JP7254258B1 - 磁気粒子イメージングシステムおよび磁気粒子イメージング方法 - Google Patents

磁気粒子イメージングシステムおよび磁気粒子イメージング方法 Download PDF

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Abstract

勾配磁場発生部(80)は、検査領域に勾配磁場を発生させる第1電磁石および第2電磁石を含む。第1電磁石(EM1)は、勾配磁場を発生させるための第1コイル(1A)と、第2コイル(1B)とを離隔して併設して備える。第2電磁石(EM2)は、第1電磁石(EM1)と検査領域を挟んで対向し、勾配磁場を発生させるための第3コイル(2A)と、第4コイル(2B)とを離隔して併設して備える。第1コイル(1A)と第4コイル(2B)とが接続される。第2コイル(1B)と第3コイル(2A)とが接続される。イメージング部(10)は、第1コイル(1A)、第2コイル(1B)、第3コイル(2A)、および第4コイル(2B)がそれぞれ発生した勾配磁場を合成した磁場に暴露された磁気粒子をイメージングする。

Description

本開示は、磁気粒子イメージングシステムおよび磁気粒子イメージング方法に関する。
検査領域内において低い磁場領域と高い磁場領域を有する勾配磁場を生成する勾配磁場発生部と、低い磁場領域に存在する磁気粒子を励磁する励起磁場発生部とを備え、励磁された磁気粒子による非線形応答を信号として計測する磁気粒子イメージングシステムが知られている。勾配磁場発生部は、例えば、コイルと、空気より磁気抵抗の小さい物質で構成されるリターンヨークを備えた電磁石である。勾配磁場発生部は、対向配置した二つの電磁石によって逆方向の磁場を発生することにより前記勾配磁場を生成する。低い磁場領域の中でも勾配磁場が完全に打ち消し合ってゼロに近い領域はゼロ磁場領域(Field Free Region: FFR)と呼ばれる。2つの電磁石に通電する電流量のバランスを調整することによってゼロ磁場領域を走査し、ゼロ磁場領域の位置と測定信号との関係から磁気粒子の分布が再構成される。再構成画像の品質を良くするためには、ゼロ磁場領域の走査間隔を小さく、かつ走査精度を高くする必要がある。また、十分な空間分解能を実現する大きな勾配磁場を得るためには、勾配磁場発生部の電磁石に大電流を与える必要がある。
特許文献1には、フィールドフリー線を伴う磁場を生成するように構成された磁石を伴う磁気粒子イメージング(MPI)システムが記載されている。磁束帰還路に組み込まれた磁石は、概ねフィールドフリー線の中央の磁束経路が第1リラクタンスを有する。フィールドフリー線の中心から離れた第2磁束経路が第2リラクタンスを有する。
特表2019-523115号公報
高い空間分解能を有する磁気粒子イメージングシステムを実現するには、勾配磁場発生部の電磁石に大電流を与え、さらに、できるだけゼロ磁場領域を細かい間隔で精度よく走査することが期待される。
しかしながら、電源からコイルに供給される電流は、通電電流量のある割合で定義される通電精度の範囲内で脈動する。その結果、ゼロ磁場領域の位置も変動するため、通電精度の範囲内の大きさの電流の変化幅でゼロ磁場領域を高精度に走査することは困難である。
それゆえに、本開示の目的は、高い空間分解能を有する磁気粒子イメージングシステムおよび磁気粒子イメージング方法を提供することである。
本開示の検査領域に存在する磁気粒子をイメージングする磁気粒子イメージングシステムは、検査領域に勾配磁場を発生させる第1電磁石および第2電磁石を含む勾配磁場発生部を備える。第1電磁石は、勾配磁場を発生させるための第1コイルと、第2コイルとを離隔して併設して備える。第2電磁石は、第1電磁石と検査領域を挟んで対向し、勾配磁場を発生させるための第3コイルと、第4コイルとを離隔して併設して備える。第1コイルと第4コイルとが接続される。第2コイルと第3コイルとが接続される。磁気粒子イメージングシステムは、更に、第1コイル、第2コイル、第3コイル、および第4コイルがそれぞれ発生した勾配磁場を合成した磁場に暴露された磁気粒子をイメージングするイメージング部を備える。
