JP7261072B2 - 同軸コネクタ組立体、該同軸コネクタ組立体を含む同軸コネクタ装置、及び、該同軸コネクタ組立体等に用いられるスライド部材 - Google Patents

同軸コネクタ組立体、該同軸コネクタ組立体を含む同軸コネクタ装置、及び、該同軸コネクタ組立体等に用いられるスライド部材 Download PDF

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本発明は、スライド部材を有した同軸コネクタ組立体、更に詳細には、同軸コネクタ組立体に装着されたスライド部材を用いて、該同軸コネクタ組立体と相手方同軸コネクタとの接続状態を維持する同軸コネクタ組立体、該同軸コネクタ組立体を含む同軸コネクタ装置、及び、該同軸コネクタ組立体等に用いられるスライド部材に関する。
特許第6135834号に、スライド可能な係合部材を備えた同軸コネクタ装置の一例が開示されている。この同軸コネクタ装置は、プラグコネクタと係合部材を備え、該プラグコネクタは、相手方コネクタのコンタクトに電気的に接続される導電性の外部導体シェルを有し、外部導体シェルは、グランドコンタクト部材に嵌合される筒状の嵌合部を有する。嵌合部は、グランドコンタクト部材に対する挿抜時に拡径可能に構成されており、係合部材は、該嵌合部の拡径を規制可能に構成された、一対の腕部を有する規制部と、該嵌合部に対する規制部の移動をガイドするガイド部を有する。ガイド部は、嵌合部を径方向の外側から挟み込んで拡径の規制を行う規制位置と、規制を行わない待機位置とを相互に移動可能となるように規制部をガイドする。嵌合部の拡径を規制することにより、嵌合部とグランドコンタクト部材の嵌合状態を維持することができる。
特許第6135834号
特許文献1の構成における係合部材は、規制位置と待機位置との間を相互に移動可能とされている。しかしながら、このような相互移動は、係合部材の位置決めを不安定にすることから、顧客によっては、このような相互移動を望まない場合がある。
本願発明は、このような顧客要望に応えるために開発されたものであり、待機位置から規制位置へ一旦移動した係合部材が、その後に、規制位置から待機位置へ移動することを防止することができる同軸コネクタ組立体、該同軸コネクタを含む同軸コネクタ装置、及び、該同軸コネクタ等に用いられるスライド部材を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様による同軸コネクタ組立体は、第1の同軸コネクタと、前記第1の同軸コネクタに装着して使用されるスライド部材と、を備え、前記第1の同軸コネクタは、第2の同軸コネクタと接続させることができ、前記第1の同軸コネクタと前記第2の同軸コネクタを接続したときに、前記第1の同軸コネクタの第1のシェルに設けた略筒状の第1の嵌合部と、前記第2の同軸コネクタの第2のシェルに設けた略筒状の第2の嵌合部が、前記第2の嵌合部に前記第1の嵌合部が外嵌めされた状態で嵌合されるようになっており、前記第2の嵌合部に外嵌めされた前記第1の嵌合部の外径は、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合が解除される際に拡径されるようになっており、前記スライド部材は、前記第1の同軸コネクタに装着された状態で、前記第1の嵌合部の外周面を横切るようにいずれかの径方向に沿って、前記第1の嵌合部との関係で待機位置から保持位置に向ってスライド移動可能とされており、前記スライド部材が前記待機位置に位置付けられているとき、前記第1の嵌合部の拡径は前記第2の嵌合部との間の嵌合及び嵌合解除が可能な程度に規制され、且つ、前記スライド部材は前記第1の同軸コネクタに対して前記スライド部材に設けた仮保持部によって仮保持され、前記スライド部材が前記保持位置に位置付けられているとき、前記第1の嵌合部の拡径は規制され、且つ、前記スライド部材に設けた係合部材が前記第1の同軸コネクタと係合して前記保持位置から前記待機位置に向かう前記スライド部材のスライド移動が実質的に防止されることを特徴として有する。
この構成によれば、スライド部材を待機位置から保持位置にスライド移動させたときに、スライド部材に設けた係合部材が、同軸コネクタ組立体を構成する同軸コネクタと自動的に係合するため、その逆方向への移動を簡単に防止することができる。
また、本発明の一態様によれば、このような同軸コネクタ組立体を含む同軸コネクタ装置、及び、該同軸コネクタ組立体等に用いられるスライド部材が提供される。
上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記スライド部材は一枚の金属板から成るのが好ましい。
この構成によれば、スライド部材は一枚の金属板を折り曲げ、打ち抜き等の加工を施すことによって製造することができるため、強度を確保し易く、加工が容易であり、また、特に打ち抜きによって形成されることから第2の同軸コネクタ側の部材に対する寸法調整も容易である。
