JP7266137B1 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】推定したユーザ数と実際のユーザ数との差を小さくする情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置3は、複数の端末から位置情報を取得する取得部331と、取得した位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する端末を使用する第1ユーザの数のうち、所定の属性を有する第1ユーザの数である属性該当者数を特定する特定部332と、所定のエリアに在住する第1ユーザの数の割り合いを示す在住率と、所定の機関によって調査された所定のエリアに在住する人の数である在住人数とを乗算することにより、推定第1ユーザ数を算出する第1算出部333と、推定第1ユーザ数と、在住人数のうちの所定の属性を有する人の数の比率とを乗算することにより、推定属性該当者数を算出する第2算出部334と、推定属性該当者数のうちの属性該当者数の比率を記録する記録部335と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来、スマートフォンをはじめとする端末の位置に基づいて人口を推定する技術が知られている。特許文献1には、端末から取得した当該端末の位置を示す位置情報に基づいてターゲット地域における人口の分布を解析する装置が開示されている。
特開2003-30373号公報
上記技術を用いることにより、特定のエリアに在住する特定のユーザ(特定の端末)の数を推定することができるように思える。しかしながら、端末すべてから位置情報を取得することができるとは限らないため、従来の技術においては、推定したユーザ数と実際のユーザ数との差が大きくなってしまう場合があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、推定したユーザ数と実際のユーザ数との差を小さくすることができる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、複数の端末から、前記端末の位置を示す位置情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する前記端末を使用する第1ユーザの数のうち、所定の属性を有する前記第1ユーザの数である属性該当者数を特定する特定部と、前記第1ユーザの数と前記端末以外の他の端末を使用する第2ユーザの数とに対する前記所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数の割り合いを示す在住率と、所定の機関によって調査された前記所定のエリアに在住する人の数である在住人数とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記第1ユーザの数の推定である推定第1ユーザ数を算出する第1算出部と、前記推定第1ユーザ数と、前記在住人数のうちの前記所定の属性を有する人の数の比率とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記所定の属性を有する前記第1ユーザの数の推定である推定属性該当者数を算出する第2算出部と、前記推定属性該当者数に対する前記属性該当者数の比率を、前記所定のエリア及び前記所定の属性に関連付けて記録する記録部と、を有する。
前記取得部は、外部のサーバが複数の前記他の端末から取得した前記位置情報をさらに取得してもよいし、前記第1算出部は、前記推定第1ユーザ数を算出する前に、前記端末から取得された前記位置情報に基づいて推定される前記所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数と、前記他の端末から取得された前記位置情報に基づいて推定される前記所定のエリアに在住する前記第2ユーザの数とのうちの前記第1ユーザの数の比率を、前記在住率として算出してもよい。
前記取得部が前記位置情報を取得する前記外部のサーバを管理する事業者には、前記第2ユーザの数を重み付けするための係数が定められていてもよいし、前記第1算出部は、前記取得部が前記位置情報を取得した前記外部のサーバの前記事業者に定められている前記係数で重み付けした後の前記第2ユーザの数を用いて、前記在住率を算出してもよい。
前記特定部は、前記所定の属性ごとに、当該所定の属性に対応する前記属性該当者数を特定してもよいし、前記第2算出部は、前記所定の属性ごとに、当該所定の属性に対応する前記推定属性該当者数を算出してもよいし、前記記録部は、前記所定の属性ごとに、前記推定属性該当者数に対する前記属性該当者数の比率を、前記所定のエリア及び当該所定の属性に関連付けて記録してもよい。
前記第1算出部は、前記第1ユーザの数と前記第2ユーザの数とに対する前記所定のエリアに在住する前記第2ユーザの数の割り合いを示す第2在住率と、前記在住人数とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記第2ユーザの数の推定である推定第2ユーザ数をさらに算出してもよいし、前記記録部は、前記推定第2ユーザ数に対する前記第2ユーザの数であって前記他の端末に対応する前記位置情報に基づいて推定される前記所定のエリアに在住する前記第2ユーザの数の比率である第2比率を、前記所定のエリアに関連付けて記録してもよい。
前記記録部は、前記所定のエリアごとに、前記推定属性該当者数に対する前記属性該当者数の比率であって当該所定のエリアに対応する比率である第1比率と当該所定のエリアと前記所定の属性とを関連付けて記録し、前記所定のエリアごとに、当該所定のエリアに対応する前記第2比率と当該所定のエリアとを関連付けて記録してもよい。
前記取得部は、前記記録部が前記比率を記録した後において、人口を推定する対象エリアに存在する前記端末及び前記対象エリアに存在する前記他の端末それぞれの前記位置情報を取得してもよいし、前記情報処理装置は、前記端末を使用する各第1ユーザが在住する前記所定のエリア及び前記所定の属性に関連付けて記録されている前記第1比率を合計した第1ユーザ存在数と、前記他の端末を使用する各第2ユーザが在住する前記所定のエリアに関連付けて記録されている前記第2比率を合計した第2ユーザ存在数とを合計することにより、前記対象エリアに存在する総人口の推定である推定総人口を算出する第3算出部と、前記推定総人口に基づく情報を出力する出力部と、をさらに有してもよい。
