JP7271996B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
この問題を解決するための従来の情報処理装置として、装置設定を行う際にメニュー項目を選択したルートを遷移履歴情報として記憶しておき、その後の装置設定の際に、過去の遷移履歴情報を表示して、所望のメニュー項目に到達する時間を短くするという情報処理装置が提案されている(例えば、特開2008-293243号公報(特許文献1)参照)。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、複数階層における上層メニュー画面から未選択の下層メニュー項目を容易に探すことができる情報処理装置を提供することを目的とするものである。
以下に本発明を実施するための最良の形態である第1の実施の形態を説明する。各図面に共通な要素には同一の符号を付す。
最初に、第1の実施の形態に関する情報処理装置1の構成を説明する。図1は、第1の実施の形態に関する情報処理装置の外観説明図である。情報処理装置1は、装置設定等に関するメニュー項目を表示し、操作者による所望のメニュー項目の選択操作により装置設定等を行うものである。更に、情報処理装置1は設定された装置設定等に基づいて印刷媒体Pに印刷を行う画像形成装置として機能する。なお、図1においては、便宜上、情報処理装置1において印刷媒体Pをセットする側を「装置背面側」といい、印刷媒体Pが排出される側を「装置正面側」という。
次に、第1の実施の形態に関する情報処理装置1において表示されるメニュー画面を説明する。図2は、第1の実施の形態に関する情報処理装置のメニュー画面の系統図である。図2に示すように第1の実施の形態に関する情報処理装置1のメニュー画面は、最上層40、中間層41及び最下層42のメニュー画面から構成される。上層のメニュー画面に配置された上層のメニュー項目は下層のメニュー画面に連結することにより、各階層のメニュー画面は、メニュー項目により下層へと連結される。メニュー画面は、3階層より多い階層の構成であってもよい。3階層より多い階層の場合は、中間層41が複数階層となる。
中間層41は、最上層40と最下層42間に配置される階層であり、最上層40の上層メニュー項目が選択されたときに表示され、且つ最下層メニュー画面を表示させるためのメニュー項目を配置するメニュー画面G12などの階層である。即ち、3階層の場合、上層メニュー画面は、最下層メニュー画面を表示させる上層メニュー項目を配置する。
最下層42は、末端の階層であり、最下層42の一つ前の中間層41のメニュー項目が選択されたときに表示される階層である。
「ネットワーク設定」のメニュー画面G19には、「TCP/IP」、「IPアドレス」、「IPv4アドレス」及び「サブネットマスク」の設定のためのメニュー項目が配置される。便宜上、図示していないが最下層メニュー画面として「印刷設定」のメニュー画面、「時刻設定」のメニュー画面及び「電源設定」のメニュー画面にも同様に設定のための複数のメニュー項目が配置される。
次に、情報処理装置1の構成を更に詳細に説明する。図3は、第1の実施の形態に関する情報処理装置のブロック図である。図3に示すように、情報処理装置1は、操作表示装置2及び印刷機構5を備える。操作表示装置2は、制御部10、操作表示部11、メニュー表示制御部14、選択履歴情報更新部15及びリセット指示部16を有する。更に、情報処理装置1は、主記憶部20及び選択履歴情報記憶部30を備える。
操作表示部11は、表示部12及び操作部13からなる。表示部12は、メニュー項目により連結される複数階層のメニュー画面を表示するものである。操作部13はメニュー画面に配置された複数のメニュー項目のいずれかを選択可能とするものである。操作表示部11は、表示部12として機能するLCD(Liquid Crystal Display)上に、操作部13として機能する透明タッチパネルを積載して構成される。操作部13として図示しない「0」~「9」からなるテンキー、記号キー及びカーソル移動キー、決定キー等の操作ボタンを設けるようにしてもよい。
ここで画面データDsは、後に図4に示すように、メニュー画面構造体51、及びメニュー項目構造体52の項目インデックスsyID、項目画面インデックスsyMenu及び項目表示文字列syStrから構成される。
選択履歴情報Srとは、後述する第1の選択履歴情報Sr1としての選択済み項目数nSL及び第2の選択履歴情報Sr2としての全項目選択済みフラッグfSuvのことをいう。そして、第1の選択履歴情報Sr1としての選択済み項目数nSLとは、例えば、上層メニュー項目の選択により、これと連結する下層メニュー画面に配置された下層メニュー項目のうち、選択済みとなっている下層メニュー項目の数をいう。また、第2の選択履歴情報Sr2としての全項目選択済みフラッグfSuvとは、同じく、上層メニュー項目の選択により表示される下層メニュー画面に配置される下層メニュー項目の数の全てが選択済みとなっているか否かの情報をいう。選択履歴情報Srは、第1の選択済み項目数nSLのみとしてもよい。以下、第1の選択履歴情報Sr1及び第2の選択履歴情報Sr2を総称するときは、単に「選択履歴情報Sr」という。
主記憶部20は、画面データ記憶部21及び設定データ記憶部22を備える。画面データ記憶部21は、メニュー画面の画面データDsを記憶するものである。設定データ記憶部22は、装置設定のメニュー画面により設定された装置設定内容を記憶するものである。
選択履歴情報記憶部30は、選択履歴情報更新部15により更新された選択履歴情報Srを記憶する。選択履歴情報記憶部30は、選択済み項目数記憶部31及び全選択済み情報記憶部32を備える。
なお、下層メニュー画面が最下層42のときは、最下層42は各種設定のためのメニュー画面であるため、もはやそれより先の下層メニュー画面を選択する余地がない。従って、当該下層メニュー画面に連結する上層メニュー項目が選択されるときに、当該下層メニュー画面に配置された下層メニュー項目全てが一時に設定のための選択がされたとして下層メニュー項目の数を選択済み項目数nSLとする。
上記選択履歴情報Srとしての前記選択済み項目数nSL及び全項目選択済みフラッグfSuvに基づいて、選択度表示情報Sdgが生成される。ここで、選択度表示情報Sdgとは、下層メニュー画面に配置する下層メニュー項目の全てが選択済みか否かを示す情報をいう。例えば、下層メニュー画面に配置された4つの下層メニュー項目のうち、2つが選択済みとなっている場合、選択度表示情報Sdgは(2/4)であり、この数字が全てが選択済みか否かを示すことになる。選択度表示情報Sdgは上層メニュー項目ごとに判別可能に表示される。