また、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記第1の同軸コネクタの第1のシェルは、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する嵌合側とは反対側に、前記第1の嵌合部の側面の少なくとも一部を覆う覆部を有し、前記スライド部材は、前記第1の同軸コネクタに装着されたときに前記第1の同軸コネクタの前記覆部を支持するガイド部を前記スライド部材のスライド移動の方向に沿って有するのが好ましい。
更に、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記スライド部材は、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する嵌合側に、前記第1の嵌合部の拡径を規制する規制部を前記スライド部材のスライド移動の方向に沿って有していてもよい。
上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記仮保持部は、前記スライド部材の前記嵌合側に前記規制部と連続した状態で設けられていてもよい。
また、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記仮保持部は、前記規制部とは別に設けられていてもよい。
上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記仮保持部は、前記スライド部材の側壁に設けられていてもよい。
また、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記第1の同軸コネクタの第1のシェルは、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する嵌合側とは反対側に、前記第1の嵌合部の側面の少なくとも一部を覆う覆部を有し、前記覆部は前記仮保持部を利用して仮保持されてもよい。
更に、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記仮保持部は、前記スライド部材のスライド移動の方向に沿って片持ち梁状に設けた片であって、該片の自由端は、スライド移動の方向とは反対側に位置付けられていてもよい。
更にまた、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記覆部は、前記スライド部材のスライド移動の方向において、前記仮保持部と前記係合部材との間に仮保持されてもよい。
上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記仮保持部は、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する嵌合側とは反対側の、前記スライド部材の壁に設けられていてもよい。
また、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記仮保持部は、前記第1の同軸コネクタに装着された前記スライド部材から前記第1の同軸コネクタに向かって突出した突部であって、前記第1の同軸コネクタの外面に、前記突部によって仮保持される窪み部が設けられていてもよい。
上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記係合部材は、前記スライド部材の側壁に設けられていてもよい。
また、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する側とは反対側に、前記第1の嵌合部の側面の少なくとも一部を覆う覆部が、前記第1の同軸コネクタの第1のシェルに設けられており、前記覆部が前記係合部材と係合して、前記保持位置から前記待機位置に向かう前記スライド部材のスライド移動が実質的に防止されてもよい。
更に、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記係合部材は、前記スライド部材のスライド移動の方向に沿って片持ち梁状に設けた片であって、該片の自由端は、スライド移動の方向とは反対側に位置付けられているものであってもよい。
上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記係合部材が、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する側とは反対側の、前記スライド部材の壁に設けられていてもよい。
また、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記係合部材は、前記第1の同軸コネクタに装着された前記スライド部材から前記第1の同軸コネクタに向かって突出した突部であって、前記第1の同軸コネクタの外面に、前記突部と係合して、前記保持位置から前記待機位置に向かう前記スライド部材のスライド移動を実質的に防止する窪み部が設けられていてもよい。
上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記係合部材は、前記第1の同軸コネクタに装着された前記スライド部材から前記第1の同軸コネクタに向かって突出した突部であって、前記第1の同軸コネクタの外面に、前記突部と係合して、前記保持位置から前記待機位置に向かう前記スライド部材のスライド移動を実質的に防止する窪み部が設けられていてもよい。