前記第3算出部は、前記所定の属性ごとに前記第1ユーザ存在数を分類し、前記所定の属性ごとに、分類した当該所定の属性を有する前記第1ユーザ存在数である分割第1ユーザ存在数と、前記第1ユーザ存在数と前記第2ユーザ存在数とのうちの前記第1ユーザ存在数の比率とを乗算することにより、前記対象エリアに存在する前記所定の属性ごとの人口の推定である属性別推定人口を算出してもよいし、前記出力部は、前記第3算出部が算出した前記属性別推定人口と、前記所定の属性とを関連付けて出力してもよい。
前記記録部は、前記第1ユーザに関する情報に関連付けて、前記比率と、前記所定のエリアと、前記所定の属性とを記録してもよい。
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、複数の端末から、前記端末の位置を示す位置情報を取得するステップと、取得した前記位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する前記端末を使用する第1ユーザの数のうち、所定の属性を有する前記第1ユーザの数である属性該当者数を特定するステップと、前記第1ユーザの数と前記端末以外の他の端末を使用する第2ユーザの数とに対する前記所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数の割り合いを示す在住率と、所定の機関によって調査された前記所定のエリアに在住する人の数である在住人数とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記第1ユーザの数の推定である推定第1ユーザ数を算出するステップと、前記推定第1ユーザ数と、前記在住人数のうちの前記所定の属性を有する人の数の比率とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記所定の属性を有する前記第1ユーザの数の推定である推定属性該当者数を算出するステップと、前記推定属性該当者数に対する前記属性該当者数の比率を、前記所定のエリア及び前記所定の属性に関連付けて記録するステップと、を有する。
本発明の第3の態様に係るプログラムは、コンピュータを、複数の端末から、前記端末の位置を示す位置情報を取得する取得部、前記取得部が取得した前記位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する前記端末を使用する第1ユーザの数のうち、所定の属性を有する前記第1ユーザの数である属性該当者数を特定する特定部、前記第1ユーザの数と前記端末以外の他の端末を使用する第2ユーザの数とに対する前記所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数の割り合いを示す在住率と、所定の機関によって調査された前記所定のエリアに在住する人の数である在住人数とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記第1ユーザの数の推定である推定第1ユーザ数を算出する第1算出部、前記推定第1ユーザ数と、前記在住人数のうちの前記所定の属性を有する人の数の比率とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記所定の属性を有する前記第1ユーザの数の推定である推定属性該当者数を算出する第2算出部、及び前記推定属性該当者数に対する前記属性該当者数の比率を、前記所定のエリア及び前記所定の属性に関連付けて記録する記録部、として機能させる。
本発明によれば、推定したユーザ数と実際のユーザ数との差を小さくすることができるという効果を奏する。
情報処理システムの構成を示す図である。 情報処理システムが算出する各種の数値をまとめた表である。 情報処理装置の構成を示す図である。 記憶部に記憶されているデータベースの構成の一例を示す図である。 情報処理装置が算出する各種の数値をまとめた表である。 属性別推定人口の算出を模式的に表した図である。 情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
[情報処理システムSの構成]
図1は、情報処理システムSの構成を示す図である。情報処理システムSは、人口を解析するために用いられるシステムである。情報処理システムSは、第1端末1と、第2端末2と、情報処理装置3とを有する。
第1端末1は、第1ユーザが使用する端末であり、例えば、スマートフォン又はタブレット等である。第1ユーザは、第1通信サービスを提供する第1通信事業者が管理するユーザID(identifier)によって示されるユーザ、すなわち、第1通信事業者によってユーザに関する情報(第1ユーザに関する情報)が管理されているユーザである。第1ユーザは、第1通信サービスを利用しているユーザと、第1通信サービスを利用していないユーザとを含む。第1端末1は、端末の位置を特定するためのGPS(Global Positioning System)受信機を備える。第1端末1には、例えば、ユーザIDが関連付けられている。
第2端末2は、第2ユーザが使用する端末であって第1端末1以外の他の端末であり、例えば、スマートフォン又はタブレット等である。第2ユーザは、第1ユーザ以外のユーザであり、例えば、第1通信サービスを利用していないユーザであって、第2通信事業者が提供する第2通信サービスを利用しているユーザである。第2通信事業者は、第1通信事業者以外の一以上の他の通信事業者である。また、第2ユーザは、第1通信事業者によってユーザに関する情報が管理されていないユーザである。第2端末2は、GPS受信機を備える。第2端末2には、例えば、第2通信事業者が管理するユーザIDが関連付けられている。
情報処理装置3は、第1通信事業者が管理する装置であり、例えば、サーバである。情報処理装置3は、第1ユーザに関する情報と、人口統計情報とを管理している。第1ユーザに関する情報は、例えば、ユーザIDと、第1ユーザの属性とを含む。属性は、例えば、年齢及び性別を含むが、これに限らず、住所、家族構成、年収、保有資産及び電気使用量等をさらに含んでもよい。人口統計情報は、所定の機関(例えば、官公庁又は人口を調査する事業者等)によって調査された人の数を示す情報である。人口統計情報には、エリア、人の年代及び人の性別ごとに、人の数が関連付けられている。