また、選択度表示情報Sdgは2種類ある。第1の選択度表示情報Sdg1は、前記選択済み項目数nSLに基づいて(2/4)のように表示される。そして、第2の選択度表示情報Sdg2は、下層メニュー画面に配置する全ての下層メニュー項目が選択済みの場合に、上層メニュー項目に強調表示された文字列が表示される。第2の選択度表示情報Sdg2は、前記全項目選択済みフラッグfSuvに基づいて表示される。また、第2の選択度表示情報Sdg2は、(4/4)のように第1の選択度表示情報Sdg1と併せて表示される。
印刷機構5は、情報処理装置1により設定される装置設定に基づき図1に示す印刷媒体Pに印刷を行う。
次に、主記憶部20及び選択履歴情報記憶部30に記憶されるメニュー画面構造体51及びメニュー項目構造体52の構成を説明する。図4は、第1の実施の形態に関するメニュー画面構造体及びメニュー項目構造体の説明図である。
メニュー画面構造体51は、メニュー画面ごとに設けられ、画面インデックスszID、上層画面インデックスszMenu及びメニュー項目数nMenuから構成される。
画面インデックスszIDは、メニュー画面を識別する識別子である。上層画面インデックスszMenuは、上層メニュー画面を識別する識別子である。メニュー項目数nMenuは、メニュー画面において該メニュー画面に配置するメニュー項目の数である。
項目インデックスsyIDは、メニュー項目を識別する識別子である。項目画面インデックスsyMenuは、メニュー項目によって表示される下層メニュー画面を識別する識別子であり、メニュー画面構造体51の画面インデックスszIDで記述される。この項目画面インデックスsyMenuが空白の場合は、メニュー項目の選択によって表示される下層メニュー画面が存在せず、このメニュー画面が最下層42のメニュー画面(最下層メニュー画面)であることを示す。項目表示文字列syStrは、メニュー項目に表示される文字列である。
選択済み項目数nSLは、下層メニュー項目のうち選択済みとなったメニュー項目の数である。初期値は「0」である。選択済み項目数nSLは、選択履歴情報記憶部30の選択済み項目数記憶部31に記憶される。
全項目選択済みフラッグfSuvは、下層メニュー画面における、下層メニュー項目全てが選択済みとなったときに「True」にセットされるフラッグである。初期値は「False」であり、セットされたときは「True」となる。全項目選択済みフラッグfSuvは、選択履歴情報記憶部30の全選択済み情報記憶部32に記憶される。
次に、メニュー画面構造体51及びメニュー項目構造体52を記憶する主記憶部20及び選択履歴情報記憶部30の構成を説明する。図5は、第1の実施の形態に関する主記憶部及び選択履歴情報記憶部の説明図である。図5に示すように、主記憶部20は、画面データ記憶部21及び設定データ記憶部22を備える。また、選択履歴情報記憶部30は、選択済み項目数記憶部31及び全選択済み情報記憶部32を備える。
画面データ記憶部21には、画面インデックスszID、上層画面インデックスszMenu及びメニュー項目数nMenuが記憶される。画面データ記憶部21には、更にメニュー項目数nMenu個分の項目インデックスsyID、項目画面インデックスsyMenu及び項目表示文字列syStrが記憶される。これらが画面データDsとして画面データ記憶部21に記憶される。また、設定データ記憶部22には、最下層42のメニュー画面において設定された装置設定内容が記憶され、この記憶された装置設定内容に基づいて印刷媒体Pへの印刷が行われる。
また、便宜上図示していないが、後に図12等に示す操作ガイダンス111等のガイダンス及び終了ボタン115等の操作ボタンを表示するその他画面データについても、画面インデックスszIDを識別子として主記憶部20に別途記憶する。
次に、メニュー画面構造体51及びメニュー項目構造体52の具体例を階層ごとに説明する。
図6は、第1の実施の形態に関する最上層のメニュー画面構造体及びメニュー項目構造体の説明図である。最上層メニュー画面としてのトップ画面G11のメニュー画面構造体51aは、例えば以下のように記述して主記憶部20に記憶する。即ち、図6上欄に示すようにこのメニュー画面を識別する識別子として「MenuGamen_1」を画面インデックスszIDに記述する。更に、上層メニュー画面を識別する識別子としてその画面インデックスszIDを上層画面インデックスszMenuに記述する。この場合、メニュー画面が最上層40のメニュー画面であるので、上層画面インデックスszMenuは空白とする。加えて、メニュー画面に配置するメニュー項目数、例えば「3」をメニュー項目数nMenuに記述する。
同様に、メニュー項目#3の項目インデックスsyIDに「MenuGamen_1#2」を記述し、項目画面インデックスsyMenuに「MenuGamen_4」を記述する。また、メニュー項目#2に表示する文字列「管理者による設定」を項目表示文字列syStrに記述する。
選択済み項目数nSL及び全項目選択済みフラッグfSuvは、メニュー項目#2及びメニュー項目#3についても最初は初期値が記述される。
後に図12(a)に示す最上層メニュー画面としてのトップ画面G11は、以上のように記述され主記憶部20及び選択履歴情報記憶部30に記憶されたメニュー画面構造体51a及びメニュー項目構造体52aによって表示される。
「オプション設定」のメニュー画面G12のメニュー画面構造体51b(1)は、例えば以下のように記述して主記憶部20に記憶する。即ち、図7(a)上欄に示すように、このメニュー画面を識別する識別子として「MenuGamen_3」を画面インデックスszIDに記述する。更に、上層メニュー画面を識別する識別子として「MenuGamen_1#1」を上層画面インデックスszMenuに記述する。「#1」は、このメニュー画面が上層メニュー画面に配置されるメニュー項目#2の選択により表示されるメニュー画面であることを示す。加えて、メニュー画面に配置するメニュー項目数、例えば「2」をメニュー項目数nMenuに記述する。
後に図12(b)に示す「オプション設定」のメニュー画面G12は、以上のように記述されたメニュー画面構造体51b(1)及びメニュー項目構造体52b(1)により表示される。
同様に、メニュー項目#3の項目インデックスsyIDに「MenuGamen_4#2」を記述し、項目画面インデックスsyMenuに「MenuGamen_11」を項目画面インデックスsyMenuに記述する。また、メニュー項目#3に表示する文字列「時刻設定」を項目表示文字列syStrに記述する。
選択済み項目数nSL及び全項目選択済みフラッグfSuvは、メニュー項目#2乃至メニュー項目#4についても最初は初期値が記述される。
後に図14(b)に示す「管理者による設定」のメニュー画面G18は、以上のように記述されたメニュー画面構造体51b(2)及びメニュー項目構造体52b(2)により表示される。
