JP7271984B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
処理の実行を制御する制御装置が搭載されている情報処理装置においては、当該制御装置が別の制御装置に交換される場合がある。
特許文献1には、プロッタ装置に記憶されている当該プロッタ装置の特性を表すパラメータと、プリンタコントローラに記憶されている当該プリンタコントローラの特性を表すパラメータとを比較し、その比較結果によってプロッタ装置の機能を変更する画像形成装置が記載されている。
特開2005-205803号公報
ところで、制御装置を別の制御装置に交換した場合において、当該別の制御装置の仕様に従って当該別の制御装置を動作させた場合、当該別の制御装置を動作させたことで発生する消費電力が、交換前の制御装置を動作させることで発生する消費電力を超えることがある。これに対処するために、当該別の制御装置に含まれるプロセッサや記憶部の機能を制限することが考えられるが、実行対象の処理に関わらずプロセッサや記憶部の機能を一律に制限した場合には、発生する消費電力が、必ずしも、交換前の制御装置を動作させることで発生する消費電力以下に抑制されるとは限らない。
本発明の目的は、情報処理装置が有する制御装置を別の制御装置に交換した場合に、当該別の制御装置を動作させることで発生する消費電力が、交換前の制御装置を動作させることで発生する消費電力を超えないようにすることにある。
請求項1に係る発明は、プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置と、前記制御装置の電力を制御する電力制御手段と、を有し、前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理の対象となるデータの形式に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限する、情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記データが、ラスタ形式を有する画像データである場合、前記電力制御手段は、前記別の制御装置の記憶部に優先して前記別の制御装置のプロセッサの機能を制限する、ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記データが、ラスタ形式を有する画像データ以外のデータである場合、前記電力制御手段は、前記データの画質に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は前記別の制御装置の記憶部の一方の機能を他方に優先して制限する、ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記データの画質が基準の画質以下である場合、前記電力制御手段は、前記別の制御装置のプロセッサに優先して前記別の制御装置の記憶部の機能を制限する、ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記データの画質が基準の画質を超える場合、前記電力制御手段は、前記別の制御装置の記憶部に優先して前記別の制御装置のプロセッサの機能を制限する、ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記電力制御手段は、プリンタに含まれる定着装置が動作しているときに、前記別の制御装置のプロセッサ又は前記別の制御装置の記憶部の機能を制限する、ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項に係る発明は、前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容された処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理の実行を制限する、ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項8に係る発明は、プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置と、前記制御装置の電力を制御する電力制御手段と、を有し、前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限し、前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容された処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理の実行を制限する、情報処理装置である。
請求項9に係る発明は、前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容されない処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理に関連してソフトウェアによって実行される処理を制限する、ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項10に係る発明は、プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置と、前記制御装置の電力を制御する電力制御手段と、を有し、前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限し、前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容されない処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理に関連してソフトウェアによって実行される処理を制限する、情報処理装置である。
請求項1に係る発明は、実行を遅らせることが許容されない処理は、ハードウェアを用いて物理的な対象物に対して実行される処理である、ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の情報処理装置である。
請求項1に係る発明は、前記対象物は、搬送される記録媒体であり、前記ハードウェアを用いて実行される処理は、前記記録媒体に対するプリントである、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項1に係る発明は、プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置を有するコンピュータを、前記制御装置の電力を制御する電力制御手段、として機能させ、前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理の対象となるデータの形式に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限する、プログラムである。
請求項14に係る発明は、プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置を有するコンピュータを、前記制御装置の電力を制御する電力制御手段、として機能させ、前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限し、前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容された処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理の実行を制限する、プログラムである。
