本開示の第1の態様では、無線通信装置により実行される無線通信方法が提供され、別の無線通信装置へ、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返してデータパケットを送信するステップを含み、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットは、複数の変調シンボルセットへと分割される複数の変調シンボルを含み、各サブフレームにおいて、各直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボルは、変調シンボルセットのうちの1つによりマッピングされ、サブフレーム毎に、同じ変調シンボルセット内の変調シンボルは、一定の順番で1つのOFDMシンボル内のリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。
本開示の第2の態様では、無線通信装置により実行される無線通信方法が提供され、別の無線通信装置へ、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返してデータパケットを送信するステップを含み、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットの複数の繰り返しは、各サブフレームで送信され、各特殊サブフレームにおいて、異なる繰り返しは、巡回シフトを用いてリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。
本開示の第3の態様では、無線通信装置により実行される無線通信方法が提供され、別の無線通信装置から、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返して送信されるデータパケットを受信するステップを含み、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットは、複数の変調シンボルセットへと分割される複数の変調シンボルを含み、各サブフレームにおいて、各直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボルは、変調シンボルセットのうちの1つによりマッピングされ、サブフレーム毎に、同じ変調シンボルセット内の変調シンボルは、一定の順番で1つのOFDMシンボル内のリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。
本開示の第4の態様では、無線通信装置により実行される無線通信方法が提供され、別の無線通信装置から、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返して送信されるデータパケットを受信するステップを含み、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットの複数の繰り返しは、各サブフレームで送信され、各特殊サブフレームにおいて、異なる繰り返しは、巡回シフトを用いてリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。
本開示の第5の態様では、無線通信装置が提供され、別の無線通信装置へ、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返してデータパケットを送信するように構成された送信ユニットを備え、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットは、複数の変調シンボルセットへと分割される複数の変調シンボルを含み、各サブフレームにおいて、各直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボルは、変調シンボルセットのうちの1つによりマッピングされ、サブフレーム毎に、同じ変調シンボルセット内の変調シンボルは、一定の順番で1つのOFDMシンボル内のリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。
本開示の第6の態様では、無線通信装置が提供され、別の無線通信装置へ、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返してデータパケットを送信するように構成された送信ユニットを備え、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットの複数の繰り返しは、各サブフレームで送信され、各特殊サブフレームにおいて、異なる繰り返しは、巡回シフトを用いてリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。
本開示の第7の態様では、無線通信装置が提供され、別の無線通信装置から、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返して送信されるデータパケットを受信するように構成された受信ユニットを備え、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースが、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットは、複数の変調シンボルセットへと分割される複数の変調シンボルを含み、各サブフレームにおいて、各直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボルは、変調シンボルセットのうちの1つによりマッピングされ、サブフレーム毎に、同じ変調シンボルセット内の変調シンボルは、一定の順番で1つのOFDMシンボル内のリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。
