JP7274087B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本開示の遊技機の実施形態にかかるスロットマシン1について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、スロットマシン1は筐体10を有する。筐体10の正面には、前面扉100が設けられている。
遊技者は、必要に応じて、演出ボタン46を押下してスピーカ102から出力される音量調整、液晶画面3の光度調整を行う。
遊技中は、遊技区間および遊技状態の各種類が設定され、設定された遊技区間および遊技状態の各種類に基づいて内部抽せんが行われる。遊技状態には、図4および図5に示すように、第1遊技状態および第2遊技状態が含まれる。なお、第1遊技状態および第2遊技状態は、排他的に成立する遊技状態ではなく、説明の便宜上区別するために分類した状態にすぎない。
上述した遊技区間とは、アシスト機能に関する処理が行われるか否かを決定するための区間である。図6に示すように、遊技区間は、通常区間と有利区間とを有する。通常区間と有利区間とは排他的な関係にあり、遊技区間は、通常区間または有利区間のいずれかを採り得る。
図2に示すように、制御部6は、主に、メイン制御部61およびサブ制御部63を有する。メイン制御部61は、内部抽せんや回転リール20の制御など、遊技を進行させるための制御を行う。サブ制御部63は、メイン制御部61から送信された信号や演出ボタン46が押下されたことに基づいて、演出に関する制御を行う。
内部抽せん部610は、レバー43の操作に基づいて内部抽せんを行い、複数の役のフラグのうち1つのフラグを当せんフラグとして当せんさせる。具体的に、内部抽せん部610は、レバー43が操作された時の第1および第2遊技状態と遊技区間とに基づいて、内部抽せんテーブル(図示せず)およびレバー43が操作された時に取得される乱数に従って内部抽せんを行う。内部抽せん部610は、内部抽せんの結果に基づいて、内部抽せん結果信号を生成する。内部抽せん結果信号は、内部抽せん部610から回転リール制御部611および遊技進行制御部614などに送信される。
回転リール制御部611は、レバー43または各ストップスイッチ40の操作に基づいて、ステッピングモータ21の駆動を制御し、各回転リール20の回転を開始させる回転開始制御または回転を停止させる回転停止制御を行う。
遊技結果判定部612は、内部抽せんおよび回転リール20の回転停止制御の各結果に基づいて遊技結果を判定する。遊技結果とは、有効ラインL上に揃った図柄に基づいて、当せんした役が入賞したか否かが判定された結果を意味する。具体的には、有効ラインL上に停止した図柄の組み合わせと、予め定められている所定の図柄の組み合わせとが一致した場合に、遊技結果判定部612は、当せん役が入賞したと判定する。
媒体管理部613は、クレジット数の増減制御、およびホッパーユニット50によるメダルの払い出し動作の制御を行う。
遊技進行制御部614は、遊技者の操作に基づいて遊技進行を制御する。その際、遊技進行制御部614は、店舗スタッフにより設定された設定値に基づいて、当該遊技者による遊技進行を制御する。
区間制御部615は、遊技者による遊技の際、複数の遊技区間(通常区間および有利区間)のうちいずれかを設定する。
遊技状態制御部616は、第1遊技状態および第2遊技状態それぞれの設定を行う。
演出制御部630は、遊技進行に基づいて、複数種類の演出映像の中から選択された演出映像を液晶画面3に表示させるとともに、その演出映像に応じた効果音やBGMなどをスピーカ102から出力させる。例えば、演出制御部630は、ATやボーナスが当せんした場合、その旨を液晶画面3に表示させるための演出パターンを選択し、当該演出パターンに従って液晶画面3の表示制御およびスピーカ102の音声出力制御を行う。
演出制御部630は、有利遊技状態の当せん期待度が割り当てられた複数種類の演出(以下、期待度演出ともいう)を実行可能である。期待度演出は、有利遊技状態の当せん契機となる役に当せんしている場合やATやボーナスが当せんしている場合に報知されるとともに、有利遊技状態の当せん契機となる役に当せんしていない場合やATやボーナスに当せんしていない場合にも報知される。
