JP7276682B2 - 蓄電素子の管理装置、蓄電装置、及び、蓄電素子の管理方法 - Google Patents

蓄電素子の管理装置、蓄電装置、及び、蓄電素子の管理方法 Download PDF

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Description

蓄電素子の管理装置、蓄電装置、及び、蓄電素子の管理方法に関する。
従来、蓄電素子の管理装置において、蓄電素子と直列に接続されている遮断器を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、特許文献1には、蓄電素子と直列に接続されているリレー(遮断器)を備え、蓄電素子の異常(過放電や過充電)が予見される場合はリレーをオフ(開、オープン)にして蓄電素子を異常(過放電や過充電)から保護することが記載されている。
特許6260106号公報
四輪自動車のエンジン始動に用いられる蓄電素子(以下、自動車用の蓄電素子という)は、エンジン動作中に補機類(ヘッドライト、パワーステアリング、自動ブレーキシステム、自動運転システム、衝突安全システム、エアコン、オーディオなど)に電力を供給する。このため、自動車用の蓄電素子はエンジン動作中に補機類に電力が供給されなくなる電源欠損(所謂パワーフェイル)を極力避けなければならない。
具体的には、四輪自動車(以下、単に自動車という)は、状況によっては消費電力が発電機(オルタネータ)の発電能力を超える場合がある。その場合は発電機を補って蓄電素子から放電される。このため、走行中にパワーフェイルが生じると、パワーステアリングが動かなくなる、自動ブレーキシステムのブレーキ踏力アシストがなくなるなどによって非常に危険な状況になり得る。自動運転システムも同様である。さらに、衝突安全システムもダウンするため衝突のリスクもある。
このような理由から、自動車用の蓄電素子はエンジン動作中(充電器が蓄電素子を充電する状態のとき)のパワーフェイルを極力避けなければならない。このため、自動車用の蓄電素子は過充電や過放電などの異常でない限り遮断器をオフにすることが許容されない。
蓄電素子の状態には蓄電素子にとって都合のよい範囲がある。蓄電素子の異常が予見されない場合、蓄電素子は異常ではないが、必ずしも蓄電素子の状態が蓄電素子にとって都合のよい範囲にあるとは限らない。自動車用の蓄電素子の場合は、過充電や過放電などの異常でない限りは遮断器をオフにすることが許容されないので、蓄電素子の状態が蓄電素子にとって都合のよい範囲から外れる可能性があった。
本明細書では、蓄電素子の状態が蓄電素子にとって都合のよい範囲から外れることを抑制する技術を開示する。
自動二輪車のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、管理部と、を備え、前記管理部は、前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにする、管理装置。
蓄電素子の状態が蓄電素子にとって都合のよい範囲から外れることを抑制できる。
自動二輪車の側面図 車両システムのブロック図 バッテリの分解斜視図 二次電池の平面図 図4のA-A線の断面図 バッテリのブロック図 充電状態と開放電圧との関係を示すグラフ
(本実施形態の概要)
自動二輪車のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、管理部と、を備え、前記管理部は、前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにする。
自動二輪車の場合、エンジン動作中(充電器が蓄電素子を充電する状態のときの一例)はオルタネータから供給される電力によって補機類が動作する。このため、自動二輪車のエンジン始動に用いられる蓄電素子(以下、二輪車用の蓄電素子という)は、過充電や過放電などの異常でなくてもエンジン動作中に遮断器をオフにすることが許容される場合がある。
上記の管理装置によると、蓄電素子にとって都合のよい範囲を所定の範囲として設定し、エンジン動作中に蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると蓄電素子に異常が生じていなくても遮断器をオフにすることにより、蓄電素子の状態が蓄電素子にとって都合のよい範囲から外れることを抑制できる。言い換えると、上記の管理装置によると、自動二輪車のエンジン始動に用いられる蓄電素子において、少なくともエンジン動作中は、蓄電素子にとって都合のよい範囲が使用される可能性が高くなる。
前記蓄電素子は、充電器が前記蓄電素子を充電する状態のときは、前記自動二輪車に電力を供給しないパワーフェイルが許容されるものであり、前記管理部は、前記充電器が前記蓄電素子を充電する状態のときに前記蓄電素子の状態が前記所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにしてもよい。
前述したように、一般に二輪車用の蓄電素子は、充電器が蓄電素子を充電する状態(例えばエンジン動作中)のときはパワーフェイルが許容される。このため、充電器が蓄電素子を充電する状態のときは蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると遮断器をオフにすることにより、蓄電素子にとって都合のよい範囲が使用される可能性が高くなる。
