JP7269742B2 - 位置探査システム - Google Patents

位置探査システム Download PDF

Info

Publication number
JP7269742B2
JP7269742B2 JP2019010122A JP2019010122A JP7269742B2 JP 7269742 B2 JP7269742 B2 JP 7269742B2 JP 2019010122 A JP2019010122 A JP 2019010122A JP 2019010122 A JP2019010122 A JP 2019010122A JP 7269742 B2 JP7269742 B2 JP 7269742B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
sound
area
sound source
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019010122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020118554A (ja
Inventor
将幸 阿部
勝識 平野
秋 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
Priority to JP2019010122A priority Critical patent/JP7269742B2/ja
Publication of JP2020118554A publication Critical patent/JP2020118554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7269742B2 publication Critical patent/JP7269742B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

本発明は、領域内における対象物の位置を探査する位置探査システムに関する。
従来、建設現場等において、カメラによって作業者や作業車両などを撮影し、作業状況の記録や安全管理に利用する技術が開発されている。
例えば、下記特許文献1には、産業車両または車両系建設機械に該当する車両に搭載された撮像部で撮像された画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部が取得した前記画像に、所定の位置関係を有する所定の2色以上の領域が含まれるか否かの判定処理を実行する判定部と、前記判定部の判定処理結果に応じた通知処理を実行する通知部とを備え、産業車両または車両系建設機械に該当する車両が走行する任意の位置において、車両の周囲に存在する人物を検出する技術が開示されている。
特開2018-36937号公報
上述した従来技術のように、カメラの撮影画像を用いる技術では、例えば夜間や悪天時などの視界不良時に、対象物の位置の探査が困難になるという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、周囲の環境に関わらず領域内の対象物を精度よく探査することにある。
上述の目的を達成するため、請求項1の発明にかかる位置探査システムは、監視対象領域内における対象物の位置を探査する位置探査システムであって、前記対象物と一体的に設けられた音源と、間隔を置いて配置された複数のマイクを有するマイクアレイと、前記監視対象領域を撮影範囲に含むカメラと、前記マイクアレイで収音された音に基づいて、前記カメラで撮影された画像上における前記音源の位置を特定する位置特定部と、前記位置特定部で特定された前記音源の位置を継続的に記録する記録部と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明にかかる位置探査システムは、前記対象物は、作業機器であり、前記監視対象領域は、前記作業機器による作業が行われる作業領域を含み、前記記録部は、前記作業領域のうち前記作業機器が通過した領域を作業実施領域、前記作業領域のうち前記作業機器が通過していない領域を作業未実施領域として識別可能に記録する、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる位置探査システムは、前記対象物は、作業機器、作業者、作業車両の少なくともいずれかであり、前記監視対象領域は、前記対象物の侵入が禁止される侵入禁止領域を含み、前記音源が前記侵入禁止領域に侵入する可能性がある場合に報知する報知部を更に備える、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる位置探査システムは、前記音源は、所定周波数帯の音を発生し、前記位置特定部は、前記マイクアレイで収音された音のうち前記所定周波数帯の音に基づいて前記音源の位置を特定する、ことを特徴とする。
請求項5の発明にかかる位置探査システムは、前記対象物は、前記監視対象領域内に複数位置しており、それぞれの対象物に設けられた音源は、それぞれ異なる周波数帯の音を発生する、ことを特徴とする。
