JP7276377B2 - 補助マスを有する多軸ジャイロスコープ - Google Patents

補助マスを有する多軸ジャイロスコープ Download PDF

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Description

本開示は、微小電気機械ジャイロスコープに関し、より詳細には、振動マス系が複数の回転軸を中心とした角回転を測定するために使用されるジャイロスコープに関する。
微小電気機械(MEMS)ジャイロスコープにおいて、試験マスは好ましくは、一次振動モード(駆動振動モードとも呼ばれ得る)において振動するように容易に設定されるべきであり、またコリオリの力によって誘発される二次振動モード(センス振動モードとも呼ばれ得る)における振動を容易に受けるべきである。ジャイロスコープ設計における一般的な問題は、これら2つのモードにおける試験マスの振動が、好ましくは、外乱、例えば周囲の要素の振動によって乱されるべきではないことである。ジャイロスコープは、好ましくは、その出力信号が、ジャイロスコープが意図された周波数範囲において受ける角回転速度によってのみ決定されるように、線形振動および回転振動の両方によって乱されるべきではない。例えば、自動車用途では、通常、可能性のある擾乱は0~50kHzの周波数範囲にあり、一方、入力周波数範囲は通常1kHz未満である。
1つの振動試験マスのみを利用して単純なMEMSジャイロスコープを構築することができるが、動作周波数に近い周波数の外部振動が存在する場合、そのようなジャイロスコープの出力信号は通常非常にノイズが多くなる。単マスジャイロスコープは、50kHzを超える振動周波数でのみ実用的であるが、これらの周波数ではジャイロスコープの感度が非常に低くなり得、製造の不完全性から生じる直交信号などの他の妨害効果が非常に顕著になることが多い。また、単マス駆動の不平衡な駆動モードは、駆動振動の反力に起因して駆動モードからのエネルギー漏れを引き起こす。これはあらゆる種類の問題を引き起こす。すなわち、動作に必要な駆動力、安定性の問題、および硬質ダイアタッチメントに対する要件などを増大させる。
2つまたは4つの試験マスが逆相で振動する試験マス系は、単マスジャイロスコープよりも振動に対してはるかにロバストにすることができることが知られている。2つまたは4つの試験マスの同相運動を誘発する振動から生じる信号成分は、差分測定によってある程度自動的に相殺することができる。さらに、差動共振周波数に影響を与えることなく同位相共振周波数を50kHzより高くすることができる場合、外乱振動は典型的には共振増幅を生じない。
一部のMEMSジャイロスコープは、デバイス基板に垂直な1つの軸を中心とした角回転速度を測定するように設計されている。上記のようなジャイロスコープは、z軸ジャイロスコープと呼ばれる場合がある。他のMEMSジャイロスコープは、基板平面内にある2つの垂直軸のいずれかを中心とした角回転速度を測定するように設計されている。上記のようなジャイロスコープは、x軸ジャイロスコープおよび/またはy軸ジャイロスコープと呼ばれる場合がある。振動試験マスの同じセットを用いてx軸、y軸、およびz軸を中心とした角回転速度を測定するように設計されたジャイロスコープは、多軸ジャイロスコープと呼ばれる場合がある。マス系は、3つの垂直な軸のいずれかを中心とする回転に応答するために複数の自由度を必要とするため、外部振動に対してロバストな多軸ジャイロスコープを設計することは困難である。
本開示の目的は、ロバストな多軸ジャイロスコープを提供することである。
本開示の目的は、独立請求項に述べられている事項を特徴とする構成によって達成される。本開示の好ましい実施形態が、従属請求項に開示されている。
本開示は、コリオリマスのカルテットが中心点の周りに配置され、各コリオリマスが、コリオリマスカルテットの周縁近くで、ここでは細長いマス要素および細長い同期バーと呼ばれる2つの補助マスに結合されるマス系を使用するという着想に基づいている。この構成の利点は、各コリオリマスが2つの二次振動モードで振動するにもかかわらず、各補助マスが1つの二次振動モードでのみ振動することである。これにより、各二次振動モードからより強い検出信号を検知することができる。この構成はまた、コリオリマスを所望の動作振動モードに対して弾性的に懸架することができるため、振動ロバスト性を改善する。
以下において、添付の図面を参照しながら、好ましい実施形態によって、本開示をより詳細に説明する。
本開示における一次振動モードおよび二次振動モードを示す記号を示す図である。 第1の実施形態における補助マスを有するジャイロスコープを示す図である。 第1の実施形態における補助マスを有するジャイロスコープを示す図である。 第1の実施形態における補助マスを有するジャイロスコープを示す図である。 第1の実施形態の振動モードを示す図である。 第1の実施形態の振動モードを示す図である。 第1の実施形態の振動モードを示す図である。 第1の実施形態の振動モードを示す図である。 第1の実施形態の振動モードを示す図である。 第1の実施形態の振動モードを示す図である。 第2の実施形態における補助マスを有するジャイロスコープを示す図である。 第2の実施形態における補助マスを有するジャイロスコープを示す図である。 第2の実施形態の振動モードを示す図である。 第2の実施形態の振動モードを示す図である。 第2の実施形態の振動モードを示す図である。 第2の実施形態の振動モードを示す図である。 第2の実施形態の振動モードを示す図である。 第1の例示的なジャイロスコープを示す図である。 第1の例示的なジャイロスコープを示す図である。 第1の例示的なジャイロスコープを示す図である。 第2の例示的なジャイロスコープを示す図である。 第3の例示的なジャイロスコープを示す図である。
(第1の実施形態)
図2aは、静止位置においてデバイス平面内にある第1のコリオリマスカルテットを含む微小電気機械ジャイロスコープを示す。ジャイロスコープはまた、横軸291がデバイス平面内で第1の交差軸292と直交して交差する第1のカルテット中心点を備える。ジャイロスコープは、第1のカルテット中心点に位置する第1の中央アンカー点281を備える。
第1のコリオリマスカルテットは、第1のコリオリマス(211)および第2のコリオリマス(212)が横軸291上に位置整合し、第3のコリオリマス(213)および第4のコリオリマス(214)が第1の交差軸292上に位置整合するように、静止位置において第1のカルテット中心点の周りに対称に配置された、第1のコリオリマス(211)、第2のコリオリマス(212)、第3のコリオリマス(213)および第4のコリオリマス(214)を含む。
ジャイロスコープはまた、その静止位置においてデバイス平面内にある第2のコリオリマスカルテットと、横軸291がデバイス平面内で第2の交差軸293と直交して交差する第2のカルテット中心点とを備える。ジャイロスコープは、第2のカルテット中心点に位置する第2の中央アンカー点282を備える。
第2のコリオリマスカルテットは、第5のコリオリマス(215)および第6のコリオリマス(216)が横軸291上に位置整合し、第7のコリオリマス(217)および第8のコリオリマス(218)が第2の交差軸293上に位置整合するように、第2のカルテット中心点の周りに対称に配置された、静止位置にある第5のコリオリマス(215)、第6のコリオリマス(216)、第7のコリオリマス(217)および第8のコリオリマス(218)を含む。ジャイロスコープは、第1のカルテット中心点と第2のカルテット中心点との間のほぼ中間で横軸291と交差する第3の交差軸294をさらに備える。
第2のカルテット中心点に対する第5のコリオリマス(215)、第6のコリオリマス(216)、第7のコリオリマス(217)および第8のコリオリマス(218)の静止位置は、それぞれ第1のカルテット中心点に対する第1のコリオリマス(211)、第2のコリオリマス(212)、第3のコリオリマス(213)および第4のコリオリマス(214)の静止位置と同じであり、その結果、第3のコリオリマス(213)および第7のコリオリマス(217)は横軸291の第1の側に位置し、第4のコリオリマス(214)および第8のコリオリマス(218)は横軸291の第2の側に位置する。第2のコリオリマス(212)および第5のコリオリマス(215)は、第3の交差軸294の対向する両側で互いに隣接している。
ジャイロスコープはまた、第1のコリオリマスカルテット211~214を第1の中央アンカー点281から懸架するための第1の中央サスペンション構成271を備える。第1の中央サスペンション構成271は、第1のコリオリマスカルテット211~214の内側の第1のカルテット中心点を中心とする。ジャイロスコープは、第2のコリオリマスカルテット215~218を第2の中央アンカー点282から懸架するための第2の中央サスペンション構成272をさらに備える。第2の中央サスペンション構成272は、第2のコリオリマスカルテット215~218の内側の第2のカルテット中心点を中心とする。
