JP7257896B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送対象物、特に塗料カートリッジなどの可燃物を搬送するための搬送装置に関する。
従来、駆動輪をエア圧により押して、搬送路上で台車を走行させ、搬送対象物を搬送する搬送装置が提供されている。例えば、下記特許文献1には、駆動輪をエア圧により作動させて台車を走行させ、搬送対象物とされた塗料カートリッジを搬送する塗料カートリッジ搬送装置が開示されている。
自動車の車体や部品(バンパー等)の塗装は、複数種類の塗料を順にワークに吹き付けることにより行われる。そのため、従来の塗装設備では、各種の塗料を貯留する塗料タンクから、ワークに塗装を施す塗装ゾーンまで塗料配管を設置することで、塗装ゾーンに設けられた塗装ロボットに各種塗料を供給していた。しかし、この場合、塗料の種類ごとに塗料配管を設ける必要があるため、設備コストが高騰する。また、塗料配管中で塗料を循環させ続ける必要があるため、塗料が劣化しやすいといった問題がある。さらに、塗料配管に供給する塗料の種類(色)を変更する場合(色替え)には、塗料配管の内部を洗浄する必要があるが、塗料配管の洗浄は、多大な手間がかかる、無駄な塗料が多量に発生する、シンナー等の薬剤を用いるため環境に負担がかかる、等の問題がある。
特許文献1の塗料カートリッジ搬送装置では、塗料をカートリッジに充填して、塗料カートリッジを搬送することで、従来の塗装設備において課題とされていた塗料配管を配置することによるコスト増加の問題や、塗料劣化の問題、さらに色替えのための塗料配管を洗浄する必要性などの問題を解決している。
特開2018-103101号公報
ところで、特許文献1の塗料カートリッジ搬送装置のように、エア圧で台車を走行させる搬送装置に複数の台車を配置させる場合、一本のエアチューブの始端から終端に相当する「区間」が複数設けられる。また、一つの区間には一台の台車のみを配置して、一つの区間内に二以上の台車が進入することを排除する必要がある。具体的に説明すると、一本のエアチューブが一台の台車を駆動させることができる領域内(一つの区間内)において、エアをエアチューブに供給して一台の台車を駆動させると、駆動ローラーが一本のエアチューブの中途でエアの流路を閉塞することなり、その台車よりも下流側のエアチューブの内部にはエアが伝わり難くなる。そのため、一つの区間において複数の台車が存在する場合、下流側の台車を駆動すること(走行させること)は困難となる。このような理由から、一つの区間内に二以上の台車が進入することを排除する必要がある。
上記のような理由から、このような複数の区間が設けられる搬送装置において、一つの台車が下流側に向かって(順送方向に向かって)走行している場合に、下流側の区間に台車が滞在している場合、下流側の区間に滞在する台車が退出するまで上流側の区間の台車を待機させる必要がある。
そのため、従来では、下流側の区間に台車が滞在している場合、上流側の区間の台車を始端側で停止させて待機させていた。しかしながら、台車の待機状態を解除して下流側の区間に走行させる場合、下流側の区間に到達するまでの距離が長く、下流側の所望の位置(例えば塗料カートリッジの受け渡し位置)に到達するまでに時間がかかるといった問題があり、改善が求められていた。
そこで本発明は、一つの区間への複数の台車の進入を抑制しつつ、台車が下流側の区間へ移動する時間効率を向上させることができる搬送装置の提供を目的とした。
ここで、本発明の発明者らは、上述の課題を解決するための方策として、区間の終端で台車を停止させることを検討した。しかしながら、上流側の区間の台車を待機させる際に、台車を終端近傍まで走行させて終端近傍で停止させるとすると、台車が惰性で走行してしまい、下流側の区間に進入してしまうといった問題が判明した。
本発明の発明者らは、台車が惰性で走行して下流側の区間に進入しないように区間の終端近傍で停止させることについて、さらに検討を重ねた。その結果、搬送装置のエアチューブの両端に設けられるエアポート(エア供給口)のうち、下流側のエアポートからエアを供給することとすれば、台車を終端近傍で適切に停止させることができるとの知見に至った。
上述の知見に基づき提供される本発明の搬送装置は、エア圧で駆動する駆動部を備え、搬送対象物を積載する台車と、前記台車の搬送路を形成する搬送部と、前記搬送路に配置され、前記駆動部をエア圧で駆動させるエアチューブと、前記エアチューブにエアを供給するエア供給装置と、前記搬送路上に設けられ、前記台車の通過を検知するセンサと、前記センサが検知した情報に基づいて前記エア供給装置の動作を制御可能な制御装置と、を有し、少なくとも一部の前記エアチューブには、上流側の端部である始端と、下流側の端部である終端との、それぞれの端部にエアの流出入口となるエアポートが設けられており、前記搬送路には、前記エアチューブの前記始端から前記終端に至る領域を一つの区間として、複数の前記区間が形成されているものであり、前記エア供給装置が、前記始端側及び前記終端側の前記エアポートにそれぞれエアを供給可能であり、複数の前記区間のうち、一の前記区間を区間Aとし、前記区間Aの下流側に隣接する前記区間を区間Bとした場合に、前記制御装置は、前記センサが、前記区間Bにおいて前記台車の滞在を検知することに基づいて、前記区間Aの前記終端側の前記エアポートにエアを供給する逆噴射制御を実行可能であることを特徴とする。