本開示の第8の態様では、無線通信装置が提供され、別の無線通信装置から、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返して送信されるデータパケットを受信するように構成された受信ユニットを備え、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットの複数の繰り返しは、各サブフレームで送信され、各特殊サブフレームにおいて、異なる繰り返しは、巡回シフトを用いてリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。
上記は、要約であり、したがって、必要に応じて、単純化、一般化、および詳細の省略を含んでいる。本明細書において説明する装置および/もしくはプロセスならびに/または他の主題の他の態様、特徴、および、利点は、本明細書において記述する教示から明らかになるであろう。詳細な説明において下記にさらに説明する単純化した形態で概念の選択を紹介するために、要約を提供する。この要約は、特許請求した主題の鍵となる特徴または必須の特徴を特定するものではなく、特許請求した主題の範囲を決定する際の助けとして使用されるものでもない。
本開示の前述の特徴および他の特徴は、添付の図面とともに下記の説明および別記の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。これらの図面が、本開示によるいくつかの実施形態だけを描き、したがって本開示の範囲を限定するように考えるべきではないことを理解して、本開示は、添付の図面を使用してさらなる特殊性および詳細とともに説明される。
下記の詳細な説明では、詳細な説明の一部を形成する添付の図面を参照する。図面では、別段文脈によって示されない限り、類似の記号は類似の構成要素を典型的には特定する。本開示の態様を、そのすべてが明示的に考えられ、この開示の一部を構成する多種多様な異なる構成に配置し、置き換え、組み合わせ、設計することができることが容易に理解されるであろう。
本開示では、無線通信装置により実行される無線通信方法を提供する。本明細書では、無線通信方法を任意のタイプの無線通信、例えば、限定しないが、LTE仕様に準拠する通信、好ましくはMTCに適用することができる。同様に、無線通信装置を、eNBまたはUEなどの無線通信機能を有する任意の装置とすることができる。加えて、下記の説明では、TDDおよびダウンリンク送信を、本開示を説明するための例として取り上げることができるが、本開示は、TDDおよびダウンリンク送信に限定されずに、FDDおよびアップリンク送信にも適用することができることに留意されたい。
(第1の実施形態)
本開示の第1の実施形態では、第1の実施形態による無線通信方法200のフローチャートを模式的に図示している図2に示したように、無線通信装置(第1の無線通信装置)により実行される無線通信方法200を提供する。無線通信方法200は、別の無線通信装置(第2の通信装置)へ、少なくとも1つの通常サブフレーム(Normal Subframe)および少なくとも1つの特殊サブフレーム(Special Subframe)を含む複数のサブフレームで繰り返してデータパケットを送信するステップ201を含む。この通信方法では、物理チャネルのカバレッジを拡張するために、データパケットを複数のサブフレームで繰り返して送信する。この繰り返し送信は、特にMTCに対して適しているが、MTCに限定されない。チャネルのカバレッジ拡張を必要とする任意の無線通信に、繰り返し送信を適用することができる。第1の通信装置および第2の通信装置を、具体的な応用シナリオに応じてeNB、UEなどとすることができる。例えば、通信方法をダウンリンク通信に適用する場合には、第1の通信装置をeNBなどとすることができ、第2の通信装置をUEなどとすることができる。同様に、通信方法をアップリンク通信に適用する場合には、第1の通信装置をUEなどとすることができ、第2の通信装置をeNBなどとすることができる。第1の実施形態では、繰り返し送信を、通常サブフレームおよび特殊サブフレームという2種類のサブフレームで実行する。通常サブフレームおよび特殊サブフレームを、本明細書では、LTE仕様のフレーム構造にしたがって規定されたものとすることができる。しかしながら、通常サブフレームおよび特殊サブフレームを、本明細書では、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースが通常サブフレームにおけるものとは異なる限り、別の形で規定されてもよい。
第1の実施形態では、データパケットは、複数の変調シンボルを含み、これらの変調シンボルは、複数の変調シンボルセットへと分割される。各サブフレームにおいて、各直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボルは、変調シンボルセットのうちの1つによりマッピングされ、サブフレーム毎に、同じ変調シンボルセット内の変調シンボルは、一定の順番で1つのOFDMシンボル内のリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。