上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記第1の同軸コネクタは、ケーブルに取り付けた状態で使用され、前記第2の同軸コネクタは、基板に実装された状態で使用されてもよい。
また、上記態様の同軸コネクタ組立体において、前記同軸コネクタ組立体と前記第2の同軸コネクタとの組み合わせから同軸コネクタ装置を構成してもよい。
本願発明によれば、待機位置から規制位置へ一旦移動した係合部材が、その後に、規制位置から待機位置へ移動することを防止することができる同軸コネクタ組立体、該同軸コネクタを含む同軸コネクタ装置、及び、該同軸コネクタ等に用いられるスライド部材を提供することができる。
本発明の一実施形態による同軸コネクタ組立体、該同軸コネクタ組立体を含む同軸コネクタ装置、及び、該同軸コネクタ組立体等に用いられるスライド部材を示す斜視図である。 図1の側面図である。 同軸コネクタ同士が接続される前の状態を示した斜視図である。 スライド部材が待機位置に位置付けられた状態を示す斜視図である。 図4の側面図である。 図4の底面図である。 図5のI-I線断面図である。 スライド部材が保持位置に位置付けられた状態を示す斜視図である。 図8の側面図である。 図9のII-II線断面図である。 スライド部材と同軸コネクタの関係を明らかにする図である。 仮保持部の変形例を示す斜視図である。 図12に示した仮保持部の変形例の側面図である。 図12に示した仮保持部の変形例の平面図である。 図13のIII-III線断面図である。 仮保持部の他の変形例を示す斜視図である。 図16に示した仮保持部の他の変形例の側面図である。 図16に示した仮保持部の他の変形例の平面図である。 図18のIV-IV線断面図である。 係合部材の変形例を示す斜視図である。 図20に示した係合部材の変形例の側面図である。 図20に示した係合部材の変形例の平面図である。 図22のV-V線断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。説明の便宜のため好適な実施形態のみを示すが、勿論、これによって本発明を限定しようとするものではない。
図1、図2にそれぞれ、本発明の一実施形態による同軸コネクタ組立体1、該同軸コネクタ組立体1を含む同軸コネクタ装置2(1、7)、及び、該同軸コネクタ組立体1等に用いられるスライド部材4を斜視図と側面図で示す。
本発明の一実施形態による同軸コネクタ組立体1は、同軸コネクタ3(請求項中の「第1の同軸コネクタ」に相当)と、本発明の一実施形態によるスライド部材4を含み、同軸コネクタ装置2は、同軸コネクタ組立体1と、同軸コネクタ7(請求項中の「第2の同軸コネクタ」に相当)を含む。スライド部材4は、同軸コネクタ3に装着して使用される。便宜上、図1、図2は、同軸コネクタ3と同軸コネクタ7を接続させた後の状態であって、且つ、スライド部材4が同軸コネクタ3に装着される前の状態を示している。これらの構成要素は、全て、軸方向を中心として左右対称形状を有するものであってもよい。
同軸コネクタ3は、例えば、プラグコネクタの形態を有していてもよく、図示実施形態のように、ケーブル9の一端に取り付けて使用することができる。一方、同軸コネクタ7は、例えば、レセプタクルコネクタの形態を有していてもよく、図示実施形態のように、基板(図示されていない)に実装した状態で使用することができる。図3は、同軸コネクタ3と同軸コネクタ7を、それらが接続される前の状態で示した斜視図である。同軸コネクタ3と同軸コネクタ7は、例えば図示矢印「α」方向において、一般のプラグコネクタとレセプタクルコネクタと同様の方法で接続させることができる。
同軸コネクタ7は、一般のレセプタクルコネクタと全く同じ構造を有しているものと考えてよい。同軸コネクタ7は、主に、板状部分を含むハウジング71と、ハウジング71の所定部分を外部から覆うシェル73(請求項中の「第2のシェル」に相当)と、シェル73に設けた筒状の嵌合部74(請求項中の「第2の嵌合部」に相当)の中心に立設させた中心端子72を含む。嵌合部74と中心端子72の間は、同軸コネクタ3の所定部分が受容される受容空間74bとして形成されている。
特に説明する事項を除き、同軸コネクタ3も、一般のプラグコネクタと実質的に同じ構造を有しているものと考えてよい。同軸コネクタ3は、主に、ハウジング10(後述する図10、図11等に示されている)と、このハウジング10に取り付けられた中心端子11(後述する図10、図11等に示されている)と、同様にハウジング10に取り付けられたシェル20(請求項中の「第1のシェル」に相当)を含む。ハウジング10は、中心端子11を露出させる穴10aが設けられた円柱部10bを有する。シェル20は、ハウジング10の所定部分を外部から覆う。同軸コネクタ3と同軸コネクタ7の接続時に、同軸コネクタ3の中心端子11は同軸コネクタ7(図1参照)の中心端子72と、同軸コネクタ3のシェル20は同軸コネクタ7のシェル73と、それぞれ接触し導通する。
