以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[1.情報処理の概念]
まず、図1を参照しながら実施形態に係る情報処理の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の概要を示す説明図である。実施形態に係るユーザ端末10がEC(Electronic Commerce:電子商取引)サイト上で商品又はサービスの購入などを可能とする機能を提供するアプリケーション(ショッピングアプリ)を実行し、実施形態に係る情報処理装置100と協働して行う情報処理の概要について説明する。
なお、以下では、企業の販売業者と一般消費者とが取引するBtoC(Business to Consumer)のECサイトについて説明するが、ECサイトは一般消費者間で取引するCtoC(Consumer to Consumer)のECサイトであってもよい。
図1に示すように、情報処理システム1は、ユーザ端末10と情報処理装置100とを含む。ユーザ端末10および情報処理装置100は、ネットワークを介して、互いに有線または無線により通信可能に接続される。
ユーザ端末10は、ユーザU01による操作にしたがって、ECサイトを通じて実店舗の商品又はサービスに関する情報が表示される端末装置である。例えば、ユーザ端末10は、スマートフォンなどの携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)等や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCとすることができる。なお、以下では、ユーザ端末10を、ここでは「スマートフォン」と呼ばれる携帯端末として説明する。
情報処理装置100は、ユーザ端末10に対して各種サービスを提供するサーバ用ホストコンピュータである。情報処理装置100は、例えば、ECサイトとして機能するショッピングサーバである。情報処理装置100は、オンラインストアに対してオンラインモールの機能を提供する。
また、情報処理装置100は、ユーザ端末10から実店舗に関する店舗情報を受け付け、受け付けた店舗情報に基づいて、実店舗を含む実店舗群を運営する事業者において共通に利用される共通コンテンツに、店舗情報に対応する実店舗の商品又はサービスに関する情報を紐付ける。また、情報処理装置100は、実店舗の商品又はサービスに関する情報が紐付けられた共通コンテンツをユーザ端末10に提供する。
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、実店舗の商品又はサービスに関する情報が紐付けられた共通コンテンツをユーザ端末10の表示部に表示させる処理を実行する。かかる形態について図1を用いてさらに説明する。
図1では、ユーザU01が、まず実店舗a1に入店して実店舗a1で買い物を行ったあと、つぎに実店舗a2に入店して実店舗a2で買い物を行う場合を示している。
図1に示すように、実店舗a1に入店したユーザU01は、ユーザ端末10を用いてECサイトにおける実店舗の商品又はサービスの購入処理を実施するためのショッピングアプリを起動させる(ステップS11)。
そして、ユーザ端末10の表示部に表示された画面E1には、例えば、「おすすめ」、「閲覧履歴」、「注文履歴」、「ランキング」などのタブと並んで「ストア」のタブが表示される。かかる「ストア」のタブは、例えば、ユーザU01が入店する実店舗a1を運営する事業者の事業者名などが記載されたタブである。なお、画面E1において「おすすめ」、「閲覧履歴」、「注文履歴」、「ランキング」などのタブは、便宜上「○」で記載している。
そして、ユーザU01が「ストア」のタブを選択(タップ)することで(ステップ12)、実店舗a1に関する情報を取得する画面E2に遷移する。かかる画面E2には、例えば、「QRコード読み取り」のボタン表示が表示される(ステップS13)。
続いて、ユーザ端末10は、「QRコード読み取り」のボタン表示がタップされたあと、ユーザ端末10に搭載されたカメラ機能を用いて、例えば、実店舗a1内の所定の場所に貼り付けられたQRコード(登録商標)を読み取ることで、実店舗a1に関する店舗情報を取得する(ステップS14)。ここで、店舗情報とは、所定の店舗を示す店舗IDを含む識別情報である。なお、店舗情報としては、QRコード(登録商標)などの二次元コードに限られず、バーコードなどの一元コードであってもよい。
そして、ユーザ端末10は、読み取られた店舗情報をユーザ端末10が保有するユーザU01の識別情報とともに情報処理装置100に送信する(ステップS15)。情報処理装置100は、ユーザ端末10から送信された店舗情報をユーザU01の識別情報とともに受け付ける(ステップS16)。
続いて、情報処理装置100は、受け付けられた店舗情報に基づき、実店舗a1を含む実店舗群を運営する事業者において共通に利用される共通コンテンツに、店舗情報に対応する実店舗a1の商品又はサービスに関する情報を紐付ける(ステップS17)。ここで、共通コンテンツとは、実店舗群を運営する事業者が提供するユーザ端末10で閲覧可能なテキスト、画像、動画などを組み合わせて構成される広告情報である。また、かかる共通コンテンツとしては、事業者が運営する実店舗群に関連するコンテンツも含まれる。
