JP7254527B2 - 環状部材 - Google Patents

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Description

本発明は、取付対象物に取り付けられるとともに、帯状部材を挿通可能な環状部材に関する。
従来、サポータ等の装具、バッグ、衣類、梱包用品等の各種製品に環状部材が取り付けられ、その環状部材にベルトを挿通して固定することにより、ベルトの長さやテンション等の固定状態を調節することが行われている。
例えば、特許文献1には、リング10が、対象部材Pに縫着された伸縮性部材20を介して対象部材Pに取り付けられていることが開示されている。
また、特許文献2には、ベルト調整具用の平環が、ベルトを挿通可能な平環主体Aと、針を挿通可能な針通し部11を有する縫着部Bとを備え、縫着部Bが、生地12、13に縫着されていることが開示されている。
特開平11-313846号公報 実開昭59-28308号公報
しかし、特許文献1に開示されたリング10は、伸縮性部材20を介して対象部材Pに取り付けられているため、伸縮性部材20が経時的に劣化することにより、伸縮性部材20の伸縮量が低下したり、伸縮性部材20を縫着した部分が外れやすかったりするという問題点があった。
さらに、伸縮性部材20は、ある程度の長さを有するため、ベルトがリング10に挿通されていない場合には、伸縮性部材20の長さ分だけリング10が可動し、例えば、対象部材Pから垂れ下がった状態になる。そのため、ユーザがベルトをリング10に挿通しにくかったり、リング10が他の部材に引っ掛かりやすかったりするという問題点があった。
また、特許文献2に開示された平環は、平環主体Aと縫着部Bとを一体的に形成したものではあるが、縫着部Bが生地12、13に直接縫着され、平環主体Aが伸縮性を有するものでない。そのため、平環は、縫着部Bに縫着された生地12、13と、平環主体Aに挿通されたベルトとの間に伸縮性を付与することができないという問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、経時的な劣化を抑制しながら伸縮性を発揮するとともに、ユーザの操作性を向上することができる環状部材を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る環状部材は、
取付対象物に取り付けられるとともに、帯状部材を挿通可能な環状部材であって、
所定の幅を有し、前記取付対象物に取り付けられる取付部と、
前記取付部に一体的に形成されるとともに、前記帯状部材を挿通可能な環状部とを備え、
前記環状部は、
前記取付部の幅方向に沿って前記取付部に延設される延設部と、
前記延設部と対向する位置に配置され、前記環状部に挿通された前記帯状部材を折り返した状態で支持する支持部と、
前記延設部と前記支持部との間を連結し、前記延設部又は前記支持部に対して前記延設部と前記支持部とを接近又は離間させる方向に印加された力に応じて弾性変形する弾性変形部とを備える。
また、上記環状部材において、
前記延設部と前記支持部との間における前記弾性変形部の外形に沿った長さは、前記延設部と前記支持部との間隔よりも長い。
また、上記環状部材において、
前記弾性変形部は、
延設部と前記支持部との間を蛇行状に連結する。
また、上記環状部材において、
前記弾性変形部は、
前記延設部又は前記支持部に対して前記延設部と前記支持部とを捻る方向に印加された力に応じて弾性変形する。
また、上記環状部材において、
前記弾性変形部は、
前記環状部の内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の湾曲変形部を備える。
また、上記環状部材において、
前記弾性変形部は、
前記延設部と前記支持部との間に配置され、前記延設部における前記幅方向の中間部分と、前記支持部における前記幅方向の両端部分との間を連結するものであって、
前記延設部における前記幅方向の中間部分から前記支持部に向けて配置され、前記延設部から遠ざかるに従って互いに離間する一対の延設部側変形部と、
前記支持部における前記幅方向の両端部分から前記延設部に向けて配置される一対の支持部側変形部と、
前記一対の延設部側変形部にそれぞれ接続され、前記環状部の内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第1の湾曲変形部と、
前記一対の支持部側変形部及び前記一対の第1の湾曲変形部にそれぞれ接続され、前記環状部の外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第2の湾曲変形部とを備える。
また、上記環状部材において、
前記第1の湾曲変形部と、前記第2の湾曲変形部とは、S字状に形成されており、
前記第1の湾曲変形部の曲率半径は、前記第2の湾曲変形部の曲率半径よりも小さい。
また、上記環状部材において、
前記弾性変形部は、
前記一対の延設部側変形部における同一の位置に形成されるとともに、前記環状部の内側に向けて突起した一対の第1の突起部をさらに備える。
また、上記環状部材において、
前記弾性変形部は、
前記延設部と前記支持部との間を避けて配置され、前記延設部における前記幅方向の両端部分と、前記支持部における前記幅方向の中間部分との間を連結するものであって、
前記延設部における前記幅方向の両端部分から前記支持部における前記幅方向の両端部分の外側を通過するように配置される一対の延設部側変形部と、
前記支持部における前記幅方向の中間部分から前記延設部とは反対側に向けて配置され、前記支持部から遠ざかるに従って互いに接近する一対の支持部側変形部と、
前記一対の延設部側変形部にそれぞれ接続され、前記環状部の外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第3の湾曲変形部と、
前記一対の支持部側変形部にそれぞれ接続され、前記環状部の外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第4の湾曲変形部と、
前記一対の第3の湾曲変形部及び前記一対の第4の湾曲変形部にそれぞれ接続され、前記環状部の内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第5の湾曲変形部とを備える。
また、上記環状部材において、
前記一対の第3の湾曲変形部と、前記一対の第5の湾曲変形部とは、S字状に形成されており、
前記一対の第4の湾曲変形部と、前記一対の第5の湾曲変形部とは、S字状に形成されており、
前記一対の第5の湾曲変形部の曲率半径は、前記一対の第3の湾曲変形部の曲率半径よりも小さく、前記一対の第3の湾曲変形部の曲率半径は、前記一対の第4の湾曲変形部の曲率半径よりも小さい。
また、上記環状部材において、
前記延設部と、前記支持部との間隔は、前記環状部の厚さの2倍よりも小さい。
また、上記環状部材において、
前記支持部は、
前記支持部の両端部分に形成されるとともに、前記延設部に向けて突起した一対の第2の突起部を備える。
また、上記環状部材において、
前記弾性変形部は、
前記延設部と前記支持部との間に配置され、前記延設部における前記幅方向の両端部分と前記支持部における前記幅方向の両端部分との間を連結するものであって、
前記延設部における前記幅方向の両端部分から前記支持部に向けて配置される一対の延設部側変形部と、
前記支持部における前記幅方向の両端部分から前記延設部に向けて配置される一対の支持部側変形部と、
前記一対の延設部側変形部にそれぞれ接続され、前記環状部(3C)の外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第6の湾曲変形部と、
前記一対の支持部側変形部にそれぞれ接続され、前記環状部(3C)の外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第7の湾曲変形部と、
前記一対の第6の湾曲変形部及び前記一対の第7の湾曲変形部にそれぞれ接続され、前記環状部の内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第8の湾曲変形部とを備える。