本発明の搬送装置によれば、とある区間(区間B)に台車が滞在する場合、センサにより区間Bに台車が滞在することを検知して、上流側の区間(区間A)の台車を所定の位置(終端近傍)で適切に停止させて区間Bへの進入を待機させることができる。その結果、本発明の搬送装置は、区間Bの台車がさらに下流側に進んで区間Bから退出した後に区間Aの台車を区間Bに進入させ、台車の移動距離を小さくすることができる。その結果、本発明の搬送装置は、効率的に台車を移動させて、搬送対象物の供給時間を短縮して、効率良く搬送対象物を搬送することができる。
本発明の搬送装置は、少なくとも一部の前記区間には、前記終端近傍に前記台車を検知する前記センサとして終端センサが設けられており、前記制御装置が、前記区間Bにおいて前記台車の滞在を検知することと、前記区間Aの前記終端センサが前記台車を検知することとに基づいて、前記区間Aの前記終端側の前記エアポートにエアを供給する逆噴射制御を実行可能であるとなおよい。
上述の構成によれば、区間内に台車が滞在することを検知する終端センサを、次の区間へ台車が複数進入することを抑制するものとして兼用することができる。
本発明によれば、一つの区間への複数の台車の進入を抑制しつつ、台車が下流側の区間へ移動する時間効率を向上させることができる搬送装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る搬送装置、及び搬送装置を備える塗装設備を示す模式図である。 図1の搬送装置の台車を示す正面図である。 図2の台車の走行ローラー及び駆動ローラーの配置を示す図である。 図3のJ-J’線断面図である。 図1の駆動装置を示す模式図である。 図5の駆動装置のエアチューブの端部を示す図である。 図5の駆動装置が台車を順送させる場合のエアの圧送方向を示す図である。 図1の搬送装置の駆動ローラーとエアチューブの配置を示す図である。 図1の搬送装置の位置決め装置を示す図である。 図1の搬送装置の減速制御を示すタイミングチャートである。 図1の搬送装置の減速制御が行われる場合を示す図である。 図1の搬送装置の区間検知センサを示す図である。 図1の搬送装置の逆噴射制御におけるエアの圧送方向を示す図である。 図1の搬送装置の逆噴射制御が行われる場合を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る搬送装置10について、図面を参照しつつ説明する。
搬送装置10は、搬送対象物6を搬送するために用いられるものである。搬送装置10は、例えば、搬送対象物6として、塗料カートリッジ6aを搬送するために用いることができる(図2参照)。
搬送装置10は、例えば、図1に一例として示す自動車の車体や部品(バンパー等)に塗装を施す塗装設備1に設けることができる。図1に示すとおり、塗装設備1は、搬送装置10のほか、塗料カートリッジ6aに各種塗料を充填する塗料充填エリア2と、ワーク7に塗装を施す塗装エリア3とが設けられている。
塗装設備1には、塗装エリア3が設けられており、塗装エリア3において各種の塗料をワーク7に対して塗装する塗装工程が行われる(図1では一つの塗装エリア3を図示)。各塗装エリア3には、塗装装置としての塗装ロボット4と、搬送装置10から塗装ロボット4に搬送対象物6(塗料カートリッジ6a)を移載する移載装置5とが設けられている。なお、図1では一つの塗装エリア3を例示として図示したが、本発明の搬送装置10が用いられる塗装設備1は、複数の塗装エリア3が設けられるものであってもよい。
移載装置5は、台車20により搬送された塗料カートリッジ6aを水平方向に進退させて、台車20から塗料カートリッジ6aを受け取ることができる。移載装置5は、台車20から塗料カートリッジ6aを受け取って、塗装ロボット4に塗料カートリッジ6aを受け渡す。
図1に示すとおり、搬送装置10は、台車20、搬送部40、駆動装置50、及び制御装置80を備えている。また、搬送装置10には、検知装置70(図12参照)、及び位置決め機構60(図9参照)が設けられている。
なお、以下の搬送装置10の説明において、搬送対象物6を順送する場合における上流を単に「上流」と、下流を単に「下流」と記載して説明する場合がある。
また、搬送路41において、台車20が走行する方向や搬送対象物6を搬送する方向を、単に「搬送方向X」と記載して説明する場合がある。また、搬送方向Xにおいて、順送となる方向(上流から下流に向かう方向)を単に「順送方向x1」と、逆走となる方向(下流から上流に向かう方向)を単に「逆走方向x2」と記載して説明する場合がある。
さらに、搬送方向X(搬送路41の延在方向)と交差する方向(台車20の幅方向)を、単に「幅方向W」と記載して説明する場合がある。
台車20は、搬送対象物6を積載して搬送するために設けられている。図3に示すとおり、台車20は、複数の走行ローラー26、及び複数の駆動ローラー28(駆動部)を備えている。また、図2に示すとおり、台車20には、搬送対象物6を積載するための積載部30、及び走行ローラー26や駆動ローラー28が取り付けられるローラー取付部22を備えている。図2に示すとおり、台車20は、搬送部40に対して吊り下げられた状態で取り付けられる。