図3は、第1の実施形態によるリソースマッピングの例を模式的に図示している。図3の左小図は、通常サブフレームのリソースマッピングを示し、右小図は、特殊サブフレームのリソースマッピングを示している。送信しようとするデータパケットは、それぞれサブフレーム内のRE上へとマッピングされる複数の変調シンボルを含む。図3の通常サブフレームに示したように、データパケットには132個の変調シンボル#0~131があり、これらは通常サブフレームのDLチャネル内の132個のRE上へとマッピングされる。132個の変調シンボルは、セット#0~10である11個の変調シンボルセットへと分割され、各セットは通常サブフレームの1つのOFDMシンボル、すなわち、図3の左小図の1つの列上へとマッピングされる。例えば、変調シンボル#0~#11を含むセット#0は、通常サブフレームの繰り返しDLチャネルの第1の(最も左の)OFDMシンボル上へとマッピングされ、変調シンボル#12~23を含むセット#1は、通常サブフレームの繰り返しDLチャネルの第2のOFDMシンボル上へとマッピングされるなどである。この例では、データパケットの1回の完全な繰り返しを、1つの通常サブフレームで送信することができる。
特殊サブフレームに関して、DwPTSにおけるDL送信のために利用可能なリソースを、通常サブフレームにおけるものよりも少なくても良い。その理由は、いくつかのリソースはGPおよびUpPTS用に使用され、したがって、1つの特殊サブフレームは、データパケットの1回の完全な繰り返しを送信できないことがあるためである。このケースでは、データパケットの変調シンボルのうちの一部分だけが1つの特殊サブフレームで送信される。しかしながら、第1の実施形態による上記のリソースマッピングルールを、特殊サブフレームにも適用することができる。すなわち、各サブフレームにおいて、各OFDMシンボルは、変調シンボルセットのうちの1つによりマッピングされる。例えば、図3の右小図に示したように、変調シンボル#0~#11を含むセット#0を、特殊サブフレームの繰り返しDLチャネルの第1の(最も左の)OFDMシンボル上へとマッピングし、変調シンボル#12~#23を含むセット#1を、特殊サブフレームの繰り返しDLチャネルの第2のOFDMシンボル上へとマッピングするなどである。
加えて、第1の実施形態によれば、サブフレーム毎に、同じ変調シンボルセット内の変調シンボルは、一定の順番で1つのOFDMシンボル内のRE上へとマッピングされる。言い換えると、データパケットを繰り返して送信するためのすべてのサブフレームに関して、同じセット内の変調シンボルは、サブフレームが通常サブフレームであっても特殊サブフレームであっても同じ順番でそれぞれのサブキャリア上へとマッピングされる。例えば、図3では変調シンボル#0~11を含むセット#0に関して、通常サブフレームおよび特殊サブフレームの両方に対して、変調シンボル#0~11が上から下へとOFDMサブフレームのRE上にマッピングされる。言い換えると、同じまたは一定のマッピング順を、通常サブフレームおよび特殊サブフレームの両方に対して使用する。第1の実施形態によれば、マッピング順は、データパケットを繰り返して送信するためのすべてのサブフレームに対して(すなわち、サブフレーム毎に)同じである。
本開示の第1の実施形態によれば、1つの変調シンボルセットを、各サブフレームにおいて1つのOFDMシンボル上へとマッピングし、同じ変調シンボルセット内の変調シンボルを、サブフレーム毎に一定の順番で1つのOFDMシンボル内のRE上へとマッピングするので、同じ変調シンボルを、異なる繰り返しまたはサブフレームにおいて、同じサブキャリア上へとマッピングする。したがって、受信機側においてシンボルレベル合成が可能になる。シンボルレベル合成を使用すると、受信機は、各繰り返しのチャネル推定、チャネル等化、および、復調を行う必要がない。これは、UE、特にMTC UEの複雑さおよび電力消費量を削減することに有用である。これは、MTC UEまたは多くの他のUEの主な要件である。
図3は、データパケットが特殊サブフレームで送信される場合に、データパケットがDwPTSで送信される例としてダウンリンク送信を取り上げているが、データパケットが特殊サブフレームで送信される場合に、データパケットがUpPTSで送信されるアップリンク送信に、第1の実施形態をも適用することができることに留意されたい。加えて、特殊サブフレームでの送信のために利用可能なOFDMシンボルが通常サブフレームにおけるものよりも少ない場合には、データパケットの変調シンボルのうちの一部分だけを1つの特殊サブフレームで送信し、データパケットのすべての変調シンボルを、異なる特殊サブフレームで周期的に送信することができる。例えば、セット#0~4を第1の特殊サブフレームで送信し、セット#5~9を第2の特殊サブフレームで送信し、セット#10およびセット#0~3を、第3の特殊サブフレームで送信するなどである。このようにして、すべての変調シンボルは、バランスの取れた繰り返し利得を得ることができる。しかしながら、代替で、異なる特殊サブフレームで送信しようとする変調シンボルの同じ部分を常に切り詰めることが可能である。