本発明の一実施形態に係る環状部材によれば、弾性変形部が、延設部又は支持部に対して延設部と支持部とを接近又は離間させる方向に印加された力に応じて弾性変形することにより、環状部が圧縮又は伸長するので、経時的な劣化を抑制しながら伸縮性を発揮することができる。そのため、環状部材が、取付対象物と帯状部材との間の動きに合わせて伸縮することにより、取付対象物の動きに対して追従させることができ、帯状部材の固定状態を適切に維持することができる。
さらに、ユーザが帯状部材を環状部材に挿通する際に、ユーザが支持部を引っ張ることで、弾性変形部が、弾性変形することにより、環状部が伸長するので、ユーザが帯状部材を環状部材に挿通する操作が容易になる。また、環状部が、取付部に一体的に形成されているので、環状部が、取付対象物に対して可動することがないため、例えば、取付対象物に対して垂れ下がることがなく、同じ位置に保持される。そのため、ユーザが帯状部材を環状部材に挿通する操作が容易になるとともに、環状部材が他の部材に引っ掛かることが抑制される。したがって、ユーザの操作性を向上することができる。
本発明の第1の実施形態に係る環状部材1Aが取り付けられたサポータ10を示し、(a)全体図、(b)拡大平面図、(c)拡大側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る環状部材1Aを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る環状部材1Aの変形状態を示し、(a)は圧縮した状態、(b)は伸長した状態をそれぞれ示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る環状部材1Aの変形状態を示し、(a)は長さ方向DLの軸回りALに捻回した状態、(b)は幅方向DWの軸回りAWに捻回した状態、(c)は厚さ方向DTの軸回りATに捻回した状態をそれぞれ示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る環状部材1Bが取り付けられたサポータ10を示し、(a)全体図、(b)拡大平面図、(c)拡大側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る環状部材1Bを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る環状部材1Bの変形状態を示し、(a)は圧縮した状態、(b)は伸長した状態をそれぞれ示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る環状部材1Cが取り付けられたサポータ10を示し、(a)全体図、(b)拡大平面図、(c)拡大側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る環状部材1Cを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る環状部材1Cの変形状態を示し、(a)は圧縮した状態、(b)は伸長した状態をそれぞれ示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る環状部材について、添付図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る環状部材1Aが取り付けられたサポータ10を示し、(a)全体図、(b)拡大平面図、(c)拡大側面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る環状部材1Aを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。
サポータ10は、図1(a)に示すように、布製のサポータ本体11と、サポータ本体11の左側に取り付けられたベルト12と、取付対象物としてのサポータ本体11の右側に取り付けられるとともに、帯状部材としてのベルト12を挿通可能な環状部材1Aとを備える。
サポータ本体11は、例えば、手首、足首、肘、膝、腰等の装着部位に巻かれた状態で使用される。ベルト12は、ベルト12が環状部材1Aに挿通されて所定の位置で折り返されたときにベルト12の表面が対向する部分に面ファスナー120を備える。
サポータ10は、サポータ本体11が装着部位に巻かれた状態で、図1(b)、(c)に示すように、ベルト12が環状部材1Aに挿通され、その挿通されたベルト12が環状部材1Aで折り返されて面ファスナー120で固定されることにより、装着部位に装着される。
環状部材1Aは、サポータ本体11に取り付けられる取付部2と、取付部2に一体的に形成されるとともに、ベルト12を挿通可能な環状部3Aとを備える。
取付部2は、図2に示すように、略矩形の平板状に形成されており、その外形寸法として、所定の長さL11、幅W11、厚さT11を有する。また、環状部3Aは、環状に形成されており、その外形寸法として、所定の長さL12、幅W12、厚さT12を有する。
ここで、環状部材1Aにおいて、取付部2の長さL11、環状部3Aの長さL12に沿った方向を「長さ方向DL」とし、取付部2の幅W11、環状部3Aの幅W12に沿った方向を「幅方向DW」とし、取付部2の厚さT11、環状部3Aの厚さT12に沿った方向を「厚さ方向DT」とする。
環状部材1Aは、取付部2及び環状部3Aの幅方向DWにおける中心線Cに対して対称的な形状を有し、取付部2及び環状部3Aは、一体的に形成されている。また、環状部材1Aは、全体として面取りした形状になっている。
環状部材1Aは、例えば、ポリアミド(ナイロン)系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂等の樹脂材料を成型することにより製造されている。
取付部2は、図1(b)、(c)に示すように、ミシン糸110によりサポータ本体11に縫い付けられている。そのため、取付部2の厚さT1は、ミシンの針が貫通可能な厚さに設定されている。また、取付部2の長さL11は、例えば、ミシンの押さえ板との位置関係を考慮することにより、ミシンによる縫製の安定性を確保可能な長さに設定されている。
環状部3Aは、図2に示すように、取付部2の幅方向DWに沿って取付部2に延設される延設部30Aと、延設部30Aと対向する位置に配置され、環状部3Aに挿通されたベルト12を折り返した状態で支持する支持部31Aと、延設部30Aと支持部31Aとの間を連結し、延設部30A又は支持部31Aに対して印加された力に応じて弾性変形する弾性変形部32とを備える。
延設部30Aと、支持部31Aとは、幅方向DWに沿って略平行に配置されている。延設部30Aの幅は、取付部2の幅W11と同程度である。支持部31Aの幅は、延設部30Aの幅及びベルト12の幅よりも広く設定されている。
弾性変形部32は、延設部30A又は支持部31Aに対して延設部30Aと支持部31Aとを接近又は離間させる方向(すなわち、長さ方向DL)に印加された力に応じて弾性変形する。また、弾性変形部32は、延設部30A又は支持部31Aに対して延設部30Aと支持部31Aとを捻る方向(すなわち、長さ方向DLの軸回りAL、幅方向DWの軸回りAW又は厚さ方向DTの軸回りAT)に印加された力に応じて弾性変形する。そして、弾性変形部32は、印加された力が解除された場合には、元の形状に戻る特性(形状復元性)を有する。
また、弾性変形部32は、延設部30Aと支持部31Aとの間に配置され、延設部30Aにおける幅方向DWの中間部分300と、支持部31Aにおける幅方向DWの両端部分311A、311Bとの間を連結するものである。
そして、弾性変形部32は、延設部30Aにおける幅方向DWの中間部分300から支持部31Aに向けて配置される一対の延設部側変形部320A、320Bと、支持部31Aにおける幅方向DWの両端部分311A、311Bから延設部30Aに向けて配置される一対の支持部側変形部321A、321Bと、一対の延設部側変形部320A、320Bにそれぞれ接続され、環状部3Aの内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第1の湾曲変形部322A、322Bと、一対の支持部側変形部321A、321B及び一対の第1の湾曲変形部322A、322Bにそれぞれ接続され、環状部3Aの外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第2の湾曲変形部323A、323Bとを備える。