ただし、二輪車用の蓄電素子も、充電器が蓄電素子を充電しない状態(例えばエンジン停止中)のときに補機類が使用される場合は蓄電素子から補機類に電力が供給される。このため、エンジン停止中に遮断器をオフにすると補機類を使用できなくなる。エンジン停止中に遮断器をオフにするとその後にエンジンを再始動するときに自動二輪車のスタータに電力を供給することもできなくなる。
上記の蓄電装置によると、充電器が蓄電素子を充電しない状態のときは蓄電素子の状態が所定の範囲から外れても遮断器をオフにしないので、エンジン停止中に補機類に電力を供給することや、その後にエンジンを再始動するときに自動二輪車のスタータに電力を供給することができる。
前記所定の範囲は前記蓄電素子が劣化し難い範囲であってもよい。
蓄電素子が劣化し難い範囲は蓄電素子にとって都合のよい範囲である。上記の管理装置によると、蓄電素子の状態が、蓄電素子が劣化し難い範囲から大きく外れることを抑制できる。このため蓄電素子の劣化を抑制できる。
前記状態は前記蓄電素子の充電状態(SOC:State Of Charge)であり、前記蓄電素子は充電状態の変化に対する前記蓄電素子の開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の変化が小さいプラトー領域を有し、前記劣化し難い範囲は前記プラトー領域内の範囲であってもよい。
プラトー領域とは、充電状態(SOC)と開放電圧(OCV)との関係を表すグラフにおいて、充電状態(SOC)の変化量に対する開放電圧(OCV)の変化量が所定位置以下である領域のことをいい、具体的には例えば充電状態(SOC)の変化量に対する開放電圧(OCV)の変化量が2[mV/%]以下の領域である。
蓄電素子のSOCがプラトー領域内にあるときは蓄電素子が劣化し難い。上記の管理装置によると、劣化し難い範囲はプラトー領域内の範囲であるので、蓄電素子の劣化を抑制できる。
所定の範囲はプラトー領域全体であってもよいし、プラトー領域内の一部の範囲であってもよい。
前記劣化し難い範囲の下限値は充電状態15%~35%の間であり、上限値は充電状態65%~95%の間であってもよい。
蓄電素子が劣化し難い範囲は蓄電素子の種類によって異なるが、一般に蓄電素子が劣化し難い範囲の下限値は充電状態15%~35%の間にあり、上限値は充電状態65%~95%の間にある。このため、蓄電素子の種類に応じて蓄電素子が劣化し難い範囲の下限値を15%~35%の間に設定し、上限値を65%~95%の間に設定することにより、蓄電素子の状態が、蓄電素子が劣化し易い範囲から外れることを抑制できる。
前記状態は前記蓄電素子の単位時間当たりの電圧の変化量であり、前記劣化し難い範囲は、前記単位時間当たりの電圧の変化量が所定値以下の範囲であってもよい。
単位時間当たりの電圧の変化量(dv/dt)が大きい領域は、dv/dtが小さい領域に比べて蓄電素子が過充電や過放電領域に至るまでの余裕が小さいため、蓄電素子が劣化し易い。上記の管理装置によると、劣化し難い範囲はdv/dtが所定値以下の範囲であるので、蓄電素子が過充電や過放電領域に至るまでにある程度の余裕がある。このため蓄電素子の劣化を抑制できる。
例えば、蓄電素子の中には充電状態(SOC)の変化に対する開放電圧(OCV)の変化が小さいプラトー領域を有するものがある。プラトー領域はdv/dtが小さいので蓄電素子が劣化し難い。このため、プラトー領域を有する蓄電素子の場合はプラトー領域内のdv/dt(例えばプラトー領域内のdv/dtの最大値)を所定値とすることにより、蓄電素子の劣化を抑制できる。
前記状態は前記蓄電素子の温度であり、前記管理部は、前記蓄電素子の温度が前記所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにしてもよい。
蓄電素子にとって都合のよい温度の範囲がある場合は、蓄電素子の状態は蓄電素子の温度であってもよい。このようにすると、蓄電素子の状態が蓄電素子にとって都合のよい温度の範囲から外れることを抑制できる。
車両のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、前記車両は、エンジン動作中は前記蓄電素子からの電力供給を必要としないものであり、当該管理装置は、前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、管理部と、を備え、前記管理部は、エンジン動作中に前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにする。
パワーステアリング、自動ブレーキシステム、自動運転システム、衝突安全システムなどの消費電力が大きいシステムを備えておらず、エンジン動作中は発電機によって全ての電力が賄われる車両(例えば自動二輪車)は、エンジン動作中にパワーフェイルが生じても車両の安全が損なわれない。このため、エンジン動作中のパワーフェイルが許容される。