同様に、メニュー項目#3の項目インデックスsyIDに「MenuGamen_7#2」を記述する。また、メニュー項目#2に表示する文字列「給紙方法」を項目表示文字列syStrに記述する。
項目画面インデックスsyMenuは、メニュー項目#2及びメニュー項目#3についても空白とする。選択済み項目数nSL及び全項目選択済みフラッグfSuvは、メニュー項目#2及びメニュー項目#3についても初期値を記述しておく。
後に図12(c)に示す「トレイ構成設定」のメニュー画面G13は、以上のように記述されたメニュー画面構造体51c(1)及びメニュー項目構造体52c(1)により表示される。
同様に、メニュー項目#3の項目インデックスsyIDに「MenuGamen_8#2」を記述する。また、メニュー項目#3に表示する文字列「オートパワーオフ時間」を項目表示文字列syStrに記述する。
項目画面インデックスsyMenuは、メニュー項目#2及びメニュー項目#3についても空白とする。選択済み項目数nSL及び全項目選択済みフラッグfSuvは、メニュー項目#2及びメニュー項目#3についても初期値を記述しておく。
後に図13(b)に示す「省電力設定」のメニュー画面G15は、以上のように記述されたメニュー画面構造体51c(2)及びメニュー項目構造体52c(2)により表示される。
同様に、メニュー項目#3の項目インデックスsyIDに「MenuGamen_9#2」を記述する。また、メニュー項目#3に表示する文字列「IPv4アドレス」を項目表示文字列syStrに記述する。
同様に、メニュー項目#4の項目インデックスsyIDに「MenuGamen_9#3」を記述する。また、メニュー項目#4に表示する文字列「サブネットマスク」を項目表示文字列syStrに記述する。
項目画面インデックスsyMenuは、メニュー項目#2乃至メニュー項目#4についても空白とする。選択済み項目数nSL及び全項目選択済みフラッグfSuvは、メニュー項目#2乃至メニュー項目#4についても初期値を記述しておく。
後に図13(b)に示す「ネットワーク設定」のメニュー画面G19は、以上のように記述されたメニュー画面構造体51c(3)及びメニュー項目構造体52c(3)により表示される。
以上の構成により、第1の実施の形態に関する情報処理装置1は以下のように動作する。最初に、下層メニュー項目の全てが選択済みか否かを示す選択度表示情報Sdgを生成し表示させる動作を説明する。この選択度表示情報Sdgは、選択された下層のメニュー項目数nMenuの情報を含んだ選択履歴情報Srに基づいて生成される。先ず、各メニュー画面を表示するときに、画面データ記憶部21及び選択履歴情報記憶部30から読み出す画面データDs及び選択履歴情報Srに基づいて選択度表示情報Sdgを生成する。更に、生成した選択度表示情報Sdgを各メニュー項目の項目表示文字列syStrに付加する。図10は、第1の実施の形態に関する選択度表示情報の表示動作のフローチャート図である。
ステップS1:先ず、制御部10は、制御部としてのメニュー表示制御部14により画面データ記憶部21から読み出した画面データDsからメニュー項目数nMenuを取得する。同時に図3に示す制御部10の処理カウンタ10aの値Nを「0」に初期化する。
ステップS3:制御部10は、取得した選択済み項目数nSLと、ステップS1において取得したメニュー項目数nMenuを用いて、N+1番号の項目表示文字列syStrの末尾に更に第1の選択度表示情報Sdg1を付加する。例えば、選択済み項目数nSLが「2」でメニュー項目数nMenu=「2」の場合は、項目表示文字列syStrに (2/2)を付加する。
言い換えれば、制御部10は、メニュー表示制御部14により、表示する上層メニュー画面に配置される上層メニュー項目ごとに、選択済み項目数記憶部31に記憶した第1の選択履歴情報Sr1に基づいた第1の選択度表示情報Sdg1を、表示部12に表示させる。具体的には、制御部10は、メニュー表示制御部14により、第1の選択度表示情報Sdg1として選択済みの下層メニュー項目数を表示部12の上層メニュー項目に表示させる。又は、制御部10は、メニュー表示制御部14により、第1の選択度表示情報Sdg1として未選択の下層メニュー項目数nNSLを表示部12の上層メニュー項目に表示させることもできる。
ステップS5:制御部10は、取得した全項目選択済みフラッグfSuvが「True」であるか否かを判定する。全項目選択済みフラッグfSuvが「True」であるときは、次のステップS4に進み、強調表示の処理を行う。全項目選択済みフラッグfSuvが「True」でないときは、強調表示の処理は行わず、ステップS7に進む。
このようにして第1の選択度表示情報Sdg1が付加された文字列に第2の選択度表示情報Sdg2が付加され、該当するメニュー項目ボタンに表示される。
言い換えれば、制御部10は、メニュー表示制御部14により、表示するメニュー画面に配置されるメニュー項目ごとに、全選択済み情報記憶部32に記憶した第2の選択履歴情報Sr2に基づいた第2の選択度表示情報Sdg2を、表示部12に表示させる。具体的には、制御部10は、メニュー表示制御部14により、第2の選択度表示情報Sdg2として、下層メニュー項目全てが選択済みとなったメニュー項目の文字列を強調表示させて表示部12に表示する。
ステップS8:制御部10は、処理カウンタ10aの値Nがメニュー項目数nMenuと等しいか否かを判定する。この判定により処理カウンタ10aの値Nがメニュー項目数nMenuより少なく、等しくないときは、未処理のメニュー項目があると判定し、ステップS2に戻り、同様に次のメニュー項目について同様の動作を行う。
一方、処理カウンタ10aの値Nがメニュー項目数nMenuと等しいときは、ステップS4の強調表示処理及びステップS6の選択済み項目数nSLによる表示処理がメニュー項目数nMenu回行われたと判定し、本動作を終了する。
このようにして第1の実施の形態に関する情報処理装置1では、表示するメニュー画面に配置されるメニュー項目ごとに、選択履歴情報Srに基づいて選択度表示情報Sdgが生成される。生成された選択度表示情報Sdgは、各メニュー項目の項目表示文字列syStrに付加され、メニュー表示制御部14により表示部12に表示される。
次に、第1の実施の形態に関するメニュー画面表示動作を説明する。図11は、第1の実施の形態に関するメニュー画面表示動作のフローチャート図である。
最初に、図11を用いてメニュー画面表示順序その1を例にメニュー画面表示動作を説明する。メニュー画面表示順序その1は、図2に示す最上層40のトップ画面G11、中間層41の「オプション設定」のメニュー画面G12、最下層42の「トレイ構成設定」のメニュー画面G13及び「省電力設定」のメニュー画面G15の順序で表示される。