一対の延設部側変形部320A、320Bは、延設部30Aから遠ざかるに従って互いに離間するように配置される。一対の支持部側変形部321A、321Bは、支持部31Aから遠ざかるに従って互いに接近するように配置される。
また、弾性変形部32は、一対の延設部側変形部320A、320Bにおける同一の位置に形成されるとともに、環状部3Aの内側に向けて突起した一対の第1の突起部324A、324Bをさらに備える。
弾性変形部32は、隣接する各部の間(すなわち、延設部側変形部320A、320B及び第1の湾曲変形部322A、322Bの間、第1の湾曲変形部322A、322Bと第2の湾曲変形部323A、323Bの間、第2の湾曲変形部323A、323B及び支持部側変形部321A、321Bの間)がそれぞれ延長状に接続されている。
一対の第1の湾曲変形部322A、322Bと、一対の第2の湾曲変形部323A、323Bとは、S字状に形成されている。したがって、弾性変形部32は、延設部30Aと支持部31Aとの間で、一対の第1の湾曲変形部322A、322Bと、一対の第2の湾曲変形部323A、323Bとによって2回折り返されることで、延設部30Aと支持部31Aとの間を蛇行状に連結する。
一対の第1の湾曲変形部322A、322Bの曲率半径R1は、一対の第2の湾曲変形部323A、323Bの曲率半径R2よりも小さく設定されている(曲率半径R1<曲率半径R2)。
一対の第1の湾曲変形部322A、322Bの中心角θ1は、一対の第2の湾曲変形部323A、323Bの中心角θ2よりも小さく設定されている(中心角θ1<中心角θ2)。具体的には、中心角θ1は、180度程度に設定され、中心角θ2は、一対の第2の湾曲変形部322A、322Bが優弧を形成するように、180度よりも大きく設定されている。
延設部30Aと支持部31Aとの間における弾性変形部32の外形に沿った長さL18は、延設部30Aと支持部31Aとの間隔L13よりも長く設定されている。なお、長さL18は、延設部30Aと支持部31Aとの間において弾性変形部32の外形の中央部分を結ぶ線分(図2(a)に示す破線)の長さである。
上記構成を有する環状部材1Aが取り付けられたサポータ10が、装着部位に装着された場合、ユーザが装着部位を曲げたり伸ばしたり捻ったりというように任意の方向に動作させることにより、サポータ10には、サポータ10を伸縮させる方向の力や、サポータ10を捻る方向の力が印加される。そして、サポータ10に印加された力は、サポータ本体11及びベルト12を介して環状部材1Aに作用する。
まず、サポータ10を伸縮させる方向の力は、サポータ本体11に取り付けられた取付部2に延設される延設部30Aと、ベルト12を折り返した状態で支持する支持部31Aとの間に作用し、延設部30Aと支持部31Aとを接近又は離間させる方向(すなわち、長さ方向DL)に印加される。その結果、延設部30Aと支持部31Aとの間を連結する弾性変形部32が、延設部30Aと支持部31Aとを接近又は離間させる方向に印加された力に応じて弾性変形する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る環状部材1Aの変形状態を示し、(a)は圧縮した状態、(b)は通常の状態、(c)は伸長した状態をそれぞれ示す図である。
環状部材1Aに作用する力F11が、図3(a)に示すように、延設部30Aと支持部31Aとを接近させる方向に印加された場合、弾性変形部32は、一対の延設部側変形部320A、320Bの間隔が広がるように弾性変形し、一対の第1の湾曲変形部322A、322Bの曲率半径R1が小さくなるように弾性変形し、一対の第2の湾曲変形部323A、323Bの曲率半径R2が大きくなるように弾性変形する。
このように、弾性変形部32が弾性変形して、延設部30Aと支持部31Aとの間隔L14が、図3(b)に示す通常の状態における延設部30Aと支持部31Aとの間隔L13に比べて、長さL15(=L13-L14)分だけ狭くなることにより、環状部3Aは、長さ方向DLに対して圧縮する。
また、環状部材1Aに作用する力F12が、図3(c)に示すように、延設部30Aと支持部31Aとを離間させる方向に印加された場合、弾性変形部32は、一対の延設部側変形部320A、320Bの間隔が狭くなるように弾性変形し、一対の第1の湾曲変形部322A、322Bの曲率半径R1が大きくなるように弾性変形し、一対の第2の湾曲変形部323A、323Bの曲率半径R2が小さくなるように弾性変形する。
このように、弾性変形部32が弾性変形して、延設部30Aと支持部31Aとの間隔L16が、図3(b)に示す通常の状態における延設部30Aと支持部31Aとの間隔L13に比べて、長さL17(=L16-L13)分だけ広くなることにより、環状部3Bは、長さ方向DLに対して伸長する。
したがって、第1の実施形態に係る環状部材1Aによれば、弾性変形部32が、図3(a)、(c)に示すように、弾性変形することにより、環状部3Aが、長さ方向DLに対して圧縮又は伸長するので、経時的な劣化を抑制しながら伸縮性を発揮することができる。そのため、環状部材1Aが、例えば、サポータ10に取り付けられた場合には、サポータ本体11とベルト12との間の動きに合わせて伸縮することにより、取付対象物の動きに対して追従させることができ、ベルト12の固定状態を適切に維持することができる。
さらに、ユーザがベルト12を環状部材1Aに挿通する際に、ユーザが支持部31Aを引っ張ることで、弾性変形部32が、図3(c)に示すように、弾性変形することにより、環状部3Aが伸長するので、ユーザがベルト12を環状部材1Aに挿通する操作が容易になる。また、環状部3Aが、取付部2に一体的に形成されているので、環状部3Aが、サポータ本体11に対して可動することがないため、例えば、サポータ本体11に対して垂れ下がることがなく、同じ位置に保持される。そのため、ユーザがベルト12を環状部材1Aに挿通する操作が容易になり、環状部材1Aが他の部材(例えば、衣類等)に引っ掛かることが抑制される。したがって、ユーザの操作性を向上することができる。
一方、サポータ10を捻る方向の力は、サポータ本体11に取り付けられた取付部2に延設される延設部30Aと、ベルト12を折り返した状態で支持する支持部31Aとの間に作用し、延設部30Aと支持部31Aとを捻る方向(すなわち、長さ方向DLの軸回りAL、幅方向DWの軸回りAW又は厚さ方向DTの軸回りAT)に印加される。その結果、延設部30Aと支持部31Aとの間を連結する弾性変形部32が、延設部30Aと支持部31Aとを捻る方向に印加された力に応じて弾性変形する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る環状部材1Aの変形状態を示し、(a)は長さ方向DLの軸回りALに捻回した状態、(b)は幅方向DWの軸回りAWに捻回した状態、(c)は厚さ方向DTの軸回りATに捻回した状態をそれぞれ示す図である。
ここで、支持部31Aの両端部分311A、311Bのうちの一端部分311Aと、延設部30Aの中間部分300との間を連結する弾性変形部32を、「第1の弾性変形部32A」とし、支持部31Aの両端部分311A、311Bのうちの他端部分311Bと、延設部30Aの中間部分300との間を連結する弾性変形部32を、「第2の弾性変形部32B」とする。すなわち、「第1の弾性変形部32A」は、延設部側変形部320A、支持部側変形部321A、第1の湾曲変形部322A、及び、第2の湾曲変形部323Aからなり、「第2の弾性変形部32B」は、延設部側変形部320B、支持部側変形部321B、第1の湾曲変形部322B、及び、第2の湾曲変形部323Bからなるものとして、図4に示す変形状態について説明する。