近年、端末におけるセキュリティが強化されており、通信事業者は、端末から当該端末の位置を示す位置情報を取得することができない場合があるため、位置情報を取得可能な端末から取得した位置情報だけでユーザの数を算出した場合、算出したユーザの数と実際のユーザの数との差が大きくなり得る。そこで、情報処理システムSは、端末から取得した位置情報に加えて、人口統計情報を用いて、所定の属性(例えば、年齢、性別、住所、家族構成、年収、保有資産及び電気使用量等)を有するユーザの数を推定する。
以下において、情報処理システムSがAエリアに在住する男性の第1ユーザの数に基づく情報を記録するために実行する処理の流れを、図2を用いて説明する。図2は、情報処理システムSが算出する各種の数値をまとめた表である。情報処理システムSは、以下の第1のステップから第5のステップを実行することにより、Aエリアに在住する男性の第1ユーザの数に基づく情報を記録する。なお、便宜上、算出する数値については、四捨五入等で丸める場合がある。
まず、第1のステップとして、情報処理装置3は、複数の第1端末1から位置情報を取得する。位置情報は、端末の位置を示す情報である。第2のステップとして、情報処理装置3は、図2の表に示すB1の数値を算出する。具体的には、情報処理装置3は、第1のステップで取得した位置情報に基づいて、Aエリアに在住する第1ユーザの数のうちの男性の第1ユーザの数である属性該当者数を特定する。
図2に示す例において、まず、情報処理装置3は、第1のステップで取得した位置情報に基づいて、図2の表に示すA1の数値であるAエリアに在住する第1ユーザの数「1,000人」を特定する。そして、情報処理装置3は、「1,000人」のうちの男性の属性該当者数「600人」を特定する。
第3のステップとして、情報処理装置3は、図2の表に示すA2の数値を算出する。具体的には、情報処理装置3は、Aエリアにおける第1ユーザの在住率と、人口統計情報によって特定されるAエリアに在住する人の数である在住人数とに基づいて、Aエリアにおける第1ユーザの数の推定である推定第1ユーザ数を算出する。Aエリアにおける第1ユーザの在住率は、第1ユーザの数と第2ユーザの数とに対するAエリアに在住する第1ユーザの数の割り合いであり、例えば、予め定められた数値である。
図2に示す例において、Aエリアの在住人数が「30,000人」であり、Aエリアにおける第1ユーザの在住率を示す数値が「0.66」であるとした場合、情報処理装置3は、「30,000人」と「0.66」とを乗算することにより、推定第1ユーザ数「20,000人」を算出する。
第4のステップとして、情報処理装置3は、図2の表に示すB2の数値を算出する。具体的には、情報処理装置3は、第3のステップで算出した推定第1ユーザ数と、Aエリアにおける在住人数のうちの男性の数の比率とに基づいて、Aエリアにおける男性の第1ユーザの数の推定である推定属性該当者数を算出する。
図2に示す例において、Aエリアにおける在住人数のうちの男性の数の比率を示す数値が「0.3」であるとした場合、情報処理装置3は、「20,000人」と「0.3」とを乗算することにより、Aエリアに在住の男性の推定属性該当者数「6,000人」を算出する。
そして、第5のステップとして、情報処理装置3は、図2の表に示すB3の数値を記録する。具体的には、情報処理装置3は、第4のステップで算出した推定属性該当者数に対する第2のステップで算出した属性該当者数の比率を、所定のエリア及び所定の属性に関連付けて記録する。図2に示す例において、情報処理装置は、「600人」に対する「6,000人」の比率「10」を、Aエリア及び男性に関連付けて記録する。
第5のステップにおいて算出した比率は、Aエリアに在住する男性の第1ユーザひとりあたりに想定される第1ユーザの倍率(以下、「人口倍率」という。)である。例えば、Aエリアに在住する男性である第1ユーザが、上記比率によって示される人数分として扱われる。
例えば、第1通信事業者は、Aエリアにおいて若い年代の第1ユーザの人口倍率が高い場合、将来的なトラフィックの増加を見越した設備増設等を判断することができる。また、第1ユーザに対して保険サービスを提供する事業者は、Aエリアにおいて第1ユーザの人口倍率が高い場合、Aエリアにおける保険適用によって支払う金額が多くなり得るため、このようなエリアに在住する第1ユーザの保険料を高くする等を判断することができる。また、第1ユーザに対して電気を供給する供給サービスを提供する事業者は、Aエリアにおいて第1ユーザの人口倍率が高い場合、Aエリアにおける電気の供給量の増加等を判断することができる。
このように、情報処理システムSは、第1端末1に対応する位置情報と人口統計情報とを用いることにより、Aエリアに在住する第1ユーザの第1端末1すべてから位置情報を取得することができない場合であっても、Aエリアに在住する特定の第1ユーザの数を推定することができる。これにより、情報処理システムSは、推定したAエリアに在住する特定の第1ユーザの数と、実際にAエリアに在住する特定の第1ユーザの数との差を小さくすることができる。その結果、情報処理システムSは、Aエリアに在住する特定の第1ユーザの数を推定する精度を向上させることができる。
以下、情報処理装置3の構成について説明する。
[情報処理装置3の構成]
図3は、情報処理装置3の構成を示す図である。情報処理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有する。制御部33は、取得部331と、特定部332と、第1算出部333と、第2算出部334と、記録部335と、第3算出部336と、出力部337とを有する。
通信部31は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えば通信コントローラを含んで構成されている。記憶部32は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部32は、制御部33が実行するプログラムを記憶している。
また、記憶部32は、人口統計情報を記憶している。図示はしないが、人口統計情報には、エリア、人の年代及び人の性別ごとに、人の数が関連付けられている。また、記憶部32は、第1ユーザに関する情報を管理するユーザ管理データベースと、人口倍率を管理する人口倍率管理データベースとを記憶している。
図4は、記憶部32に記憶されているデータベースの構成の一例を示す図である。図4(a)は、ユーザ管理データベースを示す図である。ユーザ管理データベースに記憶されている情報は、第1ユーザが第1通信事業者によって提供される第1通信サービスをはじめとする複数のサービスのうちの少なくともいずれかを利用するためにユーザ登録の手続きを行ったことに応じて記憶される。図4(a)に示すように、ユーザ管理データベースは、ユーザIDと、名前と、属性(年齢及び性別等)と、利用状態とを関連付けて記憶している。利用状態は、通信事業者が提供する通信サービスを利用しているか否かを示す情報である。