図2に示すとおり、本実施形態の台車20には、一対のローラー取付部22が設けられている。一対のローラー取付部22は、搬送方向Xに離間するように設けられている。各ローラー取付部22には、一つの駆動ローラー28が取り付けられている。また、図3に示すとおり、各ローラー取付部22には、幅方向Wの両側にそれぞれ三つの走行ローラー26が取り付けられている。
走行ローラー26は、レール部46を走行するための車輪をなしている。図3に示すとおり、本実施形態の台車20では、一つのローラー取付部22に対して六つの走行ローラー26が設けられている。また、図4に示すとおり、走行ローラー26は、レール部46に対して、三つの走行ローラー26により挟むように設けられている。より具体的には、図4に示すとおり、走行ローラー26は、レール部46の上方側の二つの走行ローラー26aと、下方側の一つの走行ローラー26bとにより、レール部46を挟むように配置されている。
本実施形態の走行ローラー26は、レール部46との接触部分が樹脂製で導電性を備える素材により構成されている。より具体的には、走行ローラー26は、導電性ウレタンゴム(炭素ウレタンゴム)が用いられている。これにより、搬送装置10では、走行ローラー26のレール部46への攻撃性を低下させつつ、台車20から搬送部40に静電気を逃がしてアースしている。
また、本実施形態の搬送装置10では、走行ローラー26を樹脂製の素材(導電性ウレタンゴム)とすることで、台車20の走行時の静粛性を保ちつつ、アルミニウム素材で形成された搬送部形成フレーム42の一部であるレール部46への攻撃性を低下させている。これにより、搬送装置10では、後述するアルマイト処理が除去された部分である導電部44が走行ローラー26と繰り返し接触することにより、レール部46が摩耗する懸念を低下させることができる。
なお、塗料カートリッジ6aには、図示を省略したアースピンが設けられており、アースピンは台車20に接触している。そのため、塗料カートリッジ6aが帯電した場合には、アースピンから積載部30、連結部24、ローラー取付部22、走行ローラー26を介してアースされる。
なお、本実施形態の搬送装置10では、走行ローラー26を導電性ウレタンゴムが用いられているものとした例を示したが、本発明の搬送装置は本実施形態に限定されない。すなわち、走行ローラーは、導電性を有する素材であればよく、他の導電性素材を用いて形成してもよい。さらに、走行ローラー26の全てに導電性素材を採用してもよいし、一部の走行ローラー26に導電性素材を採用してもよい。
駆動ローラー28(駆動部)は、台車20を走行させる駆動輪として設けられている。図4に示すとおり、駆動ローラー28は、搬送部40において、エアチューブ52を押しつぶすように配置されている。図7に示すとおり、駆動ローラー28は、後述するエアチューブ52の内部に高圧エアが供給されると、エア圧により回転しながら、推進力を受けて駆動される。これにより、搬送装置10は、モータ等の電力によらず、駆動ローラー28を回転して台車20を走行可能としている。
図2及に示すとおり、台車20には、一対の駆動ローラー28が設けられている。一対の駆動ローラー28は、一対のローラー取付部22に対して、それぞれ一つずつ設けられている。また、図2及び図8に示すとおり、一対の駆動ローラー28は、搬送方向Xに交差する方向(幅方向W)にオフセットするように設けられている。すなわち、一対の駆動ローラー28は、搬送方向Xに離間しつつ、幅方向Wにオフセットして、互い違いとなるように配置されている。一対の駆動ローラー28は、駆動装置50に設けられた一対のエアチューブ52にそれぞれ対応して設けられている。
積載部30は、搬送対象物6を搭載するために設けられている。図2に示すとおり、積載部30は、一対のローラー取付部22の下方に、連結部24を介して吊り下げられるように取り付けられている。積載部30には、搬送対象物6(塗料カートリッジ6a)が外部に露出した状態で搭載される。積載部30は、幅方向Wに沿って塗料カートリッジ6aを取り出し可能とされている。
搬送部40は、搬送対象物6を搬送するための搬送路41を形成している。図4に示すとおり、搬送部40は、搬送部形成フレーム42により形成されている。また、搬送部40は、レール部46を備えている。
図1に示すとおり、本実施形態の搬送装置10では、搬送部40が、塗料充填エリア2から台車20が送り出されて再び塗料充填エリア2に戻るように、ループ状に設けられている。
搬送部形成フレーム42は、搬送路41を形成するフレーム部材である。搬送部形成フレーム42は、アルミニウム素材により形成されるとともに、非導電性の素材による表面処理としてアルマイト処理が施されており、表面に被膜部43が形成されている。図4に示すとおり、搬送部形成フレーム42には、レール部46が設けられている。なお、搬送部形成フレーム42は、床面から立設する支柱(図示を省略)により支持されている。そのため、搬送部40(レール部46)は、支柱を介して床面(地面)と接続されてアースされている(アース手段)。なお、搬送部40は、支柱により支持されているもの(吊り下げタイプ)であってもよいし(吊り下げ型)、支柱を介さず床面に設置されているもの(レール上駆動タイプ)であってもよい。