環状部材1Aに作用する力F13が、図4(a)に示すように、長さ方向DLの軸回りALに印加された場合、第1の弾性変形部32Aと、第2の弾性変形部32Bは、印加された力の方向にそれぞれ撓むように弾性変形する。このように、弾性変形部32が弾性変形して、延設部30Aと支持部31Aとが長さ方向DLの軸回りALに対して所定の角度θLをなすことにより、環状部3Aが、長さ方向DLの軸回りALに対して捻回する。
環状部材1Aに作用する力F14が、図4(b)に示すように、幅方向DWの軸回りAWに印加された場合、第1の弾性変形部32Aと、第2の弾性変形部32Bは、印加された力の方向に撓むように弾性変形する。このように、弾性変形部32が弾性変形して、延設部30Aと支持部31Aとが幅方向DWの軸回りAWに対して所定の角度θWをなすことにより、環状部3Aが、幅方向DWの軸回りAWに対して捻回する。
環状部材1Aに作用する力F15が、図4(c)に示すように、厚さ方向DTの軸回りATに印加された場合、第1の弾性変形部32Aが伸長するように弾性変形するとともに、第2の弾性変形部32Bが圧縮するように弾性変形する。このように、弾性変形部32が弾性変形して、延設部30Aと支持部31Aとが厚さ方向DTの軸回りATに対して所定の角度θTをなすことにより、環状部3Aが、厚さ方向DTの軸回りATに対して捻回する。
なお、図4(a)、(b)、(c)では、環状部材1Aに作用する力F13~F15が、長さ方向DL、幅方向DW及び厚さ方向DTの3軸のうち1軸の軸回りに印加された場合についてそれぞれ説明したが、2軸又は3軸の軸回りに同時に印加されるような場合には、弾性変形部32は、それぞれの軸回りに対して同時に捻回するように弾性変形する。さらに、環状部材1Aに作用する力が、図3(a)、(c)に示すように、長さ方向DLにも印加されるような場合には、弾性変形部32は、長さ方向DLに対して伸縮するように弾性変形すると同時に、それぞれの軸回りに対して捻回するように弾性変形する。
したがって、第1の実施形態に係る環状部材1Aによれば、弾性変形部32が、図4に示すように、弾性変形することにより、環状部3Aが、長さ方向DLの軸回りAL、幅方向DWの軸回りAW又は厚さ方向DTの軸回りATに対して捻回するので、経時的な劣化を抑制しながら稔回性を発揮することができる。そのため、環状部材1Aが、例えば、サポータ10に取り付けられた場合には、サポータ本体11とベルト12との間の動きに合わせて捻回することにより、取付対象物の動きに対して追従させることができ、適切なテンションを維持することができる。
また、第1の実施形態に係る環状部材1Aによれば、弾性変形部32が、一対の第1の突起部324A、324Bをさらに備えるので、環状部材1Aに作用する力が、図3(c)に示すように、延設部30Aと支持部31Aとを離間させる方向に印加された場合、その印加された力が大きくなるにつれて、一対の延設部側変形部320A、320Bの間隔がより狭くなるように弾性変形し、一対の第1の突起部324A、324Bが徐々に接近する。そして、その印加された力が、所定の制限値に到達すると、一対の第1の突起部324A、324Bが、互いに接触し、弾性変形部32がそれ以上変形することが抑制されるので、環状部3Aが、長さ方向DLに対してそれ以上伸長することが制限される。そのため、一対の第1の突起部324A、324Bは、ストッパーとして機能することにより、環状部3Aの破損や破断を防止することができる。
また、第1の実施形態に係る環状部材1Aによれば、弾性変形部32が、延設部30Aにおける幅方向DWの中間部分300と、支持部31Aにおける幅方向DWの両端部分311A、311Bとの間を連結するものであって、一対の延設部側変形部320A、320Bと、一対の支持部側変形部321A、321Bと、一対の第1の湾曲変形部322A、322Bと、一対の第2の湾曲変形部323A、323Bとを備えるので、弾性変形部32の強度を確保しつつ、変形率(力が印加されていない場合の延設部30Aと支持部31Aとの間隔L13に対する、力が印加された場合の延設部30Aと支持部31Aとの間隔L14、L16の割合)を向上させることができる。
また、第1の実施形態に係る環状部材1Aによれば、第1の湾曲変形部322A、322Bと、第2の湾曲変形部323A、323Bとが、S字状に形成されており、第1の湾曲変形部322A、322Bの曲率半径R1は、第2の湾曲変形部323A、323Bの曲率半径R2よりも小さく設定されているので、弾性変形部32の変形率をさらに向上させることができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る環状部材1Bが取り付けられたサポータ10を示し、(a)全体図、(b)拡大平面図、(c)拡大側面図である。図6は、本発明の第2の実施形態に係る環状部材1Bを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。
第2の実施形態に係る環状部材1Bは、第1の実施形態に係る環状部材1Aに対して、環状部3Bの形状を変更したものである。なお、その他の基本的な構成は共通するため、説明を省略する。
環状部3Bは、延設部30Bと、支持部31Bと、弾性変形部33とを備える。延設部30Bの幅は、取付部2の幅W21よりも広く設定されている。支持部31Bの幅は、延設部30Bの幅よりも狭く、ベルト12の幅よりも広く設定されている。
支持部31Bは、支持部31Bの両端部分311A、311Bに形成されるとともに、延設部30Bに向けて突起した一対の第2の突起部312A、312Bを備える。延設部30Bと支持部31Bとの間隔L23は、環状部3Bの厚さT22の2倍よりも小さく設定されている。
弾性変形部33は、延設部30Bと支持部31Bとの間を避けて配置され、延設部30Bにおける幅方向DWの両端部分301A、301Bと、支持部31Bにおける幅方向DWの中間部分310との間を連結するものである。
そして、弾性変形部33は、延設部30Bにおける幅方向DWの両端部分301A、301Bから支持部31Bにおける幅方向DWの両端部分301A、301Bの外側を通過するように配置される一対の延設部側変形部330A、330Bと、支持部31Bにおける幅方向DWの中間部分300から延設部30Bとは反対側に向けて配置される一対の支持部側変形部331A、331Bと、一対の延設部側変形部330A、330Bにそれぞれ接続され、環状部3Bの外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第3の湾曲変形部332A、332Bと、一対の支持部側変形部331A、331Bにそれぞれ接続され、環状部3Bの外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第4の湾曲変形部333A、333Bと、一対の第3の湾曲変形部332A、332B及び一対の第4の湾曲変形部333A、333Bにそれぞれ接続され、環状部3Bの内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第5の湾曲変形部334A、334Bとを備える。
一対の延設部側変形部330A、330Bは、長さ方向DLに沿って略平行に配置される。一対の支持部側変形部331A、331Bは、支持部31Bから遠ざかるに従って互いに接近するように配置される。
弾性変形部33は、隣接する各部の間(すなわち、一対の延設部側変形部330A、330B及び一対の第3の湾曲変形部332A、332Bの間、一対の第3の湾曲変形部332A、332B及び一対の第5の湾曲変形部334A、334Bの間、一対の第5の湾曲変形部334A、334B及び一対の第4の湾曲変形部333A、333Bの間、一対の第4の湾曲変形部333A、333B及び一対の支持部側変形部331A、331Bの間)がそれぞれ延長状に接続されている。
一対の第3の湾曲変形部332A、332Bと、一対の第5の湾曲変形部334A、334Bとは、S字状に形成されている。一対の第4の湾曲変形部333A、333Bと、一対の第5の湾曲変形部334A、334Bとは、S字状に形成されている。したがって、弾性変形部33は、延設部30Bと支持部31Bとの間で、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bと、一対の第4の湾曲変形部333A、333Bと、一対の第5の湾曲変形部334A、334Bとによって3回折り返されることで、延設部30Bと支持部31Bとの間を蛇行状に連結する。
