JP7255330B2 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
ボイラやタービンを含むエネルギープラントの運用コストを低減するために、エネルギープラントの各設備を模擬するモデルを用いて運用コスト等を計算するシステムがある(例えば、特許文献1,2)。
特許第4210015号公報 特許第5861100号公報
ところで、エネルギープラントに含まれる設備は、一般に、実際の設備への入出力に基づいてモデル化される。例えば、ボイラをモデル化する際には、ボイラに実際に供給された燃料の量と、ボイラから出力された蒸気との情報が用いられる。
しかしながら、設備をモデル化する際には、例えば、設備に取り付けられたセンサの出力誤差や、設備からの圧力損失、蒸気漏れ等があるため、高い精度で設備を模擬するモデルを作成することは難しい。また、一般に、エネルギープラントに含まれる全ての要素(例えば、短い配管や蓄圧器)をモデル化することは困難であるため、高い精度でエネルギープラントのモデルを生成することができないという問題があった。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、高い精度でエネルギープラントのモデルを生成するための技術を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本発明は、供給される燃料に応じたエネルギーを出力する第1設備と、前記第1設備からのエネルギーを消費する第2設備と、を含むエネルギープラントに関する情報を解析する情報処理装置であって、前記第1設備に実際に供給された所定の燃料と、前記第1設備を示す第1モデルと、に基づいて前記第1モデルから出力される第1エネルギーを計算する第1計算部と、前記第1設備に前記所定の燃料が供給された際の前記第2設備でのエネルギーの消費に関する情報と、前記第2設備を示す第2モデルと、に基づいて前記第2モデルへ供給される第2エネルギーを計算する第2計算部と、前記第1エネルギーと、前記第2エネルギーとの誤差を補正する補正モデルを計算する第3計算部と、を含む情報処理装置である。
本発明によれば、高い精度でエネルギープラントのモデルを生成することができる。
エネルギープラント100の一例を示す図である。 エネルギープラント解析装置10のハードウェア構成を示す図である。 記憶装置22に記憶される情報の一例を示す図である。 実績データ41の一例を示す図である。 エネルギープラント解析装置10に実現される機能ブロックの一例を示す図である。 エネルギープラント解析装置10で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 表示装置24の画面に表示される画像の一例を示す図である。 補正モデル46を含むエネルギープラントのモデル500を示す図であるである。 補正モデルが用いられた際のエネルギーE1,E2の関係の一例を示す図である。 表示装置24の画面に表示される画像の一例を示す図である。 他のエネルギープラントの一例を示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<<<エネルギープラント100の>>>
図1は、エネルギープラントの一例を示す図である。エネルギープラント100は、例えば、製鉄所の各種機器等を動作させるための電力を生成するプラントであり、ボイラ200、配管201、スチームタービン202、高圧蒸気負荷203、及び電力負荷204を含む。
ボイラ200は、例えば燃料である重油を燃焼し、蒸気S1を生成する設備であり、配管201は、蒸気S1を、スチームタービン202、高圧蒸気負荷203に供給する。
スチームタービン202は、供給される蒸気S2に基づいて発電する設備であり、高圧蒸気負荷203は、例えば、供給される蒸気S3に基づいて、製鉄所で用いられる圧縮空気を生成するコンプレッサ等の設備である。
電力負荷204は、例えば、製鉄所のベルトコンベア等、電力が供給されると駆動される各種機器である。ここで、電力負荷204には、スチームタービン202で発電された電力(以下、“発電電力”と称する。)と、電力会社から購入される“購入電力”とが供給され、駆動される。このため、エネルギープラント100の運営コストを低減するためには、エネルギープラント100の各設備をモデル化し、例えば、“発電電力”のコスト(例えば、使用する重油のコスト)と、“購入電力”のコストとの和で示される目的関数を最小とすれば良い。
