JP7269652B2 - 錘付きのレバーフロート式蒸気トラップ - Google Patents

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Description

本発明は、レバーの一端部にフロートが設けられ、他端部に弁体が設けられ、フロートの浮力により弁体の開閉を行って復水を排水するレバーフロート式蒸気トラップに関するものである。
レバーフロート式蒸気トラップでは、復水排出時にフロートの浮力を利用することで、開弁方向の力として弁体の開閉を行う(例えば、特許文献1)。しかしながら、高温高圧環境下では、内部の復水の密度が小さくなるので、浮力が小さくなる。また、閉弁状態で弁体に作用する力は、内部圧力により弁体を弁孔に押し付ける力であり、開弁するためにはそれ以上の力が必要となる。そのため、高温高圧環境下では、開弁するために大きな力が必要となる。
特開2010-242923号公報
したがって、高温高圧環境下で開弁力を確保するためには、フロート自体を大形化するか、レバー長を大きくして大きなモーメントを確保する必要がある。この場合、製品サイズが大形化してしまう。
本発明は、装置の大形化を抑制しつつ、高温高圧環境下で使用可能なレバーフロート式蒸気トラップを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のレバーフロート式蒸気トラップは、フロート室を形成するケースと、前記フロート室内に収納されたフロートと、前端部に前記フロートが連結されたレバーと、前記レバーにおける支点よりも後方に設けられた錘と、前記錘の前記レバー上での移動を規制するストッパ部材とを備えている。錘は、耐食性材料が好ましく、例えば、SUS304のようなオーステナイト系ステンレスである。
この構成によれば、フロートの浮力を補助する力として、フロートが連結されたレバー上に、開弁方向に作用する錘が取り付けられている。したがって、フロートのサイズや、支点からフロートまでのレバー長さが大きくなるのを抑制しつつ、高温高圧環境下での開弁力を確保できる。また、ストッパ部材により、錘の移動が規制されているので、錘が過度に移動して他の部品に干渉するのを防ぐことができる。
本発明において、前記錘は、左右一対の錘部品を有していてもよい。この構成によれば、錘が左右一対の錘部品を有しているので、錘部品一つの大きさが小さくなるから、錘の大きさ(重さ)を調整しやすい。
この場合、前記レバーは、左右一対のレバー片を有していてもよい。この構成によれば、左右一対のレバー片が設けられているので、左右の錘部品をバランスよく配置しやすい。
この場合、前記左右一対のレバー片の間に、追加の錘部品が設けられていてもよい。この構成によれば、追加の錘部品により、錘の重さの調整が一層容易になる。
本発明において、前記ストッパ部材が前記ケースに取り付けられ、前記ストッパ部材に、弁座を有するホルダが取り付けられていてもよい。この場合、前記ストッパ部材と前記ホルダとの間に、ガスケットが介在されていてもよい。この構成によれば、簡単な構成で、錘付きのレバーフロート式蒸気トラップを実現できる。
本発明のレバーフロート式蒸気トラップによれば、装置の大形化を抑制しつつ、高温高圧環境下での開弁力を確保できる。
本発明の第1実施形態に係るレバーフロート式蒸気トラップを示す縦断面図である。 同レバーフロート式蒸気トラップの要部を示す平面図である。 同レバーフロート式蒸気トラップの排水弁を拡大して示す縦断面図である。 同レバーフロート式蒸気トラップのスペーサを示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、「上流」「下流」とは、流体の流れ方向の「上流」「下流」をいう。
図1は本発明の第1実施形態に係るレバーフロート式蒸気トラップを示す構成図である。レバーフロート式蒸気トラップは、フロート1の浮力により排水弁2の開閉を行って復水(ドレン)Dを排水するもので、フロート1を収納するフロート室4を形成するケース6と、前端部(一端部)にフロート1が連結されたレバー8とを有している。レバー8は、前端部8aでフロート1に連結され、支点P1の回りに揺動する。つまり、レバー8は、公知の構造により、支点P1の回りに揺動自在にケース6に支持されている。レバー8における前端部8aと支点P1の間で、支点P1の近傍に排水弁2の弁体10が取り付けられている。