ステップS11:制御部10は、リセット指示部16により全てのメニュー画面の選択履歴情報Srを初期化する。具体的には、図3に示す選択履歴情報記憶部30の選択済み項目数記憶部31に記憶された全てのメニュー画面の選択済み項目数nSLを「0」とする。更に、全選択済み情報記憶部32に記憶された全てのメニュー画面の全項目選択済みフラッグfSuvを「False」とする。言い換えれば、制御部10は、メニュー画面表示動作開始時にリセット指示部16により全てのメニュー画面の選択履歴情報Srを初期化する。
ステップS12:制御部10は、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21に記憶された最上層メニュー画面としてのトップ画面G11の画面データDsを読み出す。
同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から最上層40のトップ画面G11の選択履歴情報Srを読み出す。具体的には、制御部10は、選択履歴情報記憶部30に記憶されたトップ画面G11の選択済み項目数nSL及び全項目選択済みフラッグfSuvを選択履歴情報Srとして読み出す。
この場合、図6に示すトップ画面G11のメニュー画面構造体51a及びメニュー項目構造体52aを読み出し、画面データDs及び選択履歴情報Srとする。
図12は、第1の実施の形態に関する1回目の「トップ画面」以降のメニュー画面の説明図である。図12(a)乃至図12(c)は、順に表示される。図12(a)は、第1の実施の形態に関する1回目の「トップ画面」の説明図である。
図12(a)に示すように、最上層40のトップ画面G11には、メニュー画面の名称110として「トップ画面」を表示する。更に所望のメニュー項目を選択する旨及び終了する場合は終了ボタン115を押下する旨の操作ガイダンス111を表示する。
各ボタンの文字列には、選択履歴情報Srに基づいて生成される選択度表示情報Sdgを付加して表示する。例えば、「一般設定」ボタン112の文字列には、選択度表示情報Sdgである(0/4)を付加情報112aとして判別可能に表示する。同様に「オプション設定」ボタン113及び「管理者による設定」ボタン114の文字列にも、選択度表示情報Sdgである(0/2)及び(0/4)を付加情報113a及び付加情報114aとして判別可能に表示する。
ステップS14:制御部10は、表示されたメニュー項目#1乃至メニュー項目#3のいずれかが選択されたときはステップS15(1回目)に進み、終了ボタン115が押下されたときはメニュー画面表示動作を終了する。
ステップS15(1回目):ステップS14において、メニュー項目としての例えば、「オプション設定」ボタン113が選択されたときは、制御部10は、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21の「オプション設定」のメニュー画面G12の画面データDsを読み出す。同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から「オプション設定」のメニュー画面G12の選択履歴情報Srを読み出す。この場合、図7(a)に示す「オプション設定」のメニュー画面G12のメニュー画面構造体51b(1)及びメニュー項目構造体52b(1)を読み出し、画面データDs及び選択履歴情報Srとする。
ステップS17:制御部10は、メニュー表示制御部14により、読み出した画面データDs及び選択履歴情報Srに基づいて「オプション設定」のメニュー画面G12を表示する。このとき、図10に示す選択履歴情報Srによる表示動作により生成した選択度表示情報Sdgを各メニュー項目の文字列に付加して表示する。
ステップS18:制御部10は、メニュー項目としての「トレイ構成設定」ボタン122及び「省電力設定」ボタン123のいずれかが選択されたときは、ステップS15(2回目)に進み、選択されたメニュー画面を表示する処理に移行する。一方、戻るボタン124が押下されたときは、ステップS19に進み、上層へと戻る処理を行う。例えば、「トレイ構成設定」ボタン122が選択されたときは、再びステップS15(2回目)へ移行する。
ステップS15(2回目):前記ステップS18において、「トレイ構成設定」ボタン122が選択されたときは、制御部10は、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21の「トレイ構成設定」のメニュー画面G13の画面データDsを読み出す。同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から「トレイ構成設定」のメニュー画面G13の選択履歴情報Srを読み出す。
この場合、図8(a)に示す「トレイ構成設定」のメニュー画面G13のメニュー画面構造体51c(1)及びメニュー項目構造体52c(1)を読み出し、画面データDs及び選択履歴情報Srとする。
ステップS16(2回目):制御部10は、読み出した画面データDsから、表示するメニュー画面が最下層42であるか否かの判定を行う。この場合、読み出した図8(a)に示す「トレイ構成設定」のメニュー項目構造体52c(1)の項目画面インデックスsyMenuの全てのメニュー項目が空白であるので、表示するメニュー画面が最下層42であると判定し、ステップS20に進む。
図12(c)は第1の実施の形態に関する「トレイ構成設定」のメニュー画面の説明図である。図12(c)に示すように、「トレイ構成設定」のメニュー画面G13には、メニュー画面の名称130として、前記メニュー画面G12において選択された「トレイ構成設定」ボタン122の文字列の「トレイ構成設定」を表示する。即ち図7(a)に示すメニュー項目#1の項目表示文字列syStrを表示する。更に、所望のメニュー項目を選択して設定する旨及び設定をキャンセルする場合はキャンセルボタン136を押下する旨の操作ガイダンス131を表示する。
なお、最下層42のメニュー画面の場合は、選択履歴情報Srに基づく選択度表示情報Sdgを付加することなく項目表示文字列syStrを表示すればよい。
この図12(c)に示す「トレイ構成設定」のメニュー画面G13において、操作者によって「トレイ構成設定」に関して「用紙サイズ」、「用紙の種類」及び「給紙方法」の設定が行われる。
この場合、「トレイ構成設定」のメニュー画面G13が最下層42のメニュー画面であるので、表示されたメニュー項目が一時に全て選択されたものとする。それ故、制御部10は、「トレイ構成設定」の選択済み項目数nSLを「トレイ構成設定」のメニュー画面G13に表示される項目数である「3」とする。なお、このように選択済み項目数nSLを、加算ではなく、メニュー項目数nMenuの「3」とするのは、仮に最上層40と最下層42を何度も遷移すると、「nSL/nMenu」が(6/3)及び(9/3)になってしまうのを防ぐためである。更に、「トレイ構成設定」の全項目選択済みフラッグfSuvをセットし、「True」とする。