請求項15に係る発明は、プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置を有するコンピュータを、前記制御装置の電力を制御する電力制御手段、として機能させ、前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限し、前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容されない処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理に関連してソフトウェアによって実行される処理を制限する、プログラムである。
請求項1,1に係る発明によれば、情報処理装置が有する制御装置を別の制御装置に交換した場合に、当該別の制御装置を動作させることで発生する消費電力が、交換前の制御装置を動作させることで発生する消費電力を超えないようにすることができる。
請求項1,13に係る発明によれば、データの形式に応じて消費電力を削減することができる。
請求項に係る発明によれば、プロセッサに優先して記憶部の機能を制限する場合と比べて、別の制御装置の性能の低下を抑制しつつ消費電力を削減することができる。
請求項に係る発明によれば、データの画質に応じて消費電力を削減することができる。
請求項に係る発明によれば、記憶部に優先してプロセッサの機能を制限する場合と比べて、別の制御装置の性能の低下を抑制しつつ消費電力を削減することができる。
請求項に係る発明によれば、プロセッサに優先して記憶部の機能を制限する場合と比べて、別の制御装置の性能の低下を抑制しつつ消費電力を削減することができる。
請求項に係る発明によれば、定着装置が動作しているときに、別の制御装置を動作させることで発生する消費電力が、交換前の制御装置を動作させることで発生する消費電力を超えないようにすることができる。
請求項7,,14に係る発明によれば、処理の実行を制限することで、消費電力を削減することができる。
請求項9,10,15に係る発明によれば、処理の実行を制限せずに消費電力を削減することができる。
請求項1に係る発明によれば、ハードウェアが用いられる処理の実行を制限せずに消費電力を削減することができる。
請求項1に係る発明によれば、プリントの実行を制限せずに消費電力を削減することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を示すブロック図である。 旧システム制御部と新システム制御部とを示すブロック図である。 実施例1に係る制限処理に関するフローチャートを示す図である。 CPU及び記憶部と、画像形成装置の性能との関係を示す図である。 実施例2に係る制限処理に関するフローチャートを示す図である。 実施例3に係る制限処理に関するフローチャートを示す図である。 システム制御部の構成の具体例を示す図である。
図1を参照して、本実施形態に係る情報処理装置の一例である画像形成装置について説明する。図1には、本実施形態に係る画像形成装置10の構成の一例が示されている。なお、画像形成装置10は、本実施形態に係る情報処理装置の一例に過ぎず、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、情報機器、映像機器、音響機器、又は、その他の機器であってもよい。
画像形成装置10は画像形成機能を有する装置である。具体的には、画像形成装置10は、スキャン機能、プリント機能、コピー機能及びファクシミリ機能の中の少なくとも1つの機能を有する装置である。
画像形成装置10は、機能を有する1又は複数のハードウェアと、システム制御部12と、デバイス制御部14と、電力制御部16と、記憶部18とを含む。システム制御部12及びデバイス制御部14の中の少なくとも1つが、制御装置の一例に相当する。
システム制御部12とデバイス制御部14とは、通信路によって互いに接続されており、各種の情報を互いに送受信する。通信路は、例えばPCI Express等のバスである。例えば、画像形成装置10によって実行される処理の実行命令を示すコマンド情報や、ステータスを示すステータス情報や、センサによる検知結果を示す情報等が、システム制御部12とデバイス制御部14との間で送受信されてもよい。なお、互いに送受信される情報のフォーマットは、予め定められた複数のフォーマットから選択されたフォーマットであってもよい。また、システム制御部12とデバイス制御部14とは専用線によって互いに接続されて、互いに同期するための情報等を送受信してもよい。
電力制御部16は、システム制御部12及びデバイス制御部14の電力を制御するように構成されている。例えば、システム制御部12が別のシステム制御部12に交換された場合、電力制御部16は、当該別のシステム制御部12の消費電力が、交換前のシステム制御部12の消費電力を超えないように、当該別のシステム制御部12の機能を制限する。デバイス制御部14が別のデバイス制御部14に交換された場合も同様である。以下では、電力制御部16が機能を制限する処理のことを、「制限処理」と称することとする。制限処理については後で詳しく説明する。
記憶部18は、1又は複数の記憶装置によって構成されている。記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブやメモリ等の物理ドライブである。なお、記憶部18は、画像形成装置10に設けられずに、サーバ等の外部装置に設けられてもよい。
記憶部18には、システム制御部12とデバイス制御部14のそれぞれの構成と消費電力とを示す構成情報が記憶されている。システム制御部12とデバイス制御部14のそれぞれの構成は、後述するように、プロセッサと記憶部である。例えば、現時点において画像形成装置10に搭載されているシステム制御部12とデバイス制御部14のそれぞれの構成情報が、記憶部18に記憶されている。また、過去に画像形成装置10に搭載されていたシステム制御部12の構成情報が、記憶部18に記憶されていてもよい。デバイス制御部14の構成情報についても同様である。電力制御部16は、記憶部18に記憶されている構成情報を参照することで、現時点において画像形成装置10に搭載されているシステム制御部12とデバイス制御部14のそれぞれの構成と消費電力とを認識する。
画像形成装置10は、ハードウェアの一例として、UI部20、通信部22、プリンタ24、スキャナ26及びファン28等を含む。
UI部20はユーザインターフェースであり、表示部と操作部とを含む。表示部は、例えば液晶ディスプレイやELディスプレイ等の表示装置である。操作部は、例えばキーボードやテンキーやその他の操作キー等の入力装置である。UI部20は、表示部と操作部とを兼ね備えたユーザインターフェース(例えばタッチパネルや操作パネル等)であってもよい。
通信部22は通信インターフェースであり、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
プリンタ24は、画像データや文書データ等のデータを受けて、画像や文書等を用紙等の記録媒体上にプリントするように構成された装置である。
スキャナ26は、原稿をスキャンすることで当該原稿から情報を読み取り、当該情報を表す画像データを生成するように構成された装置である。
ファン28は、画像形成装置10内を冷却するための装置である。
上記以外のハードウェアとして、スキャナ26によって生成された画像データやプリントの対象となるデータ等を記憶する記憶装置が、画像形成装置10に含まれてもよい。その記憶装置には、各種のプログラムが記憶されてもよい。上記のハードウェア群は一例に過ぎず、画像形成装置10は、更に別のハードウェアを含んでもよいし、上記のハードウェア群の中の1又は複数のハードウェアを含まなくてもよい。例えば、プリンタ24又はスキャナ26のいずれかが画像形成装置10に含まれていなくてもよいし、ファン28が画像形成装置10に含まれていなくてもよい。