請求項6の発明にかかる位置探査システムは、前記所定周波数帯は、人間の可聴領域外の周波数帯である、ことを特徴とする。
請求項7の発明にかかる位置探査システムは、前記対象物および前記音源は、作業機器であり、前記監視対象領域は、前記作業機器による作業が行われる作業領域を含み、前記音源が発生させる音は、前記作業機器の作業音である、ことを特徴とする。
請求項8の発明にかかる位置探査システムは、前記作業音の周波数または音圧波形の少なくともいずれかに基づいて、当該作業音が発生している位置における作業の進捗状況を推定する作業状況推定部を更に備え、前記記録部は、前記音源の位置と共に、当該位置における作業の進捗状況を記録する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、音源が発生する音に基づいて対象物の位置を特定するので、視界不良時でも対象物の位置を精度よく特定する上で有利となる。また、対象物の位置を継続的に記録するので、監視対象領域内における対象物の移動軌跡を記録することができ、対象物の位置の特定結果を有効に利用する上で有利となる。
請求項2の発明によれば、作業領域内における作業機器の位置を特定し、作業機器が通過した領域を作業実施領域、作業機器が通過していない領域を作業未実施領域として識別可能に記録するので、作業の漏れや重複を防止することができ、作業効率および作業品質を向上させる上で有利となる。
請求項3の発明によれば、音源が侵入禁止領域に侵入する可能性がある場合に報知するので、移動する音源が侵入禁止領域に侵入するのを防止し、安全性を高める上で有利となる。
請求項4の発明によれば、音源で発生する音の周波数帯を予め定めておき、マイクアレイで収音された音のうち当該周波数帯の音に基づいて音源の位置を特定するので、音源の位置の特定精度を向上させる上で有利となる。
請求項5の発明によれば、複数の対象物に対してそれぞれ異なる周波数帯の音を発生する音源を付加するので、複数の対象物の位置をそれぞれ識別して特定する上で有利となる。
請求項6の発明によれば、音源が発生する音は、人間の可聴領域外の周波数帯であるので、対象物となる人間または対象物周辺に位置する人間の聴覚を過度に刺激することなく、監視対象領域の静粛性や作業の効率を向上させる上で有利となる。
請求項7の発明によれば、対象物そのものが音源なので、別途音源を設ける必要がなくシステム構成を簡素化する上で有利となる。また、作業音と音源の発生音とで二重に音を発生させることがなく、監視対象領域の静粛性を向上させる上で有利となる。
請求項8の発明によれば、音源の位置と共に、当該位置における作業の進捗状況を記録することができるので、作業の過不足を防止することができ、作業効率および作業品質を向上させる上で有利となる。また、作業現場におけるトレーサビリティを向上させることができる。
実施の形態1にかかる位置探査システム10の構成を示すブロック図である。 検出器17の外観を示す説明図である。 位置特定部182による位置特定方法を模式的に示す説明図である。 作業機器20の移動状態を模式的に示す説明図である。 位置情報の出力態様の一例を示す説明図である。 実施の形態2にかかる位置探査システム10の構成を示すブロック図である。 報知情報の出力態様の一例を示す説明図である。 実施の形態3にかかる位置探査システム10の構成を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる位置探査システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる位置探査システム10の構成を示すブロック図である。
位置探査システム10は、所定の監視対象領域内における対象物の位置を探査する。本実施の形態では、対象物は作業機器20(20A~20C)であり、監視対象領域は作業機器20による作業が行われる作業領域を含む。作業機器20とは、建設作業を行う際に用いられる機器であり、実施の形態1ではコンクリートの打設作業を行うバイブレータを例にする。この場合、作業領域とは、コンクリートの打設作業が行われる範囲となる。
位置探査システム10は、音源12(12A~12C)、検出器17(マイクアレイ14、カメラ16)、コンピュータ18を備える。
音源12は、対象物と一体的に設けられる。
音源12が対象物と一体的に設けられるとは、音源12が対象物と一体となって移動するように取り付けられている状態、または対象物そのものが音源12である状態、などを指す。
実施の形態1では、対象物は作業機器20であるため、音源12は作業機器20に取り付けられている。
音源12で発生する音はどのような音であってもよいが、実施の形態1では周囲で発生する音(作業音や作業者の話し声等)と識別可能な音であることが好ましい。
具体的には、例えば予め定められた所定周波数帯の音、特に人間の可聴領域外の周波数帯であるモスキート音や超低周波音などが好ましい。
音源12で発生する音を人間の可聴領域外の周波数帯とすることで、作業者同士の会話や聴覚による周辺状況の把握を妨げる可能性を低減することができる。