本開示の検査領域に存在する磁気粒子をイメージングする磁気粒子イメージング方法は、第1電磁石および第2電磁石が、検査領域に勾配磁場を発生させるステップを備える。第1電磁石は、離隔して併設された第1コイルおよび第2コイルを含み、第2電磁石は、第1電磁石と検査領域を挟んで対向し、かつ離隔して併設された第3コイルおよび第4コイルを含む。磁気粒子イメージング方法は、さらに、第1コイルと第4コイルに第1の電流を通電し、第2コイルと第3コイルに第2の電流を通電するステップと、第1コイル、第2コイル、第3コイル、および第4コイルがそれぞれ発生した勾配磁場を合成した磁場に暴露された磁気粒子をイメージングするステップとを備える。
本開示では、第1コイルと第4コイルとが接続され、第2コイルと第3コイルとが接続される、あるいは、第1コイルと第4コイルに第1の電流を通電し、第2コイルと第3コイルに第2の電流を通電する。よって、本開示によれば、高い空間分解能を実現することができる。
参考例の磁気粒子イメージングを表わす図である。 実施の形態1の磁気粒子イメージングシステムをある方向から見た図である。 実施の形態1の磁気粒子イメージングシステムを図2と同一の方向から見た図である。 (a)は、第1コイル1Aによって生成される勾配磁場Aの方向および大きさを表わす図である。(b)は、第4コイル2Bによって生成される勾配磁場Bの方向および大きさを表わす図である。(c)は、勾配磁場Aと勾配磁場Bとを合成した合成磁場の方向および大きさを表わす図である。 勾配磁場A、B、C、Dを合成した磁場の方向および大きさを表わす図である。 実施の形態1における磁気粒子イメージング方法の手順を表わすフローチャートである。 実施の形態1の磁気粒子イメージングシステムをさらに別の方向から見た図である。 実施の形態1の磁気粒子イメージングシステムをさらに別の方向から見た図である。 磁気粒子イメージングシステムをある方向から見たときの冷媒の流れを表わす図である。 磁気粒子イメージングシステムを別の方向から見たときの冷媒の流れる箇所を表わす図である。 図13のXI-XIで示す箇所の断面を表わす図である。 実施の形態2の磁気粒子イメージングシステムを別の方向から見た図である。 実施の形態2の変形例の磁気粒子イメージングシステムをある方向から見た図である。 図13のXIV-XIVで示す箇所の断面を表わす図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
(参考例)
図1は、参考例の磁気粒子イメージングを表わす図である。
この磁気粒子イメージングシステムは、コイル1とリターンヨーク3で構成された第1電磁石EM1と、コイル2とリターンヨーク4で構成された電磁石EM2とを備える。第1電磁石EM1および第2電磁石EM2は、検査領域に向かってそれぞれ逆向き磁場を発生するように対向配置される。
一般的な電磁石と同様に可能な限り小さい電流で大きい勾配磁場を得られるよう、コイル1とコイル2とはそれぞれ別の電源V1、V2に接続されており、電流バランスの調整によりゼロ磁場領域FFRを走査する。
上述したように、電源の性質に起因する脈動によって、電源V1、V2は入力した設定電流値に対して±(A% of reading+B% of rating)の確度で通電される。確度の第1項は読み値に対する誤差を表わし、確度の第2項は入力によらない一定の値の誤差を表わす。設定電流と異なる電流が印加されるとゼロ磁場領域FFRが想定とは異なる位置に存在することになるので、ゼロ磁場領域FFRを高精度に走査することができなくなる。
図2は、実施の形態1の磁気粒子イメージングシステムをある方向から見た図である。図3は、実施の形態1の磁気粒子イメージングシステムを図2と同一の方向から見た図である。図2および図3において、Z方向から見た図が表されている。図3では、図2の一部の構成が省略されている。
磁気粒子イメージングシステムは、勾配磁場発生部80と、イメージング部10と、第1電源V1と、第2電源V2と、回転機構20と、受信コイルRCと、励起コイルECとを備える。
勾配磁場発生部80は、検査領域に勾配磁場を発生させる第1電磁石EM1および第2磁石EM2を含む。
磁気粒子イメージングは励磁コイルが作る変動磁場によって被検体が有する磁気粒子に磁化変化を起こし、その磁化変化により受信コイルRCに発生する誘導電圧あるいは誘導電流を信号として計測する。第1電磁石EM1と第2電磁石EM2とが作る勾配磁場によってゼロ磁場領域FFRが生じ、検査領域内においてゼロ磁場領域FFR付近に存在する磁気粒子が信号に寄与する。ゼロ磁場領域FFRを走査することによって位置と信号強度との関係を取得し、その関係性を基に画像再構成することによって磁気粒子の分布画像をイメージングする。ゼロ磁場領域FFRは、その形状によって、点状ゼロ磁場領域FFP、あるいは線状ゼロ磁場領域FFLと呼ばれる。本実施の形態では、ゼロ磁場領域FFRは、点状ゼロ磁場領域FFPまたは線状ゼロ磁場領域FFLに限定されない。