システム制御部12は、プロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)30と記憶部32とを含む。
CPU30は、システム制御部12の動作を制御するように構成されている。なお、CPU30の代わりに別のプロセッサが、システム制御部12に含まれてもよいし、CPU30の他に更に別のプロセッサが、システム制御部12に含まれてもよい。
記憶部32は、1又は複数の記憶装置によって構成されている。記憶装置は、例えばメモリである。メモリとして、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のDRAM(Dynamic Random Access Memory)が用いられる。もちろん、別の種類のメモリが用いられてもよい。記憶装置は、ハードディスクドライブであってもよい。また、記憶部32は、メモリとハードディスクドライブの両方によって構成されてもよい。
記憶部32には、例えば、画像形成装置10によって実行される処理の実行命令を示すコマンド情報や、ステータスを示すステータス情報や、センサによる検知結果を示す情報等が記憶される。処理は、ハードウェアによって実行されてもよいし、ソフトウェアによって実行されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアの両方によって実行されてもよい。処理は、例えば、プリンタ24によって実行されるプリントや、スキャナ26によって実行されるスキャンや、プリンタ24とスキャナ26とによって実行されるコピーや、データの圧縮処理や、OCR(Optical Character Recognition)処理等の文字認識処理、等である。コマンド情報は、例えば、プリントの実行命令に関するプリントジョブや、スキャンの実行命令に関するスキャンジョブや、コピーの実行命令に関するコピージョブ等である。
システム制御部12は、画像形成装置10に含まれる各ハードウェアに依存しない制御を実行するように構成されている。つまり、システム制御部12は、画像形成装置10において、各ハードウェアの種別、各ハードウェアの個体差、及び、製品間の差等に依存しない部分を制御するように構成されている。これらの制御は、CPU30によって実行される。例えば、システム制御部12は、UI部20による表示を制御したり、UI部20から入力された情報を受け付けたり、通信部22による通信を制御したり、画像データや文書データや機器情報等を処理したり、画像処理を実行したり、ユーザ認証処理を実行したり、メモリを管理したりする。
例えば、システム制御部12は、処理の実行命令を示すコマンド情報をデバイス制御部14に送信する。その実行命令は、ハードウェアに依存しない形式を有する実行命令であり、例えば、ユーザが理解可能な言語で記述された命令である。そのコマンド情報は、デバイス制御部14に記憶される。
デバイス制御部14は、プロセッサの一例としてのCPU34と記憶部36とを含む。
CPU34は、デバイス制御部14の動作を制御するように構成されている。なお、CPU34の代わりに別のプロセッサが、デバイス制御部14に含まれてもよいし、CPU34の他に更に別のプロセッサが、デバイス制御部14に含まれてもよい。
記憶部36は、1又は複数の記憶装置によって構成されている。記憶装置は、例えばメモリである。メモリとして、例えば、SDRAM等のDRAMが用いられる。もちろん、別の種類のメモリが用いられてもよい。記憶装置は、ハードディスクドライブであってもよい。また、記憶部36は、メモリとハードディスクドライブの両方によって構成されてもよい。
デバイス制御部14は、画像形成装置10に含まれる各ハードウェアに依存する制御を実行するように構成されている。つまり、デバイス制御部14は、画像形成装置10において、各ハードウェアに固有の部分を制御するように構成されている。この制御は、CPU34によって実行される。例えば、デバイス制御部14は、プリンタ24の動作を制御したり、スキャナ26の動作を制御したり、ファン28の動作を制御したり、ステープラ等の後処理装置の動作を制御したり、各種センサ等によって得られる情報に基づいて、モータやヒータやランプ等の動作を制御したりする。
デバイス制御部14は、システム制御部12から送られてきたコマンド情報を解釈し、当該コマンド情報が示す実行命令に従って、当該コマンド情報が示す処理の実行を制御する。例えば、コマンド情報が示す処理がコピーである場合、デバイス制御部14は、コマンド情報が示すコピー条件に従って、プリンタ24とスキャナ26を制御することで、プリンタ24とスキャナ26にコピーを実行させる。コピー条件は、例えば、解像度や用紙サイズや部数等である。
本実施形態においては、システム制御部12とデバイス制御部14とが画像形成装置10に含まれているが、システム制御部12とデバイス制御部14の代わりに、システム制御部12とデバイス制御部14の両方の機能を有する1つの制御装置が、画像形成装置10に含まれてもよい。なお、システム制御部12の機能とデバイス制御部14の機能とが互いに異なることから、システム制御部12とデバイス制御部14との間に開発サイクルの差が生じることが考えられる。その差に対処するために、制御装置をシステム制御部12とデバイス制御部14とに分けて、システム制御部12とデバイス制御部14のそれぞれに別々の機能を持たせることが考えられる。
以下、電力制御部16による制限処理について詳しく説明する。以下では、システム制御部12が別のシステム制御部12に交換された場合について説明するが、デバイス制御部14が別のデバイス制御部14に交換された場合や、システム制御部12が別のシステム制御部12に交換され、かつ、デバイス制御部14が別のデバイス制御部に交換された場合に、電力制御部16は同じように制限処理を実行する。
図2には、旧システム制御部12Aと新システム制御部12Bのそれぞれの構成が示されている。旧システム制御部12Aは、交換前に画像形成装置10に搭載されていたシステム制御部12であって、交換によって画像形成装置10から取り外されたシステム制御部12である。新システム制御部12Bは、交換によって画像形成装置10に新たに搭載されたシステム制御部12である。つまり、画像形成装置10に搭載されていた旧システム制御部12Aが新システム制御部12Bに交換されている。
旧システム制御部12Aは、プロセッサの一例であるCPU30Aと記憶部32Aとを含む。CPU30Aは、1つのCPUコアを含む。つまり、CPU30Aに含まれるCPUコアの数は1つである。なお、CPUコアは、CPU30Aにおいて実際に演算等の処理を実行する部分である。CPU30Aに含まれるCPUコアの動作周波数は、800MHzである。記憶部32Aは、1つのDDR2 SDRAMを含む。つまり、記憶部32Aに含まれるメモリの数は1つである。記憶部32Aに含まれるDDR2 SDRAMの記憶容量は、2GBであり、その動作周波数は400MHzである。
記憶部32Aには、旧システム制御部12Aの構成と消費電力とを示す構成情報が予め記憶されている。旧システム制御部12Aの構成は、CPU30Aと記憶部32Aである。例えば、CPU30Aに含まれるCPUコアの種類、CPUコアの数、及び、CPUコアの動作周波数が、CPU30Aの能力に関する情報として、構成情報に含まれている。同様に、記憶部32Aに含まれるメモリの種類、メモリの数、及び、メモリの動作周波数が、記憶部32Aの能力に関する情報として、構成情報に含まれている。また、旧システム制御部12Aの最大の消費電力を示す情報が、構成情報に含まれている。CPU30Aに含まれるCPUコアの最大の消費電力を示す情報や、各動作周波数におけるCPUコアの消費電力を示す情報が、構成情報に含まれてもよい。同様に、記憶部32Aに含まれるメモリの最大の消費電力を示す情報や、各動作周波数におけるメモリの消費電力を示す情報が、構成情報に含まれてもよい。