また、音源12で発生する音の周波数を特定することによって、後述する位置特定部182による位置特定精度を向上させることができる。
また、図1の作業機器20A~20Cのように、対象物が監視対象領域内に複数位置している場合には、それぞれの対象物に設けられた音源は、それぞれ異なる周波数帯の音を発生するようにするのが好ましい。例えば、作業機器20Aに設けられた音源12Aは周波数fa、作業機器20Bに設けられた音源12Bは周波数fb、作業機器20Cに設けられた音源12Cは周波数fc(fa≠fb≠fc)などにする。これにより、後述する位置特定部182でそれぞれの作業機器20A~20Cの位置を識別することが可能となる。
また、検出器17は、マイクアレイ14とカメラ16とを備える。
図2は、検出器17の外観を示す説明図である。
検出器17は、ビームフォーミングを利用した音源探査(Noise Source Identification)を実現する。
図2に示す検出器17は、円形のフレーム170を備えると共に、フレーム170の中心にカメラ16が配置されている。また、フレーム170上には間隔を置いて複数のマイク140がランダムに配置されている。
なお、検出器17の形状は図2に示したものに限らず、例えば音響ホログラフィ法や音響インテンシティ法を用いたものなど、従来公知の様々な形状を適用可能である。
マイクアレイ14は、間隔を置いて配置された複数のマイク140を有する。
マイクアレイ14の各マイク140は、同一の音源12から発生した音を時間差で収音する。後述する位置特定部182は、この時間差を用いて音源12の位置を特定する。また、各マイク140で収音した音を同位相信号として重ね合わせることにより、鋭い指向性を得ることができる。
カメラ16は、例えば動画撮影用のカメラであり、監視対象領域を撮影範囲に含んでいる。
本実施の形態では、カメラ16は、作業機器20による作業が行われる作業領域、すなわちコンクリートの打設作業が行われる範囲を撮影範囲に含んでいる。
コンピュータ18は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
コンピュータ18は、上記CPUが上記制御プログラムを実行することにより、位置特定部182、記録部184、出力部186として機能する。
位置特定部182は、マイクアレイ14で収音された音に基づいて、カメラ16で撮影された画像上における音源12の位置を特定する。
図3は、位置特定部182による位置特定方法を模式的に示す説明図である。
音源12で発生した音は、平面波Wとして各マイク140に到達する。各マイク140における平面波Wの到達時刻のずれ(ΔT)と、各マイク140の位置のずれdx(x=1、2・・)とを用いて、音の到来方向、すなわち音源12の位置を特定することができる。また、各マイク140における平面波W(音)の到達時刻のずれ分を遅延器で補正して同位相信号として重ね合わせることにより、鋭い指向性が得られる。
また、位置特定部182は、特定した音源12の位置をカメラ16の撮影画像にマッピングすることにより、音源12の位置、すなわち作業機器20の位置を可視化する。
なお、音源12が所定周波数帯の音を発生する場合、位置特定部182は、マイクアレイで収音された音から上記所定周波数帯の音をフィルタリング処理等で抽出し、上記所定周波数帯の音に基づいて音源12の位置を特定する。これにより、音源12の位置の特性精度を向上させることができる。
また、作業機器20(対象物)が、監視対象領域内に複数位置しており、それぞれの作業機器20(対象物)に設けられた音源12が、それぞれ異なる周波数帯の音を発生する場合、位置特定部182は、それぞれの音源12について識別が可能となり、それぞれの作業機器20の位置を継続的に特定可能となる。
記録部184は、位置特定部182で特定された音源12の位置を継続的に記録する。
これにより、音源12の移動軌跡、すなわち作業機器20の移動軌跡を記録することができる。
本実施の形態では、作業機器による作業が行われる作業領域を監視対象領域としており、記録部184は、作業領域のうち作業機器20が通過した領域を作業実施領域、作業領域のうち作業機器20が通過していない領域を作業未実施領域として識別可能に記録する。
出力部186は、記録部184で記録された音源12の位置(移動軌跡)を、ユーザが視認可能な形で出力する。本実施の形態では、出力部186は、例えば作業を監督する監督者や作業者が保持する携帯端末22(タブレットやノートパソコン、スマートフォンなど)に音源12の移動軌跡を表示出力する。
この他、出力部186は、例えばコンピュータ18のディスプレイ(図示なし)に音源12の移動軌跡を表示出力してもよいし、コンピュータ18に接続されたプリンタ(図示なし)から印刷出力してもよい。
図4は、作業機器20の移動状態を模式的に示す説明図である。
図4の例ではコンクリートの打設作業を行うバイブレータが作業機器20となる。作業機器20には、音源12が付されている。作業者Hは、作業機器20(バイブレータ)を保持して作業領域A内を移動することにより、作業領域A内のコンクリートの打設作業を行う。
