増大させて室内の蓄熱量を増大させるとともに、温水器の加熱作用を増大させて貯留される水の蓄熱量を増大させる。
また、監視・指示端末80は、空気調和装置により冷暖房が行われる所定の室内の室内情報に基づいて、蓄熱制御部870による空気調和装置の蓄熱作用の増減を制限する空調制限部880を有する。本実施形態においては、室内情報は、温度情報510及び人存在情報520である。具体的には、室内の温度が予め設定された設定温度域360に収まっているか否かを判別し、収まっていない場合は蓄熱作用の増減を禁止する。本実施形態においては、空調制御部870は、室内に人が存在する場合にも、蓄熱作用の増減を禁止する。さらに、監視・指示端末80は、空調操作部2cからの入力に基づいて、空調制限部880による蓄熱作用の増減の制限の有効・無効を制御する制限制御部890を有する。
以上のように構成された太陽光発電システム1の動作を、図3から図6のフローチャートを参照して説明する。
図3に示すように、監視・指示端末80は、時刻情報400と日の出・日の入情報370とに基づいて昼と夜を判別する(ステップS1)。ステップS1で昼と判別された場合、自家エネ使用度合い210と設定使用度合い320とを比較し、自家エネ使用度合い210が設定使用度合い320以上であるか否かを判断する(ステップS2)。設定使用度合い320は任意に設定することができ、本実施形態においては80%とされている。尚、ステップS2では、自家エネ使用度合い210が設定使用度合い320以上か否かで場合分けをしているが、自家エネ使用度合い210と設定使用度合い320が等しい場合をいずれの場合とするかは重要ではない。要は、自家エネ使用度合い210が設定使用度合い320を上回る場合と下回る場合で場合分けができればよい。
ステップS2で設定使用度合い320が自家エネ使用度合い210以上である場合、実測発電度合い220と設定発電度合い330とを比較し、実測発電度合い220が設定発電度合い330以上であるか否かを判断する(ステップS3)。設定発電度合い330は任意に設定することができ、本実施形態においては80%とされている。尚、ステップS3では、実測発電度合い220が設定発電度合い330以上か否かで場合分けをしているが、実測発電度合い220と設定発電度合い330が等しい場合をいずれの場合とするかは重要ではない。要は、実測発電度合い220が設定発電度合い330を上回る場合と下回る場合で場合分けができればよい。
ステップS3で実測発電度合い220が設定発電度合い330未満である場合、蓄電池40が余裕状態であるか否かを判断する(ステップS4)。昼においては、蓄電池40が充電状態または待機状態で、かつ、電池残量が昼間設定残量340以上である場合に、余裕状態であると判断する。昼間設定残量340は任意に設定することができ、本実施形態においては80%とされている。尚、ステップS4では、電池残量が昼間設定残量340以上か否かで場合分けをしているが、電池残量と昼間設定残量340が等しい場合をいずれの場合とするかは重要ではない。要は、電池残量が昼間設定残量340を上回る場合と下回る場合で場合分けができればよい。
ステップS4で蓄電池40が余裕状態である場合、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足について余剰状態であると判断され、余剰状態であるとの自家エネ過不足情報250がエネルギーマネジメントシステム3へ送信される(ステップS5)。
また、ステップS3で実測発電度合い220が設定発電度合い330以上である場合、または、ステップS4で蓄電池40が非余裕状態である場合、逆潮流が検知されたか否かを判断する(ステップS6)。ステップS6で逆潮流が検知された場合、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足について余剰状態であると判断され、ステップS5へ進む。すなわち、本実施形態においては、過不足情報生成部850は、昼夜判別部800により昼と判別された際に、自家エネ使用度合い210が設定使用度合い320を上回り、かつ、実測発電度合い220が設定発電度合い330を下回り、かつ、蓄電池40が余裕状態である場合、並びに、自家エネ使用度合い210が設定使用度合い320を上回り、かつ、実測発電度合い220が設定発電度合い330を上回り、かつ、逆潮流が検知された場合に、自家エネルギーが余剰状態であると判断している。
ステップS6で逆潮流が検知されない場合、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足についてバランス状態であると判断され、バランス状態であるとの自家エネ過不足情報250がエネルギーマネジメントシステム3へ送信される(ステップS7)。
本実施形態においては、ステップS2で設定使用度合い320が自家エネ使用度合い210未満である場合も、実測発電度合い220と設定発電度合い330とを比較し、実測発電度合い220が設定発電度合い330以上であるか否かを判断する(ステップS8)。ステップS8で実測発電度合い220が設定発電度合い330以上である場合、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足について不足状態であると判断され、不足状態であるとの自家エネ過不足情報250がエネルギーマネジメントシステム3へ送信される(ステップS9)。すなわち、本実施形態においては、過不足情報生成部850は、昼夜判別部800により昼と判別された際に、自家エネ使用度合い210が設定使用度合い320を下回る場合に、自家エネルギーが不足状態であると判断している。尚、ステップS8で実測発電度合い220が設定発電度合い330未満である場合、システムが異常であると判断され、状態確認モードへと移行する(ステップS10)。
ステップS5にて自家エネルギーが余剰状態であると判断されると、蓄熱制御部870は、温冷熱機器10の制御を蓄熱増大モードとする(ステップS11)。図4に示すように、蓄熱制御部870は、蓄熱増大モードとなると、空気調和装置により冷暖房が行われている室温が予め設定された設定温度域360に収まっているか否かを判断する(ステップS111)。設定温度域360は任意に設定することができ、例えば、18℃以上30℃以下とすることができる。ステップS111で室温が設定温度域360内であると判断されると、蓄熱制御部870は、室内に人が存在するか否かを判断する(ステップS112)。ステップS112で人が存在しないと判断されると、蓄熱制御部870は、温冷熱機器10の蓄熱作用を増大させる(ステップS113)。本実施形態においては、温冷熱機器10の空気調和装置については、冷房状態であった場合は冷却作用を増大させ、暖房状態であった場合は加熱作用を増大させる。尚、空気調和装置が運転されておらず、停止状態であった場合は、強制的に運転状態とする。これにより、空気調和装置で直接的に冷却される空気や、間接的に冷却される建造物の壁部、柱等の構造物に、熱エネルギーが貯蔵される。また、温冷熱機器10の温水器については、停止状態であった場合は強制的に作動状態とし、水に熱エネルギーを貯蔵する。尚、温水器が作動状態であった場合は、作動状態を維持する。また、本実施形態においては、ステップS113にて、温冷熱機器10の蓄熱作用の増大に加え、電気自動車12のバッテリを充電状態とし、プールポンプ13を作動状態とし、電気自動車12とプールポンプ13について電力消費状態とする。ステップS111で設定温度域内でないと判断されるか、ステップS112で人が存在すると判断された場合は、空気調和装置の蓄熱作用の制限設定が有効か無効かを判断する(ステップS114)。ステップS114で制限設定が有効である場合、空調制限部880は、蓄熱作用の増大を禁止して、空気調和装置の蓄熱作用を維持する(ステップS115)。すなわち、空気調和装置について、現状の冷房状態又は暖房状態を維持する。このとき、温水器については、蓄熱作用の増大を制限しない。尚、空気調和装置が運転されておらず、停止状態であった場合は、そのまま停止状態を維持する。また、本実施形態においては、ステップS115にて、空気調和装置の蓄熱作用を維持するものの、電気自動車12のバッテリを充電状態とし、プールポンプ13を作動状態とし、電気自動車12とプールポンプ13について電力消費状態とする。