一対の第5の湾曲変形部334A、334Bの曲率半径R5は、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bの曲率半径R3よりも小さく設定され、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bの曲率半径R3は、一対の第4の湾曲変形部333A、333Bの曲率半径R4よりも小さく設定されている(曲率半径R5<曲率半径R3<曲率半径R4)。
一対の第4の湾曲変形部333A、333Bの中心角θ4は、一対の第5の湾曲変形部334A、334Bの中心角θ5よりも小さく設定され、一対の第5の湾曲変形部334A、334Bの中心角θ5は、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bの中心角θ3よりも小さく設定されている(中心角θ4<中心角θ5<中心角θ3)。具体的には、中心角θ5は、180度程度に設定され、中心角θ4は、一対の第4の湾曲変形部333A、333Bが劣弧を形成するように、180度よりも小さく設定され、中心角θ3は、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bが優弧を形成するように、180度よりも大きく設定されている。
延設部30Bと支持部31Bとの間における弾性変形部33の外形に沿った長さL28は、延設部30Bと支持部31Bとの間隔L23よりも長く設定されている。なお、長さL28は、延設部30Bと支持部31Bとの間において弾性変形部33の外形の中央部分を結ぶ線分(図6(a)に示す破線)の長さである。
上記構成を有する環状部材1Bが取り付けられたサポータ10が、装着部位に装着された場合、第1の実施形態と同様に、ユーザが装着部位を動作させることにより、サポータ10を伸縮させる方向の力や、サポータ10を捻る方向の力が、サポータ本体11及びベルト12を介して環状部材1Bに作用する。
まず、サポータ10を伸縮させる方向の力は、延設部30Bと支持部31Bとの間に作用し、延設部30Bと支持部31Bとを接近又は離間させる方向(すなわち、長さ方向DL)に印加される。その結果、延設部30Bと支持部31Bとの間を連結する弾性変形部33が、延設部30Bと支持部31Bとを接近又は離間させる方向に印加された力に応じて弾性変形する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る環状部材1Bの変形状態を示し、(a)は圧縮した状態、(b)は通常の状態、((b)は伸長した状態をそれぞれ示す図である。
環状部材1Bに作用する力F21が、図7(a)に示すように、延設部30Bと支持部31Bとを接近させる方向に印加された場合、弾性変形部33は、一対の支持部側変形部331A、331Bの間隔が狭くなるように弾性変形し、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bの曲率半径R3が小さくなるように弾性変形し、一対の第4の湾曲変形部333A、333B及び一対の第5の湾曲変形部334A、334Bの曲率半径R4、R5が大きくなるように弾性変形する。
このように、弾性変形部33が弾性変形して、延設部30Bと支持部31Bとの間隔L24が、図7(b)に示す通常の状態における延設部30Aと支持部31Aとの間隔L23に比べて、長さL25(=L23-L24)分だけ狭くなることにより、環状部3Bは、長さ方向DLに対して圧縮する。
環状部材1Bに作用する力F22が、図7(c)に示すように、延設部30Bと支持部31Bとを離間させる方向に印加された場合、弾性変形部33は、一対の支持部側変形部331A、331Bの間隔が広がるように弾性変形し、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bの曲率半径R3が大きくなるように弾性変形し、一対の第4の湾曲変形部333A、333B及び一対の第5の湾曲変形部334A、334Bの曲率半径R4、R5が小さくなるように弾性変形する。
このように、弾性変形部33が弾性変形して、延設部30Bと支持部31Bとの間隔L26が、図7(b)に示す通常の状態における延設部30Aと支持部31Aとの間隔L23に比べて、長さL27(=L26-L23)分だけ広くなることにより、環状部3Bは、長さ方向DLに対して伸長する。
したがって、第2の実施形態に係る環状部材1Bによれば、弾性変形部33が弾性変形することにより、環状部3Bが、長さ方向DLに対して圧縮又は伸長するので、第1の実施形態に係る環状部材1Aと同様に、経時的な劣化を抑制しながら伸縮性を発揮することができる。
また、第2の実施形態に係る環状部材1Bによれば、環状部3Bが、取付部2に一体的に形成されているので、第1の実施形態に係る環状部材1Aと同様に、ユーザの操作性を向上することができる。
一方、サポータ10を捻る方向の力は、延設部30Bと支持部31Bとの間に作用し、延設部30Bと支持部31Bとを捻る方向(すなわち、長さ方向DLの軸回りAL、幅方向DWの軸回りAW又は厚さ方向DTの軸回りAT)に印加される。その結果、延設部30Bと支持部31Bとの間を連結する弾性変形部33が、延設部30Bと支持部31Bとを捻る方向に印加された力に応じて、第1の実施形態に係る弾性変形部32と同様に、弾性変形する。
したがって、第2の実施形態に係る環状部材1Bによれば、弾性変形部33が弾性変形することにより、環状部3Bが、長さ方向DLの軸回りAL、幅方向DWの軸回りAW又は厚さ方向DTの軸回りATに対して捻回するので、第1の実施形態に係る環状部材1Aと同様に、経時的な劣化を抑制しながら稔回性を発揮することができる。
また、第2の実施形態に係る環状部材1Bによれば、弾性変形部33が、延設部30Bと支持部31Bとの間を避けて配置され、延設部30Bにおける幅方向DWの両端部分301A、301Bと、支持部31Bにおける幅方向DWの中間部分310との間を連結するものであって、一対の延設部側変形部330A、330Bと、一対の支持部側変形部331A、331Bと、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bと、一対の第4の湾曲変形部333A、333Bと、一対の第5の湾曲変形部334A、334Bとを備えるので、弾性変形部33の強度を確保しつつ、変形率(力が印加されていない場合の延設部30Bと支持部31Bとの間隔L23に対する、力が印加された場合の延設部30Bと支持部31Bとの間隔L24、L26の割合)を向上させることができる。
そして、支持部31Bが、環状部3Bに挿通されたベルト12を折り返した状態で支持する際に、支持部31Bに支持されたベルト12が、図5(b)に示すように、弾性変形部33の一部を覆うように配置されるので、ベルト12により弾性変形部33を保護することができるとともに、環状部3Bの見栄えを向上させることができる。
また、第2の実施形態に係る環状部材1Bによれば、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bと、一対の第5の湾曲変形部334A、334Bとは、S字状に形成されており、一対の第4の湾曲変形部333A、333Bと、一対の第5の湾曲変形部334A、334Bとは、S字状に形成されており、一対の第5の湾曲変形部334A、334Bの曲率半径R5は、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bの曲率半径R3よりも小さく、一対の第3の湾曲変形部332A、332Bの曲率半径R3は、一対の第4の湾曲変形部333A、333Bの曲率半径R4よりも小さく設定されているので、弾性変形部33の変形率をさらに向上させることができる。