作業領域Aの近傍には、検出器17が配置されている。図4の例では、作業領域Aの近傍にフレーム170が設置され、検出器17がフレーム170上の高所に設置されている。これにより、カメラ16で作業領域Aの全体を撮影することができる。
作業者Hによる作業中、音源12からは継続して音を発生させる。検出器17では、カメラ16で作業領域Aを撮影するとともに、マイクアレイ14の各マイク140で周囲の音(特に音源12から発生する音)を集音する。カメラ16で撮影された画像と、マイクアレイ14で集音された音の音声データは、コンピュータ18(図4上では図示を省略)に出力される。
コンピュータ18では、位置特定部182によりマイクアレイ14で収音された音に基づいて、カメラ16で撮影された画像上における音源12の位置を特定するとともに、記録部184に各時刻における音源12の位置が記録される。また、出力部186により、携帯端末22等に音源12の位置情報が出力される。
図5は、位置情報の出力態様の一例を示す説明図である。
図5の例では、携帯端末22に位置情報を出力する場合を例にしている。携帯端末22のディスプレイ220には、作業領域Aの画像が表示されるとともに、作業機器20の移動軌跡が表示される。図5の例では、所定のサンプリング間隔ごとの作業機器20の位置を丸印で示している。
図5Aのように、作業領域Aのうち作業機器20が通過した領域、すなわち丸印が表示された領域E1は打設作業の実施領域、作業機器20が通過していない領域、すなわち丸印が表示されていない領域E2は打設作業の未実施領域として識別することができる。
全ての作業領域Aで作業が完了すると、図5Bに示すように作業領域A全域に丸印が表示されることとなる。
このようにすることで、作業の進捗状況をリアルタイムで把握できるとともに、作業機器20が通過していない領域、すなわち作業の実施漏れが生じるのを防止することができる。
また、例えば各位置における滞在時間の長さを丸印の半径の大きさなどで表示可能とすれば、例えば作業領域内の各位置における作業時間のムラを把握し、作業品質を向上させることができる。
以上説明したように、実施の形態1にかかる位置探査システム10によれば、音源12が発生する音に基づいて対象物の位置を特定するので、視界不良時でも対象物の位置を精度よく特定する上で有利となる。また、対象物の位置を継続的に記録するので、監視対象領域内における対象物の移動軌跡を記録することができ、対象物の位置の特定結果を有効に利用する上で有利となる。
また、位置探査システム10によれば、作業領域内における作業機器20の位置を特定し、作業機器20が通過した領域を作業実施領域、作業機器20が通過していない領域を作業未実施領域として識別可能に記録するので、作業の漏れや重複を防止することができ、作業効率および作業品質を向上させる上で有利となる。
また、位置探査システム10において、音源12で発生する音の周波数帯を予め定めておき、マイクアレイ14で収音された音のうち当該周波数帯の音に基づいて音源12の位置を特定すれば、音源12の位置の特定精度を向上させる上で有利となる。
また、位置探査システム10において、複数の対象物に対してそれぞれ異なる周波数帯の音を発生する音源12を付加すれば、複数の対象物の位置をそれぞれ識別して特定する上で有利となる。
また、位置探査システム10において、音源12が発生する音を、人間の可聴領域外の周波数帯とすれば、対象物周辺に位置する人間等の聴覚を過度に刺激することなく、監視対象領域の静粛性や作業の効率を向上させる上で有利となる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2にかかる位置探査システム10の構成を示すブロック図である。
なお、実施の形態2の構成のうち、実施の形態1と同様の構成については詳細な説明を省略する。
実施の形態2では、音源12(12A~12C)を付す対象物を、作業機器20、作業者H、作業車両Cの少なくともいずれかとする。
また、実施の形態2では、位置探査システム10の監視対象領域は、対象物の侵入が禁止される侵入禁止領域を含んでいる。侵入禁止領域とは、例えば急な段差や落下物の危険のある危険箇所の近傍、走行中または作業中の作業車両Cの周辺などが挙げられる。
コンピュータ18は、位置特定部182に加え音源12が侵入禁止領域に侵入する可能性がある場合に報知する報知部188を備える。
報知部188には、予め監視対象領域のうち侵入禁止領域となる領域が指定されている。報知部188は、位置特定部182で特定された音源12(対象物)の位置が侵入禁止領域から所定距離以内となった場合には、作業管理者や作業者が保持する携帯端末22に報知情報を送信する。
例えば、対象物が作業者H、侵入禁止領域が危険箇所の場合には、作業者Hに付された音源12Bの発生音により作業者Hの位置が特定される。報知部188は、作業者Hが危険箇所まで所定距離以内に近づいた場合には、例えば当該作業員Hが保持する携帯端末22、作業監督者が保持する携帯端末22等に報知情報(図7参照)を出力する。