なお、本実施形態では、搬送部形成フレーム42がアルミニウム素材により形成されるとともに、表面処理としてアルマイト処理を施した例を示したが、本発明の搬送装置はこれに限定されない。本発明の搬送装置の搬送部形成フレームは、アルミニウム素材以外の金属材料を用いたものとしてもよいし、表面処理としてアルマイト処理以外のものが施されているものであってもよい。
レール部46は、走行ローラー26を走行させるための走行路をなしている。図4に示すとおり、レール部46には、走行ローラー26との接触部分に、導電性を有する導電部44が形成されている。本実施形態の搬送装置10では、導電部44が、搬送部形成フレーム42のアルマイト処理部分(被膜部43)を除去することにより形成されている。言い方を換えれば、導電部44は、搬送部形成フレーム42のアルミニウム素地が露出する部分として形成されている。
図4に示すとおり、搬送装置10では、導電部44において、レール部46と導電性ウレタンゴムにより構成されている走行ローラー26とが接触する。言い方を換えれば、搬送装置10では、台車20とレール部46とが、電気的に接続されている。そのため、搬送装置10は、駆動ローラー28とエアチューブ52との摩擦や、走行ローラー26とレール部46との摩擦などにより静電気が発生したとしても、導電部44を介して静電気を逃がしてアースすることができる。これにより、搬送装置10は、搬送対象物6が塗料などである場合、別途の静電気の除去手段を設けることなく、可燃性の搬送対象物6を安全に搬送することができる。
駆動装置50は、駆動ローラー28を回転させて台車20を走行させるために設けられている。図5に示すとおり、駆動装置50は、駆動ローラー28をエア圧で走行させるためのエアチューブ52と、エアチューブ52にエアを供給するエア供給装置56とを備えている。
エアチューブ52は、可撓性の材料(例えばゴム)で形成されている。図1に示すとおり、エアチューブ52は、搬送路41の全域に亘るように、かつ搬送路41において複数に分割された状態で設けられている。
また、図1や図5等に示すとおり、エアチューブ52は、搬送路41において搬送方向Xに沿って対をなすように設けられている。図8(a)に示すとおり、一対のエアチューブ52のうち、一方のエアチューブ52aは、下流側の駆動ローラー28a(順送方向x1の前方側の駆動ローラー28a)を駆動させるために設けられている。また、一対のエアチューブ52のうち、他方のエアチューブ52bは、上流側の駆動ローラー28b(順送方向x1の後方側の駆動ローラー28b)を駆動させるために設けられている。なお、実施形態に係る搬送装置10では、一対の(二つの)エアチューブ52を設け、一対の(二つの)エアチューブ52に対応する駆動ローラー28を設けた例を示したが、本発明の搬送装置はこれに限定されない。例えば、重量が大きい搬送対象物を搬送する場合には、エアチューブ及び駆動ローラーを3つ以上設けてもよい。また、本発明の搬送装置は、駆動ローラーが一つ設けられたものとして、一つの駆動ローラーに対応するエアチューブが設けられたものであってもよい。
このように、搬送装置10では、駆動ローラー28及びエアチューブ52により構成される駆動機構が一対設けられている。これにより、搬送装置10では、台車20を走行させる動力を十分に確保して、所定の速度(例えば、2m/秒)で台車20を走行させることができる。
なお、以下の説明において、エアチューブ52の上流側の端部を単に「始端S」と、下流側の端部を単に「終端E」と記載して説明する場合がある。
図5に示すとおり、エアチューブ52は、所定の長さを備えており、始端S側及び終端E側のそれぞれに、エアの流出入口となるエアポート54が設けられている。より詳細に説明すると、一本のエアチューブ52には、始端S側に設けられた始端側エアポート54bと、終端E側に設けられた終端側エアポート54aとが設けられている。各エアポート54は、接続チューブ55を介してエア供給装置56と接続されている(図6参照)。そのため、エアチューブ52は、始端側エアポート54b及び終端側エアポート54aの双方からエアを供給可能とされている。なお、図6に示すとおり、エアチューブ52の両側の開口は、閉塞部材53により閉塞されている。
なお、図7に示すとおり、始端側エアポート54bからエアが供給されると(上流側からエアが供給されると)、駆動ローラー28はエア圧により順送方向x1に押圧されて回転する。これにより、搬送装置10は、台車20を順送方向x1に向けて走行させることができる。また、図示を省略するが、終端側エアポート54aからエアが供給されると(下流側からエアが供給されると)、駆動ローラー28はエア圧により逆走方向x2に押圧されて回転し、台車20を逆走方向x2に向けて走行させることができる。
エア供給装置56は、エアポート54を介してエアチューブ52に高圧エアを供給するためのものである。図5に示すとおり、エア供給装置56は、始端側及び終端側のエアポート54に、それぞれエアを供給可能とされている。また、エア供給装置56は、制御装置80の制御により、各エアポート54に対して、個別にエアの供給及びエア供給の停止を可能とされている。