第1電磁石EM1は、第1コイル1Aと、第2コイル1Bと、第1リターンヨーク3とを備える。第1リターンヨーク3は、第1コイル1Aおよび第2コイル1Bと接続される。第2磁石EM2は、第3コイル2Aと、第4コイル2Bと、第2リターンヨーク4とを備える。第2リターンヨーク4は、第3コイル2Aおよび第4コイル2Bと接続される。
第1電磁石EM1が第1リターンヨーク3を備え、第2電磁石EM2が第2リターンヨーク4を備えることによって、勾配磁場を効率的に発生することができる。磁気回路が主に第1リターンヨーク3および第2リターンヨーク4により形成されるため、第1コイル1Aと第3コイル2Aの第1の巻数N1と、第2コイル1Bと第4コイル2Bの第2の巻数N2とが相違する必要がある。仮に、第1の巻数N1と第2の巻数N2とが同一の場合、第1リターンヨーク3、および第2リターンヨーク4の存在により、第1コイル1Aと第4コイル2Bは検査領域に対して同程度の大きさで逆向きの磁場を発生するため、通電電流を変化させてもゼロ磁場領域FFRを走査することができない。
第1電磁石EM1と第2電磁石EM2とは検査領域を挟むように第1方向(Y方向)に対向して配置される。第1電磁石EM1および第2電磁石EM2は、それぞれ磁場を発生する。第1リターンヨーク3および第2リターンヨーク4によって、効率よく強い磁場勾配を発生することができる。
第1電磁石EM1と第2電磁石EM2との間の略中心では、第1電磁石EM1からの磁場と第2電磁石EM2からの磁場が相殺されて、局所的に磁場がゼロとなるゼロ磁場領域FFRが発生する。
励起コイルECは、検査領域内に、高周波磁場を発生させる。受信コイルRCは、検査領域内の鎖交する磁束の変化を検出する。
励起コイルECに電流を流すことによって、磁気粒子が分布した領域に高周波磁場を印加したとする。ゼロ磁場領域FFRから離れた領域では、静磁場によって磁気飽和が生じているため高周波磁場が印加されても領域中に存在する磁気粒子の磁化変化は微小である。ゼロ磁場領域FFR近傍では、磁場が小さいため磁気飽和が生じておらず、高周波磁場が印加されると、領域内に存在する磁気粒子の磁化変化が大きい。この磁化変化に伴って、受信コイルRCを鎖交する磁束に変化を生じさせる。この磁束の変化は受信コイルRCに誘起される電圧の変化として表される。電圧の変化の大きさはゼロ磁場領域FFR内に存在する磁気粒子の量に依存する。すなわち、ゼロ磁場領域FFR内に存在する磁気粒子の量に応じて、受信コイルRCに誘起される電圧が変化する。
第1電磁石EM1と第2電磁石EM2に印加する電流バランス変化により、ゼロ磁場領域FFRを少しずつ並進移動し、回転機構20が、磁気粒子が注入された被検体内でゼロ磁場領域FFRを少しずつ回転走査しながら、イメージング部10が、受信コイルRCに誘起される電圧の変化を計測し、ゼロ磁場領域の空間位置に対応する信号強度のデータを取得する。イメージング部10がこのデータを元に、被検体内の磁気粒子の空間分布を画像化する。
第1コイル1Aおよび第2コイル1Bは、第1方向(Y方向)に離隔して配置される。第1コイル1Aおよび第2コイル1Bは、検査領域において第1方向の第1の勾配磁場を発生する。第3コイル2Aおよび第4コイル2Bは、第1方向(Y方向)に離隔して配置される。第3コイル2Aおよび第4コイル2Bは、検査領域において第2方向の第2の勾配磁場を発生する。第1コイル1A、第2コイル1B、第3コイル2Aおよび第4コイル2Bの中心軸は一致または略一致し、第1方向(Y方向)である。第1リターンヨーク3の中央部分C1および第2リターンヨーク4の中央部分C2は、第1コイル1A、第2コイル1B、第3コイル2Aおよび第4コイル2Bの中心軸の周りに、この中心軸に沿って延在する。
イメージング部10は、制御部11と、記憶部12とを備える。記憶部12は、ゼロ磁場領域FERの各位置における信号強度を記憶する。制御部11は、記憶部12に記憶すされた信号強度を表わす画像を再構成(イメージング)する。イメージング部10は、メモリと、メモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサを備えるものとしてもよい。
第1電源V1は、直列接続された第1コイル1Aおよび第4コイル2Bに接続される。第1電源V1は、第1コイル1Aおよび第4コイル2Bに第1の電流を流す。第1の電流の大きさは、可変であり、第1電源V1は、定電流制御される。