そして、情報処理装置100は、実店舗a1の商品又はサービスに関する情報が紐付けられた共通コンテンツをユーザ端末10に提供する(ステップS18)。これにより、ユーザ端末10の表示部には、共通コンテンツに反映された実店舗a1の商品又はサービスに関する情報の画面E3が表示される。そして、ユーザU01は、ユーザ端末10の表示部に表示された実店舗a1の商品又はサービスに関する情報を見ながら実店舗a1での買い物を行う。
具体的には、図1の例では、ユーザ端末10の画面E3には、共通コンテンツの情報である「AAAストアへようこそ!」と、かかる共通コンテンツに反映された実店舗a1の商品一覧とが表示される。なお、かかる画面E3には、実店舗a1で取り扱っている「お茶」が「100円」であり、「お茶」の在庫が「5」個であることが表示されている。
次に、ユーザU01が実店舗a2に入店して実店舗a2で買い物を行う場合について説明する。かかる場合においても、上記したステップS11~ステップS18と同じステップで処理が実行される。
図1に示すように、実店舗a2に入店したユーザU01は、ユーザ端末10を用いてECサイトにおける実店舗の商品又はサービスの購入処理を実施するためのショッピングアプリを起動させる。
そして、ユーザ端末10の表示部に表示された画面E1には、例えば、「おすすめ」、「閲覧履歴」、「注文履歴」、「ランキング」などのタブと並んで「ストア」のタブが表示される。そして、ユーザU01が「ストア」のタブを選択(タップ)することで、実店舗a2に関する情報を取得する画面E2に遷移する。
続いて、ユーザ端末10は、「QRコード読み取り」のボタン表示をタップしたあと、ユーザ端末10に搭載されたカメラ機能を用いて、例えば、実店舗a2内の所定の場所に貼り付けられたQRコード(登録商標)を読み取ることで、実店舗a2に関する店舗情報を取得する。
そして、ユーザ端末10は、読み取られた店舗情報をユーザ端末10が保有するユーザU01の識別情報とともに情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、ユーザ端末10から送信された店舗情報をユーザU01の識別情報とともに受け付ける。
続いて、情報処理装置100は、受け付けられた店舗情報に基づき、共通コンテンツに、店舗情報に対応する実店舗a2の商品又はサービスに関する情報を紐付ける。
そして、情報処理装置100は、実店舗a2の商品又はサービスに関する情報が紐付けられた共通コンテンツをユーザ端末10に提供する。これにより、ユーザ端末10の表示部には、共通コンテンツに反映された実店舗a2の商品又はサービスに関する情報の画面E4が表示される。そして、ユーザU01は、ユーザ端末10の表示部に表示された実店舗a2の商品又はサービスに関する情報を見ながら実店舗a2での買い物を行う。
具体的には、図1の例では、ユーザ端末10の画面E4には、共通コンテンツの情報である「AAAストアへようこそ!」と、かかる共通コンテンツに反映された実店舗a2の商品一覧とが表示される。なお、かかる画面E4には、実店舗a2で取り扱っている「お茶」が「80円」であり、「お茶」の在庫が「10」個であることが表示されている。
このように、情報処理装置100は、実店舗a1および実店舗a2を含む実店舗を運営する事業者において共通に利用される共通コンテンツに、店舗情報に対応して実店舗a1の商品情報または実店舗a2の商品情報を紐付ける。そして、情報処理装置100は、実店舗a1の商品情報または実店舗a2の商品情報が紐付けられた共通コンテンツをユーザ端末10に提供する。つまり、情報処理装置100は、ユーザ端末10の表示部に表示される共通コンテンツに、実店舗a1の商品情報または実店舗a2の商品情報を反映させる。
これにより、ユーザ端末10の表示部にいつもと変わらないコンテンツでありながら実店舗毎に異なる商品の価格および在庫が表示される。このため、ユーザU01は、実店舗a1や実店舗a2に入店しても事業者が提供するいつもの共通コンテンツを見ている感覚となる。したがって、ユーザU01は、事業者が運営するどの実店舗に入店しても、いつもと変わらないコンテンツであるため、安心して買い物を行うことができる。
このように、情報処理装置100は、ユーザ端末10の表示部に表示される共通コンテンツに、ユーザU01が入店した実店舗の商品情報を反映させることで、いつもと変わらないコンテンツを提供することができることから、ユーザU01に対して実店舗を運営する事業者への認知度の向上を図ることができる。すなわち、情報処理装置100は、実店舗で取り扱う商品又はサービスを購入するユーザU01に対して付加価値のある購入サービスを実現することができる。
また、ユーザU01は、ショッピングアプリを起動させたあと、ユーザ端末10の表示部に「おすすめ」、「閲覧履歴」、「注文履歴」、「ランキング」などのタブと並んで「ストア」のタブが表示されるため、かかるタブがいつも表示されることで、どの実店舗で商品又はサービスを購入する場合でも普段と変わらない日常的な購入体験をすることが可能となる。
また、図1に示す例においては、情報処理装置100は、実店舗を含む実店舗群を運営する事業者において共通に利用される共通コンテンツに、店舗情報に対応する実店舗の商品情報を紐付けたが、店舗情報に対応する実店舗の特典情報を紐付けてもよい。なお、商品情報および特典情報については、以下の実施形態において詳細に説明する。
また、図1に示す例においては、ショッピングアプリを起動させることでユーザ端末10の表示部に、予め定められたストアのタブが表示されたが、事業者(コンビニチェーン)の一覧が表示され、その一覧の中から入店する実店舗を運営する事業者を選択してもよい。なお、かかる形態については、以下の実施形態において詳細に説明する。
