JP7260342B2 - ブリッジ検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブリッジ検知装置に関する。
従来、ごみ焼却プラントにおいて、主灰や飛灰を移送するために灰シュート及びホッパ(以下灰シュート部と呼ぶ)が用いられている。この灰シュート部では、内部に堆積した主灰や飛灰が橋状となり、下流側に搬送されない状態(ブリッジ)が発生することがある。ブリッジが発生した場合には、灰シュート部に設置されたブリッジ解除装置を動作させて、ブリッジを解除する必要があるが、灰シュート部は鉄板等で製作されており、外部から内部を見ることができないため、ブリッジを確実に検知することは非常に難しい。
灰シュート部の内部の状況を把握するための一つの案として、灰シュート部の側面にレベル計を設置することが考えられる。しかしながら、レベル計は、検出できる範囲が挿入位置だけに限られており、ブリッジを確実に検知することができない。また、レベル計の挿入位置や形状によっては、逆にブリッジの起点になる可能性がある。
灰シュート部の内部の状況を把握するための別の案として、覗き窓やITV(Industrial Television)カメラを設置することも考えられる。しかしながら、灰シュート部の内部は暗いうえ、静電気により粉体が付着したり、水蒸気により窓やレンズが曇ってしまうため、ブリッジを確実に検知することができない。
特許文献1では、焼却炉の上流側に配置されたごみ供給装置において、ホッパに投入されたごみの表面レベルを、超音波式の距離計からなる超音波センサを利用して検知する技術が提案されている。
特開2007-126246号公報
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、灰シュート部におけるブリッジを確実に検知できるブリッジ検知装置を提供することにある。
本発明の第1の態様に係るブリッジ検知装置は、
ごみ焼却プラントの灰シュート部の外部に配置されたマイクロホンまたは振動計から集音された音または計測された振動を取得する信号取得部と、
前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動を周波数分析して、前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を検出する分析部と、
前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定する判定部と、
を備える。
このような態様によれば、灰シュート部から落下した灰が、灰シュート部の下方に配置されたコンベヤ等の部材に当たるときに、当該部材の固有振動数に応じた特定の波長の音または振動が発生するが、分析部がマイクロホンで集音された音または振動計で計測された振動の中からこの落下音または落下による振動を検出することにより、灰シュート部の下流側に灰が搬送されたことを確実に知ることができ、逆に言えば、灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を分析部が検出できない場合には、灰シュート部の下流側に灰が搬送されない状態にあると判断することができる。したがって、判定部が、分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に灰シュート部にブリッジが発生していると判定することで、レベル計や覗き窓、ITVカメラを設置する場合に比べて、灰シュート部におけるブリッジを確実に検知することが可能となる。
本発明の第2の態様に係るブリッジ検知装置は、第1の態様に係るブリッジ検知装置であって、
前記判定部によりブリッジが発生していると判定された場合に前記灰シュート部に設置されたブリッジ解除装置を動作させるブリッジ解除部をさらに備える。
このような態様によれば、灰シュート部にブリッジが発生した場合に自動復旧することが可能となり、運転員の作業状況が大きく改善される。
本発明の第3の態様に係るブリッジ検知装置は、第1または2の態様に係るブリッジ検知装置であって、
前記分析部は、過去に前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動が記憶されたデータベースに基づいて、新たに前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、灰が正常に落下しているか否かを区別する。
このような態様によれば、過去に灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動がデータベース化されているため、分析部は、新たにマイクロホンで集音された音または振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、灰が正常に落下しているか否かを、データベースを用いてリアルタイムに区別することができる。
本発明の第4の態様に係るブリッジ検知装置は、第1または2の態様に係るブリッジ検知装置であって、
前記分析部は、過去に前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を機械学習した学習済みモデルに基づいて、新たに前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、灰が正常に落下しているか否かを区別する。
このような態様によれば、過去に灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動が機械学習されているため、分析部は、新たにマイクロホンで集音された音または振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、灰が正常に落下しているか否かを、学習済みモデルを用いてリアルタイムに区別することができる。
本発明の第5の態様に係るブリッジ検知装置は、第1~4のいずれかの態様に係るブリッジ検知装置であって、