シェル20は、一枚の金属板を、打ち抜き、折り曲げることによって形成されている。主に、上面を形成し得る平らな板部21と、この板部21の一方の面の上に配した嵌合部22(請求項中の「第1の嵌合部」に相当)を含む。嵌合部22は、略筒状、例えば、略円筒状に形成されていてもよく、ハウジング10の円柱部10bの外周に周状に位置付けられている。但し、必ずしも略円筒状に形成されている必要はなく、例えば、曲面部において膨出した平面視略U字の略筒状に形成されていてもよい。
板部21の前側、即ち、ケーブル9の接続側とは反対側における側部に、複数の覆部21a、21b、21cが設けられている。これらの覆部21a、21b、21cはそれぞれ、シェル20の最外殻を形成しており、嵌合部22と嵌合部74の嵌合方向(図示矢印「α1」方向)に沿う方向「α」において嵌合部22と嵌合部74が嵌合する嵌合側とは反対側に、板部21を嵌合部22やケーブル9の側に向かって断面視略L字状に折り曲げることによって、嵌合部22を含む同軸コネクタ3の側面の少なくとも一部をそれぞれ覆った状態で設けられている。覆部21aは、嵌合部22の側面を覆う位置に位置付けられており、これに続けて、覆部21b、21cは、同軸コネクタ3にスライド部材4を装着する方向、則ち、図示矢印「β1」に沿って、これらの順に配置されている。覆部21a、21b、21cの横幅、則ち、図示矢印「γ」方向における幅は、これらの順に、小さくなるように設定してある。一方、嵌合方向「α1」に沿う方向「α」においては、覆部21bは、覆部21a、21cよりもより大きな寸法を有する。
板部21の後側、即ち、ケーブル9の接続側における側部に、ケーブル9の側に向かって折り曲げられた略C状部分25aを有する掴み片25が設けられている。掴み片25は、略C状部分25aによってケーブル9にカシメられて、シェル20をケーブル9に固定する。
同軸コネクタ3と同軸コネクタ7の接続時には、同軸コネクタ7の嵌合部74(図3参照)の外周に、同軸コネクタ3の嵌合部22が、弾性作用を利用して付勢方向に反して拡径された状態で外嵌めされる。このとき、嵌合部22に設けた内側に向かう溝22aが、嵌合部74の対応する溝74aに嵌り込む。 また、同軸コネクタ7の受容空間74bに同軸コネクタ3の円柱部10bが嵌り、同軸コネクタ3の嵌合部22と円柱部10bの隙間に同軸コネクタ7の嵌合部74が内嵌めされる。嵌合部22は、嵌合開始時における径よりも多少拡径された状態で嵌合を完了する。従って、嵌合部22と嵌合部74の嵌合状態は、外嵌された嵌合部22の外径が再び拡径されない限り、基本的に維持される。言い換えれば、嵌合部74と嵌合した嵌合部22の拡径は、基本的に、嵌合部22と嵌合部74の嵌合を解除する際にのみ再び拡径されるように設定されている。拡径は、スライド部材4の所定部分(一対の腕部42bの隙間)によって嵌合部22に設けた溝22a又は本実施形態に示すように溝22aの近傍を挟み込むように設置することによって規制することができ、この規制が解除されない限り、嵌合部22と嵌合部74の嵌合は維持される。
スライド部材4は、一枚の金属板を、打ち抜き、折り曲げ等することによって形成されている。一枚の金属板から形成されているため、強度を確保し易く、加工が容易であり、また、寸法調整も容易である。
スライド部材4は、主に、上壁43、底壁42、上壁43と底壁42を連結する前壁44、及び上壁43の側方から底壁42の側に延びる一対の側壁41を含む。尚、「底」、「上」、「前」等の語は、壁の位置関係を特定するために便宜上用いていただけで、特別の意味はない(以下、同じ)。これら上壁43、底壁42、前壁44、及び側壁41によって、スライド部材4の内部に、同軸コネクタ3の先端側が収容される収容空間45が形成されている。
スライド部材4は、同軸コネクタ3に装着して使用され、嵌合部22との関係で、「待機位置」から「保持位置」に向って、図示矢印「β1」方向にスライド移動させることができる。但し、一旦、「待機位置」から「保持位置」にスライド移動させた後は、スライド部材4を変形等しない限り、逆方向、則ち、「保持位置」から「待機位置」に移動させることはできない。スライド移動の際、スライド部材4は、同軸コネクタ3の嵌合部22の外周面22bを横切るいずれかの径方向(「α-γ」面方向)に沿って移動する。
図4乃至図7にスライド部材4が「待機位置」に位置付けられた状態を、一方、図8乃至図11に「保持位置」に位置付けられた状態を、それぞれ示す。
図4、図5はそれぞれ、上述した図1、図2に対応する斜視図及び側面図、図6は、その底面図、図7は、図5のI-I線断面図を示す。
一方、図8、図9はそれぞれ、上述した図1、図2に対応する斜視図及び側面図、図10は、図9のII-II線断面図を示す。図11は、スライド部材4と同軸コネクタ3の関係を明らかにするための便宜上の図であって、より詳細には、スライド部材4の上部に設けた上壁43を上方に押し上げた状態で、且つ、上壁43から延びる側壁41の縁(ガイド部)49を折り曲げる前の状態を示す。
