JP7265768B2 - バイオセンサ製造方法及びバイオセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、試液中に含まれる成分を定量するために使用されるバイオセンサの製造方法及びバイオセンサに関し、特に、基板上に微小電極を形成してなるバイオセンサを製造する方法及びバイオセンサに関する。
従来から、絶縁基板上に作用極及び対極並びに必要に応じて参照極を設けてなるバイオセンサが市場で流通している。
前記バイオセンサにおける作用極等の電極の形成方法には、様々な方法があり、その一つとして、絶縁基板上に、カーボンペーストをスクリーン印刷して電極を形成し、その上に前記電極を一定面積露出させる窓部を備えた絶縁性ペーストから成るレジスト膜をスクリーン印刷により形成することにより作用極等を形成する方法がある。
この方法は、電極の形成にスクリーン印刷技術を用いるため、エッチング等を用いる場合に比べて高価な製造設備を必要とせずに安価にバイオセンサを製造することができる。
しかし、バイオセンサにおいてはレジスト膜からの電極の露出面積の精度によって検出精度が変わるため電極の露出面積の精度が非常に重要であるところ、上記した従来の方法では、電極の露出面積の精度はレジスト膜を形成する際のスクリーン印刷の精度のみに依存してしまっているため、スクリーン印刷の際にレジスト膜の窓部が少しでも予定の位置とずれると電極の露出面積が変わってしまい、結果として精度が安定したバイオセンサを製造することが極めて困難になるという問題があった。
上記した問題点を解決するために、レジスト膜の開口部を、電極の幅より広くすることにより、レジスト膜をスクリーン印刷する際に、印刷が多少左右にずれても、電極の露出面積を一定にすることができる電極の形成方法が提案されている(特許文献1)。
図6(a)は、従来の電極の形成方法により形成された電極の概略上面図を示している。図中、符号60は基板を、61は基板に形成されたラインパターン、62は電極部を、63はレジスト膜を、64はレジスト膜を設けた後に残る露出領域を各々示している。
図面に示すように、この従来の電極は、露出領域64が矩形形状に形成され、その電極部62と交差する辺の長さ64aが、電極部62の幅62aよりも長くされており、これにより、レジスト膜をスクリーン印刷する時に、印刷が多少ずれても、電極の露出面積が一定に保たれる。
特開平10-318969号公報
上記した特許文献1における電極の形成方法によれば、スクリーン印刷時のレジスト膜のずれは補償される。
しかし、バイオセンサの製造において、レジスト膜をスクリーン印刷で形成する際に生じる問題は、印刷のずれだけではない。
レジスト膜をスクリーン印刷する際に用いられる絶縁性ペーストは、基板全体にスクリーン印刷をすることを可能にするために、ある程度の流動性を有する必要があり、そのため印刷時に滲みが生じる。この滲みは、電極の露出面積がある程度大きい電極の場合には検出精度に与える影響は少ないが、電極の露出面積が非常に小さい微小電極を形成する際には検出精度に与える影響が大きくなる。
具体的には、図6(b)に示すように、レジスト膜63をスクリーン印刷する時に、電極部62の有効露出面積を確保するために必要な露出領域64の内側まで絶縁性ペーストが滲み出てしまい、実際の露出領域65は必要な露出領域64より小さくなり、その結果、電極部62の有効露出面積を確保することができないという問題がある。
このため、電極の露出面積が小さい微小電極を有するバイオセンサを製造する場合には、スクリーン印刷法を使用することができず、結果として、製造コストが高いエッチング等を使用しなければならないことになるという問題があった。
出願人は、上記した従来の問題点を解決し、電極の露出面積が非常に小さい微小電極を有するバイオセンサを、スクリーン印刷法を用いて製造する方法及び当該方法によって製造される開口部における滲みが殆どないレジスト膜を有する微小電極を備えたバイオセンサを提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、本発明に係るバイオセンサ製造方法は、
絶縁性基板上に電極部を形成するステップ、及び
前記電極部が一定面積露出するように、所定の露出領域を残して前記絶縁性基板をレジスト膜で覆うステップ
を有するバイオセンサ製造方法において、
前記絶縁性基板をレジスト膜で覆うステップが、
電極部を露出させるための露出領域の外周を所定の線幅の縁取絶縁膜で囲むように絶縁性ペーストをスクリーン印刷するステップと、
