JP7262563B1 - ソリッドタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製品識別用のRFIDタグを備え、そのRFIDタグの保護効果を十分に確保することを可能にしたソリッドタイヤ及びその製造方法を提供する。【解決手段】 踏面側のトレッドゴム層1とリム側のベースゴム層2を備えたソリッドタイヤ10において、ベースゴム層2のJIS-A硬さは80以上であり、ベースゴム層2内にRFIDタグ11が埋設されている。ゴムシート20を多層巻きして未加硫タイヤ10Xを形成する際、多層巻きの途中でゴムシート20の層間にRFIDタグを挿入し、或いは、未加硫タイヤ10Xの側面にRFIDタグ11と被覆層21を重ね貼りし、しかる後、RFIDタグ11を備えた未加硫タイヤ10Xを金型内で加硫する。【選択図】 図1

Description

本発明は、産業車両用ニューマチック形クッションタイヤに代表されるソリッドタイヤ及びその製造方法に関し、更に詳しくは、製品識別用のRFID(Radio Frequency Identification)タグを備え、そのRFIDタグの保護効果を十分に確保することを可能にしたソリッドタイヤ及びその製造方法に関する。
産業車両用ニューマチック形クッションタイヤは、外観が空気入りタイヤと同様な形状をしたフォークリフト用のソリッドタイヤである。この種のソリッドタイヤは、低速かつ高荷重の条件で使用され、場合によっては、停止したままハンドル操作を行うような過酷な条件で使用される。
ソリッドタイヤは、一般的に、踏面側のトレッドゴム層とリム側のベースゴム層を備えており、ベースゴム層は硬いゴム組成物で構成され、トレッドゴム層はグリップ性や耐摩耗性やチッピング性や発熱や転がり抵抗を重視したゴム組成物で構成されている(例えば、特許文献1~3参照)。
近年、上述のようなソリッドタイヤにおいて、製品毎の品質管理や履歴管理を行うことが求められている。しかしながら、ソリッドタイヤにおける製品毎の品質管理や履歴管理を効率良く行うための具体的な手段が提案されていないのが現状である。
特開平10-147107号公報 特開2010-163123号公報 特開2016-117296号公報
本発明の目的は、製品識別用のRFIDタグを備え、そのRFIDタグの保護効果を十分に確保することを可能にしたソリッドタイヤ及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のソリッドタイヤは、踏面側のトレッドゴム層とリム側のベースゴム層を備えたソリッドタイヤにおいて、前記ベースゴム層のJIS-A硬さは80以上であり、前記ベースゴム層内にRFIDタグが埋設されていることを特徴とするものである。
また、本発明のソリッドタイヤの製造方法(第1の方法)は、上述したソリッドタイヤを製造する方法であって、ゴムシートを多層巻きして未加硫タイヤを形成する際、多層巻きの途中で前記ゴムシートの層間にRFIDタグを挿入し、しかる後、前記RFIDタグを備えた未加硫タイヤを金型内で加硫することを特徴とするものである。
更に、本発明のソリッドタイヤの製造方法(第2の方法)は、上述したソリッドタイヤを製造する方法であって、ゴムシートを多層巻きして未加硫タイヤを形成した後、RFIDタグを該未加硫タイヤの側面に貼り付け、更に該RFIDタグの上に厚さ0.5mm~10mmの未加硫ゴムからなる被覆層を重ね貼りし、しかる後、前記RFIDタグを備えた未加硫タイヤを金型内で加硫することを特徴とするものである。
本発明では、踏面側のトレッドゴム層とリム側のベースゴム層を備えたソリッドタイヤにおいて、ベースゴム層内に製品識別用のRFIDタグが埋設されているので、このRFIDタグを利用して製品毎の品質管理や履歴管理を行うことができる。しかも、RFIDタグが埋設されるベースゴム層のJIS-A硬さは80以上であるので、RFIDタグの保護効果を十分に確保し、製品毎の品質管理や履歴管理を長期間にわたって行うことが可能となる。なお、本発明におけるJIS-A硬さとは、JIS-K6253に準拠して、Aタイプのデュロメータを用いて温度23℃の条件にて測定されるデュロメータ硬さである。
本発明において、RFIDタグはベースゴム層の側面の近傍に埋設されていることが好ましく、より具体的には、RFIDタグとベースゴム層の側面との距離が0.5mm~10.0mmの範囲にあることが好ましい。これにより、RFIDタグの保護効果を十分に確保しながら、良好な応答精度を発揮することができる。
