JP7276228B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
上記胴部において上方へ向いて開口する上開口の周縁のうち上記4つの外壁の一つから延出して、上記上開口を封止可能な外フラップと、を備える
図1から図3に示されるように、胴部11は、内部空間16を前後方向8及び左右方向9において区画する。内部空間16は、上下方向7及び左右方向9に沿った断面において、上下方向7及び前後方向8の各寸法より左右方向9の寸法が短い。胴部11は、四角形の筒形状である。胴部11は、前後方向8の寸法より上下方向7の寸法が短い。
表示壁33は、開口片60を有する。開口片60は、包装箱10の内部空間16へ押し込まれることにより、表示壁33に開口61(図3参照)を形成する。開口片60は、片の一例である。
内壁37は、開口片65を有する。開口片65は、開口片60に伴って包装箱10の内部空間16へ押し込まれることにより、内壁37に開口66(図3参照)を形成する。
表示壁33は、残数表示55を有する。残数表示55は、残表記の一例である。残数表示55は、作業者がピロー包装品20等の残数を認識可能にするためのものである。残数表示55は、各開口片60の外面と、最も下に位置する開口片60の下方と、に印字されている。残数表示55は、最も上から下へ順に、算用数字で「5」、「4」、「3」、「2」、「1」と印字されている。
表示壁33は、残数表示55の左方に、薬剤表示部70を有する。薬剤表示部70の外面には、包装箱10に収容される薬剤に関する情報、例えば、含量、貯法、規制区分、製造番号、使用期限、製品名、製造者等、内容量、バーコード等のいずれか若しくは全てが表示されている。
外フラップ12は、胴部11に対して姿勢変化可能である。外フラップ12は、胴部11の上方の開口35を封止する閉姿勢(図1参照)と、開口35を露出させる開姿勢(図2参照)に姿勢変化する。外フラップ12は、閉姿勢において、内部空間16を区画する。
内フラップ13は、閉姿勢の外フラップ12において、外フラップより内部空間16側に位置する。内フラップ13は、閉姿勢の外フラップ12が、開口35の周縁より内部空間16側へ移動しないように外フラップ12を支持する。
底壁14は、胴部11の下方の開口36を封止する。底壁14は、内部空間16を上下方向7において区画する。底壁14は、図4に示されるように、第3基部14Aと、第4基部14Bと、を有する。
内フラップ15は、底壁14より内部空間16側に位置し、底壁14が胴部11の下方の開口の周縁より内部空間16側へ移動しないように底壁14を支持する。内フラップ15は、当該開口の周縁のうち内壁37から延出する内フラップ15Aと、表示壁33から延出する内フラップ15Bと、外壁34から延出する内フラップ15Cと、を有する。内フラップ15A及び内フラップ15Aは、底壁14の前端部を支持する。内フラップ15A及び内フラップ15Bは、内壁37及び表示壁33から外壁34へ向かって後方へ延びる。内フラップ15Bは、左右方向9の寸法が当該開口の左右方向9の寸法と等しく、前後方向8の寸法が当該開口の前後方向8の寸法の半分以下である。内フラップ15Aは、左右方向9及び前後方向8の寸法が内フラップ15Bより短い。内フラップ15Cは、底壁14の後端部を支持する。内フラップ15Cは、外壁34から表示壁33へ向かって後方へ延びる。内フラップ15Cは、左右方向9の寸法が当該開口の左右方向9の寸法と等しく、前後方向8の寸法が当該開口の前後方向8の寸法の半分以下である。
包装箱10は、図4に示されるシート30が後述のように折られて接着されることにより形成される。シート30は、例えば紙や樹脂などからなる薄手の平らなものであるが、所望の形状に打ち抜かれたり折り曲げられたりすることができるものであって、形状を維持できる剛性及び衝撃を適度に緩衝できる弾性を有するものであれば、特に素材は限定されない。
5つのピロー包装品20が収容された包装箱10は、図1に示されるように、例えば底壁14が棚などの載置面に当接する状態で保管される。包装箱10は、他の薬剤用の包装箱と共に棚などに載置された包装箱の上方に積み重ねるようにして、又は左右に並ぶようにして載置される。包装箱10は、作業者を向く面の面積ができるだけ小さくなるように、表示壁33の外面54が作業者を向くように棚などに載置される。
包装箱10からピロー包装品20が取り出される毎に、開口片60、65が表示壁33及び内壁37から離されることによって、表示壁33及び内壁37に取り出したピロー包装品20と同数の外部空間と内部空間16とを連通する開口が形成される。これにより、包装箱10の表示壁33を一見して、内部空間16に残っているピロー包装品20の数を認識できる。
上記実施形態では、表示壁33が開口片60、残数表示55及び薬剤表示部70を有する例が説明された。しかしながら、表示壁33は、さらに取出部101を有してもよい。変形例1では、表示壁133が取出部101をも有する包装箱100の例について説明される。変形例に係る包装箱100においては、5つのピロー包装品20は、上下方向7に積まれるようにして内部空間16に収容されている。
取出口102が形成されることによって、包装箱100の開口35を開放せずに、ピロー包装品20を内部空間16から取り出すことができる。
上記実施形態では、開口片60、65は、内部空間16へ押し込まれたとき、折り曲げ線62Bに沿って折り曲がり表示壁33又は内壁37に繋がったままである例が説明された。しかしながら、開口片60、65は表示壁33及び内壁37から切り離されてもよい。変形例2では、開口片265が内壁237から折り曲げ線85を挟んで外壁232までに亘って設けられた包装箱200の例について説明される。