また、第2の実施形態に係る環状部材1Bによれば、延設部30Bと、支持部31Bとの間隔L23が、環状部3Bの厚さ(T22)の2倍よりも小さいので、支持部31Bが、環状部3Bに挿通されたベルト12を折り返した状態で支持する際に、支持部31Bに支持されたベルト12と、延設部30Bとの間の隙間が狭くなる、または、隙間が無くなる。そのため、弾性変形部33が、延設部30Bと支持部31Bとを離間させる方向に印加された力に応じて弾性変形することにより、環状部材1Bが、長さ方向DLに対して伸長した場合、ユーザがベルト12と延設部30Bとの間の隙間を視認することにより、ユーザが環状部材1Bの伸長量を把握することができる。さらに、ベルト12と延設部30Bとの間の隙間が狭くなる、または、隙間が無くなるので、環状部3Bの見栄えを向上させることができる。
また、第2の実施形態に係る環状部材1Bによれば、支持部31Bが、一対の第2の突起部312A、312Bをさらに備えるので、支持部31Bが、環状部3Bに挿通されたベルト12を折り返した状態で支持する際に、支持部31Bに支持されたベルト12が、支持部31Bにおける幅方向DWに移動しないように、ベルト12の横ずれを抑制ことができる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る環状部材1Cが取り付けられたサポータ10を示し、(a)全体図、(b)拡大平面図、(c)拡大側面図である。図9は、本発明の第3の実施形態に係る環状部材1Cを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。
第3の実施形態に係る環状部材1Cは、第1の実施形態に係る環状部材1Aに対して、環状部3Cの形状を変更したものである。なお、その他の基本的な構成は共通するため、説明を省略する。
環状部3Cは、延設部30Cと、支持部31Cと、弾性変形部34とを備える。延設部30Cの幅は、取付部2の幅W21と同程度である。支持部31Cの幅は、延設部30Cの幅及びベルト12の幅よりも広く設定されている。
弾性変形部34は、延設部30Cと支持部31Cとの間に配置され、延設部30Cにおける幅方向DWの両端部分301A、301Bと支持部31Cにおける幅方向DWの両端部分311A、311Bとの間を連結するものである。
弾性変形部34は、延設部30Cにおける幅方向DWの両端部分301A、301Bから支持部31Cに向けて配置される一対の延設部側変形部340A、340Bと、支持部31Cにおける幅方向DWの両端部分311A、311Bから延設部30Cに向けて配置される一対の支持部側変形部341A、341Bと、一対の延設部側変形部340A、340Bにそれぞれ接続され、環状部3Cの外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第6の湾曲変形部342A、342Bと、一対の支持部側変形部341A、341Bにそれぞれ接続され、環状部3Cの外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第7の湾曲変形部343A、343Bと、一対の第6の湾曲変形部342A、342B及び一対の第7の湾曲変形部343A、343Bにそれぞれ接続され、環状部3Cの内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第8の湾曲変形部344A、344Bとを備える。
一対の延設部側変形部340A、340Bは、長さ方向DLに沿って略平行に配置される。一対の支持部側変形部341A、341Bは、長さ方向DLに沿って略平行に配置される。
弾性変形部34は、隣接する各部の間(すなわち、一対の延設部側変形部340A、340B及び一対の第6の湾曲変形部342A、342Bの間、一対の第6の湾曲変形部342A、342B及び一対の第8の湾曲変形部344A、344Bの間、一対の第8の湾曲変形部344A、344B及び一対の第7の湾曲変形部343A、343Bの間、一対の第7の湾曲変形部343A、343B及び一対の支持部側変形部341A、341Bの間)がそれぞれ延長状に接続されている。
一対の第6の湾曲変形部342A、342Bと、一対の第8の湾曲変形部344A、344Bとは、S字状に形成されている。一対の第7の湾曲変形部343A、343Bと、一対の第8の湾曲変形部344A、344Bとは、S字状に形成されている。したがって、弾性変形部34は、一対の第6の湾曲変形部342A、342Bと、一対の第7の湾曲変形部343A、343Bと、一対の第8の湾曲変形部344A、344Bとによって延設部30Cと支持部31Cとの間で3回折り返されることで、延設部30Cと支持部31Cとの間を蛇行状に連結する。
一対の第6の湾曲変形部342A、342Bの曲率半径R6と、一対の第7の湾曲変形部343A、343Bの曲率半径R7と、一対の第8の湾曲変形部344A、344Bの曲率半径R8とは、同程度に設定されている(曲率半径R6≒曲率半径R7≒曲率半径R8)。
一対の第6の湾曲変形部342A、342Bの中心角θ6と、一対の第7の湾曲変形部343A、343Bの中心角θ7とは、同程度に設定されているとともに、一対の第8の湾曲変形部344A、344Bの中心角θ8よりも小さく設定されている(中心角θ6≒中心角θ7<中心角θ8)。具体的には、中心角θ8は、一対の第8の湾曲変形部344A、344Bが劣弧を形成するように、90度よりも大きく、かつ、180度よりも小さく設定され、中心角θ6、θ7は、一対の第6の湾曲変形部342A、342B及び一対の第7の湾曲変形部343A、343Bが劣弧を形成するように、90度よりも小さく設定されている。
延設部30Cと支持部31Cとの間における弾性変形部34の外形に沿った長さL38は、延設部30Cと支持部31Cとの間隔L33よりも長く設定されている。なお、長さL38は、延設部30Cと支持部31Cとの間において弾性変形部34の外形の中央部分を結ぶ線分(図9(a)に示す破線)の長さである。
上記構成を有する環状部材1Cが取り付けられたサポータ10が、装着部位に装着された場合、第1の実施形態と同様に、ユーザが装着部位を動作させることにより、サポータ10を伸縮させる方向の力や、サポータ10を捻る方向の力が、サポータ本体11及びベルト12を介して環状部材1Cに作用する。
まず、サポータ10を伸縮させる方向の力は、延設部30Cと支持部31Cとの間に作用し、延設部30Cと支持部31Cとを接近又は離間させる方向(すなわち、長さ方向DL)に印加される。その結果、延設部30Cと支持部31Cとの間を連結する弾性変形部34が、延設部30Cと支持部31Cとを接近又は離間させる方向に印加された力に応じて弾性変形する。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る環状部材1Cの変形状態を示し、(a)は圧縮した状態、(b)は通常の状態、(c)は伸長した状態をそれぞれ示す図である。
環状部材1Cに作用する力F31が、図10(a)に示すように、延設部30Cと支持部31Cとを接近させる方向に印加された場合、弾性変形部34は、一対の第6の湾曲変形部342A、342B、一対の第7の湾曲変形部343A、343B及び一対の第8の湾曲変形部344A、344Bの曲率半径R6、R7、R8が小さくなるように弾性変形する。
このように、弾性変形部34が弾性変形して、延設部30Cと支持部31Cとの間隔L34が、図10(b)に示す通常の状態における延設部30Aと支持部31Aとの間隔L33に比べて、長さL35(=L33-L34)分だけ狭くなることにより、環状部3Cは、長さ方向DLに対して圧縮する。
環状部材1Cに作用する力F32が、図10(c)に示すように、延設部30Cと支持部31Cとを離間させる方向に印加された場合、弾性変形部34は、一対の第6の湾曲変形部342A、342B、一対の第7の湾曲変形部343A、343B及び一対の第8の湾曲変形部344A、344Bの曲率半径R6、R7、R8が大きくなるように弾性変形する。
このように、弾性変形部34が弾性変形して、延設部30Cと支持部31Cとの間隔L36が、図10(b)に示す通常の状態における延設部30Aと支持部31Aとの間隔L33に比べて、長さL37(=L36-L33)分だけ広くなることにより、環状部3Cは、長さ方向DLに対して伸長する。
したがって、第3の実施形態に係る環状部材1Cによれば、弾性変形部34が弾性変形することにより、環状部3Cが、長さ方向DLに対して圧縮又は伸長するので、第1の実施形態に係る環状部材1Aと同様に、経時的な劣化を抑制しながら伸縮性を発揮することができる。
