JP7272972B2 - Window device and window construction method - Google Patents
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Description
本発明は、窓装置及び窓の施工方法に関する。 The present invention relates to a window device and a window installation method.
例えば特許文献1には、外窓となるカーテンウォールの室内側に、内窓として開き窓を設置した構成が開示されている。この構成は、カーテンウォールの縦枠及び上下枠の室内側に、戸当たり及び防火障子からなる開口部装置を取り付けたものである。
For example,
従来、外窓の室内側に内窓を取り付ける場合は、通常、躯体側(上記特許文献1では、カーテンウォールの縦枠及び上下枠)の開口部の内側見込み面に対し、枠組みされていない内窓の上下枠と左右縦枠とそれぞれ個別に取り付けている。すなわち、躯体の施工公差により、内窓の枠材が開口部に入らない可能性がある。そこで、従来は、例えば躯体の開口幅を枠材の全長よりも少し大きく形成し、上下左右枠をそれぞれ個別に躯体に固定していた。
Conventionally, when installing an inner window on the indoor side of an outer window, the inner side that is not framed is usually attached to the inner expected surface of the opening on the building side (in the above-mentioned
従って、このような従来の内窓は、上下左右枠間に隙間が形成されるため、この隙間は別途カバー材によって覆い隠すことが必要である。このため、従来の内窓は、部品点数が多く、また施工手順も煩雑であった。さらに、上記特許文献1の構成では、予め、カーテンウォール側の各枠を固定してから、内窓を取り付けるため、施工工程も多い。また、このような従来の構成では、火災時には上記の隙間からの火炎の吹き込み等が発生し、防火性能の低下につながる懸念がある。しかも隙間は、別途カバー材で覆っていたとしても、カバー材が溶融することで、可燃性ガスの発生等が懸念され、防火性能上も好ましくはない。
Therefore, in such a conventional inner window, since a gap is formed between the upper, lower, left, and right frames, it is necessary to cover the gap with a separate cover material. For this reason, the conventional inner window has a large number of parts, and the construction procedure is complicated. Furthermore, in the configuration of
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、内窓の効率的な施工が可能となると共に、内窓の部品点数を低減することができ、さらに防火性能も向上することができる窓装置及び窓の施工方法を提供することを目的とする。 The present invention has been made in consideration of the above-mentioned problems of the prior art, and enables efficient construction of the inner window, reduces the number of parts of the inner window, and improves fire prevention performance. It is an object of the present invention to provide a window device and a method for installing a window.
本発明に係る窓装置は、カーテンウォールの室内側に開口部装置が設置された窓装置であって、前記カーテンウォールは、縦材となる左右の方立を有し、前記開口部装置は、上枠と左右の縦枠とがねじで固定され、下枠と前記左右の縦枠とがねじで固定されることで、四周が枠組みされた枠体を有し、一方の前記縦枠が、一方の前記方立と固定され、他方の前記縦枠が、他方の前記方立と固定され、前記上枠及び前記下枠が、当該窓装置が設置される建物の躯体に連結された下地材と固定されていることを特徴とする。 A window device according to the present invention is a window device in which an opening device is installed on the indoor side of a curtain wall, wherein the curtain wall has left and right mullions serving as vertical members, and the opening device comprises: The upper frame and the left and right vertical frames are fixed with screws, and the lower frame and the left and right vertical frames are fixed with screws to form a frame having four circumferences, and one of the vertical frames is: The base material is fixed to one of the mullions, the other vertical frame is fixed to the other mullion, and the upper frame and the lower frame are connected to the skeleton of the building in which the window device is installed. and is fixed.
本発明に係る窓の施工方法は、左右に並んだ縦材及び方立を有するカーテンウォールの室内側に、内窓となる開口部装置を設置する施工方法であって、前記縦材の左右方向位置を位置決めする位置決め工程と、前記位置決め工程の後、上枠、下枠、及び左右の縦枠が予め枠組みされた枠体を、前記縦材と前記方立との間に配置し、一方の縦枠を前記縦材に当接させる第1当接工程と、前記第1当接工程の後、前記枠体の他方の縦枠に向かって前記方立を移動させ、該他方の縦枠に該方立を当接させる第2当接工程と、前記第1当接工程又は前記第2当接工程の後、前記縦材に前記縦枠を固定する第1固定工程と、前記第2当接工程の後、前記方立に前記他方の縦枠を固定する第2固定工程と、前記第2固定工程の後、前記上枠の上部に膳板を設ける上膳板設置工程と、前記第2固定工程の後、前記下枠の下部に膳板を取り付ける下膳板設置工程と、を含むことを特徴とする。 A window construction method according to the present invention is a construction method for installing an opening device to be an inner window on the indoor side of a curtain wall having vertical members and mullions arranged laterally, wherein the vertical members are arranged in the horizontal direction. A positioning step of positioning a position, and after the positioning step, a frame body in which an upper frame, a lower frame, and left and right vertical frames are pre-framed is arranged between the vertical member and the mullion, and one of the a first abutting step of bringing the vertical frame into contact with the vertical member; and after the first abutting step, moving the mullion toward the other vertical frame of the frame, and a second contacting step of contacting the mullion; a first fixing step of fixing the vertical frame to the vertical member after the first contacting step or the second contacting step; After the contacting step, a second fixing step of fixing the other vertical frame to the mullion; after the second fixing step, a top tray installing step of providing a tray on top of the upper frame; 2, after the fixing step, a lower plate setting step of attaching a plate to the lower portion of the lower frame.
本発明によれば、内窓の効率的な施工が可能となると共に、内窓の部品点数を低減することができ、さらに防火性能も向上することができる。 According to the present invention, the inner window can be efficiently constructed, the number of parts of the inner window can be reduced, and the fireproof performance can be improved.
