JP7265297B1 - 留め具及び靴紐の挿通方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、本発明の図11~図17に示すような靴紐の挿通のさせ方をした場合には、靴紐を緩めた際(図17)、透孔間の、シリンダー状の本体31の側面と靴紐との間に隙間ができないため、靴紐を締めようとする際、透孔間の靴紐に指をかけることが難しかった。
すなわち、本発明の一態様に係る留め具は、
軸方向の一端部に開口を有する、2つの筒部と、
2つの前記筒部を、軸方向の両端部において、軸方向に移動可能に支持する連結軸部と、
2つの前記筒部を、前記連結軸部の軸方向外側に付勢するバネと、を備え、
2つの前記筒部は、
短手方向に1組の透孔が穿設された側壁を備え、
前記連結軸部は、
短手方向に2つの貫通路が穿設され、2つの前記貫通路の間に位置する軸方向の側面が平坦である柱状部と、を備え、
2つの前記筒部を、前記バネの付勢に抗して移動させた際に、2つの1組の前記透孔が、2つの前記貫通路と連通する、ことを特徴とする。
その結果、靴紐をより速やかに締めることができる。
その結果、靴紐をより速やかに緩めることができる。
その結果、靴紐が、靴紐間で滑って緩む可能性を低減させることができる。
その結果、例えば、運動中に靴紐が引っ掛かり、靴紐が緩む可能性を低減させることができる。
その結果、留め具の筒部の操作をしやすくすることができる。
前記靴紐の一端部を、履き口から最も離れた前記靴紐挿通孔から前記履き口から3番目以降に位置する他方の前記靴紐挿通孔まで挿通させるとともに、前記靴紐の他端部を、前記靴紐の一端部が最後に挿通された前記靴紐挿通孔と同一行に位置する、一方の前記靴紐挿通孔まで挿通させる第1挿通工程と、
前記靴紐の一端部を、前記留め具に設けられた一方の1組の前記透孔に、前記留め具の短手方向の他端部側から挿通させ、その後、半円弧の輪を作った上で、他方の1組の前記透孔に、前記留め具の短手方向の一端部側から挿通させる第2挿通工程と、
前記靴紐の他端部を、前記留め具に設けられた一方の1組の前記透孔に、前記留め具の短手方向の一端部側から挿通させ、その後、半円弧の輪を作った上で、他方の1組の前記透孔に、前記留め具の短手方向の他端部側から挿通させる第3挿通工程と、
前記靴紐の一端部を、前記第1挿通工程において最後に挿通された前記靴紐挿通孔から履き口に向かって2番目の行に位置する、他方の前記靴紐挿通孔に挿通させ、その後、前記第1挿通工程において最後に挿通された前記靴紐挿通孔から履き口に向かって1番目の行に位置する、一方の前記靴紐挿通孔に挿通させる第4挿通工程と、
前記靴紐の他端部を、前記第1挿通工程において最後に挿通された前記靴紐挿通孔から履き口に向かって2番目の行に位置する、一方の前記靴紐挿通孔に挿通させ、その後、前記第1挿通工程において最後に挿通された前記靴紐挿通孔から履き口に向かって1番目の行に位置する、他方の前記靴紐挿通孔に挿通させる第5挿通工程と、
前記第1挿通工程において最後に挿通された前記靴紐挿通孔から履き口に向かって1番目の行に位置する前記靴紐挿通孔を挿通した先の、それぞれの靴紐に、前記靴紐挿通孔よりも大きな抜止部を設ける抜止部設置工程と、を含むことを特徴とする。
また、留め具に挿通させた後の靴紐が、上方に飛び出してしまう可能性を低減させることができる。
その結果、靴紐をより速やかに締めたり緩めたりすることができ、かつ、靴紐が緩む可能性を低減させることができる。
1.1.構成
以下、第1の実施形態に係る留め具10の構成について、図1乃至図4を参照して説明する。
なお、図1は、第1の実施形態に係る留め具の(a)平面図、(b)正面図及び(c)靴紐への取り付けた状態を表す説明図、
図2は、第1の実施形態に係る筒部の(a)平面図、(b)図2(a)のA-A線における断面図及び(c)右側面図、
図3は、第1の実施形態に係る連結軸部の(a)平面図、(b)正面図、(c)図3(a)のA-A線における断面図及び(c)図3(a)のB-B線における断面図、
図4は、第1の実施形態に係るバネの(a)正面図及び(b)右側面図である。