図4(b)は、人口倍率データベースの構成を示す図である。人口倍率データベースに記憶されている情報は、後述する記録部335によって記録される。図4(b)に示すように、人口倍率データベースは、エリアと、属性(年代及び性別)と、人口倍率とを関連付けて記憶している。なお、人口倍率データベースの構成は、図4(b)に示す例に限らない。例えば、第1ユーザごとに、当該第1ユーザに対応するユーザIDと、エリアと、属性(年代及び性別)と、人口倍率とを関連付けて記憶してもよい。
図3に戻り、制御部33は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部33は、記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部331、特定部332、第1算出部333、第2算出部334、記録部335、第3算出部336、出力部337として機能する。
取得部331は、複数の第1端末1から、端末の位置を示す位置情報を取得する。具体的には、まず、取得部331は、ユーザ管理データベースに記憶されているユーザIDに関連付けられている複数の第1端末1それぞれに対して位置情報の取得要求を送信する。そして、取得部331は、位置情報の取得要求に応じた第1端末1、すなわち、位置情報の取得の許可が設定されている第1端末1から、位置情報を取得する。
取得部331は、例えば、所定の間隔(例えば、10分おき、30分おき又は1時おき等)で、複数の第1端末1から位置情報を取得する。取得部331は、ユーザIDに関連付けて位置情報を取得してもよい。
特定部332は、取得部331が取得した位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する第1ユーザの数のうち、所定の属性を有する第1ユーザの数である属性該当者数を特定する。具体的には、まず、特定部332は、取得部331が第1端末1から取得した位置情報によって示される端末の位置に基づいて、所定のエリアに在住する第1ユーザの数を推定する。そして、特定部332は、推定した所定のエリアに在住する第1ユーザの数のうち、所定の属性を有する第1ユーザの数である属性該当者数を特定する。
所定のエリア及び所定の属性は、例えば、情報処理装置3を管理する管理者が指定した情報、又は予め定められた情報である。例えば、まず、取得部331は、管理者が使用する管理者端末から、管理者が指定した所定のエリアである指定エリアを示す情報と、管理者が指定した所定の属性である指定属性を示す情報とを取得する。
特定部332は、取得部331が位置情報を取得した第1端末1を使用する第1ユーザごとに、当該位置情報によって示される端末の位置が、所定の期間(例えば数時間)において予め定められている閾値(例えば10メートル)以内に含まれる場合、位置情報によって示される端末の位置を含むエリアを、当該第1ユーザが在住する在住エリアとして推定する。特定部332は、取得部331が所定の時間帯に取得した位置情報によって示される端末の位置を含むエリアを、第1ユーザの在住エリアとして推定してもよい。所定の時間帯は、例えば、ユーザが自宅にいる蓋然性が高い夜間である。
特定部332は、在住エリアを推定した第1ユーザの数のうちの指定エリアに在住する第1ユーザの数を集計することにより、指定エリアに在住する第1ユーザの数を推定する。そして、特定部332は、推定した指定エリアに在住する第1ユーザの数のうちの指定属性を有する第1ユーザの数である属性該当者数を特定する。
第1算出部333は、第1ユーザの数と第2ユーザの数とに対する所定のエリアに在住する第1ユーザの数の割り合いを示す在住率と、所定の機関によって調査された所定のエリアに在住する人の数である在住人数とに基づいて、所定のエリアにおける第1ユーザの数の推定である推定第1ユーザ数を算出する。
具体的には、第1算出部333は、所定のエリアに在住する第1ユーザに対応する在住率と、所定のエリアに対応する在住人数とを乗算することにより、推定第1ユーザ数を算出する。第1算出部333は、例えば、記憶部32に記憶されている人口統計情報を参照し、所定のエリアに対応する在住人数を特定する。
例えば、記憶部32には、予め定められたエリアごとに、当該エリアに在住する第1ユーザに対応する在住率が予め記憶されており、第1算出部333は、記憶部32に記憶されている複数の在住率のうちの所定のエリアに対応する在住率を用いて推定第1ユーザ数を算出する。第1算出部333は、第1端末1に対応する位置情報と第2端末2に対応する位置情報とに基づいて在住率を算出してもよい。
具体的には、まず、取得部331は、外部のサーバが複数の第2端末2から取得した位置情報をさらに取得する。外部のサーバは、例えば、第2通信事業者が管理するサーバ、又は第2通信事業者の第2通信サービスを運用する他の事業者が管理するサーバ等である。
そして、第1算出部333は、推定第1ユーザ数を算出する前に、第1端末1から取得された位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する第1ユーザの数と、第2端末2から取得された位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する第2ユーザの数とのうちの第1ユーザの数の比率を、所定のエリアに在住する第1ユーザに対応する在住率として算出する。このように算出した在住率を用いることにより、情報処理装置3は、Aエリアの在住人数から第2ユーザの数を差し引くことができ、Aエリアに在住する第1ユーザの数を推定する精度を向上させることができる。情報処理装置3は、例えば、第1ユーザの数が少ないエリアであっても、第2ユーザの数を考慮することで、第1ユーザの数が多いエリアにおける推定第1ユーザ数の算出の精度と第1ユーザの数が少ないエリアにおける推定第1ユーザ数の算出の精度との差を小さくすることができる。