また、第3の実施形態に係る環状部材1Cによれば、環状部3Cが、取付部2に一体的に形成されているので、第1の実施形態に係る環状部材1Aと同様に、ユーザの操作性を向上することができる。
一方、サポータ10を捻る方向の力は、延設部30Cと支持部31Cとの間に作用し、延設部30Cと支持部31Cとを捻る方向(すなわち、長さ方向DLの軸回りAL、幅方向DWの軸回りAW又は厚さ方向DTの軸回りAT)に印加される。その結果、延設部30Cと支持部31Cとの間を連結する弾性変形部34が、延設部30Cと支持部31Cとを捻る方向に印加された力に応じて、第1の実施形態に係る弾性変形部32と同様に、弾性変形する。
したがって、第3の実施形態に係る環状部材1Cによれば、弾性変形部34が弾性変形することにより、環状部3Cが、長さ方向DLの軸回りAL、幅方向DWの軸回りAW又は厚さ方向DTの軸回りATに対して捻回するので、第1の実施形態に係る環状部材1Aと同様に、経時的な劣化を抑制しながら稔回性を発揮することができる。
また、第3の実施形態に係る環状部材1Cによれば、弾性変形部34が、延設部30Cにおける幅方向DWの両端部分301A、301Bと支持部31Cにおける幅方向DWの両端部分311A、311Bとの間を連結するものであって、一対の延設部側変形部340A、340Bと、一対の支持部側変形部341A、341Bと、一対の第6の湾曲変形部342A、342Bと、一対の第7の湾曲変形部343A、343Bと、一対の第8の湾曲変形部344A、344Bとを備えるので、弾性変形部34の強度を確保しつつ、変形率(力が印加されていない場合の延設部30Cと支持部31Cとの間隔L33に対する、力が印加された場合の延設部30Cと支持部31Cとの間隔L34、L36の割合)を向上させることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施形態では、環状部材1A~1Cが、樹脂材料で製造されているものとして説明したが、弾性変形部32~34が、印加された力に応じて弾性変形するものであって、形状復元性を有するものであれば、任意の材料で製造されていてもよく、例えば、金属材料で製造されていてもよい。
また、上記各実施形態では、取付部2が、ミシン糸110によりサポータ本体11に縫い付けられているものとして説明したが、取付部2が、ミシン糸110やミシンの針を通すための貫通孔を備えるようにしてもよい。さらに、取付部2をサポータ本体11に取り付ける方法は、縫着に限られず、例えば、溶着、接着、固着(例えば、リベット)等の方法を採用してもよい。
また、上記各実施形態では、支持部31A~31Cが、直線的に形成されており、ベルト12を直線的な面で支持するものとして説明したが、支持部31A~31Cが、環状部3A~3Cの内側に向けて凸とする湾曲状に形成されていてもよい。
また、上記第1の実施形態では、弾性変形部32が、一対の第1の突起部324A、324Bを備えるものとして説明したが、弾性変形部32が、一対の第1の突起部324A、324Bを備えないものとしてもよい。
また、上記第2の実施形態では、支持部31Bが、一対の第2の突起部312A、312Bを備えるものとして説明したが、支持部31Bが、一対の第2の突起部312A、312Bを備えないものとしてもよい。
また、上記各実施形態では、弾性変形部32~34が、延設部30A~30Cと支持部31A~31Cとの間を蛇行状に連結する態様として、第1の実施形態では、弾性変形部32が2回折り返され、第2及び第3の実施形態では、弾性変形部33、34が3回折り返されるものとして説明したが、弾性変形部が折り返される際の回数、曲率半径及び中心角を適宜変更してもよい。
また、上記各実施形態では、環状部材1A~1Cが、サポータ10に取り付けられるものとして説明したが、環状部材1A~1Cが取り付けられる取付対象物は、サポータ10に限られない。環状部材1A~1Cは、例えば、サポータ以外の装具、バッグ、衣類、梱包用品等の各種製品に取り付けられてもよい。
その際、環状部材1A~1Cが取り付けられる製品や用途に応じて、環状部材1A~1Cの大きさを適宜変更してもよい。また、弾性変形部32~34の幅や厚さ、断面形状等を変更したり、第1乃至第6の湾曲変形部の曲率半径R1~R6や中心角θ1~θ6を変更したりすることにより、弾性変形部32~34の変形率や弾性係数を適宜変更してもよい。
1A~1C…環状部材、2…取付部、3A~3C…環状部、
10…サポータ、11…サポータ本体(取付対象物)、12…ベルト(帯状部材)、
30A~30C…延設部、31A~31C…支持部、
32…弾性変形部、32A…第1の弾性変形部、32B…第2の弾性変形部、
33…弾性変形部、34…弾性変形部、110…ミシン糸、120…面ファスナー、
300…中間部分、301A、301B…両端部分、
310…中間部分、311A、311B…両端部分、
311A…一端部分、311B…他端部分、312A、312B…第2の突起部、
320A、320B…延設部側変形部、321A、321B…支持部側変形部、
322A、322B…第1の湾曲変形部(湾曲変形部)、
323A、323B…第2の湾曲変形部、324A、324B…第1の突起部、
330A、330B…延設部側変形部、331A、331B…支持部側変形部、
332A、332B…第3の湾曲変形部、333A、333B…第4の湾曲変形部、
334A、334B…第5の湾曲変形部(湾曲変形部)、
340A、340B…延設部側変形部、341A、341B…支持部側変形部、
342A、342B…第6の湾曲変形部、343A、343B…第7の湾曲変形部、
344A、344B…第8の湾曲変形部(湾曲変形部)

Claims (12)

  1. 取付対象物(11)に取り付けられるとともに、帯状部材(12)を挿通可能な環状部材(1A、1B、1C)であって、
    所定の幅(W11、W21、W31)を有し、前記取付対象物(11)に取り付けられる取付部(2)と、
    前記取付部(2)に一体的に形成されるとともに、前記帯状部材(12)を挿通可能な環状部(3A、3B、3C)とを備え、
    前記環状部(3A、3B、3C)は、
    前記取付部(2)の幅方向(DW)に沿って前記取付部(2)に延設される延設部(30A、30B、30C)と、
    前記延設部(30A、30B、30C)と対向する位置に配置され、前記環状部(3A、3B、3C)に挿通された前記帯状部材(12)を折り返した状態で支持する支持部(31A、31B、31C)と、
    前記延設部(30A、30B、30C)と前記支持部(31A、31B、31C)との間を連結し、前記延設部(30A、30B、30C)又は前記支持部(31A、31B、31C)に対して前記延設部(30A、30B、30C)と前記支持部(31A、31B、31C)とを接近又は離間させる方向(DL)に印加された力(F11、F12、F21、F22、F31、F32)に応じて弾性変形する弾性変形部(32、33、34)とを備え、
    前記弾性変形部(32、33、34)は、
    前記環状部(3A、3B、3C)の内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の湾曲変形部(322A、322B、334A、334B、342A、342B)を備える、
    ことを特徴とする環状部材(1A、1B、1C)。
  2. 前記延設部(30A、30B、30C)と前記支持部(31A、31B、31C)との間における前記弾性変形部(32、33、34)の外形に沿った長さ(L18、L28、L38)は、前記延設部(30A、30B、30C)と前記支持部(31A、31B、31C)との間隔(L13、L23、L33)よりも長い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の環状部材(1A、1B、1C)。
  3. 前記弾性変形部(32、33、34)は、
    前記延設部(30A、30B、30C)と前記支持部(31A、31B、31C)との間を蛇行状に連結する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の環状部材(1A、1B、1C)。