なお、情報処理装置100が、店舗情報に対応する実店舗の商品又はサービスに関する情報を共通コンテンツに紐付ける処理を実行するのではなく、ユーザ端末10にインストールされているアプリケーションが、かかる処理を実行してもよい。
[2.ユーザ端末の構成例]
次に、図2を用いて、実施形態に係るユーザ端末10について説明する。図2は、実施形態に係るユーザ端末10の構成例を示す図である。図2に示すように、ユーザ端末10は、通信部11と、入力部12と、表示部13と、撮像部14と、アプリ制御部20とを有する。
通信部11は、ネットワークに通信可能に接続された情報処理装置100との間で通信するNIC(Network Interface Card)などのインターフェイスである。
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。表示部13は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、表示部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、ユーザ端末10にタッチパネルが採用された場合には、入力部12と表示部13とは一体化される。
撮像部14は、QRコード(登録商標)などを撮像するカメラ機能を実現する。撮像部14は、レンズ等の光学系と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子と、を有する。かかる撮像部14は、入力部12を介してユーザから受け付けた操作にしたがって、例えば、実店舗内の所定の場所に貼り付けられたQRコード(登録商標)や商品に付されたバーコードを撮像する。
アプリ制御部20は、ECサイト上で商品の検索、販売、購入などを可能とする機能を提供するアプリケーションを制御し、ユーザの操作に応じてかかるアプリケーションを起動する。アプリ制御部20は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、ユーザ端末10の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、アプリ制御部20は、例えば、コントローラであり、ASIC(Application Specific Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、アプリ制御部20は、表示制御部21と、取得部22と、受信部23と、送信部24とを有する。かかるアプリ制御部20は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、アプリ制御部20の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
表示制御部21は、入力部12によって受け付けられた各種操作に応じて、表示部13に各種情報を表示制御する。具体的には、表示制御部21は、情報処理装置100から提供された実店舗の商品又はサービスに関する情報が紐付けられた共通コンテンツを表示部13に表示させる。
取得部22は、撮像部14で読み取られた実店舗に関する店舗情報を取得する。受信部23は、各種情報を受信する。例えば、受信部23は、情報処理装置100から送られてくる情報を受信する。送信部24は、各種情報を送信する。例えば、送信部24は、取得部22で取得した実店舗に関する店舗情報およびユーザ端末10が保有するユーザの識別情報を情報処理装置100に送信する。また、送信部24は、実店舗群を運営する事業者に関する事業者情報を情報処理装置100に送信する。
[3.情報処理装置の構成例]
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続される。
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図3に示すように、記憶部120は、事業者情報データベース121と、ユーザ情報データベース122と、店舗情報データベース123と、商品情報データベース124と、特典情報データベース125と、紐付情報データベース126とを有する。
事業者情報データベース121は、事業者に関する各種情報が記憶されるデータベースである。
図4は、実施形態に係る事業者情報データベース121に記憶される事業者情報の一例を示す図である。図4に示す例では、「事業者名」、「事業者ID」、「コンビニチェーン名」、および「共通コンテンツ」といった項目を有する情報が記憶される。なお、事業者情報データベース121には、図4に示す項目以外にも、任意の項目を有する情報が記憶されてもよい。
ここで、「事業者ID」とは、実店舗群を運営する事業者毎に割り振られる識別子である。また、「コンビニチェーン名」とは、事業者が全国に展開しているコンビニ名である。また、「共通コンテンツ」とは、各事業者の店舗群において共通して利用されるコンテンツである。
例えば、図4に示す例では、事業者情報データベース121には、「(株)AAA」の事業者IDが「A1」であり、かかる事業者が運営するコンビニチェーン名が「AAAストア」であり、AAAストアにおいて共通に利用される共通コンテンツが「共通コンテンツA」である旨が記憶されている。
ユーザ情報データベース122は、ユーザ端末10のユーザに関する各種情報が記憶されるデータベースである。
