JP7257771B2 - シール材押込み方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建物外周部において隣り合って設けられる各建材の間の目地に定形のシール材をシール材押込み工具を用いて押し込むためのシール材押込み方法に関するものである。
住宅等の建物では、複数の外壁面材が並べて設けられることで外壁が構成されている。かかる外壁では、隣り合う外壁面材の間に目地が形成される。また、かかる外壁には、サッシやシャッタ等の部材(以下、外壁取付部材という)が取り付けられる場合がある。この場合、外壁取付部材が外壁面材と隣り合って配置され、それら両者の間には目地が形成される。このように、建物の外周部においては、隣り合って設けられる建材同士の間に目地が形成されるようになっている。
目地には、その目地を通じて雨水等の水が屋内側に入り込むのを防止すべく、シール材が設けられる。かかるシール材としては、ゴム材等からなる長尺の定形シール(ガスケット)が用いられる場合がある。一般に、定形シールは、目地に挿入され当該目地を塞ぐ挿入部と、目地よりも屋外側で隣り合う建材に跨がって設けられるカバー部とを有している。
特許文献1等には、かかる定形のシール材を目地に押し込むための押込み工具が開示されている。押込み工具は、シール材を目地に押し込むためのローラを備え、そのローラを目地に沿って回転移動させることでシール材を目地に押し込むものとなっている。
実開平4-137155号公報
ところで、シール材は、そのカバー部の表面(屋外側面)が幅方向の中央部において屋外側に凸となる曲面形状をなしている場合がある。ここで、かかるシール材を、上述の押込み工具を用いてローラにより目地に押し込む際には、ローラの外周面によりカバー部の幅方向中央部を目地に向けて押し付けながら、シール材を目地に押し込むことになると考えられる。しかしながら、この場合、シール材をカバー部を含めて目地内に押し込んでしまう等、シール材を目地に押し込み過ぎてしまうことが懸念される。そのため、従来の押込み工具は、その点で未だ改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、シール材を適切な押し込み量で目地に押し込むことができるシール材押込み方法を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明のシール材押込み工具は、建物外周部において隣り合って設けられる各建材の間の目地にその目地に沿って定形のシール材が設けられ、そのシール材は前記目地に挿入される挿入部と前記目地よりも屋外側で前記各建材に跨がって設けられるカバー部とを有している建物に用いられるもので、前記目地に前記シール材を押し込むためのシール材押込み工具であって、前記目地の長さ方向に回転移動させることにより、前記シール材を前記目地に押し込むためのローラと、長尺状をなし、先端部に前記ローラが回転可能に取り付けられた本体部と、を備え、前記ローラの幅は前記目地の幅よりも大きくされており、前記ローラは、その外周面における幅方向の両端側にそれぞれ、当該ローラの前記回転移動に際し、前記カバー部における前記各建材に跨がる部分をそれぞれ前記各建材に押し付けて保持する保持部を有していることを特徴とする。
本発明によれば、ローラの外周面において、ローラの幅方向の両端側にそれぞれ保持部が設けられている。この場合、ローラを目地に沿って回転移動させることによりシール材を目地に押し込む際、それら各保持部によりシール材のカバー部において各建材に跨がる部分をそれぞれ各建材に押し付けて保持することが可能となる。これにより、シール材を目地に押し込む際、シール材を押し込み過ぎてしまうのを防止することができ、その結果、シール材を適切な押し込み量で目地に押し込むことが可能となる。
なお、建物外周部に設けられる建材には、外壁を構成する外壁面材の他、サッシやシャッタ等、外壁に取り付けられる外壁取付部材が含まれる。
第2の発明のシール材押込み工具は、第1の発明において、前記各保持部は、前記ローラの外周面から突出し、当該ローラの周方向全域に亘って延びる一対の突出部とされていることを特徴とする。