さらに、第1の実施形態に対する改善として、参照信号(reference signal(RS))を、リソースマッピングにおいて考えることができる。好ましい実施形態では、通常サブフレームにおいてRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットを、特殊サブフレームにおいて(例えば、DwPTSにおいて)RSを有するOFDMシンボルでも送信することができる。通常サブフレームにおけるRSおよび特殊サブフレームにおけるRSが同じ種類のRSを指すことに留意されたい。例えば、通常サブフレームにおいてCRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットは、DwPTSにおいてCRSを有するOFDMシンボルでも送信され、同様に通常サブフレームにおいてDMRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットも、DwPTSにおいてDMRSを有するOFDMシンボルで送信される。加えて、好ましくは、DwPTSにおいてRSを有するOFDMシンボルの数が通常ダウンリンクサブフレームにおけるものよりも少ない場合には、通常ダウンリンクサブフレームにおいてRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットは、複数の特殊サブフレームのDwPTSにおいてRSを有するOFDMシンボルで周期的に送信される。また、好ましくは、通常ダウンリンクサブフレームにおいていずれのRSも有さないOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットは、複数の特殊サブフレームのDwPTSにおいていずれのRSも有さないOFDMシンボルで周期的に送信される。
図4は、第1の実施形態の例によるCRSを考慮する例示的なリソースマッピングを模式的に図示する。この例では、通常サブフレームにおいてCRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットは、DwPTSにおいてCRSを有するOFDMシンボルで送信される。図4の4つの小図は、それぞれ通常DLサブフレーム、特殊サブフレーム#1、特殊サブフレーム#2、および特殊サブフレーム#3であり、これらの図では、点を付けたREがCRSの位置(RE)を表している。変調シンボル#0~7から構成された変調シンボルセット、変調シンボル#32~39から構成された変調シンボルセット、および変調シンボル#76~83から構成された変調シンボルセットが、それぞれ、通常サブフレームにおいてCRSを有するOFDMシンボル(OFDMシンボル#4、#7および#11)上へとマッピングされ、これらの変調シンボルセットは、特殊サブフレームにおいてCRSを有するOFDMシンボル(OFDMシンボル#4および#7)上へもマッピングすることが分かる。加えて、この例では、特殊サブフレームのDwPTSにおけるCRSを有するOFDMシンボルの数が通常DLサブフレームにおけるそれよりも少ないので、通常ダウンリンクサブフレームにおいてCRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットは、複数の特殊サブフレームのDwPTSにおいてCRSを有するOFDMシンボルで周期的に送信される。図4に示すように、特殊サブフレーム#2は、変調シンボル#76~83から構成されたセットの送信を終わった後で、再び変調シンボル#0~7から構成されたセットを送信する。加えて、オプションとして、通常ダウンリンクサブフレームにおいてCRSを有さないOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットを、DwPTSにおいてCRSを有さないOFDMシンボルで周期的に送信することができる。図4に示した例によれば、CRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルの間の性能のアンバランスを、マッピングしたサブキャリアを変更せずに緩和している。
図5は、第1の実施形態の例によるDMRSを考慮した例示的なリソースマッピングを模式的に図示している。この例では、通常サブフレームにおいてDMRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットは、DwPTSにおいてDMRSを有するOFDMシンボルで送信される。図5の5つの小図は、それぞれ、通常DLサブフレーム、表1に規定したような構成1、2、6または7を有する特殊サブフレーム、構成3、4または8を有する特殊サブフレーム、構成9を有する特殊サブフレーム#1、および構成9を有する特殊サブフレーム#2であり、これらの図では、点を付けたREがCRSの位置を表し、灰色のREがDMRSの位置を表している。変調シンボル#0~8から構成された変調シンボルセット、変調シンボル#9~17から構成された変調シンボルセット、変調シンボル#70~78から構成された変調シンボルセット、および変調シンボル#79~87から構成された変調シンボルセットが、それぞれ通常サブフレームにおいてDMRSを有するOFDMシンボル(OFDMシンボル#5、#6、#12および#13)上へとマッピングされ、これらの変調シンボルセットを、特殊サブフレームにおいてDMRSを有するOFDMシンボル上へもマッピングすることが分かる。加えて、この例では、構成9を有する特殊サブフレームのDwPTSにおけるDMRSを有するOFDMシンボルの数が通常ダウンリンクサブフレームにおけるものよりも少ないので、通常ダウンリンクサブフレームにおいてDMRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットを、構成9を有する複数の特殊サブフレームのDwPTSにおいてDMRSを有するOFDMシンボルで周期的に送信することができる。図5に示したように、構成9を有する特殊サブフレーム#1および#2は両者とも、それぞれ2つの異なる変調シンボルセットを送信する。加えて、オプションとして、通常ダウンリンクサブフレームにおいてDMRSを有さないOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットを、DwPTSにおいてDMRSを有さないOFDMシンボルで周期的に送信することができる。図5に示す例によれば、DMRSの位置が通常DLサブフレームと特殊サブフレームとにおいて異なる場合でさえ、同じ変調シンボルを同じサブキャリア上へとマッピングする。これにより、シンボルレベル合成を可能にする。加えて、CRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルの間の性能のアンバランスも緩和する。