図2に示すように、本実施形態では、レバー8は、左右一対のレバー片9,9を有している。詳細には、レバー8は、一対のレバー片9,9の前端部が連結片11で連結された平面視でU字形状である。つまり、レバー8の連結片11が、フロート1に連結される前端部8aを構成している。
図1に示すフロート室4内のドレンDの液位が上昇するとフロート1が上昇し、レバー8が矢印A1方向に支点P1の回りに揺動する。これにより、排水弁2の弁体10が上昇して開弁し、ドレンDが排出される。フロート室4内のドレンDの液位が下降するとフロート1が下降し、レバー8が矢印A2方向に支点P1の回りに揺動する。これにより、排水弁2の弁体10が下降して閉弁する。排水弁2の詳細は、後述する。
外装体を構成するケース6は、一端部(図の左端部)が開口したケース本体12のフランジ部14に、カバー体16がボルトのような締結部材18で結合されている。ケース本体12とカバー体16とで囲まれた領域により、前記フロート室4が形成されている。フロート室4内に、蒸気がトラップされる。ケース本体12の上部に、フロート室4に蒸気およびドレンDを含む1次側流体を導入する入口100が形成されている。
カバー体16は、ケース6の一端部(左端部)の開口部を塞ぐ形状の部材であり、カバー体16の内部に、ドレンDを排出するための横断面円形の流出路20が形成されている。流出路20の上側には、外部への排出口(図示せず)に連通する流出路下流部20aが接続されている。さらに、カバー体16における流出路20の下端部近傍に、フロート室4と流出路20とを連通させる連通路22が設けられている。
連通路22は、排水弁2とカバー体16との間に介在するスペーサ24により形成されている。スペーサ24は、図1の左右方向に延びる筒状の部材で、長手方向の一端側がフロート室4に開口し、他端側が流出路20に開口している。スペーサ24の円筒部27における長手方向の一端部(フロート室4側)に鍔状の第1フランジ26が形成され、長手方向の中間部に鍔状の第2フランジ28が形成されている。第2フランジ28に複数のボルト挿通孔28aが形成されており、ボルト挿通孔28aに挿通されたボルト30により、スペーサ24がカバー体16に結合されている。
フロート室4におけるスペーサ24の上流側(フロート室4側)には、前記排水弁2が配置されている。排水弁2は、フロート室4内に流入して溜まったドレンDを排出する。スペーサ24の第1フランジ26には、排水弁2を連結するための複数の雌ねじ26a(図4)が形成されている。
図3に示すように、排水弁2は、前記弁体10と、弁体10が着座する弁座32を形成する弁座部材34とを有している。弁座部材34は、その内部に弁孔36が形成され、弁孔36の上端(上流端)が弁座32に連通している。つまり、弁体10が弁座32に着座すると、弁孔36が閉止されてドレンDが流れなくなる(閉状態)。弁体10が弁座32から離間すると、弁孔36が開放されてドレンDが流れる(開状態)。
弁孔36の下端(下流端)は、図1の連通路22を介して流出路20に連なっている。詳細には、排水弁2は、弁体10を上下方向に移動自在に支持するとともに、弁座部材34を相対移動不能に支持するホルダ38を備えている。
ホルダ38は、その内部の上側に上流側通路40が形成され、内部の下側に下流側通路42が形成されている。上流側通路40はフロート室4に連通し、下流側通路42は連通路22に連通している。図3のホルダ38の内部に、上流側通路40と下流側通路42を連通する弁座部材取付孔44が形成されている。詳細には、弁座部材取付孔44に弁座部材34が装着されており、弁座部材34の弁孔36により上流側通路40と下流側通路42が連通している。
ホルダ38の上部に、弁体挿通孔46が形成されている。弁体挿通孔46は、フロート室4と上流側通路40とを上下方向に連通している。本実施形態では、弁体挿通孔46は、ホルダ38に装着されたブッシュ45により形成されている。この筒状のブッシュ45の中空孔(弁体挿通孔)46を弁体10が通過する。
図1のホルダ38に、ねじ挿通孔(図示せず)が形成されている。スペーサ24の第1フランジ26の雌ねじ26a(図4)に、ホルダ38のねじ挿通孔を通してボルト25を螺合することで、弁座32を有するホルダ38がスペーサ24を介してカバー体6に取り付けられている。スペーサ24とホルダ38との間に、ガスケット48が介在されている。