第2電源V2は、直列接続された第2コイル1Bおよび第3コイル2Aに接続される。第2電源V2は、第2コイル1Bおよび第3コイル2Aに第2の電流を流す。第2の電流の大きさは、可変であり、第2電源V2は、定電流制御される。
第1電源V1および第2電源V2から出力される電流の大きさは、図示しない制御回路によって制御されるものとしてもよい。
第1コイル1Aと第3コイル2Aとは、第1の巻数N1を有する。第2コイル1Bと第4コイル2Bとは、第2の巻数N2を有する。
第1の巻数N1は、第2の巻数N2よりも多い。Y軸方向(対向方向)に離隔した第1コイル1Aおよび第2コイル1Bを備える電磁石EM1と、Y軸方向(対向方向)に離隔した第3コイル2Aおよび第4コイル2Bを備える電磁石EM2とにおいて、検査領域から遠い側である第1コイル1Aおよび第3コイル2Aが作る磁場の一部は検査領域に寄与せずにリターンヨーク3,4内で磁路を形成する。つまり、第1コイル1Aおよび第3コイル2Aについては、電流変化によるゼロ磁場領域FFRの走査量への寄与が小さい。よって、第1コイル1Aおよび第3コイル2Aの第1の巻数N1を第2コイル1Bおよび第4コイル2Bの第2の巻数N2より大きくすることによって、電流変化によるゼロ磁場領域FFRの走査量を小さくすることができる。
第1電磁石EM1と第2電磁石EM2とは検査領域を挟むように第1方向(Y方向)に対向する。第1コイル1Aと、第2コイル1Bとは、第1方向(Y方向)に離隔されている。第3コイル2Aと、第4コイル2Bとは、第1方向(Y方向)に離隔されている。第1コイル1Aは、第2コイル1Bよりも検査領域から遠い位置に配置される。第3コイル2Aは、第4コイル2Bよりも検査領域から遠い位置に配置される。
第1電源V1からの第1の電流が増加するときに、第2電源V2からの第2の電流が第1の電流の増加量と同じ量だけ減少する。第1電源V1からの第1の電流が減少するときに、第2電源V2からの第2の電流が第1の電流の減少量と同じ量だけ増加する。これによって、勾配磁場の勾配の大きさをできるだけ保ちながらゼロ磁場領域FFRを走査することができるため、イメージングする際にアーチファクトの発生を抑制できる。仮に、第1の電流が増加したときに第2の電流が増加し、または第1の電流が減少するときに第2の電流が減少すると、磁場勾配の大きさが変化するのみで、ゼロ磁場領域FFRを走査することができない。
図4(a)は、第1コイル1Aによって生成される勾配磁場Aの方向および大きさを表わす図である。図4(b)は、第4コイル2Bによって生成される勾配磁場Bの方向および大きさを表わす図である。図4(c)は、勾配磁場Aと勾配磁場Bとを合成した合成磁場の方向および大きさを表わす図である。勾配磁場Aおよび勾配磁場Bが、互いに打ち消しあうことが示されている。
同様に、第2コイル1Bによって生成される勾配磁場Cと、第3コイル2Aによって生成される勾配磁場Dとは、互いに打ち消しあう。
図5は、勾配磁場A、B、C、Dを合成した磁場の方向および大きさを表わす図である。
対向する2つのコイル間で電源を共有しない参考例の場合における電流変化に対するゼロ磁場領域FFRの移動量を10mm/Aとする。本実施の形態のように対向する2つのコイル1A,2B間またはコイル1B,2A間で電源V1,V2を共有すると一定の割合で磁場を打ち消し合うので、電流変化に対するゼロ磁場領域FFRの移動量は、例えば、5mm/Aとなる。つまり、本実施の形態では、同じ距離だけゼロ磁場領域FFRを移動させるために必要な電流量が増加する。逆に、電源V1,V2の確度による電流の誤差に対するゼロ磁場領域FFRの位置の誤差量が小さくなるため、参考例よりも精度よく走査可能となる。
図6は、実施の形態1における磁気粒子イメージング方法の手順を表わすフローチャートである。
ステップS101において、第1電磁石EM1および第2電磁石EM2が、検査領域に勾配磁場を発生させる。
ステップS102において、第1電源V1が、第1コイル1Aと第4コイル2Bに第1の電流を通電し、第2電源V2が、第2コイル1Bと第3コイル2Aに第2の電流を通電する。ここで、第1電源V1からの第1の電流が増加するときに、第2電源V2からの第2の電流が第1の電流の増加量と同じ量だけ減少する。第1電源V1からの第1の電流が減少するときに、第2電源V2からの第2の電流が第1の電流の減少量と同じ量だけ増加する。