図6は、第1の実施形態の例によるCRSおよびDMRSの両者を考慮した例示的なリソースマッピングを模式的に図示している。この例では、通常サブフレームにおいてCRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットは、DwPTSにおいてCRSを有するOFDMシンボルで送信され、通常サブフレームにおいてDMRSを有するOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットは、DwPTSにおいてDMRSを有するOFDMシンボルで送信される。通常サブフレームにおいていずれのRSも有さないOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットに関して、これらのうちのいくつかが、DwPTSにおいていずれのRSも有さないOFDMシンボルで送信され、これらのうちのいくつかが、DwPTSにおいてRS(例えば、DMRS)を有するOFDMシンボルで送信される。言い換えると、通常ダウンリンクサブフレームにおいていずれのRSも有さないOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットのうちの少なくとも1つが、DwPTSにおいてRSを有するOFDMシンボルで送信される。DwPTSにおいてRSの位置で送信されることになる変調シンボルは、RSの位置でパンクチャされる。すなわち、このような変調シンボルは、RSの位置では送信されない。このようにして、RSを有するOFDMシンボルおよびRSを有さないOFDMシンボル上へとマッピングした変調シンボルの繰り返し送信を、よりバランスの取れたものにすることが可能である。図4、図5および図6の例に図示した通常サブフレームにおいていずれのRSも有さないOFDMシンボルで送信された変調シンボルセットについてのマッピング方式は、相互に交換することが可能であることに留意されたい。
4つの小図が図6に示され、これらは、それぞれ、通常DLサブフレーム、構成9を有する特殊サブフレーム#1、構成9を有する特殊サブフレーム#2、および構成9を有する特殊サブフレーム#3であり、これらの図では、点を付けたREがCRSの位置を表し、灰色のREがDMRSの位置を表している。図6に見られるように、変調シンボル#12~19から構成された変調シンボルセット、変調シンボル#38~45から構成された変調シンボルセット、および変調シンボル#82~89から構成された変調シンボルセットを、それぞれ通常サブフレームにおいてCRSを有するOFDMシンボル(OFDMシンボル#4、#7および#11)上へとマッピングし、さらに、これらの変調シンボルセットは、それぞれ、特殊サブフレーム#1、#2および#3においてCRSを有するOFDMシンボル上へもマッピングする。変調シンボル#20~28から構成された変調シンボルセット、変調シンボル#29~37から構成された変調シンボルセット、変調シンボル#90~98から構成された変調シンボルセット、および変調シンボル#99~107から構成された変調シンボルセットを、それぞれ通常サブフレームにおいてDMRSを有するOFDMシンボル(OFDMシンボル#5、#6、#12および#13)上へとマッピングし、さらに、これらの変調シンボルセットを、それぞれ特殊サブフレーム#1および#3においてDMRSを有するOFDMシンボル上へとマッピングする。残りの変調シンボルセットを、通常サブフレームにおいていずれのRSも有さないOFDMシンボル上へとマッピングする。残りの変調シンボルセットの中で、変調シンボル#46~57から構成された変調シンボルセットおよび変調シンボル#58~69から構成された変調シンボルセットを、特殊サブフレーム#2においてDMRSを有するOFDMシンボル上へとマッピングする。特殊サブフレーム#2におけるDMRSの位置(RE)はDMRSを送信するために使用されるので、これらのRSの位置上へとマッピングすることになっている変調シンボル(この例では、#46、#51、#56、#58、#63および#68)は、DMRSの位置でパンクチャされる、すなわち、図6の特殊サブフレーム#2に「x」により示したように、これらの位置では送信されない。他の変調シンボルに関して、これらを、特殊サブフレームにおいていずれのRSも有さないOFDMシンボル上へとマッピングすることができる。
図7は、第1の実施形態の例による例示的な巡回リソースマッピングを模式的に図示している。この例では、通常DLサブフレームにおいて送信される変調シンボルセットは、複数の特殊サブフレームのDwPTSにおいて周期的に送信される。粒度(granularity)は、時間領域におけるOFDMシンボルのセットである。図7に示したように、通常DLサブフレームにおいてOFDMシンボル{#3、#4、#5、#6}、{#7、#8、#9、#10}、{#11、#12、#13、#0}、...で送信された変調シンボルセットは、周期的に特殊サブフレーム#1、#2、#3、...で送信される。