第1算出部333は、第2端末2に対応する位置情報を取得した外部のサーバを管理する事業者の信頼性に基づいて、所定のエリアに在住する第2ユーザの数を補正してもよい。例えば、取得部331が第2端末2に対応する位置情報を取得する外部のサーバを管理する事業者には、第2ユーザの数を重み付けするための係数が定められている。この場合において、第1算出部333は、取得部331が第2端末2に対応する位置情報を取得した外部のサーバの事業者に定められている係数で重み付けした後の第2ユーザの数を用いて、所定のエリアに在住する第1ユーザに対応する在住率を算出する。このようにすることで、情報処理装置3は、事業者の信頼性を推定第1ユーザ数に反映させることができる。
第2算出部334は、第1算出部333が算出した推定第1ユーザ数と、在住人数のうちの所定の属性を有する人の数の比率とに基づいて、所定のエリアにおける所定の属性を有する第1ユーザの数の推定である推定属性該当者数を算出する。具体的には、第2算出部334は、第1算出部333が算出した推定第1ユーザ数と、在住人数のうちの所定の属性を有する人の数の比率とを乗算することにより、推定属性該当者数を算出する。
記録部335は、推定属性該当者数に対する属性該当者数の比率を、所定のエリアに在住する第1ユーザであって所定の属性を有する第1ユーザひとりあたりに推定される人口倍率として、所定のエリア及び所定の属性に関連付けて記録する。具体的には、記録部335は、所定のエリアと、所定の属性と、人口倍率とを関連付けて人口倍率データベースに記憶させる。
記録部335は、推定属性該当者数に対する属性該当者数の比率を第1ユーザに関連付けて記録してもよい。具体的には、記録部335は、第1ユーザに関する情報に関連付けて、人口倍率と、所定のエリアと、所定の属性とを記録する。このようにすることで、情報処理装置3は、ユーザごとに様々な比較及び分析を行うことができる。例えば、情報処理装置3は、ユーザの保有資産と、通信事業者をはじめとする事業者が実施したアンケートの結果又は当該事業者が管理する上記ユーザと所定の属性が一致するユーザの資産との比較及び分析をすることができる。
記録部335は、所定の属性ごとに人口倍率を記録してもよい。具体的には、まず、特定部332は、所定の属性ごとに、当該所定の属性に対応する属性該当者数を特定する。第2算出部334は、所定の属性ごとに、当該所定の属性に対応する推定属性該当者数を算出する。そして、記録部335は、所定の属性ごとに、推定属性該当者数に対する属性該当者数の比率を、所定のエリア及び当該所定の属性に関連付けて記録する。このようにすることで、情報処理装置3は、所定のエリアにおける属性別の第1ユーザの人口倍率を記録することができる。
記録部335は、所定のエリアに在住する第2ユーザあたりに推定される人口倍率をさらに記録してもよい。具体的には、まず、第1算出部333は、第1ユーザの数と第2ユーザの数とに対する所定のエリアに在住する第2ユーザの数の割り合いを示す第2在住率と、在住人数とを乗算することにより、所定のエリアにおける第2ユーザの数の推定である推定第2ユーザ数をさらに算出する。
そして、記録部335は、推定第2ユーザ数に対する比率であって第2端末2に対応する位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する第2ユーザの数の比率である第2比率を、所定のエリアに関連付けて記録する。記録部335は、例えば、第1ユーザに対応する第1比率を、所定のエリア及び所定の属性に関連付けて人口倍率データベースに記憶させ、第2ユーザに対応する第2比率を、所定のエリアに関連付けて人口倍率データベースに記憶させる。なお、記録部335は、第2ユーザに対応する第2比率を、第1ユーザに対応する第1比率を記録する人口倍率データベースとは異なる他の人口倍率データベースに記憶させてもよい。
図5は、情報処理装置3が算出する各種の数値をまとめた表である。図5においては、性別で人口倍率を算出する例を示す。また、図5に示す例における人口統計情報においては、Aエリアの在住人数が「30,000人」であり、Aエリアの男性の在住人数が「9,000人」であり、Aエリアの女性の在住人数が「21,000人」であるとして説明する。なお、便宜上、算出する数値については、四捨五入等で丸める場合がある。
まず、特定部332は、図5の表に示すA1、B1、C1及びD1の各数値を算出する。特定部332は、第1端末1に対応する位置情報に基づいて、Aエリアに在住する第1ユーザの数「1,000人」を特定する。また、特定部332は、第1端末1に対応する位置情報と、ユーザ管理データベースに記憶されている情報とに基づいて、Aエリアに在住する男性の第1ユーザの数「600人」と、Aエリアに在住する女性の第1ユーザの数「400人」を特定する。また、特定部332は、第2端末2に対応する位置情報に基づいて、Aエリアに在住する第2ユーザの数「500人」を特定する。
続いて、第1算出部333は、図5の表に示すA2及びD2の各数値を算出する。まず、第1算出部333は、Aエリアに在住する第1ユーザの数「1,000人」とAエリアに在住する第2ユーザの数「500人」とのうちの第1ユーザの数の比率として、Aエリアに在住する第1ユーザに対応する在住率「0.66」を算出する。そして、第1算出部333は、Aエリアに在住する第1ユーザに対応する在住率「0.66」とAエリアの在住人数「30,000」を乗算することにより、推定第1ユーザ数「20,000人」を算出する。
また、第1算出部333は、Aエリアに在住する第1ユーザの数「1,000人」とAエリアに在住する第2ユーザの数「500人」とのうちの第2ユーザの数の比率として、Aエリアに在住する第2ユーザに対応する在住率の数値「0.33」を算出する。そして、第1算出部333は、在住率「0.33」とAエリアの在住人数「30,000」を乗算することにより、推定第2ユーザ数「10,000人」を算出する。
続いて、第2算出部334は、図5の表に示すB2及びC2の各数値を算出する。第2算出部334は、第1算出部333が算出した推定第1ユーザ数「20,000人」と、在住人数のうちの男性の数の比率の数値「0.3」とを乗算することにより、男性の推定属性該当者数「6,000人」を算出する。また、第2算出部334は、第1算出部333が算出した推定第1ユーザ数「20,000人」と、在住人数のうちの女性の数の比率の数値「0.7」とを乗算することにより、男性の推定属性該当者数「14,000人」を算出する。
そして、記録部335は、図5の表に示すB3、C3及びD3の各数値を記録する。具体的には、記録部335は、Aエリアに在住する男性の推定属性該当者数「600人」に対するAエリアに在住する男性の第1ユーザの数「6,000人」の第1比率「10」を、Aエリア及び男性に関連付けて人口倍率データベースに記憶させる。