図5は、実施形態に係るユーザ情報データベース122に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。図5に示す例では、「ユーザID」、「氏名」、「性別」、および「年齢」といった項目を有する情報が記憶される。なお、ユーザ情報データベース122には、図5に示す項目以外にも、任意の項目を有する情報が記憶されてもよい。
ここで、「ユーザID」とは、ユーザ端末10を使用しているユーザを示す識別子である。このユーザIDは、例えば、クッキーIDまたはユーザがユーザ端末10を用いて情報処理装置100に対して会員登録した際に情報処理装置100から払い出されるIDであってもよい。
例えば、図5に示す例では、ユーザ情報データベース122には、ユーザIDが「U01」であり、氏名が「XXX」であり、性別が「男性」であり、年齢が「30歳代」である旨が記憶されている。
このような情報は、ユーザ端末10が、ユーザID「U01」が示すユーザU01によって使用されている旨を示す。
店舗情報データベース123は、ECサイトにおいて登録された各事業者における実店舗群の店舗情報が記憶されるデータベースである。
図6は、実施形態に係る店舗情報データベース123に記憶される店舗情報の一例を示す図である。図6に示す例では、「事業者ID」、「コンビニチェーン名」、「店舗ID」、「店舗名」、および「所在地」といった項目を有する情報が記憶される。なお、店舗情報データベース123には、図6に示す項目以外にも、任意の項目を有する情報が記憶されてもよい。
ここで、「店舗ID」とは、ECサイトにおいて登録された店舗を識別する情報である。また、「店舗名」とは、店舗IDに対応する店舗の名称である。また、「所在地」とは、その店舗の所在地である。
例えば、図6に示す例では、店舗情報データベース123には、「AAAストア」の店舗IDとして「a1」,「a2」…が記憶されており、「BBBストア」の店舗IDとして「b1」,「b2」…が記憶されている。
商品情報データベース124は、ECサイトに出品された各店舗が取り扱う商品が記憶されるデータベースである。
図7は、実施形態に係る商品情報データベース124に記憶される商品情報の一例を示す図である。図7に示す例では、「コンビニチェーン名」、「店舗ID」、「店舗名」、および「商品情報」といった項目を有する情報が記憶される。
また、「商品情報」は、「商品ID」、「商品名」、「価格」、および「在庫」といった情報が含まれる。なお、「商品情報」には、これらの情報以外の任意の情報を含んでもよい。
ここで、「商品ID」とは、ECサイトにおいて出品される実店舗で取り扱う商品を識別するための識別情報である。また、「商品名」とは、実店舗で取り扱う商品の商品名である。また、「価格」とは、実店舗において売られる商品の値段である。また、「在庫」とは、実店舗で取り扱う商品のリアルタイムの在庫量である。
例えば、図7に示す例では、商品情報データベース124には、コンビニチェーン名が「AAAストア」であり、店舗IDが「a1」であり、店舗名が「新宿店」であり、商品情報が「商品情報Aa1」である旨が記憶されている。そして、「商品情報Aa1」として、実店舗で取り扱う「お茶」や「おにぎり」や「パン」などの「商品ID」、「価格」、および「在庫」が記憶されている。
このような情報は、「AAAストア」の「新宿店」で取り扱って商品が「お茶」や「おにぎり」や「パン」などであり、かかる「新宿店」での「お茶」の価格が「100円」で在庫が「5」個であり、また「おにぎり」の価格が「100円」で在庫が「0」個であり、また「パン」の価格が「110円」で在庫が「6」個である旨を示す。
また、「AAAストア」の「池袋店」では、上記した「新宿店」と同じ商品である「お茶」や「おにぎり」や「パン」などを取り扱っているが、かかる「池袋店」での「お茶」の価格が「80円」で在庫が「10」個であり、また「おにぎり」の価格が「80円」で在庫が「7」個であり、また「パン」の価格が「110円」で在庫が「3」個である。これらの商品情報は、「AAAストア」の「池袋店」では「商品情報Aa2」として記憶されている。
つまり、図7に示すように、同じコンビニであっても実店舗で取り扱う商品の「価格」および「在庫」が店舗毎に異なる場合がある。
特典情報データベース125は、ECサイトにおいて登録された各実店舗における特典情報が記憶されるデータベースである。
図8は、実施形態に係る特典情報データベース125に記憶される特典情報の一例を示す図である。図8に示す例では、「コンビニチェーン名」、「店舗ID」、「店舗名」、および「特典情報」といった項目を有する情報が記憶される。
ここで、「特典情報」とは、ユーザに提供される特典を示す情報であり、例えば、商品の値引きのクーポンの発行であったり、商品の割引サービスであったり、ユーザが何かしらの特別な待遇を受けることができるものである。
例えば、図8に示す例では、特典情報データベース125には、コンビニチェーン名が「AAAストア」であり、店舗IDが「a1」であり、店舗名が「新宿店」であり、特典情報が「特典情報Aa1」である旨が記憶されている。そして、「特典情報Aa1」として、「150円引きクーポンの発行」が記憶されている。
このような情報は、ユーザが「AAAストア」の「新宿店」で商品を購入した場合に、かかる「新宿店」において発行された「150円引きクーポン」の提供を受ける旨を示す。
また、「AAAストア」の「池袋店」では、商品情報として「商品情報Aa2」が記憶されており、ユーザが「AAAストア」の「池袋店」で「商品#a1」を購入した場合、「商品#a1を2割引」にするサービスを受ける。
紐付情報データベース126は、実店舗を運営する事業者において共通に利用される共通コンテンツに、店舗情報に対応する実店舗の商品情報および特典情報を紐付けた紐付情報が記憶されるデータベースである。