また、ステップS9にて自家エネルギーが不足状態であると判断されると、蓄熱制御部870は、温冷熱機器10の制御を蓄熱減少モードとする(ステップS13)。図5に示すように、蓄熱制御部870は、蓄熱減少モードとなると、空気調和装置により冷暖房が行われている室温が予め設定された設定温度域360に収まっているか否かを判断する(ステップS131)。ステップS131で室温が設定温度域360内であると判断されると、蓄熱制御部870は、室内に人が存在するか否かを判断する(ステップS132)。ステップS132で人が存在しないと判断されると、蓄熱制御部870は、温冷熱機器10の蓄熱作用を減少させる(ステップS133)。本実施形態においては、温冷熱機器10の空気調和装置については、冷房状態であった場合は冷却作用を停止させ、暖房状態であった場合は加熱作用を停止させる。尚、空気調和装置が運転されておらず、停止状態であった場合は、停止状態を維持する。また、温冷熱機器10の温水器については、作動状態であった場合は停止状態とし、停止状態であった場合は停止状態を維持する。また、本実施形態においては、ステップS133にて、温冷熱機器10の蓄熱作用の減少に加え、電気自動車12のバッテリの充電を停止状態とし、プールポンプ13を停止状態とし、電気自動車12とプールポンプ13について電力非消費状態とする。ステップS131で設定温度域内でないと判断されるか、ステップS132で人が存在すると判断された場合は、空気調和装置の蓄熱作用の制限設定が有効か無効かを判断する(ステップS134)。ステップS134で制限設定が有効である場合、空調制限部880は、蓄熱作用の減少を禁止して、温冷熱機器10の蓄熱作用を維持する(ステップS135)。すなわち、空気調和装置について、現状の冷房状態又は暖房状態を維持する。このとき、温水器については、蓄熱作用の減少を制限しない。尚、空気調和装置が運転されておらず、停止状態であった場合は、そのまま停止状態を維持する。また、本実施形態においては、ステップS135にて、空気調和装置の蓄熱作用を維持するものの、電気自動車12のバッテリの充電を停止状態とし、プールポンプ13を停止状態とし、電気自動車12とプールポンプ13について電力非消費状態とする。
また、ステップS7にて自家エネルギーがバランス状態であると判断された場合も、蓄熱制御部870は、温冷熱機器10の蓄熱作用を維持する(ステップS12)。また、電気自動車12のバッテリ及びプールポンプ13については、それらの動作の状態を維持する。そして、ステップS113,S115,S133,S135,S12の後、ステップS1へ戻って、再び、昼夜を判別する。
図6に示すように、ステップS1で夜と判別された場合、自家エネ使用度合い210と設定使用度合い320とを比較し、自家エネ使用度合い210が設定使用度合い320以上であるか否かを判断する(ステップS14)。ステップS14で設定使用度合い320が自家エネ使用度合い210以上である場合、蓄電池40が余裕状態であるか否かを判断する(ステップS15)。夜においては、蓄電池40が夜間設定残量350以上である場合に、余裕状態であると判断する。前述のように、夜間設定残量350は時刻に応じて変化する。夜間設定残量350の設定は任意であるが、本実施形態においては、昼から夜に切り替わった直後が100%、夜から昼に切り替わる直前が10%で、この間に線形に減少するよう設定される。
ステップS15で蓄電池40が余裕状態である場合、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足について余剰状態であると判断され、余剰状態であるとの自家エネ過不足情報250がエネルギーマネジメントシステム3へ送信される(ステップS16)。すなわち、本実施形態においては、過不足情報生成部850は、昼夜判別部800により夜と判別された際に、自家エネ使用度合い210が設定使用度合い320を上回り、かつ、蓄電池40が余裕状態である場合に、自家エネルギーが余剰状態であると判断する。
ステップS15で蓄電池40が非余裕状態である場合、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足についてバランス状態であると判断され、バランス状態であるとの自家エネ過不足情報250がエネルギーマネジメントシステム3へ送信される(ステップS17)。
ステップS14で設定使用度合い320が自家エネ使用度合い210未満である場合、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足について不足状態であると判断され、不足状態であるとの自家エネ過不足情報250がエネルギーマネジメントシステム3へ送信される(ステップS18)。すなわち、本実施形態においては、過不足情報生成部850は、昼夜判別部800により夜と判別された際に、自家エネ使用度合い210が設定使用度合い320を下回る場合に、自家エネルギーが不足状態であると判断する。
ステップS16にて自家エネルギーが余剰状態であると判断されると、蓄熱制御部870は、温冷熱機器10の制御を蓄熱増大モードとする(ステップS19)。ステップS17にて自家エネルギーがバランス状態であると判断されると、蓄熱制御部870は、温冷熱機器10の蓄熱作用を維持する(ステップS20)。ステップS18にて自家エネルギーが不足状態であると判断されると、蓄熱制御部870は、温冷熱機器10の制御を蓄熱減少モードとする(ステップS21)。ステップS19,S20,S21の温冷熱機器10の制御及び動作、電気自動車のバッテリへの充電制御及びプールポンプの作動制御は、ステップS11,S12,S13と同様である。ステップS19,S20,S21の後、ステップS1へ戻って、再び、昼夜を判別する。
以上のように構成された太陽光発電システム1によれば、エネルギー受給部2の自家エネルギーの使用状態を考慮した自家エネ過不足情報250がエネルギーマネジメントシステム3へ送信されるので、エネルギーマネジメントシステム3は、自家エネ過不足情報250に基づいてエネルギー受給部2の再生可能エネルギーを有効に利用し、各エネルギー受給部2の電力調整等を迅速かつ簡潔に行うことができる。また、例えば、月単位で各エネルギー受給部2の電力調整計画を策定する場合、毎月の各エネルギー受給部2の自家エネ過不足情報250を集計することにより、各エネルギー受給部2における中長期的な電力のバランス形成を的確に行うことができる。
また、エネルギー受給部2においては、自家エネ過不足情報250に基づいて温冷熱機器10の蓄熱作用の増減を行うようにしたので、エネルギー受給部2内で再生可能エネルギーを有効に利用することができる。特に、自家エネルギーが余剰状態であるときに、温冷熱機器10を強制的に作動させて熱エネルギーが貯蔵されるようにしたので、自家エネルギーの余剰状態が解消された後、貯蔵された熱エネルギーを利用して温冷熱機器10の電力消費の低減が図られる。これにより、蓄電池40を増設することなく、余剰な再生可能エネルギーを活用することができる。また、自家エネルギーが余剰状態であるときに、電気自動車12及びプールポンプ13のような非蓄熱機器についても作動させるようにしたので、これによっても余剰な再生可能エネルギーを活用することができる。さらに、商用系統20から購入する電力量の低減を図ることができる。
また、空気調和装置により冷暖房が行われる所定の室内の室内情報に基づいて、空気調和装置の蓄熱作用の増減を禁止するようにしたので、室内の状態を考慮した範囲内で蓄熱が行われる。このとき、室内の冷暖房に関与しない温水器について蓄熱作用の増減が制限されないので、室内の冷暖房に影響を与えない温冷熱機器10については熱エネルギーの貯蔵が図られる。また、電気自動車12及びプールポンプ13のような非蓄熱機器についても作動を制限しないようにしたので、室内の状態を考慮した範囲内で余剰な再生可能エネルギーの活用が図られる。本実施形態においては、室温が設定温度域360から外れている場合に蓄熱作用の増減を行わないようにしたので、室内が過度に冷却又は加温されることはない。また、室内に人が存在する場合に蓄熱作用の増減を行わないようにしたので、室内に人が存在する場合には空調操作部2cの設定状態に従って空気調和装置は運転される。さらに、空調操作部2cからの入力に基づいて、蓄熱作用の増減の制限の有効・無効を制御するようにしたので、制限が不要な場合は蓄熱作用の増減を行わせることができる。例えば、室内にペットが進入した場合に、人感センサ2bがペットに反応してしまっても、制限を無効としておくことで、蓄熱作用の増減を行わせることができる。
尚、前記実施形態では、自家エネ過不足情報250に基づいて温冷熱機器10の蓄熱作用を増大、維持または減少させるものを示したが、増大または維持させるものであってもよい。また、前記実施形態では、空調制限部880が室内情報に基づいて空気調和装置の蓄熱作用の増減を禁止するものを示したが、例えば蓄熱作用の増減幅を小さくするなど、空調制限部880が蓄熱作用に何らかの制限を加えるものであればよい。
図7から図11は本発明の第2の実施形態を示すものであり、図7は太陽光発電システムの構成ブロック図、図8は太陽光発電システムの制御ブロック図、図9から図11は太陽光発電システムの動作を示すフローチャートである。
図7に示すように、この太陽光発電システム101においては、エネルギー受給部102が商用系統20から負荷への電力供給を切断可能な切断スイッチ21を有している。図7は、切断スイッチ21の有無を除いては、前記実施形態と同様である。
図8に示すように、監視・指示端末80は、商用系統20から負荷へ電力が供給された状態で制御を行う通常モードと、商用系統20から負荷への電力供給が切断スイッチ21により切断された状態で制御を行う系統切断モードと、の間でモードを切り替えるモード切替部895を有している。図8は、モード切替部895が設けられている点と、モード切替部895が使用する復帰設定残量380が設定情報記憶部300に記憶されている点と、空調制限部880及び制限制御部890が設けられていない点と、を除いては、前記実施形態と同様である。
監視・指示端末80は、前記実施形態と同様に、昼夜判別部800と、使用度合い算出部810と、実測度合い算出部820と、余裕判断部830と、逆潮流検出部840と、過不足情報生成部850と、過不足情報送信部860と、蓄熱制御部870と、を有している。エネルギー受供給部2における自家エネルギーの過不足について、余剰状態、バランス状態、不足状態の判断方法は、前記実施形態と同様である。
モード切替部895は、通常モード下で自家エネルギーが余剰状態又はバランス状態のときに、所定の系統切断条件を満たすと、通常モードから系統切断モードへ切り替える。本実施形態においては、系統切断条件は、ユーザにより系統切断の許可設定がなされているか否かである。モード切替部895は、系統切断モード下で蓄電池40の残量が予め設定された復帰設定残量380を下回っている場合に、系統切断モードから通常モードへ切り替える。本実施形態においては、蓄熱制御部870は、系統切断モード下で蓄電池40が放電状態のときに温冷熱機器10の蓄熱作用を減少させ、系統切断モード下で蓄電池40が充電状態又は待機状態のときに温冷熱機器10の蓄熱作用を増大させる。
以上のように構成された太陽光発電システム101の動作を、図9から図11のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態においては、初期状態は通常モードに設定されており、商用系統20から電力が供給される状態となっている。図9及び図10に示すように、通常モードにおける制御は、前記実施形態のステップS1~S9,S14~S18と同様である。本実施形態においては、ステップS9,S18にて不足状態であると判断されると、直ちにステップS1へ戻る。また、ステップS5,S7,S16,S17にて余剰状態またはバランス状態であると判断されると、通常モードから系統切断モードへ移行する。
図11に示すように、系統切断モードへ移行すると、切断スイッチ21を作動させて商用系統20からの電力供給を停止する(ステップS101)。その後、監視・指示端末80は、蓄電池40の残量が復帰設定残量380以上か否かを判断する(ステップS102)。
ステップS102にて、蓄電池40の残量が復帰設定残量380以上である場合は、蓄電池40が放電状態であるか否かを判断する(ステップS103)。ステップS103にて蓄電池40が放電状態でなく、充電状態または待機状態であると判断されると、蓄熱制御部870は、温冷熱機器10の蓄熱作用を増大させる(ステップS104)。本実施形態においても、空気調和装置については、冷房状態であった場合は冷却作用を増大させ、暖房状態であった場合は加熱作用を増大させる。尚、空気調和装置が運転されておらず、停止状態であった場合は、強制的に運転状態とする。また、温水器については、停止状態であった場合は強制的に作動状態とし、水に熱エネルギーを貯蔵する。尚、温水器が作動状態であった場合は、作動状態を維持する。
ステップS103にて蓄電池40が放電状態であると判断されると、蓄熱制御部870は、温冷熱機器10の蓄熱作用を減少させる(ステップS105)。本実施形態においても、温冷熱機器10の空気調和装置は、冷房状態であった場合は冷却作用を停止させ、暖房状態であった場合は加熱作用を停止させる。尚、空気調和装置が運転されておらず、停止状態であった場合は、停止状態を維持する。また、温水器については、作動状態であった場合は停止状態とし、停止状態であった場合は停止状態を維持する。そして、ステップS104,S105の後、ステップS102へ戻って、再び、蓄電池40の残量と復帰設定残量380とを比較する。蓄電池40の残量が復帰設定残量380を下回るまでこの動作を繰り返す。
ステップS102にて、蓄電池40の残量が復帰設定残量380を下回っている場合は、通常モードへ移行し、切断スイッチ21を再接続して商用系統20からの電力供給を再開する(ステップS106)。復帰設定残量380は任意に設定することができ、本実施形態においては30%とされている。図11に示すように、通常モードへ移行した後、ステップS1へ戻る。
以上のように構成された太陽光発電システム101によれば、エネルギー受供給部2の再生可能エネルギーの使用状態を考慮した自家エネ過不足情報250がエネルギーマネジメントシステム3へ送信されるので、エネルギーマネジメントシステム3は、自家エネ過不足情報250に基づいてエネルギー受供給部2で再生可能エネルギーを有効に利用して、各エネルギー受供給部2の電力調整等を迅速かつ簡潔に行うことができる。また、自家エネルギーが余剰状態またはバランス状態であるときに、商用系統20を切断するようにしたので、商用系統20から購入する電力量の低減を図ることができる。
また、エネルギー受給部2において、系統切断時に、蓄電池40の残量情報140及び状態情報150に基づいて温冷熱機器10の蓄熱作用の増減を行うようにしたので、エネルギー受給部2内で再生可能エネルギーを有効に利用することができる。すなわち、系統切断時に、蓄電池40が所定の条件を満たすと、温冷熱機器10を強制的に作動させて熱エネルギーが貯蔵されるようにしたので、蓄電池40を増設することなく、再生可能エネルギーを活用することができる。尚、本実施形態においては、空気調和装置の蓄熱作用の増減を制限していないが、前記実施形態と同様に、蓄熱作用の増減を制限するようにしてもよい。
尚、前記各実施形態では、各電力情報110,120を各電流センサ70,75から取得するものを示したが、例えば、電力メータから取得したり、パワーコンディショナー60から取得してもよく、各電力情報110,120の取得方法は任意である。また、他の情報についても、その取得方法は任意に変更することができる。
また、前記各実施形態では、蓄熱制御部870を監視・指示端末80に配置したものを示したが、蓄熱制御部870を温冷熱機器10に配置してもよい。また、温冷熱機器10として空気調和装置及び温水器を例示したが、例えば、床部や壁部に埋め込まれた液体又は固体の蓄熱材を加熱及び/又は冷却等する冷暖房装置であってもよい。空気調和装置と、他の冷暖房装置が、同じ室内の冷暖房を行う場合は、他の冷暖房装置を空気調和装置と連動させて、蓄熱作用の増大、制限等を行うようにすればよい。
また、前記各実施形態では、昼と判別された際に、ステップS2,S3,S4、S6を経て自家エネルギーが余剰状態であると判断したものを示したが、例えば、逆潮流を発生させないシステム等においては、逆潮流に関するステップS6を省略すればよい。また、例えば、図12に示すように、蓄電池40を有さないシステム等においては、自家エネ電力情報を太陽光発電装置のみからの供給電力に関する情報とし、蓄電池40に関するステップS4を省略すればよい。さらに、ステップS2,S3,S4、S6の順序については、適宜入れ替えが可能である。
さらに、例えば図13に示すように、実測度合い比較情報240にのみ基づいて自家エネ過不足情報250を生成することも可能である。図13の変形例では、第1の実施形態のステップS2,S3,S4,S6,S7,S12を省略し、ステップS1で昼と判別された場合、実測発電度合い220と設定発電度合い330とを比較し、実測発電度合い220が設定発電度合い330以上であるか否かを判断している(ステップS8)。そして、ステップS8で実測発電度合い220が設定発電度合い330以上である場合、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足について不足状態であると判断され、不足状態であるとの自家エネ過不足情報250がエネルギーマネジメントシステム3へ送信される(ステップS9)。また、ステップS3で実測発電度合い220が設定発電度合い330未満である場合、エネルギー受給部2における自家エネルギーの過不足について余剰状態であると判断され、余剰状態であるとの自家エネ過不足情報250がエネルギーマネジメントシステム3へ送信される(ステップS5)。図13の変形例では、昼の場合、自家エネルギーについて余剰状態と不足状態の2つの状態に分類されている。尚、図13の変形例においても、夜の場合の動作は第1の実施形態と同様であり、自家エネルギーについて余剰状態、バランス状態、不足状態の3つの状態に分類される。
また、前記各実施形態及び図13の変形例において、自家エネ過不足情報250の生成にあたり、実測発電量を設定発電量で除して実測発電度合い220とした上で、実測発電度合い220と設定発電度合い330とを比較するものを示したが、実測発電量及び設定発電量に基づいて自家エネ過不足情報250が生成されるのであれば、他の手法で生成してもよい。例えば、単に実測発電量と設定発電量を比較し、実測発電量が設定発電量を上回っている場合に、エネルギー受給部2における自家エネルギーが余剰状態であると判断し、下回っている場合に、エネルギー受給部2における自家エネルギーが不足状態であると判断するようにしてもよい。すなわち、過不足情報生成部は、少なくとも、太陽光発電装置の実測発電量と、予め設定された設定発電量と、に基づいて、自家エネ過不足情報を生成すればよい。また、設定発電量情報310の設定発電量を、エネルギー受給部2における売電あるいは買電の情報に基づいて変動させるようにしてもよい。例えば、ユーザによりエネルギー受給部2の売電が許可されていたり、売電を優先するモードに設定されている場合は、設定発電量を減じて、エネルギー受給部2における自家エネルギーが余剰状態と判断され易くすることができる。この場合に設定発電量をどの程度減じるかは任意であるが、例えば、通常の設定発電量の80%とすることができる。一方、例えば、ユーザによりエネルギー受給部2の買電が許可されていたり、買電を優先するモードに設定されている場合は、設定発電量を増やして、エネルギー受給部2における自家エネルギーが不足状態と判断され易くすることができる。この場合に設定発電量をどの程度増やすかは任意であるが、例えば、通常の設定発電量の120%とすることができる。
また、前記各実施形態においては、夜と判別された際に、自家エネ過不足情報250が、使用度合い比較情報230と、蓄電池40が余裕状態かどうかの両方に基づいて生成されるものを示したが、例えば、いずれか一方に基づいて生成するようにしてもよい。また、過不足情報生成部850が、自家エネルギーについて余剰状態、バランス状態、不足状態の3つの状態に分類するものを示したが、さらに細かく4以上の状態に分類するようにしてもよいし、単に余剰状態であるか否か、あるいは不足状態であるか否かといった、2つの状態に分類するようにしてもよく、分類の数や種類については、自家エネ過不足情報250が用いられる装置、プログラム等に応じて適宜変更することが可能である。例えば、余剰状態を複数のランクに分けたり、不足状態を複数のランクに分けたりすることも可能である。
また、前記各実施形態では、蓄熱制御部870が温冷熱機器10の蓄熱作用を減少させる際に、温冷熱機器10の運転を停止させるものを示したが、温冷熱機器10の冷却作用又は加熱作用を減少させるようにしてもよい。
図14及び図15は本発明の第3の実施形態を示すものであり、図14は単一のマイクログリッドのエネルギー需給システムのエネルギーに関するブロック図、図15は単一のマイクログリッドのエネルギー需給システムの通信に関するブロック図である。
このエネルギー需給システム1000では、マイクログリッド1001において、自家エネルギーが余剰状態のエネルギー受給部2,202,302から、自家エネルギーが不足状態のエネルギー受給部2,202,302へのエネルギーの供給が行われる。図14に示すように、複数のエネルギー受給部2,202,302がマイクログリッド1001に属し、各エネルギー受給部2,202,302は送電網1002により電力的に接続されている。本実施形態においては、送電網1002は、電力会社の商用系統20と接続されている。本実施形態においては、マイクログリッド1001には、太陽光発電装置30及び蓄電池40を備えた図1と同様のエネルギー受給部2と、太陽光発電装置30を備え蓄電池40を備えない図12と同様のエネルギー受給部202と、太陽光発電装置30及び蓄電池40を備えないエネルギー受給部302と、が属している。