ジャイロスコープは、第1のコリオリマス211の外側の横軸291の対向する両側に交差方向に位置整合した第1の細長いマス要素(2211)および第2の細長いマス要素(2212)と、第2のコリオリマス212の外側の横軸291の対向する両側に交差方向に位置整合した第3の細長いマス要素(2221)および第4の細長いマス要素(2222)とをさらに備える。ジャイロスコープはまた、第5のコリオリマス215の外側の横軸291の対向する両側に交差方向に位置整合した第5の細長いマス要素(2231)および第6の細長いマス要素(2232)と、第6のコリオリマス216の外側の横軸291の対向する両側に交差方向に位置整合した第7の細長いマス要素(2241)および第8の細長いマス要素(2242)とを備える。上記位置整合は、各細長いマス要素がその静止位置にあるときに行われる。
第1の細長いマス要素、第2の細長いマス要素、第3の細長いマス要素、第4の細長いマス要素、第5の細長いマス要素、第6の細長いマス要素、第7の細長いマス要素、および第8の細長いマス要素2211~2242の各々は、横軸291により近い第1の端部22111~22421と、横軸291からより離れた第2の端部22112~22422とを有する。これらの細長いマス要素の各々の第1の端部22111~22421は、上記細長いマス要素の内側に隣接する対応するコリオリマスに、接続要素241によって取り付けられている。
ジャイロスコープは、第9の細長いマス要素(2251)、第10の細長いマス要素(2252)、第11の細長いマス要素(2261)、および第12の細長いマス要素(2262)をさらに備え、ジャイロスコープはまた、第3の交差軸294と交差する第1の細長い同期バー(251)および第2の細長い同期バー(252)を備える。第1の細長い同期バー251は、第3のコリオリマス213の外側で、第1の交差軸292の対向する両側で第9の細長いマス要素2251と横方向に位置整合している。第1の細長い同期バー251は、第7のコリオリマス217の外側で、第2の交差軸293の対向する両側で第10の細長いマス要素2252と横方向に位置整合している。第2の細長い同期バー252は、第4のコリオリマス214の外側で、第1の交差軸292の対向する両側で第11の細長いマス要素2261と横方向に位置整合している。第2の細長い同期バー252は、第8のコリオリマス218の外側で、第2の交差軸293の対向する両側で第12の細長いマス要素2262と横方向に位置整合している。上記位置整合は、各細長いマス要素および細長い同期バーがその静止位置にあるときに行われる。
第9の細長いマス要素(2251)および第11の細長いマス要素(2261)の細長いマス要素は、第1の交差軸292により近い第1の端部(22511,22611)と、第1の交差軸292からより遠い第2の端部(22512,22612)とを有する。第10の細長いマス要素(2252)および第12の細長いマス要素(2262)の細長いマス要素は、第2の交差軸293により近い第1の端部(22521,22621)と、第2の交差軸293からより遠い第2の端部(22522,22622)とを有する。これらの細長いマス要素の各々の第1の端部(22511,22611,22521,22621)は、上記細長いマス要素の内側に隣接する対応するコリオリマス(213,214,217,218)に、接続要素241によって取り付けられている。
第1の細長い同期バーおよび第2の細長い同期バー(251,252)は、第1の交差軸292により近い第1の端部(2511,2521)と、第2の交差軸(293)により近い第2の端部(2512,2522)とを有し、各細長い同期バー(251,252)の各第1の端部および第2の端部は、上記第1の端部または第2の端部の内側に隣接して位置する対応するコリオリマスに、接続要素(241)によって取り付けられている。
ジャイロスコープは、第1のコリオリマスカルテットおよび第2のコリオリマスカルテットの外側の周縁アンカー点(231~236)のセットをさらに備え、各細長いマス要素(2211~2242,2251~2252,2261~2262)は、上記細長いマス要素が実質的にその第2の端部を中心としたデバイス平面内およびデバイス平面外の両方の回転運動を受けることを可能にするマス要素サスペンション構成によって周縁アンカー点(231~236)から懸架される。各細長い同期バー(251,252)は、上記細長い同期バー(251,252)が実質的にその中点を中心としたデバイス平面内およびデバイス平面外の両方の回転運動を受けることを可能にする同期バーサスペンション構成によって周縁アンカー点(232,235)から懸架される。
ジャイロスコープは、第1のコリオリマスカルテットおよび第2のコリオリマスカルテット、上記細長いマス要素の各々、および上記細長い同期バーの両方を一次振動運動に設定するための1つまたは複数の駆動トランスデューサ(図2aには図示せず)をさらに備える。ジャイロスコープはまた、ジャイロスコープが角回転を受けるときにコリオリの力によって誘発される、第1のコリオリマスカルテットおよび第2のコリオリマスカルテット、ならびに/または細長いマス要素、ならびに/または細長い同期バーの二次振動運動を検出するための1つまたは複数のセンストランスデューサ(図2aには図示せず)を備える。
本開示のすべての実施形態では、各細長いマス要素および細長い同期バーは、デバイス平面内でより長い寸法およびより短い寸法を有する。より長い寸法が延在する方向は、上記細長いマス要素の長手方向と呼ぶことができる。「横方向に位置整合」という表現は、細長いマス要素の一対を形成する2つの細長いマス要素が、両方の細長いマス要素の長手方向が実質的に一致し、これらの長手方向が横方向になるように端から端まで配置されることを意味する。「交差方向に位置整合された」という表現は、一対の長手方向が交差方向である、同じ端から端までの位置整合を指す。同じ考慮事項が、細長い同期バーと細長いマス要素との位置整合に適用される。
「横/交差軸上に位置整合された」という表現は、上記軸が上記コリオリマスの中点と実質的に交差するようなコリオリマスの配置を指す。コリオリマスは、上記軸に関して対称であり得、および/または軸は、上記コリオリマスの重心と交差し得る。
本開示のすべての実施形態に記載された中央サスペンション構成は、それらの一次および二次振動運動に柔軟に適応しながら、本開示に記載されたコリオリマスおよび細長いマス要素の構造的支持を提供する。マス要素サスペンション構成もまた、特に細長いマス要素の構造的支持を提供し、一次および二次振動運動に柔軟に適応する。接続要素241は、細長いマス要素と対応するコリオリマスとの間の一次振動運動を結合し、以下でより詳細に説明する方法で二次振動運動にも柔軟に適応する。
センストランスデューサが誘発されたコリオリ力を検出することができる信号対雑音比は、二次振動の振幅に依存する。前の段落で説明したサスペンションおよび結合構成は、好ましくは、コリオリマスおよび細長いマス要素が所望の一次および二次振動モードにおいて振動することを柔軟に可能にする一方で、望ましくない振動モードにおけるこれらのマスの振動に堅固に抵抗するべきである。所望の発振モードの例を以下に示す。
本開示では、デバイス平面が例示され、xy平面として参照される。x方向を横方向として参照し、y方向を交差方向として参照する。デバイス平面は、水平面と呼ばれる場合もある。z軸はxy平面に垂直である。z軸はまた、垂直軸と呼ばれる場合もある。試験マスが、静止位置から外方に動くと、デバイス平面内で水平に維持される線形および/または回転運動は、「面内」運動または「デバイス平面内の運動」として参照され、一方、試験マスが垂直方向において静止位置から外方に動く線形および/または回転運動は、「面外」運動または「デバイス平面から外方への運動」として参照される。
本開示において、「水平」および「垂直」という用語は、単にそれぞれデバイス平面およびデバイス平面に垂直な方向を指す。デバイス平面は、典型的には、微小機械構造が作成される基板によって規定される。「水平」および「垂直」という言葉は、製造中または使用中にデバイスをどのように方向付けるべきかについて何も暗示しない。「上方(above)」および「下方(below)」という単語は、図を説明するときの垂直z座標の差を指し、「上(up)」および「下(down)」という単語は、2つの対向する垂直方向を指す。
デバイス平面に垂直な任意の軸を中心とした回転は、z軸を中心とした回転として参照される。同様に、例示されているx軸に平行な軸を中心とした回転はx軸を中心とした回転として参照され、例示されているy軸に平行な軸を中心とした回転はy軸を中心とした回転として参照される。これら3種類の回転におけるコリオリ力によって誘発される二次振動モードは、それぞれ、z軸二次振動モード、x軸二次振動モードおよびy軸二次振動モードとして参照される。
本開示において、「ばね」という用語は、少なくとも1つの方向に可撓性であるデバイス部分を指す。「懸架装置」という用語は、固定部分(アンカー点など)と、デバイスが動作するときに振動するデバイス部分との間に(場合によっては他のデバイス部分と共に)配置されるばねを指す。「サスペンション構造」および「サスペンション構成」という用語は、共に可動マスに構造的支持を提供する部分のより複雑な組み合わせを指す。サスペンション構造および構成は、所望の振動モードに適応するために必要な可撓性を提供する少なくとも1つの可撓性懸架装置を含む。それらは多くの懸架装置を含むことができ、剛性部分を含むこともできる。懸架装置は、典型的には、懸架された可動マスが運動しているときに屈曲しまたはねじれる。