図9は、実施形態に係る紐付情報データベース126に記憶される紐付情報の一例を示す図である。図9に示す例では、「ユーザID」、「事業者ID」、「共通コンテンツ」、「店舗ID」、「商品情報」、および「特典情報」といった項目を有する情報が記憶される。
例えば、図9に示す例では、紐付情報データベース126には、ユーザIDが「U01」であり、事業者IDが「A1」であり、共通コンテンツが「共通コンテンツA」であり、店舗IDが「a1」であり、商品情報が「商品情報Aa1」であり、特典情報が「特典情報Aa1」である旨が記憶されている。
このような情報は、AAAストアにおいて共通に利用される「共通コンテンツA」に、実店舗a1の「商品情報Aa1」および「特典情報Aa1」が紐付けられた旨を示す。つまり、ユーザU01が「AAAストア」の「新宿店」に入店しており、ユーザU01が使用するユーザ端末10の表示部に表示される「共通コンテンツA」に、実店舗a1の「商品情報Aa1」および「特典情報Aa1」が反映されている旨を示す。
また、ユーザU01が「BBBストア」の「池袋店」に入店した場合では、ユーザU01が使用するユーザ端末10の表示部に表示される「共通コンテンツB」に、実店舗b2の「商品情報Bb2」および「特典情報Bb2」が反映される。
図3に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図3に示す例では、制御部130は、受付部131、紐付部132、提供部133、決済部134、および送信部135を有する。
受付部131は、ユーザ端末10から送信される実店舗群を運営する事業者に関する事業者情報を受け付ける。受付部131は、受け付けた事業者情報を上記した事業者情報データベース121(図4参照)に記憶する。また、受付部131は、ユーザ端末10からユーザの識別情報を受け付ける。受付部131は、受け付けた識別情報を上記したユーザ情報データベース122(図5参照)に記憶する。また、受付部131は、ユーザ端末10から送信される実店舗に関する店舗情報を受け付ける。また、受付部131は、ユーザ端末10から送信される商品の購入情報を受け付ける。
紐付部132は、事業者情報データベース121に記憶された事業者情報に含まれる事業者において共通に利用される共通コンテンツに、店舗情報に対応する実店舗の商品情報および特典情報を紐付け、かかる紐付情報を紐付情報データベース126(図9参照)に記憶する。
具体的には、紐付部132は、例えば、ユーザU01が「AAAストア」の「新宿店」に入店したとすると、AAAストアにおいて共通に利用される「共通コンテンツA」に、商品情報データベース124(図7参照)に基づいて実店舗a1の「商品情報Aa1」および特典情報データベース125(図8参照)に基づいて「特典情報Aa1」を紐付ける。
また、紐付部132は、例えば、ユーザU01が「BBBストア」の「池袋店」に入店したとすると、BBBストアにおいて共通に利用される「共通コンテンツB」に、商品情報データベース124(図7参照)に基づいて実店舗b2の「商品情報Bb1」および特典情報データベース125(図8参照)に基づいて「特典情報Bb2」を紐付ける。
提供部133は、店舗情報に対応する実店舗の商品情報および特典情報が紐付けられた共通コンテンツをユーザ端末10に提供する。具体的には、提供部133は、例えば、ユーザU01が「AAAストア」の「新宿店」に入店したとすると、ユーザU01が使用するユーザ端末10の表示部に表示される「共通コンテンツA」に、実店舗a1の「商品情報Aa1」および「特典情報Aa1」を反映する。
より具体的に図7を用いて説明すると、提供部133は、ユーザU01が使用するユーザ端末10の表示部に表示される「共通コンテンツA」に、「商品#a2」を除いた「商品情報Aa1」を反映する。つまり、提供部133は、商品情報データベース124において在庫が「0」である商品を、「共通コンテンツA」に反映させないようにする。これにより、商品情報データベース124において在庫が「0」である商品は、ユーザ端末10の表示部において非表示となる。
なお、上記した紐付部132は、在庫が「0」である「商品#a2」を含めた「商品情報Aa1」を「共通コンテンツA」に紐付けているが、「商品#a2」を除いた「商品情報Aa1」を「共通コンテンツA」に紐付けるようにしてもよい。つまり、紐付部132は、商品情報データベース124において在庫が「0」である商品を、「共通コンテンツA」に紐付けないようにしてもよい。かかる場合、提供部133は、ユーザ端末10の表示部において非表示とする処理を実施しないことになる。
決済部134は、受付部131によって受け付けられた商品の購入情報に基づいて、ECサイトにおいて商品に対する決済処理を実行する。
送信部135は、決済部134により決済処理が実行されると、決済完了情報をユーザ端末10に送信する。
[4.情報処理の作用効果の一例]
次に、図10を用いて、各処理部131~135が実行する情報処理の内容について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の一例を示すシーケンス図である。
図10に示すように、まず、ユーザ端末10が有するアプリ制御部20は、ユーザU01の操作に応じて、ECサイトにおける実店舗の商品又はサービスの購入処理を実施するためのショッピングアプリを起動する(ステップS101)。そして、ユーザ端末10が有する表示制御部21は、表示部13に商品又はサービスを取り扱う事業者一覧を表示する(ステップS102)。