本発明によれば、ローラの幅方向の両端側にそれぞれ保持部として突出部が設けられている。この場合、シール材のカバー部の表面が幅方向の中央部にて屋外側に凸となる形状を有している場合でも、各突出部によりカバー部において各建材に跨がる部分(換言するとカバー部の幅方向両端部)を上手く各建材に押し付けて保持することが可能となる。これにより、シール材を目地に押し込む際、押し込み過ぎてしまうのを好適に防止することができる。
第3の発明のシール材押込み工具は、建物外周部において隣り合って設けられる各建材の間の目地にその目地に沿って定形のシール材が設けられ、そのシール材は前記目地に挿入される挿入部と前記目地よりも屋外側で前記各建材に跨がって設けられるカバー部とを有している建物に用いられるもので、前記目地に前記シール材を押し込むためのシール材押込み工具であって、前記目地の長さ方向に回転移動させることにより、前記シール材を前記目地に押し込むためのローラと、長尺状をなし、先端部に前記ローラが回転可能に取り付けられた本体部と、を備え、前記ローラの幅は前記目地の幅よりも大きくされており、前記ローラの外周面には、当該ローラの幅方向の両端側にそれぞれ当該ローラの周方向全域に亘って延びる突部が設けられ、前記各突部は、互いの間隔が前記カバー部の幅よりも大きくされ、前記ローラの前記回転移動に際し、前記カバー部を挟んだ両側において先端を前記各建材に当接させた状態で配置されることを特徴とする。
本発明によれば、ローラの外周面において、ローラの幅方向の両端側にそれぞれ突部が設けられている。これら各突部は、互いの間隔がカバー部の幅よりも大きくされている。この場合、ローラを目地に沿って回転移動させることでシール材を目地に押し込む際、各突部を、カバー部を挟んだ両側において先端を各建材に当接させた状態で配置することができる。これにより、シール材を目地に押し込む際、シール材を押し込み過ぎてしまうのを防止することができ、その結果、シール材を適切な押し込み量で目地に押し込むことが可能となる。
第4の発明のシール材押込み方法は、第1の発明のシール材押込み工具を用いて前記目地に前記シール材を押し込むための押込み方法であって、前記各保持部を前記カバー部における前記各建材に跨がる部分にそれぞれ屋外側から当接させた状態で前記ローラを配置するローラ配置工程と、その配置状態で前記ローラを前記目地に沿って回転移動させることで、前記シール材を前記目地に押し込むシール材押込み工程と、を備え、前記シール材押込み工程では、前記各保持部により前記カバー部における前記各建材に跨がる部分をそれぞれ前記各建材に押し付けて保持しながら、前記カバー部の幅方向の中央部を前記ローラの外周面により押圧することで前記シール材を前記目地に押し込むことを特徴とする。
本発明によれば、シール材押込み工具を用いてシール材を目地に押し込む際、まず、各保持部をカバー部において各建材に跨がる部分に屋外側から当接させた状態でローラを配置する。そして、その配置状態で、ローラを目地に沿って回転移動させることにより、シール材を目地に対して押し込む。この際、各保持部によりカバー部における各建材に跨がる部分(換言するとカバー部の幅方向両端部)をそれぞれ建材に押し付けて保持しながらカバー部の幅方向の中央部をローラの外周面により押圧することでシール材を目地に押し込む。この場合、シール材を目地に押し込むに際し、シール材を押し込み過ぎてしまうのを防止することができ、その結果、シール材を適切な押し込み量で目地に押し込むことが可能となる。
第5の発明のシール材押込み方法は、第4の発明において、前記各保持部は、前記ローラの外周面から突出し、当該ローラの周方向全域に亘って延びる一対の突出部とされていることを特徴とする。
本発明によれば、ローラの幅方向の両端側にそれぞれ保持部として突出部が設けられている。この場合、ローラ配置工程では、各突出部をカバー部において各建材に跨がる部分に屋外側から当接させた状態でローラを配置する。そして、シール材押込み工程では、各突出部によりカバー部における各建材に跨がる部分をそれぞれ建材に押し付けて保持しながらカバー部の幅方向の中央部をローラの外周面により押圧することでシール材を目地に押し込む。この場合、カバー部の表面が幅方向の中央部にて屋外側に凸となる形状を有している場合でも、各突出部によりカバー部において各建材に跨がる部分を上手く各建材に押し付けて保持することが可能となる。そのため、シール材を目地に押し込む際、シール材を押し込み過ぎてしまうのを好適に防止することが可能となる。