また、記録部335は、Aエリアに在住する女性の推定属性該当者数「400人」に対するAエリアに在住する女性の第1ユーザの数「14,000人」の第1比率「35」を、Aエリア及び男性に関連付けて人口倍率データベースに記憶させる。また、記録部335は、推定第2ユーザ数「500人」に対するAエリアに在住する第2ユーザの数「10,000人」の第2比率「20」を、Aエリアに関連付けて人口倍率データベースに記憶させる。このようにすることで、情報処理装置3は、所定のエリアに在住する第2ユーザひとりあたりに推定される人口倍率を記録することができる。
記録部335は、所定のエリアごとに、人口倍率を記録してもよい。具体的には、記録部335は、所定のエリアごとに、当該所定のエリアに対応する第1比率と当該所定のエリアと所定の属性とを関連付けて記録し、所定のエリアごとに、当該所定のエリアに対応する第2比率と当該所定のエリアとを関連付けて記録する。
より具体的には、まず、特定部332は、所定のエリアごとに属性該当者数を特定する。第1算出部333は、所定のエリアごとに推定第1ユーザ数を算出する。第2算出部334は、所定のエリアごとに推定属性該当者数を算出する。そして、記録部335は、所定のエリアごとに、当該エリアに対応する推定属性該当者数に対する当該エリアに対応する属性該当者数の比率を記録する。このようにすることで、情報処理装置3は、エリアごとの人口倍率を記録することができる。
情報処理装置3は、人口倍率を記録した後において、特定のエリアにおいて推定される人口に基づく情報を出力してもよい。具体的には、まず、取得部331は、記録部335が人口倍率を記録した後において、対象エリアに存在する第1端末1及び対象エリアに存在する第2端末2それぞれの位置情報を取得する。対象エリアは、人口を推定するエリアであり、例えば、情報処理装置3を管理する管理者によって指定されたエリアである。
第3算出部336は、第1端末1に対応する位置情報に基づいて、各第1ユーザが在住する所定のエリア及び所定の属性に関連付けて記録されている第1比率を合計した第1ユーザ存在数を算出する。第1ユーザ存在数は、対象エリアに存在する第1ユーザの数の推定、すなわち、第1ユーザの推定人口である。第3算出部336は、例えば、第1ユーザごとに当該第1ユーザが在住する所定のエリアと当該第1ユーザが有する所定の属性とに関連付けて人口倍率データベースに記憶されている人口倍率を合計することにより、第1ユーザ存在数を算出する。
また、第3算出部336は、第2端末2から取得した位置情報に基づいて、各第2ユーザが在住する所定のエリアに関連付けて記録されている第2比率を合計した第2ユーザ存在数を算出する。第2ユーザ存在数は、対象エリアに存在する第2ユーザの数の推定、すなわち、第2ユーザの推定人口である。第3算出部336は、例えば、第2ユーザごとに当該第2ユーザが在住する所定のエリアに関連付けて人口倍率データベースに記憶されている人口倍率を合計することにより、第2ユーザ存在数を算出する。
第3算出部336は、第1ユーザ存在数と第2ユーザ存在数とを合計することにより、対象エリアに存在する総人口の推定である推定総人口を算出する。そして、出力部337は、推定総人口に基づく情報を出力する。
出力部337は、例えば、推定総人口に基づく情報として、対象エリアと推定総人口とを関連付けて出力する。出力部337は、推定総人口に基づく情報として、所定のエリアに移動してきたユーザが在住するエリアごとの分布(例えばヒートマップ)を出力してもよい。出力部337は、例えば、推定総人口に基づく情報を、情報処理装置3が有する不図示のディスプレイ又は管理者が使用する管理者端末のディスプレイに表示させる。このようにすることで、情報処理装置3は、位置情報を取得した時点における対象エリアに存在する推定総人口に基づく情報を提供することができる。なお、出力部337は、推定総人口を算出するまでに算出した各種の情報(例えば人口倍率等)を出力してもよい。
出力部337は、所定の属性ごとの推定人口に基づく情報を出力してもよい。具体的には、まず、第3算出部336は、所定の属性ごとに第1ユーザ存在数を分類し、所定の属性ごとに、分類した当該所定の属性を有する第1ユーザ存在数である分割第1ユーザ存在数と、第1ユーザ存在数と第2ユーザ存在数とのうちの第1ユーザ存在数の比率とを乗算することにより、属性別推定人口を算出する。属性別推定人口は、対象エリアに存在する所定の属性ごとの人口の推定である。そして、出力部337は、第3算出部336が算出した属性別推定人口と、所定の属性とを関連付けて出力する。
図6は、属性別推定人口の算出を模式的に表した図である。図6においては、年代ごと(30代、40代及び50代)の属性別推定人口を算出する例を示す。図6に示す例においては、推定総人口が「9,000人」であり、第1ユーザ存在数が「6,000人」であり、第2ユーザ存在数が「3,000人」であるとする。また、図6に示す例において、分割第1ユーザ存在数は、30代が「1,000人」であり、40代が「2,000人」であり、50代が「3,000人」であるとする。
この場合において、第3算出部336は、30代の分割第1ユーザ存在数「1,000人」と、第1ユーザの数「6,000人」と第2ユーザの数「3,000人」とのうちの第1ユーザの数の比率「1.5」とを乗算することにより、30代の属性別推定人口「1,500人」を算出する。同様に、第3算出部336は、40代の分割第1ユーザ存在数「2,000人」と上記比率「1.5」とを乗算することにより40代の属性別推定人口「3,000人」を算出し、50代の分割第1ユーザ存在数「3,000人」と上記比率「1.5」とを乗算することにより50代の属性別推定人口「4,500人」を算出する。このようにすることで、情報処理装置3は、位置情報を取得した時点における所定の属性ごとの推定人口を算出することができる。
[情報処理装置3の処理]
続いて、情報処理装置3の処理の流れについて説明する。図7は、情報処理装置3の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、取得部331が複数の第1端末1から位置情報を取得し、外部のサーバから複数の第2端末2の位置情報を取得したことを契機として開始する(S1)。
特定部332は、取得部331が第1端末1から取得した位置情報によって示される端末の位置に基づいて、所定のエリアに在住する第1ユーザの数を推定する(S2)。特定部332は、推定した第1ユーザの数のうち、所定の属性を有する第1ユーザの数である属性該当者数を特定する(S3)。