図1(b)に示すように、本発明の第1の実施形態に係る留め具10は、筒部1、連結軸部2、バネ3を備えている。
筒部1は、例えば、図2(a)乃至図2(c)に示すように、略円柱形状の側壁11からなり、前記側壁には、短手方向に1組の透孔12、連結軸部2が挿通される開口13が穿設されている。
連結軸部2は、例えば、図3(a)乃至図3(c)に示すように、軸方向の一端部に突出片21と、前記突出片21に接続され、貫通路22が穿設された柱状部23と、係止部24を備えている。
また、連結軸部2は、長手方向の両端部において、2つの筒部1を軸方向に移動可能に支持している。
また、貫通路22の端部は、筒部1の透孔12の位置と対応している。
バネ3は、例えば、図4(a)、図4(b)及び図5(c)に示すように、筒部1を、連結軸部2の軸方向外側に付勢している。
また、バネ3の力が、適切に筒部1に伝わるように、バネ3は、連結軸部2の突出片21に嵌まるように形成している。
以下、第1の実施形態に係る留め具10の作用について、図5及び図6を参照して説明する。
なお、図5は、第1の実施形態に係る留め具における筒部を操作する前の(a)平面図、(b)正面図及び(c)図5(a)のA-A線における断面図、
図6は、第1の実施形態に係る留め具における筒部を操作した後の(a)平面図、(b)正面図及び(c)図6(a)のA-A線における断面図である。
それにより、靴紐は、透孔12a、12b、12c、12dと、貫通路22a、22bとの間に挟み込まれて固定される。
以上に詳述したように、第1の実施形態の留め具10は、
軸方向の一端部に開口13を有する、2つの筒部1と、
2つの前記筒部1を、軸方向の両端部において、軸方向に移動可能に支持する連結軸部2と、
2つの前記筒部1を、前記連結軸部2の軸方向外側に付勢するバネ3と、を備え、
2つの前記筒部1は、
短手方向に1組の透孔12が穿設された側壁11を備え、
前記連結軸部2は、
短手方向に2つの貫通路22が穿設された柱状部23と、を備え、
2つの前記筒部1を、前記バネ3の付勢に抗して移動させた際に、2つの1組の前記透孔12が、2つの前記貫通路22と連通する、ことを特徴とする。
その結果、靴紐をより速やかに締めることができる。
2.1.構成
以下、第2の実施形態に係る留め具10について、図7を参照して説明する。
なお、図7は、第2の実施形態に係る留め具の(a)平面図、(b)正面図及び(c)図7(a)のA-A線における断面図、(d)靴紐を固定していることを表す説明図である。
第2の実施形態においては、図7(b)及び図7(c)に示すように、筒部1の透孔12及び連結軸部2の貫通路22は、軸方向に底辺を持つ三角形状となっている点で、第1の実施形態と異なる。
以下、第2の実施形態に係る留め具10の作用について、図7及び図17(b)を参照して説明する。
その結果、靴紐がより強固に固定される。
この構成によれば、靴紐を、より強固に締めることができるとともに、靴紐をより速やかに緩めることができる。
3.1.構成
以下、第3の実施形態に係る留め具10について、図8を参照して説明する。
なお、図8は、第3の実施形態に係る留め具における(a)連結軸部の平面図、(b)連結軸部の正面図、(c)図8(a)のB-B線における断面図及び(d)筒部の正面図である。
第3の実施形態においては、図8(d)に示すように、筒部1の透孔12は、軸方向に伸びて透孔12を2つに分ける透孔仕切部14を備え、また、図8(b)に示すように、連結軸部2の貫通路22は、透孔仕切部14に対応する位置に、貫通路仕切部25を備える点で、第1の実施形態と異なる。
なお、貫通路仕切部25における「透孔仕切部14に対応する位置」とは、図6のように筒部1を操作して、透孔12と貫通路22が連通した際に、透孔仕切部14と貫通路仕切部25が重なる位置であることを意味する。
この構成によれば、図11~図17に示すような靴紐の挿通のさせ方をした場合には、留め具内に位置する2つの靴紐を、透孔仕切部及び貫通路仕切部で仕切られた空間にそれぞれ配置させることができるため、靴紐同士が接触することがなくなる。
その結果、靴紐が、靴紐間で滑って緩む可能性を低減させることができる。