RFIDタグがベースゴム層の側面の近傍に埋設される場合、RFIDタグはリムフランジの頂点を中心としてリムフランジ高さの-15%~+15%の範囲に規定されるリムずれ領域から外れた位置に配置されていることが好ましい。これにより、ソリッドタイヤにリムずれが生じた場合であっても、RFIDタグの保護効果を十分に確保することができる。リムフランジ高さとは、規定リムにおけるリム径位置からリムフランジ頂点までのリムの径方向の高さである。規定リムとは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば適用リムである。また、JATMAの適用リムの寸法は、JIS-D6402「産業車両及び建設車両用ホイール-リムの輪郭」により規定される。
RFIDタグはベースゴム層の側面に対して略平行に埋設されていることが好ましい。これにより、RFIDタグの応答精度を高めることができる。
RFIDタグはベースゴム層において車両装着時に車両外側となる側面の近傍に埋設されていることが好ましい。これにより、RFIDタグとの通信作業の利便性が高くなる。
ベースゴム層を構成するゴム組成物には短繊維が配合されていることが好ましい。これにより、ベースゴム層の変形を抑制し、RFIDタグの保護効果を高めることができる。また、ベースゴム層を構成するゴム組成物に短繊維を配合することにより、リムずれが抑制されるので、この観点からもRFIDタグの保護効果を高めることができる。短繊維としては、繊維長が2mm~10mmで、繊維径が5μm~50μmであるビニロン繊維を1phr~10phr(ゴム100重量部に対する重量)含有することが好ましい。
RFIDタグは接着剤で被覆されていることが好ましい。これにより、RFIDタグとゴムとの接着性を高めることができ、延いては、RFIDタグとゴムとの間の剥離に起因するタイヤ故障を防止することができる。
RFIDタグはポリフェニレンサルファイド樹脂で被覆されていることが好ましい。耐熱性を有するポリフェニレンサルファイド樹脂でRFIDタグを被覆することにより、RFIDタグの耐久性を改善することができる。
RFIDタグはセラミックスで被覆されていることが好ましい。耐熱性と剛性を有するセラミックスでRFIDタグを被覆することにより、RFIDタグの耐久性を改善することができる。
RFIDタグは複数本の補強繊維コードで被覆されていることが好ましい。或いは、RFIDタグは補強布で被覆されていることが好ましい。補強繊維コード又は補強布でRFIDタグを被覆することにより、RFIDタグの耐久性を改善することができる。
本発明のソリッドタイヤを製造する方法(第1の方法)によれば、ゴムシートを多層巻きして未加硫タイヤを形成する際、多層巻きの途中でゴムシートの層間にRFIDタグを挿入することにより、ソリッドタイヤの所望の位置にRFIDタグを埋設することができる。特に、ゴムシートを多層巻きする際、ゴムシートの巻き付け長さと厚さに基づいて未加硫タイヤの半径方向におけるゴムシートの巻き付け位置を算出し、その巻き付け位置に応じてRFIDタグを挿入することにより、RFIDタグを精度良く埋設することができる。
また、本発明のソリッドタイヤを製造する方法(第2の方法)によれば、ゴムシートを多層巻きして未加硫タイヤを形成した後、RFIDタグを該未加硫タイヤの側面に貼り付け、更に該RFIDタグの上に厚さ0.5mm~10mmの未加硫ゴムからなる被覆層を重ね貼りすることにより、ソリッドタイヤの所望の位置にRFIDタグを埋設することができる。
本発明の実施形態からなるソリッドタイヤを示す子午線断面図である。 RFIDタグが埋め込まれたベースゴム層の一部を拡大して示す断面図である。 ソリッドタイヤにおけるリムずれ領域を示す子午線断面図である。 本発明の他の実施形態からなるソリッドタイヤを示す子午線断面図である。 本発明の更に他の実施形態からなるソリッドタイヤを示す子午線断面図である。 短繊維が配合されたベースゴム層の一部を拡大して示す断面図である。 (a)~(e)はそれぞれRFIDタグの変形例を示す断面図である。 (a)~(b)はそれぞれRFIDタグの他の変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態からなるソリッドタイヤの製造方法を示す子午線断面図である。 本発明の他の実施形態からなるソリッドタイヤの製造方法を示す子午線断面図である。 本発明の更に他の実施形態からなるソリッドタイヤを示す子午線断面図である。 図11に示すソリッドタイヤの製造方法を示す子午線断面図である。 テストコースを概略的に示す平面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施形態からなるソリッドタイヤ(産業車両用ニューマチック形クッションタイヤ)を示すものである。