図15に示すように、各エネルギー受給部2,202,302は、通信網1003により通信接続されている。本実施形態においては、マイクログリッド1001のエネルギーの需給状態を管理する管理者が存在し、通信網1003に管理者が操作するエネルギーマネジメントシステム3が接続されている。エネルギーマネジメントシステム3は、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーション等のコンピュータからなり、前記各実施形態の監視・指示端末80と同様に、入力部と、出力部と、媒体読込部と、ストレージと、メモリと、演算部と、インターフェース部と、を有し、これらはシステムバスで相互に接続されている。各エネルギー受給部2,202,302は、自家エネルギーの過不足に関する自家エネ過不足情報250をエネルギーマネジメントシステム3へ送信する。太陽光発電装置30及び蓄電池40を備えたエネルギー受給部2においては、図3から図6のフローチャートの手順で、自家エネルギーについて余剰状態、バランス状態、不足状態のいずれかに分類された自家エネ過不足情報250が生成されている。また、太陽光発電装置30を備え蓄電池40を備えないエネルギー受給部202おいては、図13のフローチャートの手順で、自家エネルギーについて余剰状態、不足状態のいずれかに分類された自家エネ過不足情報250が生成されている。また、太陽光発電装置30及び蓄電池40を備えないエネルギー受給部302においては、自家エネルギーは常に不足状態であることから、所定の手順を経ることなく、自家エネ過不足情報250は常に不足状態とされている。
エネルギーマネジメントシステム3は、送信された自家エネ過不足情報250に基づき、送電網1002を介して、自家エネルギーが余剰状態に分類されているエネルギー受給部2,202,302から、不足状態に分類されているエネルギー受給部2,202,302へ電力を供給する需給調整部をなしている。具体的に、エネルギーマネジメントシステム3は、余剰状態のエネルギー受給部2,202,302から送電網1002に電力を受け取るとともに、送電網1002から不足状態のエネルギー受給部2,202,302へ電力を送る。余剰状態と不足状態のエネルギー受給部2,202,302のマッチングは、不足状態のエネルギー受給部2,202,302が存在する場合に、相手方の余剰状態のエネルギー受給部2,202,302を探して行うことが、情報の錯綜を防止する観点からは好ましい。この場合、各エネルギー受給部2の需要家は、エネルギーマネジメントシステム3の管理者を介して、相手方の需要家とエネルギー売買の取引を行う。このエネルギー売買を繰り返し、各エネルギー受給部2,202,302の余剰状態・不足状態が更新されていくことで、マイクログリッド1001内の全体的なエネルギーバランスがとれていく。このエネルギー需給システム1000によれば、エネルギーマネジメントシステム3の管理の下、マイクログリッド1001における再生可能エネルギーを有効に利用し、各エネルギー受給部2の電力調整を的確に行うことができる。
尚、第3の実施形態おける余剰状態のエネルギー受給部2,202,302について、余剰状態をランク分けして、ランクの高いエネルギー受給部2,202,302から優先的に電力が送出されるようにすることが好ましい。余剰状態のランク分けは、基本的にはエネルギーの余剰量に基づくようなされるが、各需要家の要望も加味されることが好ましい。例えば、需要家が売電の制限を希望する場合は、制限設定を受け付けて、希望する制限度合いに応じてランクが下がるようにすることができる。
また、第3の実施形態においては、エネルギーマネジメントシステム3の管理者を介してエネルギー売買の取引を行うものを示したが、各エネルギー受給部2,202,302の需要家同士で直接、エネルギー売買の取引を行うようにしてもよい。この場合、各エネルギー受給部2,202,302で各自家エネ過不足情報250を共有することで、エネルギーマネジメントシステム3は不要となる。需要家同士でのエネルギー売買に際しては、不足状態の需要家が余剰状態の需要家を選択して取引を申し込むようシステムを構築することが、情報の錯綜を防止する観点からは好ましい。また、各自家エネ過不足情報250の共有にあたり、ブロックチェーン技術を用いて取引の安全を図ることが好ましい。
また、第3の実施形態のマイクログリッド1001に、第2の実施形態のエネルギー受給部102が属していてもよい。この場合、エネルギーマネジメントシステム3は、エネルギー受給部102の切断スイッチ21が切断されている間、エネルギー受給部102を管理対象から外すようにすればよい。また、第3の実施形態では、過不足情報生成装置が各エネルギー受給部2,202,302にそれぞれ配置されているものを示したが、例えば、各エネルギー受給部2,202,302からエネルギーマネジメントシステム3へ自家エネルギーの過不足情報の生成に必要な情報を送信し、エネルギーマネジメントシステム3が各エネルギー受給部2,202,302の自家エネルギーの余剰状態・不足状態を分類するようにしてもよい。この場合、エネルギーマネジメントシステム3が過不足情報生成装置をなす。
図16及び図17は本発明の第4の実施形態を示すものであり、図16は複数のマイクログリッドのエネルギー需給システムのエネルギーに関するブロック図、図17は複数のマイクログリッドのエネルギー需給システムの通信に関するブロック図である。
図16に示すように、このエネルギー需給システム200では、第3の実施形態のマイクログリッド1001が、送電線1102により互いに電力的に接続されている。また、図17に示すように、各マイクログリッド1001のエネルギーマネジメントシステム3は、それぞれ、通信網1103により通信接続されている。各エネルギーマネジメントシステム3は、他のマイクログリッド1001を管理するエネルギーマネジメントシステム3から他のマイクログリッド1001に属するエネルギー受給部2,202,302の自家エネ過不足情報250を取得し、各マイクログリッド1001の自家エネ過不足情報250を共有する。各エネルギーマネジメントシステム3は、共有した自家エネ過不足情報250に基づき、送電網1002及び送電線1102を介して、自家エネルギーが余剰状態に分類されているエネルギー受給部2から、不足状態に分類されているエネルギー受給部2へ電力を供給する。このとき、余剰状態のエネルギー受給部2と不足状態のエネルギー受給部2で属するマイクログリッド1001が異なる場合は、各エネルギーマネジメントシステム3は、余剰状態のエネルギー受給部2,202,302から送電網1002に電力を受け取り、余剰状態のエネルギー受給部2,202,302が属するマイクログリッド1001から不足状態のエネルギー受給部2,202,302が属するマイクログリッド1001へ送電線1102を介して電力を送るとともに、送電網1002から不足状態のエネルギー受給部2,202,302へ電力を送る。余剰状態と不足状態のエネルギー受給部2,202,302のマッチングは、不足状態のエネルギー受給部2,202,302が存在する場合に、相手方の余剰状態のエネルギー受給部2,202,302を探して行うことが、情報の錯綜を防止する観点からは好ましい。この場合も、各エネルギー受給部2の需要家は、各エネルギーマネジメントシステム3の管理者を介して、相手方の需要家とエネルギー売買の取引を行う。このエネルギー需給システム2000によれば、各エネルギーマネジメントシステム3の管理の下、複数のマイクログリッド1001における再生可能エネルギーを有効に利用し、各エネルギー受給部2の電力調整を的確に行うことができる。
尚、第4の実施形態おける余剰状態のエネルギー受給部2,202,302について、余剰状態をランク分けして、ランクの高いエネルギー受給部2,202,302から優先的に電力が送出されるようにすることが好ましい。余剰状態のランク分けは、基本的にはエネルギーの余剰量に基づくようなされるが、各需要家の要望も加味されることが好ましい。例えば、需要家が売電の制限を希望する場合は、制限設定を受け付けて、希望する制限度合いに応じてランクが下がるようにすることができる。
