JP7267518B2 - 温度補償回路 - Google Patents

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Description

本開示は、温度補償回路に関する。
電力増幅器は、様々な温度条件で動作させても利得が大きく変化しないことが要求される。電力増幅器の増幅素子にはトランジスタが用いられ、トランジスタの温度特性に応じて電力増幅器の利得は変化する。温度の変動に対する電力増幅器の利得の変化を補償する従来の技術として、例えば、特許文献1には、トランジスタの利得およびドレイン電流の温度依存性を補償するバイアス電圧を生成する温度補償回路が記載されている。
特開2003-188653号公報
特許文献1に記載された温度補償回路は、トランジスタの閾値電圧が温度上昇に対して降下する特性を有する場合、温度上昇に伴って当該回路を流れる電流が増加し、当該回路を流れる電流を制御するトランジスタのソース電位が上昇する。これにより、従来の温度補償回路は、高温条件で回路を流れる電流が0になるか、一定値に収束することにより、温度補償ができなくなるという課題があった。
本開示は上記課題を解決するものであり、高温条件を含む広範囲の温度条件であっても温度補償が可能な温度補償回路を得ることを目的とする。
本開示に係る温度補償回路は、第1の温度範囲で電力増幅器を温度補償する第1の電流経路と、第1の温度範囲よりも高い第2の温度範囲でオン状態となる整流素子を有し、オン状態の整流素子に流れる電流によって電力増幅器を温度補償する第2の電流経路を備え、第1の電流経路は、制御端子、第1の端子および第2の端子を有した第1のトランジスタと、一端が第1のトランジスタの第1の端子と接続され、温度上昇に伴って抵抗値が上昇する特性を有した第1の抵抗と、一端が第1の抵抗の他端と接続され、他端が電圧入力端子に接続された第2の抵抗と、一端が接地され、他端が第1のトランジスタの第2の端子に接続された第3の抵抗と、を有し、第1の抵抗と第2の抵抗との接続点が、アイソレーション抵抗を介して、電力増幅器である第2のトランジスタの制御端子に接続され、第2の電流経路は、一端が第1の抵抗と第2の抵抗との接続点に接続され、他端が第1のトランジスタの制御端子に接続された第4の抵抗と、一端が第1のトランジスタの制御端子と第4の抵抗との接続点に接続され、他端が電圧入力端子に接続され、オン状態で電流が流れる整流素子と、を有する
本開示によれば、高温条件における第2の電流経路からの補償電流によって回路を流れる電流が0にならず、かつ一定値にも収束しないので、高温条件を含む広範囲の温度条件であっても温度補償することができる。
実施の形態1に係る温度補償回路の構成例を示す回路図である。 図1の温度補償回路の等化回路を示す回路図である。 温度補償回路の出力電圧の温度依存性のシミュレーション結果を示すグラフである。 電力増幅器の利得の温度依存性のシミュレーション結果を示すグラフである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る温度補償回路1の構成例を示す回路図である。図1に示す温度補償回路1は、電力増幅器の利得の温度依存性を補償する回路であり、第1のトランジスタ11、第1の抵抗21、第2の抵抗22、第3の抵抗23、第4の抵抗24、第5の抵抗25、ダイオード31および電圧入力端子43を備える。図1において、温度補償対象の電力増幅器は、第2のトランジスタ12である。第2のトランジスタ12は、電界効果トランジスタであり、制御端子であるゲート端子と、ソース端子と、ドレイン端子を備える。
第2のトランジスタ12のゲート端子には、入力端子41が接続されており、ソース端子は接地されており、ドレイン端子には出力端子42が接続されている。入力端子41には、高周波信号RFinが入力され、第2のトランジスタ12のゲート端子に供給される。第2のトランジスタ12によって高周波信号RFinが増幅された高周波信号RFoutは、出力端子42から出力される。