シール材押込み工具を示す側面図。 (a)がローラ取付部及びローラ周辺の構成を示す側面図であり、(b)が同構成を示す正面図である。 ローラ取付部及びローラ周辺の構成を示す断面図。 シール材押込み工具の使用時の状態を示す斜視図。 隣り合う外壁面材の間の目地にシール材をローラにより押し込む際の様子を示す横断面図。 外壁面材と外壁取付部材との間の目地にシール材をローラにより押し込む際の様子を示す横断面図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は、シール材押込み工具を示す側面図である。
図1に示すように、シール材押込み工具10は、伸縮可能な伸縮ポール11と、その伸縮ポール11の先端側に取り付けられたローラ取付部12と、そのローラ取付部12に回転可能に取り付けられたローラ13とを備えている。
伸縮ポール11は、長さ方向に並ぶ複数本の筒体11a~11eを有して構成されている。これら各筒体11a~11eは、例えばグラスファイバー等の非導電性の材料により形成されている。各筒体11a~11eはいずれも円筒状とされ、隣り合う筒体のうち先端側の筒体が基端側の筒体よりも径が小さくなるように形成されている。伸縮ポール11は、隣り合う筒体のうち先端側の筒体(例えば11b)が基端側の筒体(例えば11c)に収容されることで縮まり、先端側の筒体が基端側の筒体から引き出されることで伸長するようになっている。
伸縮ポール11には、隣り合う筒体のうち先端側の筒体が基端側の筒体から引き出された状態で両筒体を固定する固定具14が設けられている。固定具14は、隣り合う筒体ごとに複数設けられ、隣り合う筒体を固定及び固定解除することが可能となっている。この固定具14により隣り合う筒体を固定することで、伸縮ポール11を伸長状態に保持することが可能となっている。
続いて、ローラ取付部12及びローラ13の構成について図2及び図3に基づいて説明する。図2は、(a)がローラ取付部12及びローラ13周辺の構成を示す側面図であり、(b)が同構成を示す正面図である。また、図3はローラ取付部12及びローラ13周辺の構成を示す断面図であり、図2(b)のA-A線断面図に相当する。
図2及び図3に示すように、ローラ取付部12は、金属材料により棒状に形成され、詳しくは角棒状に形成されている。ローラ取付部12は、その長さ方向が伸縮ポール11の長さ方向と同方向となる向きで伸縮ポール11の先端部、詳しくは最も先端側の筒体11aの先端部に取り付けられている。
具体的には、ローラ取付部12には、その長さ方向の基端側におねじ部12aが形成されている。一方、筒体11aの先端部には、その先端にて開口するねじ孔16が形成されている。そして、このねじ孔16にローラ取付部12のおねじ部12aがねじ込まれることで、ローラ取付部12が筒体11aに取り付けられている。なお、伸縮ポール11及びローラ取付部12により本体部が構成されている。
ローラ13は、樹脂材料により円板状に形成されている。ローラ13は、ローラ取付部12に回転軸15を介して回転可能に取り付けられている。ローラ13には、その中心部にローラ13の幅方向に貫通する軸孔部13aが形成されている。また、ローラ取付部12には、その先端側にローラ取付部12の長さ方向と直交する方向に貫通する軸孔部12bが形成されている。そして、これらローラ13及びローラ取付部12の各軸孔部13a,12bに回転軸15が挿通され、その挿通された回転軸15を介してローラ13がローラ取付部12に回転可能に取り付けられている。この場合、ローラ13は、その幅方向における一方側(片側)からローラ取付部12により支持された状態となっている。
具体的には、回転軸15はボルトからなり、頭部15aと軸部15bとを有している。回転軸15は、その軸部15bがローラ13及びローラ取付部12の各軸孔部13a,12bにローラ13側から挿入され、その軸部15bの先端部に手締めのナット17が締結されている。詳しくは、軸部15bの先端側にはおねじ部が形成され、そのおねじ部にナット17が締結されている。
また、ローラ取付部12の軸孔部12bには、その内周面にめねじ部が形成されている。そのため、軸部15bは、軸孔部12bに挿通された状態でそのおねじ部がめねじ部に螺合されている。これにより、万が一ナット17が外れた場合にも、回転軸15がローラ取付部12から容易に脱落することが防止されている。なお、軸部15bの基端側はおねじ部が形成されていない非ねじ部分となっており、その非ねじ部分がローラ13の軸孔部13aに挿通されている。