また、第4の実施形態においても、エネルギーマネジメントシステム3の管理者を介することなく、各エネルギー受給部2,202,302の需要家同士で直接、エネルギー売買の取引を行うようにしてもよい。この場合、各エネルギー受給部2,202,302で、自己が属するマイクログリッド1001の各自家エネ過不足情報250に加え、他のマイクログリッド1001の各自家エネ過不足情報250を共有することで、各エネルギーマネジメントシステム3は不要となる。各自家エネ過不足情報250の共有にあたり、ブロックチェーン技術を用いて取引の安全を図ることが好ましい。
また、第4の実施形態においては、各エネルギー受給部2,202,302の単位で電力の送受を行うものを示したが、各マイクログリッド1001の単位で電力の送受を行うようにすることもできる。例えば、各マイクログリッド1001ごとに各エネルギー受給部2,202,302のエネルギーの余剰・不足状態に基づいて、各マイクログリッド1001ごとにエネルギーの余剰・不足状態を判断し、エネルギーが不足状態のマイクログリッド1001から余剰状態のマイクログリッド1001へ電力を送るようにしてもよい。各マイクログリッド1001のエネルギーの余剰・不足に関しては、例えば、各エネルギー受給部2,202,302の自家エネ過不足情報250を、各エネルギー受給部2,202,302の規模等に応じた重みづけを考慮した上で集計し、マイクログリッド1001全体としてエネルギーが余剰状態か不足状態かを判断することができる。このとき、例えば図18に示すように、各マイクログリッド1001を総合的に管理する全体マネジメントシステム1203を通信網1103に接続して設け、各エネルギーマネジメントシステム3が、各マイクログリッド1001のエネルギーの余剰・不足状態に関する情報を全体マネジメントシステム1203へ送信するよう構成することができる。この場合、全体マネジメントシステム1203は、各送電線1102を通じて、余剰状態のマイクログリッド1001から不足状態のマイクログリッド1001へ電力供給する。余剰状態と不足状態のマイクログリッド1001のマッチングは、不足状態のマイクログリッド1001が存在する場合に、相手方の余剰状態のマイクログリッド1001を探して行うことが、情報の錯綜を防止する観点からは好ましい。また、余剰状態のマイクログリッド1001について、余剰状態をランク分けして、ランクの高いマイクログリッド1001から優先的に電力が送出されるようにすることが好ましい。余剰状態のランク分けは、基本的にはエネルギーの余剰量に基づくようなされるが、各管理者の要望も加味されることが好ましい。例えば、管理者が売電の制限を希望する場合は、制限設定を受け付けて、希望する制限度合いに応じてランクが下げるようすることができる。この場合、全体マネジメントシステム1203の管理者を介し、各マイクログリッド1001の管理者がエネルギー売買の取引を行うこととなる。尚、各マイクログリッド1001のエネルギーマネジメントシステム3において各マイクログリッド1001のエネルギーの余剰・不足状態に関する情報を共有することで、全体マネジメントシステム1203は不要となり、各マイクログリッド1001の管理者同士で直接、エネルギー売買の取引を行うことも可能である。管理者同士でのエネルギー売買に際しては、不足状態の管理者が余剰状態の管理者を選択して取引を申し込むようシステムを構築することが、情報の錯綜を防止する観点からは好ましい。また、各マイクログリッド1001のエネルギーの余剰・不足状態に関する情報の共有にあたり、ブロックチェーン技術を用いて取引の安全を図ることが好ましい。
また、第3及び第4の実施形態では、太陽光発電装置を備えたエネルギー受給部2,202がマイクログリッド1001に属する例を示したが、例えば風力発電装置等の他の再生可能エネルギー発電装置を備えたエネルギー受給部が属するものであってもよい。すなわち、各エネルギー受給部の自家エネ過不足情報に基づいて、余剰状態のエネルギー受給部から不足状態のエネルギー受給部へエネルギーが供給されればよい。これにより、マイクログリッドにおいて各エネルギー受給部ごとに細かく電力調整することができないという従来の課題が解決することができる。
ここで、第1の実施形態の太陽光発電システムを実際の住宅に適用して得られたデータを図19に示す。尚、第1の実施形態のように逆潮流が許容されるシステムのみならず、逆潮流が許容されないシステムとしても、図19とほぼ同じデータが得られた。図19から図21は商用系統、太陽光発電及び蓄電池による1時間ごとの電力供給量と、負荷、蓄電池及び逆潮流による1時間ごとの電力消費量を示すグラフであり、図19は実施例を、図20は第1の比較例を、図21は第2の比較例を示す。第1及び第2の比較例は、自家エネ使用度合い及び自家エネ過不足情報を用いない従来の太陽光発電システムが適用された住宅で得られたデータであり、第1の比較例は逆潮流が許容されるシステムを適用した例であり、第2の比較例は逆潮流が許容されないシステムを適用した例である。
図20に示すように、第1の比較例では、12時から17時の間で逆潮流が発生している。また、図21に示すように、第2の比較例では、12時から16時の間で太陽光発電から供給される電力が、7時から11時の間と比較して顕著に少なくなっている。これらは、負荷、蓄電池等で電力を消費することができないことから、太陽光発電で得られる再生可能エネルギーを商用系統側へ供給したり、抑制して破棄したことによる。
これに対し、実施例では、図19に示すように、12時から16時の間で温冷熱機器である空気調和装置を強制的に作動させることにより意図的に電力消費量を増大させ、逆潮流が発生することはなかった。また、逆潮流が許容されないシステムを適用した実施例でも、比較例2と比べて太陽光発電で得られる再生可能エネルギーの抑制量が小さくなった。このとき、空気調和装置により、室内は過剰にならない程度に冷却され熱エネルギーが貯蔵された状態となった。そして、日没後の18時以降の空気調和装置による電力消費が低減され、蓄電池の放電量の低減も図ることができ、明け方まで、商用系統からの電力供給量を減らし、電力購入量を減らすことができた。図19に示すように、特に0時から5時の間で商用系統からの電力供給量が減少し、再生可能エネルギーの利用効率が向上している。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 太陽光発電システム
2 エネルギー受給部
3 エネルギーマネジメントシステム
10 温冷熱機器
20 商用系統
30 太陽光発電装置
40 蓄電池
70 系統電流センサ
75 再エネ電流センサ
80 監視・指示端末
101 太陽光発電システム
102 エネルギー受給部
110 系統電力情報
120 自家エネ電力情報
140 残量情報
150 状態情報
201 太陽光発電システム
202 エネルギー受給部
210 自家エネ使用度合い
220 実測発電度合い
230 使用度合い比較情報
240 実測度合い比較情報
250 自家エネ過不足情報
302 エネルギー受給部
310 設定発電量情報
320 設定使用度合い
330 設定発電度合い
340 昼間設定残量
350 夜間設定残量
510 温度情報
520 人存在情報
800 昼夜判別部
810 使用度合い算出部
820 実測度合い算出部
830 余裕判断部
840 逆潮流検知部
850 過不足情報生成部
870 蓄熱制御部
880 空調制限部
890 制限制御部
1000 エネルギー需給システム
1001 マイクログリッド
1002 送電網

Claims (13)

  1. 商用系統及び太陽光発電装置から供給される電力を負荷で消費するエネルギー受給部における自家エネルギーの過不足に関する情報を生成する装置であって、
    昼と夜を判別する昼夜判別部と、