サスペンション構造/構成の剛性部分は、(1つまたは複数の可撓性懸架装置が上記剛性部分と対応するアンカー点との間にあると仮定して)可動マスが運動しているときに動くことが多い。いくつかのばねは同期構造を形成することができ、またはそれらは剛性部分と組み合わされて同期構造を形成することができる。同期構造は、サスペンション構造としても機能し得る。あるいは、同期構造は、構造的支持を提供することなく同期を提供することができる。より一般的には、マス要素を互いに接続し、かつ1つのマス要素から別のマス要素に振動を伝達するばねが、結合ばねまたは接続ばねと呼ばれることもある。運動を伝達することは、典型的には、結合/接続ばねの主要な機能であるが、同期機能を実行するように設計されることも多い。そのようなばねが含まれる構造は、結合構造または接続構造と呼ばれることがある。
本開示全体を通して、「同期させる(synchronize)」という用語、および「構造Aが振動モードXを同期させる」などの語句は、以下の意味を有する。構造Aは、好ましくは所望のモードXで振動すべきであるが、好ましくは望ましくないモードYでは振動すべきではない相互接続されたマス要素の系における機械的接続を構成する。構造Aは、剛性と柔軟性との有益な組み合わせを呈し、結果、構造Aの存在により、システム内のモードXの共振周波数FとモードYの共振周波数Fとの間の関係が改善される。
構造Aの存在は、例えば、比F/Fおよび/または差F-Fを増加させることができる。この改善が測定される基準状態は、場合によっては、構造Aのないマス要素の同じシステムである場合がある。この場合、構造Aは同期にのみ必要である。他の場合、構造Aがマス要素の重量を支えるためにも必要であるとき、同期改善が測定される基準状態は、Aが、構造的な支持のみを提供する代替の構造Bに置き換えられたマス要素から成る同じシステムであってもよい。
一般に、すべてのサスペンション、同期および結合構成は、支持、ならびに、特定の方向の柔軟性および他の方向の剛性のために最適化されている。当該3つの変数は互いに競合する可能性があるため、最適化は、適切な妥協案を見つけることを意味する。ジャイロスコープのすべての要素が当該妥協に影響を与える可能性がある。
本開示では、「半径方向」振動は、xy平面内の、中心点から外方への線形運動および中心点に向かう線形運動を指す。「接線方向」振動とは、中心点を中心とした仮想円の接線に沿ったxy平面、xz平面(横方向-垂直)、またはyz平面(交差方向-垂直)内の動きを指す。xy平面における接線方向振動は、面内接線方向振動と呼ばれる場合があり、xz平面およびyz平面における接線方向振動は、面外接線方向振動と呼ばれる場合がある。接線方向振動は、実際には線形運動と回転との混合である場合がある。サスペンション構成は、典型的には、コリオリマスが接線方向にどのように動くかを決定する。
本開示の図では、特に明記しない限り、コリオリマスの配置はそれらの静止位置に対応する。本開示の異なる実施形態における試験マスの振動方向、および、振動間の位相関係は、図1に提示される記号を使用して示される。行11に示されている白矢印は、デバイス平面内で発生する一次振動モードを示している。行12の黒矢印は、ジャイロスコープがz軸を中心とした回転を受けるときにデバイス平面内で発生し得る二次モードを示している。行13に示されている記号の一対は、ジャイロスコープがx軸を中心とした回転を受けるときの試験マスの一対の面外運動を示すために、同時に使用される。行14に示されている記号の一対は、ジャイロスコープがy軸を中心とした回転を受けるときの試験マスの一対の面外運動を示すために、同時に使用される。行13および14の両方において、十字は観察者から外方への動きを示し、点は観察者に向かう動きを示す。
本開示において提示される任意の実施形態において、容量性駆動トランスデューサが、例えば、1つまたは複数のコリオリマス内に形成される開口部内に実装されてもよい。容量性センストランスデューサが、z軸二次振動モードを検出するために、1つまたは複数のコリオリマスの開口部内に、または1つまたは複数のコリオリマスに隣接して実装されてもよい。容量性x軸およびy軸センストランスデューサが、それぞれx軸および/またはy軸二次振動モードを検出するために、1つまたは複数のコリオリマス、および/または細長いマス要素および/または細長い同期バーの上方および/または下方に実装されてもよい。
本開示において、「コリオリマスカルテットの内側」という表現は、上記カルテット中心点を取り囲むコリオリマスカルテットよりもカルテット中心点に近い位置を指す。「第nのコリオリマスの外側」などの表現は、第nのコリオリマスよりも対応するカルテット中心点から離れており、第nのコリオリマスと少なくともほぼ同じ半径(対応するカルテット中心点から外側に延在する)にある位置を指す。これに関連して、第nのコリオリマスに対応するカルテット中心点は、第nのコリオリマスを有するコリオリマスカルテットがその周りに配置されたカルテット中心点である。同様に、「細長いマス要素の内側に隣接するコリオリマス」などの表現は、細長いマス要素に最も近く、上記細長いマス要素と対応するカルテット中心点との間に少なくともほぼ位置するコリオリマスを指す。
言い換えれば、「内側」および「外側」という表現は、所与のカルテット中心点に関して定義された位置を指すために使用される。デバイスが2つのカルテット中心点を含む場合、これらの表現はそのデバイスにおいて2つの異なる基準を有し、意図された意味は文脈から明らかである。「周縁」という用語は、同様に各周縁アンカー点が少なくとも、アンカー点を取り囲むコリオリマスの外側に位置するように使用される。
図2aでは、周縁アンカー点231~236のセットは、横軸291の第1の側で実質的に横方向に位置整合した第1のサブセット231~233と、横軸291の第2の側で実質的に横方向に位置整合した第2のサブセット234~236とを含む。この場合、各細長いマス要素の第2の端部は、要素が取り付けられている周縁アンカー点に隣接しており、マス要素サスペンション構成は単純に、細長いマス要素が曲げによってデバイス平面内で回転し、ねじりを受けることによってデバイス平面外で回転することを可能にする比較的短いばね284を含む。同様に、同期バーサスペンション構成288もまた、ばねのねじりによる面外運動およびばねの曲げによる面内運動を可能にする短いばねである。
代替的な構成を図2bに示す。ここでは、8つの周縁アンカー点231~238が存在する。アンカー点231および236は横軸291上にあり、233、237は第1の交差軸292上にあり、234および238は第2の交差軸293上にあり、232および235は図2aと同じように配置される。この場合、アンカー点232および235に接続されたマス要素サスペンション構成は、図2aのように比較的短いばね284を備えるが、他の周縁アンカー点に接続されたマス要素サスペンション構成は、上記周縁アンカー点から隣接する細長いマス要素の第2の端部に向かって、および/または隣接する細長い同期バー251~252の中央に向かって延在する1つまたは複数の剛性バー285を備える。この場合、短い柔軟なばね286が、1つまたは複数の剛性バー285の端部に取り付けられて、細長いマス要素の面内および面外の回転を容易にするねじりおよび曲げの柔軟性を提供する。同様に、細長い同期バーのそれらの中点を中心とした面内および面外の回転は、ここでは剛性バー285と共に同期バーサスペンション構成を形成するばね289のねじれおよび曲げによって容易になる。周縁アンカー点の数および配置はまた、図2a~図2bの例が示すもの以外のものであってもよい。
2つの細長いマス要素の第1の端部を隣接するコリオリマスに結合する接続要素は、図2aの接続要素241によって示されるように、これらの第1の端部を共に結合する要素であってもよい。あるいは、接続要素は、図2bの接続要素242によって示されるように、1つの細長いマス要素の第1の端部と隣接するコリオリマスとの間にのみ取り付けられてもよい。図2bの一対2221+2222および2231+2232およびいくつかの他のものについて示されるように、細長いマス要素の各対の第1の端部の間に追加の同期ばね287を追加することが任意選択的に可能である。第3の交差軸294と交差する追加の同期ばね273が、これらの追加の同期ばねの間に任意選択的に実装されてもよい。このとき、ばね273および287は、一次振動モードおよびy軸二次振動モードにおいてこれらの細長いマス要素の運動を同期させる。図2aは、2つの対2221+2222および2231+2232の接続要素241の間に延在する追加の同期ばねを示す。