第1のトランジスタ11は、電界効果トランジスタであり、ゲート電圧Vが供給される制御端子であるゲート端子と、ソース電圧Vが印加される第1の端子であるソース端子と、第2の端子であるドレイン端子とを備える。第1の抵抗21は、温度上昇に伴って抵抗値Rが上昇する温度特性を有し、一端が第1のトランジスタ11のソース端子に接続され、他端が第4の抵抗24と第5の抵抗25との接続点に接続されている。第2の抵抗22は、抵抗値Rの抵抗であり、一端が第1の抵抗21の他端と接続され、他端が電圧入力端子43に接続されている。第3の抵抗23は、抵抗値Rの抵抗であり、一端が接地され、他端が第1のトランジスタ11のドレイン端子に接続されている。電圧入力端子43には直流電圧Vが印加される。
第4の抵抗24は、抵抗値Rの抵抗であり、一端が第1の抵抗21と第2の抵抗22との接続点に接続され、他端が第1のトランジスタ11のゲート端子とダイオード31のアノードに接続されている。ダイオード31は、内部抵抗rdioを含む整流素子であり、一端であるアノード端子が第1のトランジスタ11のゲート端子と第4の抵抗24との接続点に接続され、他端であるカソード端子が電圧入力端子43に接続されている。ダイオード31は、オン状態になると電流Idioが流れる。第4の抵抗24は、ダイオード31を流れる電流Idioによって電位差Idioを発生させる。
第1のトランジスタ11、第1の抵抗21、第2の抵抗22および第3の抵抗23は、第1の電流経路を形成する。第1の電流経路において、第1の抵抗21と第2の抵抗22との接続点は、第5の抵抗25を介して第2のトランジスタ12のゲート端子に接続されている。第5の抵抗25を介して、第1の抵抗21と第2の抵抗22との接続点から出力電圧Vrefが、第2のトランジスタ12のゲート端子に供給される。第5の抵抗25は、第1の抵抗21と第2の抵抗22との接続点における電位を、第2のトランジスタ12のゲート端子に結合するためのアイソレーション抵抗である。
第4の抵抗24およびダイオード31は、第2の電流経路を形成する。第2の電流経路は、第1の電流経路が動作する第1の温度範囲よりも高い第2の温度範囲で動作する。
すなわち、温度補償回路1は、第1の温度範囲において、第1の電流経路によって第2のトランジスタ12の利得の温度依存性を補償し、周辺温度が上昇して第2の温度範囲になると、ダイオード31がオン状態になって第2の電流経路によって第2のトランジスタ12の利得の温度依存性を補償する。
図2は、図1の温度補償回路1の等化回路を示す回路図である。図2において、第1のトランジスタ11は、トランスコンダクタンスgmおよびドレインソース間抵抗rを用いて等価回路変換されている。第1のトランジスタ11の内部電流源は、トランスコンダクタンスgmおよびゲートソース間電圧VGSを用いて、gmVGSで表される。
ダイオード31がオフ状態であるとき、第1のトランジスタ11を流れる電流Iは、下記式(1)で表される。Vthは、第1のトランジスタ11の閾値電圧であり、Vは、電圧入力端子43に印加される直流電圧である。
Figure 0007267518000001
rd≒∞と仮定した場合、上記式(1)は、下記式(2)に変形される。
Figure 0007267518000002
第1の抵抗21と第2の抵抗22との接続点から第5の抵抗25を介して第2のトランジスタ12のゲート端子に出力される出力電圧Vrefは、下記式(3)で表される。下記式(3)において、第1のトランジスタ11の閾値電圧Vth、第1のトランジスタ11のトランスコンダクタンスgmおよび第1の抵抗21の抵抗値Rが温度特性を有すると、出力電圧Vrefの温度依存性は、Vth、gmおよびRのそれぞれの温度に対する変化の傾向によって決定されることがわかる。
Figure 0007267518000003
温度上昇に伴って閾値電圧Vthが降下する温度特性を有する場合、出力電圧Vrefが、温度上昇に伴って降下する温度特性であれば、温度補償回路1は、第2のトランジスタ12の閾値電圧の温度依存性を補償することができる。
例えば、抵抗値Rが温度に対して正の変化をし、トランスコンダクタンスgmが温度に対して負の変化をすると仮定した場合に、上記式(3)の右辺第1項における分子は、温度に対して負の変化をし、上記式(3)の右辺第1項における分母は、温度に対して正の変化をする。このため、上記式(3)の右辺第1項が示す値は温度に対し連続して負の変化をする。