また、旧システム制御部12Aの構成情報は、記憶部18に記憶される。例えば、旧システム制御部12Aが画像形成装置10に搭載されたときに、電力制御部16が、旧システム制御部12Aの記憶部32Aから旧システム制御部12Aの構成情報を読み出し、その構成情報を記憶部18に記憶させる。こうすることで、現時点で画像形成装置10に搭載されている旧システム制御部12Aの構成情報が、記憶部18に記憶される。
新システム制御部12Bは、プロセッサの一例であるCPU30Bと記憶部32Bとを含む。CPU30Bは、4つのCPUコア(例えば、Core1,2,3,4)を含む。つまり、CPU30Bに含まれるCPUコアの数は、4つである。CPU30Bに含まれる各CPUコアの動作周波数は、2.0GHzである。記憶部32Bは、2つのDDR4 SDRAMを含む。つまり、記憶部32Bに含まれるメモリの数は2つである。記憶部32Bに含まれる各DDR4 SDRAMの記憶容量は、4GBであり、その動作周波数は1.2GHzである。
記憶部32Bには、新システム制御部12Bの構成と消費電力とを示す構成情報が予め記憶されている。新システム制御部12Bの構成は、CPU30Bと記憶部32Bである。例えば、CPU30Bに含まれるCPUコアの種類、CPUコアの数、及び、CPUコアの動作周波数が、CPU30Bの能力に関する情報として、構成情報に含まれている。同様に、記憶部32Bに含まれるメモリの種類、メモリの数、及び、メモリの動作周波数が、記憶部32Bの能力に関する情報として、構成情報に含まれている。また、新システム制御部12Bの最大の消費電力を示す情報が、構成情報に含まれている。CPU30Bに含まれるCPUコアの最大の消費電力を示す情報や、各動作周波数におけるCPUコアの消費電力を示す情報が、構成情報に含まれてもよい。同様に、記憶部32Bに含まれるメモリの最大の消費電力を示す情報や、各動作周波数におけるメモリの消費電力を示す情報が、構成情報に含まれてもよい。
旧システム制御部12Aの最大の消費電力は、30Wである。新システム制御部12Bの最大の消費電力は、50Wであり、旧システム制御部12Aの最大の消費電力よりも大きい。それ故、画像形成装置10に搭載されているシステム制御部12を、旧システム制御部12Aから新システム制御部12Bに交換し、新システム制御部12Bを動作させた場合、新システム制御部12Bにて発生する消費電力が、旧システム制御部12Aの最大の消費電力を超えてしまうことがあり得る。例えば、画像形成装置10によって実行される処理によっては、新システム制御部12Bにて発生する消費電力が、旧システム制御部12Aの最大の消費電力を超えてしまうことがあり得る。新システム制御部12Bの消費電力が、旧システム制御部12Aの最大の消費電力を超えた場合、画像形成装置10の冷却不足等の事態が生じることが考えられる。
電力制御部16は、新システム制御部12Bの消費電力が、旧システム制御部12Aの最大の消費電力を超えないように、新システム制御部12Bの機能を制限する。例えば、電力制御部16は、画像形成装置10によって実行される処理に応じて、新システム制御部12BのCPU30B又は記憶部32Bの一方の機能を他方に優先して制限する。
一方の機能を他方に優先して制限するという概念の範疇には、他方の機能を制限せずに一方の機能のみを制限すること、及び、まずは一方の機能を制限し、それでも新システム制御部12Bの消費電力が旧システム制御部12Aの最大の消費電力を超える場合は、他方の機能も制限すること、を含む。一方の機能及び他方の機能の両方を制限する場合、電力制御部16は、一方の機能を制限することで削減される消費電力が、他方の機能を制限することで制限される消費電力よりも大きくなるように、一方の機能及び他方の機能の両方を制限してもよいし、その逆であってもよいし、削減される消費電力が互いに同じになるように一方の機能及び他方の機能の両方を制限してもよい。一方の機能を制限することで、新システム制御部12Bの消費電力が旧システム制御部12Aの最大の消費電力を超えない場合、電力制御部16は、他方の機能を制限しない。もちろん、一方の機能を制限することで、新システム制御部12Bの消費電力が旧システム制御部12Aの最大の消費電力を超えない場合であっても、電力制御部16は、一方の機能及び他方の機能の両方を制限してもよい。この場合、電力制御部16は、上記の両方を制限する制御方法に従って機能を制限する。
例えば、電力制御部16は、CPU30Bに含まれる各CPUコアの動作周波数を低減したり、1又は複数のCPUコアを停止させたりすることで、CPU30Bの機能を制限する。電力制御部16は、CPUコア毎に異なる動作周波数を設定してもよいし、画像形成装置10に掛かる負荷に応じて、各CPUコアの動作周波数を変えてもよい。また、電力制御部16は、記憶部32Bに含まれるメモリの動作周波数を低減したり、1又は複数のメモリを停止させたりすることで、記憶部32Bの機能を制限する。電力制御部16は、メモリ毎に異なる動作周波数を設定してもよいし、画像形成装置10に掛かる負荷に応じて、各メモリの動作周波数を変えてもよい。例えば、電力制御部16は、画像形成装置10に掛かる負荷に応じて、CPUコアやメモリの動作周波数を段階的に変えてもよい。
以下、制限処理に関する各実施例について詳しく説明する。
(実施例1)
以下、図3を参照して、実施例1に係る制限処理について説明する。図3には、実施例1に係る制限処理に関するフローチャートが示されている。
まず、画像形成装置10のシステム制御部12が、作業者によって旧システム制御部12Aから新システム制御部12Bに交換される。電力制御部16は、記憶部18に記憶されている旧システム制御部12Aの構成情報を読み出し、新システム制御部12Bの記憶部32Bに記憶されている新システム制御部12Bの構成情報を読み出す。なお、システム制御部12の構成情報が、システム制御部12を識別するための識別情報に対応付けられて、サーバ等の外部装置に記憶されていてもよい。電力制御部16は、旧システム制御部12Aの識別情報に対応付けられている構成情報と、新システム制御部12Bの識別情報に対応付けられている構成情報とを当該外部装置から取得してもよい。この場合、構成情報は、記憶部18と記憶部32に記憶されていなくてもよい。
処理の実行命令が画像形成装置10に与えられた場合、電力制御部16は、以下に示す処理を実行する。例えば、記憶部32Bに、プリントジョブ等のコマンド情報が記憶されている場合、処理の実行命令が画像形成装置10に与えられたとして、電力制御部16は、以下に示す処理を実行する。
電力制御部16は、旧システム制御部12Aの構成情報と新システム制御部12Bの構成情報とを比較することで、新システム制御部12Bの機能を制限する必要があるか否かを判断する(S01)。新システム制御部12Bの構成情報が示す最大の消費電力が、旧システム制御部12Aの構成情報が示す最大の消費電力を超える場合、新システム制御部12Bの機能を制限する必要がある。新システム制御部12Bの構成情報が示す最大の消費電力が、旧システム制御部12Aの構成情報が示す最大の消費電力以下となる場合、新システム制御部12Bの機能を制限する必要はない。