上記の例では、DwPTSにおいてRSの位置(RE)で送信することになっている変調シンボルをRSの位置でパンクチャし、通常サブフレームにおいてRS REに対応するDwPTSにおけるREを空白のままにするような方法で、RS REを取り扱うことができる。図8は、本開示の例によるRS REを取り扱う例を模式的に図示している。図8では、通常サブフレームにおいてOFDMシンボル{#8、#9、#10、#11}上へとマッピングされる変調シンボルセットを、特殊サブフレームにおいてOFDMシンボル{#2、#3、#4、#5}上へとマッピングする。変調シンボル#26、#29、#32および#35は、特殊サブフレームにおいてパンクチャされる、その訳は、これらの変調シンボルが特殊サブフレームにおいてマッピングされることになるREが、特殊サブフレーム内に「x」により示したCRS REであるためである。加えて、特殊サブフレームのOFDMシンボル#5内の「B」により表されたREは、上記のマッピング方式によれば通常サブフレームのOFDMシンボル#11内のCRS REに対応しており、したがって、特殊サブフレームのOFDMシンボル#5内の「B」により表されたこれらのREは、空白のままである。
図7および図8に示した例によれば、送信シンボルは、ほぼ完全にバランスの取れた性能である。加えて、RSの位置を考慮する必要がなく、したがって実装することが容易である。図8に図示したRS REを取り扱う方式は、適切であれば、本開示の他の例または実施形態にも適用することができることに留意されたい。
第1の実施形態では、上記の方法を実行するための無線通信装置(第1の無線通信)も提供する。図9は、本開示の第1の実施形態による無線通信装置900を図示するブロック図である。無線通信装置900は、送信ユニット901を備えることができ、送信ユニット901は、別の無線通信装置(第2の無線通信装置)へ、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返してデータパケットを送信するように構成される。ここでは、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットは、複数の変調シンボルセットへと分割される複数の変調シンボルを含み、各サブフレームにおいて、各直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボルは、変調シンボルセットのうちの1つによりマッピングされ、サブフレーム毎に、同じ変調シンボルセット内の変調シンボルは、一定の順番で1つのOFDMシンボル内のリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。方法に関する上記の説明は、再度繰り返さないが、ここでは装置にも当てはまることに留意されたい。
本開示による無線通信装置900は、様々なデータを処理しかつ無線通信装置900内のそれぞれのユニットの動作を制御するために関係するプログラムを実行するためのCPU(中央処理装置(Central Processing Unit))910、CPU910による様々な処理および制御を実行するために必要な様々なプログラムを記憶するためのROM(読出し専用メモリ(Read Only Memory))913、CPU910による処理および制御の手続きにおいて一時的に生成される中間データを記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory))915、および/または、様々なプログラム、データなどを記憶するための記憶ユニット917を任意選択で含むことができる。上記の送信ユニット901、CPU910、ROM913、RAM915および/または記憶ユニット917などを、データバスおよび/またはコマンドバス920を介して相互接続し、相互間で信号を伝送することができる。
上に説明したようなそれぞれのユニットは、本開示の範囲を限定しない。開示の1つの実装形態によれば、上記の送信ユニット901の機能を、ハードウェアにより実装することができ、上記のCPU910、ROM913、RAM915および/または記憶ユニット917を必要としないことがある。あるいは、上記の送信ユニット901の機能を、上記のCPU910、ROM913、RAM915および/または記憶ユニット917などと組み合わせて機能ソフトウェアによっても実装することができる。
したがって、受信側においては、第1の実施形態は、図10に示したように、無線通信装置(第2の通信装置)により実行される無線通信方法1000を提供する。無線通信方法1000は、別の無線通信装置(第1の通信装置)から、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返して送信されるデータパケットを受信するステップ1001を含む。ここでは、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットは、複数の変調シンボルセットへと分割される複数の変調シンボルを含み、各サブフレームにおいて、各直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボルは、変調シンボルセットのうちの1つによりマッピングされ、サブフレーム毎に、同じ変調シンボルセット内の変調シンボルは、一定の順番で1つのOFDMシンボル内のリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。送信側における方法についての上記の説明は、再度繰り返さないが、方法1000にも当てはまることに留意されたい。