また、回転軸15(ボルト)の頭部15aは、ローラ13の側面(詳しくは、ローラ取付部12側とは反対側の側面)に形成された収容凹部13bに収容されている。収容凹部13bは、軸孔部13aと連続する円形の凹部である。この収容凹部13bに頭部15aが配設された状態において、頭部15aは、ローラ13の上記側面よりも側方に突出していない。
なお、ローラ13に幅方向に貫通する複数の中空部を形成することで、ローラ13の軽量化を図ってもよい。その場合、伸縮ポール11を持ってローラ13を操作する際、その操作がし易くなる。
ローラ13は、その幅が後述する外壁面材22間の目地24,33の幅よりも大きくされている(図5,図6参照)。ローラ13の外周面には、その外周側に突出する突出部19が設けられている。突出部19は、ローラ13の幅方向の両端部にそれぞれ設けられ、ローラ13の周方向全域に亘って延びている。各突出部19は、互いの突出高さがいずれも同じとされ、また互いの幅がいずれも同じとされている。また、各突出部19は、互いの間隔が目地24,33の幅よりも大きくされ、かつ、後述するシール材25のカバー部25bの幅よりも小さくされている(図5,図6参照)。また、各突出部19は、その先端面が先端に向けて凸となる円弧状をなしている。
ちなみに、ローラ13の外周面に各突出部19が設けられていることで、ローラ13には各突出部19の間にローラ13の周方向全域に亘って延びる溝部が形成されているともいえる。
続いて、上述したシール材押込み工具10の使用方法について図4を用いながら説明する。図4は、シール材押込み工具10の使用時の状態を示す斜視図である。なお、以下では、既設の建物20において、シール材の一部が外壁の目地から外れた場合に、その外れたシール材をシール材押込み工具10を用いて目地に押し込むことを想定している。
図4に示すように、建物20は、一階部分と二階部分とを有する二階建てとされている。建物20の外壁部21は、並べて設けられた複数の外壁面材22を有して構成されている。外壁面材22は、窯業系サイディングボードよりなり、一階部分及び二階部分にそれぞれ横並びで複数ずつ設けられている。なお、図示は省略するが、各外壁面材22は、その裏面側に設けられた壁下地材(図示略)により支持されている。
横並びで隣り合う外壁面材22の間には、上下に延びる目地24(縦目地)が形成されている。各目地24には、それぞれシール材25が目地24に沿って設けられている。シール材25は、定形シールからなり、ガスケットとも呼ばれる。シール材25は、EPDM等の弾性を有する樹脂材料により形成されている。なお、この場合、横並びで隣り合う外壁面材22が「隣り合って設けられる各建材」に相当する。
ここで、この建物20では、二階部分の目地24からシール材25の一部が外れた状態となっている。そして、そのシール材25を作業者Hがシール材押込み工具10を用いて地上から目地24に押し込む作業を行うこととなっている。この押し込み作業においてはまず、シール材押込み工具10のローラ13がシール材25の外れている部分まで届くように、伸縮ポール11を伸長させる。その後、伸縮ポール11の基端側、詳しくは最も基端側の筒体11eを持って、伸縮ポール11を操作することにより、ローラ13をシール材25の外れている部分に当接させる。そして、その状態で、伸縮ポール11の操作により、ローラ13を目地24の長さ方向に回転移動させることでシール材25を目地24に押し込む。
以上のように、伸縮式の上記シール材押込み工具10を用いれば、地震等の外部要因により、作業者Hの手の届かない二階部分(高所)でシール材25の一部が目地24から外れた場合にも、梯子をかけることなく、シール材25を目地24に押し込むことが可能となる。
続いて、シール材押込み工具10のローラ13によりシール材25を目地24に押し込む際の作用について図5を用いながら説明する。図5は、隣り合う外壁面材22の間の目地24にシール材25をローラ13により押し込む際の様子を示す横断面図である。