また、例えば作業車両Cの周辺が侵入禁止領域の場合には、作業車両Cに付された音源12Cの発生音により作業車両Cの位置が、作業者Hに付された音源12Bの発生音により作業者Hの位置が、それぞれ特定可能となる。報知部188は、作業者Hと作業車両Cとの距離が所定距離以内に近づいた場合には、例えば当該作業員Hが保持する携帯端末22、作業車両Cの運転者が保持する携帯端末22、作業監督者が保持する携帯端末22等に報知情報(図7参照)を出力する。
この時、報知部188は、音源12(対象物)の移動速度や移動方向を考慮して報知のタイミングを決定してもよい。例えば、音源12(対象物)の移動速度が速い場合は、移動速度が遅い場合と比較して早いタイミングで(侵入禁止領域までの距離が大きいうちに)報知を行う。また、例えば音源12(対象物)の移動方向が侵入禁止領域の境界と平行な場合は、侵入禁止領域への侵入可能性は少ないため報知のタイミングを遅らせる、移動方向が侵入禁止領域の境界と交わる場合は、その角度が垂直に近いほど報知のタイミングを早める。
図7は、報知情報の出力態様の一例を示す説明図である。
図7の例では、携帯端末22のディスプレイ220には、監視対象領域内に設定された侵入禁止領域D(危険箇所)が他の領域と識別可能(図7では網掛け)に表示される。監視対象領域内に位置する各作業者Hの位置は、丸印のアイコンH1~H3で示される。また、作業車両Cの位置は四角のアイコンC1で示される。図中の矢印は、各アイコンの移動方向を示す。
例えば侵入禁止領域Dの近傍に位置する作業者Hが侵入禁止領域まで所定距離以内に近づいた場合には、当該作業者Hに対応するアイコンH1を通常とは異なる表示態様、例えば点滅や赤色などで表示する。また、アイコンH1の近傍に「危険箇所に侵入する可能性があります」などのメッセージM1を表示する。
また、例えば作業者Hと作業車両Cとの距離が所定距離以内に近づいた場合には、当該作業者Hに対応するアイコンH2および作業車両Cに対応するアイコンC1を通常とは異なる表示態様、例えば点滅や赤色などで表示する。また、アイコンH2およびC1の近傍に「接触に注意してください」などのメッセージM2を表示する。
なお、アイコンの表示態様やメッセージの内容は、上述したものに限らず、従来公知の様々な注意喚起の方法を用いることができる。
以上説明したように、実施の形態2にかかる位置探査システム10によれば、音源12が侵入禁止領域に侵入する可能性がある場合に報知するので、移動する音源12が侵入禁止領域に侵入するのを防止し、安全性を高める上で有利となる。
(実施の形態3)
図8は、実施の形態3にかかる位置探査システム10の構成を示すブロック図である。
なお、実施の形態3の構成のうち、実施の形態1と同様の構成については詳細な説明を省略する。
実施の形態2では、位置特定の対象物が作業機器20であるとともに、音源12を作業機器20そのものとする。すなわち、音源12が発生させる音は、作業機器20の作業音であり、作業機器20で発生する作業音を用いて作業機器20の位置を特定する。位置探査システム10の監視対象領域は、作業機器20による作業が行われる作業領域を含んでいる。
コンピュータ18は、位置特定部182、記録部184、出力部186の他、作業機器20が発生する作業音の周波数または音圧波形の少なくともいずれかに基づいて、当該作業音が発生している位置における作業の進捗状況を推定する作業状況推定部189を備える。
このような作業および作業機器20としては、例えばバイバック(ダム用バイブレータ)を用いたダムコンクリートの締固作業が挙げられる。コンクリートダムにおけるコンクリートの締固め作業では、作業面積が広く、骨材寸法も大きいためバイバックと呼ばれる大型バイブレータを搭載した重機が使用される。一般のコンクリートの場合、締固め時間の目安は5~15秒程度であるのに対し、ダムコンクリートの場合はバイバックを使用して約1分程度要する。その間、締固めが進展するにつれてバイブレータ音は10dB以上大きくなり、その後減少する傾向を示す。この音圧変動パターンを観測し、作業音発生位置における締固めの進捗状況が推定できる。
記録部184は、音源の位置と共に、当該位置における作業の進捗状況を記録する。
これにより、建設現場における作業のトレーサビリティを向上させることができる。
以上説明したように、実施の形態3にかかる位置探査システム10によれば、位置特定の対象物そのものが音源12なので、別途音源12を設ける必要がなくシステム構成を簡素化することができる。また、作業音と音源12の発生音とで二重に音を発生させることがなく、監視対象領域の静粛性を向上させる上で有利となる。
また、位置探査システム10によれば、音源12の位置と共に、当該位置における作業の進捗状況を記録することができるので、作業の過不足を防止することができ、作業効率および作業品質を向上させる上で有利となる。また、作業現場におけるトレーサビリティを向上させることができる。
10 位置探査システム
12(12A-12C) 音源
14 マイクアレイ
140 マイク
16 カメラ
17 検出器
18 コンピュータ
182 位置特定部
184 記録部
186 出力部
188 報知部
189 作業状況推定部
20(20A-20C) 作業機器
22 携帯端末

Claims (6)

  1. 監視対象領域内における対象物の位置を探査する位置探査システムであって、