つぎに、弁体10を説明する。図3に示すように、排水弁2は、さらに、バルブガード50と、連結部材52とを備えている。バルブガード50は、弁体10を保持し、弁体挿通孔46内を上下方向に移動自在である。連結部材52は、バルブガード50とレバー8を連結し、レバー8の揺動によりバルブガード50を上下方向に移動させて弁体10による開閉動作を行わせる。つまり、弁体10は、連結部材52およびバルブガード50を介してレバー8に接続されている。
連結部材52は、第1連結ピン54によりレバー8に連結されている。詳細には、図2に示すように、連結部材52が左右のレバー片9,9の間に配置され、第1連結ピン54が左右のレバー片9,9および連結部材52を貫通している。
連結部材52は、バルブガード50に傾動自在に連結されている。詳細には、バルブガード50と連結部材52は、連結部材52を貫通する第2連結ピン56により連結されている。バルブガード50の上部に、上方に開口する挿通孔50aが形成されており、この挿通孔50aに連結部材52が上方から挿通されている。この状態で、第2連結ピン56が、バルブガード50と連結部材52を貫通している。挿通孔50aの直径は連結部材52の外径よりも大きく形成されており、連結部材52が第2連結ピン56回りを揺動自在に構成されている。一方、バルブガード50は、弁体挿通孔46内をほぼ上下方向に移動する。
バルブガード50の下部に、上下方向に延びる弁体挿通孔58が形成されている。本実施形態では、弁体挿通孔58は段付きの貫通孔である。つまり、弁体挿通孔58は、段部60を挟んで上側の大径孔62と、下側の小径孔64とを有している。大径孔62の周壁の上部に、環状の係止溝62aが形成されている。小径孔64の下端部に、径方向内側に突出する環状の受部66が形成されている。つまり、受部66が、小径孔64よりも小径に形成されている。
弁体10は、上下方向に長い円柱形状で、その下端部10aが下方に向かって縮径するテーパ形状に形成されている。この下端部10aが、弁座32に着座することで、弁孔36が閉止される。弁体10の上下方向中間部に、径方向外側に突出する鍔状のフランジ部65が形成されている。
弁体10の外径は、受部66の内径よりも小さく形成されている。フランジ部65の外径は、受部66の内径よりも大きく、小径孔64の直径よりも小さく形成されている。したがって、弁体10が下降すると、フランジ部65の下面が受部66の上面に当接する。つまり、フランジ部65が、バルブガード50に対する弁体10の下限位置を規制するストッパ65を構成している。
弁体10の上部の外周に、リング68が嵌合されている。本実施形態では、リング68は、ワッシャで構成されている。リング68の外径は、大径孔62の直径よりも若干小さく形成されている。リング68の内径は、弁体10の外径よりも若干大きく形成され、小径孔の直径よりも小さく形成されている。
大径孔62の周壁の係止溝62aに、Cリング69が係合されている。Cリング69により、弁体10およびリング68が上方に抜け出るのを防いでいる。リング68とストッパ(フランジ部)65との間に、圧縮ばね70が介挿されている。これにより、弁体10に作用する力が吸収される。
フロート1が連結されたレバー8、弁座32を形成する弁座部材34、弁体10を保持するバルブガード50、レバー8とバルブガード50を連結する連結部材52、および圧縮ばね70により、レバーフロート式蒸気トラップの開閉弁機構VMが構成されている。ただし、圧縮ばね70はなくてもよい。
つぎに、弁体10の開動作を補助する錘72について説明する。図1に示すように、錘72は、レバー8における支点P1よりも後方に設けられている。錘72は、耐食性材料が好ましく、例えば、SUS304のようなオーステナイト系ステンレスである。ただし、錘72の材質はこれに限定されない。錘72の重さは、使用圧力、例えば弁構造、サイズ等によって大きく変化し、これらを考慮して適宜設定される。
図2に示すように、錘72は、左右一対の錘部品74,74を有している。左右の錘部品74,74は、左右のレバー片9,9の外面にそれぞれ取り付けられている。左右の錘部品74,74は、同一形状で同じ重さであることが好ましい。本実施形態では、各錘部品74は、段付きの円柱形状である。具体的には、各錘部品74は、レバー片9に当接する第1の円柱部分76と、第1の円柱部分76よりも大径の第2の円柱部分78とを有している。
第2の円柱部分78は、第1の円柱部分76におけるレバー片9と反対側に設けられている。第1の円柱部分76と第2の円柱部分78とが、円錐台部分80により連結されている。円錐台部分80の小径側端面が第1の円柱部分76に連接され、円錐台部分80の大径側端面が第2の円柱部分78に連接されている。つまり、円錐台部分80は、第1の円柱部分76から第2の円柱部分78に向かって徐々に拡径するテーパ形状である。本実施形態では、第1の円柱部分76、第2の円柱部分78および円錐台部分80が、不可分一体に形成されている。ただし、錘部品74の構造、形状はこれに限定されない。