エアチューブ52は、上述のとおり、始端S側及び終端E側の双方からエアが供給される。すなわち、図5に示すとおり、エアチューブ52の始端Sから終端Eに至る一つの領域は、一つの台車20を走行させる場合の一つの駆動領域となる「区間48」を形成している。また、搬送部40には、搬送方向Xに沿って複数組の一対のエアチューブ52が配列されている。別の言い方をすれば、搬送路41には、エアチューブ52の始端Sから終端Eに至る領域を一つの区間48として、複数の区間48が形成されている。
なお、エアポート54へのエアの供給は、後述する乗り継ぎ部47の近傍に一つのエア供給装置56を設け、一つのエア供給装置56から上流側及び下流側の双方のエアポート54にエアを供給するものであってもよいし、上流側及び下流側のエアポート54に対応するエア供給装置56をそれぞれ設けたものであってもよい。
図1に示すとおり、本実施形態の搬送装置10では、一対のエアチューブ52が複数組(図1に示す例では八組)設けられており、八つの区間48が形成されている。図5に示すとおり、区間48と区間48との間には、エアチューブ52が途切れた部分として(区間48の継ぎ目として)、乗り継ぎ部47が形成されている。乗り継ぎ部47は、エアチューブ52が途切れた部分であり、乗り継ぎ部47では駆動ローラー28をエア圧で回転させることができない部分である。
ここで、上述のとおり、搬送装置10には、一対のエアチューブ52と、一対の駆動ローラー28とが設けられているとともに、搬送方向Xに離間するように一対の駆動ローラー28が設けられている。
そのため、図8(b)に示すとおり、台車20が乗り継ぎ部47近傍に到達した場合、一対の駆動ローラー28は、区間48を跨ぐような状態となる。この場合、一対の駆動ローラー28のうち、一方の駆動ローラー28は下流側の区間48に設けられたエアチューブ52aにより押圧されるとともに、他方の駆動ローラー28bは上流側の区間48に設けられたエアチューブ52により押圧される。言い方を換えれば、台車20は、乗り継ぎ部47を通過する際、一対の駆動ローラー28の少なくとも一方が上流側又は下流側の区間48に設けられたエアチューブ52により駆動される。これにより、搬送装置10は、エアチューブ52の途切れた部分(乗り継ぎ部47)において、台車20を停止させることなく円滑に走行させることができる。
図9に示すとおり、位置決め機構60は、台車20を停止させるストッパー62と、台車20に設けられた被挟持部32を挟持する挟持部64とを有している。位置決め機構60は、搬送部40がなす搬送路41において、移載装置5の近傍に設けられている。
図9(a)及び図9(b)に示すとおり、ストッパー62は、台車20の走行経路上に進入及び退避可能とされている。ストッパー62は、搬送路41上に設けられており、台車20の走行経路上に進入(突出)して、台車20と当接可能とされている。ストッパー62は、台車20と当接して、台車20の順送方向x1(下流側)への移動を阻止して停止させる。
図9に示すとおり、挟持部64は、台車20の被挟持部32を搬送方向Xの両側から挟持する一対の挟持片65を備えている。図9(b)に示すとおり、台車20の被挟持部32が挟持片65により挟持されることで、台車20は搬送方向Xの停止位置P1に正確に位置決めされる。
検知装置70は、搬送部40において台車20を検知するために設けられている。本実施形態の搬送装置10では、複数の光電センサが検知装置70として設けられている。
具体的には、本実施形態の搬送装置10では、図12に示すとおり、区間48への台車20の進入及び退出(退避)を検知する区間検知センサ74(センサ)と、図11に示すとおり、減速開始位置P2で台車20を検知するための減速開始位置検知センサ72(台車検知センサ)とが設けられている。
図11に示すとおり、減速開始位置検知センサ72(台車検知センサ)は、搬送部40の所定の位置において、台車20の位置を検知するために設けられている。図11に示すとおり、減速開始位置検知センサ72は、ストッパー62が設けられた停止位置P1よりも上流側に離間した位置(減速開始位置P2)に設けられている。減速開始位置検知センサ72は、後述する減速制御を開始する際に、台車20を検出するために設けられている。
図12に示すとおり、区間検知センサ74は、区間48の始端S近傍、及び区間48の終端E近傍にそれぞれ設けられている。より具体的には、搬送装置10には、区間検知センサ74として、区間48の始端S近傍に設けられた始端センサ74bと、区間48の近傍に設けられた終端センサ74aとが設けられている。
区間検知センサ74(センサ)は、台車20の通過を検知して、区間48内に台車20が滞在するか否かを検知する。より具体的には、区間検知センサ74は、始端センサ74bが台車20を検知することにより、区間48内に台車20が進入したこと(区間48内に台車20が滞在していること)を検知する。また、区間検知センサ74は、終端センサ74aが台車20を検知することにより、区間48内から台車20が退出したことを検知する。また、搬送装置10は、区間検知センサ74の検知により、台車20が区間48を乗り継ぐ際(上流側の区間48から下流側の区間48へと移動する際)に、エアが圧送されるエアチューブ52の切り替えを行う。