少なくとも、前記縁取絶縁膜と一部分が重なるように前記縁取絶縁膜の外側に絶縁性ペーストをスクリーン印刷してレジスト膜を形成するステップと
から成る
ことを特徴とする。
また、本発明に係るバイオセンサは、
絶縁性基板上に形成された電極部と、
前記電極部が一定面積露出するように、所定の露出領域を残して前記絶縁性基板を覆うレジスト膜と
から成る
バイオセンサにおいて、
前記露出領域の外周に、該露出領域を囲む所定の線幅の縁取絶縁膜が設けられ、
前記レジスト膜が、少なくとも前記縁取絶縁膜と一部分が重なるように前記縁取絶縁膜の外側にスクリーン印刷により形成されている
ことを特徴とする。
前記露出領域は矩形であり得、その場合、少なくとも、その電極部と交差しない辺の寸法が30μm以上であり得る。
前記露出領域が矩形である場合、少なくとも、その電極部と交差する辺が、露出される電極部の幅より広く構成され得る。
また、露出領域が矩形である場合、前記露出領域におけるスクリーン印刷におけるスキージ走査方向と交差する辺が、前記スキージ走査方向に直交する方向に対して傾斜するように形成され得る。
前記露出領域における電極部と交差する辺の傾斜角度は、好ましくは5度~30度であり得る。
本発明に係るバイオセンサ製造方法は、絶縁性基板上に電極部を形成するステップ、及び前記電極部が一定面積露出するように、所定の露出領域を残して前記絶縁性基板をレジスト膜で覆うステップを有するバイオセンサ製造方法において、前記絶縁性基板をレジスト膜で覆うステップが、電極部を露出させるための露出領域の外周を所定の線幅の縁取絶縁膜で囲むように絶縁性ペーストをスクリーン印刷するステップと、少なくとも、前記縁取絶縁膜と一部分が重なるように前記縁取絶縁膜の外側に絶縁性ペーストをスクリーン印刷してレジスト膜を形成するステップとから成るので、露出領域を囲む縁取絶縁膜が、絶縁性ペーストをスクリーン印刷してレジスト膜を形成する時に、レジスト膜を形成する絶縁性ペーストを塞き止め、絶縁性ペーストが露出領域内に滲み出ること防ぐことができる。これにより、電極部の大きさに関係なく、電極部の必要な有効露出面積を確実に確保することが可能になり、従来は不可能であったスクリーン印刷を用いた微小電極を有するバイオセンサの製造を可能にするという効果を有する。
また、本発明に係るバイオセンサは、絶縁性基板上に形成された電極部と、前記電極部が一定面積露出するように、所定の露出領域を残して前記絶縁性基板を覆うレジスト膜と から成るバイオセンサにおいて、前記露出領域の外周に、該露出領域を囲む所定の線幅の縁取絶縁膜が設けられ、前記レジスト膜が、少なくとも前記縁取絶縁膜と一部分が重なるように前記縁取絶縁膜の外側にスクリーン印刷により形成されているので、安価なスクリーン印刷を用いて、露出領域が、レジスト膜の滲みの影響を受けない微小電極を有するバイオセンサを提供することが可能になる。
(a)~(c)は本発明に係るバイオセンサ製造方法の製造工程を概念的に示す図である。 図1(b)における電極部及び絶縁縁取膜の部分の拡大図である。 上記バイオセンサ製造方法により製造されたバイオセンサの概略上面図を示している。 (a)~(c)は本発明に係るバイオセンサ製造方法を用いた微小電極の製造工程を光学顕微鏡で撮影した写真である。 (a)は縁取絶縁膜を形成せずにレジスト膜をスクリーン印刷したバイオセンサを光学顕微鏡で撮影した写真であり、(b)は開口部付近の拡大写真である。 (a)は従来の電極の形成方法により形成されたバイオセンサの概略上面図であり、(b)は従来の電極の形成方法による問題点を示すバイオセンサの概略上面図である。
以下、添付図面に示した幾つかの実施例を参照しながら、本発明に係るバイオセンサ形成方法及びバイオセンサの実施の形態について説明していく。
図1(a)~(c)は本発明に係るバイオセンサ製造方法の製造工程を概念的に示す図であり、図2は、図1(b)における電極部及び絶縁縁取膜の部分の拡大図である。
図中符号1は、例えば、セラミック基板であり得る絶縁性基板を示しており、始めに絶縁性基板1上に、電極部3を構成することになる微小ラインパターン5を、導電性ペーストをスクリーン印刷することで形成する(図1(a))。この微小ラインパターン5における電極部3に対応する部分の幅3aは、バイオセンサに用いられる微小電極を形成できるサイズであれば任意のサイズでよい。
次いで、電極部3を含む露出領域Rの外周を縁取る細線から成る縁取絶縁膜11を、絶縁性ペーストをスクリーン印刷することで形成する(図1(b))。