以下、本発明に係る内窓の施工方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, preferred embodiments of a method for constructing an inner window according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
<1.開口部装置の説明>
<1.1 開口部装置の全体構成>
図1~図3に示すように、開口部装置10は、枠体12と、障子14と、押縁16と、を備える。開口部装置10は、例えば図10A~図10Dに示されるように、建物の室外に面した外窓であるカーテンウォール18の室内側に設置される防火設備としての内窓である。
<1. Description of opening device>
<1.1 Overall Configuration of Opening Device>
As shown in FIGS. 1 to 3, the
枠体12は、上枠12aと、下枠12bと、左右の縦枠12c,12dとを四周枠組みすることで矩形の開口部12eを形成したものである。各枠12a~12dは、それぞれアルミニウム等の金属の押出形材である。枠体12は、上枠12a及び下枠12bが左右の縦枠12c,12dに対して印籠形式で接合された縦勝ち構造とされている(図5A及び図5B参照)。図2及び図3に示す構成例では、上枠12a及び下枠12bの断面形状が同一であり、左右の縦枠12c,12dの断面形状が同一である。各枠12a~12dは、それぞれ同一又は異なる断面形状を有する形材でもよい。
The
本出願において、見込み方向とは開口部装置10及びカーテンウォール18の室内外方向、つまり室内側から室外側に向かう方向又はその逆方向(図中に矢印Zで示す方向)をいう。見込み面とは見込み方向に沿って延在する面をいう。見付け方向とは見込み方向に直交する方向であり、上下方向に長尺な縦枠12c等の場合はその長手方向に直交する左右方向(図中に矢印Xで示す方向)をいい、左右方向に長尺な上枠12a等の場合はその長手方向に直交する上下方向(図中に矢印Yで示す方向)をいう。見付け面とは見付け方向に沿った面をいう。枠状部材の内側とは、例えば枠体12の枠内部分(開口部12e)をいう。枠状部材の外側とは、例えば建物の躯体部材に固定される枠体12の枠外部分をいう。各図では、開口部装置10の室外側を(外)、室内側を(内)と図示している。
In the present application, the prospective direction refers to the indoor-outdoor direction of the
各枠12a~12dは、室内外方向に延びた壁部20と、壁部20の室外側端部に設けられた室外側見付け片21と、を有し、断面略L字状を成している。
Each of the
各枠12a~12dの壁部20は、各枠12a~12dの外側見込み面を形成する。壁部20は、外側見込み面20aの見込み方向略中央に第1気密材ポケット22を有する。第1気密材ポケット22は、枠外側に開口しており、第1気密材23を装着可能である。第1気密材23は、各枠12a~12dの長手方向に延在した略ボルト形状の可撓性を持ったゴムや樹脂等の部品である。壁部20は、内側見込み面20bの室内側端部にポケット部24を有する。ポケット部24は、枠内側に開口しており、押縁16を装着可能である。壁部20は、障子14の縁部が収容配置される開口溝26の底壁部となる。
A
各枠12a~12dの壁部20には、第1取付部25aが設けられている。第1取付部25aは、枠体12の外側見込み面20aを建物の躯体部材に取り付ける際に用いる。第1取付部25aは、壁部20の長手方向で複数位置に形成され、ねじ27が挿通される第1取付孔20cを含む。また、第1取付部25aは、外側見込み面20aを含む。本実施形態の場合、外側見込み面20aには、複数の突出片や第1気密材ポケット22を形成する板片等が形成されているため、これらの突出片や板片も第1取付部25aを構成する。第1取付孔20cは、第1取付部25aを用いて枠体12の外側見込み面20aを躯体部材に取り付ける際に用いる。このため、第1取付孔20cは、予め工場で形成されてもよいし、必要な場合に施工現場で形成されてもよい。
A
各枠12a~12dの室外側見付け片21は、壁部20から内側に突出しており、各枠12a~12dの室外側見付け面を形成する。本実施形態では、上枠12a及び下枠12bの室外側見付け片21と、縦枠12c,12dの室外側見付け片21とは、その突出長が異なる構成を例示しているが、両者は同一長でもよい。室外側見付け片21は、その先端に第2気密材ポケット28を有する。第2気密材ポケット28は、枠内側に開口しており、第2気密材29を装着可能である。第2気密材29は、各枠12a~12dの長手方向に延在した断面略きのこ形状の可撓性を持ったゴムや樹脂等の部品である。第2気密材29は、室外側見付け片21の室外側に延びた室外側気密部29aと、室外側見付け片21の室内側に延びた室内側気密部29bと、を有する。室外側見付け片21は、開口溝26の室外側壁部となる。
An outdoor facing
縦枠12c,12dの室外側見付け片21には、第2取付部25bが設けられている。第2取付部25bは、枠体12の室外側見付け面(室外側見付け片21)を建物の躯体部材に取り付ける際に用いる。第2取付部25bは、室外側見付け片21の長手方向で複数位置に形成され、ねじ27(図11D参照)が挿通される第2取付孔21aを含む。また、第2取付部25bは、室外側見付け片21の室外側見付け面を含む。第2取付孔21aは、第2取付部25bを用いて縦枠12c,12dの室外側見付け面を躯体部材に取り付ける際に用いる。このため、第2取付孔21aは、予め工場で形成されてもよいし、必要な場合に施工現場で形成されてもよい。
A second mounting
障子14は、枠体12に対して室内側から開口部12eへと挿入され、支持される。本実施形態の開口部装置10は、必要に応じて障子14を室内側へと内開き可能な開き窓構造と、必要に応じて障子14を取り外し可能な嵌め殺し構造と、を選択して施工できる。障子14は、四周を囲む框体30と、框体30の内側に配設される面材31と、を備える。面材31は、例えば透明なガラス板である。開口部装置10は、障子14に代えて、樹脂やガラス等で形成されたパネルを枠体12の開口部12eで支持した構成としてもよい。框体30(又はパネル)と枠体12との間は、第2気密材29の室内側気密部29bによって気密される。
The
框体30は、上框30a、下框30b、及び左右の縦框30c,30dを框組みし、内側に面材31を保持したものである。各框30a~30dは、アルミニウム等の金属の押出形材である。框体30は、上框30a及び下框30bが左右の縦框30c,30dに対して印籠形式で接合された縦勝ち構造とされている(図6A及び図6B参照)。図2及び図3に示す構成例では、横框である上框30a及び下框30bは中空部とコ字状を合わせた断面形状であり、左右の縦框30c,30dはコ字状の断面形状を有する。各框30a~30dは、それぞれ同一又は異なる断面形状を有する形材でもよい。
The
各框30a~30dは、それぞれ内側に開口した開口溝30eを有する。開口溝30eは、面材31の縁部を保持する部分である。図4Aに示すように、開口溝30eの開口幅Wは、面材31の板厚tよりも僅かに小さい寸法に設定されている。面材31の縁部には、R形状部31aが形成されている。これにより面材31は、その板厚tよりも狭い開口幅Wの開口溝30eに対して、R形状部31aを先頭にして円滑に挿入できる(図4B参照)。R形状部31aは、火災時の面材31の耐熱強度を向上させる機能も有する。この際、面材31の縁部はゴムや樹脂で形成された断面U字状のガスケットを介して開口溝30eに保持される。
Each of the
障子14は、面材31の板厚tよりも開口溝30eの開口幅Wが狭いため、火災時にガスケットが焼失した場合にも開口溝30eからの面材31の脱落を抑制できる。図4A及び図4Bは、縦框30cの開口溝30eと面材31との関係を例示しているが、他の框30a,30b,30dの開口溝30eと面材31との関係も同様な構造である。
Since the opening width W of the
押縁16は、枠体12に対して室内側から開口部12eに挿入され、装着される。押縁16は、その室外側見付け面で障子14の框体30の室内側見付け面30fを保持する。障子14の室外側見付け面30gは、枠体12の室外側見付け片21で保持される。つまり押縁16は、開口溝26の室内側壁部を構成する。この際、各框30a~30dの室外側見付け面30gは、第2気密材29の室外側気密部29aと密着し、これにより障子14の室内外が気密される。
The
押縁16は、上縁材16a、下縁材16b、及び左右の縦縁材16c,16dを有する。各縁材16a~16bは、アルミニウム等の金属の押出形材である。図2及び図3に示す構成例では、上縁材16a及び下縁材16bは、中空部とコ字状とを合わせた断面形状を有し、左右の縦縁材16c,16dはコ字状の断面形状を有する。各縁材16a~16dは、それぞれ同一又は異なる断面形状を有する形材でもよい。各縁材16a~16dの外側見込み面には、枠外側へと突出した見込み方向で一対の爪部16eが設けられている。各縁材16a~16dは、それぞれの爪部16eが各枠12a~12dのポケット部24に係合する。これにより各縁材16a~16dは、各枠12a~12dに着脱可能に装着される。縦縁材16dの爪部16eは、後述する蝶番部品34,35,38,39に重なる部分が切り取られている。
The
押縁16は、室内側からポケット部24を覆い隠し、開口部装置10の外観品質を向上させる。押縁16は、枠体12の開口部12e内に収容されるため、開口部装置10の室内側に突出せず、一層高い外観品質が得られる。