具体的には、制御部10は、図7(a)に示すメニュー項目構造体52b(1)のメニュー項目#1(「トレイ構成設定」)の選択済み項目数nSLを「3」とし、全項目選択済みフラッグfSuvを「True」とする。
この場合、「トレイ構成設定」が初めて選択済みとされ、「トレイ構成設定」の全項目選択済みフラッグfSuvがセットされる。それ故、制御部10は、上層メニュー画面となるトップ画面G11の「オプション設定」のメニュー項目の選択済み項目数nSLを「1」加算する。一方、「オプション設定」の全項目選択済みフラッグfSuvについては、もう一つのメニュー項目の「省電力設定」が選択済みではないので、「False」のままとする。
具体的には、制御部10は、図6に示すメニュー項目構造体52aのメニュー項目#2(「オプション設定」)の選択済み項目数nSLのみを「1」加算し、「1」とする。
ステップS23:制御部10は、OKボタン135が押下されたと判定すると、設定された内容を主記憶部20の設定データ記憶部22に記憶する。その後、ステップS15(3回目)に進み、上層メニュー画面である「オプション設定」のメニュー画面G14を表示する処理に移行する。言い換えれば、制御部10は、メニュー画面が最下層42のときに、メニュー表示制御部14により装置設定のメニュー画面を表示部12に表示し、操作部13により設定された装置設定内容を設定データ記憶部22に記憶させる。
ステップS15(3回目):制御部10は、ステップS15(1回目)と同様に、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21に記憶された中間層41の「オプション設定」のメニュー画面G14の画面データDsを読み出す。同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から「オプション設定」のメニュー画面G14の更新された選択履歴情報Srを読み出す。この場合、図7(a)に示す「オプション設定」のメニュー画面G14のメニュー項目構造体52b(1)が読み出される。即ち、ステップS21において更新され記憶された「トレイ構成設定」の選択済み項目数nSL=「3」、全項目選択済みフラッグfSuv=「True」が読み出される。
図13は、第1の実施の形態に関する2回目の「オプション設定」以降のメニュー画面の説明図である。以下の動作により、図13(a)乃至図13(c)が順に表示される。
図13(a)は、第1の実施の形態に関する2回目の「オプション設定」のメニュー画面の説明図である。図13(a)に示すようにメニュー画面G14には、図12(b)に示す1回目の「オプション設定」のメニュー画面G12と同様に、メニュー画面の名称120等を表示する。
ステップS18(2回目):制御部10は、未選択の「省電力設定」ボタン123が選択されると、ステップS15(4回目)に進み、選択された「省電力設定」のメニュー画面を表示する処理に移行する。
ステップS15(4回目):制御部10は、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21に記憶された最下層42の「省電力設定」のメニュー画面G15の画面データDsを読み出す。同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から「省電力設定」のメニュー画面G15の選択履歴情報Srを読み出す。この場合、図8(b)に示す「省電力設定」のメニュー画面G15のメニュー画面構造体51c(2)及びメニュー項目構造体52c(2)を読み出し、画面データDs及び選択履歴情報Srとする。
図13(b)は、第1の実施の形態に関する「省電力設定」のメニュー画面の説明図である。図13(b)に示すように、「省電力設定」のメニュー画面G15には、メニュー画面の名称140として、前記メニュー画面G14において選択された「省電力設定」ボタン123の文字列である「省電力設定」を表示する。即ち図7(a)に示すメニュー項目#2の項目表示文字列syStrを表示する。また、操作ガイダンス141を表示する。
なお、メニュー画面G15は最下層42なので、選択履歴情報Srに基づく選択度表示情報Sdgを付加することなく項目表示文字列syStrを表示すればよい。この図13(b)に示す「省電力設定」のメニュー画面G15において、操作者によるメニュー項目「省電力設定」の選択及び設定が行われる。
この場合、「省電力設定」のメニュー画面G15が最下層42のメニュー画面であるので、表示されたメニュー項目が一時に全て選択されたものする。それ故、制御部10は、「省電力設定」の選択済み項目数nSLを「省電力設定」のメニュー画面G15に表示される項目数である「3」とする。更に、「省電力設定」の全項目選択済みフラッグfSuvをセットし、「True」とする。具体的には、図7(a)に示すメニュー項目構造体52b(1)のメニュー項目#2(「省電力設定」)の選択済み項目数nSLを「3」とし全項目選択済みフラッグfSuvを「True」とする。
この場合、「省電力設定」が初めて選択済みとされ、「省電力設定」の全項目選択済みフラッグfSuvがセットされる。それ故、制御部10は、上層メニュー画面となるトップ画面G11の「オプション設定」のメニュー項目の選択済み項目数nSLを「1」加算し、「2」とする。
ここで、メニュー画面の階層が3階層より多い階層の場合は、最上層40のメニュー画面に至るまで、次のように行う。即ち、下層メニュー項目の全項目選択済みフラッグfSuvが「True」に変化したときに上記最上層40の選択履歴情報Srの更新処理と同様の更新処理を行う。
ステップS23(2回目):制御部10は、OKボタン145が押下されたと判定すると、設定された内容を主記憶部20の設定データ記憶部22に記憶する。その後、ステップS15(5回目)に進み、上層メニュー画面である「オプション設定」のメニュー画面G16を表示する処理に移行する。
ステップS15(5回目):制御部10は、ステップS15(3回目)と同様に、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21に記憶された中間層41の「オプション設定」のメニュー画面G16の画面データDsを読み出す。同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から「オプション設定」のメニュー画面G16の更新された選択履歴情報Srを読み出す。この場合、図7(a)に示す「オプション設定」のメニュー画面G16のメニュー項目構造体52b(1)が読み出される。即ち、ステップS21(2回目)において更新され記憶された「省電力設定」の選択済み項目数nSL=「3」、全項目選択済みフラッグfSuv=「True」が読み出される。