上記の管理装置によると、車両は、エンジン動作中は蓄電素子からの電力供給を必要としないものであるので、エンジン動作中に蓄電素子の状態が都合のよい範囲から外れることを、車両の安全を損なうことなく抑制できる。
車両のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、前記車両は、エンジン動作中に前記蓄電素子からの電力供給を必要とする場合があるシステムを有するものであり、当該管理装置は、前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、管理部と、を備え、前記管理部は、前記システムがオフにされている場合は、エンジン動作中に前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにする。
エンジン動作中に蓄電素子からの電力供給を必要とする場合があるシステム(パワーステアリング、自動ブレーキシステム、自動運転システム、衝突安全システムなど)を有する車両であっても、システムがオフのときはエンジン動作中にパワーフェイルが許容される。
上記の管理装置によると、システムがオフにされている場合は、エンジン動作中に蓄電素子の状態が都合のよい範囲から外れると遮断器をオフにする。言い換えると、上記の管理装置によると、システムがオンのときはエンジン動作中に蓄電素子の状態が都合のよい範囲から外れても遮断器をオフにしないので、蓄電素子の状態が都合のよい範囲から外れることを、車両の安全を損なうことなく抑制できる。
車両のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、当該管理装置は前記車両と通信する機能を有していないものであり、前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、管理部と、を備え、前記管理部は、前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにする。
一般に車両と通信する機能を有していない管理装置は、充電器が蓄電素子を充電する状態のとき(例えばエンジン動作中)は蓄電素子から車両に電力が供給されなくなるパワーフェイルが許容される。
上記の管理装置によると、蓄電素子にとって都合のよい範囲を所定の範囲として設定し、充電器が蓄電素子を充電する状態のときに蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると蓄電素子に異常が生じていなくても遮断器をオフにすることにより、蓄電素子の状態が蓄電素子にとって都合のよい範囲から外れることを抑制できる。
本明細書によって開示される発明は、装置、方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現できる。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図7によって説明する。
図1に示すように、実施形態1に係るバッテリ50(蓄電装置の一例)は自動二輪車10に搭載される二輪車用のバッテリである。
図2に示すように、バッテリ50には自動二輪車10に搭載されているスタータ10A、オルタネータ10B及び補機類10C(ヘッドライド、エアコン、オーディオなど)が接続されている。バッテリ50はスタータ10Aに電力を供給してエンジンを始動させるエンジン始動用のバッテリである。バッテリ50はエンジン動作中にオルタネータ10Bによって充電される。
自動二輪車10のエンジン動作中はオルタネータ10Bから補機類10Cに電力が供給される。このため、バッテリ50は、エンジン動作中は補機類10Cに電力を供給しないが、エンジン停止中に補機類10Cが使用される場合は補機類10Cにも電力を供給する。
一般に二輪車用のバッテリは自動二輪車10のECUと通信する機能を有していない。実施形態1に係る二輪車用のバッテリ50もECUと通信する機能を有していない。
(1)バッテリの構成
図3に示すように、バッテリ50は組電池60と、回路基板ユニット65と、収容体71とを備える。
収容体71は、合成樹脂材料からなる本体73と蓋体74とを備えている。本体73は有底筒状である。本体73は、底面部75と、4つの側面部76とを備えている。4つの側面部76によって上端部分に上方開口部77が形成されている。
収容体71は、組電池60と回路基板ユニット65を収容する。組電池60は12個の二次電池62(蓄電素子の一例)を有する。二次電池62は一例として正極活物質に鉄を含有した鉄系のリチウムイオン電池である。12個の二次電池62は3並列で4直列に接続されている。回路基板ユニット65は、回路基板100と回路基板100上に搭載される電子部品とを含み、組電池60の上部に配置されている。
蓋体74は、本体73の上方開口部77を閉鎖する。蓋体74の周囲には外周壁78が設けられている。蓋体74は、平面視略T字形の突出部79を有する。蓋体74の前部のうち、一方の隅部に正極外部端子51が固定され、他方の隅部に負極外部端子52が固定されている。
図4及び図5に示すように、二次電池62は直方体形状のケース82内に電極体83を非水電解質と共に収容したものである。ケース82は、ケース本体84と、その上方の開口部を閉鎖する蓋85とを有している。
電極体83は、詳細については図示しないが、銅箔からなる基材に活物質を塗布した負極要素と、アルミニウム箔からなる基材に活物質を塗布した正極要素との間に、多孔性の樹脂フィルムからなるセパレータを配置したものである。これらはいずれも帯状で、セパレータに対して負極要素と正極要素とを幅方向の反対側にそれぞれ位置をずらした状態で、ケース本体84に収容可能となるように扁平状に巻回されている。
正極要素には正極集電体86を介して正極端子87が、負極要素には負極集電体88を介して負極端子89がそれぞれ接続されている。正極集電体86及び負極集電体88は、平板状の台座部90と、この台座部90から延びる脚部91とからなる。台座部90には貫通孔が形成されている。脚部91は正極要素又は負極要素に接続されている。正極端子87及び負極端子89は、端子本体部92と、その下面中心部分から下方に突出する軸部93とからなる。そのうち、正極端子87の端子本体部92と軸部93とは、アルミニウム(単一材料)によって一体成形されている。負極端子89においては、端子本体部92がアルミニウム製で、軸部93が銅製であり、これらを組み付けたものである。正極端子87及び負極端子89の端子本体部92は、蓋85の両端部に絶縁材料からなるガスケット94を介して配置され、このガスケット94から外方へ露出されている。
蓋85は、圧力開放弁95を有している。圧力開放弁95は、図2に示すように、正極端子87と負極端子89の間に位置している。圧力開放弁95は、ケース82の内圧が制限値を超えた時に、開放して、ケース82の内圧を下げる。
(2)バッテリの電気的構成
図6に示すように、バッテリ50は組電池60と、組電池60を管理するBMU101(Battery Management Unit)とを備えている。BMU101は管理装置の一例である。
組電池60は、複数の二次電池62から構成されている。二次電池62は12個あり、3並列で4直列に接続されている。図6では並列に接続された3つの二次電池62を1つの電池記号で表している。バッテリ50は定格12Vである。
パワーライン70Pは、正極外部端子51と組電池60の正極とを接続するパワーラインである。パワーライン70Nは、負極外部端子52と組電池60の負極とを接続するパワーラインである。組電池60の負極はシグナルグランドG1に接続されている。組電池60はシグナルグランドG1を基準電位とする。負極外部端子52はボディグランドG2に接続されている。ボディグランドG2は自動二輪車10のボディである。ボディグランドG2は自動二輪車10の基準電位である。
BMU101は電流センサ53、電圧センサ110、遮断器55及び管理部130を備えている。組電池60、電流センサ53及び遮断器55は、パワーライン70P、パワーライン70Nを介して、直列に接続されている。遮断器55、電流センサ53及び管理部130は回路基板100上に実装されており、回路基板100のシグナルグランドG1を基準電位(動作基準)とする。
電流センサ53は、組電池60の負極に位置し、負極側のパワーライン70Nに設けられている。電流センサ53は、組電池60の電流Iを検出する。
電圧センサ110は、各二次電池62の電圧Vと組電池60の総電圧とを検出する。組電池60の総電圧は4つの二次電池62の合計電圧である。
温度センサ111はいずれか一つあるいは二つの二次電池62に設けられており、二次電池62の温度を検出して管理部130に出力する。
遮断器55は、組電池60の負極に位置し、負極のパワーライン70Nに設けられている。遮断器55は、充電用FET55Aと、放電用FET55Bとを有する。充電用FET55A及び放電用FET55Bは電力用の半導体スイッチであり、より具体的にはNチャンネルの電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)である。充電用FET55A及び放電用FET55BのソースSは基準端子である。充電用FET55A及び放電用FET55BのゲートGは制御端子である。充電用FET55A及び放電用FET55BのドレンDは接続端子である。
充電用FET55AはソースSが組電池60の負極に接続されている。放電用FET55BはソースSが負極外部端子52に接続されている。充電用FET55Aと放電用FET55BとはドレンD同士が接続されることによってバックツーバック接続されている。
充電用FET55Aは寄生ダイオード56Aを有している。寄生ダイオード56Aは順方向が放電方向と同一である。放電用FET55Bは寄生ダイオード56Bを有している。寄生ダイオード56Bは順方向が充電方向と同一である。
放電用FET55BはソースSが負極外部端子52に接続されていることから、ボディグランドG2が基準電位である。充電用FET55AはソースSが組電池60の負極に接続されている。組電池60の負極は回路基板100のシグナルグランドG1に接続されているので、充電用FET55AはシグナルグランドG1が基準電位である。
充電用FET55AはゲートGにHレベルの電圧が印加されることでオンになり、ゲートGにLレベルの電圧が印加されることでオフになる。放電用FET55Bも同様である。