第1の細長いマス要素、第2の細長いマス要素、第3の細長いマス要素、第4の細長いマス要素、第5の細長いマス要素、第6の細長いマス要素、第7の細長いマス要素、および第8の細長いマス要素2211~2242の交差方向の長さはすべて実質的に等しくてもよい。横方向における第9の細長いマス要素、第10の細長いマス要素、第11の細長いマス要素、および第12の細長いマス要素2251~2262の長さはすべて、交差方向における第1の細長いマス要素2211の長さに実質的に等しくてもよい。第1の細長い同期バー251および第2の細長い同期バー252の横方向の長さは両方とも、第1の細長いマス要素2211の交差方向の長さの実質的に2倍であってもよい。
第3の細長いマス要素2221は、第5の細長いマス要素2231に取り付けられてもよく、または組み込まれてもよく、結果、それらは共に第1の一体型の細長いマス要素を形成する。第4の細長いマス要素2222は、第6の細長いマス要素2232に取り付けられてもよく、または組み込まれてもよく、結果、それらは共に第2の一体型の細長いマス要素を形成する。
図2cは、上述の細長いマス要素が互いに組み込まれて、それぞれ第1の一体型の細長いマス要素261および第2の一体型細長いマス要素262を形成しているデバイスを示す。これらの2つの要素は、細長いマス要素と同様に第1の端部2611および2621ならびに第2の端部2612および2622を有し、これらの一体型の細長いマス要素をそれぞれの周縁アンカー点から懸架するマス要素サスペンション構成は、デバイス平面内およびデバイス平面外の両方でそれらの第2の端部を中心とした要素261および262の回転を容易にする。一体型の細長いマス要素261および262の振動運動は、一次振動モードとy軸二次振動モードの両方における細長いマス要素2221~2222および2231~2232の運動に対応する。
これらのマス要素懸架装置、接続ばね構成、および中央サスペンション構成の実際の例を以下に示す。
(第1の実施形態における振動モード)
図3aは、図2aに示すデバイスの第1の一次振動モードを示す。参照符号311~318および391~394は、それぞれ図2aの参照符号211~218および291~294に対応する。本開示では、図示された部分は、振動モードを示す図においてそれらの静止位置に示されていない場合がある。第1の一次振動モードでは、コリオリマス311~318はすべて、それらの対応するカルテット中心点に対して半径方向に線形に振動する。一次振動サイクルの図示された半分では、コリオリマス311,312,317および318は、それらの対応するカルテット中心点に向かって線形並進運動し、一方、コリオリマス313~316は、それらの対応するカルテット中心点から外方に線形並進運動する。一次振動サイクルの反対の半分(図示せず)では、各コリオリマスの運動は、反対の半径方向に動くように逆転される。各コリオリマスに結合された細長いマス要素は、図に示すようにそれらの第2の端部を中心とした回転面内運動を受け、細長い同期バーはそれらの中点を中心とした面内回転を受ける。ここでも、一次振動サイクルの反対の半分では、これらの動きは逆になる。細長い同期バーは、デバイス平面内で剛性であり、そのため、それらの面内回転は、コリオリマスの一対313+317および314+318の動きを効果的に同期させる。各中央サスペンション構成も各コリオリマスカルテットの運動を効果的に同期させる場合(そのような構成の実際の例は下記に示す)、第1のカルテットおよび第2のカルテット内のすべてのコリオリマスの一次振動運動は良好に同期される。一次振動における細長いマス要素および同期バーの回転角度は、例示目的のために図3aでは誇張されている。
コリオリマス311~318は、ジャイロスコープがz軸を中心に回転するときに二次振動を受ける。中央サスペンション構成および接続要素は、一次振動モードが第1の一次振動モードであり、かつジャイロスコープがz軸を中心とした角回転を受ける場合、コリオリ力によって誘発される第1のz軸二次振動モードに柔軟に適応する。第1のz軸二次振動モードが図3bに示されている。
この二次振動モードでは、コリオリマス311~318はすべて、図に示す方向においてそれぞれのカルテット中心点に対して接線方向に動く。振動サイクルの反対の半分では、これらのコリオリマスの各々が反対の接線方向に動く。z軸回転を検出するために、ジャイロスコープは、コリオリマス311~318の図示された振動を検出するためのセンストランスデューサを備えるべきである。
しかしながら、中央サスペンション構成および周縁結合がどのように構成されるかに応じて、コリオリマス311~318の接線方向振動は、並進運動と回転運動との混合であり得る。これは、場合によっては、これらのマスの運動からz軸二次振動振幅を正確に検出することを困難にすることがある。第1のz軸二次振動モードのより容易な検出を促進するために、追加の(および任意選択の)検出マス351~358をジャイロスコープに追加することができる。検出マスは、第1のz軸二次振動モードにおいてそれぞれのカルテット中心点に対して対角方向に動く。
図3bに示すジャイロスコープは、第1の検出マスカルテットを共に形成する第1の検出マス、第2の検出マス、第3の検出マスおよび第4の検出マス351~354を備え、第1の検出マスカルテットは、その静止位置において、第1のカルテット中心点の周りに対称に配置される。第1の検出マス351および第2の検出マス352は、45度の角度において横軸391および第1の交差軸392と交差し、第1のカルテット中心点と交差する第1の対角軸395上で位置整合される。第3の検出マス353および第4の検出マス354は、第1の対角軸395に直交し、第1のカルテット中心点と交差する第2の対角軸396上で位置整合される。検出マス355~358は、同じ原理に従って第2のコリオリマスカルテットの周りに配置され、第3の対角軸397および第4の対角軸398上に位置整合される。
横方向に隣接するコリオリマスから各検出マス(それぞれ351~358)まで、横方向コーナばね361~368が延在する。交差方向に隣接するコリオリマスから各検出マス(それぞれ351~358)まで、交差方向コーナばね371~378が延在する。
コリオリマス311~318が第1のz軸二次振動モードにおいて接線方向に振動すると、当該接線振動は、横方向コーナばねおよび交差方向コーナばねによって検出マスに伝達される。例えば、試験マス311および313の対向する接線方向の振動は、検出マス351を第1のカルテット中心点に向かって引っ張り、一方、試験マス312および313の対向する方向の振動は、検出マス353を第1のカルテット中心点から押し離す。検出マスは、半径方向の動きを可能にするサスペンション構成によって懸架することができ、横方向および交差方向においてコーナばねによって与えられる運動量は等しい(または等量に極めて近い)ため、図3b示すように、検出マスは対角軸に沿って半径方向振動において動く。
横方向コーナばねは、横方向に剛性であり、交差方向に可撓性であり、一方、交差方向コーナばねは、交差方向に剛性であり、横方向に可撓性である。言い換えれば、それらの寸法のために、すべてのコーナばねは、第1の一次振動モードに柔軟に適応するために必要な半径方向の可撓性を有するが、接線方向でははるかに剛性が高い。
これは、コリオリマスカルテットが、検出マス351~358を第1の一次振動モードで運動させないことを意味する。代わりに、検出マス351~358は、ジャイロスコープがz軸を中心とした回転を受けるまで実質的に静止したままである。
各検出マスは、当該検出マスが位置整合される、対角方向に配置されている対角アンカー点(図示せず)から懸架することができる。対角アンカー点は、例えば、上記検出マス内に形成された開口部内に位置してもよい。容量性センストランスデューサが、第1のz軸二次振動モードにおける半径方向の動きを検出するために、1つまたは複数の検出マスの開口部内に、または1つまたは複数の検出マスに隣接して実装されてもよい。
図3cは、ジャイロスコープが第1の一次振動モードにおいて駆動され、x軸を中心とした回転を受けるときにコリオリ力によって誘発される第1のx軸二次振動モードと、ジャイロスコープが第1の一次振動モードにおいて駆動され、y軸を中心とした回転を受けるときにコリオリ力によって誘発される第1のy軸二次振動モードとを示す(これらの回転は、ここでは同じ図に示されているが、必ずしも同時に発生するとは限らない)。コリオリマス、細長いマス要素および細長い同期バーは、ここでは、第1の一次振動モードが使用されるときに得られる位置において、xy平面内のそれらの静止位置から離れて示されているが、図1の記号のみが、面外運動を含む第1のx軸およびy軸二次振動モードを示している。
第1のy軸二次振動モードでは、コリオリマス312および315ならびにそれらに結合された細長いマス要素の第1の端部が1つの面外方向に運動し、一方、コリオリマス311および316ならびにそれらに結合された細長いマス要素の第1の端部が反対の面外方向に運動する。細長いマス要素は、それらの第2の端部を中心とした面外回転を受ける。
第1のx軸二次振動モードでは、コリオリマス313および318ならびにそれらに結合された細長いマス要素の第1の端部が1つの面外方向に運動し、一方、コリオリマス314および317ならびにそれらに結合された細長いマス要素の第1の端部が反対の面外方向に運動する。細長いマス要素は、それらの第2の端部を中心とした面外回転を受け、一方、2つの細長い同期バーは、シーソー運動において第3の交差軸394を中心として反対の位相で回転し、これはx軸二次振動モードの同期に寄与する。