包装箱200は、開口片260が右後方に押し込まれることで表示壁233から切り離され、それに伴って、外壁232における開口片265が前端側から順に外壁232から切り離される。これにより、簡易に面積の広い開口を形成することができる。また、作業者は、開口片260、265を押し込んだ指等を戻す必要がないため操作性がよい。
上記実施形態では、開口61、66が形成されたとき、開口片60、65は、表示壁33又は内壁37に繋がったままである例が説明された。また、上記変形例2では、開口261、266が形成されたとき、開口片260、265は、表示壁233又は内壁237及び外壁232から切り離される例が説明された。しかしながら、包装箱10は、開口片60、65が内部空間16へ押し込まれて、開口61、66が形成されることが可能であると同時に、開口片65が内壁37から切り離されずに、開口片60のみが表示壁33から全体が切り離され、開口60のみが形成されることが可能である開口片60、65が設けられてもよい。変形例3では、内壁337の開口片365を伴って内部空間16へ押し込まれることも、開口片365を伴わず表示壁333から全体が切り離されることも可能な開口片360、365が設けられた包装箱300の例について説明される。
作業者は、開口片360を押し込むことによっても、表示壁333から切り離すことによっても、包装箱300の表示壁333を一見して、内部空間16に残っているピロー包装品20の数を認識できる。
なお、本実施形態では、薬剤の剤型が錠剤22であったが、これに限られず、カプセル剤、顆粒剤、坐剤、パップ剤、テープ剤、フィルム剤、注射剤、液剤、塗り薬、点眼薬等であってもよい。
8・・・前後方向
9・・・左右方向
10・・・包装箱
11・・・胴部
12・・・外フラップ
13・・・内フラップ
16・・・内部空間
20・・・ピロー包装品
22・・・錠剤(剤型の一例)
31・・・外壁
32・・・外壁
33・・・表示壁
34・・・外壁
35・・・開口(上開口の一例)
45・・・切断線(第2切断線の一例)
54・・・外面
55・・・残数表示(残表記の一例)
60・・・開口片
61・・・開口
62・・・周縁
62A・・・切断線(第1切断線の一例)
62B・・・折り曲げ線
70・・・薬剤表示部
80・・・開封表示部(開封表記の一例)
81・・・切断線(第4切断線の一例)
100・・・包装箱
101・・・取出部
102・・・取出口
103・・・切断線(第3切断線の一例)
111・・・胴部
133・・・表示壁
200・・・包装箱
233・・・表示壁
260・・・開口片
261・・・開口
262・・・周縁
262A・・・切断線(第1切断線の一例)
300・・・包装箱
333・・・表示壁
360・・・開口片
361・・・開口
362・・・周縁
362A・・・切断線(第1切断線の一例)
362B・・・折り曲げ線
Claims (10)
- 同じ剤型の複数個の薬剤が、単位個数毎に小分けされた複数の薬剤束を収納する包装箱であって、
上記薬剤束が収容される内部空間を区画する外壁のうち、外面が一方向から視認可能な表示壁を備えており、
上記表示壁は、
上記表示壁から切り離し可能な切断線によって囲まれた取出部と、
上記表示壁を構成しており、少なくとも周縁の一部が上記表示壁から離されることにより上記表示壁に現れない片と、を備えており、
上記取出部が上記外壁から切り離されることによって、上記表示壁に、上記薬剤束を内部空間から取り出し可能な取出口が形成され、
上記片の数は、収容される上記薬剤束の数より1少ない数以上であり、
上記片の外面に、上記内部空間に収容される上記薬剤束の個数に応じた数を認識可能な残表記がされている包装箱。 - 上記片は、少なくとも周縁の一部が上記表示壁から離されることによって上記表示壁に開口を形成する、請求項1に記載の包装箱。
- 複数の上記片は、上記表示壁において列をなして配置されている請求項2に記載の包装箱。
- 上記片の周縁は、上記表示壁から切り離し可能な第1切断線と、上記表示壁に対して折り曲げ可能な折り曲げ線と、を有する請求項2又は3に記載の包装箱。
- 複数の上記片の各折り曲げ線は、同一の方向に沿って延びている請求項4に記載の包装箱。
- 上記表示壁は、上記表示壁から切り離し可能な第2切断線によって囲まれた薬剤表示部を更に備えており、
上記薬剤表示部の外面には、上記薬剤に関する薬剤表記がされている請求項1から5のいずれかに記載の包装箱。 - 上記包装箱は、上下方向及び前後方向の各寸法より左右方向の寸法が短い直方体であって、
上記表示壁の外面は、上記上下方向及び上記左右方向に沿って拡がる2面のうちの1つであり、
上記取出部は、上記表示壁の下端部に位置している請求項1から6のいずれかに記載の包装箱。 - 上記包装箱は、上記外壁のうち上記上下方向に沿って延びる4つの上記外壁を含む角筒形状の胴部と、
上記胴部において上方へ向いて開口する上開口の周縁のうち上記4つの外壁の一つから延出して、上記上開口を封止可能な外フラップと、を備える請求項7に記載の包装箱。 - 上記上開口の周縁のうち上記外フラップが延びる外壁と隣り合う外壁から延出された内フラップを更に備えており、
上記内フラップの外面には、開封済みであることを認識可能な開封表記がされている請求項8に記載の包装箱。 - 上記開封表記の周縁の一部は、上記内フラップから切り離し可能な第4切断線である請求項9に記載の包装箱。
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