新システム制御部12Bの機能を制限する必要がある場合(S01,Yes)、電力制御部16は、S02以降の制限処理を実行する。実施例1においては、電力制御部16は、画像形成装置10による処理の対象となるデータの形式に応じて、新システム制御部12BのCPU30B又は記憶部32Bの一方の機能を他方に優先して制限する。
データの形式として、例えば、画像形式、テキスト形式、及び、表形式等が挙げられる。例えば、画像データは、画像形式を有するデータであり、文書データは、テキスト形式を有するデータであり、表計算データは、表形式を有するデータである。もちろん、これら以外のデータ形式を有するデータが、画像形成装置10によって処理されてもよい。例えば、ラスタ形式を有する画像データと、ベクタ形式を有する画像データが、画像形式を有するデータの一例に相当する。また、bmp形式を有する画像データ、png形式を有する画像データ、及び、jpg形式の画像データ等が、ラスタ形式を有する画像データの一例に相当する。以下、ラスタ形式を有する画像データを、「ラスタ画像データ」と称する。
画像形成装置10による処理の対象となるデータがラスタ画像データである場合(S02,Yes)、電力制御部16は、新システム制御部12Bの記憶部32Bに優先して新システム制御部12BのCPU30Bの機能を制限する(S03)。例えば、電力制御部16は、CPU30Bに含まれる3つのCPUコア(例えばCore2,3,4)を停止させ、更に、残りの1つのCPUコア(例えばCore1)の動作周波数を低下させる。例えば、電力制御部16は、残りの1つのCPUコアの動作周波数を、旧システム制御部12AのCPU30Aに含まれるCPUコアの動作周波数である800MHzまで低下させる。
次に、新システム制御部12BのCPU30Aの機能が制限された状態で、処理の実行命令に従って、画像形成装置10によって当該処理が実行される(S04)。例えば、プリントジョブが画像形成装置10に与えられている場合、プリンタ24は、新システム制御部12Bとデバイス制御部14の制御の下、プリントジョブに従ってプリントを実行する。
画像形成装置10による処理の対象となるデータがラスタ画像データではない場合(S02,No)、電力制御部16は、当該データの画質に応じて、新システム制御部12BのCPU30B又は記憶部32Bの一方の機能を他方に優先して制限する。例えば、処理の対象となるデータが文書データ等である場合、電力制御部16は、当該データの画質に応じて機能を制限する。
処理の対象となるデータ(例えば文書データ等)の画質が、予め定められた基準の画質以下である場合(S05,Yes)、電力制御部16は、新システム制御部12BのCPU30Bに優先して新システム制御部12Bの記憶部32Bの機能を制限する(S06)。例えば、処理の対象となるデータの解像度が、予め定められた閾値以下である場合、電力制御部16は、CPU30Bに優先して記憶部32Bの機能を制限する。その閾値に対応する画質が、基準の画質に相当する。例えば、電力制御部16は、記憶部32Bに含まれる1つのDDR4 SDRAMを停止させ、更に、残りの1つのDDR4 SDRAMの動作周波数を低下させる。例えば、電力制御部16は、残りの1つのDDR4 SDRAMの動作周波数を、旧システム制御部12Aの記憶部32Aに含まれるメモリの動作周波数まで低下させる。
次に、新システム制御部12Bの記憶部32Bの機能が制限された状態で、処理の実行命令に従って、画像形成装置10によって当該処理が実行される(S04)。
処理の対象となるデータ(例えば文書データ等)の画質が、基準の画質を超える場合(S05,No)、電力制御部16は、新システム制御部12Bの記憶部32Bに優先して新システム制御部12BのCPU30Bの機能を制限する(S07)。例えば、処理の対象となるデータの解像度が閾値を超える場合、電力制御部16は、記憶部32Bに優先してCPU30Bの機能を制限する。電力制御部16は、S03における制限と同様にCPU30Bの機能を制限する。
次に、新システム制御部12BのCPU30Bの機能が制限された状態で、処理の実行命令に従って、画像形成装置10によって当該処理が実行される(S04)。
新システム制御部12Bの機能を制限する必要がない場合(S01,No)、処理の実行命令に従って、画像形成装置10によって当該処理が実行される(S04)。
上記の例では、システム制御部12が交換されているが、デバイス制御部14が交換された場合や、システム制御部12とデバイス制御部14の両方が交換された場合であっても、上記と同じ処理が実行される。
以下、図4を参照して、実施例1について更に詳しく説明する。図4には、CPU及び記憶部と、画像形成装置10の性能との関係が示されている。一例として、プリントに関する性能が示されている。プリントの対象となるデータは、例えば、文書データ又はラスタ画像データである。
例えば、処理の対象となるデータが文書データであり、その文書データの解像度が600binaryであり、その文書データの画質が高画質である場合、CPU(例えばCPU30やCPU34)の処理速度が速くなれば、プリントに関する性能が向上する。例えば、ラスタライズが終了するまでに要する時間が短くなったり、ラスタライズが施された後のデータを記憶部に書き込む時間が短くなったりする。CPUの機能を制限せずに、記憶部(例えば記憶部32や記憶部36)の機能を制限することで、プリントに関する性能の低下が抑制されつつ、新しい制御部の消費電力が削減される。この制限処理は、図3中のS06の処理に該当する。なお、解像度が600binary以下のデータが、画質が基準の画質以下のデータの一例、すなわち、解像度が閾値以下のデータの一例に相当する。もちろん、この値は一例に過ぎず、他の値が閾値として用いられてもよい。
処理の対象となるデータがラスタ画像データであり、そのラスタ画像データの解像度が600binaryであり、そのラスタ画像データの画質が高画質である場合、記憶部(例えば記憶部32や記憶部36)の待ち時間が、プリントに関する性能を制約する。また、CPU(例えばCPU30やCPU34)の処理速度を速くしても、プリントに関する性能はほとんど向上しない。記憶部の待ち時間は、例えば、記憶部へのデータの書き込みに要する時間や、記憶部からのデータの読み込みに要する時間である。記憶部(例えば記憶部32や記憶部36)の機能を制限せずに、CPU(例えばCPU30やCPU34)の機能を制限することで、プリントに関する性能の低下が抑制されつつ、新しい制御部の消費電力が削減される。この制限処理は、図3中のS03の処理に相当する。
処理の対象となるデータが文書データであり、その文書データの解像度が1200binaryであり、その文書データの画質が高精細である場合、記憶部(例えば記憶部32や記憶部36)の待ち時間が、プリントに関する性能を制約する。また、CPU(例えばCPU30やCPU34)の処理速度を速くしても、プリントに関する性能はほとんど向上しない。それ故、記憶部(例えば記憶部32や記憶部36)の機能を制限せずに、CPU(例えばCPU30やCPU34)の機能を制限することで、プリントに関する性能の低下が抑制されつつ、新しい制御部の消費電力が削減される。この制限処理は、図3中のS07の処理に相当する。なお、高精細のデータは、高画質のデータよりも更に高画質のデータであり、画質が基準の画質を超えるデータの一例、すなわち、解像度が閾値を超えるデータの一例に相当する。
処理の対象となるデータがラスタ画像データであり、そのラスタ画像データの解像度が1200binaryであり、そのラスタ画像データの画質が高精細である場合、記憶部(例えば記憶部32や記憶部36)の待ち時間が、プリントに関する性能を制約する。また、CPU(例えばCPU30やCPU34)の処理速度を速くしても、プリントに関する性能はほとんど向上しない。それ故、記憶部(例えば記憶部32や記憶部36)の機能を制限せずに、CPU(例えばCPU30やCPU34)の機能を制限することで、プリントに関する性能の低下が抑制されつつ、新しい制御部の消費電力が削減される。この制限処理は、図3中のS03の処理に相当する。