図13(c)は、第1の実施の形態に関する3回目の「オプション設定」のメニュー画面の説明図である。図13(c)に示すように、メニュー画面G16には、2回目の図13(a)と同様に、メニュー画面の名称120等を表示する。
ステップS18(3回目):制御部10は、戻るボタン124が選択されると、ステップS19に進み、上層へと戻る処理を行う。
なお、上層メニュー画面が最上層40のトップ画面G17であるか否かの判定は、上層画面インデックスszMenuが最上層40のトップ画面G17の画面インデックスszIDとなっているか否かで判定すればよい。本ステップは、メニュー画面が3層の場合は、上層メニュー画面が最上層40のトップ画面G17であるか否かの判定をすることなくステップS12に戻るようにしてもよい。言い換えば、本ステップは、メニュー画面が4層以上、即ち中間層41のメニュー画面が2階層以上ある場合に設けるようにすればよい。
ステップS12(2回目):制御部10は、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21に記憶された最上層40のトップ画面G17の画面データDsを読み出す。同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から更新された最上層40のトップ画面G17の選択履歴情報Srを読み出す。この場合、図6に示すトップ画面G17のメニュー画面構造体51a及び更新されたメニュー項目構造体52aを読み出し、画面データDs及び選択履歴情報Srとする。
また、各ボタンの文字列には、読み出した選択履歴情報Srに基づいて生成される選択度表示情報Sdgとしての(0/4),(2/2)及び(0/4)を付加情報112a、113a及び114aとして判別可能に表示する。この場合、ステップS21(2回目)において、図6に示すメニュー項目構造体52aのメニュー項目#2の全項目選択済みフラッグfSuvが「True」とされ、選択済み項目数nSLが「2」とされている。また、図7(a)の51b(1)の「オプション設定」のメニュー項目数nMenuは「2」である。
このようにメニュー画面表示順序その1の動作により表示される図14(a)に示す最上層40のトップ画面G17によれば、「オプション設定」については、付加情報113aが(2/2)であるので、2個あるメニュー項目のうち2個を選択済みで、且つ全てのメニュー項目が選択済みであることが分かる。それ故、操作者による次の操作として「一般設定」ボタン112、又は「管理者による設定」ボタン114の選択操作により所望のメニュー項目の選択に誘導することができる。
ステップS14(2回目):制御部10は、表示されたメニュー項目#1乃至メニュー項目#3のうち、例えば「管理者による設定」ボタン114が選択されたときは、以下説明するステップS15(6回目)に進む。
続いて、メニュー画面表示順序その2を例にメニュー画面表示動作を説明する。メニュー画面表示順序その2は、前述のメニュー画面表示順序その1に続いて、図2に示す最上層40のトップ画面G17、中間層41の「管理者による設定」のメニュー画面G18、最下層42の「ネットワーク設定」のメニュー画面G19の順序で表示される。
ステップS15(6回目):図14(a)に示す最上層40のトップ画面G17におけるメニュー項目の「管理者による設定」ボタン114が選択されると、制御部10は、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21に記憶された「管理者による設定」のメニュー画面G18の画面データDsを読み出す。同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から「管理者による設定」のメニュー画面G18の選択履歴情報Srを読み出す。この場合、図7(b)に示す「管理者による設定」のメニュー画面G18のメニュー画面構造体51b(2)及びメニュー項目構造体52b(2)を読み出し、画面データDs及び選択履歴情報Srとする。
ステップS17(4回目):制御部10は、メニュー表示制御部14により、読み出した画面データDs及び選択履歴情報Srに基づいて「管理者による設定」のメニュー画面G18を表示する。このとき、図10に示す選択履歴情報Srによる表示動作により生成した選択度表示情報Sdgを各メニュー項目の文字列に付加して表示する。
また、操作ガイダンス151を表示する。更に、ステップS15(6回目)において読み出した画面データDsの項目表示文字列syStrに基づいてメニュー項目#1乃至メニュー項目#4として「ネットワーク設定」ボタン152、「印刷設定」ボタン153、「時刻設定」154及び「電源設定」155を表示する。その近傍に戻るボタン156を表示する。
ステップS18(4回目):制御部10は、図14(b)に示すメニュー画面G18において、「ネットワーク設定」ボタン152が選択されたときは、ステップS15(7回目)に進み、選択された「ネットワーク設定」のメニュー画面G19を表示する処理に移行する。
ステップS15(7回目):制御部10は、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21に記憶された最下層42の「ネットワーク設定」のメニュー画面G19の画面データDsを読み出す。同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から「ネットワーク設定」のメニュー画面G19の選択履歴情報Srを読み出す。この場合、図9に示す「ネットワーク設定」のメニュー画面G19のメニュー画面構造体51c(3)及びメニュー項目構造体52c(3)を読み出し、画面データDs及び選択履歴情報Srとする。
ステップS20(3回目):制御部10は、ステップS15(7回目)において読み出した画面データDs及び選択履歴情報Srに基づいて最下層42の「ネットワーク設定」のメニュー画面G19を表示する。具体的には、制御部10は、図9に示すメニュー画面構造体51c(3)及びメニュー項目構造体52c(3)に基づいた画面データDs及び選択履歴情報Srにより表示部12に表示する。
また、各メニュー項目において、例えば、内容を変更できるプルダウンボタン162a、テキストボックス163a、164a及び165aを表示する。更に、OKボタン166及びキャンセルボタン167を表示する。
この図14(c)に示す「ネットワーク設定」のメニュー画面G19において、操作者による「ネットワーク設定」に関する装置設定が行われる。
この場合、「ネットワーク設定」のメニュー画面G19が最下層42のメニュー画面であるので、表示されたメニュー項目が一時に全て選択されたものとする。それ故、制御部10は、「ネットワーク設定」の選択済み項目数nSLを「ネットワーク設定」のメニュー画面G19に表示される項目数である「4」とする。更に、「ネットワーク設定」の全項目選択済みフラッグfSuvをセットし、「True」とする。