加えて、第1の実施形態では、受信側において上記の方法を実行するための無線通信装置(第2の無線通信)も提供する。図11は、本開示の第1の実施形態による受信側における無線通信装置1100を図示しているブロック図である。無線通信装置1100は、別の無線通信装置(第1の無線通信装置)から、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返して送信されるデータパケットを受信するように構成された受信ユニット1101を備えることができる。ここでは、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットは、複数の変調シンボルセットへと分割される複数の変調シンボルを含み、各サブフレームにおいて、各直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボルは、変調シンボルセットのうちの1つによりマッピングされ、サブフレーム毎に、同じ変調シンボルセット内の変調シンボルは、一定の順番で1つのOFDMシンボル内のリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。方法についての上記の説明は、再度繰り返さないが、ここではこの装置にも当てはまることに留意されたい。
本開示による無線通信装置1100は、様々なデータを処理しかつ無線通信装置1100内のそれぞれのユニットの動作を制御するために関係するプログラムを実行するためのCPU(中央処理装置(Central Processing Unit))1110、CPU1110による様々な処理および制御を実行するために必要な様々なプログラムを記憶するためのROM(読出し専用メモリ(Read Only Memory))1113、CPU1110による処理および制御の手続きにおいて一時的に生成される中間データを記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory))1115、および/または、様々なプログラム、データなどを記憶するための記憶ユニット1117を任意選択で含むことができる。上記の受信ユニット1101、CPU1110、ROM1113、RAM1115および/または記憶ユニット1117などを、データバスおよび/またはコマンドバス1120を介して相互接続し、相互間で信号を伝送することができる。
上に説明したようなそれぞれのユニットは、本開示の範囲を限定しない。開示の1つの実装形態によれば、上記の受信ユニット1101の機能を、ハードウェアにより実装することができ、上記のCPU1110、ROM1113、RAM1115および/または記憶ユニット1117を必要としないことがある。あるいは、上記の受信ユニット1101の機能を、上記のCPU1110、ROM1113、RAM1115および/または記憶ユニット1117などと組み合わせて機能ソフトウェアによっても実装することができる。
(第2の実施形態)
いくつかの応用シナリオでは、例えば、拡張したカバレッジにおけるMTC UE用の制御チャネルに関して、複数の繰り返しを、図12に示したように1つのサブフレームで送信することができる。図12は、1つのサブフレームで送信される複数の繰り返しを模式的に図示している。図12は、6回の繰り返しが1つのサブフレームで送信されることを例示的に示している。このケースに関して、本開示の第2の実施形態は、無線通信装置(第1の通信装置)により実行される無線通信方法を提供する。無線通信方法は、別の無線通信装置(第2の通信装置)へ、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返してデータパケットを送信するステップを含むことができる。ここでは、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なる。第2の実施形態の無線通信方法のフローチャートは、第1の実施形態について図2に示したような同じフローチャートであってもよく、第1の実施形態について説明した詳細が、別段文脈によって示されない限り第2の実施形態にも当てはまることがある。
第2の実施形態では、データパケットの複数の繰り返しが各サブフレームで送信され、各サブフレームにおいて、異なる繰り返しを、巡回シフトを用いてRE上へとマッピングする。シフトグラニュラリティは、シンボルレベルで変調される。図13は、第2の実施形態による巡回シフトを用いたリソースマッピングの例を図示しており、図13では、1つのサブフレームでの6回の繰り返しが例として扱われている。図13の左小図は、通常サブフレームにおいてシフトを用いない通常マッピングを示し、右小図は、通常サブフレームにおいて巡回シフトを用いた修正マッピングを示している。図13の例では、各PRBペアは、1つの繰り返しを送信するための3つのサブキャリアを含み、各PRBペアでは、データパケットの変調シンボルが、例えば、周波数領域において最初に、次いで時間領域においてマッピングする順番でRE上へとマッピングされる。通常マッピングと修正マッピングとの間の相違は下記の通りである。通常マッピングでは、各繰り返しが正確に同じ方式で1つのPRBペア上へとマッピングされる。しかしながら、修正マッピングでは、1つのサブフレームにおける複数の繰り返しの間で、巡回シフトがマッピングに適用される。図13の修正マッピングに示したように、6個の変調シンボルの巡回シフトが、隣接する繰り返しの間で適用される。第2の実施形態が、図13に示した特定のマッピング方式に限定されないことに留意されたい。例えば、巡回シフトは、6個の変調シンボルに限定されないだけでなく、任意の適切な数の変調シンボルであってもよく、各PRBペア内のサブキャリアの数は、3個に限定されない。