第1算出部333は、第1端末1から取得された位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する第1ユーザの数と、第2端末2から取得された位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する第2ユーザの数とのうちの第1ユーザの数の比率を、所定のエリアに在住する第1ユーザに対応する在住率として算出する(S4)。
第2算出部334は、第1算出部333が算出した推定第1ユーザ数と、在住人数のうちの所定の属性を有する人の数の比率とを乗算することにより、推定属性該当者数を算出する(S5)。そして、記録部335は、推定属性該当者数に対する属性該当者数の比率を、所定のエリアに在住する第1ユーザひとりあたりに推定される人口倍率として、所定のエリア及び所定の属性に関連付けて記録する(S6)。
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理装置3は、第1端末1から取得した位置情報に基づいて属性該当者数を特定し、第1ユーザの在住率と在住人数とに基づいて推定第1ユーザ数を算出し、推定第1ユーザ数と、在住人数のうちの所定の属性を有する人の数の比率とに基づいて推定属性該当者数を算出する。そして、情報処理装置3は、推定属性該当者数に対する属性該当者数の比率を、所定のエリア及び所定の属性に関連付けて記録する。
このように、情報処理装置3は、第1端末1に対応する位置情報と人口統計情報とを用いることにより、所定のエリアに在住する第1ユーザの第1端末1すべてから位置情報を取得することができない場合であっても、当該所定のエリアに在住する特定の第1ユーザの数を推定することができる。これにより、情報処理システムSは、推定した所定のエリアに在住する特定の第1ユーザの数と、実際に所定のエリアに在住する特定の第1ユーザの数との差を小さくすることができる。その結果、情報処理システムSは、所定のエリアに在住する特定の第1ユーザの数を推定する精度を向上させることができる。
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 第1端末
2 第2端末
3 情報処理装置
31 通信部
32 記憶部
33 制御部
331 取得部
332 特定部
333 第1算出部
334 第2算出部
335 記録部
336 第3算出部
337 出力部
S 情報処理システム

Claims (11)

  1. 所定の通信事業者が管理する情報処理装置であって、
    前記所定の通信事業者によってユーザに関する情報が管理されている複数の第1ユーザそれぞれが使用する複数の第1端末から、前記第1端末の位置を示す位置情報を取得する取得部と、
    前記所定の通信事業者が管理する前記第1ユーザに関する情報であって前記第1ユーザの属性を含む前記第1ユーザに関する情報を参照し、前記取得部が取得した前記位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数のうち、所定の属性を有する前記第1ユーザの数である属性該当者数を特定する特定部と、
    前記第1ユーザの数と前記所定の通信事業者によってユーザに関する情報が管理されていない第2ユーザの数とに対する前記所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数の割り合いを示す在住率と、所定の機関によって調査された前記所定のエリアに在住する人の数である在住人数とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記第1ユーザの数の推定である推定第1ユーザ数を算出する第1算出部と、
    前記推定第1ユーザ数と、前記在住人数のうちの前記所定の属性を有する人の数の比率とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記所定の属性を有する前記第1ユーザの数の推定である推定属性該当者数を算出する第2算出部と、
    前記推定属性該当者数に対する前記属性該当者数の比率を、前記所定のエリアにおける前記所定の属性を有する前記第1ユーザひとりあたりに想定される第1ユーザの倍率として前記所定のエリア及び前記所定の属性に関連付けて記録する記録部と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記取得部は、前記位置情報である第1位置情報とは異なる情報であって、外部のサーバが複数の前記第2ユーザそれぞれが使用する複数の第2端末から取得した前記第2端末の位置を示す第2位置情報をさらに取得し、
    前記第1算出部は、前記推定第1ユーザ数を算出する前に、前記第1端末から取得された前記第1位置情報に基づいて推定される前記所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数と、前記第2端末から取得された前記第2位置情報に基づいて推定される前記所定のエリアに在住する前記第2ユーザの数とのうちの前記第1ユーザの数の比率を、前記在住率として算出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記取得部が前記第2位置情報を取得する前記外部のサーバを管理する事業者には、前記第2ユーザの数を重み付けするための係数が定められており、
    前記第1算出部は、前記取得部が前記第2位置情報を取得した前記外部のサーバの前記事業者に定められている前記係数で重み付けした後の前記第2ユーザの数を用いて、前記在住率を算出する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記特定部は、前記所定の属性ごとに、当該所定の属性に対応する前記属性該当者数を特定し、
    前記第2算出部は、前記所定の属性ごとに、当該所定の属性に対応する前記推定属性該当者数を算出し、
    前記記録部は、前記所定の属性ごとに、前記推定属性該当者数に対する前記属性該当者数の比率を、前記所定のエリア及び当該所定の属性に関連付けて記録する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1算出部は、前記第1ユーザの数と前記第2ユーザの数とに対する前記所定のエリアに在住する前記第2ユーザの数の割り合いを示す第2在住率と、前記在住人数とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記第2ユーザの数の推定である推定第2ユーザ数をさらに算出し、