さらに、左右一対のレバー片9,9の間に、追加の錘部品82が設けられている。本実施形態では、追加の錘部品82は円盤形状である。ただし、追加の錘部品82の形状はこれに限定されない。
左右の錘部品74,74および追加の錘部品82は、第3連結ピン84によりレバー8に取り付けられている。詳細には、第3連結ピン84が、左右の錘部品74,74、左右のレバー片9,9および追加の錘部品82を貫通して延びている。ただし、錘72の支持構造は、これに限定されない。
図1のレバーフロート式蒸気トラップは、さらに、レバー8上での錘72の移動を規制するストッパ部材85を備えている。本実施形態では、スペーサ24の一部が、ストッパ部材85を構成している。詳細には、スペーサ24の第1フランジ26および円筒部27が、ストッパ部材85を構成している。
図4に示すように、第1フランジ26および第2フランジ28は、軸方向から見て長円形状に形成されている。詳細には、第1フランジ26は、軸方向から見て、上面26uと下面26dが直線状に延びており、左右の側面26s、26sが外側方へ膨らんだ曲面で形成されている。同様に、第2フランジ28は、軸方向から見て、上面28uと下面28dが直線状に延びており、左右の側面28s,28sが外側方へ膨らんだ曲面で形成されている。第2フランジ28は、支持剛性を確保するために、上面28uの中間部から上方に突出する追加のフランジ部29が形成されている。
図1に示すように、本実施形態では、第1フランジ26の上面26u、26uおよび円筒部27の上面がストッパ部材85を構成している。詳細には、錘部品74の第1の円柱部分76が第1フランジ26の上面26u、26uに当接し、追加の錘部品82の下面が円筒部27の上面に当接する。
図2に示すように、円錐台部分80のテーパ形状と、第1および第2フランジ26,28の側面26s、28sの曲面形状を調整することで、錘部品74が第1および第2フランジ26,28に干渉するのを避けることができるうえに、錘72の重量を確保しつつ、目標のレバー角度で錘72をストッパ部材85に当てることができる。また、スペーサ24がストッパ部材85を兼用しているので、部品点数の増加が抑制されるうえに、構造も簡単になる。
つぎに、本実施形態のレバーフロート式蒸気トラップの作用について説明する。図1のフロート室4に、高温の蒸気を含んだ1次側流体が流入し、この1次側流体に混入したドレンDがフロート室4内に溜まる。このドレンDが設定水位以下である場合には、フロート1が、図1に2点鎖線で示す下限位置に保持される。このとき、排水弁2は、図3の弁孔36が弁体10で閉塞された閉弁状態となり、1次側流体に含まれる高温の蒸気がフロート室4内にトラップされる。
フロート室4内に溜まったドレンDが設定水位を越えると、図1に実線で示すように、このドレンDから浮力を受けてレバー8が支点P1周りに矢印A1の方向に回動し、フロート1と一体的に上方へ移動する図3の弁体10が弁孔36を開放する。これにより、排水弁2が開弁状態となって、ドレンDを含んだ流体が弁孔36、ホルダ38内部の下流側通路42、図1のスペーサ24内部の連通路22および流出路20を通って流出路下流部20aから蒸気トラップの外部へ排出される。
このとき、錘72の自重により、レバー8に矢印A3方向の力、つまり、開弁方向の力が作用する。したがって、高温高圧環境下であっても、弁体10の開動作がスムーズになる。
フロート室4内のドレンDが排出によって減少すると、フロート1が自重で下降し、レバー8が支点P1周りに矢印A2の方向に回動して全閉状態となる。このとき、図3の連結部材52が第2連結ピン56回りを揺動するので、連結部材52の傾きが吸収され、弁体10は鉛直方向(上下方向)に動作する。これにより、弁体10が傾いた状態で弁座32に着座することがなくなって、スムーズな閉弁動作が実現される。また、着座時および着座状態で弁体10が受ける負荷が圧縮ばね70により吸収されるので、弁体10への負荷が軽減される。