前記判定部は、ごみ焼却プラントの監視制御システムから運転状態および単位時間あたりのごみ処理量の情報を取得し、前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合であって、運転中かつ単位時間あたりのごみ処理量が予め定められた閾値以上である場合に、前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定する。
このような態様によれば、分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、それがブリッジのためなのか、それとも灰シュート部が空状態であるためなのかを、判別することができ、灰シュート部におけるブリッジをより確実に検知することが可能となる。
本発明の第6の態様に係るブリッジ検知装置は、第1~4のいずれかの態様に係るブリッジ検知装置であって、
前記判定部は、灰シュート部の上流側に配置された貯槽に設置された重量計から貯槽内の灰の重量の情報を取得し、前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合であって、前記貯槽内の灰の重量が予め定められた閾値以上である場合に、前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定する。
このような態様によっても、分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、それがブリッジのためなのか、それとも灰シュート部が空状態であるためなのかを、判別することができ、灰シュート部におけるブリッジをより確実に検知することが可能となる。
本発明の第7の態様に係るブリッジ検知装置は、第1~4のいずれかの態様に係るブリッジ検知装置であって、
前記判定部は、前記灰シュート部の下部に設置されたロータリバルブの回転周期またはダブルダンパの開閉周期に基づいて、前記灰シュート部から周期的に落下する灰の落下周期を算出し、算出した落下周期よりも長時間、前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定する。
このような態様によっても、分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、それがブリッジのためなのか、それとも灰シュート部が空状態であるためなのかを、判別することができ、灰シュート部におけるブリッジをより確実に検知することが可能となる。
本発明の第8の態様に係るブリッジ検知装置は、第1~4のいずれかの態様に係るブリッジ検知装置であって、
前記判定部は、前記灰シュート部の上流側に配置された灰押出装置の動作のタイミング情報を取得し、前記灰押出装置の動作のタイミングに同期して、前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定する。
このような態様によっても、分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、それがブリッジのためなのか、それとも灰シュート部が空状態であるためなのかを、判別することができ、灰シュート部におけるブリッジをより確実に検知することが可能となる。
本発明の第9の態様に係るごみ焼却プラントは、
第1~8のいずれかの態様に係るブリッジ検知装置を備える。
本発明の第10の態様に係るブリッジ検知方法は、
ごみ焼却プラントの灰シュート部の外部に配置されたマイクロホンまたは振動計から集音された音または計測された振動を取得するステップと、
前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動を周波数分析して、前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を検出するステップと、
前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定するステップと、
を備える。
本発明の第11の態様に係るブリッジ検知プログラムは、
コンピュータに、
ごみ焼却プラントの灰シュート部の外部に配置されたマイクロホンまたは振動計から集音された音または計測された振動を取得するステップと、
前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動を周波数分析して、前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を検出するステップと、
前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定するステップと、
を実行させる。
本発明によれば、灰シュート部におけるブリッジを確実に検知できる。
図1は、一実施の形態に係るごみ焼却プラントの構成を示す概略図である。 図2は、図1に示すごみ焼却プラントの集じん装置の灰シュート部を拡大して示す図である。 図3は、一実施の形態に係るブリッジ検知装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、一実施の形態に係るブリッジ検知装置の構成の一変形例を示すブロック図である。 図5は、一実施の形態に係るブリッジ検知装置によるブリッジ検知方法の第1の態様を示すフローチャートである。 図6は、一実施の形態に係るブリッジ検知装置によるブリッジ検知方法の第2の態様を示すフローチャートである。 図7は、一実施の形態に係るブリッジ検知装置によるブリッジ検知方法の第3の態様を示すフローチャートである。 図8は、一実施の形態に係るブリッジ検知装置によるブリッジ検知方法の第4の態様を示すフローチャートである。 図9は、一実施の形態に係る木質バイオマス発電プラントの構成を示す概略図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明および以下の説明で用いる図面では、同一に構成され得る部分について、同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