プリンタ24に含まれる定着装置が動作しているときに、電力制御部16は、実施例1に係る制限処理を実行してもよい。定着装置は、用紙等の記録媒体上に転写されたトナーを、記録媒体上に定着させる装置である。一般的に、定着装置が動作しているときの消費電力は、定着装置以外の装置が動作しているときの消費電力よりも大きいため、その消費電力を低下させるために、電力制御部16は制限処理を実行する。
(実施例2)
以下、図5を参照して、実施例2に係る制限処理について説明する。図5には、実施例2に係る制限処理に関するフローチャートが示されている。実施例2においても、画像形成装置10のシステム制御部12が、旧システム制御部12Aから新システム制御部12Bに交換されたものとする。処理の実行命令が画像形成装置10に与えられた場合、電力制御部16は、以下に示す処理を実行する。
電力制御部16は、旧システム制御部12Aの構成情報と新システム制御部12Bの構成情報とを比較することで、新システム制御部12Bの機能を制限する必要があるか否かを判断する(S10)。この処理は、図3中のS01の処理と同じである。
新システム制御部12Bの機能を制限する必要がある場合(S10,Yes)、電力制御部16は、S11以降の制限処理を実行する。
実施例2においては、電力制御部16は、画像形成装置10によって実行される処理が、リアルタイム性が要求されている処理であるか否かに応じて、制限処理の内容を変える。リアルタイム性が要求されている処理とは、その実行を遅らせることが許容されない処理である。それとは逆に、リアルタイム性が要求されていない処理とは、その実行を遅らせることが許容された処理である。
リアルタイム性が要求されている処理は、例えば、ハードウェアを用いて物理的な対象物に対して実行される処理である。そのハードウェアは、例えば、プリンタ24やスキャナ26等である。プリンタ24を例に挙げて説明すると、そのハードウェアは、具体的には、プリンタ24を構成する転写装置や定着装置や給紙装置や用紙搬送装置等である。物理的な対象物は、例えば、プリンタ24によって画像や文字等がプリントされる用紙等の記録媒体や、スキャナ26によって情報が読み取られる原稿等の用紙である。
リアルタイム性が要求されている処理の具体例として、例えば、プリンタ24によるプリントやスキャナ26によるスキャン等が挙げられる。プリンタ24においては、記録媒体の一例である用紙が搬送されて、転写装置や定着装置等によって、画像や文字等が当該用紙にプリントされる。例えば、予め定められたサイズを有するカット用紙が連続的に搬送されたり、連続紙が搬送されたりして、プリントが行われる。このような状況においては、効率上、又は、制御の都合上、用紙の搬送を止めたり、搬送速度を随時変更したりすることは、現実的ではない。それ故、プリントは、リアルタイム性が要求される処理に該当する。また、スキャンが行われるときに原稿が自動的に取り込まれる場合があり、この場合の処理も、同様の理由により、リアルタイム性が要求される処理に該当する。
リアルタイム性が要求されていない処理は、例えば、物理的な対象物に対して実行されない処理であって、後になって実行されることが許容される処理である。例えば、データの圧縮処理やOCR処理等が、リアルタイム性が要求されていない処理に該当する。圧縮処理やOCR処理は、例えば、スキャナ26によるスキャンによって生成された画像データを対象にして実行される処理である。スキャン自体はリアルタイム性が要求されている処理ではあるが、スキャンによって生成された画像データに対する圧縮処理やOCR処理は、当該スキャンの後に直ちに実行されずに、時間が経過した後に実行されても支障のない処理であると想定される。それ故、圧縮処理やOCR処理は、リアルタイム性が要求されていない処理に該当する。
画像形成装置10によって実行される処理が、リアルタイム性が要求されている処理である場合(S11,Yes)、電力制御部16は、実行対象の処理に関連してソフトウェアによって実行される処理を制限する。例えば、電力制御部16は、UI部20に表示される画像を制限する(S12)。そして、処理の実行命令に従って、画像形成装置10によって当該処理が実行される(S14)。具体例を挙げて説明する。例えば、処理の完了(例えばプリントの完了等)をユーザに知らせるための画像として、アニメーション等の動画像がUI部20に表示される。電力制御部16は、その画像を動画像から静止画像に変更する。処理が完了した場合、CPU30Bは、処理の完了をユーザに知らせるための静止画像を、UI部20に表示させる。アニメーション等の動画像をUI部20に表示するためには、CPU30Bが、記憶部32Bに動画像データを書き込んだり、記憶部32Bから動画像データを読み出したりする必要がある。その書き込みや読み出しによって、CPU30Bに負荷が掛かり、CPU30Bの消費電力が増大する。動画像の代わりに静止画像を表示することで、CPU30Bに掛かる負荷が減り、その結果、CPU30Bの消費電力が減る。これにより、リアルタイム性が要求されている処理が、その要求通りに実行されつつ、新システム制御部12Bの消費電力が削減される。
画像形成装置10によって実行される処理が、リアルタイム性が要求されていない処理である場合(S11,No)、電力制御部16は、当該処理の実行を制限する(S13)。そして、処理の実行命令に従って、画像形成装置10によって当該処理が実行される(S14)。例えば、電力制御部16は、当該処理の実行タイミングを遅らせる。具体例を挙げて説明する。当該処理が、スキャンによって生成された画像データを圧縮する処理である場合、電力制御部16は、その圧縮処理の実行タイミングを遅らせる。例えば、電力制御部16は、プリントやスキャンが実行されていない期間を、その圧縮処理の実行タイミングとして定める。CPU30Bは、このようにして定められた実行タイミングに圧縮処理を実行する。OCR処理について同様である。圧縮処理やOCR処理は、CPU30Bに負荷が掛かる。このような処理が、プリントやスキャン等と同時に実行された場合、CPU30Bの消費電力が増大し、新システム制御部12Bの消費電力が、旧システム制御部12Aの最大の消費電力を超える可能性がある。圧縮処理やOCR処理を、プリントやスキャンが実行されていない期間に実行することで、CPU30Bの掛かる負荷が減り、その結果、CPU30Bの消費電力が削減される。
新システム制御部12Bの機能を制限する必要がない場合(S10,No)、処理の実行命令に従って、画像形成装置10によって当該処理が実行される(S14)。
実施例1と同様に、デバイス制御部14が交換された場合や、システム制御部12とデバイス制御部14の両方が交換された場合であっても、上記と同じ処理が実行される。
(実施例3)
以下、図6を参照して、実施例3に係る制限処理について説明する。図6には、実施例3に係る制限処理に関するフローチャートが示されている。実施例3においては、実施例1に係る制限処理が実行され、更に機能を制限する必要がある場合に、実施例2に係る制限処理が実行される。実施例3においても、画像形成装置10のシステム制御部12が、旧システム制御部12Aから新システム制御部12Bに交換されたものとする。処理の実行命令が画像形成装置10に与えられた場合、電力制御部16は、以下に示す制限処理を実行する。
電力制御部16は、旧システム制御部12Aの構成情報と新システム制御部12Bの構成情報とを比較することで、新システム制御部12Bの機能を制限する必要があるか否かを判断する(S20)。この処理は、図3中のS01の処理と同じである。