演出制御部630は、付与された際に期待度演出の当せん期待度を変化させるゲーム媒体を付与可能である。図7におけるゲーム媒体が付与されている場合の期待度演出テーブルに示すように、ゲーム媒体は、期待度演出それぞれに対して対応付けられている。同図に示すように、1つの期待度演出に対して、1又は複数のゲーム媒体が関連付けられている。例えば、「魚を釣り上げろ!」演出Aには、複数種類(本実施形態では4つ)のゲーム媒体(「釣り上手」、「釣り初心者」、「釣り中堅どころ」および「釣りマスター」)が関連付けられている。演出Bおよび演出Cに対してそれぞれ1つのゲーム媒体が関連付けられている。
本実施形態では、複数の演出に跨って関連付けられたゲーム媒体は存在しておらず、1の演出専用としてゲーム媒体が関連付けられている場合を例示する。従って、例えばゲーム媒体「釣り上手」は、演出Bや演出Cには対応しておらず、演出Aにのみ対応している。
図7におけるゲーム媒体が付与されていない場合の期待度演出テーブルに示すように、「魚を釣り上げろ!」演出Aに対応する4種類のゲーム媒体のいずれもが付与されていない場合、期待度演出(具体的には「魚を釣り上げろ!」演出A)の当せん期待度は、5%である。これに対し、図7におけるゲーム媒体が付与されている場合の期待度演出テーブルに示すように、「魚を釣り上げろ!」演出Aに対応する4種類のゲーム媒体の少なくともいずれかが付与されると、ゲーム媒体が付与されていない場合に比べて、「魚を釣り上げろ!」演出Aの当せん期待度は、5%を超える値へと増加する方向に変化する。更に、「魚を釣り上げろ!」演出Aに対応する4つのゲーム媒体それぞれは、当せん期待度を変化させる量が互いに異なる。
そして、演出Aに対応する4種類のゲーム媒体それぞれは、当せん期待度を上昇させる代わりに、ゲーム媒体が付与されていない場合に比べて、演出出現率「頻繁(60%~80%)」を減少する方向に変化させて、「たまに(30%~50%)」にする。付与されたゲーム媒体は、対応する期待度演出に対してのみ有効となる。すなわち、ゲーム媒体「釣り上手」が付与されている状態では、演出Bや演出Cの当せん期待度は変化せず、演出Aの当せん期待度が変化する。本実施形態において、演出制御部630は、ゲーム媒体が付与されている状態では、ゲーム媒体が付与されていない状態に比べて、ゲーム媒体に対応する期待度演出の当せん期待度を増加させ、ゲーム媒体に対応する期待度演出の出現率を減少させている。これにより、ゲーム媒体の付与に応じて報知される期待度演出が変化する。
図8に示すように、ゲーム媒体を付与するための付与条件が予め設定されている。付与条件は、期待度演出の内容に関連したものが規定されている。例えば、期待度演出または期待度演出以外の演出が報知された際の、その演出の結果(結末)が満たす所定条件が、付与条件として設定される。演出制御部630は、その付与条件を満たす場合に、ゲーム媒体を付与する。
図8に示すように、1つの期待度演出の当せん期待度を変化させるゲーム媒体は、1種類でもよいし、複数種類あってもよい。既に述べたが、例えば、「ツタを登れ!」演出Bおよび「ティガレックスの痕跡を探せ!」演習Cの当せん期待度を変化させるゲーム媒体はそれぞれ1種類「ツタ上り達人」「落とし物コレクター」である。「魚を釣り上げろ!」演出Aの当せん期待度を変化させるゲーム媒体は複数種類(本実施形態では4種類)ある。それぞれのゲーム媒体の付与条件が個別に設定されている。図8に示すように、1つのゲーム媒体の付与条件が1つでもよいし、複数設定されていてもよい。例えば、ゲーム媒体「釣り上手」、「釣り初心者」および「釣り中堅どころ」の付与条件はそれぞれ1つ設定されている。ゲーム媒体「釣りマスター」の付与条件は、2つ設定されている。また、演出Cに対応するゲーム媒体「落し物コレクター」の付与条件は、遺跡発見を10回した、という同一条件が所定回数満たさせることである。
なお、「魚を釣り上げろ!」演出Aの当せん期待度を変化させる4つのゲーム媒体それぞれの付与条件は、いずれも演出Aの内容に関連した“魚の釣り上げに関する内容”となっているが、付与された際の当せん期待度の上昇幅と、付与条件を満たす難易度とは、概ね相関していてもよい。例えば、図8に示すように、ゲーム媒体「釣り初心者」の付与条件では、釣り上げを成功させるべき魚の大きさが“小”であり、図7に示すように、このゲーム媒体「釣り初心者」が付与された場合には、演出Aの当せん期待度は5%から20%へと15%ほど上昇する。これに対しゲーム媒体「釣り上手」の付与条件では、釣り上げを成功させるべき魚の大きさが“大”であり、小魚を釣り上げるよりも釣り上げ成功率(つまり、付与条件を満たす難易度)を低くすることができる。その代わり、「大きい魚の釣り上げに成功」を満たすと、ゲーム媒体「釣り上手」が付与されるが、この場合には演出Aの当せん期待度は5%から40%へと、35%ほど上昇する。また、ゲーム媒体「釣りマスター」の付与条件では、“特大”の魚の釣り上げを成功することと、所定期間に大きい魚と小魚の両方の釣り上げに成功することの、2つの条件が含まれている。これらの付与条件は、単に小魚を釣り上げる条件や、単に大きい魚を釣り上げる条件よりも、付与条件を満たす難易度は高くなっている。その代わり、これらの付与条件を満たすと、ゲーム媒体「釣りマスター」が付与される、この場合には演出Aの当せん期待度は5%から50%へと、45%ほど上昇する。
このように、付与条件の難易度と、その付与条件を満たした際に付与されるゲーム媒体による当せん期待度の上昇効果と、を相関させることで、遊技者は、付与条件をクリアさせた時の達成感を味わうことができ、遊技の面白みを感じながら期待を込めて遊技を行うことができる。
図10を用いて、本実施形態にかかるスロットマシン1の動作処理の流れを説明する。図10は、演出制御部630が実行する演出制御処理ルーチンの一部を示す。
本実施形態によれば、演出の出現頻度と有利遊技の当せん期待度とのバランスを変化させることができるので、遊技者には遊技を面白く感じさせることが可能となる。
この構成によれば、例えば、当せん期待度が低くかつ出現率の高い演出が、ゲーム媒体が付与されていない状態では、頻繁に報知される。一方、ゲーム媒体が付与されて当該演出の当せん期待度が例えば増加され、その代わりに、例えば出現率が低下すれば、当該演出の報知頻度が下がる。この場合、当該演出の報知頻度が下がった分、他の演出の報知機会が増加することになる。すなわち、ゲーム媒体の付与に応じて、演出の報知頻度が変わる。
逆に、ゲーム媒体が付与されたことで、そのゲーム媒体に対応する演出の当せん期待度が例えば減少され、その代わりに、例えば当該演出の出現頻度が増大すれば、当該演出の報知頻度がさらに増大する。この状況では、当該演出が頻発し、その演出については当せんへの期待がもてないものの、当該演出以外の他の演出が報知されれば、頻発する演出よりも当せん期待度が高いことになり、遊技者に大きな期待感を与えることが可能となる。したがって、演出の出現頻度と特別遊技の当せん期待度とのバランスを保ちながら、遊技者には遊技を面白く感じさせることが可能となる。
この構成によれば、ゲーム媒体の付与に応じて報知される演出が変わるので、遊技を面白く感じさせることが可能となる。
この構成によれば、付与条件を満たせば、ゲーム媒体が付与されるため、遊技者の遊技性を向上させることが可能となる。
この構成によれば、当せん期待度を変化させる量が異なる複数種類のゲーム媒体が提供されるので、遊技を面白くすることが可能となる。
この構成によれば、ゲーム媒体が付与されていることを遊技者が把握することで、遊技者は遊技を途中で辞めずに継続しようと試みるようになる。また、仮に遊技が途中で辞められたとしても、ゲーム媒体が付与されている演出の報知は、他のユーザにとって、遊技する遊技台を選ぶきっかけの1つとなり得る。
前記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であって、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
(2)前記実施形態において、演出制御部630は、所定の付与条件を満たすか否かによってゲーム媒体を付与しているが、これに限定されない。例えば、遊技機はスロットマシンであり、演出制御部630は、所定タイミングでゲーム媒体を付与するか否かを抽せんし、当せんした場合にゲーム媒体が付与されるようにしてもよい。所定タイミングは、例えば、遊技区間が通常区間から有利区間へ移行したときでもよいし、押し順役が当せんしている状態で押し順を通りにストップスイッチ40が操作されたときでもよいし、目押しで所定図柄を停止させることができたときでもよい。
例えば、ゲーム媒体「釣り上手」「ツタ上り達人」が付与されている場合、これらのゲーム媒体に対応する期待度演出A「魚を釣り上げろ!」および期待度演出B「ツタを登れ!」それぞれの当せん期待度は、5%から40%、15%から50%へと増加し、代わりにこれらの出現率はそれぞれ60%~80%から30%~50%へと低下する。一方で、演出Cに対応するゲーム媒体が付与されていない状態であると、演出Cの当せん期待度は30%、演出出現率は30%~50%となり、全ての演出A~Cの当せん期待度は高い一方で出現率は全体的に下がった状態となる。これでは、全体的な演出A~Cの出現頻度が下がってしまい、遊技者にとっては、演出が起きにくい状態下で単調に遊技を消化することとなってしまう。そこで、ここでは、ゲーム媒体が付与されている演出A,Bそれぞれの当せん期待度を増加させ且つ演出出現率を減少させた場合、ゲーム媒体が付与されていない演出Cの当せん期待度を減少させ且つ演出出現率を増加させる。
この構成によれば、付与されたゲーム媒体に対応する演出については、当せん期待度は増加し出現率は減少する一方で、当該演出以外の演出については、当せん期待度は減少し出現率は増加する。これにより、演出全体の出現率および当せん期待度のバランスが適切な状態に調整されることになる。
パターン1:ゲーム媒体に対応する期待度演出の当せん期待度を増加、出現率を減少
パターン2:ゲーム媒体に対応する期待度演出の当せん期待度を減少、出現率を増加
パターン3:ゲーム媒体に対応する期待度演出の当せん期待度を増加、出現率を増加
パターン4:ゲーム媒体に対応する期待度演出の当せん期待度を減少、出現率を減少
630 演出制御部
Claims (4)
- 遊技状態を、一般遊技状態、および、前記一般遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である有利遊技状態のいずれかにするかを決定する遊技状態制御部と、
前記有利遊技状態の当せん期待度が割り当てられた複数種類の演出を実行可能に構成されている演出制御部と、
を備え、
前記複数種類の演出は、第1演出を含み、
前記第1演出を含む前記演出それぞれに対して、前記演出の出現率と、付与された際に前記当せん期待度を変化させるゲーム媒体とが対応付けて設定されており、
前記演出制御部は、前記第1演出に対応する前記ゲーム媒体が付与された状態では、前記ゲーム媒体が付与されていない状態に比べて、前記ゲーム媒体に対応する前記第1演出の前記当せん期待度を増加させる制御を実行するとともに、前記ゲーム媒体に対応する前記第1演出の出現率を減少させる制御を実行し、
前記演出制御部は、前記ゲーム媒体が付与されていない状態に比べて、付与された前記ゲーム媒体に対応しない演出の前記当せん期待度を減少させる制御を実行するとともに、付与された前記ゲーム媒体に対応しない演出の前記出現率を増加させる制御を実行する、遊技機。 - 前記ゲーム媒体を付与するための付与条件が設定されており、
前記付与条件を満たす場合に、前記ゲーム媒体が付与される、請求項1に記載の遊技機。 - 1つの前記第1演出の当せん期待度を変化させるための前記ゲーム媒体が複数種類あり、
前記複数種類のゲーム媒体それぞれの前記付与条件を満たす難易度と、前記付与条件を満たした際に付与される前記ゲーム媒体による前記当せん期待度の上昇効果とが相関している、請求項2に記載の遊技機。 - 前記演出制御部は、前記ゲーム媒体が付与されている状態では、前記ゲーム媒体が付与されている演出、または、前記ゲーム媒体が付与されていることを示唆する演出、を報知可能である、請求項1~3のいずれかに記載の遊技機。
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