    前記昼夜判別部により昼と判別された際に、前記太陽光発電装置の実測発電量と、予め設定された設定発電量と、に基づいて、前記エネルギー受給部における自家エネルギーの過不足に関する自家エネ過不足情報を生成する過不足情報生成部と、を備えた自家エネルギーの過不足情報生成装置。
  2. 前記自家エネ過不足情報は、少なくとも、前記エネルギー受給部における自家エネルギーが余剰状態であるかと、前記エネルギー受給部における自家エネルギーが不足状態であるかに分類する請求項1に記載の過不足情報生成装置。
  3. 電力網により互いに接続された複数のエネルギー受給部が属するマイクログリッドのエネルギー需給システムであって、
    請求項2に記載の自家エネルギーの過不足情報生成装置を備え、
    前記過不足情報生成装置は、前記マイクログリッドに属する各エネルギー受給部の前記自家エネ過不足情報をそれぞれ生成し、
    前記過不足情報生成装置により前記余剰状態に分類された前記エネルギー受給部から、前記不足状態に分類された前記エネルギー受給部へ、電力を供給する需給調整部をさらに備えたマイクログリッドのエネルギー需給システム。
  4. 商用系統及び太陽光発電装置から供給される電力を負荷で消費するエネルギー受給部と、
    請求項2に記載の自家エネルギーの過不足情報生成装置と、を備え、
    前記負荷は、所定の蓄熱部に対して蓄熱を行う蓄熱機器を含み、
    前記過不足情報生成装置により前記自家エネルギーが前記余剰状態に分類された際に、前記蓄熱機器の蓄熱作用を増大させる蓄熱制御部を備えた太陽光発電システム。
  5. 前記実測発電量と、前記設定発電量と、に基づいて、前記設定発電量に対する前記実測発電量の度合いを算出して実測発電度合いとする実測度合い算出部を備え、
    前記過不足情報生成部は、前記昼夜判別部により昼と判別された際に、前記実測発電度合いと予め設定された設定発電度合いとを比較した実測度合い比較情報に基づいて、前記自家エネ過不足情報を生成する請求項1に記載の自家エネルギーの過不足情報生成装置。
  6. 前記商用系統からの供給電力に関する系統電力情報と、前記太陽光発電装置からの供給電力に関する自家エネ電力情報と、に基づいて、供給電力全体における前記太陽光発電装置からの供給電力の使用度合いを算出して自家エネ使用度合いとする使用度合い算出部を備え、
    前記過不足情報生成部は、前記実測発電量と、前記設定発電量と、前記自家エネ使用度合いと予め設定された設定使用度合いとを比較した使用度合い比較情報と、に基づいて、前記自家エネ過不足情報を生成する請求項1に記載の自家エネルギーの過不足情報生成装置。
  7. 前記負荷には、前記商用系統及び前記太陽光発電装置に加え、蓄電池からも電力が供給され、
    前記自家エネ電力情報は、前記太陽光発電装置及び前記蓄電池からの供給電力に関し、
    前記使用度合い算出部は、供給電力全体における前記太陽光発電装置及び前記蓄電池からの供給電力の使用度合いを算出して前記自家エネ使用度合いとする請求項6に記載の自家エネルギーの過不足情報生成装置。
  8. 前記蓄電池が余裕状態であるか非余裕状態であるかを判断する余裕判断部を備え、
    前記過不足情報生成部は、前記昼夜判別部により昼と判別された際に、前記実測発電量と、前記設定発電量と、前記使用度合い比較情報と、前記蓄電池が前記余裕状態であるか前記非余裕状態であるかと、に基づいて、前記自家エネ過不足情報を生成する請求項7に記載の自家エネルギーの過不足情報生成装置。
  9. 前記余裕判断部は、前記昼夜判別部により夜と判別された際に、時刻と前記蓄電池の残量とに基づいて、前記蓄電池が前記余裕状態であるか前記非余裕状態であるかを判断し、
    前記過不足情報生成部は、前記昼夜判別部により夜と判別された際に、前記使用度合い比較情報と、前記蓄電池が前記余裕状態であるか前記非余裕状態であるかと、に基づいて、前記自家エネ過不足情報を生成する請求項8に記載の自家エネルギーの過不足情報生成装置。
  10. 前記太陽光発電装置から前記商用系統へ電力が供給される逆潮流を検知する逆潮流検知部を備え、
    前記過不足情報生成部は、前記昼夜判別部により昼と判別された際に、前記実測発電量と、前記設定発電量と、前記使用度合い比較情報と、前記蓄電池が前記余裕状態であるか前記非余裕状態であるかと、前記逆潮流検知部により前記逆潮流が検知されたか否かと、に基づいて、前記自家エネ過不足情報を生成する請求項9に記載の自家エネルギーの過不足情報生成装置。
  11. 前記蓄熱機器は、所定の室内の冷暖房を行う空気調和装置を含み、
    前記所定の室内の室内情報に基づいて、前記蓄熱制御部による前記空気調和装置の前記蓄熱作用の増減を制限する空調制限部を備えた請求項4に記載の太陽光発電システム。
  12. 前記空気調和装置の操作入力を行う空調操作部からの入力に基づいて、前記空調制限部による前記蓄熱作用の増減の制限の有効・無効を制御する制限制御部を備えた請求項11に記載の太陽光発電システム。
  13. 商用系統及び太陽光発電装置から供給される電力を負荷で消費するエネルギー受給部における自家エネルギーの過不足に関する情報を生成する方法であって、
    昼と夜を判別し、
    昼と判別された際に、前記太陽光発電装置の実測発電量と、予め設定された設定発電量と、に基づいて、前記エネルギー受給部における自家エネルギーの過不足に関する自家エネ過不足情報を生成する自家エネルギーの過不足情報生成方法。
JP2022562396A 2021-12-23 2022-08-22 自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法。太陽光発電システム、マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法。 Active JP7276738B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023070515A JP2023094625A (ja) 2021-12-23 2023-04-22 マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/048064 WO2023119606A1 (ja) 2021-12-23 2021-12-23 自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法及び太陽光発電システム
JPPCT/JP2021/048064 2021-12-23
PCT/JP2022/022696 WO2023119688A1 (ja) 2021-12-23 2022-06-04 太陽光発電システム、再生可能エネルギー発電システム及び再生可能エネルギー発電システムにおける負荷の制御方法
JPPCT/JP2022/022696 2022-06-04
PCT/JP2022/031497 WO2023119725A1 (ja) 2021-12-23 2022-08-22 自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法、太陽光発電システム、マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023070515A Division JP2023094625A (ja) 2021-12-23 2023-04-22 マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7276738B1 true JP7276738B1 (ja) 2023-05-18
JPWO2023119725A1 JPWO2023119725A1 (ja) 2023-06-29

Family

ID=86378106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022562396A Active JP7276738B1 (ja) 2021-12-23 2022-08-22 自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法。太陽光発電システム、マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7276738B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001224142A (ja) * 2000-02-08 2001-08-17 Nissin Electric Co Ltd 太陽光発電装置
WO2004073136A1 (ja) * 2003-02-13 2004-08-26 Vpec, Inc. 電力システム
JP2013186533A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Yahoo Japan Corp 情報処理方法、システム及び方法
JP2016010276A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 三菱電機株式会社 エネルギーマネジメントシステム
JP2020184851A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 古河電気工業株式会社 直流電力網および直流電力網の制御システム
JP2021158731A (ja) * 2020-03-25 2021-10-07 本田技研工業株式会社 エネルギー供給システム、エネルギー供給方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001224142A (ja) * 2000-02-08 2001-08-17 Nissin Electric Co Ltd 太陽光発電装置
WO2004073136A1 (ja) * 2003-02-13 2004-08-26 Vpec, Inc. 電力システム
JP2013186533A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Yahoo Japan Corp 情報処理方法、システム及び方法
JP2016010276A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 三菱電機株式会社 エネルギーマネジメントシステム
JP2020184851A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 古河電気工業株式会社 直流電力網および直流電力網の制御システム
JP2021158731A (ja) * 2020-03-25 2021-10-07 本田技研工業株式会社 エネルギー供給システム、エネルギー供給方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2023119725A1 (ja) 2023-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8990114B2 (en) Electric power interchange system
JP7460701B2 (ja) 電力供給システムおよび電力供給方法
JP5520574B2 (ja) 電力融通システム
RU2521611C2 (ru) Система и способ снижения потребления электроэнергии
JP5619148B2 (ja) 電力管理システム、電力管理方法および区間コントローラ
US20150214768A1 (en) On-demand multiple power source management system, on-demand multiple power source management system program, and computer-readable recording medium recording the program
US20090018706A1 (en) Flexible electric load management system and method therefore
CN107851994B (zh) 电力供需预测系统、方法及计算机可读存储介质
JP6249895B2 (ja) 電力制御システム、方法及び電力制御装置
US9819222B2 (en) Power control apparatus and control method
EP2533395A2 (en) Energy supply/demand control system
Nizami et al. On the application of Home Energy Management Systems for power grid support
WO2016047511A1 (ja) 電力管理装置、電力管理方法及び電力管理システム
JPWO2013168814A1 (ja) エネルギー管理装置、エネルギー管理方法およびプログラム
JP7276738B1 (ja) 自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法。太陽光発電システム、マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法。
WO2023119725A1 (ja) 自家エネルギーの過不足情報生成装置、自家エネルギーの過不足情報生成方法、太陽光発電システム、マイクログリッドのエネルギー需給システム及びマイクログリッドのエネルギー需給方法
EP3508799B1 (en) Hot water supply control system, server, hot water supply control method and program
WO2023119688A1 (ja) 太陽光発電システム、再生可能エネルギー発電システム及び再生可能エネルギー発電システムにおける負荷の制御方法
JP2017195752A (ja) 電力制御システムおよび電力制御方法
US20220294222A1 (en) Energy management system and method
JP7423977B2 (ja) 電力管理システム、電力管理装置、電力管理方法及びプログラム
JP6644162B2 (ja) 電力管理システム、制御装置及び電力管理方法
Weckx et al. Optimal frequency support by dynamic demand
US20230291206A1 (en) Energy management system and method
He et al. Optimal Scheduling of AC Clusters Based on Load Time-Shifting Framework

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221014

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20221014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7276738

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150