スライド部材4の底壁42には、嵌合部22の拡径を規制する一対の腕部42b(請求項における「規制部」に相当)が設けられている。腕部42bは、板面を打ち抜くことによって「β-γ」面に広がった状態で形成されている。これら一対の腕部42bはそれぞれ、嵌合部22と嵌合部74の嵌合方向「α1」に沿う方向「α」において嵌合部22と嵌合部74が嵌合する嵌合側に設けられており、また、スライド移動の方向「β1」に沿って片持ち梁状に設けられている。一対の腕部42bの隙間に形成された幅方向「γ」における寸法「K」は、腕部42bの自由端側に形成された窪み42c部分を除き、嵌合部74に外嵌めされた嵌合部22の外径よりも若干小さく設定されている。これに対し、窪み42c部分の幅方向「γ」における寸法は、嵌合部74に外嵌めされた嵌合部22の外径よりも若干大きな寸法、更に詳細には、嵌合部22と嵌合部74の嵌合及び嵌合解除を実質的に妨げない大きさに設定されている。
スライド部材4が「待機位置」に位置付けられているとき、図6等に示すように、嵌合部22は、窪み42c(請求項における「仮保持部」に相当)、更に言えば、一対の腕部42bの幅方向「γ」における寸法「K」よりも大きな寸法を有する部分に配置される。窪み42cは、スライド部材4の嵌合側に、一対の腕部42bと連続した状態で設けられている。このとき、嵌合部22の拡径は、嵌合部22と嵌合部74の嵌合及び嵌合解除が可能な程度に規制されるだけで、「保持位置」に位置付けられているときのように、完全に規制されることはなく、嵌合部22は、これらの窪み42cによって単に仮保持される。ここで「仮保持」とは、仮保持する対象物を、所定の場所に一時的に比較的弱い力で保持することができるが、保持力よりも強い力を加えることによって、「保持位置」へと容易に移動させることができるような保持状態を意味する。仮保持を行うことにより、スライド部材4を、予め、同軸コネクタ3の所定位置(待機位置)に位置決めした後に、保持位置にスライド移動させることができ、スライド部材4の操作をより安定させることができる。
一方、スライド部材4が「保持位置」に位置付けられているとき、図10等に示すように、嵌合部22は、一対の腕部42bの隙間に挟み込まれ、この結果、嵌合部22の拡径は規制される。従って、この状態にあるとき、嵌合部22と嵌合部74の嵌合は維持される。
同軸コネクタ3の外部を覆う、スライド部材4の側壁41に、「保持位置」から「待機位置」に向かう、図示矢印「β2」方向におけるスライド部材4のスライド移動を実質的に防止する係合部材48aが設けられている。係合部材48aは、同軸コネクタ3の所定部分(覆部21b)と係合して、スライド部材4のスライド移動を防止する。ここで「実質的に防止する」とは、スライド部材4を変形等しない限り、スライド部材4をその場所からスライド移動させることができないことを意味する。
係合部材48aは、図示されているような、例えば、直状片であってもよい。直状片48aは、側壁41の一部である支持壁48によって一端を支持された片持ち梁状の形状を有し、スライド部材4のスライド移動の方向「β1」に沿って伸びている。直状片48aの自由端48aAは、スライド移動の方向「β1」とは反対側に位置付けられており、スライド部材4が「待機位置」から「保持位置」にスライド移動したときに、覆部21aと係合して、「保持位置」から「待機位置」に向かう図示矢印「β2」方向におけるスライド部材4のスライド移動を実質的に防止する。尚、直状片48aは、スライド移動を防止するような形状とされていれば足り、直状に設けられている必要はない。但し、直状片48aのような片の形態とすることにより、金属板を打ち出し、折り曲げすること等によって容易に係合部材を設けることができ、また、容易に所望の形状とすることができる。更に、片とすることにより、その長さや曲げ角度等を変更することによって、係合部材による係合力を容易に調整することができる。
スライド部材4を、「保持位置」から「待機位置」に強制的に移動させるため、上壁43に、切起し部46を設けてもよい。この場合、スライド部材4等は破壊されるが、同軸コネクタ3に装着されたスライド部材4を強制的に取り外すことができる。
側壁41の底壁42側に、各側壁の一部を略L字状に折り返すことによってガイド部49が形成されている。これらのガイド部49は、スライド部材4のスライド移動の方向「β1」に沿って設けられている。スライド部材4が同軸コネクタ3に装着されたとき、言い換えれば、収容空間45に同軸コネクタ3が収容されたとき、ガイド部49の上部には、同軸コネクタ3の覆部、例えば、実施形態に示すように最大の幅寸法を有する、覆部21aが位置付けられ、そこに支持される。ガイド部49を設けることにより、スライド部材4の操作をより安定させることができる。
スライド部材4の使用法を、図1、3、5、7、9、10、11等を参照して説明する。
先ず、図3に示すように、例えば、同軸コネクタ3の嵌合部22と同軸コネクタ7の嵌合部74を図示矢印「α1」方向において嵌合させ、図1に示すように、嵌合部74に嵌合部22が外嵌めされた状態とする。その後、図1に示すように、嵌合部22に、スライド部材4を、図示矢印「β1」方向から装着する。
