JP7261722B2 - 化粧料 - Google Patents
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Description
成分(A):下記式(a)で表される、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
(RCOO)-(CH2CH2O)n-X (a)
(式中、Rは炭素数10~20の脂肪族炭化水素基を示し、nはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、50~300の数を示す。Xは水素原子又はR’CO基を示し、前記R’は炭素数10~20の脂肪族炭化水素基を示す)
成分(B):アクリロイルジメチルタウリン酸塩に由来する構成単位を含むポリマー
成分(C):成分(A)以外のノニオン界面活性剤
成分(D):高級アルコール
成分(E):水
成分(F):成分(D)以外の油性成分
成分(G):成分(B)以外のアクリル系増粘剤及び多糖系増粘剤からなる群から選択される少なくとも1種の増粘剤
成分(A):下記式(a)で表される、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
(RCOO)-(CH2CH2O)n-X (a)
(式中、Rは炭素数10~20の脂肪族炭化水素基を示し、nはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、50~300の数を示す。Xは水素原子又はR’CO基を示し、前記R’は炭素数10~20の脂肪族炭化水素基を示す)
成分(B):アクリロイルジメチルタウリン酸塩に由来する構成単位を含むポリマー
成分(C):成分(A)以外のノニオン界面活性剤
成分(D):高級アルコール
成分(E):水
成分(F):成分(D)以外の油性成分
成分(G):成分(B)以外のアクリル系増粘剤及び多糖系増粘剤からなる群から選択される少なくとも1種の増粘剤
成分(A)は、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルである。成分(A)は、べたつきを抑えながら化粧料を増粘して、化粧料に、せん断応力を付与しても低下しにくい粘性を付与する。これにより、化粧料は、濃厚なコク感を有するものとなる。すなわち、成分(A)はコク感の向上効果に優れる。そして、成分(A)のコク感の向上効果は、成分(B)よりも優れる。成分(A)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
(RCOO)-(CH2CH2O)n-X (a)
(式中、Rは炭素数10~20の脂肪族炭化水素基を示し、nはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、50~300の数を示す。Xは水素原子又はR’CO基を示し、前記R’は炭素数10~20の脂肪族炭化水素基を示す)
成分(B)は、アクリロイルジメチルタウリン酸塩に由来する構成単位を少なくとも含むポリマーである。成分(B)は、せん断応力を付与することで、容易に低下する粘性を化粧料に付与する。これにより、化粧料は、濃厚なコク感を有するものとなる。すなわち、成分(B)はコク感の向上効果に優れる。また、成分(A)のみで充分なコク感を付与しようとすると浸透感が低下するが、成分(B)を成分(A)と併用することにより、化粧料はコク感に優れながら、良好な浸透感を有したものとなる。また、成分(B)は皮膚表面に柔らかい皮膜を形成する。これにより、べたつきを感じにくくする効果が得られる。
成分(C)は、成分(A)以外のノニオン界面活性剤である。成分(C)には、成分(A)に該当する化合物以外の化合物が含まれる。成分(C)は水と油を乳化するための乳化剤として作用する。成分(C)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分(D)は高級アルコールである。本発明の化粧料は、油性成分として高級アルコールを含有するため、べたつきを抑制しつつ、濃厚なコク感を備える。成分(D)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分(E)は水である。水は、水中油型(o/w)乳化化粧料の連続相を形成する媒体である。水としては、特に限定されないが、精製水が好ましい。
成分(F)は、成分(D)以外の油性成分である。本発明の化粧料が、油性成分として成分(D)と共に成分(F)を含有すると、保湿効果を向上させる効果が得られる。
成分(G)は、成分(B)以外のアクリル系増粘剤及び多糖系増粘剤からなる群から選択される少なくとも1種の増粘剤である。成分(G)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明の化粧料は、各成分の分散性や化粧料の肌への浸透感を向上させる観点から、エタノールを含んでいてもよい。本発明の化粧料(100質量%)中のエタノールの含有量は、特に限定されないが、例えば0.1~30.0質量%、好ましくは0.5~25.0質量%、特に好ましくは1.0~10.0質量%である。上記含有量が0.1質量%以上であると、各成分の分散性や肌への浸透感を一層向上させる効果が得られる。また、上記含有量が30.0質量%以下であると、刺激や粘度低下による化粧料の不安定化を抑制する効果に優れる。
本発明の化粧料の製造方法は特に限定されず、例えば、上記成分(A)~(E)及び必要に応じて他の成分を配合し、ディスパーミキサー、パドルミキサーなどの公知慣用の混合装置を用いて混合する方法等により製造することができる。
(各試料の調製)
表1に記した処方に従って各成分を配合して、常法により化粧料を調製し、下記評価試験に供した。
専門評価員3人がコク感、浸透感、及びべたつきについて評価を行った。結果は各評価員の評価を総合して決定した。