ただし、目的関数を最小化する際には、エネルギープラント100を精度良くモデル化する必要がある。詳細は後述するが、本実施形態のエネルギープラント解析装置10は、エネルギープラント100の設備間で発生するエネルギーのバランスの誤差を補正する補正モデルを生成する。このため、本実施形態では、高い精度でエネルギープラント100全体のモデルを生成することができる。
<<<エネルギープラント解析装置10の構成>>>
図2は、本発明の一実施形態であるエネルギープラント解析装置10のハードウェア構成を示す図である。エネルギープラント解析装置10(情報処理装置)は、エネルギープラントを模擬したモデルを用いて、エネルギープラントの運用コスト等を解析するための装置である。エネルギープラント解析装置10は、CPU(Central Processing Unit)20、メモリ21、記憶装置22、入力装置23、表示装置24、及び通信装置25を含むコンピュータである。
CPU20は、メモリ21や記憶装置22に格納されたプログラムを実行することにより、エネルギープラント解析装置10における様々機能を実現する。
メモリ21は、例えばRAM(Random-Access Memory)等であり、プログラムやデータ等の一時的な記憶領域として用いられる。
記憶装置22は、CPU20によって実行されるプログラムや、処理される各種データを格納する不揮発性の記憶装置である。
入力装置23は、ユーザによるコマンドやデータの入力を受け付ける装置であり、キーボード、タッチパネルディスプレイ上でのタッチ位置を検出するタッチセンサなどの入力インタフェースを含む。
表示装置24は、例えばディスプレイなどの装置であり、通信装置25は、他のコンピュータや機器と各種プログラムやデータの受け渡しを行う。
==記憶装置22の情報==
図3は、記憶装置22に記憶される情報の一例を示す図である。記憶装置22は、プログラム40、実績データ41、ボイラモデル42、タービンモデル43、高圧蒸気負荷モデル44、電力負荷モデル45、及び補正モデル46を含む。
プログラム40は、エネルギープラント解析装置10が有する各種機能を実現するためのプログラムを総称しており、例えば、OS(Operating System)等を含む。
実績データ41は、図4に示すように、例えば、エネルギープラント100の過去の異なる時刻における、単位時間あたりの燃料の消費量、蒸気S1~蒸気S3の量、購入電力量、電力負荷の消費電力量、及び高圧蒸気負荷における蒸気の消費量を示すデータである。
例えば、時刻t1における“燃料”は、時刻t0(不図示)~時刻t1までの単位時間あたりの燃料の消費量が、“h1”kL/hであったことを示す。同様に、図4の時刻t1の“蒸気S1”~“蒸気S3”は、時刻t0~t1までの蒸気量の夫々が、“i1”~“k1”t/hであったことを示す。また、時刻t1の“購入電力”、“電力負荷”、“高圧蒸気負荷”は、時刻t0~t1までの夫々の消費量が“l1”kW/h,“m1”kW/h,“n1”t/hであったことを示す。なお、実績データ41は、エネルギープラント100の各設備に設置されたセンサ等(不図示)で実際に測定された値に基づくデータである。
ボイラモデル42(第1モデル)は、ボイラ200を示すモデルであり、供給される重油と、蒸気S1との関係を定める。なお、ボイラモデル42は、例えば、実績データ41のうち、“燃料(重油)”のデータ(例えば、単位時間あたりの供給量)と、“蒸気S1”のデータ(例えば、単位時間あたりの生成量)とを回帰分析することにより得られる。例えば、ボイラモデル42は、以下の式(1)で表される。
y1=“蒸気S1”=a1ד燃料”+b1・・・(1)
なお、“a1”及び“b1”は所定の定数である。
タービンモデル43(第2モデル)は、スチームタービン202を示すモデルであり、供給される蒸気S2と、発電電力との関係を定める。なお、タービンモデル43は、例えば、実績データ41のうち、“蒸気S2”のデータ(例えば、単位時間あたりの供給量)と、“発電電力”のデータ(例えば、単位時間あたりの発電量)とを回帰分析することにより得られる。例えば、 タービンモデル43は、以下の式(2)で表される。
y2=“発電電力”=a2ד蒸気S2”+b2・・・(2)
なお、“a2”及び“b2”は所定の定数である。