このとき、図5、図11等から明らかなように、同軸コネクタ3のシェル20に形成された、幅方向「γ」において最も広幅を有する覆部21aが、スライド部材4のガイド部49と上壁43との間に嵌合方向「α」において挟み込まれた状態で、且つ、ガイド部49によって覆部21aの底側を支持された状態で、収容空間45に収容される。また、このとき、嵌合部22は、図7に示す「β-γ」面においては、スライド部材4の腕部42bに設けた窪み(仮保持部)42cによって若干拡径な状態で仮保持される、更に詳細には、嵌合部22は、嵌合部74との間の嵌合及び嵌合解除が可能な程度に拡径を規制された状態で仮保持される。このように、窪み42cでは、腕部42bの「γ」方向の幅を若干大きくすることで、腕部42bの変形負荷を小さくし、嵌合部22の拡径時における規制力が小さく設定されている。
次いで、スライド部材4を、「待機位置」から「保持位置」へ図示矢印「β1」方向に沿って移動させると、図10等から明らかなように、覆部21aは、係合部材として形成された直状片48aと弾性衝突して該直状片48aを幅方向「γ」に押し拡げつつ、それらを通過して、溝部42aの最奥に達する。少なくともこの状態に達したとき、直状片48aの自由端48aAは変位前の元の状態に復帰しており、幅方向「γ」においては覆部21aと同様の位置に配置される。このため、スライド部材4を、「保持位置」から「待機位置」に向って「β2」方向に移動させようとしても、覆部21aと、直状片48aの自由端48aA付近とが衝突してしまうため、このようなスライド移動はできない。
尚、上の説明では、スライド部材4を装着する前に、同軸コネクタ3の嵌合部22を同軸コネクタ7の嵌合部74に外嵌することとしていたが、嵌合部22が窪み42cの待機位置に仮保持されているときには、未だ、嵌合部22の拡径は「保持位置」に位置付けられているときのようには規制されておらず、従って、嵌合部22を同軸コネクタ7の嵌合部74に外嵌した後に、スライド部材4を装着することもできる。言い換えれば、スライド部材4は、嵌合部22を同軸コネクタ7の嵌合部74に外嵌する前であっても後であっても、同軸コネクタ3に装着することができる。
図12乃至図15を参照して、スライド部材4を待機位置に仮保持する仮保持部の変形例を説明する。この変形例では、仮保持部48bは、規制部42bとは別に、例えば、スライド部材4の嵌合側以外の部分に設けられている。図12、図13は、上述した図1、図2に対応する斜視図及び側面図、図14は、その平面図、図15は、図13のIII-III線断面図を、それぞれ示す。特に説明しない事項については、上の実施形態と同様に考えてよい。
この変形例では、仮保持部48bとして、同軸コネクタ3の外部を覆うスライド部材4の側壁41に設けた曲状片48bを用いている。曲状片48bは、側壁41の一部である支持壁48によって一端を支持された片持ち梁状の形状を有し、スライド部材4のスライド移動の方向「β1」とは反対方向「β2」に湾曲させている。曲状片48bの自由端48bAは、スライド移動の方向「β1」とは反対側に位置付けられており、スライド部材4が待機位置に位置付けられたときに、覆部21aは、スライド部材4のスライド移動に沿う方向「β」において、直状片48aの自由端48aA付近と、スライド移動の方向「β1」とは反対側に位置付けられた曲状片48bの自由端48bAとの間に配置され、仮保持される。曲状片48bのような片の形態とすることにより、金属板を打ち出し、折り曲げすること等によって容易に仮保持部を設けることができ、また、容易に所望の形状とすることができる。更に、片とすることにより、その長さや曲げ角度等を変更することによって、仮保持部による仮保持力を容易に調整することができる。但し、曲状片48bは、仮保持することができる形状とされていれば足り、必ずしも湾曲させる必要はない。
図16乃至図19に、スライド部材4を待機位置に仮保持する仮保持部の他の変形例を示す。この変形例においても、仮保持部43bは、規制部42bとは別に、例えば、スライド部材4の嵌合側以外の部分に設けられている。図16、図17は、上述した図1、図2に対応する斜視図及び側面図、図18は、その平面図、図19は、図17のIV-IV断面図を、それぞれ示す。特に説明しない事項については、上の実施形態と同様に考えてよい。
この変形例では、仮保持部として、同軸コネクタ3の外部を覆うスライド部材4の上壁43に設けた、突部43bを用いている。突部43bは、嵌合方向「α」において嵌合部22と嵌合部74が嵌合する側とは反対側に設けられており、また、同軸コネクタ3に装着されたスライド部材4から同軸コネクタ3に向かって突出しており、スライド部材4のスライド移動の方向「β1」とは反対方向「β2」に向って延在する板片43aの先端に配置されている。同軸コネクタ3の外面、例えば、板部21の面には、この突部43bに対応して窪み部27が設けられており、スライド部材4が待機位置に位置付けられたとき、突部43bが窪み部27に係止されることにより、スライド部材4は、仮保持される。単なる突部43bや窪み部27とすることにより、金属板を打ち出すこと等によって仮保持部を容易に設けることができる。
図20乃至図23を参照して、スライド部材4を待機位置に仮保持する係合部材の変形例を説明する。図20、図21は、上述した図1、図2に対応する斜視図及び側面図、図22は、その平面図、図23は、図22のV-V線断面図を、それぞれ示す。特に説明しない事項については、上の実施形態と同様に考えてよい。仮保持部と同様に、係合部材は、スライド部材4の嵌合側に一対の腕部42bと連続した状態で設けることもできるし、スライド部材4の嵌合側以外の部分に設けることもできるが、ここでは、後者の例を説明する。