ここで、図11を用いて、ユーザ端末10が有する表示部13に、商品又はサービスを取り扱う事業者一覧が表示された場合について説明する。図11は、実施形態に係る事業者選択画面の一例を示す図である。
図11に示すように、ユーザ端末10がショッピングアプリを起動すると、表示部13に事業者(コンビニチェーン)一覧が表示される。図11に示す例では、事業者A(AAAストア)から事業者E(EEEストア)までの5つの事業者の選択ボタンが表示される。ここで、ユーザU01は、入店する店舗のコンビニチェーン名と同じコンビニチェーン名の選択ボタンをタップする。図11に示す例では、ユーザU01は、「AAAストア」に入店するため、事業者A(AAAストア)の選択ボタンT11をタップしている(ステップS103)。
そして、ユーザU01が表示部13における事業者A(AAAストア)の選択ボタンT11をタップすると、ユーザ端末10が有する送信部24は、事業者Aに関する事業者情報を、ネットワークを介して情報処理装置100に送信する(ステップS104)。なお、ユーザU01が選択ボタンT11をタップすることで、実店舗a1に関する情報を取得する画面に遷移する。かかる画面には、例えば、「QRコード読み取り」のボタン表示が表示される。
情報処理装置100が有する受付部131は、ユーザ端末10から送信された事業者Aに関する事業者情報を受け付けると(ステップS105)、かかる事業者情報を事業者情報データベース121(図4参照)に記憶する。
続いて、ユーザU01は、例えば、「AAAストア」の「新宿店」に入店したとする。ユーザ端末10が有する撮像部14は、「QRコード読み取り」のボタン表示がタップされたあと、「AAAストア」の「新宿店」内の所定の場所に貼り付けられたQRコード(登録商標)などの二次元コードを読み取る。そして、ユーザ端末10が有する取得部22は、撮像部14で読み取られた「AAAストア」の「新宿店」(実店舗a1)に関する店舗情報を取得する(ステップS106)。
そして、ユーザ端末10が有する送信部24は、「AAAストア」の「新宿店」に関する店舗情報を、ネットワークを介して情報処理装置100に送信する(ステップS107)。
情報処理装置100が有する受付部131は、ユーザ端末10から送信された「AAAストア」の「新宿店」に関する店舗情報を受け付ける(ステップS108)。そして、情報処理装置100は、かかる店舗情報と店舗情報データベース123(図6参照)に記憶されている情報とを照合する。
続いて、情報処理装置100が有する紐付部132は、事業者情報データベース121に記憶された事業者情報に含まれる事業者Aにおいて共通に利用される共通コンテンツAに、店舗情報に対応する実店舗a1の商品情報Aa1および特典情報Aa1を商品情報データベース124(図7参照)および特典情報データベース125(図8参照)に基づいて紐付ける(ステップS109)。なお、紐付部132は、かかる紐付情報を紐付情報データベース126(図9参照)に記憶する。
そして、情報処理装置100が有する提供部133は実店舗a1の商品情報Aa1および特典情報Aa1が紐付けられた共通コンテンツAをユーザU01が使用するユーザ端末10に提供する(ステップS110)。
ユーザ端末10が有する表示制御部21は、情報処理装置100から提供された実店舗a1の商品情報Aa1および特典情報Aa1が紐付けられた共通コンテンツAを、表示部13に表示させる(ステップS111)。
ここで、図12を用いて、ユーザ端末10が有する表示部13に、紐付けられた共通コンテンツAが表示された場合について説明する。図12は、実施形態に係る商品一覧画面の一例を示す図である。なお、図12では、表示部13に、商品情報Aa1および特典情報Aa1が紐付けられた共通コンテンツAを表示する場合を示している。
図12に示すように、ユーザ端末10の表示部13には、共通コンテンツAの情報である「AAAストアへようこそ!」と、かかる共通コンテンツAに反映された実店舗a1の商品一覧と特典情報である「150円引きクーポン配布中」とが表示される。なお、かかる表示部13には、実店舗a1で取り扱っている「お茶」が「100円」であり、「お茶」の在庫が「5」個であることが表示されている。また、かかる表示部13には、実店舗a1で取り扱っている「パン」が「110円」であり、「パン」の在庫が「6」個であることが表示されている。
なお、かかる表示部13には、実店舗a1で取り扱っている「おにぎり」の情報が表示されていない。これは、商品情報データベース125(図7参照)において実店舗a1で取り扱っている「おにぎり」の在庫が「0」であるため、提供部123が「商品#a2」を除いた「商品情報Aa1」を反映しているからである。これにより、ユーザ端末10の表示部において「おにぎり」の情報が非表示となる。
また、表示部13に表示された実店舗a1の商品一覧は、表示画面を上下にスクロールすることで、実店舗a1で取り扱っている商品の全部を見ることができる。なお、商品情報データベース124において在庫が「0」である商品を非表示とすることで、ユーザU01は現時点で実店舗a1にある商品のみを見ることができ、無用なスクロールを減らすことができる。
そして、ユーザU01は、ユーザ端末10の表示部13に表示された実店舗a1の商品一覧を見ながら実店舗a1での買い物を行う。また、ユーザU01が実店舗a1で商品を購入した場合、例えば、ユーザU01は150円引きクーポンを貰えることになる。なお、かかるクーポンは、ECサイト経由でユーザ端末10にクーポン情報として提供してもよい。