上記式(3)の右辺第1項において、温度上昇に伴って分母が分子に対し十分に大きくなった場合、上記式(3)の右辺第1項が示す値は、温度に対する変化が小さくなって、出力電圧Vrefの温度に対する変化も小さくなる。上記式(2)においても同様に考えると、電流Iの温度に対する変化が小さくなることを意味する。すなわち、電流Iの温度に対する変化が小さくなると、温度補償回路1は、第2のトランジスタ12の温度補償ができなくなる。
抵抗値Rが温度に対して正の変化をし、第1のトランジスタ11がB級よりもA級に近い、いわゆる浅いAB級にバイアスされていると仮定した場合、温度上昇に伴って閾値電圧Vthが降下することにより、電流Iが増加し、トランスコンダクタンスgmが温度に対して正の変化をする。このとき、上記式(3)の右辺第1項の分母における1/gmの温度に対する変化が、抵抗値Rの温度に対する変化よりも小さくなるように設定された場合、出力電圧Vrefは、温度に対して負の変化をする。
温度上昇に伴ってトランスコンダクタンスgmが増加して最大値になると、その後は、トランスコンダクタンスgmが、温度に対して負の変化に転ずる。このとき、上記式(3)の右辺第1項において、温度上昇に伴って分母が分子に対し十分に大きくなると、上記式(3)の右辺第1項が示す値は、温度に対する変化が小さくなり、出力電圧Vrefの温度に対する変化も小さくなる。この場合、電流Iの温度に対する変化が小さくなるので、温度補償回路1は、第2のトランジスタ12の温度補償ができなくなる。
第1のトランジスタ11の閾値電圧Vthが温度に対して正の変化をするとき、出力電圧Vrefが温度に対して正の変化をすれば、温度補償回路1は、第2のトランジスタ12の閾値電圧の温度依存性を補償することができる。
例えば、抵抗値Rが温度に対して正の変化をし、トランスコンダクタンスgmが温度に対して負の変化をすると仮定した場合、上記式(3)の右辺第1項における分母は、温度に対して正の変化をし、分母の変化が分子の変化よりも大きい温度範囲において、出力電圧Vrefは、温度に対して正の変化をする。
温度上昇に伴ってトランスコンダクタンスgmの変化が小さくなった場合においても、第1のトランジスタ11の閾値電圧Vthが温度に対して連続して変化することによって、出力電圧Vrefは、温度に対して連続して正の傾きを有する。
抵抗値Rが温度に対して正の変化をし、第1のトランジスタ11が浅いAB級にバイアスされていると仮定した場合、電流Iが温度に対して負の変化をするため、トランスコンダクタンスgmは、温度に対して負の変化をする。このとき、出力電圧Vrefは、温度に対して連続して正の変化をする。
ダイオード31がオン状態になると、ダイオード31に電流Idioが流れ、第4の抵抗24において電圧降下が発生して、第1のトランジスタ11のゲートソース間電圧VGSを制御することが可能となる。ダイオード31は、内部抵抗rdioを含むため、オン状態となったときであっても、ダイオード31に電位差が生じて短絡しない。このとき、第1のトランジスタ11に流れる電流Iは、下記式(4)で表される。
Figure 0007267518000004
≒∞と仮定した場合、上記式(4)は、下記式(5)に変形される。
Figure 0007267518000005
上記式(5)と上記式(2)を比較すると、上記式(5)におけるIdioによって、第1のトランジスタ11に流れる電流Iが補償される。前述したように、電流Iの温度に対する変化が小さくなっても、ダイオード31を流れる電流Idioによって、温度補償回路1は、第2のトランジスタ12の温度補償が可能である。
このとき、出力電圧Vrefは、下記式(6)で表すことができる。
Figure 0007267518000006
第1のトランジスタ11の閾値電圧Vthが温度に対して負の変化をし、抵抗値Rが温度に対して正の変化をし、トランスコンダクタンスgmが温度に対して負の変化をすると仮定した場合に、前述したように、電流Iの温度に対する変化は小さくなる。ただし、ダイオード31を流れる電流Idioによって電流Iが補償され、温度に対して電流Iが連続して変化するので、温度補償回路1は、第2のトランジスタ12の温度補償が可能である。
また、抵抗値Rが温度に対して正の変化をし、第1のトランジスタ11が浅いAB級にバイアスされていると仮定した場合、前述したように、電流Iの温度に対する変化は小さくなる。ただし、ダイオード31を流れる電流Idioによって電流Iが補償されて、温度に対して電流Iが連続して変化するので、温度補償回路1は、第2のトランジスタ12の温度補償が可能である。
