JP7273288B2 - サンプリング装置及びサンプリング装置の制御方法 - Google Patents
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Description
また、状態変数xiが変化して1-xiとなると、状態変数xiの増加分は、Δxi=(1-xi)-xi=1-2xiと表せる。スピン反転(状態変数の値の変化)に伴うエネルギー変化ΔEiは、以下の式(2)で表される。
通常のMCMC法では、ランダムまたはインデックス値の順(シーケンシャル)に、状態変数が選択され、その状態変数の値が変化する状態遷移に伴うエネルギー変化ΔEに基づいて、上記の許容確率A(ΔE)でその状態遷移を許容する。そしてその状態遷移を許容する場合には状態変数の値が更新される。このような処理が所定の試行回数、繰り返される。また、最低エネルギーとなる状態(最適解)を探索するために、温度を徐々に下げていくシミュレーテッド・アニーリング法が用いられる場合もある。
なお、イジングモデルを用いたシミュレーテッド・アニーリングにおいては、状態遷移に伴い変化する状態変数は1つだけである。そこで、以下では各状態遷移をそれぞれ識別するインデックス値は、1つの状態変数のインデックス値と等しいものとして説明を行う。しかし、状態遷移のインデックス値と状態遷移に伴い変化する状態遷移のインデックス値が一致する形態に限定されるものではない。
なお、何回かの試行を行って最終的に状態変数xiの値の変化が生じる確率Piは、以下の式(5)で表せる。
図1は、第1の実施の形態のサンプリング装置の一例を示す図である。
サンプリング装置10は、状態保持部11、エネルギー変化計算部12、オフセット制御部13、比較部14、フラグ計数部15、選択部16、制御部17、試行回数計算部18を有する。
エネルギー変化計算部12は、状態変数x1~xNの値の何れかが変化することに応じて状態遷移が起こる場合、更新インデックス値に基づいて選択された重み値に基づき、エネルギーの変化値(以下エネルギー変化ΔEiという)を各状態遷移に対して計算する。
図1には、通常のMCMC法における遷移確率Γiの分布の例が示されている。通常のMCMC法では、遷移確率Γiを全状態変数について積算した値(試行毎に別の状態に遷移する確率(式(4))は、1に満たない。前述のように、式(4)で表される確率の逆数が、通常のMCMC法において、1つの状態に滞在する試行回数Ntrialの期待値<Ntrial>となる。期待値<Ntrial>は、現在の状態に留まっている時間(滞在時間)の期待値に相当する。
p1~pNは、状態変数xi(i=1~N)の選択確率である。各状態に留まる試行回数を1回とした場合、各試行において状態変数xi(i=1~N)の何れかの変化が生じるため、p1~pNの積算結果は1となる。選択確率piは、以下の式(6)で表せる。
サンプリング装置10は、各状態遷移のうちの少なくとも1つが許容されるようなオフセット値Eoffを用いることで、上記のように各状態に留まる試行回数が1回となるようにする。オフセット値Eoffを適用したときの許容確率をA(ΔEi-Eoff)とすると、A(ΔEi-Eoff)は、前述の式(3)により(メトロポリス法を用いた場合)、以下の式(7)のように表せる。
式(8)において、逆温度βは一定値(温度値Tが固定値であるため)であり、状態変数の総数=Nも固定値である。そのため、サンプリングタイミングにおけるオフセット値Eoffと計数値Nfが得られれば、そのサンプリングタイミングにおける期待値<Ntrial>を近似的に求めることができる。
(状態保持部11及びエネルギー変化計算部12の例)
図3は、状態保持部及びエネルギー変化計算部の一例を示す図である。
ΔE計算回路12a1~12aNのそれぞれは、状態変数x1~xNの値の何れかとローカルフィールドh1~hNの何れかを状態保持部11から読み出し、エネルギー変化ΔE1~ENの何れかを計算する。たとえば、ΔE計算回路12a1は、状態変数x1の値とローカルフィールドh1とを状態保持部11から読み出し、状態変数x1の値が変化することによるエネルギー変化ΔE1を計算する。ΔE計算回路12aNは、状態変数xNの値とローカルフィールドhNとを状態保持部11から読み出し、状態変数xNの値が変化することによるエネルギー変化ΔENを計算する。