図1に示すように、本実施形態のソリッドタイヤ10は、トロイダル形状を有し、踏面側(タイヤ径方向外側)に位置するトレッドゴム層1と、リム側(タイヤ径方向内側)に位置するベースゴム層2とを備えている。
トレッドゴム層1は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム等のジエン系ゴムを主体とするゴム組成物から構成されている。トレッドゴム層1を構成するゴム組成物には、補強剤としてカーボンブラックやシリカを添加することができ、シリカの場合、有機系シランカップリング剤等を併せて添加することができる。有機系シランカップリング剤としては、例えば、ビス(トリエトキシ-シリルプロピル)テトラスルフィド(TESPT)が挙げられる。また、トレッドゴム層1を構成するゴム組成物は、その他一般的に使用される配合剤を含有しても良い。
トレッドゴム層1のJIS-A硬さは特に限定されるものではないが、例えば50~75の範囲にあることが好ましい。トレッドゴム層1のJIS-A硬さが50を下回ると、剛性の低下によりタイヤ径方向の歪み量が大きくなり過ぎると共に、横剛性が小さくなり過ぎる。逆に、トレッドゴム層1のJIS-A硬さが75を超えると、剛性の増大によりタイヤ径方向の歪み量が小さくなって振動吸収性が低下し、乗り心地が悪化する。
ベースゴム層2は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム等のジエン系ゴムを主体とするゴム組成物から構成されている。ベースゴム層2を構成するゴム組成物には、補強剤としてカーボンブラックと更にはフェノールレジンを添加することができ、フェノールレジンの硬化剤としてヘキサメチレンテトラミン等を併せて添加することができる。また、ベースゴム層2を構成するゴム組成物は、その他一般的に使用される配合剤を含有しても良い。
ベースゴム層2のJIS-A硬さは80以上である。ベースゴム層2のJIS-A硬さが80を下回ると、剛性の低下によりタイヤ径方向の歪み量が大きくなり過ぎると共に、横剛性が小さくなり過ぎる。そして、ベースゴム層2の剛性が不十分であると、走行中にベースゴム層2とリムフランジとの接触に起因するリムずれが発生し易くなる。
ベースゴム層2の内部には、タイヤ周方向に沿って環状に連続する2本以上のビードコア3が配設されている。これらビードコア3はタイヤ赤道面に対して対称に配置されている。ビードコア3としては、複数本のビードワイヤを複数周巻き回してなるもの(所謂、ストランドビードワイヤ)、1本のビードワイヤを複数周巻き回してなるもの、或いは、1本のスチールリングから構成されるもの等を使用することができる。ベースゴム層2との接着性を確保するために、ビードワイヤを用いる場合、その表面に亜鉛メッキ又はスズと銅の黄銅メッキを施すことが一般的であり、スチールリングの場合、その表面に各種の加硫接着剤を塗布することが一般的である。また、ビードコア3を設ける代わりに、ベースゴム層2を構成するゴム組成物に短繊維を配合しても良い。必要であれば、ビードコア3を設けると同時に、ベースゴム層2を構成するゴム組成物に短繊維を配合しても良い。このような短繊維としては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、アラミド、ビニロン等の有機繊維からなる短繊維を使用することができる。
上述したソリッドタイヤ10において、ベースゴム層2内にはRFIDタグ11が埋設されている。図1では、ベースゴム層2の複数個所にRFIDタグ11が埋設されているが、ベースゴム層2の少なくとも1箇所にRFIDタグ11が埋設されていれば良い。RFIDタグ11の構造は特に限定されるものではないが、主にパッシブタイプのものが使用される。このようなRFIDタグ11は、データを記憶するIC基板とデータを非接触で送受信するアンテナとを備え、例えば1辺の長さが7mm~50mmである矩形や長方形のシート状をなしている。RFIDタグ11は、タイヤサイズや要求される感度に応じて適切なものが選択される。また、RFIDタグ11は加硫時に高温に晒されるので、耐熱タイプが好ましい。
このように踏面側のトレッドゴム層1とリム側のベースゴム層2を備えたソリッドタイヤ10において、ベースゴム層2内に製品識別用のRFIDタグ11が埋設されているので、このRFIDタグ11を利用して製品毎の品質管理や履歴管理を行うことができる。つまり、RFIDタグ11に格納された識別番号と製造条件とを関連付けて品質管理を行ったり、RFIDタグ11に格納された識別番号を利用して出荷後のトレーサビリティを確保したりすることが可能となる。また、RFIDタグ11が埋設されるベースゴム層2のJIS-A硬さは80以上であるので、RFIDタグ11の保護効果を十分に確保し、製品毎の品質管理や履歴管理を長期間にわたって行うことが可能となる。