次に、ユーザU01が実店舗a1で実店舗a1に陳列された商品を購入する場合について説明する。なお、かかる実店舗a1は、店員を配置しない無人店舗である。
実店舗a1に入店したユーザU01は、実店舗a1に陳列された商品を選択する。そして、ユーザ端末10は、商品を選択したユーザU01からかかる商品のスキャン操作を受け付ける(ステップS112)。具体的には、ユーザ端末10が有する撮像部14が商品に付されたバーコードを読み取る。これにより、ユーザ端末10が有する表示部13に、例えば、購入情報が表示される(ステップS113)。
ユーザU01が、表示部13に表示された購入画面において、購入ボタンをタップした場合、ユーザ端末10が有する送信部24は、購入情報を、ネットワークを介して情報処理装置100に送信する(ステップS114)。
情報処理装置100が有する受付部131は、ユーザ端末10から送信された購入情報を受け付ける(ステップS115)。そして、情報処理装置100が有する決済部134は、受付部131によって受け付けられた商品の購入情報に基づいて、ECサイトにおいて商品に対する決済処理を実行する(ステップS116)。
続いて、情報処理装置100の送信部135は、決済部134により決済処理が実行されると、決済完了情報を、ネットワークを介してユーザ端末10に送信する(ステップS117)。
そして、ユーザ端末10が有する表示制御部21は、受信部23によって情報処理装置100から送信された決済完了情報を受信した場合、表示部13に決済完了情報を表示させる(ステップS118)。
このように、ユーザU01は、無人店舗である実店舗a1において、POSレジを介さずに手軽に実店舗a1に陳列された商品を購入することができる。
[5.ハードウェア構成]
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、図13に示すような構成のコンピュータ200によって実現される。以下、情報処理装置100を例に挙げて説明する。図13は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ200の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ200は、CPU210、RAM220、ROM230、HDD240、通信インターフェイス(I/F)250、入出力インターフェイス(I/F)260、およびメディアインターフェイス(I/F)270を有する。
CPU210は、ROM230またはHDD240に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM230は、コンピュータ200の起動時にCPU210によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ200のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD240は、CPU210によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス250は、ネットワークを介して他の機器からデータを受信してCPU210へ送り、CPU210が生成したデータを、ネットワークを介して他の機器へ送信する。
CPU210は、入出力インターフェイス260を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU210は、入出力インターフェイス260を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU210は、生成したデータを、入出力インターフェイス260を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス270は、記録媒体280に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM220を介してCPU210に提供する。CPU210は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス270を介して記録媒体280からRAM220上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体280は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ200が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ200のCPU210は、RAM220上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD240には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ200のCPU210は、これらのプログラムを記録媒体280から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
[6.その他]
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動で行うこともできる、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記実施形態では、情報処理装置100において情報処理の機能・作用を実現・実行しているが、ユーザ端末10に情報処理装置100が有する情報処理の機能・作用を持たせ、ユーザ端末10において情報処理の機能・作用を実現・実行してもよい。