(オフセット制御部13及び比較部14の例)
図4は、オフセット制御部及び比較部の一例を示す図である。なお、図4では、前述のエネルギー変化ΔE1~ΔENがまとめて{ΔEi}と表記され、前述のフラグ値F1~FNがまとめて{Fi}と表記されている。
最小値検出回路13aは、エネルギー変化ΔE1~ΔENのうちの最小値ΔEminを検出する。
図5は、オフセット値の適用例を示す図である。図5において、横軸は状態遷移の候補となる状態変数xiを表し、縦軸はエネルギー変化ΔEを表す。
比較部14は、乱数発生回路14b1、選択法則適用部14b2、乗算回路14b3、符号反転回路14b4、比較回路14b5を有する。
前述の式(3)の許容確率A(ΔE)で、エネルギー変化ΔEを引き起こす状態遷移を許容することを示すフラグ(=1)を出力する回路は、許容確率A(ΔE)と、乱数値rとの比較結果に基づいた値を出力する比較器によって実現できる。
比較回路14b5は、-{ΔEi}または-{ΔEi}+ΔEminと、T・f-1(r)とを比較する。そして、比較回路14b5は、-{ΔEi}または-{ΔEi}+ΔEminがT・f-1(r)より大きい場合、フラグ値{Fi}として1を出力し、-{ΔEi}または-{ΔEi}+ΔEminがT・f-1(r)以下の場合、フラグ値{Fi}として0を出力する。
図1に示したフラグ計数部15の例として、以下に、2種のフラグ計数部15a,15bを示す。
フラグ計数部15aは、ツリー状に複数段、配置された複数の加算回路(加算回路15a1,15a2,15a3,15a4,15a5など)を有する。
フラグ計数部15bは、マイクロコントローラ15b1とプログラムメモリ15b2とを有する。
図8は、選択部の一例を示す図である。
選択部16は、乱数発生回路16a、加算回路16b、選択回路部16cを有する。
初段の各選択回路は、2つのフラグ値についての加算結果のうち、大きい方の加算結果とそれに対応したインデックス値を選択して出力する。たとえば、選択回路16c1は、F1+r1がF2+r2より大きい場合、F1+r1と、インデックス値=1を出力し、F1+r1がF2+r2より小さい場合、F2+r2と、インデックス値=2を出力する。
以下、サンプリング装置10の動作例を説明する。
なお、以下の例ではサンプリング動作は、温度値Tが一定の値で行われるものとする。
図9において、期間Tuは、1回の試行(状態更新処理)にかかる期間を示す。サンプリング装置10は、所定の試行回数(バーンイン期間)の試行が行われたのちに、サンプリングを開始する。バーンイン期間は、状態が平衡状態に達するまでの期間であり、バーンイン期間に対応する試行回数が予め設定される。
まず、初期化やパラメータ設定が行われる(ステップS1)。ステップS1の処理において、制御部17は、たとえば、重み値、バイアス係数、状態変数xi(i=1~N)の初期値に基づいて、ローカルフィールドhi(i=1~N)の初期値の計算を行う。重み値、バイアス係数、状態変数xi(i=1~N)の初期値は、計算対象の組合せ最適化問題を変換したイジングモデルの情報として、たとえば、図示しない記憶部に予め記憶されている。状態変数xiの初期値やローカルフィールドhiの初期値は、状態保持部11に保持される。
そして、エネルギー変化計算部12は、前述のように、エネルギー変化ΔEi(i=1~N)を計算する(ステップS3)。
そして、前述の比較部14と選択部16の処理により、状態遷移を許容する状態変数を識別する更新インデックス値が出力される(ステップS5)。
制御部17は、ステップS2~S7の処理(試行)の回数が試行回数NBに達したか否かを判定する(ステップS8)。ステップS2~S7の処理の回数が試行回数NBに達していない場合、ステップS2からの処理が繰り返される。
図11は、最適化処理動作の一例の流れを示すフローチャートである。
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態のサンプリング装置を説明する。
