JP7274519B2 - エアゾール型染毛剤又は毛髪脱色剤の第2剤組成物 - Google Patents
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Description
(A) 過酸化水素
(B) 非イオン界面活性剤
(C) 高級アルコール
(D) 炭化水素
本発明の第2剤組成物は、アルカリ剤を含有する第1剤組成物と組み合わせ、エアゾール型染毛剤又は毛髪脱色剤として使用される。
本発明の第2剤組成物は成分(A)として過酸化水素を含有する。第2剤組成物中における過酸化水素の含有量は、十分な脱色力を得る観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、また、頭皮への刺激を抑制する観点から、好ましくは9質量%以下、より好ましくは6質量%以下である。
本発明の第2剤組成物は成分(B)として非イオン界面活性剤を含有する。成分(B)としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルアルカノールアミド、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、アルキルポリグルコシド、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。これらの中でも、第2剤組成物の粘度を一定に保つ観点から、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましい。
〔式中、R1は炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、mは平均値で1以上100以下の数を示す。〕
本発明の第2剤組成物は成分(C)として高級アルコールを含有する。成分(C)としては、下記一般式(2)で表されるものを用いることができる。
〔式中、R2は炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。〕
本発明の第2剤組成物は成分(D)として炭化水素を含有する。本発明において使用される成分(D)の炭化水素としては、25℃において液状であるものが好ましく、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、スクワラン等が挙げられる。これらの中でも、第2剤組成物の粘度を一定に保つ観点から、流動パラフィンが好ましい。成分(D)は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の第2剤組成物は、成分(E)としてカチオン界面活性剤を含有し得る。成分(E)のカチオン界面活性剤としては、塩化モノアルキルトリメチルアンモニウム、臭化モノアルキルトリメチルアンモニウムが好ましく、なかでも塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム(ラウリルトリモニウムクロリド)を用いることができる。成分(E)は単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の第2剤は、成分(F)としてヒドロキシエタンジホスホン酸を含有し得る。第2剤組成物中における成分(F)の含有量は、過酸化水素の安定化の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.10質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。
本発明の第2剤組成物のpH(25℃)は、過酸化水素の分解抑制の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは2.5以上であり、また、好ましくは6以下、より好ましくは4以下である。pH調整剤としては、塩酸、リン酸等の無機酸;クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸;リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等が挙げられる。
本発明の第2剤組成物をエアゾール容器に充填する前の粘度(以下「粘度1」と呼ぶ)は、処方の安定性の観点から、好ましくは5,000mPa・s以上、より好ましくは10,000mPa・s以上、更に好ましくは15,000mPa・s以上、更に好ましくは20,000mPa・s以上、更に好ましくは25,000mPa・s以上であり、また好ましくは100,000mPa・s以下、より好ましくは90,000mPa・s以下、更に好ましくは80,000mPa・s以下、更に好ましくは70,000mPa・s以下、更に好ましくは50,000mPa・s以下である。
本発明の第2剤組成物を内袋に充填する前における乳化粒子の体積平均径は、粘度を一定に保つ観点から、好ましくは0.05μm以上、より好ましくは0.10μm以上、また好ましくは23μm以下、更に好ましくは20μm以下、更に好ましくは15μm以下、更に好ましくは12μm以下、更に好ましくは10μm以下である。
本発明の第2剤組成物は、アルカリ剤を含有する第1剤組成物と組み合わせ、エアゾール型染毛剤又は毛髪脱色剤として使用される。
第1剤組成物中にはアルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、アンモニア及びその塩(例えば炭酸水素アンモニウム);モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩;1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩;炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられる。これらのアルカリ剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の第2剤組成物が染毛剤用第2剤である場合、第1剤組成物中には酸化染料中間体又は直接染料を含有し得る。
酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカプラーを用いることができる。プレカーサーとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、オルトクロルパラフェニレンジアミン、N-フェニルパラフェニレンジアミン、N,N-ビス(ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、3-メチル-4-アミノフェノール、2-ヒドロキシエチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、4-アミノ-メタクレゾール、オルトアミノフェノール、及びこれらの塩等が挙げられる。
直接染料としては、酸性染料、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料等が挙げられる。より具体的には、酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられ、ニトロ染料としては、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤3、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニレンジアミン等が挙げられ、分散染料としては、分散紫1、分散青1、分散黒9等が挙げられ、塩基性染料としては、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性黄76、塩基性橙31、塩基性赤51等が挙げられる。
第1剤中には、上記アルカリ剤、染料以外にも当該分野で通常使用し得る成分を含有し得る。
本発明に使用し得るエアゾール容器としては、(1)第1剤を含有する内袋と第2剤を含有する内袋とが互いに独立したエアゾール容器に収納される二連式エアゾール容器(例えば、特開2000-297018号公報に記載の容器)、(2)第1剤を含有する内袋と第2剤を含有する内袋のそれぞれが1つのエアゾール容器に収納される二重式エアゾール容器(例えば、特開2013-43659号公報に記載の容器)が挙げられる。
本発明の第2剤組成物をエアゾール容器から吐出させたときの剤形は、クリーム状、ゲル状、ペースト状、泡状などとすることができる。
アルカリ剤を含有する第1剤組成物と本発明の第2剤組成物とをそれぞれエアゾール容器に充填することにより、エアゾール型染毛剤又は毛髪脱色剤を製造することができる。この際、本発明の第2剤組成物の粘度を、前述した粘度範囲、すなわち5,000mPa・s以上100,000mPa・s以下に調整した後、エアゾール容器に充填することが好ましい。
本発明のエアゾール型染毛剤又は脱色剤は、染毛用具を用いて毛髪に塗布することができる。染毛用具としては、特開2006-326081号公報に記載されるような刷毛部及び櫛部を有する染毛用具を用いることができる。
(A) 過酸化水素
(B) 非イオン界面活性剤
(C) 高級アルコール
(D) 炭化水素
R1-O-(CH2CH2-O)m-H (1)
〔式中、R1は炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、mは平均値で1以上100以下の数を示す。〕
R2-OH (2)
〔式中、R2は炭素数12~24の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。〕
表1に示す配合処方の第2剤組成物を調製した。次いで、二連式エアゾールの第2容器の内袋に第2剤組成物を充填し、内袋と第2剤容器との間に窒素ガスを充填した。以下に示す方法により、第2剤組成物の粘度及び体積平均径を測定した。
第2剤組成物の粘度は、容器への充填前と、容器に充填1箇月後に容器から吐出した直後の2時点において測定した。粘度(25℃)は、ヘリカルスタンド付きB形粘度計(東機産業株式会社製,モデルTVB-10R、T-BAR STAGE TS-10)を用い、T-Cのローターを用いて10rpmで1分間回転させた後の値である。
乳化粒子の体積平均径は、HORIBA製のDYNAMIC LIGHT SCATTERING PARTICLE SIZE ANALYZER LB-500を用い、試料の設定は「Organic sample」(屈折率:1.600-0.000i)、分散媒の設定は「Water」(屈折率:1.333)を選択し、乳化粒子の平均径の体積分布を測定することで得た値である。
表2及び表3に示す配合処方の第2剤組成物を調製した。前述の方法により、第2剤組成物の乳化粒子の体積平均径を測定した。
Claims (7)
- アルカリ剤を含有する第1剤組成物と混合して使用するエアゾール型染毛用又は毛髪脱色用第2剤組成物であって、下記成分(A)~(D)を含有し、成分(B)に対する成分(C)及び(D)の合計の質量比[(C)+(D)]/(B)が1.0以上3.5以下であり、成分(C)に対する成分(D)の質量比(D)/(C)が1.3以上2.1以下であり、容器から吐出させた直後の粘度が10,000mPa・s以上100,000mPa・s以下であり、エアゾール容器に充填する前の粘度(粘度1)に対する、容器から吐出させた直後の粘度(粘度2)の比(粘度2/粘度1)が0.80以上1.25以下である、エアゾール型染毛用又は毛髪脱色用第2剤組成物。
(A) 過酸化水素
(B) 下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルであって、成分(B-1)と成分(B-2)を、質量比〔(B-1):(B-2)〕が0.5:9.5~4:1となる範囲で組み合わせてなるもの
R 1 -O-(CH 2 CH 2 -O) m -H (1)
〔式中、R 1 は炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、mは平均値で1以上100以下の数を示す。〕
(B-1)一般式(1)中のmが1以上30未満であるポリオキシエチレンアルキルエーテル
(B-2)一般式(1)中のmが30以上100以下であるポリオキシエチレンアルキルエーテル
(C) 下記一般式(2)で表される高級アルコールであって、成分(C-1)及び成分(C-2)を、質量比〔(C-1):(C-2)〕が0.5:9.5~9.5:0.5となる範囲で組み合わせてなるもの
R2-OH (2)
〔式中、R2は炭素数12~24の直鎖の炭化水素基を示す。〕
(C-1)一般式(2)中のR2が炭素数12以上18以下の直鎖の炭化水素基である高級アルコール
(C-2)一般式(2)中のR2が炭素数20以上24以下の直鎖の炭化水素基である高級アルコール
(D) 炭化水素 - 第2剤組成物中の成分(B)の含有量が0.5質量%以上15質量%以下である、請求項1に記載の第2剤組成物。
- 第2剤組成物中の成分(C)の含有量が0.5質量%以上30質量%以下である、請求項1又は2に記載の第2剤組成物。
- 成分(D)が、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン及びスクワランからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~3のいずれかに記載の第2剤組成物。
- 第2剤組成物中の成分(D)の含有量が3質量%以上30質量%以下である、請求項1~4のいずれかに記載の第2剤組成物。
- 第2剤組成物中の成分(E)カチオン界面活性剤の含有量が0質量%以上0.001質量%以下である、請求項1~5のいずれかに記載の第2剤組成物。
- 更に、成分(F)としてヒドロキシエタンジホスホン酸を含有する、請求項1~6のいずれかに記載の第2剤組成物。
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