図20等に示した係合部材は、仮保持部の他の変形例(図16等参照)と同様の構成を有する。係合部材として、ここでは、同軸コネクタ3に装着されたスライド部材4から同軸コネクタ3に向かって突出した突部43dを用いている。この突部43dは、嵌合方向「α」において嵌合部22と嵌合部74が嵌合する側とは反対側の、スライド部材4の上壁43に設けられている。同軸コネクタ3の外面、例えば、板部21の面には、この突部43dに対応して窪み部27が設けられており、スライド部材4が保持位置に位置付けられたとき、突部43dが窪み部27に係合することにより、保持位置から待機位置に向かうスライド部材4のスライド移動が実質的に防止されるようになっている。突部43dや窪み部27とすることにより、金属板を打ち出すこと等によって仮保持部を容易に設けることができる。
以上の説明は、好ましい実施形態に関するものであり、物品及びそれを製造する方法を単に代表するものであることを理解すべきである。異なる実施形態やその変形例が上述の教示に照らして当業者に容易に明らかになることを認めることができる。従って、例示的実施形態並びに代替的な実施形態、及びそれらの変形例は、添付の特許請求の範囲で説明する物品及び方法の精神から逸脱することなく行うことができる。例えば、上に説明した実施形態や変形例は、自由に組み合わせて用いることができる。
1 同軸コネクタ組立体
3 同軸コネクタ(第1の同軸コネクタ)
4 スライド部材
7 同軸コネクタ(第2の同軸コネクタ)
10 ハウジング
20 シェル(第1のシェル)
21 板部(外面)
21a~21c 覆部
22 嵌合部(第1の嵌合部)
27 窪み部
41 側壁
42b 腕部(規制部)
42c 窪み(仮保持部)
43 上壁
43b 突部(仮保持部)
43d 突部(係合部材)
48a 直状片(係合部材)
48aA 自由端
48b 曲状片(仮保持部)
48bA 自由端
49 ガイド部
73 シェル(第2のシェル)
74 嵌合部(第2の嵌合部)

Claims (17)

  1. 第1の同軸コネクタと、前記第1の同軸コネクタに装着して使用されるスライド部材と、を備え、
    前記第1の同軸コネクタは、第2の同軸コネクタと接続させることができ、
    前記第1の同軸コネクタと前記第2の同軸コネクタを接続したときに、前記第1の同軸コネクタの第1のシェルに設けた略筒状の第1の嵌合部と、前記第2の同軸コネクタの第2のシェルに設けた略筒状の第2の嵌合部が、前記第2の嵌合部に前記第1の嵌合部が外嵌めされた状態で嵌合されるようになっており、
    前記第2の嵌合部に外嵌めされた前記第1の嵌合部の外径は、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合が解除される際に拡径されるようになっており、
    前記スライド部材は、前記第1の同軸コネクタに装着された状態で、前記第1の嵌合部の外周面を横切るようにいずれかの径方向に沿って、前記第1の嵌合部との関係で待機位置から保持位置に向ってスライド移動可能とされており、
    前記スライド部材が前記待機位置に位置付けられているとき、前記第1の嵌合部の拡径は前記第2の嵌合部との間の嵌合及び嵌合解除が可能な程度に規制され、且つ、前記スライド部材は前記第1の同軸コネクタに対して前記スライド部材に設けた仮保持部によって仮保持され、
    前記スライド部材が前記保持位置に位置付けられているとき、前記第1の嵌合部の拡径は規制され、且つ、前記スライド部材に設けた係合部材が前記第1の同軸コネクタと係合して前記保持位置から前記待機位置に向かう前記スライド部材のスライド移動が実質的に防止され
    前記仮保持部は、前記スライド部材のスライド移動の方向に沿って前記スライド部材の側壁に片持ち梁状に設けた片であって、該片の自由端は、スライド移動の方向とは反対側に位置付けられている、ことを特徴とする同軸コネクタ組立体。
  2. 前記スライド部材は一枚の金属板から成る、請求項1に記載の同軸コネクタ組立体。
  3. 前記第1の同軸コネクタの第1のシェルは、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する嵌合側とは反対側に、前記第1の嵌合部の側面の少なくとも一部を覆う覆部を有し、
    前記スライド部材は、前記第1の同軸コネクタに装着されたときに前記第1の同軸コネクタの前記覆部を支持するガイド部を前記スライド部材のスライド移動の方向に沿って有する、請求項1又は2に記載の同軸コネクタ組立体。
  4. 前記スライド部材は、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する嵌合側に、前記第1の嵌合部の拡径を規制する規制部を前記スライド部材のスライド移動の方向に沿って有する、請求項1乃至3のいずれかに記載の同軸コネクタ組立体。