上記ソリッドタイヤ10において、RFIDタグ11はベースゴム層2の側面Sの近傍に埋設されていると良い。より具体的には、図2に示すように、RFIDタグ11(特に、アンテナ部分)とベースゴム層2の側面Sとの距離Tが0.5mm~10.0mmの範囲にあると良い。これにより、RFIDタグ11の保護効果を十分に確保しながら、RFIDタグ11のデータを正常に読み取ることができ、良好な応答精度を発揮することができる。ここで、RFIDタグ11とベースゴム層2の側面Sとの距離Tが0.5mm未満であると、タイヤ走行時にベースゴム層2の側面Sに損傷や損耗が生じた際にRFIDタグ11が露出する恐れがあり、逆に10.0mm超であるとRFIDタグ11の読み取り精度が低下する傾向がある。特に、RFIDタグ11とベースゴム層2の側面Sとの距離Tは0.5mm~6.0mmの範囲にあることが望ましい。
図3はソリッドタイヤにおけるリムずれ領域を示すものである。RFIDタグ11がベースゴム層2の側面Sの近傍に埋設される場合、RFIDタグ11はリムずれ領域Xから外れた位置に配置されていると良い。即ち、図3に示すように、ソリッドタイヤ10は使用時にリムRに対して組み付けられるが、急加速、急ブレーキ、急旋回等の過酷な使用条件ではリムフランジFの頂点付近でリムずれによる損耗や損傷が生じ易い。そこで、リムフランジFの頂点を中心としてリムフランジ高さHの-15%~+15%の範囲に規定されるリムずれ領域Xから外れた位置にRFIDタグ11を配置することにより、ソリッドタイヤ10にリムずれが生じた場合であっても、RFIDタグ11の保護効果を十分に確保することができる。例えば、図3において、リムずれ領域Xよりも径方向内側に配置されたRFIDタグ11A及びリムずれ領域Xよりも径方向外側に配置されたRFIDタグ11Cは、リムずれ領域X内に配置されたRFIDタグ11Bよりも損傷し難いのである。
上記ソリッドタイヤ10において、RFIDタグ11はベースゴム層2の側面Sに対して略平行に埋設されていると良い。これにより、RFIDタグ11の応答精度を高めることができる。なお、RFIDタグ11がベースゴム層2の側面Sに対して略平行である状態とは、シート状のRFIDタグ11とベースゴム層2の側面Sとがなす角度が±20°以内である状態である。この角度が±20°の範囲から外れると受信感度が低下する傾向となる。
上記ソリッドタイヤ10において、RFIDタグ11はベースゴム層2の両側面のうち車両装着時に車両外側となる側面の近傍に埋設されていると良い。この場合、ソリッドタイヤ10が車両に装着された状態において、RFIDタグ11が車両外側に配置されることになるので、RFIDタグ11との通信作業の利便性が高くなる。車両に対する装着方向が指定(表示)されたソリッドタイヤ10においては、その指定された装着状態において車両外側となるベースゴム層2の側面の近傍にRFIDタグ11が埋設される。
図4は本発明の他の実施形態からなるソリッドタイヤを示すものである。図4において、ベースゴム層2内にRFIDタグ11が埋設され、RFIDタグ11はベースゴム層2の側面Sの近傍に埋設されているが、その配向が図1の実施形態とは異なっている。つまり、シート状のRFIDタグ11はタイヤ軸方向に沿って配向するように埋設され、ベースゴム層2の側面Sに対して交差する関係になっている。このような配向も可能である。
図5は本発明の更に他の実施形態からなるソリッドタイヤを示すものである。図5において、トレッドゴム層1とベースゴム層2との間にはクッション性に富む中間ゴム層4が 挿入されている。このような中間ゴム層4の追加により、トレッドゴム層1の発熱を抑制したり、トレッドゴム層1の耐摩耗性を改善したりすることができる。中間ゴム層4を構成するゴム組成物としては、トレッドゴム層1及びベースゴム層2よりも軟らかく、損失正接tanδが低いものを使用すると良い。また、中間ゴム層4は1層のみならず2層以上としても良い。このように踏面側のトレッドゴム層1とリム側のベースゴム層2と両者間に位置する中間ゴム層4を備えたソリッドタイヤ10において、JIS-A硬さが80以上であるベースゴム層2内にRFIDタグ11が埋設されている。
上述したソリッドタイヤ10においては、図6に示すように、ベースゴム層2を構成するゴム組成物に短繊維5が配合されていると良い。これにより、ベースゴム層2の変形を抑制し、RFIDタグ11の保護効果を高めることができる。また、ベースゴム層2を構成するゴム組成物に短繊維5を配合することにより、リムずれが抑制されるので、この観点からもRFIDタグ11の保護効果を高めることができる。なお、短繊維5が配合されたゴムをシート出しする場合、短繊維5がシート出し方向に配向する傾向がある。そのため、ベースゴム層2においては、短繊維5がタイヤ周方向に配向していることが好ましい。このようにベースゴム層2の短繊維5がタイヤ周方向に配向することにより、リムに対するタガ効果を効果的に発現し、リムスリップの防止効果に加えてタイヤの縦剛性や横剛性を増大させる効果を高めることができる。