図示実施例では、この縁取絶縁膜11は矩形形状であり、その電極部3と交差する辺11aは、電極部3の幅3aよりも長い。この縁取絶縁膜11における、電極部3と交差する辺11aの長さは、縁取絶縁膜11及びレジスト膜7をスクリーン印刷する時の左右のずれが、電極部3の要求露出面積に影響を及ぼさないようにする長さであれば任意の長さでよい。
また、縁取絶縁膜11における後述するレジスト膜をスクリーン印刷する時のスキージ走査方向Dに交差する辺11aは、前記スキージ走査方向Dに直交する方向に対して傾斜している。図示実施例では、縁取絶縁膜11における電極部3と交差する辺11aと、スキージ走査方向Dに交差する辺11aは同一の辺である。該縁取絶縁膜11における、電極部3と交差する辺11aの傾斜角度は、スクリーン印刷のスキージ走査方向Dに直交する方向に対して5度~30度であり得る。
該絶縁縁取膜11における電極部3と交差しない辺11bの長さは、電極部3の要求露出面積及び電極部3の幅3aに応じて適当に決められ得る。
前記縁取絶縁膜11の線幅11cの寸法は、滲みの問題が生じることなく、かつ、レジスト膜7をスクリーン印刷する時に、絶縁性ペーストの堰止め効果を得ることができる寸法であれば任意の寸法でよく、限定するものではないが、例えば、30μm~500μmの範囲で選択され得る。
最後に、前記縁取絶縁膜11と、一部重なるように縁取絶縁膜11の外側にレジスト膜7が形成される(図1(c))。このレジスト膜7は、絶縁性ペーストをスクリーン印刷することにより形成される。図1(c)では、前記縁取絶縁膜11と、レジスト膜7との境目が実線で表されているが、縁取絶縁膜11とレジスト膜7とが同一の絶縁性ペーストである場合には、前記縁取絶縁膜11と、レジスト膜7とは一体になるため境目は明確に表れない。
先の工程で印刷される縁取絶縁膜11は、一定の太さの線で形成されるため、使用される絶縁性ペーストの量も少量であり、結果として殆ど滲みがない。
次の工程で、印刷されるレジスト膜7は、通常、基板全体に形成するために、使用される絶縁性ペーストの量も多く、ある程度の流動性を有する必要があるため、滲みやすいが、先の工程で形成されている縁取絶縁膜11が、後で形成されるレジスト膜7の絶縁性ペーストの露出領域Rへの流れ込みを塞き止める役割を果たし、結果として、露出領域R内への滲みは殆どなくなる。
また、縁取絶縁膜11における電極部3と交差する辺を、レジスト膜のスクリーン印刷のスキージ走査方向に直交する方向に対して傾斜させているので、レジスト膜7をスクリーン印刷する際に、絶縁性ペーストは縁取絶縁膜11の位置で傾斜した縁取絶縁膜11に沿って流れるようになる。これにより、レジスト膜7をスクリーン印刷する時に、絶縁性ペーストが、露出領域Rへ流れようとすることを防止し、前記した縁取絶縁膜による塞き止め効果と相俟って、露出領域Rへの滲みは殆どなくなり、安定した電極の露出面積を確保することが可能になる。
上記したように、本実施例によれば、縁取絶縁膜11を設けることにより、レジスト膜7をスクリーン印刷する時に、露出領域Rへ絶縁性ペーストが滲み出ることが殆どなくなるので、該絶縁縁取膜11における電極部3と交差しない辺11bの長さ、即ち、露出領域Rにおける電極部3と交差しない辺の長さを、従来のスクリーン印刷法で実施可能であった長さより著しく短くすることができる。露出領域Rにおける電極部3と交差しない辺の長さは、即ち、露出する電極部3の長さに相当するため、従って、本実施例によれば、電極部3の有効露出面積をより小さくすることが可能になる。具体的には、従来のスクリーン印刷法では、露出領域Rにおける電極部3と交差しない辺の長さは400μmが限界であり、それより小さくすると、レジスト膜7を印刷する時に、露出領域Rが、滲み出た絶縁性ペーストで潰されてしまい電極部3の有効露出面積を確保することができなかったが、本実施例によれば、露出領域Rにおける電極部3と交差しない辺の長さ、即ち、該絶縁縁取膜11における電極部3と交差しない辺11bの長さを30μmまで小さくしても露出領域Rが絶縁性ペーストで潰されることなく電極部3の有効露出面積を確保することができた。
図3は、上記バイオセンサ製造方法により製造されたバイオセンサの概略上面図を示している。
図中、符号20は絶縁性基板、符号21は作用極21aを構成する微小ラインパターン、符号23は対極23aを構成する微小ラインパターンを各々示している。