図5に示すように、隣り合う外壁面材22の境界部には、それら両外壁面材22に跨がるようにして屋外に開口する凹状部27が形成されている。この凹状部27は、その屋内側で目地24と連続しており、目地24の長さ方向に沿って延びている。したがって、隣り合う外壁面材22の境界部では、屋外側に凹状部27が形成され、その屋内側に目地24が形成されている。
凹状部27は、その幅が目地24の幅(目地幅)よりも大きくされており、その幅方向の中央部で目地24に通じている。凹状部27は、その両側の側面27aがそれぞれ傾斜面とされ、それら各傾斜面は屋外側に向かうにつれ互いに離間するように形成されている。また、凹状部27は、その底面27bが目地24を挟んだ両側に形成され、それら各底面27bは外壁面と平行な面となっている。
シール材25は、目地24に対して屋外側から嵌め込まれている。シール材25は、目地24に挿入される挿入部25aと、目地24よりも屋外側で隣り合う各外壁面材22に跨がって設けられるカバー部25bとを有している。挿入部25aは、各外壁面材22において目地24を挟んで対向する端面に密着される複数のリップを有している。この挿入部25aにより目地24が塞がれることで、目地24を通じて雨水等の水が屋内側に浸入することが防止されている。
カバー部25bは、その幅が目地24の幅(換言すると挿入部25aの幅)よりも大きくされており、その目地24を屋外側から覆った状態で凹状部27に配置されている。カバー部25bは、その幅方向の両端部、詳しくは目地24に対して幅方向の両側に延出した各部分がそれぞれ各外壁面材22における凹状部27の底面27bにそれぞれ密着されている。この場合、各外壁面材22の底面27bはシール材25のカバー部25bを受けるシール受け面ということもできる。また、カバー部25bは、その表面(屋外側面)が幅方向の中央部において屋外側に凸となる曲面形状、詳しくは円弧形状をなしている。
上記のシール材25をローラ13により目地24に押し込むに際しては、まず各突出部19をそれぞれシール材25のカバー部25bの幅方向両端部(換言すると、カバー部25bにおける各外壁面材22に跨がる部分)に屋外側から当接させた状態(図5に示す状態)でローラ13を配置するローラ配置工程を行う。この配置状態では、ローラ13の各突出部19の間にカバー部25bの幅方向の中央部が入り込んだ状態とされる。
次に、上記の配置状態でローラ13を目地24(つまりシール材25)に沿って回転移動させることで、シール材25を目地24に押し込むシール材押込み工程を行う。この工程では、各突出部19によりカバー部25bの幅方向の両端部(カバー部25bにおける各外壁面材22に跨がる部分)をそれぞれ各外壁面材22の底面27bに押し付けて保持しながら、カバー部25bの幅方向の中央部をローラ13の外周面(詳しくは各突出部19の間における当該外周面)により押圧することでシール材25を目地24に押し込む。これにより、シール材25を目地24に押し込む際、シール材25を目地24に押し込み過ぎてしまうのを防止することができ、その結果、シール材25を目地24に適切な押し込み量で押し込むことが可能となる。
また、シール材押込み工程に際しては、カバー部25bの幅方向の中央部が各突出部19の間に入り込んでいるため、それら各突出部19によりローラ13の幅方向の変位が規制される。このため、ローラ13を目地24に沿って容易に回転移動させることが可能となっている。
また、シール材押込み工程に際し、各突出部19においてカバー部25bの表面に接触する各々の接点間の距離は目地24の幅よりも大きくなっている。また、カバー部25bの幅は上記接点間の距離よりも大きくされている。また、各突出部19の突出高さ(詳しくはローラ13の外周面からの突出高さ)はカバー部25bにおける目地深さ方向(換言すると突出部19の突出方向)の長さよりも小さくされている。
なお、ローラ配置工程については、シール材25において目地24から外れていない部分に対してローラ13を配置するのが望ましい。この場合、ローラ13を、各突出部19がカバー部25bの幅方向両端部に当接する所定位置に配置する際、その配置がし易い。また、この場合、ローラ配置工程の後、ローラ13を、シール材25において目地24から外れていない上記部分から、目地24から外れている部分へと目地24に沿って回転移動させ、その後、シール材押込み工程を行う。