管理部130は、CPU131、ROM132及びメモリ133を備える。管理部130は電圧センサ110、電流センサ53、温度センサ111の出力に基づいてバッテリ50を管理する。管理部130は、正常時、充電用FET55AのゲートG及び放電用FET55BのゲートGにHレベルの電圧を印加し、充電用FET55A及び放電用FET55Bをオン(閉、クローズ)にする。充電用FET55A及び放電用FET55Bの双方がオンの場合、組電池60は充電、放電の双方が可能である。
(3)管理部よって実行される処理
管理部130によって実行される処理のうちSOC推定処理、エンジン動作中の充電用FETオフ処理、及び、充電用FETオン処理について説明する。
(3-1)SOC推定処理
SOC推定処理は、電流積算法によって二次電池62の充電状態(SOC)を推定する処理である。SOCは状態の一例である。電流積算法は、電流センサ53によって二次電池62の充放電電流を所定の時間間隔で計測することで二次電池62に出入りする電力量を計測し、これを初期容量から加減することでSOCを推定する方法である。
電流積算法は二次電池62の使用中でもSOCを推定できるという利点がある反面、常に電流を計測して充放電電力量を積算するので電流センサ53の計測誤差が累積して次第に不正確になる可能性がある。このため、管理部130は、電流積算法によって推定したSOCを二次電池62の開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)に基づいてリセットしてもよい。
具体的には、図7に示すように、OCVとSOCとの間には比較的精度の良い相関関係があるので、OCVからSOCを推定し、電流積算法によって推定したSOCを、OCVから推定したSOCでリセットしてもよい。
OCVは回路が開放されている状態の電圧に限られない。例えば、OCVは二次電池62に流れる電流の電流値が微小な基準値未満であるときの電圧であってもよい。
(3-2)エンジン動作中の充電用FETオフ処理
エンジン動作中の充電用FETオフ処理は、エンジン動作中(オルタネータ10Bが二次電池62を充電する状態)のとき、SOCが所定の範囲(二次電池62にとって都合のよい範囲)から外れると充電用FET55Aをオフにする処理である。
図7を参照して、所定の範囲について説明する。鉄系の二次電池62はSOCの変化に対するOCVの変化が小さいプラトー領域を有している。ここではSOC20%~90%の範囲がプラトー領域であるとする。二次電池62はSOCがプラトー領域にあるときは劣化し難い。このため、二次電池62の劣化を抑制する上ではSOCがプラトー領域から外れないようにすることが望ましい。
ただし、二次電池62の劣化をより確実に抑制するためにはSOCがプラトー領域内のより狭い範囲内にあることが望ましい。このため、ここでは所定の範囲として30%~70%を例に説明する。
エンジン動作中は自動二輪車10のオルタネータ10Bによって二次電池62が充電されるので、エンジン動作中にSOCが30%未満に低下する可能性は低い。このため、管理部130はエンジン動作中にSOCが70%を超えると充電用FET55Aをオフにする。
具体的には、管理部130はSOC推定処理によってSOCを推定する毎に、エンジン動作中であるか否かを判断する。例えばエンジン動作中はオルタネータ10Bによって二次電池62が充電されるので、電流センサ53によって一定値以上の充電電流が検出される。管理部130は一定値以上の充電電流を検出した場合はエンジン動作中であると判断する。
エンジン動作中である場合は、管理部130は推定したSOCが70%を超えているか否かを判断し、70%を超えている場合は充電用FET55Aをオフにする。ただし、管理部130は、充電用FET55Aをオフにしても放電用FET55Bについてはオンを維持する。このため放電は許容される。
(3-3)充電用FETオン処理
充電用FET55Aをオフにした場合、そのままではその後に二次電池62が使用されてSOCが低下した場合に二次電池62を充電できない。このため、管理部130はSOCが70%以下まで低下すると充電用FET55Aをオンにする。70%は一例であり、60%や50%などの70%より小さいSOCまで低下すると充電用FET55Aをオンにしてもよい。
(4)実施形態の効果
BMU101によると、エンジン動作中(オルタネータ10Bが二次電池62を充電する状態のとき)はパワーフェイルが許容される。BMU101によると、二次電池62にとって都合のよいSOCの範囲が所定の範囲として設定されており、エンジン動作中にSOCが所定の範囲から外れると二次電池62に過充電や過放電などの異常が生じていなくても充電用FET55Aをオフにする。このため、エンジン動作中にSOCが都合のよい範囲から外れることを抑制できる。このため、BMU101によると、自動二輪車10のエンジン始動に用いられる二次電池62において、少なくともエンジン動作中は、二次電池62にとって都合のよいSOCの範囲が使用される可能性が高くなる。
BMU101によると、二次電池62に異常が生じていなくてもSOCが所定の範囲から外れると充電用FET55Aをオフにするので、二次電池62がオルタネータ10Bに接続されている時間を短くできる。このため、二次電池62が異常でない限りは常にオルタネータ10Bに接続される場合に比べ、二次電池62の劣化を抑制できる。二次電池62がオルタネータ10Bに接続されている時間を短くできるので、二次電池62が過充電になるリスクも低減できる。