(ごみ焼却プラントの構成)
図1は、一実施の形態に係るごみ焼却プラント10の構成を示す概略図である。
図1に示すように、ごみ焼却プラント10は、プラットホーム11と、ごみピット12と、ごみクレーン13と、焼却炉14と、ボイラ15と、エコノマイザ16と、集じん装置17と、煙突18とを備えている。
搬送車両に積載された状態で搬入されるごみは、プラットホーム11からごみピット12へ投入され、ごみピット12内で貯留、攪拌された後、ごみクレーン13にて焼却炉14へ投入される。投入されたごみは、焼却炉14内にて燃焼される。
ごみの燃焼によって発生した排ガスは、ボイラ15にて熱回収されたのち、エコノマイザ16にて更に低温化され、集じん装置17によって、ばいじん、塩化水素、硫黄酸化物、ダイオキシン類等の有害物質が除去される。有害物質が除去された排ガスは、煙突18から大気中へ排出される。
焼却炉14から排出される焼却灰(主灰)は、灰押出装置21にて加湿されたのち、灰シュート部31を介してコンベヤ22上に落下され、コンベヤ22によって不図示の灰ピットへ輸送、貯留後、外部へ搬出される。
一方、飛灰は、エコノマイザ16および集じん装置17にて捕集され、灰シュート部32、33を介してコンベヤ23、24上に落下され、コンベヤ23、24によって貯槽25へ輸送、貯留後、灰シュート部34を介してコンベヤ26上に落下され、コンベヤ26によって不図示の灰ピットへ輸送、貯留後、外部へ搬出される。
なお、焼却炉14の種類は、図1に示すようなストーカ炉に限られるものではなく、流動炉(流動床炉ともいう)も含まれる。また、ごみピット12の構造は、図1に示すような1段ピットに限られるものではなく、2段ピットも含まれる。
本実施の形態では、図1に示すように、ごみ焼却プラント10は、灰シュート部31~34の外部にそれぞれ設置されたマイクロホン45または振動計(不図示)と、各マイクロホン45または振動計から集音された音または計測された振動を取得するブリッジ検知装置40とをさらに備えている。各灰シュート部31~34の構成は、互いに同様であり、以下、集じん装置17の下部に設置された灰シュート部33の構成を代表して説明する。
図2は、集じん装置17の下部に設置された灰シュート部33を拡大して示す図である。図2に示す例では、灰シュート部33は、ホッパ33aと、ホッパ33aの底部に設けられたダスト排出装置33cと、ダスト排出装置33cの下方に配置されたダブルダンパ33bとを有している。
ホッパ33aは、逆円錐形状または逆四角錐形状の内壁面を有しており、集じん装置17にて捕集されてホッパ33aの内壁面に堆積される灰は、重力によりホッパ33aの内壁面に沿って下方へと案内され、ホッパ33aの底部に集められる。
図示された例では、ホッパ33aには、ホッパ33aの内部で発生したブリッジを解除するためのブリッジ解除装置46が設置されている。ブリッジ解除装置46としては、たとえば解砕機、エアブラスター、エアノッカ、バイブレータ等が用いられる。
ホッパ33aの底部に集められた灰は、ダスト排出装置33cによって連続的にダブルダンパ33bへと移送される。
ダブルダンパ33bは、上下一対の弁体を、予め定めれた時間周期で交互に間欠的に開閉することにより、上下のエアシールを維持しながら、ダスト排出装置33cから移送される灰をコンベヤ24(たとえばスクレーパコンベヤ)に向けて周期的に排出する。
なお、灰シュート部33には、ダブルダンパ33bの代わりにロータリバルブが設けられていてもよい。ロータリバルブは、一定の回転速度で運転されることにより、上下のエアシールを維持しながら、ダスト排出装置33cから移送される灰をコンベヤ24に向けて周期的に排出する。
灰シュート部33から周期的に排出される灰が、重力にしたがって落下して、コンベヤ24に当たるとき、コンベヤ24の固有振動数に応じた特定の波長の音(すなわち灰の落下音)または振動(すなわち灰の落下による振動)が発生する。灰の落下音は、コンベヤ24の運転音よりも低周波であり、周波数分析による区別が可能である。灰の落下による振動は、コンベヤ24の運転に伴う振動とは異なる周波数であり、周波数分析による区別が可能である。
マイクロホン45は、灰シュート部33の外部に配置されており、灰シュート部33から落下した灰の落下音(コンベヤ24に当たる音)を集音する。振動計(不図示)は、灰シュート部33の外部に配置されており、灰シュート部33から落下した灰の落下による振動(コンベヤ24に当たる振動)を計測する。マイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動は、ブリッジ検知装置40へと送られる。
(ブリッジ検知装置の構成)
次に、ブリッジ検知装置40の構成について説明する。図3は、ブリッジ検知装置40の構成の一例を示すブロック図である。本実施の態様に係るブリッジ検知装置40は、1つまたは複数のコンピュータによって構成され得る。
図3に示すように、ブリッジ検知装置40は、通信部41と、制御部42と、記憶部43とを有している。
このうち通信部41は、ごみ焼却プラント10の不図示の監視制御システム(Distributed Control System、DCS)とブリッジ検知装置40との間の通信インターフェースである。通信部41は、監視制御システム(DCS)とブリッジ検知装置40との間で情報ないし信号を送受信する。
記憶部43は、たとえばハードディスク等の固定型データストレージである。記憶部43には、制御部42が取り扱う各種データが記憶される。また、記憶部43は、過去に灰シュート部33から落下した灰の落下音または落下による振動が記憶されたデータベース43aを有している。
制御部42は、ブリッジ検知装置40の各種処理を行う制御手段である。図3に示すように、制御部42は、信号取得部42aと、分析部42bと、判定部42cと、ブリッジ解除部42dとを有している。これらの各部は、ブリッジ検知装置40内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