4.1.構成
以下、第4の実施形態に係る留め具10について、図9を参照して説明する。
なお、図9は、第4の実施形態に係る留め具における(a)連結軸部の平面図、(b)連結軸部の正面図、(c)図9(a)のB-B線における断面図及び(d)筒部の正面図である。
第4の実施形態においては、図9(b)及び図9(c)に示すように、連結軸部2の貫通路22は、短手方向中央から外側に向かって、長手方向と短手方向に直交する方向(図9(b)におけるZ方向)に傾斜しており、また、図9(d)に示すように、筒部1の透孔12は、貫通路22の端部に対応して位置している点で、第1の実施形態と異なる。
なお、の透孔12における「貫通路22の端部に対応する位置」とは、図6のように筒部1を操作した際に、透孔12と貫通路22が連通する位置であることを意味する。
この構成によれば、図11~図17に示すような靴紐の挿通のさせ方をした場合には、留め具に挿通させた後の靴紐が、上方に飛び出してしまう可能性を低減させることができる。
その結果、例えば、運動中に靴紐が引っ掛かり、靴紐が緩む可能性を低減させることができる。
5.1.構成
以下、第5の実施形態に係る留め具10について、図10を参照して説明する。
なお、図10は、第5の実施形態に係る留め具の(a)平面図、(b)正面図及び(c)図10(a)のA-A線における断面図である。
第5の実施形態においては、図10に示すように、筒部1の側壁11が、軸方向の中央から外側に向かって、外形が小さくなるように傾斜している点で、第1の実施形態と異なる。
この構成によれば、図11~図17に示すような靴紐の挿通のさせ方をした場合には、靴の舌片と筒部の側壁との間に、隙間を設けることができる。
その結果、留め具の筒部の操作をしやすくすることができる。
6.1.靴紐の挿通方法
以下、上記の実施形態1乃至6における留め具10を用いた、甲部に靴紐挿通孔61、62、63、64、65が複数組双設されている靴における、靴紐5の挿通方法について、図11乃至図15を参照して説明する。
なお、図11は、第6の実施形態に係る靴紐の挿通方法の第1挿通工程を表す説明図、
図12は、第6の実施形態に係る靴紐の挿通方法の第2挿通工程を表す説明図、
図13は、第6の実施形態に係る靴紐の挿通方法の第3挿通工程を表す説明図、
図14は、第6の実施形態に係る靴紐の挿通方法の第4挿通工程及び第5挿通工程を表す説明図、
図15は、第6の実施形態に係る靴紐の挿通方法の抜止部設置工程を表す説明図である。
靴紐5の挿通方法は、図11に示すように、前記靴紐5の両端部を、それぞれ、履き口から最も離れた靴紐挿通孔65から履き口から3番目の靴紐挿通孔63まで挿通させる第1挿通工程を含んでいる。
なお、図11に示す実施形態では、履き口から最も離れた靴紐挿通孔65から「履き口から3番目の靴紐挿通孔63」まで挿通させているが、履き口から3番目以降の靴紐挿通孔(63、64若しくは65)であれば、どの靴紐挿通孔としても良い。
靴紐5の挿通方法は、図12(a)に示すように、前記靴紐5の一端部51aを、前記留め具10に設けられた一方の1組の前記透孔12a、12bに、前記留め具10の短手方向の他端部側(12b側)から挿通させ、その後、図12(b)に示すように、半円弧の輪52aを作った上で、他方の1組の前記透孔(12c、12d)に、前記留め具10の短手方向の一端部側(12d側)から挿通させる第2挿通工程を含んでいる。
靴紐5の挿通方法は、図13(a)に示すように、前記靴紐5の他端部51bを、前記留め具10に設けられた一方の1組の前記透孔12a、12bに、前記留め具10の短手方向の一端部側(12a側)から挿通させ、その後、図13(b)に示すように、半円弧の輪52bを作った上で、他方の1組の前記透孔(12c、12d)に、前記留め具10の短手方向の他端部側(12c側)から挿通させる第3挿通工程を含んでいる。
また、第2挿通工程及び第3挿通工程で形成される半円弧の輪52a、52bは、靴紐5を緩める際の遊びとして用いられるとともに、靴紐5を締める際に、使用者の指を引っ掛ける部分としても用いられる。