BMU101によると、エンジン停止中(オルタネータ10Bが二次電池62を充電しない状態のとき)はSOCが所定の範囲から外れても充電用FET55Aをオフにしないので、エンジン停止中に補機類に電力を供給することや、その後にエンジンを再始動するときに自動二輪車10のスタータ10Aに電力を供給することができる。
BMU101によると、所定の範囲は二次電池62が劣化し難い範囲であるので、SOCが、二次電池62が劣化し難い範囲から外れることを抑制できる。このため二次電池62の劣化を抑制できる。
BMU101によると、所定の範囲はプラトー領域内の範囲であるので、二次電池62の劣化を抑制できる。
BMU101は、エンジン動作中はバッテリ50からの電力供給を必要としない車両(自動二輪車10)のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置の一例である。具体的には、自動二輪車10はパワーステアリング、自動ブレーキシステム、自動運転システム、衝突安全システムなどの消費電力が大きいシステムを備えておらず、エンジン動作中はオルタネータ10Bによって全ての電力が賄われる。このため自動二輪車10はエンジン動作中にパワーフェイルが生じても車両の安全が損なわれない。このため、自動二輪車10はエンジン動作中のパワーフェイルが許容される。このため、エンジン動作中にSOCが都合のよい範囲から外れることを、車両の安全を損なうことなく抑制できる。
BMU101は、車両と通信する機能を有していない管理装置の一例である。一般に車両と通信する機能を有していない管理装置は、エンジン動作中に蓄電素子から車両に電力が供給されなくなるパワーフェイルが許容される。BMU101によると、エンジン動作中にSOCが所定の範囲から外れると充電用FET55Aをオフにするので、SOCが二次電池62にとって都合のよい範囲から外れることを抑制できる。
<実施形態2>
実施形態2に係る管理部130は、エンジン停止中の放電用FETオフ処理を実行する。エンジン停止中の放電用FETオフ処理は、エンジン停止中にSOCが30%未満になると放電用FET55Bをオフにする処理である。
具体的には、エンジン停止中に補機類10Cが使用される場合はバッテリ50から補機類10Cに電力が供給されるのでSOCが30%未満まで低下する可能性がある。あるいは、自動二輪車10が長期間駐車されることによってSOCが30%未満まで低下する可能性もある。このため、管理部130はエンジン停止中にSOCが30%未満になると放電用FET55Bをオフにする。
放電用FET55Bをオフにした場合、そのままではその後にエンジンを始動させるときにスタータ10Aに電力を供給できない。このため、例えば自動二輪車10の乗員が放電用FET55Bをオンにする指示を入力するための操作部をバッテリ50に設け、当該操作部が操作されると放電用FET55Bをオンにしてもよい。あるいは、乗員が所有する携帯端末(スマートホンなど)から放電用FET55Bをオンにする指示を無線で受信してもよい。あるいは、自動二輪車10のECUと通信するための通信部をバッテリ50に設け、ECUからエンジン始動信号を受信すると放電用FET55Bをオンにしてもよい。
実施形態2に係るBMU101によると、SOCが所定の範囲から外れると放電用FET55Bをオフにするので、SOCが都合のよい範囲から外れることを抑制できる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では二次電池62として鉄系のリチウムイオン電池を例に説明した。しかしながら、二次電池62は鉄系に限られるものではなく、プラトー領域を有する他の種類の二次電池62であってもよい。
(2)上記実施形態では所定の範囲としてプラトー領域内の一部の範囲(30%~70%)を例に説明したが、所定の範囲はプラトー領域全体(20%~90%)であってもよい。
(3)上記実施形態では二次電池62が劣化し難い範囲として20%~90%を例に説明したが、二次電池62が劣化し難い範囲はこれに限られない。二次電池62が劣化し難い範囲は二次電池62の種類によって異なるが、一般に下限値はSOC15%~35%の間にあり、上限値はSOC65%~95%の間にある。このため、二次電池62の種類に応じて下限値を15%~35%の間に設定し、上限値を65%~95%の間に設定することにより、SOCが、二次電池62が劣化し易い範囲から外れることを抑制できる。
二次電池62が劣化し難い範囲の下限値は15%~35%の間において二次電池62が過放電と見做されるSOCより大きい値に設定することが望ましい。同様に、上限値は65%~95%の間において二次電池62が過充電と見做されるSOCより小さい値に設定することが望ましい。これにより、二次電池62に過充電や過放電などの異常が生じていなくても二次電池62が劣化し難い範囲からSOCが外れた場合にFETをオフにできる。