信号取得部42aは、灰シュート部33の外部に配置されたマイクロホン45から集音された音を取得する、または灰シュート部33の外部に配置された振動計(不図示)から計測された振動を取得する。
分析部42bは、マイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動を周波数分析して、灰シュート部33から落下した灰の落下音または落下による振動を検出する。
図3に示す例では、記憶部43は、過去の灰の落下音または落下による振動が記憶されたデータベース43aを含んでおり、分析部42bは、当該データベース43aに基づいて、新たにマイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、灰が正常に落下しているか否かをリアルタイムで区別する。具体的には、たとえば、分析部42bは、新たにマイクロホン45で集音された音または振動の周波数を、データベース43aに記憶された過去の灰の落下音または落下による振動の周波数と比較し、周波数が一致する場合には、灰の落下音または落下による振動であると判別する。また、分析部42bは、灰の落下音または落下による振動であると判別された信号と、それより1回前に灰の落下音または落下による振動であると判別された信号との間の時間間隔(落下間隔)を、データベース43aに記憶された過去の灰の落下音または落下による振動の落下間隔と比較し、落下間隔が一致する場合には、灰が正常に落下していると判別する。
一変形例として、図4に示すように、記憶部43には、過去に灰シュート部33から落下した灰の落下音または落下による振動を機械学習した学習済みモデル43b(たとえば、1または2以上の中間層を含む階層型のニューラルネットワークモデル)が記憶されており、分析部42bは、当該学習済みモデル43bに基づいて、新たにマイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動により、灰が正常に落下しているか否かをリアルタイムで区別してもよい。
判定部42cは、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に灰シュート部33にブリッジが発生していると判定する。
判定部42cは、ごみ焼却プラント10の不図示の監視制御システム(DCS)から運転状態および単位時間あたりのごみ処理量(t/h)の情報を、通信部41を介して取得し、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合であって、運転中かつ単位時間あたりのごみ処理量が予め定められた閾値以上である場合に、灰シュート部33にブリッジが発生していると判定してもよい。
あるいは、判定部42cは、たとえば不図示の監視制御システム(DCS)から灰シュート部33の下部に設置されたダブルダンパ33bの開閉周期(またはロータリバルブの回転周期)の情報を取得し、ダブルダンパ33bの開閉周期(またはロータリバルブの回転周期)に基づいて、灰シュート部33から周期的に落下する灰の落下周期を算出し、算出した落下周期よりも長時間、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、灰シュート部33にブリッジが発生していると判定してもよい。
図1を参照し、ブリッジ検知装置40が、貯槽25の下流側に配置された灰シュート部34のブリッジを検知するために用いられる場合には、判定部42cは、貯槽25に設置された重量計(不図示)から貯槽25内の灰の重量の情報を取得し、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合であって、貯槽25内の灰の重量が予め定められた閾値以上である場合に、灰シュート部34にブリッジが発生していると判定してもよい。
また、図1を参照し、ブリッジ検知装置40が、灰押出装置21の下流側に配置された灰シュート部31のブリッジを検知するために用いられる場合には、判定部42cは、たとえば不図示の監視制御システム(DCS)から灰押出装置21の動作のタイミング情報を取得し、灰押出装置21の動作のタイミングに同期して、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、灰シュート部31にブリッジが発生していると判定してもよい。
判定部42cは、灰シュート部33にブリッジが発生していると判定した場合に、警報を発することにより、ブリッジの発生を運転員に通知してもよい。
図2を参照し、ブリッジ解除部42dは、判定部42cによりブリッジが発生していると判定された場合には、灰シュート部33に設置されたブリッジ解除装置46に制御信号を送信して動作させ、発生したブリッジを解除させる。これにより、灰シュート部33にブリッジが発生した場合に自動復旧することが可能となる。
(ブリッジ検知方法の第1の態様)
次に、このような構成からなるブリッジ検知装置40によるブリッジ検知方法の第1の態様について、図5を参照して説明する。図5は、ブリッジ検知方法の第1の態様を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、信号取得部42aが、灰シュート部33の外部に配置されたマイクロホン45から集音された音を取得する、または灰シュート部33の外部に配置された振動計(不図示)から計測された振動を取得する(ステップS10)。
次に、分析部42bが、マイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動を周波数分析して、灰シュート部33から落下した灰の落下音または落下による振動を検出する(ステップS11)。