短繊維5としては、特に限定されるものではないが、例えば、繊維長が2mm~10mmで、繊維径が5μm~50μmであるビニロン繊維を1phr~10phr含有することができる。このようなビニロン繊維はベースゴム層2の補強材料として好適である。ここで、ビニロン繊維の配合量が1phr未満であると低伸張域のモジュラスが小さくなりベースゴム層2の剛性が低下して撓み易くなるためRFIDタグ11の保護効果が低下し、逆に10phr超であると低伸張域のモジュラスが大きくなり過ぎるためリム組み性が悪化する。また、繊維長が2mm未満であると低伸張域のモジュラスが小さくなるためRFIDタグ11の保護効果が低下し、逆に10mm超であると低伸張域のモジュラスが大きくなり過ぎるためリム組み性が悪化する。更に、繊維径が5μm未満であるとゴム練り時に短繊維の分散性が低下し、逆に50μm超であるとビニロン繊維の比表面積の減少により低伸張域のモジュラスが小さくなるためRFIDタグ11の保護効果が低下する。また、太過ぎると異物となるため好ましくない。
図7(a)~(e)はそれぞれRFIDタグの変形例を示すものである。図7(a)において、RFIDタグ11は接着剤からなる接着層12で被覆されている。これにより、RFIDタグ11とゴムとの接着性を高めることができ、延いては、RFIDタグ11とゴムとの間の剥離に起因するタイヤ故障を防止することができる。例えば、LORD CORPORATION製のChemlok(登録商標)6150等に代表される加硫接着剤を用いることができる。
図7(b)において、RFIDタグ11はポリフェニレンサルファイド樹脂からなる樹脂層13で被覆されている。耐熱性を有するポリフェニレンサルファイド樹脂でRFIDタグ11を被覆することにより、RFIDタグ11の耐久性を改善することができる。
図7(c)において、RFIDタグ11はポリフェニレンサルファイド樹脂からなる樹脂層13で被覆され、更に樹脂層13が接着剤からなる接着層12で被覆されている。この場合、RFIDタグ11の接着性と耐熱性を同時に改善することができる。
図7(d)において、RFIDタグ11はセラミックスからなるセラミックス層14で被覆されている。耐熱性と剛性を有するセラミックスでRFIDタグ11を被覆することにより、RFIDタグ11の耐久性を改善することができる。
図7(e)において、RFIDタグ11はセラミックスからなるセラミックス層14で被覆され、更にセラミックス層14が接着剤からなる接着層12で被覆されている。この場合、RFIDタグ11の接着性と耐熱性と剛性を同時に改善することができる。なお、接着剤としては、セラミックス層側にChemlok(登録商標)のAP134(プライマー)、6125(カバー)等を用いるのが好ましい。
図8(a)~(b)はそれぞれRFIDタグの変形例を示すものである。図8(a)において、RFIDタグ11は複数本の補強繊維コード15で被覆されている。補強繊維コード15は例えば簾織物である。補強繊維コード15でRFIDタグ11を被覆することにより、RFIDタグの耐久性を改善することができる。また、補強繊維コード15により被覆されることでRFIDタグ11とゴムとの接着性を高めることができる。特に、RFIDタグ11に加硫接着剤を塗布してから補強繊維コード15で被覆することが好ましい。
図8(b)において、RFIDタグ11は補強布16で被覆されている。補強布16でRFIDタグ11を被覆することにより、RFIDタグの耐久性を改善することができる。また、補強布16により被覆されることでRFIDタグ11とゴムとの接着性を高めることができる。特に、RFIDタグ11に加硫接着剤を塗布してから補強布16で被覆することが好ましい。
図9は本発明の実施形態からなるソリッドタイヤの製造方法(第1の方法)を示すものである。図9において、Dは拡縮可能な円筒状の成形ドラムである。上述したソリッドタイヤ10を製造する場合、図9に示すように、成形ドラムDの周囲にゴムシート20を多層巻きして未加硫タイヤ10Xを形成する。その際、多層巻きの途中でゴムシート20の層間にRFIDタグ11を挿入することにより、ソリッドタイヤ10の所望の位置にRFIDタグを埋設することができる。図9では、ベースゴム層2内にRFIDタグ11が埋設されている。このようにしてRFIDタグ11が埋設された未加硫タイヤ10Xはソリッドタイヤ10の形状に対応したキャビティを有する金型内で加硫される。
