JP7264665B2 - 動力伝達軸 - Google Patents
動力伝達軸 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7264665B2 JP7264665B2 JP2019033656A JP2019033656A JP7264665B2 JP 7264665 B2 JP7264665 B2 JP 7264665B2 JP 2019033656 A JP2019033656 A JP 2019033656A JP 2019033656 A JP2019033656 A JP 2019033656A JP 7264665 B2 JP7264665 B2 JP 7264665B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power transmission
- transmission shaft
- peripheral surface
- protrusion
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
したがって、本発明の動力伝達軸では、接続部の成形が容易になることで、低コスト化を図れる。また、本発明の動力伝達軸では、突起部の形状や材質を調整することで、突起部が破損する荷重値を設定できる。
図1に示すように、第一実施形態の動力伝達軸1は、車両の前後方向に延在する略円筒状の管体2(パイプ)を備えている。また、動力伝達軸1は、管体2の前端に接合されたカルダンジョイントのスタブヨーク3と、管体2の後端に接合された等速ジョイントのスタブシャフト4(特許請求の範囲における「連結部材」)と、を備えている。
動力伝達軸1は、スタブヨーク3を介して車体の前部に搭載された変速機に連結するとともに、スタブシャフト4を介して車体の後部に搭載された終減速装置と連結している。
そして、変速機から動力伝達軸1に動力(トルク)が伝達すると、動力伝達軸1が軸線O1回りに回転して、終減速装置に動力が伝達される。
ここで、フィラメントワインディング法によって製造される成形体は、繊維(炭素繊維)の連続性が保たれるため機械的強度(特にねじり強度)が高い。
また、シートワインディング法によれば、炭素繊維をマンドレルの軸線方向に延在するように配置することができ、軸線O1方向に高弾性化した成形体を製造できる。
つまり、上記した製造方法によれば、管体102の内部で、軸O1回りに巻回された繊維からなる繊維層と、軸線O1方向に延在する繊維からなる繊維層と、が積層しており、機械的強度が高く、かつ、軸線O1方向に高弾性化した管体2を製造できる。
なお、周方向に配向する繊維としてPAN系(Polyacrylonitrile)繊維が好ましく、軸線O1方向に配向する繊維としてピッチ繊維が好ましい。
また、本体部10の外径は、中央部から両端部に向うに連れて縮径しており、中央部の外径は、両端部の外径よりも大きい。
つまり、軸線O1に沿って本体部10を切った場合には、本体部10の外周面の断面形状は、緩やかな曲線を描き、外側に向けて突出する円弧状となっている。よって、本体部10の外形は、中央部が径方向外側に膨らんだ樽形状(バレル形状)となっている。
また、軸線O1に沿って本体部10を切った場合に、本体部10の外周面の断面形状が中央部から両端部に向かうに連れて中心側に向かうように直線状に傾斜させてもよい。
第二接続部30の内周面31は、スタブシャフト4のシャフト部5の多角形状の外周面6に倣った多角形状を呈している。このように、管体2とスタブシャフト4とが互いに相対回転しないように構成されている。
なお、第一実施形態では、第二接続部30の内周形状が多角形に形成されているが、本発明においては、その形状は限定されるものではなく、シャフト部5の外周面6の形状に合わせて形成する。
なお、第二接続部30の小径化は、捩れ強度の低下を招くため、第二接続部30の板厚を本体部10の後端部の板厚よりも厚くすることで、所定の捩じれ強度を有するようになっている。
傾斜部40の板厚は、第二接続部30側(後側)の端部(後端部、一端部)から本体部10側(前側)の端部(前端部、他端部)に向かうに連れて漸次薄くなっている。このため、傾斜部40のうち前端部の板厚が最も薄くなっており、傾斜部40の前端部が脆弱部を構成している。脆弱部は、傾斜部40のせん断強度が最も低下している部位である。
なお、管体2では、傾斜部40全体の板厚が変化しているが、傾斜部40の一部区間において板厚を変化させてもよい。
また、傾斜部40の板厚を、本体部10側(前側)の端部(前端部、他端部)から第二接続部30側(後側)の端部(後端部、一端部)に向かうに連れて漸次薄くして、傾斜部40の後端部に脆弱部を設けてもよい。
なお、第一実施形態では、突起部50の後面51にシャフト部5の前端面5aが接しているが、本発明においては、突起部50の後面51とシャフト部5の前端面5aとが間隔を空けて対峙していてもよい。
そして、突起部50に作用するせん断力が所定値を超えると、図4に示すように、突起部50が破損し、第二接続部30とスタブシャフト4とが互いに軸線O1方向に相対移動可能となり、動力伝達軸1が後方に移動する。よって、車体の前部に搭載されたエンジンや変速機は速やかに後退し、衝突エネルギーは車体の前部により吸収される。