さらに、第1のトランジスタ11の閾値電圧Vthが温度に対して正の変化をし、抵抗値Rが温度に対して正の変化をし、トランスコンダクタンスgmが温度に対して負の変化をする場合、前述したように、出力電圧Vrefは温度に対して連続して正の変化をする。
ただし、ダイオード31がオン状態になる第2の温度範囲においては、ダイオード31を流れる電流Idioによる電流補償によって、出力電圧Vrefが温度に対して変化する。すなわち、温度補償回路1は、ダイオード31がオフ状態になる第1の温度範囲と、ダイオード31がオン状態になる第2の温度範囲とで、出力電圧Vrefの温度に対する変化の傾きを独立に設定することが可能である。
抵抗値Rが温度に対して正の変化をし、第1のトランジスタ11が浅いAB級にバイアスされていると仮定した場合も同様に、温度補償回路1は、ダイオード31がオフ状態になる第1の温度範囲とダイオード31がオン状態になる第2の温度範囲とで、出力電圧Vrefの温度に対する変化の傾きを独立に設定することが可能である。
図3は、温度補償回路の出力電圧Vrefの温度依存性のシミュレーション結果を示すグラフである。図3に示すシミュレーション結果は、従来の温度補償回路と温度補償回路1とにおいて、第1のトランジスタ11の閾値電圧Vthが温度に対して負の変化をし、抵抗値Rが温度に対して正の変化をし、第1のトランジスタ11が浅いAB級にバイアスされている場合における、出力電圧Vrefの温度依存性である。また、従来の温度補償回路は、温度補償回路1における第2の電流経路がない回路である。
図3において破線で示す等利得線Aは、電力増幅器(第2のトランジスタ12)の利得を温度に対して一定にした場合における電圧特性である。図3において、符号Bを付した環境温度Tambと出力電圧Vrefとの関係は、従来の温度補償回路の出力電圧Vrefの温度特性のシミュレーション結果である。また、符号Cを付した環境温度Tambと出力電圧Vrefとの関係は、温度補償回路1の出力電圧Vrefの温度特性のシミュレーション結果である。
従来の温度補償回路は、符号Bを付した関係が示すように、環境温度Tambが60℃以上であると、温度に対する出力電圧Vrefの変化が小さくなっている。これに対し、温度補償回路1では、符号Cを付した関係が示すように、環境温度Tambが140℃になっても一定の傾きを有している。
図4は、電力増幅器(第2のトランジスタ12)の利得の温度依存性のシミュレーション結果を示すグラフである。図4に示す各シミュレーション結果は、第1のトランジスタ11の閾値電圧Vthが温度に対して負の変化をし、抵抗値Rが温度に対して正の変化をし、第1のトランジスタ11が浅いAB級にバイアスされている、従来の温度補償回路と温度補償回路1とによって温度補償された第2のトランジスタ12の利得の温度依存性を示している。なお、従来の温度補償回路は、図3と同様に、温度補償回路1における第2の電流経路がない回路である。
図4において、符号Dを付した環境温度Tambに対する利得の関係は、従来の温度補償回路によって温度補償された第2のトランジスタ12の利得の温度特性のシミュレーション結果を示している。また、符号Eを付した環境温度Tambに対する利得の関係は、温度補償回路1によって温度補償された第2のトランジスタ12の利得の温度特性のシミュレーション結果を示している。
符号Dを付した関係が示すように、従来の温度補償回路において、第2のトランジスタ12の利得変動が1dBとなる環境温度Tambの範囲は、20℃から60℃である。これに対し、温度補償回路1においては、符号Eを付した関係が示すように、第2のトランジスタ12の利得変動が1dBとなる環境温度Tambの範囲が20℃から140℃になっている。このように、温度補償回路1は、高温条件を含む広範囲の温度条件であっても温度補償が可能である。
なお、これまでの説明は、第1のトランジスタ11および第2のトランジスタ12が電界効果トランジスタである場合を示したが、他のトランジスタであってもよい。例えば、第1のトランジスタ11および第2のトランジスタ12は、バイポーラトランジスタであってもよい。また、ダイオード31についても、オン状態になって電流が流れる整流素子であればよい。