上述したソリッドタイヤ10の製造方法において、ゴムシート20を多層巻きする際、成形ドラムDの外径位置を基準とし、ゴムシート20の巻き付け長さと厚さに基づいて未加硫タイヤ10Xの半径方向におけるゴムシート20の巻き付け位置を算出し、その巻き付け位置に応じてRFIDタグ11を挿入すると良い。つまり、RFIDタグ11は多層巻きの途中で挿入すれば良い。具体的には、所定の位置に到達した段階で一旦巻き付けを停止し、RFIDタグ11を設置し、その後、巻き付けを再開すれば良い。複数のRFIDタグ11を挿入する場合は本操作を複数回行えば良い。また、例えば5.00-8サイズの2層構造のタイヤではベースゴムシート幅は120mmで厚み8mmであり、ベースゴムシートを4層巻いたところで一旦止め、RFIDタグ11を設置し、更にベースゴムシートを2層巻く。その後、トレッドゴムシートの巻き全体高さを110mmとして未加硫タイヤ10Xを完成させる。これを所定の金型で加硫し製品とすると、フランジ高さHの約200%の位置にRFIDタグ11が埋設される。これにより、RFIDタグ11を精度良く埋設することができる。また、ゴムシート20の巻き付け長さと厚さに基づいて未加硫タイヤ10Xの半径方向におけるゴムシート20の巻き付け位置を算出し、その巻き付け位置に応じてRFIDタグ11を挿入する場合、RFIDタグ11の挿入作業を自動化することも可能である。
図10は本発明の他の実施形態からなるソリッドタイヤの製造方法(第2の方法)を示すものである。図10において、Dは拡縮可能な円筒状の成形ドラムである。上述したソリッドタイヤ10を製造する場合、図10に示すように、成形ドラムDの周囲にゴムシート20を多層巻きして未加硫タイヤ10Xを形成した後、RFIDタグ11を該未加硫タイヤ10Xの側面に貼り付ける。図10では、ベースゴム層2に対応する部位にRFIDタグ11が貼り付けられている。そして、RFIDタグ11の上に厚さ0.5mm~10mmの未加硫ゴムからなる被覆層21を重ね貼りすることにより、ソリッドタイヤ10の所望の位置にRFIDタグ11を埋設することができる。このようにしてRFIDタグ11が埋設された未加硫タイヤ10Xはソリッドタイヤ10の形状に対応したキャビティを有する金型内で加硫される。
本発明では、ソリッドタイヤが踏面側のトレッドゴム層とリム側のベースゴム層を備え、ベースゴム層のJIS-A硬さが80以上である限りにおいて、ソリッドタイヤとしての構造が特に限定されるものではない。例えば、ソリッドタイヤ中にスチールや有機繊維や高硬度ゴムからなる付加的な補強部材が埋設された構造やソリッドタイヤ中に低硬度ゴムからなる付加的な緩衝部材が埋設された構造を採用することも可能である。
図11は本発明の更に他の実施形態からなるソリッドタイヤを示すものである。図11において、ソリッドタイヤ10は、踏面側に位置するトレッドゴム層1と、リム側に位置するベースゴム層2とを備えると共に、ベースゴム層2の幅方向外側に配置された一対のビードコア3と、各ビードコア3からタイヤ径方向外側に延びるゴムから構成されたサイドゴム層6と、各ビードコア3からタイヤ径方向外側に延びるようにサイドゴム層6中に埋設された繊維補強層7とを備えている。これらビードコア3とサイドゴム層6と繊維補強層7との組立体は一般にサイドウォールと呼ばれるものである。また、ビードコア3とサイドゴム層6と繊維補強層7とからなるサイドウォールのタイヤ幅方向外側にはカバーゴム層8が配設されている。なお、サイドゴム層6は無くともよい。この場合は向かい合った繊維補強層7同士がそのまま直接貼り合わされることとなる。サイドゴム層6の有無やそのゴムの特性はタイヤのサイズや性能等で決まる。このように構成されるソリッドタイヤ10においても、ベースゴム層2内にRFIDタグ11を埋設することが可能である。なお、ビードコア3はベースゴム層2内にも埋設することができ、その場合、リムスリップの抑制効果を高めることができる。
図12は図11に示すソリッドタイヤの製造方法を示すものである。図12において、Dは拡縮可能な円筒状の成形ドラムである。上述したソリッドタイヤ10を製造する場合、図12に示すように、成形ドラムDの周囲にゴムシート20を多層巻きする。その際、多層巻きの途中でゴムシート20の層間にRFIDタグ11を挿入する。次いで、ゴムシート20の積層体に対して、ビードコア3とサイドゴム層6と繊維補強層7とからなるサイドウォールをタイヤ幅方向両側から取り付け、更に、その外側からカバーゴム層8を取り付けて未加硫タイヤ10Xを形成する。これにより、ソリッドタイヤ10の所望の位置にRFIDタグ11を埋設することができる。なお、サイドゴム層6は前述のように無くとも良い。