ステップS103において、イメージング部10が、第1コイル1A、第2コイル1B、第3コイル2A、および第4コイル2Bがそれぞれ発生した勾配磁場を合成した磁場に暴露された磁気粒子をイメージングする。
図7は、実施の形態1の磁気粒子イメージングシステムをさらに別の方向から見た図である。図7では、X方向から見た図が表されている。図8は、実施の形態1の磁気粒子イメージングシステムをさらに別の方向から見た図である。図8では、Y方向から見た図が表されている。
磁気粒子イメージングシステムは、第1スペーサSP1A、SP1B、第2スペーサSP2A,SP2B、第3スペーサSP3A,SP3B、第4スペーサSP4A,SP4B、第5スペーサSP5A,SP5B、および第6スペーサSP6A,SP6Bを備える。
第1スペーサSP1AおよびSP1Bは、第1コイル1Aおよび第2コイル1Bと、第1リターンヨーク3の中央部分C1(図3参照)との第1コイル1Aおよび第2コイル1Bの中心軸に垂直な方向(第1コイル1Aおよび第2コイル1Bの径方向)の間隔を一定に保つために設けられる。第2スペーサSP2AおよびSP2Bは、第3コイル2Aおよび第4コイル2Bと、第2リターンヨーク4の中央部分C2(図3参照)と第3コイル2Aおよび第4コイル2Bの中心軸に垂直な方向(第3コイル2Aおよび第4コイル2Bの径方向)の間隔を一定に保つために設けられる。リターンヨーク3,4とコイル1A,1B,2A,2Bの相対位置が変化すると、勾配磁場が不安定になるので、リターンヨーク3,4とコイル1A,1B、2A,2Bとの間隔を一定に保つために、第1スペーサSP1A,SP1Bと、第2スペーサSP2A,SP2Bが設けられる。
第3スペーサSP3AおよびSP3Bは、第1コイル1Aと第2コイル1Bとの離隔方向(Y軸方向)の間隔を一定に保つために設けられる。第4スペーサSP4AおよびSP4Bは、第3コイル2Aと第4コイル2Bとの離隔方向(Y軸方向)の間隔を一定に保つために設けられる。第5スペーサSP5AおよびSP5Bは、第1コイル1Aと第1リターンヨーク3との離隔方向(Y軸方向)の間隔を一定に保つために設けられる。第6スペーサSP6AおよびSP6Bは、第3コイル2Aと第2リターンヨーク4との離隔方向(Y軸方向)の間隔を一定に保つために設けられる。これらのスペーサが設けられていない場合に、対向する電磁石EM1,EM2の間で反発力が発生するので、コイル1A,1B,2A,2Bの位置が変化する。
本実施の形態では、対向する電磁石間のコイル同士を接続し、各々が発生する磁場をある一定の割合で打ち消し合うため、コイルに接続された電源の電流変化に対するゼロ磁場領域FFRの走査量が減少する。そのため、従来と同じ走査範囲を実現するためには、従来以上にコイルに通電する電力が必要となり、それに伴ってコイルの発熱が増大する。したがって、第3スペーサSP3A,SP3B、第4スペーサSP4A,SP4B、第5スペーサSP5A,SP5B、および第6スペーサSP6A,SP6Bによって、コイル1A,1B,2A,2Bが発生する熱を逃がす流路を確保することによって、コイル1A,1B,2A,2Bの通電電流密度を高くすることが可能となるので、コイル1A,1B,2A,2Bの断面積を小さくできる。
図9は、磁気粒子イメージングシステムをある方向から見たときの冷媒の流れを表わす図である。図9では、X方向から見た図が表されている。図10は、磁気粒子イメージングシステムを別の方向から見たときの冷媒の流れる箇所を表わす図である。図10では、Z方向から見た図が表されている。図10において、破線で囲まれた箇所(FC)は、冷媒の流れる箇所を表す。
冷却機構15,16は、第3スペーサSP3A,SP3B、第4スペーサSP4A,SP4B、第5スペーサSP5A,SP5B、および第6スペーサSP6A,SP6Bにより作られた空間に対して、冷媒を流す。
これによって、温度変化または圧力差によって生じる冷媒の自然対流に比べて効率的にコイル1A,1B,2A,2Bを冷却することが可能となる。その結果、スペーサSP3A,SP3B,SP4A,SP4Bが作る間隔(流路)を小さくすることができるので、電磁石EM1,EM2を小型化できる。また、コイル1A,1B,2A,2Bの通電電流密度を高くすることが可能となるので、コイル1A,1B,2A,2Bの断面積を小さくできる。
第1コイル1Aと第2コイル1Bの離隔方向を対向方向(Y軸方向)、および第3コイル2Aと第4コイル2Bの離隔方向を対向方向(Y軸方向)にすることによって、これらのコイルを径方向に離隔した場合に比べると、これらのコイルが冷却される箇所の面積を大きくすることができる。また、冷媒の流路が複雑でないため、これらのコイルの発熱を効率よく逃がすことができる。