ところで、建物20の外壁部21には、サッシやシャッタ等の外壁取付部材が取り付けられる場合がある。この場合、外壁面材22と外壁取付部材との間に目地が形成され、その目地に対してシール材25が設けられる。そこで、以下では、かかる目地に対してシール材25をシール材押込み工具10を用いて押し込む際の様子について図6を用いながら説明する。図6は、外壁面材22と外壁取付部材との間の目地にシール材25をローラ13により押し込む際の様子を示す横断面図である。
図6に示すように、外壁部21には、外壁取付部材としてサッシ31が取り付けられている。サッシ31は、その周縁部に沿って配置されたサッシフレーム32を有している。サッシフレーム32は外壁面材22と横並びで隣接しており、それらサッシフレーム32及び外壁面材22の間には上下に延びる目地33(縦目地)が形成されている。そして、その目地33には当該目地33に沿ってシール材25が設けられている。なお、この目地33は、上述した外壁面材22間の目地24と目地幅が同じに設定されている。また、この場合、外壁面材22及びサッシ31が「隣り合って設けられる建材」に相当する。
サッシフレーム32は、外壁面材22の底面27b(以下、シール受け面27bという)と同一平面上に形成されたシール受け面32aを有している。このシール受け面32aは、外壁面材22のシール受け面27bと目地33を挟んで隣り合っている。シール材25は、その挿入部25aが目地33に挿入され、そのカバー部25bが目地33よりも屋外側で外壁面材22及びサッシフレーム32の各シール受け面27b,32aに跨がって設けられている。また、サッシフレーム32は、外壁面材22よりも屋外側に張り出した張出部分32bを有しており、この張出部分32bは目地33に沿って上下に延びている。
外壁面材22とサッシ31との間の目地33にシール材25をシール材押込み工具10を用いて押し込む際には、上述した外壁面材22間の目地24にシール材25を押し込む場合と同様の手順で押し込む。すなわち、まずローラ配置工程を行い、その後シール材押し込み工程を行う。
具体的には、ローラ配置工程では、ローラ取付部12がローラ13を挟んで張出部分32bとは反対側に位置するようローラ13を配置する。これにより、サッシフレーム32に張出部分32bが設けられている構成にあって、ローラ取付部12が張出部分32bに干渉することなくローラ13をシール材25の屋外側に配置することが可能となる。
なお、図6の例では、外壁面材22が右側、サッシ31が左側に配置されているが、これとは逆に外壁面材22が左側、サッシ31が右側に配置される場合もある。その場合、張出部分32bが目地33に対して右側に配置されることになるため、ローラ配置工程において、ローラ13及びローラ取付部12を図6の場合とは左右逆にして(左右反転して)配置することになる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、二階部分の目地24にシール材25を押し込むに際し、シール材押込み工具10を用いたが、一階部分の目地24にシール材25を押し込むに際しシール材押込み工具10を用いてもよい。この場合、伸縮ポール11を縮めた状態で用いればよい。
・上記実施形態では、ポール11(伸縮ポール11)を伸縮可能としたが、ポールを伸縮不能な固定長さとしてもよい。また、ポールを固定長さとした場合、そのポールに対して直接ローラ13を取り付けてもよい。この場合、ポールが本体部に相当することになる。
・上記実施形態では、既設の建物20において、目地24から外れたシール材25を当該目地24に押し込む際にシール材押込み工具10を用いたが、シール材押込み工具10を建物の施工時(新築時)にシール材25を目地24に新規に設ける際に用いてもよい。
・上記実施形態では、ローラ13をその幅方向の一方側からローラ取付部12により支持する構成としたが、ローラ13をその幅方向の両側からローラ取付部12により支持する構成としてもよい。この場合、例えば、ローラ取付部12を、ローラ13の幅方向に間隔をおいて配置された一対の支持部と、それら各支持部の基端部を繋ぐ繋ぎ部とを有して構成し、繋ぎ部を伸縮ポール11の先端部に対して固定する。そして、ローラ13を各支持部の間に配置し、その配置状態でローラ13を各支持部に回転軸を介して回転可能に取り付けるようにする。かかる構成においても、ローラ13をローラ取付部12に回転可能に取り付けることが可能となる。