また、符号25は、作用極21aの露出領域R1を画定する細線から成る縁取絶縁膜を、符号27は、対極23aの露出領域R2を画定する細線から成る縁取絶縁膜を各々示している。
さらに、符号29はレジスト膜を示している。
図面では、前記縁取絶縁膜25及び27と、レジスト膜29との境目を実線で表示しているが、縁取絶縁膜25及び27とレジスト膜29とが同一の絶縁性ペーストである場合には、前記縁取絶縁膜25及び27と、レジスト膜29とは一体になるため境目は明確に表れない。
図面に示すように、各露出領域R1及びR2における作用極21a及び対極23aと直交する辺の長さは、作用極21a及び対極23aより長く、かつ、各露出領域R1及びR2におけるスクリーン印刷のスキージ走査方向と交差する辺は、該スキージ走査方向Dに直交する方向に対して傾斜している。
図面に示すように、縁取絶縁膜25及び27が設けられているので、レジスト膜29をスクリーン印刷する時に絶縁性ペーストが、露出領域R1及びR2に滲み出ることがなく、作用極21a及び対極21bに必要な露出面積が確保されている。
図4(a)~(c)は本発明に係るバイオセンサ製造方法を用いた微小電極の製造工程を光学顕微鏡で撮影した写真である。
図4(a)は、絶縁性基板40の上に、Ptペーストをスクリーン印刷することによって電極部41aを含む微小ラインパターン41を形成した状態を示している。図面に示すように、この微小ラインパターン41における電極部41aに対応する部分の幅は37μmである。
図4(b)は、微小ラインパターン41の電極部41aを含む露出領域R3を画定するよう、絶縁性ペーストをスクリーン印刷することによって縁取絶縁膜43を形成した状態を示している。この実施例では、絶縁縁取膜43は、矩形形状であり、その電極部41aと交差する辺の長さは300μmであり、その電極部41aと交差しない辺の長さは30μmであり、かつ、その線幅は30μmである。また、この縁取絶縁膜43は、その電極部41aと交差する辺がスクリーン印刷のスキージ走査方向Dに対して斜めに傾斜するように形成されている。
図4(c)は、縁取絶縁膜43と一部重なるように縁取絶縁膜43の外側にレジスト膜45をスクリーン印刷した状態を示している。
図面に示すように、この図4の実施例によれば、縁取絶縁膜43が画定する露出領域R3の内側に対する絶縁性ペーストの滲みが殆どなく、37μm×30μmの電極部41aの有効露出面積を許容できる範囲で確保することが可能であることが確認できた。
図5(a)は、図4の実施例と同様、絶縁性基板50上に、電極部51aに対応する部分の幅が37μmの微小ラインパターン51をスクリーン印刷し、その上に、縁取絶縁膜を設けずに、電極部51aと交差する辺の長さが300μm、及び電極部51aと交差しない辺の長さが100μmの露出領域R4が残るようにレジスト膜53スクリーン印刷することにより形成した結果を撮影した写真であり、図5(b)は露出領域R4付近の拡大図である。
図面から明らかなように、縁取絶縁膜を形成せずに、直接レジスト膜53をスクリーン印刷した場合、スクリーン印刷時にレジスト膜53を形成する絶縁性ペーストが目標とする露出領域R4の内側全体に滲み出て露出領域R4を潰してしまい、電極部51aの有効露出面積を確保することができていないことが分かる。
上記した実施例では、縁取絶縁膜の形状が長方形であるが、縁取絶縁膜の形状は上記した実施例に限定されることなく、矩形又は円形であり得る。また、上記した実施例では、縁取絶縁膜は、そのスクリーン印刷におけるスキージ走査方向と交差する辺が、前記スキージ走査方向に直交する方向に対して傾斜するように形成されているが、この構成は本実施例に限定されることなく、縁取絶縁膜におけるスキージ走査方向と交差する辺を、前記スキージ走査方向に直交するように絶縁縁取膜を形成してもよい。
縁取絶縁膜の寸法については、矩形の場合には、その電極部と交差する辺の長さ、また、円形の場合には、その電極部と交差する直径の長さは、縁取絶縁膜及びレジスト膜をスクリーン印刷する時の左右のずれが、電極部の要求露出面積に影響を及ぼさない寸法に設定され得る。
また、縁取絶縁膜の寸法については、矩形の場合には、その電極部と交差しない辺の長さ、また、円形の場合には、その電極部と交差しない直径の長さは、電極部の要求露出面積を確保できるように、電極部の幅に応じて決めることができ、本発明においては30μmまで小さくすることが可能である。