なお、第2挿通工程と第3挿通工程の順序を反対とすることも可能である。
靴紐5の挿通方法は、図14(a)に示すように、前記靴紐5の一端部51aを、履き口から3番目の前記靴紐挿通孔63から履き口に向かって2番目の、他方の靴紐挿通孔61bに挿通させ、その後、履き口から3番目の前記靴紐挿通孔63から履き口に向かって1番目の一方の靴紐挿通孔62aに挿通させる第4挿通工程を含んでいる。
なお、図14(a)に示す実施形態では、第1挿通工程において、履き口から最も離れた靴紐挿通孔65から「履き口から3番目の靴紐挿通孔63」まで挿通させているが、
「履き口から4番目の靴紐挿通孔64」まで挿通させた場合には、靴紐5を、靴紐挿通孔62b及び靴紐挿通孔63aに挿通させ、
「履き口から5番目の靴紐挿通孔65」まで挿通させた場合には、靴紐5を、靴紐挿通孔63b及び靴紐挿通孔64aに挿通させることとなる。
ただし、靴紐5を、靴紐挿通孔61bに挿通させた後に、留め具10の舌片側を通すため、靴紐挿通孔61bに外側から内側へ挿通させることが好ましい。
靴紐5の挿通方法は、図14(b)に示すように、前記靴紐5の他端部51bを、履き口から3番目の前記靴紐挿通孔63から履き口に向かって2番目の、一方の靴紐挿通孔61aに挿通させ、その後、履き口から3番目の前記靴紐挿通孔63から履き口に向かって1番目の他方の靴紐挿通孔62bに挿通させる第5挿通工程を含んでいる。
なお、図14(b)に示す実施形態では、第1挿通工程において、履き口から最も離れた靴紐挿通孔65から「履き口から3番目の靴紐挿通孔63」まで挿通させているが、
「履き口から4番目の靴紐挿通孔64」まで挿通させた場合には、靴紐5を、靴紐挿通孔62a及び靴紐挿通孔63bに挿通させ、
「履き口から5番目の靴紐挿通孔65」まで挿通させた場合には、靴紐5を、靴紐挿通孔63a及び靴紐挿通孔64bに挿通させることとなる。
ただし、靴紐5を、靴紐挿通孔61aに挿通させた後に、留め具10の舌片側を通すため、靴紐挿通孔61aに外側から内側へ挿通させることが好ましい。
靴紐5の挿通方法は、図15に示すように、履き口から3番目の前記靴紐挿通孔63から履き口に向かって1番目の靴紐挿通孔62を挿通した先の、それぞれの靴紐5に、靴紐挿通孔よりも大きな抜止部53を設ける抜止部設置工程を含んでいる。
なお、図15に示す実施形態では、第1挿通工程において、履き口から最も離れた靴紐挿通孔65から「履き口から3番目の靴紐挿通孔63」まで挿通させているが、
「履き口から4番目の靴紐挿通孔64」まで挿通させた場合には、抜止部設置工程においては、靴紐5を、靴紐挿通孔63に挿通させ、
「履き口から5番目の靴紐挿通孔65」まで挿通させた場合には、抜止部設置工程においては、靴紐5を、靴紐挿通孔64に挿通させることとなる。
この方法によれば、靴紐と留め具以外の別の部材を用意することなく、靴紐を挿通することが可能となる。
ただし、靴紐挿通孔よりも大きな抜止部53の作りやすさ等を考慮して、靴紐挿通孔62に内側から外側へ挿通させることが好ましい。
以下、第6の実施形態に係る靴紐5の挿通方法で靴紐5を挿通した後に、靴紐5を調整する方法について、図16及び図17を参照して説明する。
なお、図16は、第6の実施形態に係る靴紐の挿通方法で、靴紐を挿通した後に、靴紐を締めたところを表す説明図、
図17は、第6の実施形態に係る靴紐の挿通方法で、靴紐を挿通した後に、靴紐を緩めたところを表す説明図である。
なお、図17は、留め具10を上方に引っ張り、靴紐5を緩めた状態を示している。
この方法によれば、靴紐5を緩めるために留め具10を移動させた場合、複数の靴紐挿通孔(61及び63)付近の靴紐を緩めることができる。
また、留め具10に挿通させた後の靴紐5が、上方に飛び出してしまう可能性を低減させることができる。
その結果、靴紐5をより速やかに締めたり緩めたりすることができ、かつ、靴紐5が緩む可能性を低減させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
7.1.1.筒部1