高圧蒸気負荷モデル44(第2モデル)は、高圧蒸気負荷203を示すモデルであり、例えば、所定の“蒸気S3”を消費する。高圧蒸気負荷モデル44は、例えば実際の蒸気負荷203が消費する蒸気と同じパターンで蒸気を消費するよう、設定されている。
電力負荷モデル45は、負荷を示すモデルであり、例えば実際の電力負荷204が消費する電力と同じパターンで電力を消費するよう、設定されている。
補正モデル46は、ボイラモデル42やタービンモデル43で発生する計算値の誤差(実際とのズレ)を補正するためのモデルである。ここで、補正モデル46の詳細について、エネルギープラント100におけるエネルギーバランスを考慮しつつ説明する。まず、“発電電力”及び“購入電力”と、電力負荷204の消費電力との間には、式(3)の関係が成立する。
“発電電力”+“購入電力”=“電力負荷”・・・(3)
このため、“発電電力”は、以下の式(4)で表される。
“発電電力”=“電力負荷”-“購入電力”・・・(4)
そして、ある時刻Taにおける“購入電力”と、“電力負荷”との実績値を用いると、時刻Taにおける“発電電力”は、式(4)で得られる。さらに、式(4)で得られた時刻Taの“発電電力”の計算結果を、式(2)に代入することにより、時刻Taにおける、“蒸気S2”の計算値を求めることができる。また、時刻Taにおける“燃料”の実績値を、式(1)に代入すると、“蒸気S1”の計算値を求めることができる。
ここで、エネルギープラント100においては、エネルギーを供給する供給側設備からのエネルギーE1(第1エネルギー)と、エネルギーを消費する負荷側設備でのエネルギーE2(第2エネルギー)とは等しくなる。なお、「供給側設備(第1設備)」とは、燃料を燃焼することによりエネルギーを出力する設備であり、ボイラ200である。また、「負荷側設備(第2設備)」とは、供給されたエネルギーを消費する設備であり、例えば、スチームタービン202と、高圧蒸気負荷203である。
なお、一般に電力の供給、需要を考慮すると、ボイラ200及びスチームタービン202は、需要者にエネルギーを供給するための供給側の設備であり、高圧蒸気負荷203及び電力負荷204は、需要側の設備である。ただし、本実施形態では、配管201を挟み、蒸気S1と、蒸気S2,S3とのエネルギーバランスを検討する。このため、本実施形態では、蒸気S1を供給するボイラ200を「供給側」とし、蒸気S1が供給されるスチームタービン202及び高圧蒸気負荷203を「負荷側」として説明する。
そして、ボイラ200から出力されるエネルギーE1は、“蒸気S1”であり、スチームタービン202、高圧蒸気負荷203で消費するエネルギーE2は、“蒸気S2”、“蒸気S3”である。このため、ここでは、蒸気エネルギーのバランスを示す式(5)が理論的には成立する。
“蒸気S1”=“蒸気S2”+“蒸気S3”・・・(5)
しかしながら、実際に、時刻Taの“蒸気S1”の計算値と、“蒸気S2”の計算値と、“蒸気S3”と、をエネルギーバランスの式(5)に代入した際には、一般に左辺と右辺との値は一致しない。これは、例えば、ボイラモデル42、タービンモデル43が回帰により生成された誤差を含むモデルであること、実際にはモデル以外の箇所で蒸気漏れ等があることが影響している。
そこで、本実施形態では、エネルギープラント100においては、蒸気のエネルギーバランスの式(5)が成立するよう、補正モデル46が設けられている。以下、補正モデル46の生成方法の詳細について説明する。
==機能ブロック==
図5は、エネルギープラント解析装置10に実現される機能ブロックの一例を示す図である。エネルギープラント解析装置10のCPU20が、プログラム40を実行することにより、第1計算部50、第2計算部51、第3計算部52、表示処理部53、及び生成部54が実現される。
第1計算部50は、所定の“燃料”の実績値に基づいて、供給側設備であるボイラ200からのエネルギーEa1(ここでは、“蒸気S1”)を計算する。
第2計算部51は、負荷側設備であるスチームタービン202、高圧蒸気負荷203で消費されるエネルギーEa2(ここでは、“蒸気S2”+“蒸気S3”)を、ボイラ200に所定の“燃料”が供給されている際の電力負荷や購入電力の実績値に基づいて計算する。
第3計算部52は、エネルギーEa1と、エネルギーEa2とがバランスするよう、両者の誤差を補正する関数を示す補正モデル46を計算する。具体的には、第3計算部52は、エネルギーEa2からエネルギーEa1を減算することにより、補正モデル46を計算する。