第2の実施形態によれば、変調シンボルの間のバランスの取れた性能を維持しながら、特殊サブフレーム上へとマッピングしようとする通常サブフレームの同じ部分を常に切り詰める(truncate)ことが可能である。図13の修正マッピングに示したように、通常シンボルの繰り返されるDLチャネルの最初から3つのOFDMシンボルの変調シンボルは、特殊サブフレームのDwPTS上へとマッピングされるために常に切り詰められることができる。ほぼすべての変調シンボルが、巡回シフトのために切り詰められた部分に含まれることができることが分かり、したがって、バランスの取れた性能が、データパケットの変調シンボル間で得られる。対照的に、通常マッピングにおける最初から3つのOFDMシンボルが特殊サブフレーム上へとマッピングするために常に切り詰められる場合には、変調シンボル#0~8だけが、特殊サブフレームで送信されるので、データパケットの変調シンボルの間でアンバランスな性能という結果になる。
第2の実施形態では、通常サブフレームは、図13に示した通常マッピングなどの他のマッピング方式にも採用することができるが、特殊サブフレームが、巡回シフトを用いたマッピングを利用することに留意されたい。加えて、第1の実施形態のいくつかの実装形態を、別段文脈によって示されない限り第2の実施形態と組み合わせることができる。
第2の実施形態では、別の無線通信装置へ、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返してデータパケットを送信するように構成された送信ユニットを備える無線通信装置(第1の無線通信装置)も提供する。ここでは、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットの複数の繰り返しは、各サブフレームで送信され、各特殊サブフレームにおいて、異なる繰り返しは、巡回シフトを用いてリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。第2の実施形態の第1の無線通信装置の構造は、図9に示した第1の実施形態の構造と同じ構造であってもよい。
したがって、受信側においては、第2の実施形態は、無線通信装置(第2の通信装置)により実行される無線通信方法をも提供する。無線通信方法のフローチャートはここでは、図10に示したような同じフローチャートであってもよく、別の無線通信装置(第1の通信装置)から、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返して送信されるデータパケットを受信するステップを含む。ここでは、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットの複数の繰り返しは、各サブフレームで送信され、各特殊サブフレームにおいて、異なる繰り返しは、巡回シフトを用いてリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。送信側における方法についての上記の説明は、再度繰り返さないが、受信側における方法にも当てはまることに留意されたい。
さらに、第2の実施形態では、受信側のための無線通信装置(第2の無線通信装置)も提供し、別の無線通信装置(第1の無線通信装置)から、少なくとも1つの通常サブフレームおよび少なくとも1つの特殊サブフレームを含む複数のサブフレームで繰り返して送信されるデータパケットを受信するように構成された受信ユニットを含む。ここでは、特殊サブフレームにおける利用可能なリソースは、通常サブフレームにおけるものとは異なり、データパケットの複数の繰り返しは各サブフレームで送信され、各特殊サブフレームにおいて、異なる繰り返しは、巡回シフトを用いてリソース要素(Resource Element(RE))上へとマッピングされる。第2の実施形態における第2の無線通信装置の構造は、図11に示した第1の実施形態の構造と同じ構造であってもよい。
本発明を、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと協働してソフトウェアにより実現することができる。上に説明した各実施形態の説明で使用した各機能ブロックを、集積回路としてLSIにより実現することができる。機能ブロックを、チップとして個々に形成することができる、または1つのチップを機能ブロックの一部またはすべてを含むように形成することができる。LSIをここでは、集積の程度の違いに応じてIC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIと呼ぶことができる。しかしながら、集積回路を実装する技術は、LSIに限定されず、専用回路または汎用プロセッサを使用することにより実現することができる。加えて、LSIの製造後にプログラムすることができるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array))またはLSI内部に配置された回路セルの接続および設定を再構成可能である再構成可能プロセッサを、使用することができる。さらに、各機能ブロックの計算を、例えば、DSPまたはCPUを含む計算手段を使用することにより実行することができ、各機能の処理ステップを、実行のためのプログラムとして記録媒体に記録することができる。さらに、LSIを置き換える集積回路を実装するための技術が、半導体技術または他の派生技術の発展により現れるときには、機能ブロックをこのような技術を使用して集積できることが明らかである。
本発明は、本発明の内容および範囲から逸脱せずに明細書に提示した説明および知られている技術に基づいて当業者により様々に変更されるまたは修正されるものであり、このような変更および応用例が、保護すべきであることを主張する範囲内に入ることが意図されていることに留意されたい。さらに、発明の内容から逸脱しない範囲内で、上に説明した実施形態の構成要素を、任意に組み合わせることができる。