細長いマス要素の第1の端部を隣接するコリオリマスに取り付ける各接続要素は、それらの動きが強く結合されるように、垂直方向に剛性であり得る。ここで参照番号383によって示されている任意選択の追加の同期ばねは、コリオリマス312および315ならびに隣接する細長いマス要素の運動がy軸二次振動モードにおいても強く結合されるように、垂直方向において比較的剛性であってもよい。それにもかかわらず、追加の同期ばねは、コリオリマス312および315(ならびに対応する細長いマス要素)が典型的には図示のy軸二次振動モードにおいて反対方向に傾くため、それらが互いに対して回転することを可能にすべきである。接続要素および追加の同期ばねに関するこれらの考慮事項は、以下の図3fにも適用される。
両方のコリオリマスカルテットの中央サスペンション構成は、対応するカルテット中心点に交差する横軸391および交差軸(392または393)を中心として柔軟に回転することによって、各カルテット内のx軸およびy軸二次振動モードに適応し、同期させる。これは、例えばジンバル構造を備えるサスペンション構成を用いて達成することができる。実際の例を以下に示す。
x軸およびy軸二次振動モードは、面外運動コリオリマス、細長いマス要素および/または細長い同期バーを測定する1つまたは複数のセンストランスデューサによって検出することができる。専らx軸およびy軸の周りの振動を測定するためのこれらのセンストランスデューサは、例えば、コリオリマス、細長いマス要素または細長い同期バーを第1の容量性電極として使用し、かつデバイスパッケージ(または他の筐体)の基板または内面上の垂直方向に隣接する固定電極を第2の容量性電極として使用することによって構築することができる。x軸およびy軸回転を測定するためのセンストランスデューサに関するこれらの考慮事項は、本開示において提示されるすべての実施形態および例に適用される。
図3dは、第1の一次振動モードの代替である第2の一次振動モードを示す。いずれの一次振動モードも使用することができるが、第1の一次振動に適応して同期させる中央サスペンション構成は、典型的には、第2の一次振動モードに適応して同期させることができない。ジャイロスコープの他の部分も、典型的には、選択される一次振動モードに基づいて最適化されなければならない。
第2の一次振動モードでは、コリオリマス311~318はまた、カルテット中心点に対して半径方向に線形に振動する。しかしながら、図3aとは異なり、一次振動サイクルの図示された半分では、第1のコリオリマスカルテット311~314内のすべてのマスが同時に第1のカルテット中心点から外方に線形並進運動し、一方、第2のコリオリマスカルテット内のすべてのマスは第2のカルテット中心点に向かって運動する。一次振動サイクルの反対の半分(図示せず)において、311~314は、第1のカルテット中心点に向かって内側に動き、315~318は第2のカルテット中心点から外側に動く。各コリオリマスに結合された細長いマス要素および細長い同期バーは、図3dが示すように、それらが結合されているコリオリマスの運動によって決定される回転運動を受ける。
図3eは、第1および第2のコリオリマスカルテットが第2の一次振動モードにおいて駆動され、ジャイロスコープがz軸を中心とした回転を受けるときにコリオリ力によって誘発される第2のz軸二次振動モードを示す。この場合、コリオリマス311~314は、第1のカルテット中心点に対して接線方向に時計回りの向きに運動し、一方、コリオリマス315~318は、第2のカルテット中心点に対して反時計回りに運動する。振動サイクルの反対の半分では、これらのコリオリマスの各々が反対の接線方向に動く。容量性センストランスデューサが、第2のz軸二次振動モードにおける動きを検出するために、コリオリマス311~318の開口部内に、または1つまたは複数のこれらのコリオリマスに隣接して実装されてもよい。図3eでは、図3bの351~358などの追加の検出マスを利用し、それらにセンストランスデューサを接続することも可能である。
接続要素(図2aの241および242など)は、好ましくは、コリオリマス311~318の二次振動がこれらのコリオリマスに結合されている細長いマス要素に伝達されないように、第1のz軸二次振動モードおよび第2のz軸二次振動モードに対して可撓性を示すべきである。接続要素の実際の例を下記に示す。
図3fは、ジャイロスコープが第2の一次振動モードにおいて駆動され、それぞれx軸およびy軸を中心とした回転を受けるときにコリオリ力によって誘発される第2のx軸およびy軸二次振動モードを示す。コリオリマス、細長いマス要素および細長い同期バーは、ここでは、再び、第2の一次振動モードが使用されるときに得られる位置において、xy平面内のそれらの静止位置から離れて示されているが、図1の記号のみが、面外運動を含む第2のx軸およびy軸二次振動モードを示している。第2のx軸およびy軸二次振動モードは、それぞれ第1のx軸およびy軸二次振動モードに等しいことが分かる。したがって、図3cを参照して上述した第1のx軸およびy軸二次振動モードの説明は、図3fにも適用される。
(第2の実施形態)
図4aは、微小電気機械ジャイロスコープを示し、ジャイロスコープは、静止位置においてデバイス平面内にあるコリオリマスカルテットと、横軸491がデバイス平面内で交差軸492と直交して交差するカルテット中心点とを備える。ジャイロスコープは、カルテット中心点に位置する中央アンカー点481を備え、コリオリマスカルテットは、それらの静止位置においてカルテット中心点の周りに対称に配置されている4つのコリオリマス411~414を備える。コリオリマスカルテット内の第1のコリオリマスおよび第2のコリオリマス(411,412)は、それらの静止位置において横軸491上で位置整合している。コリオリマスカルテット内の第3のコリオリマスおよび第4のコリオリマス(413,414)は、それらの静止位置において交差軸492上で位置整合している。
ジャイロスコープは、コリオリマスカルテット411~414を中央アンカー点481から懸架するための中央サスペンション構成475をさらに備える。中央サスペンション構成475は、コリオリマスカルテット411~414の内側のカルテット中心点を中心とする。
ジャイロスコープは、第1のコリオリマス411の外側の横軸491の対向する両側に交差方向に位置整合した第1の細長いマス要素(4211)および第2の細長いマス要素(4212)と、第2のコリオリマス412の外側の横軸491の対向する両側に交差方向に位置整合した第3の細長いマス要素(4221)および第4の細長いマス要素(4222)とをさらに備える。ジャイロスコープはまた、第3のコリオリマス413の外側の交差軸492の対向する両側に横方向に位置整合した第5の細長いマス要素(4231)および第6の細長いマス要素(4232)と、第4のコリオリマス414の外側の交差軸492の対向する両側に横方向に位置整合した第7の細長いマス要素(4241)および第8の細長いマス要素(4242)とを備える。
この第2の実施形態で説明する第5の細長いマス要素、第6の細長いマス要素、第7の細長いマス要素、および第8の細長いマス要素は、第1の実施形態で説明した第5の細長いマス要素、第6の細長いマス要素、第7の細長いマス要素、および第8の細長いマス要素と混同されるべきではない。この第2の実施形態では、1つのコリオリマスカルテットのみを画定するため、細長い同期バーは必要とされず、したがって、すべてのコリオリマスは、単純に2つの隣接する細長いマス要素に結合される。
第1の細長いマス要素4211の第1の端部42111は、第2の細長いマス要素4212の第1の端部42121に隣接しており、第3の細長いマス要素4221の第1の端部42211は、第4の細長いマス要素4222の第1の端部42221に隣接している。第5の細長いマス要素4231の第1の端部42311は、第6の細長いマス要素4232の第1の端部42321に隣接しており、第7の細長いマス要素4241の第1の端部42411は、第8の細長いマス要素4242の第1の端部42421に隣接している。上記細長いマス要素の各々は、第1の端部とは反対側の第2の端部(42112,42122,42212,42222,42312,42322,42412,42422)を有する。これらの細長いマス要素の各々の第1の端部(42111,42121,42211,42221,42311,42321,42411,42421)は、上記細長いマス要素の内側に隣接する対応するコリオリマス411~414に、接続要素441によって取り付けられている。
ジャイロスコープは、コリオリマスカルテットの外側にある周縁アンカー点431~434のセットをさらに備える。各細長いマス要素(4211,4212,4221,4222,4231,4232,4241,4242)は、上記細長いマス要素が実質的にその第2の端部を中心としてデバイス平面内およびデバイス平面外の両方で回転運動を受けることを可能にするマス要素サスペンション構成484によって周縁アンカー点(431~434)から懸架される。