  4. 前記弾性変形部(32、33、34)は、
    前記延設部(30A、30B、30C)又は前記支持部(31A、31B、31C)に対して前記延設部(30A、30B、30C)と前記支持部(31A、31B、31C)とを捻る方向(AL、AD、AT)に印加された力(F13、F14、F15)に応じて弾性変形する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の環状部材(1A、1B、1C)。
  5. 前記弾性変形部(32)は、
    前記延設部(30A)と前記支持部(31A)との間に配置され、前記延設部(30A)における前記幅方向(DW)の中間部分(300)と、前記支持部(31A)における前記幅方向(DW)の両端部分(311A、311B)との間を連結するものであって、
    前記延設部(30A)における前記幅方向(DW)の中間部分(300)から前記支持部(31A)に向けて配置され、前記延設部(30A、30B、30C)から遠ざかるに従って互いに離間する一対の延設部側変形部(320A、320B)と、
    前記支持部(31A)における前記幅方向(DW)の両端部分(311A、311B)から前記延設部(30A)に向けて配置される一対の支持部側変形部(321A、321B)と、
    前記一対の延設部側変形部(320A、320B)にそれぞれ接続され、前記環状部(3A)の内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第1の湾曲変形部(322A、322B)と、
    前記一対の支持部側変形部(321A、321B)及び前記一対の第1の湾曲変形部(322A、322B)にそれぞれ接続され、前記環状部(3A)の外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第2の湾曲変形部(323A、323B)とを備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の環状部材(1A)。
  6. 前記第1の湾曲変形部(322A、322B)と、前記第2の湾曲変形部(323A、323B)とは、S字状に形成されており、
    前記第1の湾曲変形部(322A、322B)の曲率半径(R1)は、前記第2の湾曲変形部(323A、323B)の曲率半径(R2)よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項に記載の環状部材(1A)。
  7. 前記弾性変形部(32)は、
    前記一対の延設部側変形部(320A、320B)における同一の位置に形成されるとともに、前記環状部(3A)の内側に向けて突起した一対の第1の突起部(324A、324B)をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載の環状部材(1A)。
  8. 前記弾性変形部(33)は、
    前記延設部(30B)と前記支持部(31B)との間を避けて配置され、前記延設部(30B)における前記幅方向(DW)の両端部分(301A、301B)と、前記支持部(31B)における前記幅方向(DW)の中間部分(310)との間を連結するものであって、
    前記延設部(30B)における前記幅方向(DW)の両端部分(301A、301B)から前記支持部(31A、31B、31C)における前記幅方向(DW)の両端部分(311A、311B)の外側を通過するように配置される一対の延設部側変形部(330A、330B)と、
    前記支持部(31B)における前記幅方向(DW)の中間部分(310)から前記延設部(30A、30B、30C)とは反対側に向けて配置され、前記支持部(31B)から遠ざかるに従って互いに接近する一対の支持部側変形部(331A、331B)と、
    前記一対の延設部側変形部(330A、330B)にそれぞれ接続され、前記環状部(3B)の外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第3の湾曲変形部(332A、332B)と、
    前記一対の支持部側変形部(331A、331B)にそれぞれ接続され、前記環状部(3B)の外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第4の湾曲変形部(333A、333B)と、
    前記一対の第3の湾曲変形部(332A、332B)及び前記一対の第4の湾曲変形部(333A、333B)にそれぞれ接続され、前記環状部(3B)の内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第5の湾曲変形部(334A、334B)とを備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の環状部材(1B)。
  9. 前記一対の第3の湾曲変形部(332A、332B)と、前記一対の第5の湾曲変形部(334A、334B)とは、S字状に形成されており、
    前記一対の第4の湾曲変形部(333A、333B)と、前記一対の第5の湾曲変形部(334A、334B)とは、S字状に形成されており、
    前記一対の第5の湾曲変形部(334A、334B)の曲率半径(R5)は、前記一対の第3の湾曲変形部(332A、332B)の曲率半径(R3)よりも小さく、前記一対の第3の湾曲変形部(332A、332B)の曲率半径(R3)は、前記一対の第4の湾曲変形部(333A、333B)の曲率半径(R4)よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項に記載の環状部材(1B)。
  10. 前記延設部(30B)と、前記支持部(31B)との間隔(L23)は、前記環状部(3B)の厚さ(T22)の2倍よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載の環状部材(1B)。
  11. 前記支持部(31B)は、
    前記支持部(31B)の両端部分(311A、311B)に形成されるとともに、前記延設部(30B)に向けて突起した一対の第2の突起部(312A、312B)を備える、
    ことを特徴とする請求項乃至請求項10のいずれか一項に記載の環状部材(1B)。
  12. 前記弾性変形部(34)は、
    前記延設部(30C)と前記支持部(31C)との間に配置され、前記延設部(30C)における前記幅方向(DW)の両端部分(301A、301B)と前記支持部(31C)における前記幅方向(DW)の両端部分(311A、311B)との間を連結するものであって、
    前記延設部(30C)における前記幅方向(DW)の両端部分(301A、301B)から前記支持部(31C)に向けて配置される一対の延設部側変形部(340A、340B)と、
    前記支持部(31C)における前記幅方向(DW)の両端部分(311A、311B)から前記延設部(30C)に向けて配置される一対の支持部側変形部(341A、341B)と、
    前記一対の延設部側変形部(340A、340B)にそれぞれ接続され、前記環状部(3C)の外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第6の湾曲変形部(342A、342B)と、
    前記一対の支持部側変形部(341A、341B)にそれぞれ接続され、前記環状部(3C)の外側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第7の湾曲変形部(343A、343B)と、
    前記一対の第6の湾曲変形部(342A、342B)及び前記一対の第7の湾曲変形部(343A、343B)にそれぞれ接続され、前記環状部(3C)の内側に向けて凸とする湾曲状に配置される一対の第8の湾曲変形部(344A、344B)とを備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の環状部材(1C)。
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