  5. 前記仮保持部は、前記スライド部材の前記嵌合側に前記規制部と連続した状態で設けられている、請求項4に記載の同軸コネクタ組立体。
  6. 前記仮保持部は、前記規制部とは別に設けられている、請求項4に記載の同軸コネクタ組立体。
  7. 前記第1の同軸コネクタの第1のシェルは、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する嵌合側とは反対側に、前記第1の嵌合部の側面の少なくとも一部を覆う覆部を有し、
    前記覆部は前記仮保持部を利用して仮保持される、請求項1乃至6のいずれかに記載の同軸コネクタ組立体。
  8. 前記覆部は、前記スライド部材のスライド移動の方向において、前記仮保持部と前記係合部材との間に仮保持される、請求項1乃至7のいずれかに記載の同軸コネクタ組立体。
  9. 前記仮保持部は、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する嵌合側とは反対側の、前記スライド部材の壁に設けられている、請求項6に記載の同軸コネクタ組立体。
  10. 前記仮保持部は、前記第1の同軸コネクタに装着された前記スライド部材から前記第1の同軸コネクタに向かって突出した突部であって、前記第1の同軸コネクタの外面に、前記突部によって仮保持される窪み部が設けられている、請求項に記載の同軸コネクタ組立体。
  11. 前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する側とは反対側に、前記第1の嵌合部の側面の少なくとも一部を覆う覆部が、前記第1の同軸コネクタの第1のシェルに設けられており、
    前記覆部が前記係合部材と係合して、前記保持位置から前記待機位置に向かう前記スライド部材のスライド移動が実質的に防止される、請求項1乃至10のいずれかに記載の同軸コネクタ組立体。
  12. 第1の同軸コネクタと、前記第1の同軸コネクタに装着して使用されるスライド部材と、を備え、
    前記第1の同軸コネクタは、第2の同軸コネクタと接続させることができ、
    前記第1の同軸コネクタと前記第2の同軸コネクタを接続したときに、前記第1の同軸コネクタの第1のシェルに設けた略筒状の第1の嵌合部と、前記第2の同軸コネクタの第2のシェルに設けた略筒状の第2の嵌合部が、前記第2の嵌合部に前記第1の嵌合部が外嵌めされた状態で嵌合されるようになっており、
    前記第2の嵌合部に外嵌めされた前記第1の嵌合部の外径は、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合が解除される際に拡径されるようになっており、
    前記スライド部材は、前記第1の同軸コネクタに装着された状態で、前記第1の嵌合部の外周面を横切るようにいずれかの径方向に沿って、前記第1の嵌合部との関係で待機位置から保持位置に向ってスライド移動可能とされており、
    前記スライド部材が前記待機位置に位置付けられているとき、前記第1の嵌合部の拡径は前記第2の嵌合部との間の嵌合及び嵌合解除が可能な程度に規制され、且つ、前記スライド部材は前記第1の同軸コネクタに対して前記スライド部材に設けた仮保持部によって仮保持され、
    前記スライド部材が前記保持位置に位置付けられているとき、前記第1の嵌合部の拡径は規制され、且つ、前記スライド部材に設けた係合部材が前記第1の同軸コネクタと係合して前記保持位置から前記待機位置に向かう前記スライド部材のスライド移動が実質的に防止され、
    前記係合部材は、前記スライド部材のスライド移動の方向に沿って前記スライド部材の側壁に片持ち梁状に設けた片であって、該片の自由端は、スライド移動の方向とは反対側に位置付けられている、ことを特徴とする同軸コネクタ組立体。
  13. 前記係合部材が、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部の嵌合方向に沿う方向において前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合する側とは反対側の、前記スライド部材の壁に設けられている、請求項1乃至10のいずれかに記載の同軸コネクタ組立体。
  14. 前記係合部材は、前記第1の同軸コネクタに装着された前記スライド部材から前記第1の同軸コネクタに向かって突出した突部であって、前記第1の同軸コネクタの外面に、前記突部と係合して、前記保持位置から前記待機位置に向かう前記スライド部材のスライド移動を実質的に防止する窪み部が設けられている、請求項13に記載の同軸コネクタ組立体。
  15. 前記第1の同軸コネクタは、ケーブルに取り付けた状態で使用され、前記第2の同軸コネクタは、基板に実装された状態で使用される、請求項1乃至14のいずれかに記載の同軸コネクタ組立体。
  16. 請求項1乃至15のいずれかに記載の前記同軸コネクタ組立体と前記第2の同軸コネクタとの組み合わせから成る同軸コネクタ装置。
  17. 請求項1乃至15のいずれかに記載の同軸コネクタ組立体、又は、請求項16に記載の同軸コネクタ装置に用いる前記スライド部材。
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