ジャイロスコープは、コリオリマスカルテット411~414および上記細長いマス要素(4211,4212,4221,4222,4231,4232,4241,4242)の各々に一次振動運動をさせるための1つまたは複数の駆動トランスデューサ(図4aには図示せず)と、ジャイロスコープが角回転を受けるときにコリオリの力によって誘発される、第1のコリオリマスカルテットおよび/または細長いマス要素の二次振動運動を検出するための1つまたは複数のセンストランスデューサ(図4aには図示せず)とをさらに備える。
図4aでは、周縁アンカー点431~434のセットは、横軸491の第1の側で実質的に横方向に位置整合した第1のサブセット431~432と、横軸491の第2の側で実質的に横方向に位置整合した第2のサブセット433~434とを含む。この場合、各細長いマス要素の第2の端部は、要素が取り付けられている周縁アンカー点に隣接しており、マス要素サスペンション構成は、細長いマス要素がデバイス平面内で回転することおよびデバイス平面外で回転することを可能にする比較的短いばね484を含む。他のマス要素サスペンション構成も可能である。この場合、図2bに示された周縁アンカー点の代替構成も使用することができる。同様に、図4aに示す接続要素441は、図2bに示す要素242と同じであり、これは1つの細長いマス要素の第1の端部と隣接するコリオリマスとの間にのみ取り付けられている。図4bは、隣接する細長いマス要素の第1の端部を共に接合し、それらの両方を隣接するコリオリマスに結合する代替の接続要素442を示す。
任意選択的に、図2bの287など、図4aの細長いマス要素の各対の第1の端部の間に追加の同期ばねを追加することが可能である。マス要素懸架装置、接続ばね構成、および中央サスペンション構成の実際の例を以下に示す。
第1の細長いマス要素、第2の細長いマス要素、第3の細長いマス要素、および第4の細長いマス要素の交差方向の長さはすべて実質的に等しくてもよく、第5の細長いマス要素、第6の細長いマス要素、第7の細長いマス要素、および第8の細長いマス要素の横方向の長さはすべて、第1の細長いマス要素の交差方向の長さと実質的に等しくてもよい。
第1の実施形態および第2の実施形態の両方において、上述の細長いマス要素は、代替的に、マスバー、細長いマスバー、または細長いバーと呼ばれてもよい。
(第2の実施形態における振動モード)
この第2の実施形態において使用することができる一次および二次振動モードは、上記の第1の実施形態について提示された一次および二次振動モードと直接的に類似している。第1の実施形態と同様に、所与のコリオリマスに結合された2つの細長いマス要素の第1の端部は、この第2の実施形態では、すべての一次および二次振動モードにおいて、デバイス平面内およびデバイス平面外の両方でそのコリオリマスと共に動く。
図4cは、すべてのコリオリマス411~414がカルテット中心点に対して半径方向に線形並進運動する第1の一次振動モードを示す。マス413~414がカルテット中心点から外方に動くとき、マス411~412はカルテット中心点に向かって動き、逆もまた同様である。図4dは、カルテット内の4つすべてのコリオリマス411~414が同時にカルテット中心点から外方に動き、次いで、振動サイクルの反対側の半分において同時にカルテット中心点に向かって動く第2の一次振動モードを示す。
図4eは、ジャイロスコープが第1の一次振動モードまたは第2の一次振動モードのいずれかにおいて駆動され、ジャイロスコープがx軸を中心とした回転を受けるときに得られるx軸二次振動モードと、ジャイロスコープが第1の一次振動モードまたは第2の一次振動モードのいずれかにおいて駆動され、ジャイロスコープがy軸を中心とした回転を受けるときに得られるy軸二次振動モードとを示す。これらの回転は、ここでは同じ図に示されているが、必ずしも同時に行われるとは限らない。
コリオリマスおよび細長いマス要素は、図4eではxy平面内でそれらの静止位置に示されているが、図3cおよび図3fに例示されているように、第1の一次振動モードまたは第2の一次振動モードにおいて得られる任意の他の平面内位置にも同様に良好に示すことができる。x軸を中心とした回転に応答して、コリオリマス413~414は、デバイス平面外に反対方向に動く。y軸を中心とした回転に応答して、コリオリマス411~412は、デバイス平面外に反対方向に動く。
コリオリマスカルテットの中央サスペンション構成は、横軸491および交差軸492を中心として柔軟に回転することによって、x軸およびy軸二次振動モードに適応し、同期させる。これは、例えばジンバル構造を備えるサスペンション構成を用いて達成することができる。実際の例を以下に示す。
図4fは、ジャイロスコープが第1の一次振動モードにおいて駆動され、ジャイロスコープがz軸を中心に回転するときに得られる第1のz軸二次振動モードを示す。コリオリマス411~414は、図3bのコリオリマス311~314と同じように接線方向に動く。検出マス451~454ならびにコーナばね461~464および471~474もまた、それぞれ図3bの検出マス351~354ならびにコーナばね361~364および371~374に対応し、その図を参照して説明した技術的機能を実行する。
図4gは、ジャイロスコープが第2の一次振動モードにおいて駆動され、ジャイロスコープがz軸を中心に回転するときに得られる第2のz軸二次振動モードを示す。容量性センストランスデューサが、第2のz軸二次振動モードにおける動きを検出するために、コリオリマス411~414の開口部内に、または1つまたは複数のこれらのコリオリマスに隣接して実装されてもよい。ここでも、図において、図3bの351~354などの追加の検出マスを利用し、それらにセンストランスデューサを接続することも可能である。
(実際の例)
図5aは、第1の実施形態に対応する第1の例示的なジャイロスコープを示す。参照符号511~514,5211~5212,5221~5222,5231~5232,5251,5261,531,535,551~552,573および591~594は、それぞれ図2aおよび図2bの参照符号211~214,2211~2212,2221~2222,2231~2232,2251,2261,231,235,251~252,273および291~294に対応する。参照符号555~558は、それぞれ図3bの参照符号355~358に対応する。コリオリマス、細長いマス要素、細長い同期バー、z軸モードを検出するための検出マスおよび中央サスペンション構成は、ここでは、第1のカルテット中心点および第2のカルテット中心点の両方を中心とした同じレイアウトおよび対称性を有して実装されている。
図5aに示すジャイロスコープは、図3aに示す第1の一次振動モードにおいて駆動することができる。各中央サスペンション構成は、2つの同心ジンバルフレームが、共に横軸および交差軸の両方を中心とした回転を容易にする一対の横方向トーションバーおよび一対の交差方向トーションバーによって中央アンカー点から懸架されている中央ジンバル構造5711を備える。
中央サスペンション構成はまた、中央ジンバル構造5711の2つの横方向端部から実質的に2つの対向する交差方向に延在する2つの剛性連続バー5712を備える。中央サスペンション構成はまた、第1の一次振動モードにおけるコリオリマスの運動に適応し、同期させる中央同期構造を備える。
中央同期構造は、上記剛性連続バー5712の端部に取り付けられた4つのコーナ要素5713を備える。各コーナ要素の取り付け点は、実質的に対応する対角軸上にあり得る。コーナ要素5713は、それらの静止位置において対応するジャイロスコープ中心点の周りにほぼ正方形の形状を共に形成することができる。各コーナ要素5713の隣接する端部は、コーナ要素5713がデバイス平面内で互いに対して回転することを可能にする端部接続ばね5714によって共に接合される。バー5712、コーナ要素5713、および端部接続ばね5714は、x軸およびy軸二次振動モードにおけるコリオリマスの面外運動を中央ジンバル構造5711を介して効果的に同期させることができるように、デバイス平面外運動において剛性であり得る。
図5bは、アンカー点535の周りのマス要素サスペンション構成および同期バーサスペンション構成をより詳細に示す。参照符号584および588はここでは、それぞれ図2aの参照符号284および288に対応する。ばね584および588は、依然として構造的支持を提供しながら、第1の一次振動モードにおいて適切な程度の面内曲げを受け、x軸およびy軸二次振動モードにおいて適切な程度のねじりを受けるように寸法決めされている。