The
図2及び図3中の参照符号32は、熱膨張性部材である。熱膨張性部材32は、例えば上枠12a、縦枠12c,12dの外側見込み面20aの室内側端部と、縦枠12c,12dの内側見込み面20bと、各框30a~30dの外側見込み面と、に設けられている。熱膨張性部材32は、加熱された場合に膨張する黒鉛等によって形成された加熱発泡材である。熱膨張性部材32は、各部材の長手方向に沿って延在するように貼り付けられている。
<1.2 開き窓構造の説明>
次に、開口部装置10を障子14を室内側へと内開き可能な開き窓構造とする場合の具体的な構成を説明する。
<1.2 Explanation of casement window structure>
Next, a specific configuration will be described in the case where the
図5A及び図5Bに示すように、開き窓構造では、枠体12の縦枠12c,12dの一方、例えば右側の縦枠12dのポケット部24に、金属製の第1蝶番部品34,35を装着する。第1蝶番部品34は、ポケット部24の上部に配設される。第1蝶番部品35は、ポケット部24の下部に配設される。第1蝶番部品34,35は、縦縁材16dの爪部16eを装着するポケット部24を兼用することで、構造の簡素化と低コスト化が図られている。
As shown in FIGS. 5A and 5B, in the casement window structure, metal first hinge
図5Aに示すように、上側の第1蝶番部品34は、ポケット部24の上部に装着され、上下2段に調整可能である。第1蝶番部品34は、円柱部34aと、係合板34bと、第1ピン34cと、を有する。円柱部34aは、上下方向に延びた棒状部材である。円柱部34aは、ポケット部24の見込み幅よりも小さい外径を有する。
As shown in FIG. 5A, the upper
係合板34bは、第1蝶番部品34の縦枠12dに対する取付部である。係合板34bは、ポケット部24に上下にスライド可能な状態で係合される。係合板34bは、例えば円柱部34aの外周面に固定され、見込み方向に幅広な板状部材である。図3に示すように、係合板34bの見込み幅は、ポケット部24の見込み幅よりも僅かに小さい。係合板34bの板厚は、ポケット部24の深さよりも僅かに小さい。これにより係合板34bは、ポケット部24の狭幅な開口縁部に保持された状態でポケット部24に上下動可能に係合できる。
The
係合板34bの下部からは、取付板34dが突出している。取付板34dは、板厚方向の貫通孔を有し、ねじ36でポケット部24の底面に形成された上下のねじ穴24a,24bの一方に選択的に締結される。上のねじ穴24aは、障子14の開閉時に利用される。下のねじ穴24bは、障子14の開閉が不要な通常時に利用される。これにより、第1蝶番部品34は、上下方向にスライドさせて位置調整し、2段の高さ位置で縦枠12dに固定できる。
A mounting
第1ピン34cは、円柱部34aの上端面から上方に突出したシャフトである。第1ピン34cは、障子14の回転軸として機能する。
The
図5Bに示すように、下側の第1蝶番部品35は、ポケット部24の下部に装着される。第1蝶番部品35は、第1筒体35aと、係合板35bと、を有する。第1筒体35aは、上下方向に延びた筒状部材である。第1筒体35aは、円柱部34aと略同一の外径を有し、縦縁材16d内に収容可能である(図3参照)。第1筒体35aには、上下方向に沿った軸孔35cが形成されている。軸孔35cには、第2ピン37(図7B参照)が回転可能に挿入される。
As shown in FIG. 5B, the lower
係合板35bは、第1筒体35aの外周面に固定されている。係合板35bは、上側の第1蝶番部品34の係合板34bと上下方向長さが多少異なる以外は同一形状及び同一機能を有するため、詳細な説明は省略する。第1蝶番部品35は、ポケット部24の下端部に装着されるため、縦枠12dに固定しなくても下枠12bの内側見込み面20bに当接して上下方向に位置決めされる。第1蝶番部品35は、ねじ止め等によって縦枠12dに固定してもよい。
The
図6A及び図6Bに示すように、開き窓構造では、障子14の縦框30c,30dの一方、例えば右側の縦框30dに、金属製の第2蝶番部品38、39を装着する。第2蝶番部品38は、縦框30dの外側見込み面30hの上端部に固定される。第2蝶番部品39は、縦框30dの外側見込み面30hの下端部に固定される。
As shown in FIGS. 6A and 6B, in the casement window structure, metal
図6Aに示すように、上側の第2蝶番部品38は、第2筒体38aと、取付板38bと、を有する。第2筒体38aには、上下方向に沿った軸孔38cが形成されている。第2筒体38a及び軸孔38cは、第1蝶番部品35の第1筒体35a及び軸孔35cと同一形状でよい。軸孔38cには、第1ピン34cが回転可能に挿入される。
As shown in FIG. 6A, the upper
取付板38bは、第2蝶番部品38の縦框30dに対する取付部である。取付板38bは、第2筒体38aの外周面から外径方向に突出した板状部材である。取付板38bは、上下2段の貫通孔が形成されており、各貫通孔にそれぞれねじ40が挿通される。ねじ40は、縦框30dを上框30aに固定するためのねじである。つまり取付板38bは、ねじ40を用いて縦框30dと共に上框30aに共締めされ、これにより第2蝶番部品38が縦框30dに固定される。
The mounting
図6Bに示すように、下側の第2蝶番部品39は、第2筒体39aと、取付板39bと、を有する。第2筒体39aには、上下方向に沿った軸孔39cが形成されている。第2蝶番部品39の第2筒体39a、取付板39b、軸孔39cは、上記した第2蝶番部品38の第2筒体38a、取付板38b、軸孔38cと上下対称形状である以外は基本的に同一構造である。なお、取付板39bは、取付板38bと同様なねじ40を用いて縦框30dと共に下框30bに共締めされる。軸孔39cには、第2ピン37が挿入される。第2筒体39aの外周面には、軸孔39cまで貫通したねじ孔39dが形成されている。ねじ孔39dには、第2ピン37を固定するねじ39eが螺合される。ねじ39eは、いもねじやホーローセットと呼ばれる止めねじである。
As shown in FIG. 6B, the lower
図7Aに示すように、第1蝶番部品34は、その上に第2蝶番部品38が配置され、軸孔38cに第1ピン34cが挿入される。これにより上側の蝶番部品34,38は、1つの蝶番として機能する。図7Bに示すように、第1蝶番部品35は、その上に第2蝶番部品39が配置され、軸孔39c,35cに第2ピン37が上から連続して挿入され、ねじ39eによって第2蝶番部品39が第2ピン37と固定される。これにより下側の蝶番部品35,39も、1つの蝶番として機能する。その結果、開口部装置10は、上下2つの蝶番で障子14を枠体12に対して開閉可能に支持した状態となる。
As shown in FIG. 7A, the
<1.3 障子の開閉動作の説明>
次に、開き窓構造での障子14の開閉動作を説明する。
<1.3 Explanation of opening and closing operation of shoji>
Next, the opening and closing operation of the
先ず、障子14の開閉動作の説明に先立ち、障子14の開閉が不要な通常時の状態を説明する。開口部装置10は、障子14の開閉が不要な通常時には、図8Aに示すように、上側の第1蝶番部品34を下段のねじ穴24bで固定し、第1ピン34cを第2蝶番部品38の軸孔38cから抜去しておく。また、図8Aに示すように、下側の第2ピン37は、軸孔35c,39cから抜去し、別途保管しておく。さらに、各枠12a~12dには、押縁16の各縁材16a~16dを装着し、障子14を保持しておく。その結果、蝶番部品34,35,38,39は、通常時、押縁16で覆い隠され(図9参照)、開口部装置10の外観に露出しない。このため、開口部装置10は、通常時、蝶番部品34等が外観に露出せず、高い外観品質が得られる。
First, before explaining the opening and closing operation of the
また、この状態では、各ピン34c,37が軸孔38c,35c,39cから抜去され、障子14が枠体12に拘束されていない。その結果、開口部装置10は、通常時に地震等の影響で層間変位が生じた際、障子14がフリーな状態にあるため、建物躯体からの外力が枠体12を介して框体30に作用し、面材31が破損することが抑制される。
Also, in this state, the
次に、例えば外窓であるカーテンウォール18と内窓である開口部装置10との間の空間のメンテナンスや掃除を行うために、障子14を開閉する必要がある場合は、先ず、押縁16を取り外す。次いで、図8Bに示すように、第1蝶番部品34は、ねじ36を下段のねじ穴24bから外して上に移動させ、上段のねじ穴24aで縦枠12dに固定する。この際、第1ピン34cは、第2蝶番部品38の軸孔38cに下から挿入する。さらに、図8A中に1点鎖線で示す矢印のように、第2ピン37は、上下に並んだ蝶番部品39,35の軸孔39c,35cに上から挿入する。その結果、各蝶番部品34,38及び35,39がそれぞれ1つの蝶番を構成し、障子14は各ピン34c,37を回転軸として回動可能な状態となる。そこで、障子14は、蝶番部品34等と逆側の縦框30c側を室内側に引き寄せることで、容易に開閉することができる(図7A及び図7B参照)。なお、本実施形態の開口部装置10は、障子14が相当な重量物である。このため、障子14は、開いた際、下框30bと建物の床面等との間に、その重量を受け止めるブロック材等を配置するとよい。