    前記対象物と一体的に設けられた音源と、
    間隔を置いて配置された複数のマイクを有するマイクアレイと、
    前記監視対象領域を撮影範囲に含むカメラと、
    前記マイクアレイで収音された音に基づいて、前記カメラで撮影された画像上における前記音源の位置を特定する位置特定部と、
    前記位置特定部で特定された前記音源の位置を継続的に記録する記録部とを備え、
    前記対象物は、作業機器であり、
    前記監視対象領域は、前記作業機器による作業が行われる作業領域を含み、
    前記記録部は、前記作業領域のうち前記作業機器が通過した領域を作業実施領域、前記作業領域のうち前記作業機器が通過していない領域を作業未実施領域として識別可能に記録する、
    ことを特徴とする位置探査システム。
  2. 監視対象領域内における対象物の位置を探査する位置探査システムであって、
    前記対象物と一体的に設けられた音源と、
    間隔を置いて配置された複数のマイクを有するマイクアレイと、
    前記監視対象領域を撮影範囲に含むカメラと、
    前記マイクアレイで収音された音に基づいて、前記カメラで撮影された画像上における前記音源の位置を特定する位置特定部と、
    を備え、
    前記対象物は、作業機器、作業者、作業車両の少なくともいずれかであり、
    前記監視対象領域は、前記対象物の侵入が禁止される侵入禁止領域を含み、
    前記音源が前記侵入禁止領域に侵入する可能性がある場合に報知する報知部を更に備える、
    ことを特徴とする位置探査システム。
  3. 前記音源は、所定周波数帯の音を発生し、
    前記位置特定部は、前記マイクアレイで収音された音のうち前記所定周波数帯の音に基づいて前記音源の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の位置探査システム。
  4. 前記対象物は、前記監視対象領域内に複数位置しており、
    それぞれの対象物に設けられた音源は、それぞれ異なる周波数帯の音を発生する、
    ことを特徴とする請求項記載の位置探査システム。
  5. 前記所定周波数帯は、人間の可聴領域外の周波数帯である、
    ことを特徴とする請求項3または4記載の位置探査システム。
  6. 監視対象領域内における対象物の位置を探査する位置探査システムであって、
    前記対象物と一体的に設けられた音源と、
    間隔を置いて配置された複数のマイクを有するマイクアレイと、
    前記監視対象領域を撮影範囲に含むカメラと、
    前記マイクアレイで収音された音に基づいて、前記カメラで撮影された画像上における前記音源の位置を特定する位置特定部と、
    前記位置特定部で特定された前記音源の位置を継続的に記録する記録部とを備え、
    前記対象物および前記音源は、作業機器であり、
    前記監視対象領域は、前記作業機器による作業が行われる作業領域を含み、
    前記音源が発生させる音は、前記作業機器の作業音であり、
    前記作業音の周波数または音圧波形の少なくともいずれかに基づいて、当該作業音が発生している位置における作業の進捗状況を推定する作業状況推定部を更に備え、
    前記記録部は、前記音源の位置と共に、当該位置における作業の進捗状況を記録する、
    ことを特徴とする位置探査システム。
JP2019010122A 2019-01-24 2019-01-24 位置探査システム Active JP7269742B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019010122A JP7269742B2 (ja) 2019-01-24 2019-01-24 位置探査システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019010122A JP7269742B2 (ja) 2019-01-24 2019-01-24 位置探査システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020118554A JP2020118554A (ja) 2020-08-06
JP7269742B2 true JP7269742B2 (ja) 2023-05-09

Family

ID=71891975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019010122A Active JP7269742B2 (ja) 2019-01-24 2019-01-24 位置探査システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7269742B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004085455A (ja) 2002-08-28 2004-03-18 Toyota Motor Corp 異常音の音源探査方法及び音源探査装置