細長いマス要素5221および5222を互いに接合する接続要素は、これらの2つの対応する細長いマス要素の第1の端部の間に(図5bのy方向に)延在する蛇行ばね541と、蛇行ばねに対して直交して(図5bのx方向に)、蛇行ばね541から対応するコリオリマス512まで延在する直線ばね542とからなる。第1の一次振動モードおよび第2の一次振動モードの両方において、直線ばね542は、コリオリマス512の運動によって横方向に前後に押し引きされる。蛇行ばね541は、この運動を細長いマス要素5221および5222に伝達し、それによってそれらはコリオリマスと共に振動する。蛇行ばね541はまた、y軸二次振動モードにおける2つの細長いマス要素5221および5222の動きを同期させる。蛇行ばね541は、細長いマス要素5221および5222がデバイス平面外に回転するときに互いに対して回転することを可能にするのに十分なねじり可撓性を有する。図5aに示す他のすべての接続要素も、同じ構造および機能を有する。y軸二次振動モードを同期させる任意選択の追加の同期ばね573もまた、2つの蛇行ばねを互いに接合し、それによって一対5221+5222を一対5231+5232に接続し、第1のコリオリマスカルテットを第2のコリオリマスカルテットに接続する。
図5cは、コリオリマス、検出マス、および中央サスペンション構造の開口部にどのように容量性トランスデューサを実装することができるかを示す。これらのトランスデューサは、一次振動の生成、二次振動または一次振動の検出、または他の目的のために使用されてもよい。トランスデューサは、本開示に提示される任意の実際の例示的なデバイスにおいて同様の方法で実装することができる。
より一般的には、図3aまたは図4cに示す第1の一次振動モードが使用される任意の実施形態では、中央サスペンション構造は、各カルテット中心点の周りに、対応する中央アンカー点に固定され、かつ対応するコリオリマスカルテット内の各マスに結合された、デバイス平面内の対称な閉じたパターンを含むサスペンション構成を含むことができ、それにより、対称な閉じたパターンは、対応する交差軸上の一致する強制的な拡張によって横軸上で容易に収縮し、逆もまた同様である。
図6は、第2の実施形態に対応する第2の例示的なジャイロスコープを示す。参照符号611~614,6211~6242および651~654は、それぞれ図4a~図4cおよび図4e~図4fの参照符号411~414,4211~4242および451~454に対応する。
図6に示すジャイロスコープは、図4cに示す第1の一次振動モードにおいて駆動することができる。図6の中央サスペンション構成は、図5aに示される中央サスペンション構成と同一であり、そのため、その図を参照して説明された、論じられている説明およびオプションは、図6の中央サスペンション構成にも適用される。
図6のマス要素サスペンション構成および接続要素も図5aのマス要素サスペンション構成および接続要素と同一であり、そのため、その図を参照して提示された説明およびオプションは、図6のマス要素サスペンション構成および接続要素にも適用される。
図7は、第1の実施形態に対応する第3の例示的なジャイロスコープを示す。参照符号711~714および791~792は、図3d~図3fの参照符号711~714および391~392に対応している。図7に示すジャイロスコープは、図3dに示す第2の一次振動モードにおいて駆動することができる。各中央サスペンション構成は、2つの同心ジンバルフレームが、共に横軸791および第1の交差軸792または第2の交差軸793の両方を中心とした回転を容易にする一対の横方向トーションバーおよび一対の交差方向トーションバーによって中央アンカー点から懸架されている中央ジンバル構造731を備える。
第1のカルテットを例にとると、各中央サスペンション構造は、中央ジンバル構造731から対角方向、すなわち図7の対角軸799によって規定される方向に外向きに延在する4つの剛性支持体7711を備える。各剛性支持体は、半径方向に可撓性であるが接線方向に剛性の第1の同期ばね7712に接続され、これはボックススプリングであってもよく、一次振動モードにおけるコリオリマス711~714の同時の外向きおよび内向きの動きに柔軟に適応する。2つの接線方向に可撓性であるが半径方向に剛性の第2の同期ばね7713が、各第1の同期ばね7712から隣接するコリオリマスの各々まで延在する。第2の同期ばねは、第2のz軸二次振動モードにおけるコリオリマス711~714の同時接線方向運動に柔軟に適応する。
コリオリマス711~714は、追加の中間サスペンション構造によって支持される。4つの対角アンカー点738が、対角軸799上の第1の中心点に対して対称に配置されている。半径方向懸架装置751が、これらの対角アンカー点738の各々から外側に延在する。これらの半径方向懸架装置は、対応するコリオリマス711および713の外縁に沿って延在する周縁懸架装置741に接合される。半径方向懸架装置751は、半径方向に剛性であるが、接線方向に可撓性であり、そのため、第2のz軸二次振動モードにおけるコリオリマス711~714の同時接線方向運動に柔軟に適応する。周縁懸架装置741は、この接線方向振動を同期させ、それらは共に接合されてそれらの内側にあるコリオリマス711~714の周りにフレームを形成することができる。
より一般的には、図3dに示す第2の一次振動モードが使用される任意の実施形態では、同期サスペンション構造は、各カルテット中心点の周りに、任意選択的にコリオリマスカルテットの周囲に向かって延在するサスペンション構成を含むことができ、当該サスペンション構成は、接線方向に可撓性のばねと直列に結合された半径方向に可撓性のばねを含み、接線方向に可撓性のばねは、対応する中央アンカー点に固定され、対応するコリオリマスカルテットの各マスに結合されている。コリオリマスは、任意選択的に、カルテット内の4つすべてのコリオリマスが半径方向および接線方向に同時に動くように傾斜するように、周縁懸架装置と直列に結合された半径方向懸架装置と相互接続されてもよい。

Claims (5)

  1. 微小電気機械ジャイロスコープであって、前記ジャイロスコープは、静止位置においてデバイス平面内にある第1のコリオリマスカルテットと、横軸が前記デバイス平面内で第1の交差軸と直交して交差する第1のカルテット中心点とを備え、前記ジャイロスコープは、前記第1のカルテット中心点に位置する第1の中央アンカー点を備え、
    前記第1のコリオリマスカルテットは、第1のコリオリマスおよび第2のコリオリマスが前記横軸上に位置整合し、第3のコリオリマスおよび第4のコリオリマスが前記第1の交差軸上に位置整合するように、静止位置において前記第1のカルテット中心点の周りに対称に配置された、前記第1のコリオリマス、前記第2のコリオリマス、前記第3のコリオリマスおよび前記第4のコリオリマスを含み、
    前記ジャイロスコープはまた、静止位置において前記デバイス平面内にある第2のコリオリマスカルテットと、前記横軸が前記デバイス平面内で第2の交差軸と直交して交差する第2のカルテット中心点とを備え、前記ジャイロスコープは、前記第2のカルテット中心点に位置する第2の中央アンカー点を備え、
    前記第2のコリオリマスカルテットは、第5のコリオリマスおよび第6のコリオリマスが前記横軸上に位置整合し、第7のコリオリマスおよび第8のコリオリマスが前記第2の交差軸上に位置整合するように、静止位置において前記第2のカルテット中心点の周りに対称に配置されている前記第5のコリオリマス、前記第6のコリオリマス、前記第7のコリオリマスおよび前記第8のコリオリマスを含み、前記ジャイロスコープは、前記第1のカルテット中心点と前記第2のカルテット中心点との間の実質的に中間で前記横軸と交差する第3の交差軸をさらに備え、
    前記第2のカルテット中心点に対する前記第5のコリオリマス、前記第6のコリオリマス、前記第7のコリオリマスおよび前記第8のコリオリマスの静止位置は、それぞれ前記第1のカルテット中心点に対する前記第1のコリオリマス、前記第2のコリオリマス、前記第3のコリオリマスおよび前記第4のコリオリマスの静止位置と同じであり、結果、前記第3のコリオリマスおよび前記第7のコリオリマスは前記横軸の第1の側に位置し、前記第4のコリオリマスおよび前記第8のコリオリマスは前記横軸の第2の側に位置し、前記第2のコリオリマスおよび前記第5のコリオリマスは前記第3の交差軸の対向する両側で互いに隣接し、
    前記ジャイロスコープは、前記第1のコリオリマスカルテットを前記第1の中央アンカー点から懸架するための第1の中央サスペンション構成を備え、前記第1の中央サスペンション構成は、前記第1のコリオリマスカルテットの内側で前記第1のカルテット中心点を中心とし、前記ジャイロスコープは、前記第2のコリオリマスカルテットを前記第2の中央アンカー点から懸架するための第2の中央サスペンション構成をさらに備え、前記第2の中央サスペンション構成は、前記第2のコリオリマスカルテットの内側で前記第2のカルテット中心点を中心とし、
    前記ジャイロスコープは、前記第1のコリオリマスの外側で前記横軸の対向する両側に交差方向に位置整合した第1の細長いマス要素および第2の細長いマス要素と、前記第2のコリオリマスの外側で前記横軸の対向する両側に交差方向に位置整合した第3の細長いマス要素および第4の細長いマス要素と、前記第5のコリオリマスの外側で前記横軸の対向する両側に交差方向に位置整合した第5の細長いマス要素および第6の細長いマス要素と、前記第6のコリオリマスの外側で前記横軸の対向する両側に交差方向に位置整合した第7の細長いマス要素および第8の細長いマス要素とをさらに備え、前記位置整合は、各細長いマス要素が静止位置にあるときに行われ、