ステップS11において、分析部42bは、過去の灰の落下音または落下による振動が記憶されたデータベース43aに基づいて、新たにマイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、灰が正常に落下しているか否かを区別してもよい。あるいは、分析部42bは、過去の灰の落下音または落下振による動を機械学習した学習済みモデル43bに基づいて、新たにマイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、灰が正常に落下しているか否かを区別してもよい。
灰シュート部33から周期的に排出される灰が、重力にしたがって落下して、コンベヤ24に当たるとき、コンベヤ24の固有振動数に応じた特定の波長の音(すなわち灰の落下音)または振動(すなわち灰の落下による振動)が発生する。灰の落下音は、コンベヤ24の運転音よりも低周波であり、周波数分析による区別が可能である。灰の落下による振動は、コンベヤ24の運転に伴う振動とは異なる周波数であり、周波数分析による区別が可能である。したがって、分析部42bがマイクロホン45で集音された音または振動の中からこの落下音または落下による振動を検出することにより、灰シュート部33の下流側に灰が搬送されたことを確実に知ることができる。
分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合には(ステップS12:YES)、判定部42cは、不図示の監視制御システム(DCS)からごみ焼却プラント10の運転状態および単位時間あたりのごみ処理量(t/h)の情報を取得する(ステップS13)。
そして、ごみ焼却プラント10が運転中であり(ステップS14a:YES)、かつ、単位時間あたりのごみ処理量が予め定められた閾値以上である場合には(ステップS14b:YES)、判定部42cは、灰シュート部33にブリッジが発生していると判定する(ステップS15)。
次いで、ブリッジ解除部42dは、灰シュート部33に設置されたブリッジ解除装置46に制御信号を送信して動作させ、発生したブリッジを解除させる(ステップS16)。
以上のような本実施の形態によれば、分析部42bがマイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動の中から灰の落下音または落下による振動を検出することにより、灰シュート部33の下流側に灰が搬送されたことを確実に知ることができ、逆に言えば、灰シュート部33から落下した灰の落下音または落下による振動を分析部42bが検出できない場合には、灰シュート部の下流側に灰が搬送されない状態にあると判断することができる。したがって、判定部42cが、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、灰シュート部33にブリッジが発生していると判定することで、レベル計や覗き窓、ITVカメラを設置する場合に比べて、灰シュート部33におけるブリッジを確実に検知することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、判定部42cが、ごみ焼却プラント10の監視制御システム(DCS)から運転状態および単位時間あたりのごみ処理量の情報を取得し、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合であって、運転中かつ単位時間あたりのごみ処理量が予め定められた閾値以上である場合に、灰シュート部33にブリッジが発生していると判定するため、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、それがブリッジのためなのか、それとも灰シュート部33が空状態であるためなのかを、判別することができ、灰シュート部33におけるブリッジをより確実に検知することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、判定部42cによりブリッジが発生していると判定された場合に、ブリッジ解除部42dが、灰シュート部33に設置されたブリッジ解除装置46を動作させるため、灰シュート部33にブリッジが発生した場合に自動復旧することが可能となり、運転員の作業状況が大きく改善される。
(ブリッジ検知方法の第2の態様)
次に、ブリッジ検知装置40によるブリッジ検知方法の第2の態様について、図6を参照して説明する。図6は、ブリッジ検知方法の第2の態様を示すフローチャートである。ブリッジ検知方法の第2の態様は、ブリッジ検知装置40により、貯槽25の下流側に配置された灰シュート部34のブリッジを検知する方法である。
第2の態様では、図6に示すように、まず、上述した第1の態様と同様に、信号取得部42aが、灰シュート部33の外部に配置されたマイクロホン45から集音された音を取得し、または灰シュート部33の外部に配置された振動計(不図示)から計測された振動を取得し(ステップS10)、分析部42bが、マイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動を周波数分析して、灰シュート部33から落下した灰の落下音または落下による振動を検出する(ステップS11)。
そして、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合には(ステップS12:YES)、判定部42cは、貯槽25に設置された重量計(不図示)から貯槽25内の灰の重量の情報を取得する(ステップ23)。
貯槽25内の灰の重量が予め定められた閾値以上である場合には(ステップS24:YES)、判定部42cは、灰シュート部34にブリッジが発生していると判定する(ステップS15)。
次いで、ブリッジ解除部42dは、灰シュート部34に設置されたブリッジ解除装置46に制御信号を送信して動作させ、発生したブリッジを解除させる(ステップS16)。
以上のような第2の態様によれば、判定部42cが、貯槽25に設置された重量計から貯槽25内の灰の重量の情報を取得し、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合であって、貯槽25内の灰の重量が予め定められた閾値以上である場合に、灰シュート部33にブリッジが発生していると判定するため、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、それがブリッジのためなのか、それとも灰シュート部34(および貯槽25)が空状態であるためなのかを、判別することができ、灰シュート部34におけるブリッジをより確実に検知することが可能となる。
(ブリッジ検知方法の第3の態様)
次に、ブリッジ検知装置40によるブリッジ検知方法の第3の態様について、図7を参照して説明する。図7は、ブリッジ検知方法の第3の態様を示すフローチャートである。
第3の態様では、図7に示すように、まず、判定部42cが、不図示の監視制御システム(DCS)から灰シュート部33の下部に設置されたダブルダンパ33bの開閉周期(またはロータリバルブの回転周期)を取得し、ダブルダンパ33bの開閉周期(またはロータリバルブの回転周期)に基づいて、灰シュート部33から周期的に落下する灰の落下周期を算出しておく(ステップS30)。
次に、上述した第1の態様と同様に、信号取得部42aが、灰シュート部33の外部に配置されたマイクロホン45から集音された音を取得し、または灰シュート部33の外部に配置された振動計(不図示)から計測された振動を取得し(ステップS10)、分析部42bが、マイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動を周波数分析して、灰シュート部33から落下した灰の落下音または落下による振動を検出する(ステップS11)。
そして、ステップS30において算出された落下周期よりも長時間、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合には(ステップS32:YES)、判定部42cは、灰シュート部33にブリッジが発生していると判定する(ステップS15)。
次いで、ブリッジ解除部42dは、灰シュート部33に設置されたブリッジ解除装置46に制御信号を送信して動作させ、発生したブリッジを解除させる(ステップS16)。
以上のような第3の態様によれば、判定部42cが、ダブルダンパ33bの開閉周期(またはロータリバルブの回転周期)に基づいて、灰シュート部33から周期的に落下する灰の落下周期を算出し、算出した落下周期よりも長時間、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、灰シュート部33にブリッジが発生していると判定するため、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、それがブリッジのためなのか、それとも灰シュート部34(および貯槽25)が空状態であるためなのかを、判別することができ、灰シュート部34におけるブリッジをより確実に検知することが可能となる。
(ブリッジ検知方法の第4の態様)
次に、ブリッジ検知装置40によるブリッジ検知方法の第4の態様について、図8を参照して説明する。図8は、ブリッジ検知方法の第4の態様を示すフローチャートである。ブリッジ検知方法の第4の態様は、ブリッジ検知装置40により、灰押出装置21の下流側に配置された灰シュート部31のブリッジを検知する方法である。
第4の態様では、図8に示すように、まず、判定部42cが、不図示の監視制御システム(DCS)から灰押出装置21の動作のタイミング情報を取得しておく(ステップS40)。
次に、上述した第1の態様と同様に、信号取得部42aが、灰シュート部31の外部に配置されたマイクロホン45から集音された音を取得し、または灰シュート部33の外部に配置された振動計(不図示)から計測された振動を取得し(ステップS10)、分析部42bが、マイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動を周波数分析して、灰シュート部31から落下した灰の落下音または落下による振動を検出する(ステップS11)。
そして、ステップS40において取得された灰押出装置21の動作のタイミングに同期して、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合には(ステップS42:YES)、判定部42cは、灰シュート部31にブリッジが発生していると判定する(ステップS15)。
次いで、ブリッジ解除部42dは、灰シュート部31に設置されたブリッジ解除装置46に制御信号を送信して動作させ、発生したブリッジを解除させる(ステップS16)。
以上のような第4の態様によれば、判定部42cが、灰シュート部31の上流側に配置された灰押出装置21の動作のタイミング情報を取得し、灰押出装置21の動作のタイミングに同期して、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、灰シュート部31にブリッジが発生していると判定するため、分析部42bにて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、それがブリッジのためなのか、それとも灰シュート部31が空状態であるためなのかを、判別することができ、灰シュート部31におけるブリッジをより確実に検知することが可能となる。
(木質バイオマス発電プラントへの適用例)
なお、上述した実施の形態では、ブリッジ検知装置40が、ごみ焼却プラント10の灰シュート部31~34で発生するブリッジを検知するように構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
たとえば、図9に示すように、ブリッジ検知装置40が、木質バイオマス発電プラント50の木屑サイロ部51で発生するブリッジを検知するように構成されていてもよい。
図9に示す例では、ブリッジ検知装置40の信号取得部42aが、木屑サイロ部51の外部に配置されたマイクロホン45から集音された音を取得し、または木屑サイロ部51の外部に配置された振動計(不図示)から計測された振動を取得し、分析部42bが、マイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動を周波数分析して、木屑サイロ払出機51aから落下した木屑の落下音または落下による振動を検出する。
ここで、分析部42bは、過去の木屑の落下音または落下による振動が記憶されたデータベース43aに基づいて、新たにマイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、木屑が正常に落下しているか否かを区別してもよい。あるいは、分析部42bは、過去の木屑の落下音または落下による振動を機械学習した学習済みモデル43bに基づいて、新たにマイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、木屑が正常に落下しているか否かを区別してもよい。
木屑サイロ払出機51aから周期的に排出される木屑が、重力にしたがって落下して、ホッパ52に当たるとき、ホッパ52の固有振動数に応じた特定の波長の音(すなわち木屑の落下音)または振動(すなわち木屑の落下による振動)が発生する。木屑の落下音は、木屑サイロ払出機51aの運転音よりも低周波であり、周波数分析による区別が可能である。木屑の落下による振動は、木屑サイロ払出機51aの運転に伴う振動とは異なる周波数であり、周波数分析による区別が可能である。したがって、分析部42bが、マイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動の中からこの落下音または落下による振動を検出することにより、木屑サイロ払出機51aの下流側に木屑が搬送されたことを確実に知ることができる。
分析部42bにて木屑の落下音または落下による振動が検出されない場合には、判定部42cが、木屑サイロ部51にブリッジが発生していると判定し、ブリッジ解除部42dが、木屑サイロ部51に設置されたブリッジ解除装置46に制御信号を送信して動作させ、発生したブリッジを解除させる。
以上のような態様によれば、分析部42bがマイクロホン45で集音された音または振動計で計測された振動の中から木屑の落下音または落下による振動を検出することにより、木屑サイロ払出機51aの下流側に木屑が搬送されたことを確実に知ることができ、逆に言えば、木屑サイロ払出機51aから落下した木屑の落下音または落下による振動を分析部42bが検出できない場合には、木屑サイロ払出機51aの下流側に木屑が搬送されない状態にあると判断することができる。したがって、判定部42cが、分析部42bにて木屑の落下音または落下による振動が検出されない場合に、木屑サイロ部51にブリッジが発生していると判定することで、レベル計や覗き窓、ITVカメラを設置する場合に比べて、木屑サイロ部51におけるブリッジを確実に検知することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態および変形例を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。また、各実施の形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、本実施の形態に係るブリッジ検知装置40は1つまたは複数のコンピュータによって構成され得るが、1つまたは複数のコンピュータにブリッジ検知装置40を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録した記録媒体も、本件の保護対象である。
10 ごみ焼却プラント
11 プラットホーム
12 ごみピット
13 ごみクレーン
14 焼却炉
15 ボイラ
16 エコノマイザ
17 集じん装置
18 煙突
21 灰押出装置
22 コンベヤ
23 コンベヤ
24 コンベヤ
25 貯槽
26 コンベヤ
31 灰シュート部
32 灰シュート部
33 灰シュート部
33a ホッパ
33b ダブルダンパ
33c ダスト排出装置
34 灰シュート部
40 ブリッジ検知装置
41 通信部
42 制御部
42a 信号取得部
42b 分析部
42c 判定部
42d ブリッジ解除部
43 記憶部
43a データベース
43b 学習済みモデル
45 マイクロホン
46 ブリッジ解除装置
50 木質バイオマス発電プラント
51 木屑サイロ部
51a 木屑サイロ払出機
52 ホッパ
53 コンベヤ

Claims (10)

  1. ごみ焼却プラントの灰シュート部の外部に配置されたマイクロホンまたは振動計から集音された音または計測された振動を取得する信号取得部と、
    前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動を周波数分析して、前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を検出する分析部と、
    前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定する判定部と、
    を備え
    前記判定部は、前記灰シュート部の下部に設置されたロータリバルブの回転周期またはダブルダンパの開閉周期に基づいて、前記灰シュート部から周期的に落下する灰の落下周期を算出し、算出した落下周期よりも長時間、前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定する
    ことを特徴とするブリッジ検知装置。
  2. ごみ焼却プラントの灰シュート部の外部に配置されたマイクロホンまたは振動計から集音された音または計測された振動を取得する信号取得部と、
    前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動を周波数分析して、前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を検出する分析部と、
    前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定する判定部と、
    を備え
    前記判定部は、前記灰シュート部の上流側に配置された灰押出装置の動作のタイミング情報を取得し、前記灰押出装置の動作のタイミングに同期して、前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定する
    ことを特徴とするブリッジ検知装置。
  3. 前記判定部によりブリッジが発生していると判定された場合に前記灰シュート部に設置されたブリッジ解除装置を動作させるブリッジ解除部
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のブリッジ検知装置。
  4. 前記分析部は、過去に前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動が記憶されたデータベースに基づいて、新たに前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、灰が正常に落下しているか否かを区別する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のブリッジ検知装置。
  5. 前記分析部は、過去に前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を機械学習した学習済みモデルに基づいて、新たに前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動の周波数または落下間隔により、灰が正常に落下しているか否かを区別する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のブリッジ検知装置。
  6. 請求項1~のいずれかに記載のブリッジ検知装置を備えたごみ焼却プラント。
  7. ごみ焼却プラントの灰シュート部の外部に配置されたマイクロホンまたは振動計から集音された音または計測された振動を取得するステップと、
    前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動を周波数分析して、前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を検出するステップと、
    前記灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定するステップであって、前記灰シュート部の下部に設置されたロータリバルブの回転周期またはダブルダンパの開閉周期に基づいて、前記灰シュート部から周期的に落下する灰の落下周期を算出し、算出した落下周期よりも長時間、前記灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定するステップと、
    を備えたことを特徴とするブリッジ検知方法。
  8. ごみ焼却プラントの灰シュート部の外部に配置されたマイクロホンまたは振動計から集音された音または計測された振動を取得するステップと、
    前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動を周波数分析して、前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を検出するステップと、
    前記灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定するステップであって、前記灰シュート部の上流側に配置された灰押出装置の動作のタイミング情報を取得し、前記灰押出装置の動作のタイミングに同期して、前記灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定するステップと、
    を備えたことを特徴とするブリッジ検知方法。
  9. コンピュータに、
    ごみ焼却プラントの灰シュート部の外部に配置されたマイクロホンまたは振動計から集音された音または計測された振動を取得するステップと、
    前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動を周波数分析して、前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を検出するステップと、
    前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定するステップであって、前記灰シュート部の下部に設置されたロータリバルブの回転周期またはダブルダンパの開閉周期に基づいて、前記灰シュート部から周期的に落下する灰の落下周期を算出し、算出した落下周期よりも長時間、前記灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定するステップと、
    を実行させることを特徴とするブリッジ検知プログラム。
  10. コンピュータに、
    ごみ焼却プラントの灰シュート部の外部に配置されたマイクロホンまたは振動計から集音された音または計測された振動を取得するステップと、
    前記マイクロホンで集音された音または前記振動計で計測された振動を周波数分析して、前記灰シュート部から落下した灰の落下音または落下による振動を検出するステップと、
    前記分析部にて灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定するステップであって、前記灰シュート部の上流側に配置された灰押出装置の動作のタイミング情報を取得し、前記灰押出装置の動作のタイミングに同期して、前記灰の落下音または落下による振動が検出されない場合に、前記灰シュート部にブリッジが発生していると判定するステップと、
    を実行させることを特徴とするブリッジ検知プログラム。
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