表示処理部53は、第3計算部52の計算結果に基づいて、例えば補正モデル46に関する情報を表示装置24の画面に表示させる。なお、「補正モデル46に関する情報」とは、例えば、補正モデル46を示す関数や、補正モデル46が具現化された際の実際の設備(例えば、〇kW/hの電力負荷)を示す情報である。
生成部54は、第3計算部52の計算結果に基づいて、エネルギープラント100全体を模擬するモデルに、補正モデル46を生成する。
<<補正モデル生成処理S10>>
図6は、エネルギープラント解析装置10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。まず、第1計算部50は、記憶装置22に格納された実績データ41の“燃料”を示すデータと、ボイラモデル42とを取得し、式(1)に基づいて、供給側設備のエネルギーEa1(=“蒸気S1”)を計算する。(S20:第1計算処理)。
第2計算部51は、記憶装置22に格納された実績データ41の“電力負荷”を示すデータと、“購入電力”を示すデータを取得し、式(4)を用いてタービンモデル43の“発電電力”を計算する(S21:第2計算処理)。なお、第2計算部51が取得する“電力負荷”を示すデータと、“購入電力”を示すデータとは、第1計算部50が取得した実績データ41の“燃料”を示すデータに対応する、同じ時刻のデータである。
そして、第2計算部51は、式(2)を用いて、タービンモデル43の“発電電力”から“蒸気S2”を計算する(S22:第2計算処理)。また、第2計算部51は、処理S22で計算した“蒸気S2”と、高圧蒸気負荷モデル44に対応付けられた一定値である“蒸気S3”と、を加算し、負荷側設備のエネルギーEa2(=“蒸気S2”+“蒸気S3”)を計算する(S23:第2計算処理)。
このように、本実施形態では、供給側設備(ボイラ200)への燃料の実績値と、負荷設備側での電力消費量の実績値とに基づいて、供給側設備と負荷側設備とのエネルギーバランスを計算している。
また、第3計算部52は、供給側設備であるボイラモデル42からのエネルギーE1と、負荷側設備であるタービンモデル43及び高圧蒸気負荷モデル44で消費されるエネルギーE2とがバランスするよう、両者の誤差を補正する関数を示す補正モデル46を計算する(S24:第3計算処理)。具体的には、第3計算部52は、実績値に基づいた負荷側設備のエネルギーEa2と、実績値に基づいた供給側設備のエネルギーEa1との差(=Ea2-Ea1)を計算し、計算結果を示す関数を補正モデル46とする。
表示処理部53は、第3計算部52の計算結果に基づいて、例えば補正モデル46を自動で生成させるか否かを示すメッセージを、表示装置24の画面に表示させる(S25)。図7は、処理S25が実行された際、表示装置24の画面に表示される画像70の一例である。画像70は、『補正モデルを自動生成しますか?』とのメッセージと、自動生成させることを選択させるタブ71と、自動生成させないことを選択させるタブ72と、を含む。なお、タブ71は、『Yes』との表示を含み、タブ72は、『No』との表示を含む。
生成部54は、補正モデルを自動生成させるためのタブ71がタップされたことを検出すると(S26:Yes)、エネルギープラント100全体を模擬するモデル500に、補正モデル46を生成する(S27)。
図8は、エネルギープラント100を示すモデル500を説明するための図であり、図9は、補正モデル46が用いられた際のエネルギーE1,E2の関係を示す図である。
モデル500は、ボイラ200やスチームタービン202等に対応する、上述した複数のモデルを含む。ここで、生成部54は、供給側設備(ボイラモデル42)と、負荷側設備(タービンモデル43及び高圧蒸気負荷モデル44)とが接続されるノードXに、補正モデル46を生成する。
このため、補正モデル46を考慮したノードXにおけるエネルギーバランスは、以下の式(6)の様になる。
E1+(Ea2-Ea1)=E2・・・(6)
ノードXに補正モデル46が接続されることにより、図9に示すように、供給側設備であるボイラモデル42からのエネルギーE1と、負荷側設備であるタービンモデル43及び高圧蒸気負荷モデル44で消費されるエネルギーE2との誤差が補正されることになる。
なお、上述のように、エネルギーEa1,Ea2は、実績値に基づいて計算された値であるが、エネルギーE1,E2は、モデル500が用いて計算される際に定まる計算値である。例えば、エネルギーE1は、設定された量の燃料と、ボイラモデル42とに基づいて計算される計算値であり、エネルギーE2は、式(6)に基づいて計算される計算値である。