また、動力伝達軸1は、繊維強化プラスチックにより形成されているため、設計の自由が高く、更なる低コスト化を図れる。
次に、本発明の第二実施形態に係る動力伝達軸101について説明する。
第二実施形態の動力伝達軸101は、図5に示すように、管体102と、管体102の前端に接合されたスタブヨークと、管体102の後端に接合されたスタブシャフト104と、を備えている。
第二実施形態の管体102は、本体部10と、本体部10の後側に配置された第二接続部130と、を備えている。また、第二接続部130には、図5に示すように、二つの突起部150,150が形成されている。
第二実施形態の各突起部150,150は、スタブシャフト104のシャフト部105の外周面106に形成された環状の凹部107,107にそれぞれ入り込んでいる。
第二実施形態の動力伝達軸101では、二つの突起部150,150によって、第二接続部130に対するスタブシャフト104のシャフト部105の前後方向への移動が規制されている。
次に、本発明の第三実施形態に係る動力伝達軸201について説明する。
第三実施形態の動力伝達軸201は、図8に示すように、管体202と、管体202の前端に接合されたスタブヨーク3と、管体302の後端に接合されたスタブシャフト4と、を備えている。
第三実施形態の管体202は、本体部210と、本体部210の前側に配置された第一接続部20と、本体部210の後側に配置された第二接続部230と、を備えている。また、第二接続部230には、図9に示すように、複数の突起部250が形成されている。
例えば、各実施形態の動力伝達軸は、第二接続部の内周面に突起部を形成しているが、第一接続部の内周面に突起部を形成してもよい。
2,102,202 管体
3 スタブヨーク
4,104 スタブシャフト(連結部材)
5,105 シャフト部
10,210 本体部
20 第一接続部
30,130,230 第二接続部
31,131,231 内周面
40 傾斜部
50,150,250 突起部
107 凹部
O1 軸線
Claims (6)
- 繊維強化プラスチック製の管体と、前記管体の端部に接続された連結部材と、により構成され、回転することで動力を伝達する動力伝達軸であって、
前記管体は、
軸線を中心とする筒状の本体部と、
前記本体部の端部に連続して形成される筒状の接続部と、を備え、
前記接続部の内周面には、前記連結部材が嵌め込まれるとともに、前記連結部材の前記本体部側への移動を規制する突起部が形成されており、
前記突起部は、前記連結部材の外周面に形成された凹部に入り込んでいることを特徴とする動力伝達軸。 - 繊維強化プラスチック製の管体と、前記管体の端部に接続される連結部材と、により構成され、回転することで動力を伝達する動力伝達軸であって、
前記管体は、
軸線を中心とする筒状の本体部と、
前記本体部の端部に連続して形成される筒状の接続部と、を備え、
前記接続部の内周面には、前記連結部材が嵌め込まれるとともに、軸方向視において前記連結部材と重なるように突出した突起部が形成され、
前記突起部は、前記連結部材の外周面に形成された凹部に入り込んでおり、
前記突起部は、前記連結部材によって前記本体部側に押し出される力が所定値を超えると破損することを特徴とする動力伝達軸。 - 前記繊維強化プラスチックは、炭素繊維強化プラスチックであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動力伝達軸。
- 前記接続部の内周面に、前記連結部材の端面に対峙している他の突起部をさらに有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の動力伝達軸。
- 前記本体部の外径は、中央部から両端部に向かうに連れて縮径されており、
前記本体部の外周面は、前記両端部の一端部から他端部にかけて前記軸線方向に円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の動力伝達軸。 - 前記本体部の外径が一端部から他端部まで均一であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の動力伝達軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019033656A JP7264665B2 (ja) | 2019-02-27 | 2019-02-27 | 動力伝達軸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019033656A JP7264665B2 (ja) | 2019-02-27 | 2019-02-27 | 動力伝達軸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020138583A JP2020138583A (ja) | 2020-09-03 |
JP7264665B2 true JP7264665B2 (ja) | 2023-04-25 |
Family