(4)上記実施形態ではプラトー領域を有する二次電池62を例に説明したが、二次電池62はプラトー領域を有するものに限定されない。例えば、プラトー領域を有しない二次電池62であっても劣化し難いSOCの範囲がある場合はその範囲を所定の範囲としてもよい。
(5)上記実施形態では、エンジン動作中に充電用FET55Aをオフにした後、SOCが70%以下まで低下すると充電用FET55Aをオンにする場合を例に説明した。しかしながら、充電用FET55Aをオンにする方法はこれに限られない。
例えば、エンジン動作中は二次電池62からスタータ10Aや補機類10Cに電力が供給されないので、エンジン動作中にSOCが低下する可能性は低い。このため、エンジンが停止すると充電用FET55Aをオンにしてもよい。ただし、充電用FET55Aがオフのときはエンジン動作中であるか否かを充電電流から判断することはできない。ECUと通信する機能を有していないバッテリ50の場合はエンジン動作中であるか否かをECUから受信する信号から判断することもできない。このため、オルタネータ10Bからバッテリ50に充電電圧が印加されているか否かを検出する回路を設け、充電電圧が印加されていないことを当該回路によって検出するとエンジン停止中であると判断してもよい。
あるいは自動二輪車10の乗員が充電用FET55Aをオンにする指示を入力するための操作部をバッテリ50に設け、当該操作部が操作されると充電用FET55Aをオンにしてもよい。あるいは、乗員が所有する携帯端末(スマートホンなど)から充電用FET55Aをオンにする指示を無線で受信してもよい。あるいは、バッテリ50に自動二輪車10のECUと通信するための通信部を設け、エンジン停止中であるか否かをECUから受信した信号から判断し、エンジン停止中を検出すると充電用FET55Aをオンにしてもよい。
(6)上記実施形態では二次電池62の状態としてSOCを例に説明したが、二次電池62の状態は二次電池62の単位時間当たりの電圧の変化量(dv/dt)であってもよい。
dv/dtを二次電池62の状態とする場合、劣化し難い範囲はdv/dtが所定値以下の範囲であってもよい。dv/dtが所定値以下の場合は二次電池62が過充電や過放電領域に至るまでにある程度の余裕があるので、二次電池62の劣化を抑制できる。プラトー領域はdv/dtが小さいので、プラトー領域を有する二次電池62の場合はプラトー領域内のdv/dt(例えばプラトー領域内のdv/dtの最大値)を所定値とすることにより、二次電池62の劣化を抑制できる。
(7)上記実施形態では二次電池62の状態としてSOCを例に説明したが、二次電池62の状態は単位時間当たりのSOCの変化量であってもよい。
(8)上記実施形態では二次電池62の状態としてSOCを例に説明したが、二次電池62の状態はこれに限られない。例えば二次電池62にとって都合のよい温度の範囲がある場合は、二次電池62の状態は二次電池62の温度であってもよい。
(9)上記実施形態では電流センサ53によって計測された電流値から推定されたSOCが所定の範囲から外れた場合に充電用FET55Aをオフにする場合を例に説明した。これに対し、前述したようにSOCとOCVとには比較的精度のよい相関関係があるので、OCVが所定の範囲から外れた場合に充電用FET55Aをオフにしてもよい。
(10)上記実施形態では、充電器として自動二輪車10のオルタネータ10Bを例に説明したが、充電器は自動二輪車10のオルタネータ10Bとは別の充電器であってもよい。
(11)上記実施形態ではエンジン動作中に二次電池62からの電力供給を必要としない車両(自動二輪車10)を例に説明したが、車両はエンジン動作中に二次電池62からの電力供給を必要とする場合があるシステム(パワーステアリング、自動ブレーキシステム、自動運転システム、衝突安全システムなど)を有するものであってもよい。
エンジン動作中に二次電池62からの電力供給を必要とする場合があるシステムを有する車両であっても、システムがオフのときはエンジン動作中にパワーフェイルが許容される。このため、システムがオフにされているときにSOCが都合のよい範囲から外れると充電用FET55Aをオフにし、システムがオンのときはエンジン動作中にSOCが都合のよい範囲から外れても充電用FET55Aをオフにしないことにより、SOCが都合のよい範囲から外れることを、車両の安全を損なうことなく抑制できる。
(12)上記実施形態では遮断器として充電用FET55Aを例に説明したが、遮断器はリレーであってもよい。
(13)上記実施形態では蓄電素子として二次電池62を例に説明したが、蓄電素子はこれに限られない。例えば、蓄電素子は電気化学反応を伴うキャパシタであってもよい。
10 自動二輪車
50 バッテリ(蓄電装置の一例)
55 遮断器
62 二次電池(蓄電素子の一例)
101 BMU(管理装置の一例)
130 管理部

Claims (11)

  1. 自動二輪車のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、
    前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、
    管理部と、
    を備え、
    前記管理部は、充電器が前記蓄電素子を充電する状態のときに前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにする、管理装置。