新システム制御部12Bの機能を制限する必要がある場合(S20,Yes)、電力制御部16は、S21以降の制限処理を実行する。
電力制御部16は、実施例1に係る制限処理(以下、「第1制限処理」と称する)を実行する(S21)。
第1制限処理が実行されることで、新システム制御部12Bの機能を更に制限する必要がなくなった場合(S22,No)、処理の実行命令に従って、画像形成装置10によって当該処理が実行される(S24)。例えば、第1制限処理が実行されることで、新システム制御部12Bの消費電力が、旧システム制御部12Aの最大の消費電力以下となる場合、新システム制御部12Bの機能を更に制限する必要はない。
第1制限処理の実行された場合であっても、新システム制御部12Bの機能を更に制限する必要がある場合(S22,Yes)、電力制御部16は、実施例2に係る制限処理(以下、「第2制限処理」と称する)を実行する(S23)。その後、処理の実行命令に従って、画像形成装置10によって当該処理が実行される(S24)。
第1制限処理が実行された場合であっても、新システム制御部12Bに含まれるCPU30Bや記憶部32B以外の要因によって、新システム制御部12Bの消費電力が増大する場合がある。例えば、画像形成装置10によって利用されるネットワークの規格や、通信量や、画像形成装置10によって利用される可搬性のメモリ(例えばUSBメモリ等)の規格等に起因して、新システム制御部12Bの消費電力が増大し、新システム制御部12Bの機能を更に制限することが必要になる場合がある。第2制限処理を実行することで、新システム制御部12Bの消費電力が削減される。
新システム制御部12Bの機能を制限する必要がない場合(S20,No)、処理の実行命令に従って、画像形成装置10によって当該処理が実行される(S24)。
実施例1と同様に、デバイス制御部14が交換された場合や、システム制御部12とデバイス制御部14の両方が交換された場合であっても、上記と同じ処理が実行される。
なお、実施例2に係る第2制限処理が最初に実行され、次に、実施例1に係る第1制限処理が実行されてもよい。
(その他の実施例)
その他の実施例として、電力制御部16は、プリントジョブやスキャンジョブ等によって指定されたパラメータに基づいて、機能の制限が必要か否かを判断してもよい。パラメータは、例えば、処理の対象となるデータの容量の大きさ、データの解像度、ジョブの数、プリントの部数、並列処理の有無、カラープリントの有無、等である。例えば、データの容量が閾値を超える場合や、データの解像度が閾値を超える場合や、ジョブ数が閾値を超える場合や、プリント部数が閾値を超える場合は、並列処理の数が閾値を超える場合や、カラープリントが実行される場合等に、機能の制限が必要となる。これらのパラメータの中の1つのパラメータが閾値を超える場合に、機能の制限が必要となってもよいし、複数のパラメータが閾値を超える場合に、機能の制限が必要となってもよい。
電力制御部16は、例えば、画像形成装置10にて利用されているUSBメモリの規格を、USB3.0からUSB2.0に変更したり、画像形成装置10にて利用されている通信の規格(例えばイーサネット(登録商標)の規格等)を、GbE(Gigabit Ethernet)から100Base-TXに変更したりすることで、消費電力を削減してもよい。
CPUを冷却するためのファンが設けられている場合、ファンによってCPUが冷却される。それ故、電力制御部16は、CPUの機能を制限せずに記憶部の機能を制限し、更に機能を制限する必要がある場合には、CPUの機能を制限してもよい。それとは逆に、CPUを冷却するためのファンが設けられていない場合、ファンによってCPUが冷却されない。それ故、電力制御部16は、記憶部の機能を制限せずにCPUの機能を制限し、更に機能を制限する必要がある場合には、記憶部の機能を制限してもよい。
電力制御部16は、例えば、画像形成装置10によって実行される処理が、プリント、スキャン又はコピーのいずれかに応じて、一方の機能を他方に優先して制限してもよいし、画像形成装置10によって実行される処理が、ハードウェアを用いた処理又はソフトウェアを用いた処理のいずれかに応じて、一方の機能を他方に優先して制限してもよい。
(具体例)
以下、図7を参照して、システム制御部12の機能を制限したときに削減される消費電力の具体例について説明する。図7には、システム制御部12の構成の具体例が示されている。
構成Aを有するシステム制御部12は、1つのCPUコア、及び、1つのDDR2 SDRAMを有する。CPUコアの動作周波数は800MHzである。DDR2 SDRAMの記憶容量は2GBであり、その動作周波数は400MHzである。当該システム制御部12には、ファンは設けられていない。当該システム制御部12の消費電力は30Wである。
構成Bを有するシステム制御部12は、2つのCPUコア、及び、1つのDDR3L SDRAMを有する。CPUコアの動作周波数は16.GHzである。DDR3L SDRAMの記憶容量は4GBであり、その動作周波数は667MHzである。当該システム制御部12には、ファンが設けられている。ファンが動作しないときの当該システム制御部12の消費電力は、35Wである。ファンが動作するときの当該システム制御部12の消費電力は、40Wである。1つのCPUコアを停止させることで、当該システム制御部12の消費電力は20%削減される。CPUコアの動作周波数を10%低減することで、当該システム制御部12の消費電力は1.5%削減される。DDR3L SDRAMの動作周波数を400MHzに設定することで、当該システム制御部12の消費電力は2%削減される。
構成Cを有するシステム制御部12は、4つのCPUコア、及び、1つのDDR4 SDRAMを有する。CPUコアの動作周波数は2.0GHzである。DDR4 SDRAMの記憶容量は4GBであり、その動作周波数は1.2GHzである。当該システム制御部12には、ファンが設けられている。ファンが動作しないときの当該システム制御部12の消費電力は、45Wである。ファンが動作するときの当該システム制御部12の消費電力は、50Wである。1つのCPUコアを停止させることで、当該システム制御部12の消費電力は10%削減される。CPUコアの動作周波数を10%低減することで、当該システム制御部12の消費電力は1.5%削減される。DDR4 SDRAMの動作周波数を667MHzに設定することで、当該システム制御部12の消費電力は1.5%削減される。
一例として、システム制御部12の構成を構成Aから構成Cに交換した場合に削減される消費電力について説明する。CPUコアの数を4から1に減らすことで、消費電力は30%削減される。CPUコアの動作周波数を、2.0GHzから800MHzに変更した場合、動作周波数は60%低減することになるため、消費電力は9.0%削減される。DDR4 SDRAMの動作周波数を667MHzに設定することで、消費電力は1.5%削減される。その結果、消費電力は、合計で40.5%削減される。構成Cの消費電力は50Wであるため、その消費電力を40.5%削減した場合、消費電力は29.75Wになる。削減後の消費電力は、構成Aの消費電力以下となっている。それ故、システム制御部12の構成を構成Aから構成Cに交換した場合であっても、構成Aを有するシステム制御部12が設けられていた画像形成装置10にて要求される消費電力以下で、システム制御部12を動作させることができる。なお、DDR SDRAMを停止させたり、その動作周波数を低減したりすることで、DDR SDRAMのセルフリフレッシュ中の消費電力も削減される。