上記のような第2の実施の形態のサンプリング装置30によれば、たとえば、フラグ値F1~FNのうち、1つだけが1であるような(1つの状態遷移だけが許容されるような)極端な場合でも、他の状態遷移についてもある割合で許容されるようになる。これにより、サンプリング装置30を用いた場合の各状態遷移(状態変数)間の遷移確率の比を、通常のMCMC法で得られるような各状態遷移間の遷移確率の比に近づけることができる。そして、上記のように補正された計数値Nfを用いて計算される期待値<Ntrial>は、通常のMCMC法で得られる1つの状態に滞在する試行数により近いものになり、通常のMCMC法により近い確率過程が得られる。
以下に示す処理は、たとえば、図1に示した制御部17(図12では図示が省略されている)によって制御される。
制御部17は、n≧nMAXであるか否かを判定し(ステップS46)、n≧nMAXの場合、計数値Nf1,Nf2を発生させる処理を終了する。n<nMAXの場合、制御部17は、n=n+1とする(ステップS47)。また、制御部17は、前述のΔE置き換え部31の機能により、エネルギー変化ΔEiを、エネルギー変化ΔEna1~ΔEnaMに置き換え(ステップS48)、ステップS41からの処理を繰り返す。
(第3の実施の形態)
図14は、第3の実施の形態のサンプリング装置の一例を示す図である。図14において、図1に示した要素と同じ要素については図示が省略されている。
選択部41は、エネルギー変化ΔE1~ΔENのうち、0より小さいものを0に更新させた複数の更新エネルギー変化値を生成する。そして、選択部41は、複数の更新エネルギー変化値のそれぞれに、複数の閾値の何れかを加算した複数の評価値のうちで、最小となる評価値に対応するインデックス値を更新インデックス値として出力する。複数の閾値は、温度値Tと互いに独立な複数の乱数値とに基づいてそれぞれ算出される。
更新エネルギー変化値算出回路41aは、エネルギー変化ΔE1~ΔENのうち、0以上のものをそのまま出力し、0より小さいものを0に更新することで、N個の更新エネルギー変化値を生成する。更新エネルギー変化値算出回路41aの処理は、max[0,ΔEi]を計算することに相当する。
加算回路41c1~41cNは、更新エネルギー変化値算出回路41aが出力したN個の更新エネルギー変化値のそれぞれに、複数の閾値の何れかを加算したN個の評価値を出力する。
閾値生成部41bは、メルセンヌツイスタ50a1,50a2,…,50an、変換部50b1,50b2,…,50bn、レジスタ50c11~50cnm、乗算部50dを有する。
前述した0<ri<1の一様乱数である乱数値riの累積分布関数F(r)=Prob(ri≦r)の値は、r≦0の場合に0、0<r<1の場合にr、r≧1の場合に1となる。ここで、乱数値riから発生させる正の乱数値yiを、yi=-log(ri)/Ai(Ai>0)とする。乱数値yiがy(>0)より大きくなる確率Prob(yi≧y)は、Prob(yi≧y)=Prob(ri≦exp(-Aiy))=F(exp(-Aiy))=exp(-Aiy)と表せる。したがって乱数値riの確率密度関数p(yi)は、以下の式(9)のように表せる。
ここで、Aiをエネルギー変化ΔEiに対する許容確率とし、Ai=min[1,exp(-βΔEi)]とすれば、式(10)が1となるときのAiが求めたい許容確率となる。なお、log(Ai)/β=-max[0,ΔEi]となる。
図16は、温度とエネルギーとの関係についてのシミュレーション結果の例を示す図である。
図17では、横軸は試行回数、縦軸は最低エネルギー状態が得られる確率を表している。特性61aは、通常のMCMC法を用いた場合の試行回数と上記確率との関係を示し、特性61bは、第3の実施の形態のサンプリング装置40を用いた場合の試行回数と上記確率との関係を示している。また、特性61cは、デジタル回路を用いた従来の最適化装置を用いた場合の試行回数と上記確率との関係を示している。
以下に示すサンプリング装置は、レプリカ交換法を利用したものである。
レプリカ交換法は複数の温度を用いたMCMC法を同時に行い、ある試行回数毎に、それぞれ状態のエネルギーを比較し、適切な確率で2つの温度に対する状態(または温度)を交換するという操作を行う方法である。以下の例では、温度を交換するものとして説明するが、状態を交換しても同じことである。