また、搬送装置10は、所定の条件のもと、終端センサ74aが台車20を検知したことに基づいて、後述する逆噴射制御を実行する(図13参照)。言い方を換えれば、本実施形態の搬送装置10では、区間48内に台車20が滞在することを検知するためのセンサ(区間検知センサ74)のうち終端センサ74aを、一つの区間48に複数の台車20が進入することを抑制するための逆噴射制御を行うためのものとして兼用している。
なお、本実施形態では、全ての区間48に始端センサ74b及び終端センサ74aを設けた例を示したが、本発明の搬送装置は本実施形態に限定されず、一部の区間48に区間検知センサ74を設けたものとしてもよい。また、搬送装置の搬送路の構成などを考慮して、区間検知センサ74として終端センサ74aのみ、あるいは始端センサ74bのみを設けたものとしてもよい。
制御装置80は、エア供給装置56の動作を制御するために設けられている。より具体的に説明すると、制御装置80は、エアチューブ52にエアを間欠供給して、台車20を減速させる減速制御と、終端側エアポート54aにエアを供給する逆噴射制御とを実行可能とされている。
図10に示すとおり、制御装置80は、減速開始位置検知センサ72により台車20が検知されることに基づいて、減速制御を実行する。本実施形態の搬送装置10の制御装置80は、一対のエアチューブ52に交互に(交番に)エアを間欠供給して台車20を減速運転(減速走行)させる減速制御を実行する。搬送装置10は、一対のエアチューブ52に交互にエアを間欠供給して台車20を減速させることで、台車20をスムーズに走行させつつ減速させることができる。
制御装置80は、所定の条件に基づいて、台車20を区間48の終端E近傍で急停止させる逆噴射制御を実行する。具体的に説明すると、図14に示すとおり、複数の区間48のうち、一の区間48を区間48Aとし、区間48Aの下流側に隣接する区間48を区間48Bとした場合に、制御装置80は、区間48Bにおいて台車20の滞在を検知することに基づいて、区間48Aの終端側エアポート54aにエアを供給する逆噴射制御を実行可能とされている。さらに詳細に説明すると、制御装置80は、区間48Bにおいて台車20の滞在を検知することと、区間48Aの終端センサ74aが台車20を検知することとに基づいて、逆噴射制御を実行する。
<搬送装置の実行する動作について>
続いて、搬送装置10により搬送対象物6(本実施形態では塗料カートリッジ6a)を搬送する際の動作について説明する。
まず、塗料充填エリア2で、塗料カートリッジ6aに所定の塗料を充填する。塗料カートリッジ6aに充填される塗料は、塗装エリア3の塗装ロボット4の作業の進行状況等に基づいて決定することができる。所定の塗料が充填された塗料カートリッジ6aは、台車20に搭載される。また、搬送装置10は、エア供給装置56からエアチューブ52に高圧エアを供給して、塗料カートリッジ6aが搭載された台車20を、搬送路41に沿って走行させる。
<帯電抑制機能について>
台車20が搬送路41を走行する際に、走行ローラー26とレール部46との摩擦、あるいは駆動ローラー28とエアチューブ52との摩擦により、静電気が発生するおそれがある。ここで、上述のとおり、搬送装置10には、導電部44が設けられるとともに、走行ローラー26が導電性ウレタンゴムにより構成されている。言い方を換えれば、搬送装置10では、台車20と搬送路41とが接触する部分がアースされている。
これにより、搬送装置10は、台車20の走行中に摩擦等により静電気が発生したとしても、別途の静電気の除去手段を設けることなく導電部44を介して静電気を逃がし(図4参照)、アースすることができる。その結果、搬送装置10は、可燃性の搬送対象物6を好適に搬送することができる。
<台車の位置決め動作、及び減速動作について>
台車20は、先ず塗料充填エリア2から移載装置5に向けて移動する。台車20は、移載装置5が設けられた位置で停止して、塗料カートリッジ6aが台車20から移載装置5への受け渡しが行われる。移載装置5が設けられた位置には、上述のとおり台車20と接触して台車20の順送方向x1への走行を阻止するストッパー62が設けられている。
ここで、上述のとおり、搬送装置10では、一対のエアチューブ52と一対の駆動ローラー28とにより構成される駆動機構により、台車20を十分な速度(例えば、2m/秒)で走行させることができる。その一方、台車20の速度が大きいままストッパー62と接触すると、ストッパー62が破損する恐れがある。
搬送装置10では、ストッパー62の破損を抑制するために、減速制御を実行可能としている。具体的には、図11に示すとおり、台車20が減速開始位置P2に到達して、減速開始位置検知センサ72が台車20を検知すると、制御装置80は、減速制御を実行する。
より詳細に説明すると、図10に示すとおり、制御装置80は、減速開始位置検知センサ72が台車20を検知することに基づいて、エアチューブ52に対するエア供給装置56のエア供給動作を、オンとオフとを所定の間隔で繰り返し行う間欠供給を実行する。また、制御装置80は、一方のエアチューブ52に対するエア供給がオンのときには他方のエアチューブ52がオフとなり、一方のエアチューブ52に対するエア供給がオフのときには他方のエアチューブ52がオンとなるように、一対のエアチューブ52へ交互にエア供給が行われるように制御する。