・上記実施形態では、シール材25のカバー部25bの表面が幅方向の中央部にて屋外側に凸となる曲面形状を有していたが、例えばカバー部25bの表面が外壁面材22の壁面と平行な平面形状を有している場合も考えられる。このような場合にも、本シール材押込み工具10を用いれば、ローラ13の各突出部19によりカバー部25bにおいて各外壁面材22に跨がる部分をそれぞれ各外壁面材22に押し付けて保持することが可能となる。
また、カバー部25bの表面が上記のように平面形状を有している場合には、ローラ13に突出部19を設けないようにしてもよい。この場合、ローラ13の外周面における幅方向の両端側でカバー部25bにおける各外壁面材22に跨がる部分をそれぞれ各外壁面材22に押し付けて保持するようにすればよい。なお、この場合には、ローラ13の外周面における幅方向の両端側がそれぞれ保持部に相当する。
・上記実施形態では、ローラ13の各突出部19によりカバー部25bにおける各外壁面材22に跨がる部分をそれぞれ外壁面材22に押し付けるようにしたが、これを変更してもよい。例えば、ローラ13の外周面に、各突出部19に代えて、互いの間隔がカバー部25bの幅よりも大きい一対の突部を設けるようにしてもよい。この場合、ローラ13を目地24に沿って回転移動させることでシール材25を目地24に押し込む際、各突部をカバー部25bを挟んだ両側において先端を各外壁面材22の底面27bに当接させた状態で配置することができる。これにより、シール材25を目地24に押し込む際、シール材25を押し込み過ぎてしまうのを防止することができる。
・上記実施形態では、ローラ13を一の部材(樹脂部材)により形成したが、ローラ13を複数の部材を組み合わせて形成してもよい。例えば、ローラ13を、その厚み方向に重ねて設けられた複数の円板状部材を組み合わせて形成することが考えられる。具体的には、複数の円板状部材には、各突出部19をそれぞれ形成する一対の第1部材と、それら各第1部材の間に設けられ突出部19を形成しない第2部材とが含まれる。そして、これら各第1部材と第2部材とを接着等により互いに接合することでローラ13を形成することが考えられる。
10…シール材押込み工具、11…伸縮ポール、12…ローラ取付部、13…ローラ、15…回転軸、19…保持部としての突出部、20…建物、22…建材としての外壁面材、24…目地、25…シール材、25a…挿入部、25b…カバー部、31…建材としてのサッシ、33…目地。

Claims (2)

  1. 建物外周部において隣り合って設けられる各建材の間の目地にその目地に沿って定形のシール材が設けられ、そのシール材は前記目地に挿入される挿入部と前記目地よりも屋外側で前記各建材に跨がって設けられるカバー部とを有している建物に適用され、前記目地に前記シール材をシール材押込み工具を用いて押し込むためのシール材押込み方法であって、
    前記シール材押込み工具は、
    一の部材により形成され、前記目地の長さ方向に回転移動させることにより、前記シール材を前記目地に押し込むためのローラと、
    長尺状をなし、先端部に前記ローラが回転可能に取り付けられた本体部と、を備え、
    前記ローラの幅は前記目地の幅よりも大きくされており、
    前記ローラは、その外周面における幅方向の両端側にそれぞれ、当該ローラの前記回転移動に際し、前記カバー部における前記各建材に跨がる部分をそれぞれ前記各建材に押し付けて保持する保持部を有しており、
    前記各保持部を前記カバー部における前記各建材に跨がる部分にそれぞれ屋外側から当接させた状態で前記ローラを配置するローラ配置工程と、
    その配置状態で前記ローラを前記目地に沿って回転移動させることで、前記シール材を前記目地に押し込むシール材押込み工程と、を備え、
    前記シール材押込み工程では、前記各保持部により前記カバー部における前記各建材に跨がる部分をそれぞれ前記各建材に押し付けて保持しながら、前記カバー部の幅方向の中央部を前記ローラの外周面により押圧することで前記シール材を前記目地に押し込むことを特徴とするシール材押込み方法
  2. 前記各保持部は、前記ローラの外周面から突出し、当該ローラの周方向全域に亘って延びる一対の突出部とされていることを特徴とする請求項に記載のシール材押込み方法。
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