上記の電力制御部16の機能は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、電力制御部16は、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを有する。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、電力制御部16の機能が実現される。上記プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、電力制御部16の機能は、例えばプロセッサ、電子回路又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。更に別の例として、電力制御部16の機能は、DSP(Digital Signal Processor)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。
10 画像形成装置、12 システム制御部、14 デバイス制御部、16 電力制御部。

Claims (15)

  1. プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置と、
    前記制御装置の電力を制御する電力制御手段と、
    を有し、
    前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理の対象となるデータの形式に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限する、
    情報処理装置。
  2. 前記データが、ラスタ形式を有する画像データである場合、前記電力制御手段は、前記別の制御装置の記憶部に優先して前記別の制御装置のプロセッサの機能を制限する、
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記データが、ラスタ形式を有する画像データ以外のデータである場合、前記電力制御手段は、前記データの画質に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は前記別の制御装置の記憶部の一方の機能を他方に優先して制限する、
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記データの画質が基準の画質以下である場合、前記電力制御手段は、前記別の制御装置のプロセッサに優先して前記別の制御装置の記憶部の機能を制限する、
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記データの画質が基準の画質を超える場合、前記電力制御手段は、前記別の制御装置の記憶部に優先して前記別の制御装置のプロセッサの機能を制限する、
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記電力制御手段は、プリンタに含まれる定着装置が動作しているときに、前記別の制御装置のプロセッサ又は前記別の制御装置の記憶部の機能を制限する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容された処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理の実行を制限する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置と、
    前記制御装置の電力を制御する電力制御手段と、
    を有し、
    前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限し、
    前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容された処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理の実行を制限する、
    情報処理装置。
  9. 前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容されない処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理に関連してソフトウェアによって実行される処理を制限する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置と、
    前記制御装置の電力を制御する電力制御手段と、
    を有し、
    前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限し、
    前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容されない処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理に関連してソフトウェアによって実行される処理を制限する、
    情報処理装置。
  11. 実行を遅らせることが許容されない処理は、ハードウェアを用いて物理的な対象物に対して実行される処理である、
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記対象物は、搬送される記録媒体であり、
    前記ハードウェアを用いて実行される処理は、前記記録媒体に対するプリントである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  13. プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置を有するコンピュータを、
    前記制御装置の電力を制御する電力制御手段、
    として機能させ、
    前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理の対象となるデータの形式に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限する、
    プログラム。
  14. プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置を有するコンピュータを、
    前記制御装置の電力を制御する電力制御手段、
    として機能させ、
    前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限し、
    前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容された処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理の実行を制限する、
    プログラム。
  15. プロセッサと記憶部とを有して処理の実行を制御する制御装置を有するコンピュータを、
    前記制御装置の電力を制御する電力制御手段、
    として機能させ、
    前記制御装置が、プロセッサと記憶部とを有する別の制御装置に交換された場合、前記電力制御手段は、実行対象の処理に応じて、前記別の制御装置のプロセッサ又は記憶部の一方の機能を他方に優先して制限し、
    前記実行対象の処理が、実行を遅らせることが許容されない処理である場合、前記電力制御手段は、更に、前記実行対象の処理に関連してソフトウェアによって実行される処理を制限する、
    プログラム。
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