Next, when it is necessary to open and close the
ところで、開口部装置10は、上記の通り、開き窓構造を採用しない嵌め殺し構造(FIX構造)として施工することもできる。開口部装置10は、嵌め殺し構造とする場合には、蝶番部品34,35,38,39を上記した開き窓構造から省略するだけでよい。つまりこの構成では、第1蝶番部品34,35をポケット部24に装着せず、第2蝶番部品38,39を框体30の組立時にねじ40で固定しないだけで、容易に嵌め殺し構造が構築される。嵌め殺し構造の開口部装置10は、カーテンウォール18と開口部装置10との間の空間のメンテナンスや掃除を行う場合には、先ず押縁16を取り外す。次に、障子14は、所定の吸盤器具等を利用して持ち上げて室内側に移動させ、枠体12から抜き取ればよい。このように、本実施形態の開口部装置10は、蝶番部品34等を除くほとんどの部品を共用して、開き窓構造と嵌め殺し構造との2つの仕様を選択的に構成できるため、高い汎用性が得られ、部品コスト及び製造コストを低減できる。
By the way, as described above, the
<2.開口部装置の施工時の納まり構造の説明>
次に、開口部装置10の建物での施工構造の一例を説明する。本実施形態の開口部装置10は、建物の仕様やユーザの要望に応じて、2つの納まり(露出配置、隠蔽配置)に兼用できる。開口部装置10は、防火仕様を有することにより、非防火仕様の外窓であるカーテンウォール18の内窓として、延焼の可能性のある位置に適宜施工される。カーテンウォール18は、複数のユニットが左右に並列されるため、開口部装置10も必要に応じて左右に並んで施工される。
<2. Explanation of fitting structure at the time of construction of opening device>
Next, an example of construction structure of the
<2.1 露出配置の説明>
先ず、露出配置について説明する。図10A~図10Dに示すように、建物42は、外窓であるカーテンウォール18の室内側に、内窓である開口部装置10を設置した構成である。カーテンウォール18は、2層の面材18a,18bの四周を上下左右の外窓枠43や縦材となる方立48で保持した構成である。外窓枠43及び方立48は、建物42の壁等の躯体42aに対してファスナー44を利用して固定される。露出配置では、開口部装置10は、外窓枠43の枠内側に張り出した位置に配置される。
<2.1 Description of Exposure Arrangement>
First, the exposed arrangement will be described. As shown in FIGS. 10A to 10D, the
開口部装置10は、躯体42aに固定された下地材46(図10A~図10C参照)と、外窓枠43と連結された方立48(図10D参照)とに取り付けられる。下地材46は、躯体42aと固定された躯体部材である。方立48は、左右に並んだカーテンウォール18の各ユニット間を仕切る躯体部材であり、例えばアルミニウムの押出形材である。方立48は、上下の枠部43a,43b間に連結され、ファスナー44を介して連結される。図10A~図10C中の参照符号50は、額縁部材(膳板)である。
The
図10A~図10Dに示すように、露出配置において、枠体12は、第1取付部25aを用いて躯体部材に取り付ける。図10Aに示すように、上枠12aは、外側見込み面20aを天井側の下地材46の見込み面に額縁部材50を挟んで突き当てる。さらに上枠12aは、室外側見付け片21を外窓枠43の左右の縦枠部43c,43dの室内側見付け面52に突き当てる。上枠12aは、第1取付孔20cを介して壁部20をねじ27で下地材46に締結することで、下地材46を介して躯体42aと固定される。
As shown in Figures 10A-10D, in the exposed configuration, the
図10Bに示すように、下枠12bは、外側見込み面20aを床側の下地材46の見込み面に額縁部材50を挟んで突き当てる。さらに下枠12bは、室外側見付け片21を外窓枠43の縦枠部43c,43dの室内側見付け面52に突き当てる。下枠12bは、第1取付孔20cを介して壁部20をねじ27で下地材46に締結することで、下地材46を介して躯体42aと固定される。
As shown in FIG. 10B, the
図10C及び図10Dに示すように、縦枠12c,12dは、その施工される位置により、下地材46を介して躯体42aと固定される場合(第1露出配置)と、方立48に固定される場合(第2露出配置)とがある。縦枠12dの施工状態は図示していないが、図10C及び図10Dに示す縦枠12cと左右対称構造である以外は同一でよい。
As shown in FIGS. 10C and 10D, the
図10Cに示すように、第1露出配置の縦枠12c(12d)は、外側見込み面20aを側壁側の下地材46の見込み面に額縁部材50を挟んで突き当てる。さらに縦枠12c(12d)は、室外側見付け片21を外窓枠43の下枠部43bの室内側見付け面53及び縦枠部43c,43dの室内側見付け面52に突き当てる。縦枠12c(12d)は、第1取付孔20cを介して壁部20をねじ27で下地材46に締結することで、下地材46を介して躯体42aと固定される。
As shown in FIG. 10C, the
図10Dに示すように、第2露出配置の縦枠12c(12d)は、方立48の内側見込み面48aの側部に配置される。縦枠12c(12d)は、外側見込み面20aを方立48の内側見込み面48aに突き当てる。縦枠12c(12d)は、第1取付孔20cを介して壁部20をねじ27で方立48に締結することで、躯体部材である方立48と固定される。
As shown in FIG. 10D, the
このように、露出配置では、特に図10Dに示す方立48との取付部において、開口部装置10が室内側に張り出すことがない。このため、開口部装置10が、建物42の内観を損なうことを抑制できる。このような露出配置において、上枠12a及び下枠12bと外窓枠43との間は、第2気密材29の室外側気密部29aが室内側見付け面52に密着することで室内外に気密される(図10A及び図10B参照)。また、第1露出配置の縦枠12c(12d)は、壁部20の外側見込み面20aから突出した第1気密材23が、室内側見付け面53及び額縁部材50に密着することで室内外に気密される(図10C参照)。さらに、第2露出配置の縦枠12c(12d)は、壁部20の外側見込み面20aから突出した第1気密材23が、方立48の内側見込み面48aに密着することで室内外に気密される(図10D参照)。
Thus, in the exposed arrangement, the
<2.2 隠蔽配置の説明>
次に、隠蔽配置について説明する。図11A~図11Dに示すように、隠蔽配置では、開口部装置10は、外窓枠43の室内側に隠された位置に配置される。上記した露出配置と同様、隠蔽配置においても、開口部装置10は、下地材46(図11A~図11C参照)と、方立48(図11D参照)と、に取り付けられる。
<2.2 Description of Concealment Arrangement>
Next, the hidden arrangement will be described. As shown in FIGS. 11A-11D, in the concealed configuration, the
図11A及び図11Bに示すように、隠蔽配置において、上枠12a及び下枠12bは、第1取付部25aを用いて躯体部材に取り付ける。図11Aに示すように、上枠12aは、外側見込み面20aを天井側の下地材46の見込み面に突き当てる。さらに上枠12aは、室外側見付け片21を外窓枠43の上枠部43aの室内側見付け面54に突き当てる。上枠12aは、第1取付孔20cを介して壁部20をねじ27で下地材46に締結することで、下地材46を介して躯体42aと固定される。これにより上枠12aは、その大部分が外窓枠43の上枠部43aの室内側に隠され、室外側見付け片21の先端側の一部のみが僅かに上枠部43aよりも枠内側に張り出した隠蔽状態で設置される。
As shown in FIGS. 11A and 11B, in the concealed arrangement, the
図11Bに示すように、下枠12bは、外側見込み面20aを床側の下地材46の見込み面に突き当てる。さらに下枠12bは、室外側見付け片21を外窓枠43の下枠部43bの室内側見付け面53及び縦枠部43c,43dの室内側見付け面52に突き当てる。下枠12bは、第1取付孔20cを介して壁部20をねじ27で下地材46に締結することで、下地材46を介して躯体42aと固定される。これにより下枠12bは、その大部分が外窓枠43の下枠部43bの室内側に隠され、室外側見付け片21の先端側の一部のみが僅かに下枠部43bよりも枠内側に張り出した隠蔽状態で設置される。
As shown in FIG. 11B, the
図11C及び図11Dに示すように、隠蔽配置においても、縦枠12c,12dは、その施工される位置により、下地材46を介して躯体42aと固定される場合(第1隠蔽配置)と、方立48に固定される場合(第2隠蔽配置)とがある。縦枠12dの施工状態は図示していないが、図11C及び図11Dに示す縦枠12cと左右対称構造である以外は同一でよい。
As shown in FIGS. 11C and 11D, even in the concealed arrangement, the