    前記第1の細長いマス要素、前記第2の細長いマス要素、前記第3の細長いマス要素、前記第4の細長いマス要素、前記第5の細長いマス要素、前記第6の細長いマス要素、前記第7の細長いマス要素、および前記第8の細長いマス要素の各々は、前記横軸により近い第1の端部と、前記横軸からより離れた第2の端部とを有し、前記細長いマス要素の各々の前記第1の端部は、前記細長いマス要素の内側に隣接する対応する前記コリオリマスに接続要素によって取り付けられ、
    前記ジャイロスコープは、第9の細長いマス要素、第10の細長いマス要素、第11の細長いマス要素および第12の細長いマス要素をさらに備え、前記ジャイロスコープはまた、前記第3の交差軸と交差する第1の細長い同期バーおよび第2の細長い同期バーを備え、前記第1の細長い同期バーは、前記第3のコリオリマスの外側で前記第1の交差軸の対向する両側に前記第9の細長いマス要素と横方向に位置整合し、前記第1の細長い同期バーは、前記第7のコリオリマスの外側で前記第2の交差軸の両側に前記第10の細長いマス要素と横方向に位置整合し、前記第2の細長い同期バーは、前記第4のコリオリマスの外側で前記第1の交差軸の対向する両側に前記第11の細長いマス要素と横方向に位置整合し、前記第2の細長い同期バーは、前記第8のコリオリマスの外側で前記第2の交差軸の両側に前記第12の細長いマス要素と横方向に位置整合し、前記位置整合は、各細長いマス要素および細長い同期バーが静止位置にあるときに行われ、
    前記第9の細長いマス要素および前記第11の細長いマス要素は、前記第1の交差軸により近い第1の端部と、前記第1の交差軸からより離れた第2の端部とを有し、前記第10の細長いマス要素および前記第12の細長いマス要素は、前記第2の交差軸により近い第1の端部と、前記第2の交差軸からより離れた第2の端部とを有し、前記細長いマス要素の各々の前記第1の端部は、前記細長いマス要素の内側に隣接して位置する対応する前記コリオリマスに接続要素によって取り付けられ、
    前記第1の細長い同期バーおよび前記第2の細長い同期バーは、前記第1の交差軸により近い第1の端部と、前記第2の交差軸により近い第2の端部とを有し、各細長い同期バーの各第1の端部および第2の端部は、前記第1の端部または前記第2の端部の内側に隣接して位置する対応する前記コリオリマスに、接続要素によって取り付けられ、
    前記ジャイロスコープは、前記第1のコリオリマスカルテットおよび前記第2のコリオリマスカルテットの外側の周縁アンカー点のセットをさらに備え、各細長いマス要素は、前記細長いマス要素が実質的に前記細長いマス要素の第2の端部の周りで前記デバイス平面内および前記デバイス平面外の両方で回転運動を受けることを可能にするマス要素サスペンション構成によって周縁アンカー点から懸架され、各細長い同期バーは、前記細長い同期バーが実質的に前記細長い同期バーの中点の周りで前記デバイス平面内および前記デバイス平面外の両方で回転運動を受けることを可能にする同期バーサスペンション構成によって周縁アンカー点から懸架され、
    前記ジャイロスコープは、前記第1のコリオリマスカルテットおよび前記第2のコリオリマスカルテット、前記細長いマス要素の各々ならびに前記細長い同期バーの両方に一次振動運動をさせるための1つまたは複数の駆動トランスデューサと、前記ジャイロスコープが角回転を受けるときにコリオリの力によって誘発される、前記第1のコリオリマスカルテットおよび前記第2のコリオリマスカルテット、ならびに/または前記細長いマス要素、ならびに/または前記細長い同期バーの二次振動運動を検出するための1つまたは複数のセンストランスデューサとをさらに備え
    前記第1の中央サスペンション構成および前記第2の中央サスペンション構成は、前記第1のコリオリマスカルテットおよび前記第2のコリオリマスカルテットの一次振動運動および二次振動運動に柔軟に適応することを特徴とする、
    微小電気機械ジャイロスコープ。
  2. 前記第1の細長いマス要素、前記第2の細長いマス要素、前記第3の細長いマス要素、前記第4の細長いマス要素、前記第5の細長いマス要素、前記第6の細長いマス要素、前記第7の細長いマス要素、および前記第8の細長いマス要素の前記交差方向の長さはすべて実質的に等しく、前記第9の細長いマス要素、前記第10の細長いマス要素、前記第11の細長いマス要素、および前記第12の細長いマス要素の前記横方向の長さはすべて前記第1の細長いマス要素の前記交差方向の長さに実質的に等しく、前記第1の細長い同期バーおよび前記第2の細長い同期バーの前記横方向の長さは両方とも前記第1の細長いマス要素の前記交差方向の長さの実質的に2倍であることを特徴とする、
    請求項1に記載の微小電気機械ジャイロスコープ。
  3. 前記第3の細長いマス要素が、前記第5の細長いマス要素に取り付けられているか、または前記第5の細長いマス要素と共に組み込まれており、結果、共に第1の一体型の細長いマス要素を形成し、前記第4の細長いマス要素が、前記第6の細長いマス要素に取り付けられているか、または前記第6の細長いマス要素と共に組み込まれており、結果、共に第2の一体型の細長いマス要素を形成することを特徴とする、
    請求項1に記載の微小電気機械ジャイロスコープ。
  4. 微小電気機械ジャイロスコープであって、前記ジャイロスコープが、静止位置においてデバイス平面内にあるコリオリマスカルテットと、横軸が前記デバイス平面内で交差軸と直交して交差するカルテット中心点とを備え、前記ジャイロスコープが、前記カルテット中心点に位置する中央アンカー点を備え、前記コリオリマスカルテットが、静止位置において前記カルテット中心点の周りに対称に配置された4つのコリオリマスを備え、結果、前記コリオリマスカルテットの前記第1のコリオリマスおよび前記第2のコリオリマスが、静止位置において前記横軸上に位置整合し、前記コリオリマスカルテットの前記第3のコリオリマスおよび前記第4のコリオリマスが、静止位置において前記交差軸上に位置整合し、
    前記ジャイロスコープは、前記コリオリマスカルテットを前記中央アンカー点から懸架するための中央サスペンション構成をさらに備え、前記中央サスペンション構成は、前記コリオリマスカルテットの内側の前記カルテット中心点を中心とし、
    前記ジャイロスコープは、前記第1のコリオリマスの外側で前記横軸の対向する両側に交差方向に位置整合した第1の細長いマス要素および第2の細長いマス要素と、前記第2のコリオリマスの外側で前記横軸の対向する両側に交差方向に位置整合した第3の細長いマス要素および第4の細長いマス要素と、前記第3のコリオリマスの外側で前記交差軸の対向する両側に横方向に位置整合した第5の細長いマス要素および第6の細長いマス要素と、前記第4のコリオリマスの外側で前記交差軸の対向する両側に横方向に位置整合した第7の細長いマス要素および第8の細長いマス要素とをさらに備え、
    前記第1の細長いマス要素の第1の端部が、前記第2の細長いマス要素の第1の端部に隣接し、前記第3の細長いマス要素の第1の端部が、前記第4の細長いマス要素の第1の端部に隣接し、前記第5の細長いマス要素の第1の端部が、前記第6の細長いマス要素の第1の端部に隣接し、前記第7の細長いマス要素の第1の端部が、前記第8の細長いマス要素の第1の端部に隣接し、前記細長いマス要素の各々が、前記第1の端部とは反対側の第2の端部を有し、前記細長いマス要素の各々の前記第1の端部が、前記細長いマス要素の内側に隣接して位置する対応する前記コリオリマスに接続要素を用いて取り付けられ、
    前記ジャイロスコープは、前記コリオリマスカルテットの外側の周縁アンカー点のセットをさらに備え、各細長いマス要素は、前記細長いマス要素が実質的に前記細長いマス要素の第2の端部を中心とした前記デバイス平面内および前記デバイス平面外の両方の回転運動を受けることを可能にするマス要素サスペンション構成によって周縁アンカー点から懸架され、
    前記ジャイロスコープは、前記コリオリマスカルテットおよび前記細長いマス要素の各々に一次振動運動をさせるための1つまたは複数の駆動トランスデューサと、前記ジャイロスコープが角回転を受けるときにコリオリ力によって誘発される、前記コリオリマスカルテットおよび/または前記細長いマス要素の二次振動運動を検出するための1つまたは複数のセンストランスデューサとをさらに備え
    前記中央サスペンション構成は、前記コリオリマスカルテットの一次振動運動および二次振動運動に柔軟に適応することを特徴とする、
    微小電気機械ジャイロスコープ。
  5. 前記第1の細長いマス要素、前記第2の細長いマス要素、前記第3の細長いマス要素、および前記第4の細長いマス要素の前記交差方向の長さはすべて実質的に等しく、前記第5の細長いマス要素、前記第6の細長いマス要素、前記第7の細長いマス要素、および前記第8の細長いマス要素の前記横方向の長さはすべて、前記第1の細長いマス要素の前記交差方向の長さと実質的に等しいことを特徴とする、
    請求項4に記載の微小電気機械ジャイロスコープ。
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