本発明の第1の実施形態では、図1乃至6に示すように、筒部1を円柱形状としているが、例えば、四角柱等の多角形状とすることも可能であり、その形状は限定されない。
また、側壁11が傾斜した筒部1であっても、透孔12に、図8(d)に示すような透孔仕切部14を設けても良い。
本発明の第1の実施形態では、図3に示すように、連結軸部2の係止部24が、筒部1の透孔12に係止する構成としているが、例えば、筒部1の内側に係止部を設け、連結軸部2側に、筒部1の係止部を係止する凹部を設ける構成としても良い。
また、種々な形状の傾斜する貫通路22に、図8(b)に示すような貫通路仕切部25を設けても良い。
本発明の各実施形態では、バネ3をコイルバネで構成しているが、その形状等は限定されるものではない。
本発明の各実施形態では、図11に示すように、靴紐5の先端部51が、紐が解れないように合成樹脂や金属で覆われたものを採用しているが、図19に示すように、両端部(51a、51b)のみだけでなく、所定の間隔で、両端部のような合成樹脂や金属で覆われた部分(51c、51d、51e、51f)を設けた靴紐5を採用してもよい。
本発明の各実施形態においては、図1に示すように、留め具10は、軸方向に伸びた直線状の構成となっているが、例えば、図20に示すように、筒部1の軸方向の両端部が、軸方向と短手方向に直交する方向(図20(a)におけるZ方向)に湾曲し、連結軸部2が、筒部1の湾曲に対応する形で湾曲する構成としても良い。
その結果、留め具10の筒部1の操作をしやすくすることができる。
本発明の各実施形態においては、図1に示すように、留め具10は、筒部1を2つ有しているが、図21(a)に示すように、筒部1を軸方向に伸ばして1つの部材とし、側壁11に、2組の透孔12を穿設する構成としても良い。
そして、全ての係止部24を、貫通路22の長手方向の一端部側に設ける構成とすることができる。
本発明の各実施形態においては、図3に示すように、留め具10を、使用者に操作される部位(筒部1)を筒状に形成しているが、図22及び図23に示すように、使用者に操作される部位(ピストン状部8)ではなく、それを移動可能に支持する部材(シリンダー状部7)を筒状に形成することができる。
なお、上記の各実施形態の部位と同じ機能の部位には、同じ番号を付している。
そのため、変形例2においては側壁11に、変形例3においてはシリンダー状部7に凹部を設けることで、同様の機能を有する形とすることが可能である。
本発明の靴紐の挿通方法は、留め具10の他の実施形態、変形例1乃至3においても使用することができる。
1 :筒部
11 :側壁
12 :透孔
13 :開口
14 :透孔仕切部
15 :周縁部
16 :隙間
2 :連結軸部
21 :突出片
22 :貫通路
23 :柱状部
24 :係止部
25 :貫通路仕切部
26 :凹部
3 :バネ
4 :空間
5 :靴紐
51 :先端部
52 :輪
53 :抜止部
61 :履き口から1番目の靴紐挿通孔
62 :履き口から2番目の靴紐挿通孔
63 :履き口から3番目の靴紐挿通孔
64 :履き口から4番目の靴紐挿通孔
65 :履き口から5番目の靴紐挿通孔
7 :シリンダー状部
8 :ピストン状部
Claims (5)
- 軸方向の一端部に開口を有する、2つの筒部と、
2つの前記筒部を、軸方向の両端部において、軸方向に移動可能に支持する連結軸部と、
2つの前記筒部を、前記連結軸部の軸方向外側に付勢するバネと、を備え、
2つの前記筒部は、
短手方向に1組の透孔が穿設された側壁を備え、
前記連結軸部は、
短手方向に2つの貫通路が穿設され、2つの前記貫通路の間に位置する軸方向の側面が平坦である柱状部と、を備え、
2つの前記筒部を、前記バネの付勢に抗して移動させた際に、2つの1組の前記透孔が、2つの前記貫通路と連通し、
前記透孔及び前記貫通路は、軸方向に底辺を持つ三角形状である、ことを特徴とする
留め具。 - 軸方向の一端部に開口を有する、2つの筒部と、
2つの前記筒部を、軸方向の両端部において、軸方向に移動可能に支持する連結軸部と、
2つの前記筒部を、前記連結軸部の軸方向外側に付勢するバネと、を備え、
2つの前記筒部は、
短手方向に1組の透孔が穿設された側壁を備え、