高温高圧環境下では、内部のドレンDの密度が小さくなるので、浮力が小さくなる。また、閉弁状態で弁体10に作用する力は、内部圧力により弁体10を弁孔36に押し付ける力であり、開弁するためにはそれ以上の力が必要となる。そのため、高温高圧環境下では、開弁するために大きな力が必要となる。上記構成によれば、フロート1の浮力を補助する力として、フロート1に連結されたレバー8上に、開弁方向に作用する錘72が取り付けられている。したがって、フロート1のサイズや、支点P1からフロート1までのレバー8長さが大きくなるのを抑制しつつ、高温高圧環境下での開弁力を確保できる。また、ストッパ部材85により、錘72の移動が規制されているので、錘72が過度に移動して他の部品に干渉するのを防ぐことができる。
図2に示すように、錘72は、左右一対の錘部品74を有していているので、錘部品74一つの大きさが小さくなるから、錘72の大きさ(重さ)を調整しやすい。また、レバー8が左右一対のレバー片9,9を有していているので、左右の錘部品74をバランスよく配置しやすい。さらに、左右一対のレバー片9,9の間に、追加の錘部品82が設けられていているので、錘72の重さの調整が一層容易になる。
ケース6にスペーサ24が取り付けられ、スペーサ24にガスケット48を介してホルダ38が取り付けられている。このスペーサ24が、ストッパ部材85を構成している。これにより、簡単な構成で、錘付きのレバーフロート式蒸気トラップを実現できる。
図3に示すように、弁軸を構成する連結部材52と弁体10が別体で構成され、連結部材52が、弁体10を保持するバルブガード50に傾動自在に連結されている。つまり、連結部材52の傾きが、バルブガード50に対する傾動により吸収され、弁体10自体は鉛直方向(上下方向)にしか動作しない。これにより、弁体10が傾いた状態で弁座32に着座することがなくなる。したがって、スムーズな閉弁動作が実現されて、閉弁不良の発生を防ぐことができる。
また、ホルダ38が、バルブガード50を上下方向に移動自在に支持するとともに、弁座部材34を相対移動不能に支持している。これにより、簡単な構造で、閉弁動作がスムーズな開閉弁機構VMを実現できる。
弁体10に、バルブガード50に係合してバルブガード50に対する弁体10の下限位置を規制するストッパ65が設けられている。これにより、弁体10が下方へ過度に移動するのを防ぐことができるので、弁体10に作用する負荷が軽減される。
さらに、弁体10の上部の外周にリング68が嵌合され、リング68とストッパ65との間に圧縮ばね70が介挿されている。したがって、着座時および着座状態で弁体10が受ける負荷が圧縮ばね70により吸収されるので、弁体10および連結部材52への負荷を軽減することができる。
バルブガード50と連結部材52は、連結部材52を貫通する第2連結ピン56により連結されている。これにより、連結部材52の傾きが第2連結ピン56の回転で吸収することができるので、簡単な構造で、スムーズな閉弁動作を実現できる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、バルブガード50、圧縮ばね70はなくてもよい。この場合、連結部材52に弁体10が接続される。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 フロート
4 フロート室
6 ケース
8 レバー
8a レバーの前端部
9 レバー片
24 スペーサ(ストッパ部材)
32 弁座
38 ホルダ
48 ガスケット
72 錘
74 錘部品
82 追加の錘部品
85 ストッパ部材
P1 支点

Claims (3)

  1. フロート室を形成するケースと、
    前記フロート室内に収納されたフロートと、
    前端部に前記フロートが連結されたレバーと、
    前記レバーにおける支点よりも後方に設けられた錘と、
    前記錘の前記レバー上での移動を規制するストッパ部材と、を備え、
    前記錘は、左右一対の錘部品を有し、
    前記レバーは、左右一対のレバー片を有し、
    前記左右一対のレバー片の間に、追加の錘部品が設けられている錘付きのレバーフロート式蒸気トラップ。
  2. 請求項1に記載の錘付きのレバーフロート式蒸気トラップにおいて、前記ストッパ部材が前記ケースに取り付けられ、
    前記ストッパ部材に、弁座を有するホルダが取り付けられている錘付きのレバーフロート式蒸気トラップ。
  3. 請求項2に記載の錘付きのレバーフロート式蒸気トラップにおいて、前記ストッパ部材と前記ホルダとの間に、ガスケットが介在されている錘付きのレバーフロート式蒸気トラップ。
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