また、表示処理部53は、補正モデルを自動生成させないことを選択するタブ72がタップされたことを検出すると(S26:No)、補正モデル46に関する情報を表示装置24に表示させる(S28)。図10は、補正モデル46に関する情報を示す画像75の一例を示す図である。
画像75は、『補正モデルは、y=〇です』、『補正モデルに対応する設備のモデルは、〇kW/hの電力負荷モデルと、□t/hの蒸気負荷モデルです』とのメッセージを含む。このようなメッセージが表示されることにより、利用者は、ノードXに適切なモデルを生成することができるため、エネルギープラント100のモデルの精度を向上させることができる。
<<<エネルギープラント700>>>
図1のエネルギープラント100は、供給側設備としてはボイラ200、負荷側設備としてスチームタービン202、高圧蒸気負荷203を含んでいたが、これに限られない。図11は、エネルギープラントの他の例を示す図である。本実施形態のエネルギープラント解析装置10は、エネルギープラント700に対しても用いることができる。
エネルギープラント700は、製鉄所に設けられたプラントであり、高炉ガスホルダ800、転炉ガスホルダ801、ボイラ802,803、配管804、スチームタービン805,806、高圧蒸気負荷807、低圧蒸気負荷808、電力負荷809、高炉ガス負荷810、及び転炉ガス負荷811を含む。
高炉ガスホルダ800は、製鉄所で鉄を製造する際に副生物として生成された高炉ガスを貯蔵する設備であり、転炉ガスホルダ801は、高炉ガスと同様に生成された転炉ガスを貯蔵する設備である。
ボイラ802は、燃料(重油、高炉ガス、転炉ガス)を燃焼し、蒸気Saを生成する設備であり、ボイラ803は、燃料(重油、高炉ガス、転炉ガス)を燃焼し、蒸気Sbを生成する設備である。
配管804は、蒸気Sa,Sbから、スチームタービン805に蒸気Scを供給し、スチームタービン806に蒸気Sdを供給し、高圧蒸気負荷807に蒸気Seを供給する。
スチームタービン805は、供給される蒸気Scに基づいて“発電電力A”を出力し、スチームタービン806は、供給される蒸気Sdに基づいて“発電電力B”を出力する。
高圧蒸気負荷807は、例えば、供給される蒸気Seに基づいて、製鉄所で用いられる圧縮空気を生成するコンプレッサ等の設備である。
低圧蒸気負荷808は、スチームタービン805,806からの蒸気Sf,Sgが供給される設備である。
高炉ガス負荷810は、高炉ガスが供給される設備であり、転炉ガス負荷811は、転炉ガスが供給される設備である。
ここで、ボイラ802のモデルは、式(7)で表される。
y10=“蒸気Sa”=a10a×重油+a10b×高炉ガス+a10c×転炉ガス+b10・・・(7)
ここで、“a10a”~“a10c”は所定の係数であり、“b10”は所定の定数である。
また、ボイラ803のモデルも、式(7)と同様の式(8)で表される。
y11=“蒸気Sb”=a11a×重油+a11b×高炉ガス+a11c×転炉ガス+b11・・・(8)
スチームタービン805は、式(9)で表される。
y12=“発電電力A”=a12aד蒸気Sc”-a12bד蒸気Sf”+b12・・・(9)
なお、“蒸気Sf”は、低圧蒸気負荷808のために抽気された蒸気であり、“a12a”、“a12b”は所定の係数であり、“b12”は所定の定数である。
スチームタービン806は、式(10)で表される。
y13=“発電電力B”=a13aד蒸気Sd”-“a13b×蒸気Sg”+b13・・・(10)
なお、“蒸気Sg”は、低圧蒸気負荷808のために抽気された蒸気であり、“a13a”、“a13b”は所定の係数であり、“b13”は所定の定数である。
エネルギープラント700において、エネルギーを供給(出力)する供給側設備(第1設備)は、ボイラ802,803である。そして、供給側設備からの“エネルギーE1(=Sa+Sb)”は、ボイラ802,803へ供給される燃料(重油、高炉ガス、転炉ガス)と、式(7),(8)を用いることにより計算できる。
また、エネルギープラント700において、エネルギーを消費する負荷側設備(第2設備)は、スチームタービン805,806、高圧蒸気負荷807である。そして、負荷側設備で消費される“エネルギーE2”のうち、“蒸気Sc”、“蒸気Sd”は、スチームタービン805,806での発電電力A,B、蒸気Sf,Sgの実績値と、式(9),(10)を用いることにより計算できる。さらに、高圧蒸気負荷807で消費される“蒸気Se”は一定値であるため、これらの情報から、負荷側設備で消費される“エネルギーE2(=Sc+Sd+Se)”は計算できる。