減速制御が実行されると、一対のエアチューブ52の双方に連続供給されていた場合に高速(例えば、2m/秒)で走行していた台車20は、一対のエアチューブ52へのエア供給が間欠供給されることとなり、駆動ローラー28の駆動力が低下する。その結果、台車20は減速して走行する。すなわち、図11(b)に示すとおり、台車20は、減速開始位置検知センサ72が設けられた位置(減速開始位置P2)からストッパー62が設けられた停止位置P1までの減速領域R1において、減速して走行する。
図11(b)に示すとおり、台車20は、減速した状態で走行して、停止位置P1に到達する。台車20が、塗装エリア3の移載装置5の近傍まで到達すると、移載装置5の近傍に設けられ、搬送路41に台車20の順送方向x1への走行を阻止するように突出したストッパー62に台車20が当接して停止する。この際、台車20が十分に減速した状態でストッパー62に接触するため、ストッパー62への衝撃を低下させることができる。その結果、搬送装置10は、ストッパー62の破損を抑制することができる。
また、図10に示すとおり、減速制御を行う際に、制御装置80は、エアの供給量はそのまま(エアの供給量を維持したまま)、間欠供給を行う。すなわち、台車20を減速させるための制御として、エアの供給のオンとオフとを切り替えることで行う。そのため、搬送装置10では、エア量を制御するための別途の構成(エア圧を調整するレギュレーター等)を必要としないため、コストの増加を抑制することができる。さらに、制御装置80は、一対のエアチューブ52から交互にエアが供給されるように減速制御を行う。そのため、台車20をスムーズに走行させつつ減速させることができる。さらに、搬送装置10では、エア供給のオン時間とオフ時間との比率の調整を行うことで、目的とする減速度となるように制御することができる。すなわち、搬送装置10では、エア供給のオン時間のパルス幅や周期を調整して(デューティー比の調整)、目的とする速度となるように制御することができる。
停止位置P1で台車20が停止すると、挟持部64で、台車20の被挟持部32を搬送方向Xの両側から挟持することにより、台車20を停止位置P1で正確に位置決めすることができる。停止位置P1で台車20が停止した後、移載装置5において塗料カートリッジ6aの受け渡しが行われる。塗料カートリッジ6aの受け渡しが行われた後、ストッパー62を台車20の走行経路から退避させ、空となった台車20を塗料充填エリア2まで走行させる。
このように、搬送装置10は、エアチューブ52のエア圧で台車20を走行させることで、モータを用いることなく、台車20を走行させることができる。
なお、搬送装置10は、複数の台車20を同時に走行させることができる(図1参照)。また、この場合には、上述のとおり、一つの区間48に、それぞれ一台の台車20のみが配されるように一つの区間48への複数の台車20の進入を阻止する制御が実行される。
<区間終端での台車の停止動作について>
続いて、制御装置80が実行する逆噴射制御について説明する。
上述のとおり、本実施形態の搬送装置10には、複数の区間48が設けられている。図12に示すとおり、区間48と区間48との間には、乗り継ぎ部47が形成されている。
上述のとおり、搬送装置10では、エアチューブ52にエアを供給して、エア圧により駆動ローラー28を回転させることにより台車20を走行させている。一本のエアチューブ52(始端Sから終端Eに至る領域)は、一つのエア流路を形成しているため、一つのエアチューブ52は一つの駆動ローラー28しか駆動することができない。言い換えれば、一つの区間48では、一台の台車20しか走行させることができず、一つの区間48に複数の台車20の進入を阻止する必要がある。
ここで、一つの区間48に複数の台車20が進入しないようにする対策として、とある区間48(区間48B)に台車20が滞在するときに、前の区間48(区間48A、後方側の区間、上流側の区間)では始端S近傍で台車20を停止させ、区間48Bから台車20が出た後に、区間48Aで停止させた台車20を走行させて区間48Bに進入させることが考えられる。
しかしながら、区間48Aで台車20を停止させた位置(区間48Aの始端S近傍)から、区間48Bに到達するまで走行させる距離(台車20の移動距離)が大きく、カートリッジの供給に時間がかかってしまう。そこで、搬送装置10では、終端E近傍で台車20を停止可能としている。以下、区間48に複数の台車20が進入することを阻止するために行われる区間48の終端E近傍での台車20の停止動作について説明する。
図14に示すとおり、とある区間48(区間48B)に台車20が滞在している場合、制御装置80は、区間48Bにさらに台車20が進入することを回避するため、逆噴射制御を実行する。より具体的に説明すると、制御装置80は、区間48Bに台車20が滞在していることと、区間48Bの上流側に隣接する区間48Aの終端センサ74aが台車20を検知したこととに基づいて実行される。