実施例及び比較例で得られた化粧料約0.05gを前腕内側部に塗布し、塗布部上を往復するように手でなでることによりなじませた。塗布後の3往復までの感触より、「コク感」を以下の評価基準で官能評価した。評価結果は、表1に示す。
◎(優れる):塗布直後に化粧料の層の厚みが強く感じられる。3往復時に重みが明らかに感じられ、濃度の高い感触がある。
○(良好):塗布直後に化粧料の層の厚みが明らかに感じられる。3往復時に重みが明らかに感じられ、濃度の高い感触がある。
△(使用可能):3往復時にわずかに重みが感じられ、濃度の高い感触がわずかにある。
×(不良):3往復時に重みや濃度の高い感触が感じられない。
上記<コク感>の評価において、塗布部の化粧料による滑りが感じられなくなり、化粧料が肌になじんだと感じられるまでの感触の変化より、「浸透感」を以下の評価基準で官能評価した。評価結果は、表1に示す。
◎(優れる):15往復までに化粧料が肌になじんだと感じられる。
○(良好):16~20往復で化粧料が肌になじんだと感じられる。
△(使用可能):20往復の時点でわずかに化粧料のぬるつきが残っているものの、実用上許容できる程度である。
×(不良):20往復の時点で化粧料のぬるつきが明らかに残っており、実用に耐えない。
上記<浸透感>評価において、実施例及び比較例で得られた化粧料が肌になじんだと感じられた後の塗布部の肌の感触より、「べたつき」を下記の評価基準で評価した。評価結果は、表1に示す。
◎(優れる):べたつきが感じられない。
○(良好):べたつきが僅かに感じられる。
×(不良):べたつきが明らかに感じられる。
<成分(A)>
ジステアリン酸PEG-150:商品名「エマノーン 3299VB」、HLB値:18.9、花王(株)製
ジステアリン酸PEG-75:商品名「イオネット DS-4000」、三洋化成工業(株)製
モノステアリン酸PEG-75:商品名「ノニオンS-40」、HLB値:18.3、日油(株)製
ジラウリン酸PEG-150:商品名「ノニオンDL-40HN(W)」、HLB値:17.7、日油(株)製
<成分(B)>
(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー:商品名「SIMULGEL EG」、SEPPIC SA社製
<成分(C)>
モノステアリン酸ポリエチレングリコール:商品名「NIKKOL MYS-40V」、日光ケミカルズ(株)製
ポリソルベート80:モノステアリン酸POE(20)ソルビタン
<成分(F)>
メチルポリシロキサン:商品名「SH200C FLUID 350CS」、東レ・ダウコーニング(株)製
N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル):商品名「エルデュウ PS-203」、味の素(株)製
<成分(G)>
カルボキシビニルポリマー:商品名「カーボポール980」、ルーブリゾール(株)製
Claims (4)
- 下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、下記成分(D)、及び下記成分(E)を含有し、前記成分(A)の含有量が0.1~0.7質量%、前記成分(B)の含有量が0.2~1.0質量%、前記成分(C)の含有量が0.05~5.0質量%、前記成分(D)の含有量が0.2~3.0質量%である乳化化粧料。
成分(A):下記式(a’)で表される、ポリエチレングリコールジ脂肪酸エステル
(RCOO)-(CH2CH2O)n-COR’ (a’)
(式中、Rは炭素数10~20の脂肪族炭化水素基を示し、nはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、50~300の数を示す。前記R’は炭素数10~20の脂肪族炭化水素基を示す)
成分(B):(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー)及び/又は(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー)
成分(C):成分(A)以外のノニオン界面活性剤
成分(D):炭素数10~24の脂肪族アルコール
成分(E):水 - 更に、下記成分(F)を含有する、請求項1に記載の乳化化粧料。
成分(F):成分(D)以外の油性成分 - 更に、下記成分(G)を含有しない、又は含有し、下記成分(G)の含有量が0.5質量%以下である、請求項1又は2に記載の化粧料。
成分(G):成分(B)以外のアクリル系増粘剤及び多糖系増粘剤からなる群から選択される少なくとも1種の増粘剤 - 前記成分(A)が、エチレンオキシドの平均付加モル数が70~250であるジステアリン酸ポリエチレングリコール、及び/又は、エチレンオキシドの平均付加モル数が70~250であるジラウリン酸ポリエチレングリコールである請求項1~3のいずれか1項に記載の乳化化粧料。
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JP2011526900A (ja) | 2008-06-30 | 2011-10-20 | イーエルシー マネージメント エルエルシー | イソニコチンアミドを含む外用組成物 |
JP2016523983A (ja) | 2013-07-22 | 2016-08-12 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 安定かつ高塩濃度含有スキンケア組成物 |
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JP2018532701A (ja) | 2015-09-03 | 2018-11-08 | ロレアル | 少なくとも1つの反射剤の油性分散体を封入するマイクロカプセルを含む、ケラチン物質をケアし、および/またはメイクアップするための水中油型エマルジョン |
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