以上のように、実施の形態1に係る温度補償回路1は、第1の温度範囲で第2のトランジスタ12を温度補償する第1の電流経路と、第1の温度範囲よりも高い第2の温度範囲でオン状態となるダイオード31を有し、オン状態のダイオード31に流れる電流によって第2のトランジスタ12を温度補償する第2の電流経路を備える。高温条件における第2の電流経路からの補償電流によって回路を流れる電流が0にならず、かつ一定値にも収束しないので、高温条件を含む広範囲の温度条件であっても温度補償することができる。
実施の形態1に係る温度補償回路1において、第1の電流経路は、第1のトランジスタ11と、一端が第1のトランジスタ11のソース端子と接続され、温度上昇に伴って抵抗値Rが上昇する特性を有した第1の抵抗21と、一端が第1の抵抗21の他端と接続され、他端が電圧入力端子43に接続された第2の抵抗22と、一端が接地され、他端が第1のトランジスタ11のドレイン端子に接続された第3の抵抗23を有し、第1の抵抗21と第2の抵抗22との接続点が、第5の抵抗25を介して第2のトランジスタ12のゲート端子に接続され、第2の電流経路は、一端が第1の抵抗21と第2の抵抗22との接続点に接続され、他端が第1のトランジスタ11のゲート端子に接続された第4の抵抗24と、一端が第1のトランジスタ11のゲート端子と第4の抵抗24との接続点に接続され、他端が電圧入力端子43に接続され、オン状態で電流が流れるダイオード31を有する。高温条件における第2の電流経路からの補償電流によって回路を流れる電流が0にならず、かつ一定値にも収束しないので、高温条件を含む広範囲の温度条件であっても温度補償することができる。
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る温度補償回路は、例えば、高周波信号の電力を増幅する高周波増幅回路の温度補償に利用可能である。
1 温度補償回路、11 第1のトランジスタ、12 第2のトランジスタ、21 第1の抵抗、22 第2の抵抗、23 第3の抵抗、24 第4の抵抗、25 第5の抵抗、31 ダイオード、41 入力端子、42 出力端子、43 電圧入力端子。

Claims (3)

  1. 第1の温度範囲で電力増幅器を温度補償する第1の電流経路と、
    前記第1の温度範囲よりも高い第2の温度範囲でオン状態となる整流素子を有し、オン状態の前記整流素子に流れる電流によって前記電力増幅器を温度補償する第2の電流経路と、を備え
    前記第1の電流経路は、
    制御端子、第1の端子および第2の端子を有した第1のトランジスタと、
    一端が前記第1のトランジスタの前記第1の端子と接続され、温度上昇に伴って抵抗値が上昇する特性を有した第1の抵抗と、
    一端が前記第1の抵抗の他端と接続され、他端が電圧入力端子に接続された第2の抵抗と、
    一端が接地され、他端が前記第1のトランジスタの前記第2の端子に接続された第3の抵抗と、を有し、
    前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点が、アイソレーション抵抗を介して、前記電力増幅器である第2のトランジスタの制御端子に接続され、
    前記第2の電流経路は、
    一端が前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点に接続され、他端が前記第1のトランジスタの制御端子に接続された第4の抵抗と、
    一端が前記第1のトランジスタの制御端子と前記第4の抵抗との接続点に接続され、他端が前記電圧入力端子に接続され、オン状態で電流が流れる整流素子と、を有する
    ことを特徴とする温度補償回路。
  2. 前記第1のトランジスタは、温度上昇に伴って閾値電圧が降下する特性を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の温度補償回路。
  3. 前記第1のトランジスタは、AB級にバイアスされる
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の温度補償回路。
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