逆噴射制御は、エア供給装置56により区間48Aの終端側エアポート54aにエアを供給することにより行われる。具体的には、図13及び図14に示すとおり、台車20(台車20A)を順送させるために始端側エアポート54bからエアの供給を行って台車20Aが順送方向x1に走行している場合において、始端側エアポート54bからのエア供給を維持しつつ、終端側エアポート54aからエアを供給する。これにより、図13に示すように駆動ローラー28は、下流側及び上流側の双方からエア圧を受けて、回転が停止する。これにより、搬送装置10は、台車20Aを終端Eの近傍で急停止させることができる(図14参照)。
その後、区間48Bの終端センサ74aや区間48Bの下流側に隣接する区間48(図12に示す区間48C)の始端センサ74bが台車20Bを検知して、台車20Bが区間48Bから退出(退避)したことが検知されると、区間48Aの終端E側からのエア供給を停止させ(台車20Aの停止を解除)、終端Eの近傍で停止させていた台車20Aを再び走行させる(区間48Aの始端S側からエアが供給される)。
このように、搬送装置10は、区間48Bに台車20Bが滞在する場合において、区間48Aの終端E近傍に他の台車20(台車20A)が達すると、当該他の台車20Aを区間48Aの終端E近傍で停止させる。その結果、台車20Aが次の工程(例えば塗装エリア3)に向けて走行する場合に、目的とする位置までの走行距離を短くすることができる。これにより、搬送装置10は、一つの区間48に複数の台車20が進入することを阻止するとともに、搬送対象物6(本実施形態では塗料カートリッジ6a)を搬送する時間を短縮して、効率的に搬送対象物6を搬送することができる。
以上、本発明の実施形態に係る搬送装置10について説明したが、本発明の搬送装置は上述の実施形態に限定されない。
例えば、上述の実施形態に係る搬送装置10では、複数の区間48を形成した例を示したが、本発明の搬送装置は、これに限定されず、単一の区間を備えるものであってもよい。
また、上述の実施形態に係る搬送装置10では、塗料カートリッジ6aを搬送対象物6とした例を示したが、本発明の搬送装置の搬送対象物はこれに限定されない。本発明の搬送装置は、塗料等の可燃物が封入された容器のほか、他の可燃物を搬送対象物としてもよい。さらに、本発明の搬送装置の搬送対象物は、可燃物に限定されず、他のものであってもよい。なお、本発明の搬送装置は、上述のとおり、モータ等によらずに台車を走行させることができるため、特に引火が懸念される搬送対象物を搬送する場合に、好適に用いることができる。
また、上述の実施形態に係る搬送装置10では、搬送部40をループ状に形成し、台車20を一方向に循環走行させる場合を示したが、本発明の搬送装置は、搬送部40を一つの線状の経路をなすように有端状に形成してもよい。また、本発明の搬送装置は、台車を一方向(例えば順送方向)に走行させてもよいし、往復するように走行させてもよい。
本発明は、搬送対象物を搬送するための搬送装置として、好適に用いることができる。
6 搬送対象物
6a 塗料カートリッジ
10 搬送装置
20 台車
26 走行ローラー
26a 走行ローラー
26b 走行ローラー
28 駆動ローラー(駆動部)
28a 駆動ローラー(駆動部)
28b 駆動ローラー(駆動部)
40 搬送部
41 搬送路
42 搬送部形成フレーム
44 導電部
46 レール部
48 区間
48A 区間
48B 区間
50 駆動装置
52 エアチューブ
52a エアチューブ
52b エアチューブ
54 エアポート
54a 終端側エアポート
54b 始端側エアポート
56 エア供給装置
62 ストッパー
70 検知装置
72 減速開始位置検知センサ
74 区間検知センサ
74a 終端センサ
74b 始端センサ
80 制御装置
E 終端
P1 停止位置
P2 減速開始位置
S 始端
X 搬送方向

Claims (1)

  1. エア圧で駆動する駆動部を備え、搬送対象物を積載する台車と、
    前記台車の搬送路を形成する搬送部と、
    前記搬送路に配置され、前記駆動部をエア圧で駆動させるエアチューブと、
    前記エアチューブにエアを供給するエア供給装置と、
    前記搬送路上に設けられ、前記台車の通過を検知するセンサと、
    前記センサが検知した情報に基づいて前記エア供給装置の動作を制御可能な制御装置と、
    を有し、
    少なくとも一部の前記エアチューブには、上流側の端部である始端と、下流側の端部である終端との、それぞれの端部にエアの流出入口となるエアポートが設けられており、
    前記搬送路には、前記エアチューブの前記始端から前記終端に至る領域を一つの区間として、複数の前記区間が形成されているものであり、
    前記エア供給装置が、前記始端側及び前記終端側の前記エアポートにそれぞれエアを供給可能であり、
    複数の前記区間のうち、一の前記区間を区間Aとし、前記区間Aの下流側に隣接する前記区間を区間Bとした場合に、
    前記制御装置は、前記センサが、前記区間Bにおいて前記台車の滞在を検知することに基づいて、前記区間Aの前記終端側の前記エアポートにエアを供給する逆噴射制御を実行可能であることを特徴とする搬送装置。
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