  2. 請求項1に記載の管理装置であって、
    前記蓄電素子は、前記充電器が前記蓄電素子を充電する状態のときは、前記自動二輪車に電力を供給しないパワーフェイルが許容されるものであ、管理装置。
  3. 自動二輪車のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、
    前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、
    管理部と、
    を備え、
    前記管理部は、前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにし、
    前記所定の範囲は前記蓄電素子が劣化し難い範囲であ
    前記状態は前記蓄電素子の充電状態であり、
    前記蓄電素子は充電状態の変化に対する前記蓄電素子の開放電圧の変化が小さいプラトー領域を有し、
    前記劣化し難い範囲は前記プラトー領域内の範囲である、管理装置。
  4. 請求項3に記載の管理装置であって、
    前記劣化し難い範囲の下限値は充電状態15%~35%の間であり、上限値は充電状態65%~95%の間である、管理装置。
  5. 自動二輪車のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、
    前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、
    管理部と、
    を備え、
    前記管理部は、前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにし、
    前記所定の範囲は前記蓄電素子が劣化し難い範囲であり、
    前記状態は前記蓄電素子の単位時間当たりの電圧の変化量であり、
    前記劣化し難い範囲は、前記単位時間当たりの電圧の変化量が所定値以下の範囲である、管理装置。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の管理装置であって、
    前記状態は前記蓄電素子の温度であり、
    前記管理部は、前記蓄電素子の温度が前記所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにする、管理装置。
  7. 車両のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、
    前記車両は、エンジン動作中は前記蓄電素子からの電力供給を必要としないものであり、
    当該管理装置は、
    前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、
    管理部と、
    を備え、
    前記管理部は、エンジン動作中に前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにする、管理装置。
  8. 車両のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、
    前記車両は、エンジン動作中に前記蓄電素子からの電力供給を必要とする場合があるシステムを有するものであり、
    当該管理装置は、
    前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、
    管理部と、
    を備え、
    前記管理部は、前記システムがオフにされている場合は、エンジン動作中に前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにする、管理装置。
  9. 車両のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理装置であって、
    当該管理装置は前記車両と通信する機能を有していないものであり、
    前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器と、
    管理部と、
    を備え、
    前記管理部は、充電器が前記蓄電素子を充電する状態のときに前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると前記遮断器をオフにする、管理装置。
  10. 自動二輪車のエンジン始動に用いられる蓄電装置であって、
    蓄電素子と、
    請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の管理装置と、
    を備える蓄電装置。
  11. 自動二輪車のエンジン始動に用いられる蓄電素子の管理方法であって、
    充電器が前記蓄電素子を充電する状態のときに前記蓄電素子の状態が所定の範囲から外れると、前記蓄電素子と直列に接続されている遮断器をオフにするステップを含む、管理方法。
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