前記連結軸部は、
短手方向に2つの貫通路が穿設され、2つの前記貫通路の間に位置する軸方向の側面が平坦である柱状部と、を備え、
2つの前記筒部を、前記バネの付勢に抗して移動させた際に、2つの1組の前記透孔が、2つの前記貫通路と連通し、
前記透孔は、軸方向に伸びて前記透孔を2つに分ける透孔仕切部を備え、
前記貫通路は、前記透孔仕切部に対応する位置に、貫通路仕切部を備える、ことを特徴とする
留め具。 - 軸方向の一端部に開口を有する、2つの筒部と、
2つの前記筒部を、軸方向の両端部において、軸方向に移動可能に支持する連結軸部と、
2つの前記筒部を、前記連結軸部の軸方向外側に付勢するバネと、を備え、
2つの前記筒部は、
短手方向に1組の透孔が穿設された側壁を備え、
前記連結軸部は、
短手方向に2つの貫通路が穿設され、2つの前記貫通路の間に位置する軸方向の側面が平坦である柱状部と、を備え、
2つの前記筒部を、前記バネの付勢に抗して移動させた際に、2つの1組の前記透孔が、2つの前記貫通路と連通し、
前記貫通路は、短手方向中央位置から、短手方向外側に向かって、軸方向と短手方向に直交する方向に傾斜しており、
前記透孔は、前記貫通路の端部に対応して位置している、ことを特徴とする
留め具。 - 前記筒部の前記側壁は、軸方向の外側に向かって、外形が小さくなるように傾斜している、ことを特徴とする、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の留め具。 - 軸方向の一端部に開口を有する、2つの筒部と、
2つの前記筒部を、軸方向の両端部において、軸方向に移動可能に支持する連結軸部と、
2つの前記筒部を、前記連結軸部の軸方向外側に付勢するバネと、を備え、
2つの前記筒部は、
短手方向に1組の透孔が穿設された側壁を備え、
前記連結軸部は、
短手方向に2つの貫通路が穿設され、2つの前記貫通路の間に位置する軸方向の側面が平坦である柱状部と、を備え、
2つの前記筒部を、前記バネの付勢に抗して移動させた際に、2つの1組の前記透孔が、2つの前記貫通路と連通する留め具を用いた、甲部に靴紐挿通孔が複数組双設されている靴における、靴紐の挿通方法であって、
前記靴紐の一端部を、履き口から最も離れた前記靴紐挿通孔から前記履き口から3番目以降に位置する他方の前記靴紐挿通孔まで挿通させるとともに、前記靴紐の他端部を、前記靴紐の一端部が最後に挿通された前記靴紐挿通孔と同一行に位置する、一方の前記靴紐挿通孔まで挿通させる第1挿通工程と、
前記靴紐の一端部を、前記留め具に設けられた一方の1組の前記透孔に、前記留め具の短手方向の他端部側から挿通させ、その後、半円弧の輪を作った上で、他方の1組の前記透孔に、前記留め具の短手方向の一端部側から挿通させる第2挿通工程と、
前記靴紐の他端部を、前記留め具に設けられた一方の1組の前記透孔に、前記留め具の短手方向の一端部側から挿通させ、その後、半円弧の輪を作った上で、他方の1組の前記透孔に、前記留め具の短手方向の他端部側から挿通させる第3挿通工程と、
前記靴紐の一端部を、前記第1挿通工程において最後に挿通された前記靴紐挿通孔から履き口に向かって2番目の行に位置する、他方の前記靴紐挿通孔に挿通させ、その後、前記第1挿通工程において最後に挿通された前記靴紐挿通孔から履き口に向かって1番目の行に位置する、一方の前記靴紐挿通孔に挿通させる第4挿通工程と、
前記靴紐の他端部を、前記第1挿通工程において最後に挿通された前記靴紐挿通孔から履き口に向かって2番目の行に位置する、一方の前記靴紐挿通孔に挿通させ、その後、前記第1挿通工程において最後に挿通された前記靴紐挿通孔から履き口に向かって1番目の行に位置する、他方の前記靴紐挿通孔に挿通させる第5挿通工程と、
前記第1挿通工程において最後に挿通された前記靴紐挿通孔から履き口に向かって1番目の行に位置する前記靴紐挿通孔を挿通した先の、それぞれの靴紐に、前記靴紐挿通孔よりも大きな抜止部を設ける抜止部設置工程と、
を含むことを特徴とする靴紐の挿通方法。
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