具体的には、制御部10は、図7(b)に示すメニュー項目構造体52b(2)のメニュー項目#1の「ネットワーク設定」の選択済み項目数nSLを「4」とし全項目選択済みフラッグfSuvを「True」とする。
この場合、「ネットワーク設定」が初めて選択済みとされ、「ネットワーク設定」の全項目選択済みフラッグfSuvがセットされる。それ故、制御部10は、上層メニュー画面となるトップ画面G11の「管理者による設定」のメニュー項目の選択済み項目数nSLを「1」加算する。一方、「管理者による設定」の全項目選択済みフラッグfSuvについては、別のメニュー項目の「印刷設定」、「時刻設定」及び「電源設定」が選択済みではないので、「False」のままとする。
具体的には、制御部10は、図6に示すメニュー項目構造体52aのメニュー項目#3(「管理者による設定」)の選択済み項目数nSLのみを「1」加算し、「1」とする。
ステップS23(3回目):制御部10は、OKボタン166が押下されたと判定すると、設定された内容を主記憶部20の設定データ記憶部22に記憶する。その後、ステップS15に進み、上層メニュー画面である「管理者による設定」のメニュー画面G20を表示する処理に移行する。
ステップS15(8回目):制御部10は、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21に記憶された中間層41の「管理者による設定」のメニュー画面G20の画面データDsを読み出す。同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から「管理者による設定」のメニュー画面G20の更新された選択履歴情報Srを読み出す。この場合、図7(b)に示す「管理者による設定」のメニュー画面G20のメニュー項目構造体52b(2)が読み出される。即ち、ステップS21(3回目)において更新され記憶された「ネットワーク設定」の選択済み項目数nSL=「4」、全項目選択済みフラッグfSuv=「True」が読み出される。
図15は、第1の実施の形態に関する2回目の「管理者による設定」以降のメニュー画面の説明図である。図15(a)は、第1の実施の形態に関する2回目の「管理者による設定」のメニュー画面の説明図である。図15(a)に示すように、メニュー画面G20には、1回目の図14(b)と同様に、メニュー画面の名称150等を表示する。
このように表示される図15(a)に示す「管理者による設定」のメニュー画面G20によれば、「ネットワーク設定」については4個のメニュー項目が選択済みであること、即ち、全てのメニュー項目が選択済みであることが容易に視認することができる。また、他のメニュー項目については、未選択であることが容易に視認することができる。
ステップS19(5回目):制御部10は、戻るボタン124が押下されたときは、上層メニュー画面が最上層メニュー画面であるか否かを判定し、最上層メニュー画面のときは、ステップS12に戻る。この場合、「管理者による設定」のメニュー画面G20の上層画面インデックスszMenuは、図7(b)に示すように「MenuGamen_1#2」であるので最上層40であると判定し、ステップS12に戻る。
ステップS12(3回目):制御部10は、メニュー表示制御部14により画面データ記憶部21に記憶された最上層メニュー画面としてのトップ画面G21の画面データDsを読み出す。同時に、制御部10は、メニュー表示制御部14により選択履歴情報記憶部30から最上層40のトップ画面G21の選択履歴情報Srを読み出す。この場合、図6に示すトップ画面G21のメニュー画面構造体51a及びメニュー項目構造体52aを読み出し、画面データDs及び選択履歴情報Srとする。
図15(b)は、第1の実施の形態に関する3回目の「トップ画面」の説明図である。
図15(b)に示すように、最上層40のトップ画面G21には、図14(a)と同様に、メニュー画面の名称110等を表示する。更に、ステップS12(3回目)において読み出した画面データDsの項目表示文字列syStrに基づいて、各メニュー項目のボタン112、113及び114を表示する。
以上の動作において、トップ画面G11、G17又はG21において終了ボタン115が押下されると、制御部10は、メニュー画面表示動作を終了する。
その後、制御部10は、主記憶部20の設定データ記憶部22に記憶された装置設定に基づいて図1に示す印刷機構5により印刷媒体Pに印刷を行い、排出トレイ4に排出する。
以上のように、第1の実施の形態に関する情報処理装置1によれば、選択履歴情報記憶部30に記憶された選択履歴情報Srに基づいて、下層メニュー画面に配置された下層メニュー項目の全てが選択済みか否かを示す選択度表示情報Sdgを判別可能に表示するようにしたので、複数階層における上層メニュー画面から未選択の下層メニュー項目を容易に探すことができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものでもない。例えば、以上の実施の形態の説明では、情報処理装置1としてプリンタを一例として説明したが、複合機、複写機、ファクシミリ等であってもよい。
(変形例2)
また、以上の実施の形態の説明では、情報処理装置1の操作表示部11にメニュー画面を表示する例を説明したが、情報処理装置1の上位装置にメニュー画面を表示するものにも適用することができる。上位装置は、デスクトップPC、ノートPC、タブレットPC及び携帯端末等のいずれでもよい。
また、以上の実施の形態の説明では、情報処理装置1にリセット指示部16を設け、メニュー画面表示動作を開始した時に、全てのメニュー画面の選択履歴情報Srを初期化するように説明したが、以下のようにしてもよい。即ち、情報処理装置1による印刷を終了した時に、全てのメニュー画面の選択履歴情報Srを初期化するようにしてもよい。このようにすれば、操作者により実施される印刷におけるメニュー画面の選択についてのみ選択履歴情報Srが適用され、他の操作者のメニュー画面の選択に影響を及ぼさない。また、操作部13が所定の時間の間に操作されない時に所望のメニュー画面表示動作を終了したとして、全てのメニュー画面の選択履歴情報Srを初期化するようにしてもよい。
言い換えれば、制御部10は、印刷を終了した時、若しくは操作部13が所定の時間の間に操作されない時にリセット指示部16により選択履歴情報Srを初期化するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態の説明では、選択度表示情報Sdgを、「選択済み項目数nSL/メニュー項目数nMenu」で表示し、下層メニュー項目が全て選択済みとなったときに該選択済みとなったメニュー項目の文字列を強調して表示するように説明したが、以下のようにしてもよい。