したがって、エネルギープラント解析装置10は、エネルギープラント100と同様に、エネルギープラント700においても、種々の情報を取得することにより、“エネルギーE1(=Sa+Sb)”と、“エネルギーE2(=Sc+Sd+Se)”とがバランスするよう、両者の誤差を補正する関数を示す補正モデルを計算できる。これにより、例えば、生成部54は、供給側設備と、負荷側設備とが接続される配管804を示すノードに、計算された補正モデルを生成可能となる。したがって、エネルギープラント解析装置10は、エネルギープラント700を模擬するモデルを精度良く生成することができる。
===まとめ===
以上、本実施形態のエネルギープラント解析装置10について説明した。エネルギープラント解析装置10は、例えば、エネルギープラント100の供給側設備(例えば、ボイラ200)のエネルギーE1と、負荷側設備(スチームタービン202、高圧蒸気負荷203)で消費するエネルギーE2との誤差を補正する補正モデル46を計算する。このため、利用者は、エネルギープラント解析装置10を用いることにより、高い精度でエネルギープラント100のモデルを生成することができる。
また、表示処理部53は、補正モデルに関する情報を示す画像75を、表示装置24の画面に表示させる。このため、エネルギープラント解析装置10の利用者は、表示された情報に基づいて、補正モデル46を生成、設定できる。
また、生成部54は、供給側設備(例えば、ボイラ200)と、負荷側設備(スチームタービン202、高圧蒸気負荷203)と、のエネルギーバランスがとれるよう、補正モデル46をノードXに生成する。このため、エネルギープラント解析装置10は、精度の高いエネルギープラント100のモデル500を自動で生成することができる。
また、第2計算部51は、負荷側設備であるスチームタービン202、高圧蒸気負荷203で消費されるエネルギーE2(ここでは、“蒸気S2”+“蒸気S3”)を、ボイラ200に所定の“燃料”が供給されている際の電力負荷の消費電力の実績値や、購入電力の実績値に基づいて計算する。一般に、電力負荷の消費電力や購入電力に関する情報は、高精度であるため、エネルギーE2も高い精度で算出することができる。
また、本実施形態における供給側設備は、ボイラ200であり、負荷側設備は、スチームタービン202であるが、これらに限られない。例えば、負荷側設備は、蒸気吸収式冷凍機であっても良い。このような設備を用いる場合であっても、本実施形態のエネルギープラント解析装置10は、供給側設備と、負荷側設備とのエネルギーの誤差を補正することができる。
また、実行可能なプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium with an executable program thereon)を用いて、コンピュータにプログラムを供給することも可能である。なお、非一時的なコンピュータの可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、CD-ROM(Read Only Memory)等がある。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
例えば、エネルギープラント100には、負荷側設備としてスチームタービン202と、高圧蒸気負荷203とが含まれているが、スチームタービン202だけであっても良い。この場合、エネルギープラント解析装置10は、ボイラ200と、スチームタービン202との間のエネルギーバランスの誤差を補正する補正モデルを計算する。
例えば、ボイラモデル42は、ボイラ200を示すモデルであり、供給される単位時間あたりの燃料の量と、単位時間あたりの蒸気S1の量との関係を定めることとしたが、これに限られない。例えば、ボイラモデル42は、消費される燃料の量及びボイラ200を動作させるための消費電力と、蒸気S1の量との関係を定めることとしても良い。この場合、ボイラモデル42は、エネルギー源である燃料と、供給される供給エネルギー(例えば、電力)とに基づいて、供給エネルギーとは異なる種類のエネルギー(例えば、蒸気)を出力するモデルとなる。