本実施の形態によれば、2つ以上に分割したコイルを含む電磁石を対向させ、対向する電磁石間のコイルを接続するため、各々が発生する磁場をある一定の割合で打ち消し合うことができる。その結果、コイルに接続された電源の電流変化に対するゼロ磁場領域FFRの走査量が減少する。したがって、電源の電流の脈動によるゼロ磁場領域FFRの位置ズレを低減でき、大電流を印加しつつゼロ磁場領域FFRを精度よく細かい間隔で走査することが可能となる。
本実施の形態と特許文献1とは、「コイルとリターンヨークを備えた電磁石の対向構造でゼロ磁場領域FFRを形成し、コイルの通電量を変化することでゼロ磁場領域FFRを走査する」という点で一致する。しかし、本実施の形態と特許文献1とは、「異なるターン数に分割したコイルを有する電磁石を対向させた構造において、対向電磁石間でターン数の異なるコイル同士を接続して同電流を流す。」点で相違する。特許文献1は、対向電磁石間でのコイルの接続は無いため、本実施の形態のように大電流を印加しつつゼロ磁場領域FFRを精度よく細かい間隔での走査を可能にする効果を有しない。
本実施の形態では、第1電源V1に接続された第1コイル1Aと第4コイル2Bは、対向しているため逆方向の磁場を発生する。また、第1コイル1Aと第4コイル2Bは巻数が異なるため、各々が発生する磁場がある一定の割合で打ち消される。よって、ゼロ磁場領域FFRを同じ量走査するのに必要な電流量が増加する。また、第1電源V1の電流変化に対するゼロ磁場領域FFRの走査量が減少する。以上の点では、第2電源V2に接続された第2コイル1Bと第3コイル2Aについても、該当する。したがって、本実施の形態によれば、電源の電流の脈動によるゼロ磁場領域FFRの位置ズレを低減でき、大電流を印加しつつゼロ磁場領域FFRを精度よく細かい間隔で走査することが可能となる。
実施の形態2.
図11は、図13のXI-XIで示す箇所の断面を表わす図である。図11では、X方向から見た図が表されている。図12は、実施の形態2の磁気粒子イメージングシステムを別の方向から見た図である。図12では、Y方向から見た図が表されている。図12において、FCは、冷媒の流れる箇所を表わす。
実施の形態2の磁気粒子イメージングシステムが、実施の形態1の磁気粒子イメージングシステムと相違する点は、コイル1A、1B,2A,2Bの位置である。実施の形態1の磁気粒子イメージングシステムでは、第1電磁石EM1と第2電磁石EM2とが対向する方向(Y軸方向)に第1コイル1Aと第2コイル1Bとが離隔され、第3コイル2Aと第4コイル2Bとが離隔された。実施の形態2の磁気粒子イメージングシステムでは、第1コイル1Aおよび第2コイル1Bの径方向(XZ平面上)で第1コイル1Aと第2コイル1Bが離隔され、第3コイル2Aおよび第4コイル2Bの径方向(XZ平面上)で第3コイル2Aと第4コイル2Bが離隔される。
実施の形態2では、電磁石EM1,EM2の対向方向(Y軸方向)にコイル厚みが大きくなるため、電磁石EM1,EM2で生じる反発力に対するコイル1A,1B,2A,2Bの機械強度が大きくなり、壊れにくくなる。
第7スペーサSP7は、第1コイル1Aおよび第2コイル1Bの巻枠を兼ねるとともに、第1コイル1Aおよび第2コイル1Bの位置を固定するために設けられる。第7スペーサSP7は、第1コイル1Aおよび第2コイル1Bの発熱を逃がすための通気口を有する。
第8スペーサSP8は、第3コイル2Aおよび第4コイル2Bの巻枠を兼ねるとともに、第3コイル2Aおよび第4コイル2Bの位置を固定するために設けられる。第8スペーサSP8は、第3コイル2Aおよび第4コイル2Bの発熱を逃がすための通気口を有する。
実施の形態2の変形例.
図13は、実施の形態2の変形例の磁気粒子イメージングシステムをある方向から見た図である。図13では、Z方向から見た図が表されている。図14は、図13のXIV-XIVで示す箇所の断面を表わす図である。
第9スペーサSP9は、第2コイル1Bの位置を固定するために設けられる。第10スペーサSP10は、第4コイル2Bの位置を固定するために設けられる。
冷却機構17,18は、第1コイル1Aと第2コイル1Bとの間の空間、第2コイル1Bと第9スペーサSP9との間の空間、第3コイル2Aと第4コイル2Bとの間の空間、および第4コイル2Bと第10スペーサSP10との間の空間に冷媒を流す。本変形では、第1電磁石EM1と第2電磁石EM2とが対向する方向(Y軸方向)に冷媒が流れる。
変形例.