即ち、「選択済み項目数nSL/メニュー項目数nMenu」に応じてメニュー項目の文字列の色を変えて表示する。例えば、(2/2)のように下層メニュー項目が全て選択済みのときは緑色でメニュー項目の文字列を表示し、(1/4)のように未選択の下層メニュー項目があるときは黄色で表示し、(0/4)のように下層メニュー項目が全て未選択のときは赤色で表示するなどとしてもよい。また、「選択済み項目数nSL/メニュー項目数nMenu」に応じて、文字列の文字の大きさを変化させるようにしてもよい。
また、下層メニュー項目全てが選択済みとなったときは、全選択済みとなったメニュー項目以外のメニュー項目の方を強調表示するようにしてもよい。言い換えれば、制御部10は、メニュー表示制御部14により、選択度表示情報Sdgとして、下層メニュー項目全てが選択済みとなっていないメニュー項目の文字列を強調表示させて表示部12に表示するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態の説明では、選択度表示情報Sdgを、「選択済み項目数nSL/メニュー項目数nMenu」で表示するものであるが、選択済み項目数の代わりに未選択の項目数を表示するようにしてもよい。即ち、未選択の項目数を直接表示する形式として「(メニュー項目数nMenu-選択済み項目数nSL)/メニュー項目数nMenu」を計算した表示及び「この数字は未選択の項目数である」旨を表示する。
更に、以上の実施の形態の説明では、選択度表示情報Sdgを「選択済み項目数nSL/メニュー項目数nMenu」で表示するように説明したが、複数のチェックボックスで選択度表示情報Sdgを表示するようにしてもよい。
図16は、変形例5のメニュー画面の説明図である。図16に示すように、メニュー画面G22には、第1の実施の形態の図15(b)に示す最上層メニュー画面としてのトップ画面G21と同様に、メニュー画面の名称110及び操作ガイダンス111を表示する。更に、メニュー項目のボタン112乃至114を表示しその近傍に終了ボタン115を表示する。
以上の実施の形態の説明では、選択履歴情報Srとして選択済み項目数nSL及び全項目選択済みフラッグfSuvを設けるように説明したが、以下のようにしてもよい。即ち、選択履歴情報Srとして全項目選択済みフラッグfSuvを設けずに、制御部10は、選択済み項目数nSL及びメニュー項目数nMenuを用いて下層メニュー項目が全て選択されたか否かを都度判定するようにしてもよい。この場合、制御部10は、選択済み項目数nSLがメニュー項目数nMenuと同数となったときに下層メニュー項目が全て選択されたと判定し、該当するメニュー項目の文字列の強調表示等を行う。
12 表示部 13 操作部
14 メニュー表示制御部 15 選択履歴情報更新部
16 リセット指示部 21 画面データ記憶部
22 設定データ記憶部 30 選択履歴情報記憶部
31 選択済み項目数記憶部 32 全選択済み情報記憶部
40 最上層 41 中間層
42 最下層 nSL 選択済み項目数
fSuv 全項目選択済みフラッグ Sr 選択履歴情報
Sdg 選択度表示情報
Claims (9)
- 複数階層のメニュー画面を表示する表示部と、
前記メニュー画面に配置された複数のメニュー項目のいずれかを選択可能とする操作部と、
選択された前記メニュー項目の数を示す選択履歴情報を記憶する選択履歴情報記憶部と、
前記操作部において上層メニュー画面に配置された上層メニュー項目が選択されると、前記上層メニュー項目に連結する直下の下層メニュー画面を前記表示部に表示させる制御部とを有し、
更に、前記制御部は、前記選択履歴情報記憶部に記憶された前記選択履歴情報に基づいて、前記下層メニュー画面に配置された下層メニュー項目に対して、選択された前記下層メニュー項目の数と、未だ選択されていない前記下層メニュー項目の数とのいずれか一方を示す選択度表示情報を判別可能に前記表示部に表示させることを特徴とする情報処理装置。 - 前記選択度表示情報は、前記上層メニュー画面を表示させるとき、前記上層メニュー画面に配置される前記上層メニュー項目ごとに表示させることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記選択度表示情報は、前記下層メニュー画面に配置される前記下層メニュー項目の数に対して、選択された前記下層メニュー項目の数を数字で表すことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
- 前記選択度表示情報は、前記下層メニュー画面に配置される前記下層メニュー項目の数に対して、未だ選択されていない前記下層メニュー項目の数を数字で表すことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
- 前記選択度表示情報は、前記下層メニュー画面に配置される前記下層メニュー項目の数に対して、選択された前記下層メニュー項目の数を複数のチェックボックスで表すことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
- 未選択の前記下層メニュー項目が前記選択済みとなったときに、前記選択済みとなった前記下層メニュー項目の前記選択履歴情報を更新する選択履歴情報更新部を有し、
前記選択履歴情報記憶部は、前記選択履歴情報更新部により更新された前記下層メニュー項目の前記選択履歴情報を記憶することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記選択履歴情報記憶部に記憶された前記選択履歴情報は、前記下層メニュー画面に配置された前記下層メニュー項目の全てが選択済みであることを示す全項目選択済みフラッグを含み、
前記制御部は、表示する前記上層メニュー画面に配置される前記上層メニュー項目ごとに、全項目選択済みフラッグに基づいて、前記下層メニュー項目の全てが選択済みであることを示す第2の選択度表示情報を、前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、前記第2の選択度表示情報を、前記メニュー項目の文字列を強調表示させて前記表示部に表示させることを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
- 前記選択履歴情報記憶部に記憶した前記メニュー画面の前記選択履歴情報を初期化するリセット指示部を備え、
前記制御部は、メニュー画面表示動作の開始時又は印刷を終了した時、若しくは前記操作部が所定の時間の間に操作されない時に、前記リセット指示部により全ての前記メニュー画面の前記選択履歴情報を初期化することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
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