10 エネルギープラント解析装置
20 CPU
21 メモリ
22 記憶装置
23 入力装置
24 表示装置
25 通信装置
40 プログラム
41 実績データ
42 ボイラモデル
43 タービンモデル
44 高圧蒸気負荷モデル
45 電力負荷モデル
46 補正モデル
100 エネルギープラント
200,802,803 ボイラ
201 配管
202,805,806 スチームタービン
203,807 高圧蒸気負荷
204,809 電力負荷
800 高炉ガスホルダ
801 転炉ガスホルダ
808 低圧蒸気負荷
810 高炉ガス負荷
811 転炉ガス負荷

Claims (7)

  1. 供給される燃料に応じたエネルギーを出力する第1設備と、前記第1設備からのエネルギーを消費する第2設備と、を含むエネルギープラントに関する情報を解析する情報処理装置であって、
    前記第1設備に実際に供給された所定の燃料と、前記第1設備を示す第1モデルと、に基づいて前記第1モデルから出力される第1エネルギーを計算する第1計算部と、
    前記第1設備に前記所定の燃料が供給された際の前記第2設備でのエネルギーの消費に関する情報と、前記第2設備を示す第2モデルと、に基づいて前記第2モデルへ供給される第2エネルギーを計算する第2計算部と、
    前記第1エネルギーと、前記第2エネルギーとの誤差を補正する補正モデルを計算する第3計算部と、
    を含むことを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記補正モデルに関する情報を、画面に表示させる表示処理部を含むこと、
    を特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記第1モデルと、前記第2モデルとの間に前記補正モデルを生成する生成部を含むこと、
    を特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項1~3の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記第2設備でのエネルギーの消費に関する情報は、前記第2設備により駆動される電力負荷の消費電力を示す情報を含むこと、
    を特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項1~4の何れか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記第1設備は、燃料を燃焼し、前記エネルギーとして蒸気を出力するボイラを含み、
    前記第2設備は、前記ボイラからの蒸気で駆動されるスチームタービンを含むこと、
    を特徴とする情報処理装置。
  6. 供給される燃料に応じたエネルギーを出力する第1設備と、前記第1設備からのエネルギーを消費する第2設備と、を含むエネルギープラントに関する情報を解析するコンピュータが、
    前記第1設備に実際に供給された所定の燃料と、前記第1設備を示す第1モデルと、に基づいて前記第1モデルから出力される第1エネルギーを計算する第1計算処理と、
    前記第1設備に前記所定の燃料が供給された際の前記第2設備でのエネルギーの消費に関する情報と、前記第2設備を示す第2モデルと、に基づいて前記第2モデルへ供給される第2エネルギーを計算する第2計算処理と、
    前記第1エネルギーと、前記第2エネルギーとの誤差を補正する補正モデルを計算する第3計算処理と、
    を実行する情報処理方法。
  7. 供給される燃料に応じたエネルギーを出力する第1設備と、前記第1設備からのエネルギーを消費する第2設備と、を含むエネルギープラントに関する情報を解析するコンピュータに、
    前記第1設備に実際に供給された所定の燃料と、前記第1設備を示す第1モデルと、に基づいて前記第1モデルから出力される第1エネルギーを計算する第1計算処理と、
    前記第1設備に前記所定の燃料が供給された際の前記第2設備でのエネルギーの消費に関する情報と、前記第2設備を示す第2モデルと、に基づいて前記第2モデルへ供給される第2エネルギーを計算する第2計算処理と、
    前記第1エネルギーと、前記第2エネルギーとの誤差を補正する補正モデルを計算する第3計算処理と、
    を実行させるプログラム。
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