上述の実施形態では、事業者情報に含まれる事業者において共通に利用される共通コンテンツに、店舗情報に対応する実店舗の商品情報および特典情報を紐付ける処理を、情報処理100側で行っているが、ユーザ端末10側で行ってもよい。
また、上述の実施形態における提供部133は、ユーザU01が使用するユーザ端末10の表示部13に表示される「共通コンテンツA」に、「商品#a2」を除いた「商品情報Aa1」を反映しているが、商品情報データベース124において在庫が「0」である商品も「共通コンテンツA」に反映させてもよい。このように、商品情報データベース124において在庫が「0」である商品を表示させることで、ユーザU01は、求める商品が現時点で実店舗a1にあるか否かを知ることができる。
また、上述してきた各実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
例えば、上述した情報処理装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
[7.効果]
上述したように、情報処理装置100は、受付部131と、紐付部132とを有する。受付部131は、ユーザ端末10から実店舗に関する店舗情報を受け付ける。紐付部132は、受付部131によって受け付けられた店舗情報に基づき、実店舗を含む実店舗群を運営する事業者において共通に利用される共通コンテンツに、店舗情報に対応する実店舗の商品又はサービスに関する情報を紐付ける。これにより、情報処理装置100は、実店舗で取り扱う商品又はサービスを購入するユーザに対して付加価値のある購入サービスを実現することができる。
また、情報処理装置100において、受付部131は、ユーザ端末10から事業者に関する事業者情報を受け付け、紐付部132は、事業者情報に含まれる共通コンテンツに、受付部131によって受け付けられた店舗情報に対応する実店舗の商品又はサービスに関する情報を紐付ける。これにより、情報処理装置100は、ユーザに対して実店舗を運営する事業者への認知度の向上を図ることができる。
また、情報処理装置100において、紐付部132は、実店舗の商品又はサービスに関する情報として、実店舗で取り扱う商品の商品情報を、共通コンテンツに紐付ける。これにより、情報処理装置100は、事業者において共通に利用される共通コンテンツに、実店舗で取り扱う商品の商品情報を紐付けることができる。
また、情報処理装置100において、紐付部132は、商品情報として、実店舗で取り扱う商品の価格を、共通コンテンツに紐付ける。これにより、情報処理装置100は、事業者において共通に利用される共通コンテンツに、実店舗で取り扱う商品の価格を紐付けることができる。
また、情報処理装置100において、紐付部132は、商品情報として、実店舗で取り扱う商品の在庫を、共通コンテンツに紐付ける。これにより、情報処理装置100は、事業者において共通に利用される共通コンテンツに、実店舗で取り扱う商品の在庫を紐付けることができる。
また、情報処理装置100において、紐付部132は、実店舗の商品又はサービスに関する情報として、実店舗における特典情報を、共通コンテンツに紐付ける。これにより、情報処理装置100は、事業者において共通に利用される共通コンテンツに、実店舗における特典情報を紐付けることができる。
また、情報処理装置100において、紐付部132は、共通コンテンツに含まれる事業者が運営する実店舗に関連する関連コンテンツに、受付部131によって受け付けられた店舗情報に対応する実店舗の商品又はサービスに関する情報を紐付ける。これにより、情報処理装置100は、事業者が運営する実店舗に関連する関連コンテンツにも、実店舗の商品又はサービスに関する情報を紐付けることができる。
また、上述したように、実施形態に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、ユーザ端末10から実店舗に関する店舗情報を受け付ける受付手順と、受付手順によって受け付けられた店舗情報に基づき、実店舗を含む実店舗群を運営する事業者において共通に利用される共通コンテンツに、店舗情報に対応する実店舗の商品又はサービスに関する情報を紐付ける紐付手順とを実行させる。これにより、実店舗で取り扱う商品又はサービスを購入するユーザに対して付加価値のある購入サービスを実現することができる。
また、上述したように、実施形態に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、実店舗に関する店舗情報を取得する取得手順と、取得手順によって取得された店舗情報に基づき、実店舗を含む実店舗群を運営する事業者において共通に利用される共通コンテンツに、店舗情報に対応する実店舗の商品又はサービスに関する情報を紐付ける紐付手順と、紐付手順によって実店舗の商品又はサービスに関する情報が紐付けられた共通コンテンツを、ユーザ端末10の表示部13に表示させる表示手順と実行させる。これにより、ユーザは、ユーザ端末10の表示部13に表示された実店舗の商品又はサービスに関する情報を見ながらかかる実店舗の買い物を行うことができる。
以上の効果は、上述の情報処理プログラムを利用する情報処理装置100やユーザ端末10においても生起する。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、紐付部は、紐付手段や紐付回路に読み替えることができる。