(リターンヨーク)
第1電磁石EM1が第1リターンヨーク3を有せず、第2電磁石EM2が第2リターンヨーク4を有しなくてもよい。第1電磁石EM1が第1リターンヨーク3を有せず、第2電磁石EM2が第2リターンヨーク4を有しない場合は、第1の巻数N1は、第2の巻数N2と同一であっても、相違していてもよい。
なぜなら、第1電源V1に接続された第1コイル1Aおよび第4コイル2Bが検査領域対する寄与が、第1コイル1Aおよび第4コイル2Bと検査領域との距離にも依存するため、第1コイル1Aと第4コイル2Bは、同じ巻数であったとしても通電電流の変化によりFFRを走査することができるからである。第2コイル1Bおよび第3コイル2Aについても、同様である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,2,2A,2B コイル、3,4 リターンヨーク、10 イメージング部、11 制御部、12 記憶部、15,16,17,18 冷却機構、20 回転機構、80 勾配磁場発生部、EC 励起コイル、EM1,EM2 電磁石、FFR ゼロ磁場領域、RC 受信コイル、SP1B,SP1A,SP2A,SP2B,SP3A,SP3B,SP4A,SP4B,SP5B,SP5A,SP6A,SP6B,SP7,SP8,SP9,SP10 スペーサ、V1,V2 電源。

Claims (13)

  1. 検査領域に存在する磁気粒子をイメージングする磁気粒子イメージングシステムであって、
    前記検査領域に勾配磁場を発生させる第1電磁石および第2電磁石を含む勾配磁場発生部を備え、前記第1電磁石と前記第2電磁石とは前記検査領域を挟むように第1方向に対向し、
    前記第1電磁石は、前記勾配磁場を発生させるための第1コイルと、第2コイルとを離隔して併設して備え、
    前記第2電磁石は、前記第1電磁石と前記検査領域を挟んで対向し、かつ前記勾配磁場を発生させるための第3コイルと、第4コイルとを離隔して併設して備え、
    前記第1コイルと前記第4コイルとが前記検査領域における少なくとも前記第1方向成分の前記勾配磁場を互いに打ち消し合うように電気的に接続され、前記第2コイルと前記第3コイルとが前記検査領域における少なくとも前記第1方向成分の前記勾配磁場を互いに打ち消し合うように電気的に接続され、前記磁気粒子イメージングシステムは、更に、
    前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル、および前記第4コイルがそれぞれ発生した勾配磁場を合成した磁場に暴露された前記磁気粒子をイメージングするイメージング部を備える、磁気粒子イメージングシステム。
  2. 前記第1電磁石は、前記第1コイルと前記第2コイルに接続された第1リターンヨークを含み、
    前記第2電磁石は、前記第3コイルと前記第4コイルに接続された第2リターンヨークを有し、
    前記第1コイルと前記第3コイルは、第1の巻数を有し、
    前記第2コイルと前記第4コイルは、前記第1の巻数と異なる第2の巻数を有する、請求項1に記載の磁気粒子イメージングシステム。
  3. 前記第1コイルおよび前記第2コイルと、前記第1リターンヨークとの前記第1コイルおよび前記第2コイルの径方向の間隔を一定に保つための第1スペーサと、
    前記第3コイルおよび前記第4コイルと、前記第2リターンヨークとの前記第3コイルおよび前記第4コイルの径方向の間隔を一定に保つための第2スペーサと、をさらに備える、請求項2に記載の磁気粒子イメージングシステム。
  4. 前記第1コイルと前記第4コイルには第1の電流が通電され、
    前記第2コイルと前記第3コイルには第2の電流が通電され、
    前記第1の電流が増加するときに、前記第2の電流は、前記第1の電流の増加量と同じ量だけ減少し、前記第1の電流が減少するときに、前記第2の電流は、前記第1の電流の減少量と同じ量だけ増加する、請求項2または3に記載の磁気粒子イメージングシステム。
  5. 記第1コイルと前記第2コイルの離隔されている方向、および前記第3コイルと前記第4コイルとが離隔されている方向は、前記第1方向である、請求項2~4のいずれか1項に記載の磁気粒子イメージングシステム。
  6. 前記第1コイルは、前記第2コイルよりも前記検査領域から遠い位置に配置され、
    前記第3コイルは、前記第4コイルよりも前記検査領域から遠い位置に配置され、
    前記第1の巻数は、前記第2の巻数よりも多い、請求項5に記載の磁気粒子イメージングシステム。
  7. 前記第1コイルと前記第2コイルとの離隔されている方向の間隔を一定に保つための第3スペーサと、
    前記第3コイルと前記第4コイルとの離隔されている方向の間隔を一定に保つための第4スペーサと、
    前記第1コイルと前記第1リターンヨークとの離隔されている方向の間隔を一定に保つための第5スペーサと、