図18に示すサンプリング装置70は、サンプリング処理部71とレプリカ交換コントローラ72とを有する。
レプリカ交換コントローラ72は、所定試行回数毎にレプリカ71a1~71aMのエネルギーEを比較して、その比較結果に基づいてレプリカ71a1~71aMのうちの2つにおいて設定されている逆温度(または温度)を、所定の交換確率pijで交換する。交換確率pijは、pij=f((βi-βj)(Ei-Ej))と表せる。βiはi番目のレプリカに設定された逆温度、βjはj番目のレプリカに設定された逆温度、Eiはi番目のレプリカにおけるエネルギー、Ejはj番目のレプリカにおけるエネルギーである。また、関数fは式(3)のβの代りにβi-βjが用いられ、式(3)のΔEの代りにEi-Ejが用いられる。
なお、上記のレプリカ交換コントローラ72の処理を、図1に示した制御部17が行ってもよい。
図19は、レプリカ交換法を利用したサンプリング装置の動作例を示すフローチャートである。なお、図10に示した第1の実施の形態のサンプリング装置10の動作と同じ処理については、図示及び説明を省略する。
このようなレプリカ交換法を利用したサンプリング装置70は、局所解からの脱出が早く、温度値Tの最適化が容易であるという利点がある。
図20は、サンプリング装置の他の変形例を示す図である。
図20に示すサンプリング装置80は、サンプリング処理部81と期待値計算部82を有する。
期待値計算部82は、期待値<Ntrial>と状態xに基づいて、サンプル平均により求めたい量fn=f(x(i))の期待値を計算し、出力する。関数f(x(i))は、たとえば、xi、xi×xjなどである。期待値は、以下の式(11)で表せる。
なお、上記の期待値計算部82の処理を、図1に示した制御部17が行ってもよい。
上記のような期待値計算処理を行う期待値計算部82は、たとえば、積和演算回路や記憶部(レジスタなど)などを用いて実現できる。また、期待値計算部82は、たとえば、ASICやFPGAなどの特定用途の電子回路、CPUやDSPなどのプロセッサなどであってもよい。
以上、実施の形態に基づき、本発明のサンプリング装置及びサンプリング装置の制御方法の一観点について説明してきたが、これらは一例にすぎず、上記の記載に限定されるものではない。
11 状態保持部
12 エネルギー変化計算部
13 オフセット制御部
14 比較部
15 フラグ計数部
16 選択部
17 制御部
18 試行回数計算部
Claims (7)
- エネルギーを表す評価関数に含まれる複数の状態変数の値をそれぞれ保持するとともに、所定試行回数毎に前記複数の状態変数の値を出力する状態保持部と、
前記複数の状態変数の値の何れかが変化することに応じて状態遷移が起こる場合、更新インデックス値に基づいて選択された重み値に基づき、エネルギーの変化値を各状態遷移に対して計算するエネルギー変化計算部と、
複数の前記エネルギーの変化値に基づいて前記各状態遷移のうちの少なくとも1つが許容されるようにオフセット値を決定し、複数の前記エネルギーの変化値のそれぞれに前記オフセット値を付加した複数の評価値を出力するとともに、前記所定試行回数毎に前記オフセット値を出力するオフセット制御部と、
温度を示す温度値と乱数値とに基づいて決まる閾値と、前記複数の評価値のそれぞれとを比較した結果に基づき、前記各状態遷移について状態遷移を許容するか否かを示す複数のフラグ値を出力する比較部と、
前記複数のフラグ値のうち、状態遷移を許容することを示すフラグ値の数を計数した計数値を、前記所定試行回数毎に出力するフラグ計数部と、
前記複数のフラグ値、または複数の前記エネルギーの変化値に基づいて、前記各状態遷移のうちの1つに対応するインデックス値を前記更新インデックス値として出力する選択部と、
前記オフセット制御部が出力した前記オフセット値と、前記フラグ計数部が出力した前記計数値に基づき、マルコフ連鎖モンテカルロ法にしたがった状態遷移における1つの状態に滞在する試行回数の期待値を計算する試行回数計算部と、
を有するサンプリング装置。 - 前記オフセット制御部は、複数の前記エネルギーの変化値のうちの最小値が0以上である場合、前記最小値を前記オフセット値として決定し、複数の前記エネルギーの変化値のそれぞれから前記最小値を差し引くことで、前記複数の評価値を算出する、請求項1に記載のサンプリング装置。