タイヤサイズ5.00-8であり、踏面側のトレッドゴム層とリム側のベースゴム層を備えた産業車両用ニューマチック型クッションタイヤにおいて、ベースゴム層にRFIDタグを埋設し、ベースゴム層のJIS-A硬さを種々異ならせた複数種類の試験タイヤ(比較例1~7及び実施例1~9)を製造した。
比較例1~7及び実施例1~9において、ベースゴム層の配合、トレッドゴム層のJIS-A硬さ、ベースゴム層のJIS-A硬さは表1の通りである。各試験タイヤのベースゴム層には4本のビードコアが埋設されている。RFIDタグとしては、5mm×15mm×厚み1.7mmの寸法を有するパッシブ型のRFIDタグ(京セラ株式会社製ファインセラミックスタグ タイプA)を使用し、RFIDタグとベースゴム層の側面との距離を2.0mmとし、(A)リムフランジ高さの30%の位置、(B)リムフランジ高さの100%の位置、(C)リムフランジ高さの200%の位置にそれぞれ埋設した(図3参照)。また、RFIDタグの読み取りリーダーとしては、CAINWAY製のSR7を使用した。
これら試験タイヤについて、下記の実車試験を行った。即ち、試験タイヤをリムサイズ8×3.00Dのリムに組み付けてフォークリフトの左右後輪に装着し、積載重量を500kgとし、コンクリート舗装された乾燥平坦路面からなるテストコースにおいて、走行速度を8.8km/hとして100時間の走行を行った。テストコースは図13に示す周回路であり、1周が56mである。なお、1日当たりの走行時間を5時間とし、断続的に試験を行った。試験終了後、ベースゴム層の側面に形成されたリムずれ幅を測定し、リムフランジ高さに対するリムずれ幅の比率(%)を求めた。また、ベースゴム層に埋設されたRFIDタグ(A,B,C)について動作確認テストを行った。正常動作が確認された場合を「○」で示し、動作しない場合を「×」で示した。その結果を表1に併せて示す。
Figure 0007262563000002
この表1から判るように、実施例1~9のタイヤにおいては、リムずれ幅が小さく、全てのRFIDタグが正常に動作した。これに対して、比較例1~7のタイヤでは、ベースゴム層のJIS-A硬さが80未満であるため、リムずれ幅が大きく、少なくとも一部のRFIDタグが動作しなかった。
次に、タイヤサイズ5.00-8であり、踏面側のトレッドゴム層とリム側のベースゴム層を備えた産業車両用ニューマチック型クッションタイヤにおいて、ベースゴム層にRFIDタグを埋設し、ベースゴム層を構成するゴム組成物への短繊維の配合量を種々異ならせた複数種類の試験タイヤ(実施例11~18)を製造した。短繊維としては、繊維長が4mmで繊維径が12μmであるビニロン繊維(ビニロン繊維1)又は繊維長が8mmで繊維径が24μmであるビニロン繊維(ビニロン繊維2)を用いた。
実施例11~18において、ベースゴム層の配合、トレッドゴム層のJIS-A硬さ、ベースゴム層のJIS-A硬さ、ベースゴム層の10%伸長時のモジュラスは表2の通りである。各試験タイヤのベースゴム層には4本のビードコアが埋設されている。RFIDタグとしては、5mm×15mm×厚み1.7mmの寸法を有するパッシブ型のRFIDタグ(京セラ株式会社製ファインセラミックスタグ タイプA)を使用し、RFIDタグとベースゴム層の側面との距離を2.0mmとし、(A)リムフランジ高さの30%の位置、(B)リムフランジ高さの100%の位置、(C)リムフランジ高さの200%の位置にそれぞれ埋設した(図3参照)。また、RFIDタグの読み取りリーダーとしては、CAINWAY製のSR7を使用した。
これら試験タイヤについて、上記と同様に、実車試験を行った後、リムずれ幅の比率(%)を求め、RFIDタグ(A,B,C)について動作確認テストを行った。但し、走行時間は表1の試験の1.2倍とした。その結果を表2に併せて示す。
Figure 0007262563000003
この表2から判るように、実施例11~18のタイヤにおいては、リムずれ幅が小さく、全てのRFIDタグが正常に動作した。
次に、実施例4、及び、実施例4においてRFIDタグとベースゴム層の側面との距離を6.0mm又は10.0mmに変更した実施例19~20を製造し、下記の試験方法により、RFIDタグの応答精度を評価した。即ち、ベースゴム層の表面からタイヤ軸方向に20cm離れた位置からRFIDを読み取り可能な場合を「○」で示し、ベースゴム層の表面からタイヤ軸方向に10cm離れた位置からRFIDを読み取り可能な場合を「△」で示し、ベースゴム層の表面からタイヤ軸方向に10cm離れた位置からRFIDを読み取り不可である場合を「×」で示した。その結果を表3に示す。