図11Cに示すように、第1隠蔽配置において、縦枠12c(12d)は、第1取付部25aを用いて躯体部材に取り付ける。第1隠蔽配置の縦枠12c(12d)は、外側見込み面20aを側壁側の下地材46の見込み面に突き当てる。さらに縦枠12c(12d)は、室外側見付け片21を下枠部43bの室内側見付け面53及び縦枠部43c,43dの室内側見付け面52に突き当てる。縦枠12c(12d)は、第1取付孔20cを介して壁部20をねじ27で下地材46に締結することで、下地材46を介して躯体42aと固定される。これにより第1隠蔽配置の縦枠12c(12d)は、略全体が外窓枠43の縦枠部43c(43d)の室内側に隠蔽された状態で設置される。
As shown in FIG. 11C, in the first concealed arrangement, the
図11Dに示すように、第2隠蔽配置において、縦枠12c(12d)は、第2取付部25bを用いて躯体部材に取り付ける。第2隠蔽配置の縦枠12c(12d)は、方立48の室内側見付け面48bの室内側に配置される。縦枠12c(12d)は、室外側見付け片21の室外側見付け面を方立48の室内側見付け面48bに当てる。縦枠12c(12d)は、第2取付孔21aを介して室外側見付け片21をねじ27で方立48に締結することで、躯体部材である方立48と固定される。これにより第2隠蔽配置の縦枠12c(12d)は、略全体が方立48の室内側に隠蔽された状態で設置される。なお、図11D中の参照符号56は、縦枠12c(12d)を覆い隠すカバー部材である。参照符号57は、カバー部材56の一端部を支持する支持部材である。
As shown in FIG. 11D, in the second concealed arrangement, the
このように、隠蔽配置では、内窓の枠体12が、外窓の外窓枠43の室内側に隠蔽された状態で配置される。このため、開口部装置10は、枠体12や框体30がカーテンウォール18の面材18a,18b越しに建物42の外部から視認されることが抑制される。その結果、建物42の外観品質が向上する。また、開口部装置10は、枠体12や框体30が外窓枠43で隠されることで、露出配置よりも面材31の開口面積が拡大するという利点もある。このような隠蔽配置において、上枠12a及び下枠12bと外窓枠43との間は、第2気密材29の室外側気密部29aが室内側見付け面52に密着することで室内外に気密される(図11A及び図11B参照)。また、第1露出配置の縦枠12c(12d)は、壁部20の外側見込み面20aから突出した第1気密材23が、室内側見付け面53及び額縁部材50に密着することで室内外に気密される(図11C参照)。さらに、第2露出配置の縦枠12c(12d)は、第2気密材29の室外側気密部29aが、方立48の室内側見付け面48bに密着することで室内外に気密される(図11D参照)。
Thus, in the concealed arrangement, the
<2.3 コーナー部での露出配置及び隠蔽配置の説明>
次に、建物42のコーナー部での開口部装置10の納まり構造の一例を説明する。コーナー部は、例えば図12に示すように隣接する開口部装置10同士が出隅を形成する配置(出隅配置)と、図13に示すように隣接する開口部装置10同士が入隅を形成する配置(入隅配置)とが想定される。
<2.3 Explanation of Exposed Arrangement and Concealed Arrangement at Corner>
Next, an example of the fitting structure of the
図12に示す出隅配置では、隣接するカーテンウォール18同士のコーナー部は、斜め方向に延びたコーナー方立60で連結されている。コーナー方立60は、室内側の端面に略三角形の断面形状を有するコーナー材61を有する。互いに隣接して出隅部を形成する開口部装置10,10は、それぞれコーナー材61の第1見込み面61aと第2見込み面61bとに取り付けられる。第1見込み面61a側の開口部装置10は、縦枠12cの外側見込み面20aが第1見込み面61aに突き当てられ、ねじ27でコーナー材61に締結される。第2見込み面61b側の開口部装置10は、縦枠12dの外側見込み面20aが第2見込み面61bに突き当てられ、ねじ27でコーナー材61に締結される。
In the external corner arrangement shown in FIG. 12, the corners of
この出隅配置では、各開口部装置10が各カーテンウォール18間を連結するコーナー方立60よりも枠内側にある露出配置となっており、室内側に大きく張り出すことがない。このため、開口部装置10が、建物42の内観を損なうことを抑制できる。このような出隅配置において、各縦枠12c,12dと各見込み面61a,61bとの間は、第1気密材23が各見込み面61a,61bに密着することで室内外に気密される。
In this external corner arrangement, each opening
図12中の参照符号62は、コーナー部で隣り合う開口部装置10同士の縦縁材16c,16dをまとめて覆うカバー部材である。参照符号63は、コーナー部で隣り合う各開口部装置10の室外側見付け片21の先端に設けられた第3気密材である。第3気密材63は、第2気密材29における室外側気密部29aの機能を持たず、室内側気密部29bと同様に機能する。
図13に示す入隅配置は、図12に示す出隅配置と略同様な構造のコーナー方立60及びコーナー材61を有する。互いに隣接して入隅部を形成する開口部装置10,10は、それぞれコーナー材61の第1見込み面61aと第2見込み面61bとに取り付けられる。第1見込み面61a側の開口部装置10は、縦枠12cの室外側見付け片21が第1見込み面61aに当てられ、ねじ27でコーナー材61に締結される。第2見込み面61b側の開口部装置10は、縦枠12dの室外側見付け片21が第2見込み面61bに当てられ、ねじ27でコーナー材61に締結される。また、コーナー材61の室内側には、略六角形の断面形状を有するポスト材64が固定されている。各縦枠12c,12dの外側見込み面20aは、それぞれポスト材64の見込み面に突き当てられている。
The internal corner arrangement shown in FIG. 13 has
この入隅配置では、各開口部装置10が各カーテンウォール18間を連結するコーナー方立60で隠された隠蔽配置となっている。これにより、開口部装置10は、枠体12や框体30がカーテンウォール18の面材18a,18b越しに建物42の外部から視認されることが抑制され、建物42の外観品質が向上する。また、開口部装置10は、枠体12や框体30がカーテンウォール18で隠されることで、出隅配置よりも面材31の開口面積が拡大する。このような入隅配置において、各縦枠12c,12dと各見込み面61a,61bとの間は、第1気密材23がポスト材64の見込み面に密着に密着している。さらに、各縦枠12c,12dの第2気密材29の室外側気密部29aが各見込み面61a,61bに密着している。これにより、各開口部装置10は、室内外に気密されている。図13中の参照符号66は、コーナー部で隣り合う開口部装置10同士の縦縁材16c,16d及びポスト材64をまとめて覆うカバー部材である。
In this internal corner arrangement, each opening
ところで、例えば上記した露出配置の場合、枠体12は、上枠12a、下枠12b、及び第1露出配置の縦枠12c,12dでは、第2気密材29の室外側気密部29aが気密ラインとなる(図10A、図10B及び図10C参照)。一方、第2露出配置の縦枠12c,12dは、第1気密材23が気密ラインとなる(図10D参照)。そして、隠蔽配置の各枠12a~12dも略同様となっている(図11A~図11B参照)。ところが、枠体12の気密ラインは、第1気密材23と第2気密材29とが見込み方向に位置ずれしており、途中に非連続部を生じる。そこで、図14に示すように、第1気密材23と第2気密材29の室外側気密部29aとの間を補助気密材68で接続し、気密ラインを四周で連続させることが好ましい。補助気密材68は、例えばスポンジやゴム等で形成される。
By the way, for example, in the case of the exposed arrangement described above, the
なお、全ての枠12a~12dが露出配置の場合には、全ての枠12a~12dについて、例えば第1気密材ポケット22を利用し、全て第1気密材23で統一し、これにより、気密ラインを四周で連続させてもよい。同様に、全ての枠12a~12dが隠蔽配置の場合には、全ての枠12a~12dについて、例えば第2気密材ポケット28を利用し、全て第2気密材29の室外側気密部29aで統一し、これにより、気密ラインを四周で連続させてもよい。
In addition, when all the
例えば図15に示すように、1つの開口部装置10で露出配置と隠蔽配置が併用されてもよい。図15は、上枠12a及び下枠12bを図10A及び図10Bと同様な露出配置とし、縦枠12c,12dを図11C及び図11Dと同様な隠蔽配置とした構成を例示している。この構成では、露出配置の枠12a,12bと外窓枠43との間の気密ラインを形成する第2気密材29の室外側気密部29aと、隠蔽配置の枠12c,12dと外窓枠43や方立48との間の気密ラインを形成する第1気密材23との間が、見込み方向に位置ずれする。そこで、この部分に補助気密材68を設け、気密ラインを四周で連続させている。
For example, as shown in FIG. 15, a
以上のように、本実施形態の開口部装置10において、縦枠12c,12dは、外側見込み面20aに第1取付部25aを有し、室外側見付け面(室外側見付け片21)に第2取付部25bを有する。これにより枠体12は、建物42の躯体部材への取付時、少なくとも取付部25a,25bの一方を使用した柔軟な取り付けが可能となる。つまり開口部装置10は、上記した露出配置と隠蔽配置とで枠体12を兼用できる。その結果、開口部装置10は、高い汎用性が得られ、異なる設置状態に対応可能でありながらも製造コストを低減できる。なお、第2取付部25bは、上枠12a及び下枠12bにも設け、上枠12a及び下枠12bの設置状態をより柔軟に構成することもできる。
As described above, in the
また、本実施形態の開口部装置10において、各枠12a~12dは、外側見込み面20aに第1気密材ポケット22を有し、室外側見付け面(室外側見付け片21)に第2気密材ポケット28を有する。これにより枠体12は、建物42の躯体部材への取付時、少なくとも気密材ポケット22,28の一方に気密材23,29を装着した柔軟な気密ラインの構築が可能となる。つまり開口部装置10は、気密性能の面でも上記した露出配置と隠蔽配置とで枠体12を兼用できる。
In addition, in the
<3.防火設備連結材を用いた構造の説明>
次に、防火設備連結材70を用いることで、カーテンウォール18及び開口部装置10での防火性能をさらに高めた構成例を説明する。図16A~図16Cは、図10A~図10Cに示す露出配置とした開口部装置10の躯体42a側に防火設備連結材70を設けた構成を例示している。防火設備連結材70は、図11A~図11Cに示す隠蔽配置の開口部装置10と併用してもよい。
<3. Description of structure using fire prevention equipment connecting material>
Next, a configuration example in which the fire prevention
図16Aに示すように、上枠12aの周辺部では、下地材46の躯体42a側のモルタル72が充填された空間に防火設備連結材70が設置されている。防火設備連結材70は、躯体42aと開口部装置10との間を直接的に連結する防火用の金属部材である。上枠12aは、ねじ27を介して防火設備連結材70と連結されている。図16A中の参照符号74は、下地材46の内側空間を塞ぐ難燃性の塞ぎ材である。
As shown in FIG. 16A, in the peripheral portion of the
図16Bに示すように、下枠12bの周辺部では、下地材46の躯体42a側のモルタル72が充填された空間に防火設備連結材70が設置されている。防火設備連結材70は、ねじ27を介して下枠12bと連結されている。
As shown in FIG. 16B, in the peripheral portion of the
図16Cに示すように、縦枠12c,12dの周辺部では、カーテンウォール18,18同士を連結した方立48の室内側に別途設置された防火設備連結材76を介して、左右に並んだ開口部装置10,10同士が連結されている。防火設備連結材76は、左右の開口部装置10の縦枠12c,12dとそれぞれ連結される方立部76aを有する。方立部76aの一方の見込み面には、一方の開口部装置10の縦枠12dの外側見込み面20aが突き当てられ、ねじ27で固定されると共に、第1気密材23で気密されている。方立部76aの他方の見込み面には、他方の開口部装置10の縦枠12cの外側見込み面20aが突き当てられ、ねじ27で固定されると共に、第1気密材23で気密されている。防火設備連結材76の周囲は、コ字状の断面形状を有するカバー部材78で覆われ、外観品質が確保されている。
As shown in FIG. 16C, in the peripheral part of the
<4.開口部装置の施工方法の説明>
次に、開口部装置10の施工方法の一手順を説明する。以下では、カーテンウォール18を構成する左右の縦材が共に方立48である場合に、左右の方立48,48間に開口部装置10の枠体12を取り付ける方法を代表的に説明する。但し、以下の施工方法は、カーテンウォール18を構成する左右の縦材のうち、一方が方立48であればよく、他方は図10C等に示す縦枠部43c,43dで構成されてもよい。
<4. Explanation of Construction Method of Opening Device>
Next, one procedure of the construction method of the
図17Aに示すように、左右の方立48は、その上下端部がいずれもファスナー44に対して左右にスライド可能に支持された仮固定状態としておく。この状態で、先ず、一方の方立48(図17A中で左側の方立48)を上下のファスナー44と固定し、この方立48の左右方向位置を位置決めする(位置決め工程)。
As shown in FIG. 17A, the left and
当該施工方法では、枠体12は、予め工場或いは施工現場にて四周が枠組みされている。具体的には、枠体12は、図18に示すように、上枠12aと左右の縦枠12c,12dがねじ80を用いて固定され、下枠12bと左右の縦枠12c,12dもねじ80を用いて固定されている。なお、図18では、上枠12aと縦枠12cとの連結部のみを図示しているが、他の連結部も同様な連結構造でよい。
In the construction method, the
そこで、上記位置決め工程の後、予め枠組みされた枠体12を方立48,48間に配置し、一方の縦枠12cを位置決め工程で位置決めした方立48に当接させる。この際、上記した露出配置では、枠体12は、縦枠12cの外側見込み面20aを方立48の内側見込み面48aに当接させる(図10D参照。第1当接工程)。一方、上記した隠蔽配置では、枠体12は、縦枠12cの室外側見付け片21を方立48の室内側見付け面48bに当接させる(図11D参照。第1当接工程)。続いて、これら縦枠12cと方立48とをねじ27で固定する(第1固定工程)。なお、この第1固定工程は、下記の第2当接工程の後、第2固定工程と同時に又はその前後に行ってもよい。
Therefore, after the positioning process, the
なお、図10Cや図11Cに示すように、例えば枠体12の縦枠12cを、カーテンウォール18の縦枠部43cに固定する構成の場合は、上記位置決め工程は、縦枠部43cの躯体42a側への取付工程となり、上記第1当接工程及び第1固定工程は、縦枠部43cへの縦枠12cの当接工程及び固定工程となる。
As shown in FIGS. 10C and 11C, for example, in the case of a configuration in which the
次いで、第1当接工程で左右位置が位置決めされた枠体12に向かって、他方の方立48(図17A中で右側の方立48)をスライドさせ、他方の縦枠12dに当接させる。この際、上記した露出配置では、方立48は、縦枠12dの外側見込み面20aに内側見込み面48aを当接させる(図10D参照。第2当接工程)。一方、上記した隠蔽配置では、方立48は、縦枠12dの室外側見付け片21に室内側見付け面48bを当接させる(図11D参照。第2当接工程)。続いて、これら縦枠12dと方立48とをねじ27で固定する(第2固定工程)。
Next, the other mullion 48 (the
なお、開口部装置10を施工する上記各工程では、カーテンウォール18の面材18a,18bの施工も同時に行う。つまり、上記した第1当接工程及び第2当接工程時、方立48,48間に面材18a,18bを配置しておく。これにより、当該施工方法は、開口部装置10と共にカーテンウォール18の施工も同時に行うことができる。
In addition, in each of the steps for constructing the
次いで、カーテンウォール18の上枠部43aと枠体12の上枠12aとの間に、上膳板となる額縁部材50を差し込み、上枠12aを下地材46や上枠部43aにねじ27で固定する(図10A及び図11A参照。上膳板設置工程)。さらに、この上膳板設置工程と同時に又は前後して、カーテンウォール18の下枠部43bと枠体12の下枠12bとの間に、下膳板となる額縁部材50を差し込み、下枠12bを下地材46や下枠部43bとねじ27で固定する(図10B参照。下膳板設置工程)。なお、図11Bに示す露出配置では、下枠部43bと下枠12bとの間に下膳板となる額縁部材50を設けていないため、下膳板設置工程では、下枠12b及び額縁部材50を下地材46や下枠部43bとねじ27で固定することになる。
Next, between the
以上より、開口部装置10は、枠体12が躯体42aや躯体部材となる方立48等と固定される。そこで、必要に応じて蝶番部品34等を装着し、障子14を建て込んでから押縁16を取り付けることで、開口部装置10の施工が完了する。
As described above, in the
このように、本施工方法で施工されるカーテンウォール18及び開口部装置10を備える窓装置は、内窓である開口部装置10の枠体12の各枠12a~12dが連結され、四周枠組みされた構成である。このため、当該窓装置は、内窓の枠体12の各枠12a~12d間に隙間が形成されず、この隙間を隠すカバー材等の別部品も不要である。その結果、当該窓装置は、外観品質が高く、また火災時に隙間が拡大して火炎や煙の通り道となることも抑制して防火性能を高めることができ、しかも部品点数を削減できる。
In this way, the window device including the
本発明に係る窓装置は、外窓の室内側に開口部装置が設置された窓装置であって、前記外窓は、縦材となる左右の方立を有し、前記開口部装置は、上枠と左右の縦枠とがねじで固定され、下枠と前記左右の縦枠とがねじで固定されることで、四周が枠組みされた枠体を有し、一方の前記縦枠が、一方の前記方立と固定され、他方の前記縦枠が、他方の前記方立と固定され、前記上枠及び前記下枠が、当該窓装置が設置される建物の躯体に連結された下地材と固定されていることを特徴とする。このような構成によれば、内窓となる開口部装置は、上枠、下枠、及び左右の縦枠が予め枠組みされた枠体を備える。このため、当該窓装置は、内窓の枠体の各枠間に隙間が形成されず、この隙間を隠すカバー部材等の別部品も不要であり、部品点数を削減できる。 A window device according to the present invention is a window device in which an opening device is installed on the indoor side of an exterior window, wherein the exterior window has left and right mullions serving as vertical members, and the opening device comprises: The upper frame and the left and right vertical frames are fixed with screws, and the lower frame and the left and right vertical frames are fixed with screws to form a frame having four circumferences, and one of the vertical frames is: The base material is fixed to one of the mullions, the other vertical frame is fixed to the other mullion, and the upper frame and the lower frame are connected to the skeleton of the building in which the window device is installed. and is fixed. According to such a configuration, the opening device that serves as the inner window includes the frame body in which the upper frame, the lower frame, and the left and right vertical frames are preliminarily framed. Therefore, in the window device, no gap is formed between the frames of the frame of the inner window, and separate parts such as a cover member for hiding the gap are not required, so that the number of parts can be reduced.
本発明に係る窓の施工方法は、左右に並んだ縦材及び方立を有するカーテンウォールの室内側に、内窓となる開口部装置を設置する施工方法であって、前記縦材の左右方向位置を位置決めする位置決め工程と、前記位置決め工程の後、上枠、下枠、及び左右の縦枠が予め枠組みされた枠体を、前記縦材と前記方立との間に配置し、一方の縦枠を前記縦材に当接させる第1当接工程と、前記第1当接工程の後、前記枠体の他方の縦枠に向かって前記方立を移動させ、該他方の縦枠に該方立を当接させる第2当接工程と、前記第1当接工程又は前記第2当接工程の後、前記縦材に前記縦枠を固定する第1固定工程と、前記第2当接工程の後、前記方立に前記他方の縦枠を固定する第2固定工程と、前記第2固定工程の後、前記上枠の上部に膳板を設ける上膳板設置工程と、前記第2固定工程の後、前記下枠の下部に膳板を取り付ける下膳板設置工程と、を含むことを特徴とする。このような方法によれば、内窓となる開口部装置として、上枠、下枠、及び左右の縦枠が予め枠組みされた枠体を用い、これをカーテンウォールの室内側に施工する。すなわち、カーテンウォールの方立は、通常左右にスライドさせることができるため、この方立を利用して、枠組みされた枠体を効率よく施工できる。このため、施工後の窓装置は、内窓の枠体の各枠間に隙間が形成されず、この隙間を隠すカバー部材等の別部品も不要である。その結果、当該施工方法によれば、枠組みされた枠体を備える開口部装置を効率的に施工でき、且つその部品点数を削減できる。 A window construction method according to the present invention is a construction method for installing an opening device to be an inner window on the indoor side of a curtain wall having vertical members and mullions arranged laterally, wherein the vertical members are arranged in the horizontal direction. A positioning step of positioning a position, and after the positioning step, a frame body in which an upper frame, a lower frame, and left and right vertical frames are pre-framed is arranged between the vertical member and the mullion, and one of the a first abutting step of bringing the vertical frame into contact with the vertical member; and after the first abutting step, moving the mullion toward the other vertical frame of the frame, and a second contacting step of contacting the mullion; a first fixing step of fixing the vertical frame to the vertical member after the first contacting step or the second contacting step; After the contacting step, a second fixing step of fixing the other vertical frame to the mullion; after the second fixing step, a top tray installing step of providing a tray on top of the upper frame; 2, after the fixing step, a lower plate setting step of attaching a plate to the lower portion of the lower frame. According to such a method, a frame body in which an upper frame, a lower frame, and left and right vertical frames are preliminarily framed is used as an opening device that serves as an inner window, and this is constructed on the interior side of the curtain wall. That is, since the mullion of the curtain wall can normally be slid to the left and right, the mullion can be used to efficiently construct the framework. Therefore, in the window device after construction, no gap is formed between the frames of the frame of the inner window, and separate parts such as a cover member for hiding the gap are not required. As a result, according to the construction method, it is possible to efficiently construct an opening device having a framed frame and to reduce the number of parts.
前記縦材は、方立であってもよい。そうすると、左右の方立間に枠体を円滑に施工することができる。 The vertical member may be a mullion. If it does so, a frame can be constructed smoothly between mullions on either side.
前記第1当接工程は、前記一方の縦枠の外側見込み面を前記縦材の見込み面に当接させ、前記第1固定工程は、前記一方の縦枠の外側見込み面と前記縦材の見込み面とをねじで固定し、前記第2当接工程は、前記他方の縦枠の外側見込み面を前記方立の見込み面に当接させ、前記第2固定工程は、前記他方の縦枠の外側見込み面と前記方立の見込み面とをねじで固定するものであってもよい。そうすると、方立の内側に露出した納まりの開口部装置を円滑に施工できる。 The first abutting step abuts the outer prospective surface of the one vertical frame against the prospective surface of the vertical member, and the first fixing step includes contacting the outer prospective surface of the one vertical frame and the vertical member. The second abutting step includes contacting the outer prospective surface of the other vertical frame with the prospective surface of the mullion, and the second fixing step includes the other vertical frame. and the projection surface of the mullion may be fixed with screws. By doing so, it is possible to smoothly construct an opening device exposed to the inside of the mullion.
前記第1当接工程は、前記一方の縦枠の室外側見付け面を前記縦材の室内側見付け面に当接させ、前記第1固定工程は、前記一方の縦枠の室外側見付け面と前記縦材の室内側見付け面とをねじで固定し、前記第2当接工程は、前記他方の縦枠の室外側見付け面を前記方立の室内側見付け面に当接させ、前記第2固定工程は、前記他方の縦枠の室外側見付け面と前記方立の室内側見付け面とをねじで固定するものであってもよい。そうすると、方立の内側に隠蔽された納まりの開口部装置を円滑に施工できる。 The first abutment step brings the outdoor facing surface of the one vertical frame into contact with the indoor facing surface of the vertical member, and the first fixing step brings the one vertical frame into contact with the outdoor facing surface. The indoor facing surface of the vertical member is fixed with a screw, and the second abutting step brings the outdoor facing surface of the other vertical frame into contact with the indoor facing surface of the mullion. In the fixing step, the outdoor facing surface of the other vertical frame and the indoor facing surface of the mullion may be fixed with screws. By doing so, it is possible to smoothly construct an opening device that is concealed inside the mullion.
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。 It goes without saying that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and can be freely modified without departing from the gist of the present invention.
例えば上記では、内窓として開口部装置10を用いた際の外窓として、カーテンウォール18を例示した。しかしながら、外窓は、カーテンウォール以外、例えば引違い窓等のスライディング窓、開き窓等の回転窓、又は上げ下げ窓等のウインドウ系や、ドア等であってもよい。
For example, in the above description, the
10 開口部装置、12 枠体、12a 上枠、12b 下枠、12c,12d 縦枠、14 障子、16 押縁、18 カーテンウォール、18a,18b,31 面材、20c 第1取付孔、21a 第2取付孔、22 第1気密材ポケット、23 第1気密材、24 ポケット部、25a 第1取付部、25b 第2取付部、28 第2気密材ポケット、29 第2気密材、30 框体、30a 上框、30b 下框、30c,30d 縦框、34,35 第1蝶番部品、34c 第1ピン、37 第2ピン、38,39 第2蝶番部品、42 建物、43 外窓枠、46 下地材、48 方立、50 額縁部材、70,76 防火設備連結材
10
Claims (5)
前記カーテンウォールは、縦材となる左右の方立を有し、
前記開口部装置は、上枠と左右の縦枠とがねじで固定され、下枠と前記左右の縦枠とがねじで固定されることで、四周が枠組みされた枠体を有し、
一方の前記縦枠が、一方の前記方立と固定され、
他方の前記縦枠が、他方の前記方立と固定され、
前記上枠及び前記下枠が、当該窓装置が設置される建物の躯体に連結された下地材と固定されている
ことを特徴とする窓装置。 A window device in which an opening device is installed on the indoor side of a curtain wall,
The curtain wall has left and right mullions as vertical members,
The opening device has a frame whose four circumferences are framed by fixing the upper frame and the left and right vertical frames with screws, and fixing the lower frame and the left and right vertical frames with screws,
One of the vertical frames is fixed to one of the mullions,
The other vertical frame is fixed to the other mullion,
A window device, wherein the upper frame and the lower frame are fixed to a base material connected to a frame of a building in which the window device is installed.
前記縦材の左右方向位置を位置決めする位置決め工程と、
前記位置決め工程の後、上枠、下枠、及び左右の縦枠が予め枠組みされた枠体を、前記縦材と前記方立との間に配置し、一方の縦枠を前記縦材に当接させる第1当接工程と、
前記第1当接工程の後、前記枠体の他方の縦枠に向かって前記方立を移動させ、該他方の縦枠に該方立を当接させる第2当接工程と、
前記第1当接工程又は前記第2当接工程の後、前記縦材に前記縦枠を固定する第1固定工程と、
前記第2当接工程の後、前記方立に前記他方の縦枠を固定する第2固定工程と、
前記第2固定工程の後、前記上枠の上部に膳板を設ける上膳板設置工程と、
前記第2固定工程の後、前記下枠の下部に膳板を取り付ける下膳板設置工程と、
を含むことを特徴とする窓の施工方法。 A window construction method for installing an opening device that will be an inner window on the indoor side of a curtain wall having vertical members and mullions aligned left and right,
A positioning step of positioning the vertical member in the horizontal direction;
After the positioning step, the frame body in which the upper frame, the lower frame, and the left and right vertical frames are pre-framed is arranged between the vertical member and the mullion, and one vertical frame is applied to the vertical member. a first contact step of bringing into contact;
a second contacting step of moving the mullion toward the other vertical frame of the frame body after the first contacting step and bringing the mullion into contact with the other vertical frame;
A first fixing step of fixing the vertical frame to the vertical member after the first contacting step or the second contacting step;
After the second abutting step, a second fixing step of fixing the other vertical frame to the mullion;
After the second fixing step, a top plate installation step of providing a plate on top of the upper frame;
After the second fixing step, a lower plate installation step of attaching a plate to the lower part of the lower frame;
A window construction method comprising:
前記縦材は、方立であることを特徴とする窓の施工方法。 The window construction method according to claim 2,
A window construction method, wherein the vertical member is a mullion.
前記第1当接工程は、前記一方の縦枠の外側見込み面を前記縦材の見込み面に当接させ、
前記第1固定工程は、前記一方の縦枠の外側見込み面と前記縦材の見込み面とをねじで固定し、
前記第2当接工程は、前記他方の縦枠の外側見込み面を前記方立の見込み面に当接させ、
前記第2固定工程は、前記他方の縦枠の外側見込み面と前記方立の見込み面とをねじで固定する
ことを特徴とする窓の施工方法。 The window construction method according to claim 2 or 3,
The first abutting step abuts the outer prospective surface of the one vertical frame against the prospective surface of the vertical member,
In the first fixing step, the outer prospective surface of the one vertical frame and the prospective surface of the vertical member are fixed with screws,
The second abutting step abuts the outer prospective surface of the other vertical frame against the prospective surface of the mullion;
In the second fixing step, the outer projection surface of the other vertical frame and the projection surface of the mullion are fixed with screws.
前記第1当接工程は、前記一方の縦枠の室外側見付け面を前記縦材の室内側見付け面に当接させ、
前記第1固定工程は、前記一方の縦枠の室外側見付け面と前記縦材の室内側見付け面とをねじで固定し、
前記第2当接工程は、前記他方の縦枠の室外側見付け面を前記方立の室内側見付け面に当接させ、
前記第2固定工程は、前記他方の縦枠の室外側見付け面と前記方立の室内側見付け面とをねじで固定する
ことを特徴とする窓の施工方法。 The window construction method according to claim 2 or 3,
The first abutting step abuts the outdoor facing surface of the one vertical frame against the indoor facing surface of the vertical member,
In the first fixing step, the outdoor facing surface of the one vertical frame and the indoor facing surface of the vertical member are fixed with screws,
The second abutting step abuts the outdoor facing surface of the other vertical frame against the indoor facing surface of the mullion;
The method of installing a window, wherein in the second fixing step, the exterior facing surface of the other vertical frame and the interior facing surface of the mullion are fixed with screws.
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