    前記第3コイルと前記第2リターンヨークとの離隔されている方向の間隔を一定に保つための第6スペーサとをさらに備える、請求項2~6のいずれか1項に記載の磁気粒子イメージングシステム。
  8. 前記第3スペーサ、前記第4スペーサ、前記第5スペーサ、および前記第6スペーサにより作られた空間に対して、冷媒を流す冷却機構をさらに備える、請求項7に記載の磁気粒子イメージングシステム。
  9. 記第1コイルと前記第2コイルとは、前記第1方向に垂直な面上で離隔され、
    前記第3コイルと前記第4コイルとは、前記第1方向に垂直な面上で離隔される、請求項1~4のいずれか1項に記載の磁気粒子イメージングシステム。
  10. 検査領域に存在する磁気粒子をイメージングする磁気粒子イメージング方法であって、
    第1電磁石および第2電磁石が、前記検査領域に勾配磁場を発生させるステップを備え、前記第1電磁石と前記第2電磁石とは前記検査領域を挟むように第1方向に対向し、
    前記第1電磁石は、離隔して併設された第1コイルおよび第2コイルを含み、前記第2電磁石は、前記第1電磁石と前記検査領域を挟んで対向し、かつ離隔して併設された第3コイルおよび第4コイルを含み、
    前記磁気粒子イメージング方法は、さらに、
    前記検査領域における少なくとも前記第1方向成分の前記勾配磁場を互いに打ち消し合うように前記第1コイルと前記第4コイルに第1の電流を通電し、前記検査領域における少なくとも前記第1方向成分の前記勾配磁場を互いに打ち消し合うように前記第2コイルと前記第3コイルに第2の電流を通電するステップと、
    前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル、および前記第4コイルがそれぞれ発生した勾配磁場を合成した磁場に暴露された前記磁気粒子をイメージングするステップと、を備える、磁気粒子イメージング方法。
  11. 前記第1の電流および前記第2の電流を通電するステップは、
    前記第1の電流が増加するときに、前記第2の電流が前記第1の電流の増加量と同じ量だけ減少し、前記第1の電流が減少するときに、前記第2の電流が前記第1の電流の減少量と同じ量だけ増加するステップを含む、請求項10に記載の磁気粒子イメージング方法。
  12. 検査領域に存在する磁気粒子をイメージングする磁気粒子イメージングシステムであって、
    前記検査領域に勾配磁場を発生させる第1電磁石および第2電磁石を含む勾配磁場発生部を備え、前記第1電磁石と前記第2電磁石とは前記検査領域を挟むように第1方向に対向し、
    前記第1電磁石は、前記勾配磁場を発生させるための第1コイルと、第2コイルとを離隔して併設して備え、前記第1コイルと前記第2コイルとが離隔されている方向は、前記第1方向であり、
    前記第2電磁石は、前記勾配磁場を発生させるための第3コイルと、第4コイルとを離隔して併設して備え、前記第3コイルと前記第4コイルとが離隔されている方向は、前記第1方向であり、
    前記第1コイルと前記第4コイルとが接続され、前記第2コイルと前記第3コイルとが接続され、前記磁気粒子イメージングシステムは、更に、
    前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル、および前記第4コイルがそれぞれ発生した勾配磁場を合成した磁場に暴露された前記磁気粒子をイメージングするイメージング部を備える、磁気粒子イメージングシステム。
  13. 検査領域に存在する磁気粒子をイメージングする磁気粒子イメージングシステムであって、
    前記検査領域に勾配磁場を発生させる第1電磁石および第2電磁石を含む勾配磁場発生部を備え、前記第1電磁石と前記第2電磁石とは前記検査領域を挟むように第1方向に対向し、
    前記第1電磁石は、前記勾配磁場を発生させるための第1コイルと、第2コイルとを離隔して併設して備え、前記第1コイルと前記第2コイルとは、前記第1方向に垂直な面上で離隔され、
    前記第2電磁石は、前記勾配磁場を発生させるための第3コイルと、第4コイルとを離隔して併設して備え、前記第3コイルと前記第4コイルとは、前記第1方向に垂直な面上で離隔され、
    前記第1コイルと前記第4コイルとが接続され、前記第2コイルと前記第3コイルとが接続され、前記磁気粒子イメージングシステムは、更に、
    前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル、および前記第4コイルがそれぞれ発生した勾配磁場を合成した磁場に暴露された前記磁気粒子をイメージングするイメージング部を備える、磁気粒子イメージングシステム。
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