WO2012039277A1 (ja) 2010-09-22 2012-03-29 新日本製鐵株式会社 立ち入り制限領域侵入者検出システム、侵入者検出装置、立ち入り制限領域侵入者検出方法、及びそのプログラム
US20170234724A1 (en) 2016-02-17 2017-08-17 Qualcomm Incorporated Device for uav detection and identification
JP2017175473A (ja) 2016-03-24 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 モニタリングシステム及びモニタリング方法
WO2018056214A1 (ja) 2016-09-23 2018-03-29 Jfeスチール株式会社 超音波源の方位標定装置及び重ね合わせ画像の解析方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004085455A (ja) 2002-08-28 2004-03-18 Toyota Motor Corp 異常音の音源探査方法及び音源探査装置
WO2012039277A1 (ja) 2010-09-22 2012-03-29 新日本製鐵株式会社 立ち入り制限領域侵入者検出システム、侵入者検出装置、立ち入り制限領域侵入者検出方法、及びそのプログラム
US20170234724A1 (en) 2016-02-17 2017-08-17 Qualcomm Incorporated Device for uav detection and identification
JP2017175473A (ja) 2016-03-24 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 モニタリングシステム及びモニタリング方法
WO2018056214A1 (ja) 2016-09-23 2018-03-29 Jfeスチール株式会社 超音波源の方位標定装置及び重ね合わせ画像の解析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020118554A (ja) 2020-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10984816B2 (en) Voice enhancement using depth image and beamforming
JP6895543B2 (ja) 音源定位に基づく電力ケーブルの外力による破壊を防止する装置
EP3742725B1 (en) Surroundings monitoring system for work machine
KR20160102923A (ko) 침입 탐지 장치
CN108426160A (zh) 监控系统、监控装置及监控方法
KR102638672B1 (ko) 지향성 음향 변경
JP2017067666A5 (ja)
CN112530144B (zh) 一种基于神经网络的火力发电厂违规行为警示方法和系统
AU2021282389A1 (en) System for monitoring and influencing objects of interest and processes carried out by the objects, and corresponding method
JP6512793B2 (ja) 撮像装置、監視カメラシステム、撮像装置の制御方法およびプログラム
CN110634506A (zh) 一种语音数据的处理方法及装置
JP2009159448A (ja) 物体検出装置及び物体検出方法
JP7269742B2 (ja) 位置探査システム
JP2020077898A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP6720010B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP4912612B2 (ja) 音響計測装置
JP2019179527A (ja) 管制装置
JP7359532B2 (ja) ヘルメット
JP2004104576A (ja) 作業用ウェアラブル装置、遠隔作業指示装置、遠隔作業指示方法および遠隔作業指示プログラム
US20210264152A1 (en) Hearing protection attenuation and fit using a neural-network
JP6863768B2 (ja) 警備システム、管理装置及び警備方法
JP7281955B2 (ja) 安全支援装置及び安全監視方法
WO2023176211A1 (ja) 作業推定方法、作業推定システムおよびプログラム
CN110638420A (zh) 监护方法及系统
JP7506381B2 (ja) 空間内でのデータ可視化システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7269742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150