ID=72279712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019033656A Active JP7264665B2 (ja) | 2019-02-27 | 2019-02-27 | 動力伝達軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7264665B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016502478A (ja) | 2012-11-08 | 2016-01-28 | デーナ、オータモウティヴ、システィムズ、グループ、エルエルシー | 二次的形状を持つハイドロフォーミングされたドライブシャフト管 |
JP2016061366A (ja) | 2014-09-18 | 2016-04-25 | 日立オートモティブシステムズ九州株式会社 | 動力伝達軸及び車両用プロペラシャフト |
JP2016203889A (ja) | 2015-04-27 | 2016-12-08 | 株式会社ショーワ | 等速自在継手 |
-
2019
- 2019-02-27 JP JP2019033656A patent/JP7264665B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016502478A (ja) | 2012-11-08 | 2016-01-28 | デーナ、オータモウティヴ、システィムズ、グループ、エルエルシー | 二次的形状を持つハイドロフォーミングされたドライブシャフト管 |
JP2016061366A (ja) | 2014-09-18 | 2016-04-25 | 日立オートモティブシステムズ九州株式会社 | 動力伝達軸及び車両用プロペラシャフト |
JP2016203889A (ja) | 2015-04-27 | 2016-12-08 | 株式会社ショーワ | 等速自在継手 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020138583A (ja) | 2020-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4932924A (en) | Torque transmitting assembly | |
US11940007B2 (en) | Tubular body used for power transmission shaft and power transmission shaft | |
US20210190132A1 (en) | Tubular body used for power transmission shaft and power transmission shaft | |
JP7264665B2 (ja) | 動力伝達軸 | |
CN112638689B (zh) | 用于传动轴的管体和传动轴 | |
JP7324589B2 (ja) | 動力伝達軸に用いられる管体及び動力伝達軸 | |
JP2007271079A (ja) | トルク伝達軸 | |
JP6539422B1 (ja) | 動力伝達軸の製造方法 | |
JP7221080B2 (ja) | 動力伝達軸に用いられる管体の製造方法 | |
JP2020138343A (ja) | 動力伝達軸に用いられる管体の製造方法 | |
KR20170123526A (ko) | 장축커플링 | |
JP2010083253A (ja) | プロペラシャフト | |
JP6522356B2 (ja) | 動力伝達シャフト | |
JP6581739B1 (ja) | マンドレル | |
JP2020138587A (ja) | 動力伝達軸 | |
WO2020174699A1 (ja) | 動力伝達軸及び動力伝達軸の製造方法 | |
CN111836972B (zh) | 动力传递轴 | |
JP2020139531A (ja) | 動力伝達軸の製造方法 | |
JP2020138364A (ja) | 動力伝達軸に用いられる管体の製造方法 | |
WO2020174697A1 (ja) | 動力伝達軸の製造方法 | |
JP2020138366A (ja) | 動力伝達軸に用いられる管体の製造方法 | |
JP2009143465A (ja) | プロペラシャフト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20210226 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20210325 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211102 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221017 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221122 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230413 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7264665 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |