JP7258827B2 - 二次電池のリレースイッチ溶着診断回路及びプリチャージ処理回路 - Google Patents

二次電池のリレースイッチ溶着診断回路及びプリチャージ処理回路 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、車両の動力用電源に用いられる二次電池バッテリに設けられるリレースイッチの短絡を検出する二次電池のリレースイッチ溶着診断回路に関する。
車両の動力用電源に用いられる二次電池は、リレースイッチを用いて車両側に設けられる駆動モータ等を含む電力供給用回路に電力を与えるか否かを切り替える。駆動用電源に用いられる二次電池は、高出力であり、リレースイッチのオンオフを繰り返すことでリレースイッチが溶着することにより短絡不良が生じることがあり、リレースイッチの溶着の有無を検査する必要がある。そこで、特許文献1にリレースイッチの溶着を検査する技術が開示されている。
特許文献1に記載の車両用の電源装置は、モータに電力を供給する走行用バッテリと、走行用バッテリの出力側を、中点を車両のシャーシーアースに接続してなる直列コンデンサに並列に接続している車両側負荷に接続するコンタクタと、コンタクタと並列に接続されて車両側負荷の負荷コンデンサをプリチャージするプリチャージ抵抗とプリチャージリレースイッチとの直列回路からなるプリチャージ回路と、プリチャージリレースイッチとコンタクタをオンオフに制御する制御回路と、走行用バッテリとシャーシーアースとの漏電を検出する漏電検出回路とを備えている。電源装置は、制御回路がプリチャージリレースイッチをオンオフに切り換える状態で、漏電検出回路が漏電状態の変化を検出してコンタクタの溶着を検出する。
特開2011-166950号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、コンタクタの溶着検出時にプリチャージリレースイッチのオンオフを繰り返すため、プリチャージリレースイッチの劣化を招くおそれがある問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、二次電池のリレースイッチの信頼性を落すことなくリレースイッチ短絡の検出を行うことを目的とするものである。
本発明の二次電池のリレースイッチ溶着診断回路の一態様は、二次電池と、前記二次電池の正極端子に一端が接続され、他端が電力供給先回路に接続されるハイサイドリレースイッチと、前記ハイサイドリレースイッチの一端と他端との間に直列に接続されるダイオード、プリチャージ抵抗及びプリチャージリレースイッチと、前記二次電池の負極端子に一端が接続され、他端が電力供給先回路に接続されるロウサイドリレースイッチと、前記負極端子に交流信号を印加する交流信号印加回路と、前記交流信号の信号波形を観測する波形観測回路と、を有し、前記ダイオードは、前記正極端子側にアノードが配置され、前記電力供給先回路側にカソードが配置され、前記波形観測回路は、前記ハイサイドリレースイッチ及び前記ロウサイドリレースイッチをオフ状態、前記プリチャージリレースイッチをオン状態に制御した状態で前記信号波形が全波整流波形となったことに応じて前記ハイサイドリレースイッチに溶着が発生していたと判断する。
本発明の二次電池のリレースイッチ溶着診断回路は、ハイサイドリレースイッチが非溶着状態では、ダイオードによりプリチャージリレースイッチを介した経路が半波整流回路を形成する。
本発明の二次電池のリレースイッチ溶着診断回路によれば、二次電池のリレースイッチの信頼性を落すことなくリレースイッチ短絡の検出を行うことができる。
二次電池の使用開始前に行う車両の始動手順のフローチャートである。 実施の形態1にかかる二次電池のリレースイッチ溶着診断回路のブロック図である。 実施の形態1にかかる二次電池のリレースイッチ溶着診断回路の動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる二次電池のプリチャージ処理回路のブロック図である。 実施の形態2にかかるプリチャージ処理回路のプリチャージ電圧測定部の回路図である。 実施の形態2にかかる二次電池のプリチャージ処理回路の動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態3にかかるプリチャージ処理回路のプリチャージ電圧測定部の回路図である。 実施の形態3にかかる二次電池のプリチャージ処理回路の動作を説明するタイミングチャートである。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
以下で説明する二次電池のリレースイッチ溶着診断は、車両の始動時、或いは、駐車時に行われる。また、実施の形態2として説明するプリチャージ動作は、車両の始動時に行われる。そこで、リレースイッチ溶着診断とプリチャージ動作とを含む二次電池の使用開始前に行う車両の始動手順を図1に示す。なお、以下の説明ではリレースイッチを単にリレーと称すことがある。
図1に示すように、車両を始動する際には、車両のイグニッションをオンにする。そして、イグニッションがオンにされた事に伴い、二次電池を制御する回路のリレースイッチの溶着診断が行われる(ステップS1)。なお、ステップS1のリレースイッチ溶着診断では、リレースイッチがオンで固定される溶着と、リレースイッチがオフで固定される溶断の診断が行われるが、以下の説明では、リレースイッチがオンで固定される溶着状態の診断のみを説明する。
そして、リレースイッチ溶着診断が完了した後に、プリチャージ工程を行う(ステップS2)。このプリチャージ工程では、二次電池の出力電圧と、車両側の負荷回路に付随する負荷容量の充電を行い、負荷回路にかかる電圧が二次電池の出力電圧との差が所定の電圧差以下になるまで、負荷容量を緩やかな速度で充電する。駆動用バッテリは出力電力が大きく、二次電池と負荷回路を結ぶリレースイッチを二次電池の出力電圧と負荷回路に印加される電圧との差が大きな状態でオフ状態からオン状態に切り替えるとリレースイッチに大電流が流れ上記溶着の原因となる。この溶着を回避するためにプリチャージ工程が行われる。そして、プリチャージ工程において低抵抗なメインリレースイッチがオンされ、二次電池から負荷回路への電源供給が開始されたことに伴い、車両の走行が開始される。
続いて、実施の形態1では、駆動用バッテリシステム1におけるリレースイッチの溶着診断に用いる回路構成について説明する。図2に実施の形態1にかかる二次電池のリレースイッチ溶着診断回路のブロック図を示す。なお、図2では、組電池10からの電力供給先回路として車両側容量負荷Ccを示したが、車両側容量負荷Ccは負荷回路の一部で有り図示しないモータ、モータ駆動回路が電力供給先回路として設けられる。
図2に示すように、駆動用バッテリシステム1は、組電池10から車両側容量負荷Ccを含む電力供給先回路に電源を供給する。このとき駆動用バッテリシステム1では、組電池10と電力供給先回路との間にハイサイドリレーSWhs及びロウサイドリレーSWlsを設けて電力供給先回路への電源の供給と遮断を切り替える。
実施の形態1にかかる駆動用バッテリシステム1は、組電池10、ハイサイドリレーSWhs及びロウサイドリレーSWlsに加えて、交流信号印加回路11、波形観測回路12、ダイオードD1、プリチャージ抵抗R1、プリチャージリレーSWpre、第2のコンデンサCa、第3のコンデンサCb、第2の抵抗Ra及び第3の抵抗Rbを有する。
組電池10は、複数の二次電池を直列接続により組み合わせた電池である。組電池10は、二次電池の一例で有り、1つの二次電池であってもよいし、並列接続と組み合わされた電池でもよい。ハイサイドリレーSWhsは、組電池10の正極端子に一端が接続され、他端が電力供給先回路に接続される。ロウサイドリレーSWlsは、組電池10の負極端子に一端が接続され、他端が電力供給先回路に接続される。ダイオードD1、プリチャージ抵抗R1及びプリチャージリレーSWpreは、ハイサイドリレーSWhs一端と他端との間に直列に接続される。つまり、ダイオードD1、プリチャージ抵抗R1及びプリチャージリレーSWpreの直列回路は、ハイサイドリレーSWhsと並列接続される。図2に示す例では、ダイオードD1、プリチャージ抵抗R1及びプリチャージリレーSWpreは、組電池10の正極端子側からダイオードD1、プリチャージ抵抗R1、プリチャージリレーSWpreの順に並べられるように接続した。ダイオードD1は、アノードが組電池10の正極端子側、カソードが電力供給先回路側となるように配置した。なお、ダイオードD1、プリチャージ抵抗R1及びプリチャージリレーSWpreの接続順序は適宜変更することも可能である。
第2のコンデンサCaは、ハイサイドリレーSWhsの他端と接地端子(例えば、シャシーグラウンド)との間に接続される。第3のコンデンサCbは、ロウサイドリレーSWlsの他端と接地端子との間に接続される。第2の抵抗Raは、ハイサイドリレーSWhsの他端と接地端子(例えば、シャシーグラウンド)との間に接続される。第3の抵抗Rbは、ロウサイドリレーSWlsの他端と接地端子との間に接続される。そして、第2のコンデンサCa及び第2の抵抗Raは互いに並列接続されるように配置される。第3のコンデンサCb及び第3の抵抗Rbは互いに並列接続されるように配置される。
交流信号印加回路11は、組電池10の負極端子に交流信号を印加する。交流信号印加回路11は、交流信号源Sac、第1抵抗R0及び第1コンデンサC0を有する。交流信号源Sacは、交流信号を発生する。第1抵抗R0は、交流信号源の出力に一端が接続される。第1コンデンサC0は、第1抵抗R0の他端と組電池10の負極端子との間に接続される。第1コンデンサC0は、交流信号源Sacが出力する信号の直流成分を除去する結合コンデンサである。
波形観測回路12は、交流信号印加回路11が出力する交流信号の信号波形を観測する。より具体的には、波形観測回路12は、交流信号印加回路11内に設けられるバッファ回路を介して、第1抵抗R0と第1コンデンサC0との間の配線に生じる信号波形を観測する。そして、波形観測回路12は、ハイサイドリレーSWhs及びロウサイドリレーSWlsをオフ状態、プリチャージリレーSWpreをオン状態に制御した状態で信号波形が全波整流波形となったことに応じてハイサイドリレーSWhsに溶着が発生していたと判断する。
なお、交流信号印加回路11及び波形観測回路12は、漏電検出にも用いられる回路である。さらに、実施の形態1にかかるリレースイッチ溶着診断回路は、交流信号印加回路11、波形観測回路12、ハイサイドリレーSWhs、ロウサイドリレーSWls、ダイオードD1、プリチャージ抵抗R1、プリチャージリレーSWpreを主な構成要素とする。このリレースイッチ溶着診断回路において第2コンデンサCa、第3コンデンサCb、第2抵抗Ra、第3抵抗Rbは、ハイサイドリレーSWhsに溶着が発生したときに、交流信号に対する負荷回路となるものである。



続いて、実施の形態1にかかる駆動用バッテリシステム1におけるリレースイッチ診断回路の動作について説明する。図3に実施の形態1にかかる二次電池のリレースイッチ溶着診断回路の動作を説明するタイミングチャートを示す。
図3に示すように、リレースイッチ診断回路では、ハイサイドリレーSWhs及びロウサイドリレーSWlsをオフ状態に維持した状態で、プリチャージリレーSWpreをオン状態とする。図3のタイミングT1~T2の期間が前述の状態となる期間である。そして、このタイミングT1~T2の期間において、交流信号印加回路11により交流信号を組電池10の負極端子に印加する。
このとき、ハイサイドリレーSWhsに溶着が発生していない正常状態では、ダイオードD1によりリレースイッチ溶着診断回路が半波整流回路を構成するため、波形観測回路12は、半波整流された交流信号を観測する。一方、ハイサイドリレーSWhsに溶着が発生している異常状態では、ダイオードD1がハイサイドリレーSWhsを含む経路により無効化されるためリレースイッチ溶着診断回路は全波整流回路を構成する。そのため、ハイサイドリレーSWhsに溶着不良が発生した場合、波形観測回路12は、全波整流された交流信号を観測する。このように、駆動用バッテリシステム1では、波形観測回路12により観測される波形によりハイサイドリレーSWhsが溶着しているか否かを判断することができる。
上記説明より、実施の形態1にかかる駆動用バッテリシステム1では、ダイオードD1を用いた半波整流回路が有効に機能しているか否かによりハイサイドリレーSWhsの溶着の有無を判断する。
これにより、実施の形態1にかかる駆動用バッテリシステム1では、車両の始動時のみならず車両側容量負荷Ccに残留電圧が発生している車両停止時においてもハイサイドリレーSWhsの溶着の有無を判断することができる。また、実施の形態1にかかる駆動用バッテリシステム1では、ハイサイドリレーSWhsの溶着を車両の始動及び停止時に確認することにより、ハイサイドリレーSWhsの溶着故障がロウサイドリレーSWlsの溶着故障を誘発する危険性を低減することができる。
さらに、実施の形態1にかかる駆動用バッテリシステム1では、ハイサイドリレーSWhsの溶着故障の診断時にプリチャージリレーSWpreのオンオフを繰り返す必要がないため、故障診断時にプリチャージリレーSWpreの故障を誘発する危険性が小さい。また、実施の形態1にかかる駆動用バッテリシステム1は、車両の制御状態によらずハイサイドリレーSWhsの溶着診断が可能であるため、汎用性が高く様々な電池システムに適用が可能である。
実施の形態2
実施の形態2では、プリチャージ工程において用いる構成について説明する。図4に実施の形態2にかかる二次電池のプリチャージ処理回路を含む駆動用バッテリシステム2のブロック図を示す。なお、実施の形態2の説明では、実施の形態1と同じ構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、実施の形態2にかかる駆動用バッテリシステム2は、実施の形態1にかかる駆動用バッテリシステム1にプリチャージ電圧測定部20及びバイパスリレーSWbypを追加したものである。プリチャージ電圧測定部20はプリチャージ工程において、ハイサイドリレーSWhs及びロウサイドリレーSWlsよりも電力供給側回路の両端に印加される電圧を測定する。プリチャージ電圧測定部20が測定する電圧は、最終的には組電池10の出力電圧と同電圧となるが、組電池10の出力電圧に達するまでの電圧を特にプリチャージ電圧と称す。なお、図4では、プリチャージ電圧測定部20は、プリチャージ抵抗R1の電力供給先回路側のノード(図4のハイサイドノードN1)と、ロウサイドリレーSWlsの電力供給先回路側のノード(図4のロウサイドノードN2)との間の電圧差を測定する。また、バイパスリレーSWbypは、プリチャージ工程においてオン状態に制御され、ダイオードD1をバイパスする経路を形成するものである。
プリチャージ電圧は、組電池10の出力電圧と同電圧となる電圧であるが、一般的に組電池10の出力電圧は数百ボルトの高い電圧である。このような大きな電圧を測定する場合、測定誤差が大きくなる傾向があり、当該誤差を解消することがプリチャージ工程の完了時にハイサイドリレーSWhsをオフ状態からオン状態に切り替える際の放電現象に起因するハイサイドリレーSWhsの溶着故障を防止するために必要である。
そこで、実施の形態2にかかる駆動用バッテリシステム2では、プリチャージ電圧測定部20を用いる。プリチャージ電圧測定部20は、プリチャージ電圧が予め設定された閾値電圧未満である期間は第1の電圧範囲を測定した結果に基づきプリチャージ電圧の電圧値を出力し、プリチャージ電圧が閾値電圧より大きい期間は第1の電圧範囲より狭い第2の電圧範囲を測定した結果に基づきプリチャージ電圧の電圧値を出力する。つまり、プリチャージ電圧測定部20は、プリチャージ電圧の大きさによって測定レンジを切り替える事でプリチャージ工程の終了を判断する電圧に含まれる測定誤差を抑制する。
プリチャージ電圧測定部20は、測定レンジを切り替える構成を有するが、当該構成の一例を図5に示す。図5に実施の形態2にかかるプリチャージ処理回路のプリチャージ電圧測定部の回路図を示す。
図5に示すように、プリチャージ電圧測定部20は、分圧抵抗R21、R22、スイッチSW1~SW3、電圧測定器21、プリチャージ電圧判定部22を有する。分圧抵抗R21及び分圧抵抗R22は、ハイサイドノードN1とロウサイドノードN2との間に直列に接続される。分圧抵抗R21と分圧抵抗R22とを接続するノードを分圧ノードN3と称す。
スイッチSW1は、一端が分圧抵抗R21のハイサイドノードN1側の端部に接続され、他端が電圧測定器21の一端に接続される。スイッチSW2は、一端が分圧ノードN3に接続され、他端が電圧測定器21の他端に接続される。スイッチSW3は、一端が分圧抵抗R22のロウサイドノードN2側の端部に接続され、他端が電圧測定器21の他端に接続される。
電圧測定器21は、両端の間の電圧差を測定する。プリチャージ電圧判定部22は、電圧測定器21が出力した電圧値に基づきプリチャージ工程の終了判断を行う。プリチャージ電圧判定部22は、プリチャージ工程を終了してもよいと判断した場合、ハイサイドリレーSWhsをオフ状態からオン状態に切り替える。
続いて、実施の形態2にかかる駆動用バッテリシステム2のプリチャージ動作を図6を参照して説明する。図6は、実施の形態2にかかる二次電池のプリチャージ処理回路の動作を説明するタイミングチャートである。
図6に示す例では、タイミングT11~T15までの期間がプリチャージ動作を行うプリチャージ期間である。まず、タイミングT11では、バイパスリレーSWbyp及びロウサイドリレーSWlsをオン状態とする。また、タイミングT11ではプリチャージ電圧測定部20の電圧切替スイッチSW1と電圧切替スイッチSW13とを、オン状態とする。この時点では、他のスイッチはオフ状態である。
続いて、タイミングT12でプリチャージリレーSWpreをオフ状態からオン状態に切り替える。これにより、ハイサイドノードN1に発生するプリチャージ電圧の上昇が開始される。その後、タイミングT13においてプリチャージ電圧が予め設定した閾値電圧に達する。そのため、タイミングT13で、プリチャージリレーSWpreを一端オフ状態に切り替える。そして、プリチャージリレーSWpreがオフ状態になったことに応じて、電圧切替スイッチSW3をオフ状態に切り替え、かつ、電圧切替スイッチSW2をオン状態に切り替える。このタイミングT12~T13の期間が第1測定期間であって、電圧測定器21に入力される電圧の範囲が大きくなる(例えば第1の電圧範囲VR1)期間である。その後、タイミングT14においてプリチャージリレーSWpreを再度オン状態に切り替える。これにより、プリチャージ電圧は再び上昇する。
そして、タイミングT15でプリチャージ電圧と組電池10の出力電圧との差が予め設定した終了電圧値よりも小さくなったことに応じて、プリチャージ動作が終了する。このプリチャージ動作の終了では、プリチャージリレーSWpreをオン状態からオフ状態に切り替え、ハイサイドリレーSWhsをオフ状態からオン状態に切り替える。また、タイミングT15では、電圧切替スイッチSW2をオン状態からオフ状態に切り替え、電圧切替スイッチSW3をオフ状態からオン状態に切り替える。このタイミングT14~T15の期間が第2測定期間であって、電圧測定器21に入力される電圧の範囲が大きくなる(例えば第2の電圧範囲VR2)期間である。
この図6で示すタイミングチャートのうち、タイミングT12からタイミングT13のプリチャージ電圧が第1の電圧範囲VR1内にある期間は、プリチャージ電圧測定部20がハイサイドノードN1とロウサイドノードN2との電圧差に基づきプリチャージ電圧を判定する。一方、タイミングT14からタイミングT15のプリチャージ電圧が第2の電圧範囲VR2内にある期間は、プリチャージ電圧測定部20がハイサイドノードN1と分圧ノードN3との電圧差に基づきプリチャージ電圧を算出する。
上記説明より、実施の形態2にかかる駆動用バッテリシステム2では、プリチャージ電圧の判定において、プリチャージ電圧が組電池10の出力電圧に近づいた後の期間は、電圧測定器21に入力される電圧範囲を抑制することで、電圧測定器21において負荷される測定誤差を低減する。これにより、実施の形態2にかかる駆動用バッテリシステム2では、プリチャージ電圧の判定精度を向上させてハイサイドリレーSWhsの溶着の可能性を低減する事ができる。
実施の形態3
実施の形態3では、プリチャージ電圧測定部20の別の形態となるプリチャージ電圧測定部30について説明する。なお、実施の形態3の説明では、実施の形態1、2と同じ構成要素については、実施の形態1、2と同じ符号を付して説明を省略する。
図7に実施の形態3にかかるプリチャージ処理回路のプリチャージ電圧測定部30の回路図を示す。図7に示すように、プリチャージ電圧測定部30は、プリチャージ電圧測定部20の電圧測定器21及びプリチャージ電圧判定部22を電圧測定器31及びプリチャージ電圧判定部32に置き換え、電圧切替スイッチSW1~SW3を削除したものである。そして、電圧測定器31は、ロウサイドノードN2と分圧ノードN3との間の電圧差を測定する。そして、プリチャージ電圧判定部32は、電圧測定器31が測定した測定電圧に分圧抵抗R21と分圧抵抗R22による分圧比を適用してプリチャージ電圧を算出し、当該プリチャージ電圧に基づきプリチャージ工程の終了を判断する。
続いて、図8に実施の形態3にかかる二次電池のプリチャージ処理回路の動作を説明するタイミングチャートを示す。図8に示すように、実施の形態3にかかるプリチャージ処理回路では、分圧ノードN3のハイサイドノードN1の電圧を分圧抵抗R21と分圧抵抗R22で分圧して減じた電圧値となる。
このように、実施の形態3では、電圧上昇幅をハイサイドノードN1の電圧よりも抑えた分圧ノードN3の電圧に基づきプリチャージ電圧を判定することで、電圧測定器31の測定レンジを高精度なレンジに設定してプリチャージ電圧の判定を行うことができる。これにより、実施の形態3にかかる駆動用バッテリシステムでは、測定レンジの切り替えに要する時間を削減しながら、ハイサイドリレーSWhsの溶着故障の確率を減らすことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1、2 駆動用バッテリシステム
10 組電池
11 交流信号印加回路
12 波形観測回路
20、30 プリチャージ電圧測定部
21、31 電圧測定器
22、32 プリチャージ電圧判定部
C0 第1コンデンサ
Ca 第2コンデンサ
Cb 第3コンデンサ
Cc 車両側容量負荷
R0 第1抵抗
R1 プリチャージ抵抗
Ra 第2抵抗
Rb 第3抵抗
R21、R22 分圧抵抗
D1 ダイオード
SWpre プリチャージリレー
SWhs ハイサイドリレー
SWls ロウサイドリレー
SWbyp バイパスリレー
Sac 交流信号源
N1 ハイサイドノード
N2 ロウサイドノード
N3 分圧ノード

Claims (6)

  1. 二次電池と、
    前記二次電池の正極端子に一端が接続され、他端が電力供給先回路に接続されるハイサイドリレースイッチと、
    前記ハイサイドリレースイッチの一端と他端との間に直列に接続されるダイオード、プリチャージ抵抗及びプリチャージリレースイッチと、
    前記二次電池の負極端子に一端が接続され、他端が電力供給先回路に接続されるロウサイドリレースイッチと、
    前記負極端子に交流信号を印加する交流信号印加回路と、
    前記交流信号の信号波形を観測する波形観測回路と、を有し、
    前記ダイオードは、前記正極端子側にアノードが配置され、前記電力供給先回路側にカソードが配置され、
    前記波形観測回路は、前記ハイサイドリレースイッチ及び前記ロウサイドリレースイッチをオフ状態、前記プリチャージリレースイッチをオン状態に制御した状態で前記信号波形が全波整流波形となったことに応じて前記ハイサイドリレースイッチに溶着が発生していたと判断する二次電池のリレースイッチ溶着診断回路。
  2. 前記交流信号印加回路は、
    前記交流信号を発生する交流信号源と、
    前記交流信号源の出力に一端が接続される第1抵抗と、
    前記第1抵抗の他端と前記二次電池の負極端子との間に接続される第1コンデンサと、を有し、
    前記波形観測回路は、前記第1抵抗と前記第1コンデンサとの間の配線に生じる前記信号波形を観測する請求項1に記載の二次電池のリレースイッチ溶着診断回路。
  3. 前記ハイサイドリレースイッチの他端と接地端子との間に接続され、互いに並列になるように配置される第2抵抗及び第2コンデンサと、
    前記ロウサイドリレースイッチの他端と前記接地端子との間に並列に接続され、互いに並列になるように配置される第抵抗及び第コンデンサと、
    をさらに有する請求項1又は2に記載の二次電池のリレースイッチ溶着診断回路。
  4. 前記二次電池は、複数の二次電池を直列または並列に組み合わせた組電池である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の二次電池のリレースイッチ溶着診断回路。
  5. 請求項1に記載のリレースイッチ溶着診断回路と、
    前記プリチャージ抵抗の端部のうち前記電力供給先回路側の端部と前記二次電池の負極端子との間の電圧差を示すプリチャージ電圧を観測するプリチャージ電圧測定部と、を有し、
    前記プリチャージ電圧測定部は、前記プリチャージ電圧が予め設定された閾値電圧未満である期間は第1の電圧範囲を測定した結果に基づき前記プリチャージ電圧の電圧値を出力し、前記プリチャージ電圧が前記閾値電圧より大きい期間は前記第1の電圧範囲より狭い第2の電圧範囲を測定した結果に基づき前記プリチャージ電圧の電圧値を出力するプリチャージ処理回路。
  6. 請求項1に記載のリレースイッチ溶着診断回路と、
    前記プリチャージ抵抗の端部のうち前記電力供給先回路側の端部と前記二次電池の負極端子との間の電圧差を示すプリチャージ電圧を観測するプリチャージ電圧測定部と、を有し、
    前記プリチャージ電圧測定部は、前記プリチャージ電圧を所定の比率で減じた測定電圧を観測し、前記測定電圧に前記所定の比率を適用して前記プリチャージ電圧の電圧値を算出するプリチャージ処理回路。
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