さらにまた、絶縁縁取膜の線幅の寸法は、滲みの問題が生じることなく、かつ、レジスト膜をスクリーン印刷する時に、絶縁性ペーストの堰止め効果を得ることができる寸法であれば任意の寸法でよく、限定するものではないが、例えば、30μm~500μmの範囲で選択され得る。
また、上記した実施例では、縁取絶縁膜は、そのスクリーン印刷におけるスキージ走査方向と交差する辺が、前記スキージ走査方向に直交する方向に対して傾斜するように形成されているが、この構成は本実施例に限定されることなく、縁取絶縁膜におけるスキージ走査方向と交差する辺を、前記スキージ走査方向に直交するように絶縁縁取膜を形成してもよい。

R 露出領域
D スキージ走査方向
1 絶縁性基板
3 電極部
3a 電極部の幅
5 微小ラインパターン
7 レジスト膜
11 縁取絶縁膜
11a 電極部と交差する辺
11b 電極部と交差しない辺
11c 線幅

R1 露出領域
R2 露出領域
20 絶縁性基板
21 微小ラインパターン
21a 作用極
23 微小ラインパターン
23a 対極
25 縁取絶縁膜
27 縁取絶縁膜
29 レジスト膜

R3 露出領域
40 絶縁性基板
41 微小ラインパターン
41a 電極部
43 縁取絶縁膜
45 レジスト膜

R4 露出領域
50 絶縁性基板
51 微小ラインパターン
51a 電極部
53 レジスト膜

60 基板
61 ラインパターン
62 電極部
62a 電極部の幅
62 レジスト膜
63 露出領域(理想)
63a 電極部と交差する辺の長さ
64 露出領域(実際)

Claims (10)

  1. 絶縁性基板上に電極部を形成するステップ、及び
    前記電極部が一定面積露出するように、所定の露出領域を残して前記絶縁性基板をレジスト膜で覆うステップ
    を有するバイオセンサ製造方法において、
    前記絶縁性基板をレジスト膜で覆うステップが、
    電極部を露出させるための露出領域の外周を所定の線幅の縁取絶縁膜で囲むように絶縁性ペーストをスクリーン印刷するステップと、
    少なくとも、前記縁取絶縁膜と一部分が重なるように前記縁取絶縁膜の外側に絶縁性ペーストをスクリーン印刷してレジスト膜を形成するステップと
    から成る
    ことを特徴とするバイオセンサ製造方法。
  2. 前記露出領域が矩形であり、その電極部と交差しない辺の長さが30μm以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサ製造方法。
  3. 前記露出領域が矩形であり、少なくとも、その電極部と交差する辺が、露出される電極部の幅より広い
    ことを特徴とする請求項2に記載のバイオセンサ製造方法。
  4. 前記露出領域におけるスクリーン印刷におけるスキージ走査方向に交差する辺が、前記スキージ走査方向に直交する方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のバイオセンサ製造方法。
  5. 前記露出領域における電極部と交差する辺の傾斜角度が5度~30度である
    ことを特徴とする請求項4に記載のバイオセンサ製造方法。
  6. 絶縁性基板上に形成された電極部と、
    前記電極部が一定面積露出するように、所定の露出領域を残して前記絶縁性基板を覆うレジスト膜と
    から成る
    バイオセンサにおいて、
    前記露出領域の外周に、該露出領域を囲む所定の線幅の縁取絶縁膜が設けられ、
    前記レジスト膜が、少なくとも前記縁取絶縁膜と一部分が重なるように前記縁取絶縁膜の外側にスクリーン印刷により形成されている
    ことを特徴とするバイオセンサ。
  7. 前記露出領域が矩形であり、その電極部と交差しない辺の長さが30μm以上である
    ことを特徴とする請求項6に記載のバイオセンサ。
  8. 前記露出領域が矩形であり、少なくとも、その電極部と交差する辺が、露出される電極部の幅より広い
    ことを特徴とする請求項7に記載のバイオセンサ。
  9. 前記露出領域におけるスクリーン印刷におけるスキージ走査方向と交差する辺が、前記スキージ走査方向に直交する方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のバイオセンサ。
  10. 前記露出領域における電極部と交差する辺の傾斜角度が5度~30度である
    ことを特徴とする請求項9に記載のバイオセンサ。
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