    前記記録部は、前記推定第2ユーザ数に対する前記第2ユーザの数であって前記第2ユーザが使用する第2端末の位置を示す情報に基づいて推定される前記所定のエリアに在住する前記第2ユーザの数の比率である第2比率を、前記所定のエリアに関連付けて記録する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記記録部は、前記所定のエリアごとに、前記推定属性該当者数に対する前記属性該当者数の比率であって当該所定のエリアに対応する比率である第1比率と当該所定のエリアと前記所定の属性とを関連付けて記録し、前記所定のエリアごとに、当該所定のエリアに対応する前記第2比率と当該所定のエリアとを関連付けて記録する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記取得部は、前記記録部が前記比率を記録した後において、人口を推定する対象エリアに存在する前記第1端末の前記位置情報である第1位置情報と、前記対象エリアに存在する前記第2末の位置を示す第2位置情報を取得し、
    前記第1端末を使用する各第1ユーザが在住する前記所定のエリア及び前記所定の属性に関連付けて記録されている前記第1比率を合計した第1ユーザ存在数と、前記第2端末を使用する各第2ユーザが在住する前記所定のエリアに関連付けて記録されている前記第2比率を合計した第2ユーザ存在数とを合計することにより、前記対象エリアに存在する総人口の推定である推定総人口を算出する第3算出部と、
    前記推定総人口に基づく情報を出力する出力部と、
    をさらに有する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記第3算出部は、前記所定の属性ごとに前記第1ユーザ存在数を分類し、前記所定の属性ごとに、分類した当該所定の属性を有する前記第1ユーザ存在数である分割第1ユーザ存在数と、前記第1ユーザ存在数と前記第2ユーザ存在数とのうちの前記第1ユーザ存在数の比率とを乗算することにより、前記対象エリアに存在する前記所定の属性ごとの人口の推定である属性別推定人口を算出し、
    前記出力部は、前記第3算出部が算出した前記属性別推定人口と、前記所定の属性とを関連付けて出力する、
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記記録部は、前記第1ユーザに関する情報に関連付けて、前記比率と、前記所定のエリアと、前記所定の属性とを記録する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 所定の通信事業者が管理するコンピュータが実行する、
    前記所定の通信事業者によってユーザに関する情報が管理されている複数の第1ユーザそれぞれが使用する複数の第1端末から、前記第1端末の位置を示す位置情報を取得するステップと、
    前記所定の通信事業者が管理する前記第1ユーザに関する情報であって前記第1ユーザの属性を含む前記第1ユーザに関する情報を参照し、取得した前記位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数のうち、所定の属性を有する前記第1ユーザの数である属性該当者数を特定するステップと、
    前記第1ユーザの数と前記所定の通信事業者によってユーザに関する情報が管理されていない第2ユーザの数とに対する前記所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数の割り合いを示す在住率と、所定の機関によって調査された前記所定のエリアに在住する人の数である在住人数とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記第1ユーザの数の推定である推定第1ユーザ数を算出するステップと、
    前記推定第1ユーザ数と、前記在住人数のうちの前記所定の属性を有する人の数の比率とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記所定の属性を有する前記第1ユーザの数の推定である推定属性該当者数を算出するステップと、
    前記推定属性該当者数に対する前記属性該当者数の比率を、前記所定のエリアにおける前記所定の属性を有する前記第1ユーザひとりあたりに想定される第1ユーザの倍率として前記所定のエリア及び前記所定の属性に関連付けて記録するステップと、
    を有する情報処理方法。
  11. 所定の通信事業者が管理するコンピュータを、
    前記所定の通信事業者によってユーザに関する情報が管理されている複数の第1ユーザそれぞれが使用する複数の第1端末から、前記第1端末の位置を示す位置情報を取得する取得部、
    前記所定の通信事業者が管理する前記第1ユーザに関する情報であって前記第1ユーザの属性を含む前記第1ユーザに関する情報を参照し、前記取得部が取得した前記位置情報に基づいて推定される所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数のうち、所定の属性を有する前記第1ユーザの数である属性該当者数を特定する特定部、
    前記第1ユーザの数と前記所定の通信事業者によってユーザに関する情報が管理されていない第2ユーザの数とに対する前記所定のエリアに在住する前記第1ユーザの数の割り合いを示す在住率と、所定の機関によって調査された前記所定のエリアに在住する人の数である在住人数とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記第1ユーザの数の推定である推定第1ユーザ数を算出する第1算出部、
    前記推定第1ユーザ数と、前記在住人数のうちの前記所定の属性を有する人の数の比率とを乗算することにより、前記所定のエリアにおける前記所定の属性を有する前記第1ユーザの数の推定である推定属性該当者数を算出する第2算出部、及び
    前記推定属性該当者数に対する前記属性該当者数の比率を、前記所定のエリアにおける前記所定の属性を有する前記第1ユーザひとりあたりに想定される第1ユーザの倍率として前記所定のエリア及び前記所定の属性に関連付けて記録する記録部、
    として機能させるためのプログラム。
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