Figure 0007262563000004
この表3から判るように、RFIDタグとベースゴム層の側面との距離を10.0mm以下とすることで、良好な応答性を確保することができた。
1 トレッドゴム層
2 ベースゴム層
3 ビードコア
4 中間ゴム層
5 短繊維
10 ソリッドタイヤ
10X 未加硫タイヤ
11 RFIDタグ
12 接着層
13 樹脂層
14 セラミックス層
15 補強繊維コード
16 補強布
20 ゴムシート
21 被覆層
R リム
F リムフランジ

Claims (16)

  1. 踏面側のトレッドゴム層とリム側のベースゴム層を備えたソリッドタイヤにおいて、
    前記ベースゴム層のJIS-A硬さは80以上であり、
    前記ベースゴム層内にRFIDタグが埋設されていることを特徴とするソリッドタイヤ。
  2. 前記RFIDタグは前記ベースゴム層の側面の近傍に埋設されていることを特徴とする請求項1に記載のソリッドタイヤ。
  3. 前記RFIDタグと前記ベースゴム層の側面との距離が0.5mm~10.0mmの範囲にあることを特徴とする請求項2に記載のソリッドタイヤ。
  4. 前記RFIDタグはリムフランジの頂点を中心としてリムフランジ高さの-15%~+15%の範囲に規定されるリムずれ領域から外れた位置に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のソリッドタイヤ。
  5. 前記RFIDタグは前記ベースゴム層の側面に対して略平行に埋設されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のソリッドタイヤ。
  6. 前記RFIDタグは前記ベースゴム層において車両装着時に車両外側となる側面の近傍に埋設されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のソリッドタイヤ。
  7. 前記ベースゴム層を構成するゴム組成物には短繊維が配合されていることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のソリッドタイヤ。
  8. 前記短繊維として、繊維長が2mm~10mmで、繊維径が5μm~50μmであるビニロン繊維を1phr~10phr含有することを特徴とする請求項7に記載のソリッドタイヤ。
  9. 前記RFIDタグは接着剤で被覆されていることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載のソリッドタイヤ。
  10. 前記RFIDタグはポリフェニレンサルファイド樹脂で被覆されていることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載のソリッドタイヤ。
  11. 前記RFIDタグはセラミックスで被覆されていることを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載のソリッドタイヤ。
  12. 前記RFIDタグは複数本の補強繊維コードで被覆されていることを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載のソリッドタイヤ。
  13. 前記RFIDタグは補強布で被覆されていることを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載のソリッドタイヤ。
  14. 請求項1~13に記載のソリッドタイヤを製造する方法であって、ゴムシートを多層巻きして未加硫タイヤを形成する際、多層巻きの途中で前記ゴムシートの層間にRFIDタグを挿入し、しかる後、前記RFIDタグを備えた未加硫タイヤを金型内で加硫することを特徴とするソリッドタイヤの製造方法。
  15. 前記ゴムシートを多層巻きする際、前記ゴムシートの巻き付け長さと厚さに基づいて前記未加硫タイヤの半径方向における前記ゴムシートの巻き付け位置を算出し、その巻き付け位置に応じてRFIDタグを挿入することを特徴とする請求項14に記載のソリッドタイヤの製造方法。
  16. 請求項1~13に記載のソリッドタイヤを製造する方法であって、ゴムシートを多層巻きして未加硫タイヤを形成した後、RFIDタグを該未加硫タイヤの側面に貼り付け、更に該RFIDタグの上に厚さ0.5mm~10mmの未加硫ゴムからなる被覆層を重ね貼りし、しかる後、前記RFIDタグを備えた未加硫タイヤを金型内で加硫することを特徴とするソリッドタイヤの製造方法。
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