- 前記選択部は、前記複数のフラグ値のそれぞれに、それぞれ独立な複数の乱数値の何れかを加算した加算結果の大小関係に基づき、前記複数のフラグ値の何れかを選択する、請求項1または2に記載のサンプリング装置。
- 前記複数のフラグ値に基づき、複数の前記エネルギーの変化値のうち、許容されない状態遷移であるとされている複数の状態遷移に対する複数の非許容エネルギー変化値を出力するエネルギー変化置き換え部と、
前記複数の非許容エネルギー変化値に基づき前記複数の状態遷移のうちの少なくとも1つが許容されるように前記オフセット値とは別のオフセット値を決定し、前記複数の非許容エネルギー変化値のそれぞれに前記別のオフセット値を付加した、前記複数の評価値とは別の複数の評価値を出力するとともに、前記所定試行回数毎に前記別のオフセット値を出力する他のオフセット制御部と、
前記閾値と、前記別の複数の評価値のそれぞれとを比較した結果に基づき、前記複数の状態遷移のそれぞれについて状態遷移を許容するか否かを示す、前記複数のフラグ値とは別の複数のフラグ値を出力する他の比較部と、
前記別の複数のフラグ値のうち、状態遷移を許容することを示すフラグ値の数を計数した、前記計数値とは別の計数値を、前記所定試行回数毎に出力する他のフラグ計数部と、
前記別の計数値、前記オフセット値及び前記別のオフセット値に基づいて、前記計数値を補正する計数値補正部と、
をさらに有する請求項1に記載のサンプリング装置。 - 前記試行回数計算部は、補正された前記計数値と、前記オフセット値と、前記別のオフセット値と、に基づいて、前記期待値を計算する請求項4に記載のサンプリング装置。
- 前記選択部は、複数の前記エネルギーの変化値のうち、0より小さい変化値を0に更新させた複数の更新エネルギー変化値を生成し、前記複数の更新エネルギー変化値のそれぞれに、前記温度値と互いに独立な複数の乱数値とに基づいてそれぞれ算出される複数の第2の閾値の何れかを加算した複数の第2の評価値のうちで、最小となる第2の評価値に対応する前記インデックス値を前記更新インデックス値として出力する、請求項1乃至5の何れか一項に記載のサンプリング装置。
- サンプリング装置の制御方法において、
前記サンプリング装置が有する状態保持部が、エネルギーを表す評価関数に含まれる複数の状態変数の値をそれぞれ保持するとともに、所定試行回数毎に前記複数の状態変数の値を出力し、
前記サンプリング装置が有するエネルギー変化計算部が、前記複数の状態変数の値の何れかが変化することに応じて状態遷移が起こる場合、更新インデックス値に基づいて選択された重み値に基づき、エネルギーの変化値を各状態遷移に対して計算し、
前記サンプリング装置が有するオフセット制御部が、複数の前記エネルギーの変化値に基づいて前記各状態遷移のうちの少なくとも1つが許容されるようにオフセット値を決定し、複数の前記エネルギーの変化値のそれぞれに前記オフセット値を付加した複数の評価値を出力するとともに、前記所定試行回数毎に前記オフセット値を出力し、
前記サンプリング装置が有する比較部が、温度を示す温度値と乱数値とに基づいて決まる閾値と、前記複数の評価値のそれぞれとを比較した結果に基づき、前記各状態遷移について状態遷移を許容するか否かを示す複数のフラグ値を出力し、
前記サンプリング装置が有するフラグ計数部が、前記複数のフラグ値のうち、状態遷移を許容することを示すフラグ値の数を計数した計数値を、前記所定試行回数毎に出力し、
前記サンプリング装置が有する選択部が、前記複数のフラグ値、または複数の前記エネルギーの変化値に基づいて、前記各状態遷移のうちの1つに対応するインデックス値を前記更新インデックス値として出力する、
前記サンプリング装置が有する試行回数計算部が、前記オフセット制御部が出力した前記オフセット値と、前記フラグ計数部が出力した前記計数値に基づき、マルコフ連鎖モンテカルロ法にしたがった状態遷移における1つの状態に滞在する試行回数の期待値を計算する、
サンプリング装置の制御方法。
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